世界史の熱冷めやらず。。。

[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/7/16(15:00)]

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872. 世界史の熱冷めやらず。。。

お名前: 柊
投稿日: 2006/12/28(18:18)

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 こんにちは。柊です。
 ちょっと遅ればせながらですが、パソコンがいかれている(前触れなしに電源が切れます。怖いです。今もそのパソコンなので、びくびくしています)間にも世界史熱が冷めやらず、遅いかなと思いながらもちょっと語りたくなってきました。って、思いきりはた迷惑な酔っぱらいにそっくりですね。
 
 ええ、まずはパピイさんへ。
 和書ということは、田中芳樹と篠田真由美でしょうか? それとも、以前どこかで書いた柳広司でしょうか? 心当たりが多くて、それもどうかと思いますが。
 まあ、どちらにしても、歴史にこだわった上に架空の歴史を作り上げて歴史小説を書いてみたり、歴史的人物の人生と絡む推理小説を書いたりしている人なので、かなりの歴史マニアだと思います。なので、非常に惹かれます。

 amazonで時代小説など見ていても、新撰組を読んでいる人は、誰が書いたものだろうと新撰組を読みあさるようですし、そういう類の読み方をする人がいる、ということではないかと思います。
 ミグさんがたまにしている大人読みの話なども、私は何も考えずに興味ある時代と人について読みあさった結果、ほぼ実践しているだろうと思います。
 特にアン・ブーリンのように、書く人によって魔女から聖女までイメージの違う人は、この人はこう書く、この人はこうかと、そういう読み比べが楽しいので。

 杏樹さんへ。
 「王女リーズ」でエリザベス一世にはまり、英語の歴史書を読もうと思ったのが英語の勉強の動機の重要な一つなので、同じ著者の「薫風のフィレンツェ」も興味はあったのですが、最近読むのが面倒でパスする本が多いので、読んでないです。

 しかし、絵心がないのを自認(というかむしろ自負?)しているのですが、ある日ぼけっと見ていたTV番組でレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の修復画像を見て(CGを駆使したもので、実際に修復したものではなかったのですが)、この人はすごいと衝撃を感じたので、レオナルド・ダ・ヴィンチやメディチ家、それに何とはなしにイタリアやスペインの言葉の響きには惹かれるものがあります。
 三雲岳斗の「レオナルド・ダ・ヴィンチの事件簿」という感じのシリーズにもはまっていますし。しかし今のところ、当時の知識人であれば誰でも良かったのかなという感じがいまいち、柳広司の衝撃に及びませんが。
 それから、篠田真由美の本でイタリアを舞台にしていたり、イタリア美術が出てくるものが多いので、そっちからも興味があります。
 ただ、今のところとっかかりがないので、これについてという何かを見つけたら、そのあとはまっしぐらかなと。

 マリア・テレジアには結構興味があります。マリー・アントワネットの伝記を読んでいたら、マリア・テレジア10歳の肖像画というのが載っていて、今まで見た肖像画の中で一番の美人だし、ものすごく賢そうだと思いました。もっとも、即位後は普通のおばさんで、あまり威厳もなく、こんな感じで大国を統治していたというのは、なかなかすごい人だと思いますが。
 それに、ハプスブルク家のように沢山の王家と婚姻関係にあり、何ヵ国も支配して、なおかつかなり長い間途絶えずに続いた家というのも、珍しいと思って、歴史好きとしてはやはり、どこかで行き当たる家なのだろうなと思います。
 実際、スペインのイサベル一世の子どもの代で二重に婚姻関係を結んでいるので、そのあとのスペインには絶対に関係してきますし。

 akoさんへ。
 未だに、どの時代が得意なのかわかりませんが、どうも魔女系に詳しいようですね。世界史の裏に魔法使いが暗躍するファンタジーも好きなので、魔女関係で面白そうな本、そのうち教えて下さいね(和書でも何語でもいいです!)。

 最後に酒井先生へ。
 えー、酒井先生に「あっけにとられて」なんて言われる日が来ようとは、思ってもいませんでした。かなり、英語以外でもふかーく掘り下げる人だなあと、失礼ながら、観察しているつもりでいたので、その人に言われたからにはもう、こっちの道(どっちの道?)に進むしかないと、覚悟を決めました。
 どっちの道かはわかりませんが、というか、分野的にもかなりかけ離れたあちこちで色々掘り下げたいものがどっさりありますが、とにかく、興味の赴くままに突き進もうと思います。

 やろうやろうと思っていたスペイン語にしろ、ハングルにしろ、多読とそれで培った英語関係の経験のおかげで、思ったより楽に、そして忍耐力不要でできそうだと思っているので、多読に出会えたおかげで、目標が案外近いかもしれない、そして、案外楽しく進めるかもしれないという気になりました。
 という訳で、ご存じかもしれませんが、京極夏彦の「陰摩羅鬼の瑕」より、大好きな台詞を贈ります。ちょっと、多読に似ているかもと思いまして。まあ、この台詞を言っている榎木津は結構破天荒なので、こうまではっきりきつい言い方はしなくてもと思いますけど。

 ー道楽を嘗めていますね。道楽というのは道を楽しむと書くのです。世の中には道は渋い顔をしていないと歩けないと思っている愚か者が多いが、それは大いなる間違いです
 道を楽しんで歩くことができない無能な者が云い訳がましくそう云うことを云うのだと、無能探偵は明朗快活に云った。

 いいなあ、道楽。という気になります。ので、道楽の道に進もうと思います。
 Hooray,世界史クラブ〜!

