Re: 150万語を超えました

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/7/1(10:11)]

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12543. Re: 150万語を超えました

お名前: ものぐさ父さん http://monogusa103.jimdo.com/
投稿日: 2012/12/9(10:33)

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せきけんさん、詳しい解説ありがとうございました。

その後、この分野に身を置いていたものとして思うのは、実験データからこれまでになかった全く新しい概念を打ち立てたところがすごいところです。もう何十年も前に読んだので細かいところは忘れてしまっていますが、タンパク質の構造解析でノーベル賞をとったポーリングとの競争も熾烈だったと記憶しています。
生物学だとこの辺りまでの研究がその後の膨大なデータ集めの基礎になっていると思うと本当にもの凄い研究だったと思います。

いつか読んでみたい本に加えておきます。ただ、当面はハードボイルドものを楽しく読めるようになりたい…


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12550. Re: 150万語を超えました

お名前: せきけん
投稿日: 2012/12/11(01:43)

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ものぐさ父さん、こんばんは。

Linus Paulingは、3重らせんを提唱していて、Watson & Crickもその線も検討していたようですが、彼らが、その誤りを乗り越えて、二重らせんという真実に逸早く到達したことになっています。1952年の時点では、ポーリングもまだ、ノーベル賞は取っておらず、息子のピーターから、ポーリングが水素結合の解析を誤っており、ポーリングともあろうものがということで、三重らせんと判断したことを知って、喜んだ!?というエピソードが出ています。

Watsonの凄いところは、あっという間に、重要人物たちと知り合って、必要な情報集めをするところで、スパイもどきに見えます。

Watsonは、DNAという分厚い本を書いていて、書店で見かけましたが、とても読む気にはなれませんでした。日本語版は、上下二冊でした。

それから、実は、私も、そっちの勉強を専門にしようと考えていたこともあって、"Molecular Biology of the gene"という有名な教科書を持っています。もちろん、英語版で、殆ど読んでいません。
これを、通読する日は来ないでしょうね。

解説?は書きませんでしたが、Watsonは、どちらかと言うとPhage groupという学派に属していて、「バクテリオファージ(bacteriophage)」の研究もやっていたし、TMV(Tabacco Mosaic Virus)タバコ・モザイク・ウィルスの研究なんかもやっていて、2/3ぐらいのとこで、いきなりSexの話が出てきてギョッとしたら、VirusにもSexがあるという話でした。
これが、二重らせんとどいう関係にあるのか、よく読み取れなかったのですが、どうも、これは、二重らせんの一方ともう一方のことではないかという気がします。

このvirusの研究、phageの研究が、分子生物学を誕生させたのだろうと思われますが、もう一つのドライブとして、この本にも出てきますが、量子力学で有名なSchroedingerが1944年に書いた「生命とは何か?」という本です。この本で、物理学や化学の人達が、そのdisciplineを使って、生命を解明しようと乗り出して来たわけです。私としては、シュレディンガーが、生命は、ネゲントロピーを食べて生きると言ったことが非常に面白かったのですが。

では、Happy Reading!!


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