 英語停滞中と言っている間も、結局日本語で世界史の本を読んでいました。かなり重症です。

 あ、酒井先生に追伸です。どの程度需要があるものやらわからないのですが(できるほどに歴史にはまっている人がどの程度の人数いるかというと、少なそうなので)、私の経験だと、一人の人にはまってその人について書いてある本を読みあさると、かなりドーピングに近い方法でペーパーバックが読めるようになるようです。大人読みですね。その代わり、それ以外はもっとYLが下でも全然わからなかったりしますけど。
 歴史で百万語の場合、ミステリとは違う、一人の人についてだけ読んでいくという方法があるのではと思います。とっくにお気づきかもしれませんが、歴史で百万語の時は是非、これもやりたいなーと、やってほしいなーではなく、私がやりたいだけですが。


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885. 【追加終了版】Re: わたしもです。想いは熱く、一生モノです

お名前: ako
投稿日: 2007/1/7(00:27)

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柊さん、akoです!

大掃除やらなんやらで追われてますが、ぜひ頂いた部分にご返答したいと思っています。
年明けまして落ち着きましたら(親戚づきあいが多いモンで(笑))、
ゆっくりといたしますね!

昨夜は新庄剛志の若い頃からのストーリーをテレビでやってたのを見て、
少し前に、柊さんと新庄の話で盛り上がったのを思い出しておりました。
番組の中でも「(野球を)楽しむ」っていうことを語ってて、
多読で英語を楽しむ精神と同じものを感じました。
日ハムの他の選手たちまでオシャレになったという話も素晴らしいと思いました。

ほーんとにあの屈託のない明るさが好きなんです。
「とにかく来た球を打てばいい」っていう単純明快な野村監督の一言で、
スランプから抜け出た阪神時代の新庄のエピソード、
大笑いしつつ、
これも多読のHappy Readingの精神と同じだな〜と思いながら聞いてました。

世界史への熱が冷めない柊さん、わたしも声を大にして言います。
渋い顔も理屈もいらない。好きなものは好きなんだーーっ!
(↑道を楽しむに関する深い言葉ご紹介いただき、ありがとうございました)

来年もまた楽しんでまいりましょうね〜!

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(ここから下が、1月6日(土)記載です)

柊さん、明けましておめでとうございます。
ご挨拶遅れました、akoです。
今年もどうぞよろしくお願いします。

〉世界史熱が冷めやらず、遅いかなと思いながらもちょっと語りたくなってきました。って、思いきりはた迷惑な酔っぱらいにそっくりですね。

ははは、柊さんが、はた迷惑な酔っ払いなら、
akoなど、女ほらふき男爵かも(笑)

先にパピイさん宛に書かれた部分なんですが、非常に共感しましたので、
賛同の一言だけお伝えしますね。

〉 特にアン・ブーリンのように、書く人によって魔女から聖女までイメージの違う人は、この人はこう書く、この人はこうかと、そういう読み比べが楽しいので。

それ、とーーーってもわかります。
歴史上の人物って、ある程度、イメージが固定している人が多いですが、
実態はかなり違うということもありますよね。
「怪僧」イメージで有名なラスプーチンも、ほんとは違う、という説を言ってる人もいました〜。

あと杏樹さん宛の部分もなんですが、これ、柊さん理解に必須部分なので、是非。

〉 「王女リーズ」でエリザベス一世にはまり、英語の歴史書を読もうと思ったのが英語の勉強の動機の重要な一つ

そうだったのですか〜〜。

英語をやりたい人の動機もいろいろですが、
世界史好きの動機も様々だから、こういうお話は、貴重です。

新春雑談ついでに、ワタクシの経緯をちょっとばかし聞いていただけます?

わたしが世界史好きになったのは、直接は高校時代の世界史の先生に惚れ込んだからです。
もちろん授業がめちゃくちゃ面白かったからなんですが、
当時すでに熟年で、他の女子生徒が「なんであんなオッサン」と言われましたが、
「どうして皆にはマコト様の値打ちがわからないの!?」と意味不明なことをワメいてて、クラスでも有名でした。
(先生の御氏名が「○○まこと」という名だったため、いつもマコト様とお呼びしていた)
世界史授業がある日は熱愛状態、
マコト様の知っていることは何でも知りたい、
マコト様と同じ世界で生きるのだ!と祈念して同じ大学の史学科へ進むという。。。

好きとなったら全身全霊なモンで(笑)
受験勉強さえも、世界史だけは愛を成就するための至福の時間でした…
おかげで英語学習時間は最小限でしたが(爆)

おっと、長話になってしまいました。
柊さんには、世界史に限らず、さらに洋書和書に限らず自由自在に語っていただきたいな〜。
だって凄く面白いもの〜〜、柊さんの本の話!

もちろん、柊さんご自身の読書時間確保が一番大事で、
掲示板を書くことに責任を感じてしまわれると大変なので、
ほんとに書きたい・発信したい、という気持ちが起きた時に自由自在に、
という意味です。

それと、今までもいろいろ読ませて頂いて私自身の見聞も広がりますが、
多読報告の掲示板で柊さんが皆さんに書かれる励ましの言葉も、
思いやりがあって読んでて気持ち良いですし、
柊さんご自身が、掲示板もご自身の「Happy Reading」の「Happy」の一要素だ、
と書かれていたことなど、共感一杯です。

「本を読む+友人と語る」の両方で読書の印象も深まるし、
本の内容が友人の人柄、人物像と一緒になって、
ずっと記憶に残りますしねーー。

お正月気分ですっかり雑談してしまいました。

〉 akoさんへ。
〉 未だに、どの時代が得意なのかわかりませんが、どうも魔女系に詳しいようですね。世界史の裏に魔法使いが暗躍するファンタジーも好きなので、魔女関係で面白そうな本、そのうち教えて下さいね(和書でも何語でもいいです!)。

実は、時代として好き、ってのは、あまりないんです。
いつの時代が好き、という好み方ではなく、
場所から来る関心のほうが強いです。
身近な知り合いを当たっても、誰も行ったことない土地とか、
大陸の真ん中へんあたりって一番わからない〜、…とかいった単純な動機で(笑)。
あと、異文化が接する境界領域になる場所も興味津々です。
異界との接点、なんて書くと雰囲気出るかしらー。

子供時代にベルバラを読んで、マリー・アントワネットなどの特定の人物から入り込んで歴史に関心を持っていくという経過はもちろn踏襲しました。
なので今回話題の「You Wouldnt」シリーズは、楽しさ満載で興奮しますね〜。

ただ、もっともワクワクするのは、
ある一つのテーマから、いろんな時代や場所を横断するようなことが好きなんです。
世界をまたにかける気分を味わう、という単純明快なワクワク感が良いんです。
子供の頃に一番もえたジャンルが海洋冒険もので、
十五少年漂流記、ロビンソンクルーソー、宝島…などです。
タイトルを書いているだけで、ワクワク、ゾクゾクなんです〜。

一つテーマ例をあげると、
例えば、欧州の魔女裁判、魔女狩りなど好きですが、
これは、魔女狩りという出来事に限らず、ジャンヌダルク、異端審問、魔女狩り、セイラム事件、ナチズム、ホロコースト、赤狩り、スターリン、そして急に飛びますが現代コドモ世界のイジメまで、
起きた出来事の内部に通底する共通点を考えながら、
いろんな時代の出来事に触れていくのが楽しいです。
(そのぶん、個々の出来事の詳細に弱いのが難点。人名、年代など忘れてしまうし)

この例の場合だと、
変わり者を警戒して排除する、っていうところに焦点をあてて、
集団の狂気、群れの心理、管理と支配、正義と抑圧という面から見ていくと、
いろんな時代に、人間がしてきたことにはどんな傾向があるか…、みたいなことを考えるってわけです。

過去の出来事について読んでいる時でも、
現代なら、今の自分の周囲の環境なら、
どんなことに該当するだろう、とすぐに並行して考えるのが、
わたしの世界史の楽しみです。
集団で浮いた時の自分のことを含めて考えたりすると、尚リアルです〜(笑+怖)

それとか、たとえば文明や帝国といった巨大なものから、国家やカルト教団まで、
組織が崩壊するのは、外圧よりも、
内部対立による自滅が大きい、といったことがよく言われますが、
そういったことも、イジメから異端審問に至る問題とつながってるんじゃないか〜とか、
そういうことを勝手に結びつけて考えながら世界史本を読むのが実に面白くて、
ワクワクします。

新庄のようなイケメンの目立ちたがり男は、嫌う人も多いでしょうが、
そういう人物への、出る杭を打つような社会心理から起きる出来事も、
世界史のいろいろな場面で遭遇できる、と思ってるんです。
歴史って、人間のすることだから。
そういうの、小説にもなったりしてますよね。
フィクションをあまり読んだことないんで、わからないんですが。。。。
将来の自分の読書課題なんです。

魔女関係で本の紹介を、ということなので、和書でよければ…
ファンタジー作品じゃなくて申し訳ないです。
でも、こういうのを読んだあとにファンタジーを読む、という読み方をしてもらえたら嬉しいです。
柊さんなら、きっと楽しさが深まること、保証します。

『魔女狩りの社会史』
『魔女とキリスト教』
『聖堂騎士団』
『アラブが見た十字軍』
『大地母神の時代』

あと、魔女という場合、映画ですがぜひ…
『主婦マリーのしたこと』 
フランス映画だったかな、ちょっと忘れてしまった。すみません。
主人公がフランス人なので、そういうウロ覚え記憶です。

ああー、柊さんもビックリの長〜い投稿かいちゃった(笑)
新春雑談ってことでお許しを〜〜!

〉 京極夏彦の「陰摩羅鬼の瑕」より、大好きな台詞を贈ります。
〉 ー道楽を嘗めていますね。道楽というのは道を楽しむと書くのです。世の中には道は渋い顔をしていないと歩けないと思っている愚か者が多いが、それは大いなる間違いです
〉 道を楽しんで歩くことができない無能な者が云い訳がましくそう云うことを云うのだと、無能探偵は明朗快活に云った。

新春にふさわしい、洞察深い言葉のご紹介、
ありがとうございました。
道を、楽しむ、ですね。

〉 いいなあ、道楽。という気になります。ので、道楽の道に進もうと思います。

よいですわぁ〜、道楽の世界史! 
わたしもますます、ピノコ語で世界史を語れるようになりたいですわのよ。
今年も明朗快活にまいりましょう〜

ではさっそく明朗快活に!

Hooray、世界史クラブ〜!


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895. Re: akoさーん,また長文です

お名前: 柊
投稿日: 2007/1/7(22:58)

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 akoさん、あけましておめでとうございます。柊です。
 昨年末は、いきなり電源の落ちるパソコンにびくびくしていましたが、無事買い替えも終了。後は私の慣れ親しんだ日本語入力ソフトさえ届けば、乗り換え完了です。変な言葉ばっかり使うので、覚えさせるのが大変ですが。

〉昨夜は新庄剛志の若い頃からのストーリーをテレビでやってたのを見て、
〉少し前に、柊さんと新庄の話で盛り上がったのを思い出しておりました。
〉番組の中でも「(野球を)楽しむ」っていうことを語ってて、
〉多読で英語を楽しむ精神と同じものを感じました。
〉日ハムの他の選手たちまでオシャレになったという話も素晴らしいと思いました。

 ああ、そういえばそんな話もしましたね。森本が頑張っていますが、今シーズンはどうなるかな。まあ、こちら北海道は相変わらずすごい騒ぎです。優勝賞金の一部を道に寄付したり、チームも地域のチームになろうという気が相当ありますしね。

〉先にパピイさん宛に書かれた部分なんですが、非常に共感しましたので、
〉賛同の一言だけお伝えしますね。

〉〉 特にアン・ブーリンのように、書く人によって魔女から聖女までイメージの違う人は、この人はこう書く、この人はこうかと、そういう読み比べが楽しいので。

〉それ、とーーーってもわかります。
〉歴史上の人物って、ある程度、イメージが固定している人が多いですが、
〉実態はかなり違うということもありますよね。
〉「怪僧」イメージで有名なラスプーチンも、ほんとは違う、という説を言ってる人もいました〜。

 そうですね。彼は彼で頑張って治療していただけという話なら、聞きましたよ。サリカ法に批准した結果、皇女たちに皇位継承権がなくなったというのを知って、やっとなぜ皇太子が病弱なのがそれほど問題なのかがわかりました。
 それに、ラスプーチンの場合まだ新しいので政治的にも関係してきたり、悪評の熱が冷めきらずに冷静な検証ができていないとかも、あるんじゃないですか? いえ、ロシア詳しくないですけど、ちょっと思いつき。
 今の体制と絡んでくると、検証は相当難しいですから。

〉あと杏樹さん宛の部分もなんですが、これ、柊さん理解に必須部分なので、是非。

〉〉 「王女リーズ」でエリザベス一世にはまり、英語の歴史書を読もうと思ったのが英語の勉強の動機の重要な一つ

〉そうだったのですか〜〜。

〉英語をやりたい人の動機もいろいろですが、
〉世界史好きの動機も様々だから、こういうお話は、貴重です。

〉新春雑談ついでに、ワタクシの経緯をちょっとばかし聞いていただけます?

 はいはーい。新春じゃなくても聞いちゃいます。

〉わたしが世界史好きになったのは、直接は高校時代の世界史の先生に惚れ込んだからです。
〉もちろん授業がめちゃくちゃ面白かったからなんですが、
〉当時すでに熟年で、他の女子生徒が「なんであんなオッサン」と言われましたが、
〉「どうして皆にはマコト様の値打ちがわからないの!?」と意味不明なことをワメいてて、クラスでも有名でした。
〉(先生の御氏名が「○○まこと」という名だったため、いつもマコト様とお呼びしていた)
〉世界史授業がある日は熱愛状態、
〉マコト様の知っていることは何でも知りたい、
〉マコト様と同じ世界で生きるのだ!と祈念して同じ大学の史学科へ進むという。。。

 祈念ですか。すごいですね。例によって、すごいと思っているという以上の説明ができません。が、非常に感心しているということはお伝えしたいんですが。

〉柊さんには、世界史に限らず、さらに洋書和書に限らず自由自在に語っていただきたいな〜。
〉だって凄く面白いもの〜〜、柊さんの本の話!

 そう言っていただけると、語りすぎて大変なことになりますが、嬉しいです♪

〉〉 akoさんへ。
〉〉 未だに、どの時代が得意なのかわかりませんが、どうも魔女系に詳しいようですね。世界史の裏に魔法使いが暗躍するファンタジーも好きなので、魔女関係で面白そうな本、そのうち教えて下さいね(和書でも何語でもいいです!)。

〉実は、時代として好き、ってのは、あまりないんです。
〉いつの時代が好き、という好み方ではなく、
〉場所から来る関心のほうが強いです。
〉身近な知り合いを当たっても、誰も行ったことない土地とか、
〉大陸の真ん中へんあたりって一番わからない〜、…とかいった単純な動機で(笑)。
〉あと、異文化が接する境界領域になる場所も興味津々です。
〉異界との接点、なんて書くと雰囲気出るかしらー。

 出ますね。異世界と異界は違いますからね。
 私の場合は、もろに時代で掘り下げて行きますけど、たまに、ドラマを見てその気になります。今、チャングムにはまっています。
 異文化の接点というと、やはり柳広司がおすすめですが(特に「聖フランシスコ・ザビエルの首」とか「はじまりの島」とか)、チャングムを見ていると「日本的」なはずのもの(平安時代とか、お公家さんとかが特に似ている)がどんどん出てくるんですよね。チャングムのお父さんが仙人に予言されて、謎の予言が漢字一文字ずつ三つあって、その読み解き方も漢字がわかれば納得しますし、第一、知恵がありそうだといって持って行った先がお坊さんですから。

〉ただ、もっともワクワクするのは、
〉ある一つのテーマから、いろんな時代や場所を横断するようなことが好きなんです。
〉世界をまたにかける気分を味わう、という単純明快なワクワク感が良いんです。

 おお、テーマ別。これまた、歴史好きにはたまりませんね。

〉一つテーマ例をあげると、
〉例えば、欧州の魔女裁判、魔女狩りなど好きですが、
〉これは、魔女狩りという出来事に限らず、ジャンヌダルク、異端審問、魔女狩り、セイラム事件、ナチズム、ホロコースト、赤狩り、スターリン、そして急に飛びますが現代コドモ世界のイジメまで、
〉起きた出来事の内部に通底する共通点を考えながら、
〉いろんな時代の出来事に触れていくのが楽しいです。
〉(そのぶん、個々の出来事の詳細に弱いのが難点。人名、年代など忘れてしまうし)

 詳細に弱いのは私も同じです。数字とか名前とかどんどん忘れるので、信憑性がなくなります。

〉この例の場合だと、
〉変わり者を警戒して排除する、っていうところに焦点をあてて、
〉集団の狂気、群れの心理、管理と支配、正義と抑圧という面から見ていくと、
〉いろんな時代に、人間がしてきたことにはどんな傾向があるか…、みたいなことを考えるってわけです。

 マイクル・シャーマーという人も魔女狩りに興味を持って調べていましたね。「なぜ人はえせ科学を信じるのか」という挑発的なタイトルの本でしたが、中身は案外温厚でした。面白いです。ええと、「Why people believe weird things」で著者名がMichael Shermerですね。日本語で読みましたけど。
 この人もまた、現代の出来事で魔女狩りと共通するものを挙げていましたね。共通点としては、立証責任が訴えられた側にあること。これは、騒動が大きくなるにつれ「あいつは魔女だ」と言うだけで訴え終了、後は訴えられた側が無実を証明できなければ有罪決定、という点ですね。刑事ドラマでよく見る「お前が犯人じゃないなら、どういうことか説明してみろ!(テーブルを叩く)」というシーンがそういう感じかなと。
 一応現代の法治国家だと、有罪を立証できなければ無罪になるんですが。ええ、疑わしきは罰せずの原則ですね。つまり、訴える側に立証責任が生じるという。
 それともう一つ、騒ぎが一段落してくると、魔女だと訴えた側が逆に名誉毀損で訴えられるという点もシャーマーさんは言ってました(知り合いみたいな言い方ですね)。アメリカなので、そういう訴えて訴え返されての例がどっさり載っていました。

〉過去の出来事について読んでいる時でも、
〉現代なら、今の自分の周囲の環境なら、
〉どんなことに該当するだろう、とすぐに並行して考えるのが、
〉わたしの世界史の楽しみです。
〉集団で浮いた時の自分のことを含めて考えたりすると、尚リアルです〜(笑+怖)

 現代で想像したり、自分がこの時代にいたらどうするかとか考えますよね。もし、今の知識全部持っていたらとかも。「講談碑夜十郎」って時代劇、見ませんでしたか? ちょうどそういう話でしたが。
 あと、最近は戦争もので、現代の若者がタイム・スリップする話が結構ありますよね。この間ちらっと新聞で見たのなんか、現代のアメリカのコメディアンが、特攻隊員になってしまうというのがありました。

〉それとか、たとえば文明や帝国といった巨大なものから、国家やカルト教団まで、
〉組織が崩壊するのは、外圧よりも、
〉内部対立による自滅が大きい、といったことがよく言われますが、
〉そういったことも、イジメから異端審問に至る問題とつながってるんじゃないか〜とか、
〉そういうことを勝手に結びつけて考えながら世界史本を読むのが実に面白くて、
〉ワクワクします。

 その辺りはよくわかりませんが、自分で理論を作ってしまうのが楽しいのは私もです。怪しげな仮説がどっさりあります。推理小説でも、何度もどんでん返しがあるとスリルもそうですけど、仮説がどんどん出てくるのが楽しい♪

〉新庄のようなイケメンの目立ちたがり男は、嫌う人も多いでしょうが、
〉そういう人物への、出る杭を打つような社会心理から起きる出来事も、
〉世界史のいろいろな場面で遭遇できる、と思ってるんです。
〉歴史って、人間のすることだから。
〉そういうの、小説にもなったりしてますよね。
〉フィクションをあまり読んだことないんで、わからないんですが。。。。
〉将来の自分の読書課題なんです。

 出る杭が打たれる話というと、とっさには思いつきませんが、一代で出世する歴史小説とかはおおむねそうじゃないかと思いますね。でも、そこで味方がどんどんできるのがカリスマというものでしょうか。新庄も、球団の人がよく許可したなと言われていましたね。
 日本の歴史小説ほとんど読みませんが(時代物というか、捕物帳は読む)、大岡越前もドラマでよくちくちくいじめられていましたね。どうも、町奉行になれるような家の出じゃなかったらしくて。もっとも、あまり家柄が良くても、町奉行になれないんですけど。

〉魔女関係で本の紹介を、ということなので、和書でよければ…
〉ファンタジー作品じゃなくて申し訳ないです。
〉でも、こういうのを読んだあとにファンタジーを読む、という読み方をしてもらえたら嬉しいです。
〉柊さんなら、きっと楽しさが深まること、保証します。

 はい、確かにタイトル・リスト受け取りました。
 魔女の実際とキリスト教という感じでしょうか。図書館ででも探してみますね。

〉あと、魔女という場合、映画ですがぜひ…
〉『主婦マリーのしたこと』 
〉フランス映画だったかな、ちょっと忘れてしまった。すみません。
〉主人公がフランス人なので、そういうウロ覚え記憶です。

 これはレンタルビデオ屋ですね(あくまで買わない)。

〉〉 いいなあ、道楽。という気になります。ので、道楽の道に進もうと思います。

〉よいですわぁ〜、道楽の世界史! 
〉わたしもますます、ピノコ語で世界史を語れるようになりたいですわのよ。
〉今年も明朗快活にまいりましょう〜

 快活、道楽。世界史クラブ三原則にどうでしょうね?

〉ではさっそく明朗快活に!

〉Hooray、世界史クラブ〜!

Hoorray, 世界史クラブ〜!


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886. Re: 世界史の熱冷めやらず。。。

お名前: 杏樹
投稿日: 2007/1/1(23:24)

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柊さん、あけましておめでとうございます。今年も世界史クラブをよろしくお願いします。

〉 杏樹さんへ。
〉 「王女リーズ」でエリザベス一世にはまり、英語の歴史書を読もうと思ったのが英語の勉強の動機の重要な一つなので、同じ著者の「薫風のフィレンツェ」も興味はあったのですが、最近読むのが面倒でパスする本が多いので、読んでないです。

「王女リーズ」ですか。別人のような名前…。

〉 しかし、絵心がないのを自認(というかむしろ自負?)しているのですが、ある日ぼけっと見ていたTV番組でレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の修復画像を見て(CGを駆使したもので、実際に修復したものではなかったのですが)、この人はすごいと衝撃を感じたので、レオナルド・ダ・ヴィンチやメディチ家、それに何とはなしにイタリアやスペインの言葉の響きには惹かれるものがあります。
〉 三雲岳斗の「レオナルド・ダ・ヴィンチの事件簿」という感じのシリーズにもはまっていますし。しかし今のところ、当時の知識人であれば誰でも良かったのかなという感じがいまいち、柳広司の衝撃に及びませんが。
〉 それから、篠田真由美の本でイタリアを舞台にしていたり、イタリア美術が出てくるものが多いので、そっちからも興味があります。
〉 ただ、今のところとっかかりがないので、これについてという何かを見つけたら、そのあとはまっしぐらかなと。

私もイタリアにはそれほど興味がなくて、ほとんど本も読んでません。ルネサンス周辺で細切れ知識がチラチラありますが、それはほとんどテレビで見たものです。「世界ふしぎ発見」とか「世界遺産」とか、あと特番でいろいろ。「最後の晩餐」修復関係の番組も見た覚えがあります。
最近は「ダ・ヴィンチ・コード」便乗番組がいくつかありました。そういった番組を見てるうちにバラバラに覚えた事柄がだんだんつながっていって…という感じです。

〉 マリア・テレジアには結構興味があります。マリー・アントワネットの伝記を読んでいたら、マリア・テレジア10歳の肖像画というのが載っていて、今まで見た肖像画の中で一番の美人だし、ものすごく賢そうだと思いました。もっとも、即位後は普通のおばさんで、あまり威厳もなく、こんな感じで大国を統治していたというのは、なかなかすごい人だと思いますが。

12〜13歳のではありませんか。利発そうな美少女ですね。昨年「マリア・テレジアとハプスブルク展」という展覧会があって、おもしろかったです。しかしその美少女が35歳になるとすっかり「おばさん」なのには驚きましたが、35歳の肖像と60歳の肖像があまり変わってないというのが不思議。
貫禄があって肝っ玉母さんみたいです。
若くして父親が死に、プロイセンから横槍を入れられながらもハプスブルク家を継承し、戦争を戦い抜き、子どもをたくさん産んで育てて…すごい人です。しかも夫は初恋の憧れの人で、結婚前のラブラブの手紙まで展示してありました。

〉 それに、ハプスブルク家のように沢山の王家と婚姻関係にあり、何ヵ国も支配して、なおかつかなり長い間途絶えずに続いた家というのも、珍しいと思って、歴史好きとしてはやはり、どこかで行き当たる家なのだろうなと思います。
〉 実際、スペインのイサベル一世の子どもの代で二重に婚姻関係を結んでいるので、そのあとのスペインには絶対に関係してきますし。

ハプスブルクは思い切りややこしいです。系図を見るとこんがらがって何がどうつながっているのやら。婚姻関係で、うまい具合に相手国の跡継ぎがいなくなってハプスブルク家の末裔が即位して…という偶然が重なって、ヨーロッパのあちこちに領地が出来て。スペインの王位もそれで獲得しましたし。

ジャンルでレベル縦断と言えば、私の中国語はそれに近いかもしれません。中国語は児童書がどれもこれも読めなくて、なんであんなに読みにくいのかと思いました。それで子ども向けの歴史・古典の本を読んでみたらこれがおもしろい。しかも中国には子ども向けの歴史・古典の本がたくさんある!ということで、児童書はあきらめて子ども向けの歴史の本で多読を続けました。

〉 ー道楽を嘗めていますね。道楽というのは道を楽しむと書くのです。世の中には道は渋い顔をしていないと歩けないと思っている愚か者が多いが、それは大いなる間違いです
〉 道を楽しんで歩くことができない無能な者が云い訳がましくそう云うことを云うのだと、無能探偵は明朗快活に云った。

いいですね。「道楽」。ホント、渋い顔をして歩かないといけないと思ってる人がどれだけ多いか…。

Hooray,世界史クラブ!


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887. Re: 杏樹さん。。。

お名前: 柊
投稿日: 2007/1/2(23:25)

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 杏樹さん、あけましておめでとうございます。柊です。

〉柊さん、あけましておめでとうございます。今年も世界史クラブをよろしくお願いします。

 こちらこそ、よろしくお願いします。特に、ぼろぼろとこぼれる初歩的なミス。

〉〉 杏樹さんへ。
〉〉 「王女リーズ」でエリザベス一世にはまり、英語の歴史書を読もうと思ったのが英語の勉強の動機の重要な一つなので、同じ著者の「薫風のフィレンツェ」も興味はあったのですが、最近読むのが面倒でパスする本が多いので、読んでないです。

〉「王女リーズ」ですか。別人のような名前…。

 お話の中身も、別人のよーです。かいつまむと、美女な姉にいじめられ、自信を持てずにいたリーズが、護衛官のセシルに励まされ、というような感じでしょうか。つまり、生涯の恋人があのウィリアム・セシルだったという。
 ただ、この方の場合、エリザベス一世という女王がいた、という以外の部分は史実ではないので、世界史のテストでこれ書いたらバッテン付けられますよと、あとがきで書いているので、まあいいかなと。

〉〉 しかし、絵心がないのを自認(というかむしろ自負?)しているのですが、ある日ぼけっと見ていたTV番組でレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の修復画像を見て(CGを駆使したもので、実際に修復したものではなかったのですが)、この人はすごいと衝撃を感じたので、レオナルド・ダ・ヴィンチやメディチ家、それに何とはなしにイタリアやスペインの言葉の響きには惹かれるものがあります。

〉私もイタリアにはそれほど興味がなくて、ほとんど本も読んでません。ルネサンス周辺で細切れ知識がチラチラありますが、それはほとんどテレビで見たものです。「世界ふしぎ発見」とか「世界遺産」とか、あと特番でいろいろ。「最後の晩餐」修復関係の番組も見た覚えがあります。
〉最近は「ダ・ヴィンチ・コード」便乗番組がいくつかありました。そういった番組を見てるうちにバラバラに覚えた事柄がだんだんつながっていって…という感じです。

 トリノの聖骸布についての番組をやっているのは、ちらっと見ました。あまり感じが良くなかったので、さっさと局を替えましたが、結構、流行りらしくて多いですね。
 そういえば、「ダ・ヴィンチ・コード」が何かも知らないんですね。まあ、いっかと思って放っておいてますが。

〉〉 マリア・テレジアには結構興味があります。マリー・アントワネットの伝記を読んでいたら、マリア・テレジア10歳の肖像画というのが載っていて、今まで見た肖像画の中で一番の美人だし、ものすごく賢そうだと思いました。もっとも、即位後は普通のおばさんで、あまり威厳もなく、こんな感じで大国を統治していたというのは、なかなかすごい人だと思いますが。

〉12〜13歳のではありませんか。利発そうな美少女ですね。昨年「マリア・テレジアとハプスブルク展」という展覧会があって、おもしろかったです。しかしその美少女が35歳になるとすっかり「おばさん」なのには驚きましたが、35歳の肖像と60歳の肖像があまり変わってないというのが不思議。
〉貫禄があって肝っ玉母さんみたいです。
〉若くして父親が死に、プロイセンから横槍を入れられながらもハプスブルク家を継承し、戦争を戦い抜き、子どもをたくさん産んで育てて…すごい人です。しかも夫は初恋の憧れの人で、結婚前のラブラブの手紙まで展示してありました。

 う、新年初ぼろです。今年もお見捨てなく〜。
 戴冠後の絵は見ましたが、35と60が同じに見えるって、確かにすごいですね。しかもあの時代、ハプスブルク家の相続人に生まれながら、恋愛結婚したというのもすごい。

〉〉 それに、ハプスブルク家のように沢山の王家と婚姻関係にあり、何ヵ国も支配して、なおかつかなり長い間途絶えずに続いた家というのも、珍しいと思って、歴史好きとしてはやはり、どこかで行き当たる家なのだろうなと思います。
〉〉 実際、スペインのイサベル一世の子どもの代で二重に婚姻関係を結んでいるので、そのあとのスペインには絶対に関係してきますし。

〉ハプスブルクは思い切りややこしいです。系図を見るとこんがらがって何がどうつながっているのやら。婚姻関係で、うまい具合に相手国の跡継ぎがいなくなってハプスブルク家の末裔が即位して…という偶然が重なって、ヨーロッパのあちこちに領地が出来て。スペインの王位もそれで獲得しましたし。

 戦争は他の家に任せて、ハプスブルク家は結婚せよとかなんとか、そういうやつですね。末裔も含めてしまうと、もう、たどりようがなさそうな気がします。ハプスブルクを名乗っているところだけ追いかけようかと思ったり。ただ、系図がはっきり残っているのってやっぱり王家とかなので、遺伝病ではやたらによく出てきますね。
 「仮面の男」の王太后の名前がアンヌ・ドートッリシュで、最近覚えたのが「ドートリッシュ」はフランス語でオーストリア人という意味というので、この頃オーストリア人ということは、ハプスブルクかなあとか、きりがなさそうですね。

〉ジャンルでレベル縦断と言えば、私の中国語はそれに近いかもしれません。中国語は児童書がどれもこれも読めなくて、なんであんなに読みにくいのかと思いました。それで子ども向けの歴史・古典の本を読んでみたらこれがおもしろい。しかも中国には子ども向けの歴史・古典の本がたくさんある!ということで、児童書はあきらめて子ども向けの歴史の本で多読を続けました。

 興味があると、いくらでも読めますよね。

〉〉 ー道楽を嘗めていますね。道楽というのは道を楽しむと書くのです。世の中には道は渋い顔をしていないと歩けないと思っている愚か者が多いが、それは大いなる間違いです
〉〉 道を楽しんで歩くことができない無能な者が云い訳がましくそう云うことを云うのだと、無能探偵は明朗快活に云った。

〉いいですね。「道楽」。ホント、渋い顔をして歩かないといけないと思ってる人がどれだけ多いか…。

 無能探偵が云ったというところがいいですよね。榎木津は別に、探偵として無能かと言うとそうでもないですけど。
 それにこの本、日本の仏教と儒教の歴史についての話が謎に絡んでくる上、林羅山がどうしたこうしたとか、世界史ではなく日本史ですが、非常に楽しい本です。林羅山の名前も知りませんでしたが、書庫が丸ごと焼けたショックで死んでしまったというのは、親近感があります。
 あ、パピイさん、もし見てたら、流してくださいね。

〉Hooray,世界史クラブ!

 Hooray,世界史クラブ!

 正月になり、A happy new yearの最初のAの謎がやっと解けました。これは、多読的文法の楽しみでしょうね。
 しかし、メリー・クリスマスとセットで言われることが多いし、正月にあまり深い意味がなさそうですね、あちらは。あちらがどちらか、これから探究に行ってきます。


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888. 柊さん

お名前: 杏樹
投稿日: 2007/1/3(23:49)

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柊さん、こんにちは。

雑談してるといつまでもレスをつけたくなります。

〉 こちらこそ、よろしくお願いします。特に、ぼろぼろとこぼれる初歩的なミス。

実は私もそんなに細かいことまで知ってるわけじゃないんです。書く時に調べた、ということが多いです。たくさんのことを知ってるというより、調べ方とか本の探し方とかを知ってる、といったほうがいいかもしれません。歴史学科にいた名残は、「裏を取る」態度が身に染み付いたことでしょうか。…なんて偉そうにいいますが、テキトーに書いて間違ってた、と言うこともありますので…。

〉〉「王女リーズ」ですか。別人のような名前…。

〉 お話の中身も、別人のよーです。かいつまむと、美女な姉にいじめられ、自信を持てずにいたリーズが、護衛官のセシルに励まされ、というような感じでしょうか。つまり、生涯の恋人があのウィリアム・セシルだったという。
〉 ただ、この方の場合、エリザベス一世という女王がいた、という以外の部分は史実ではないので、世界史のテストでこれ書いたらバッテン付けられますよと、あとがきで書いているので、まあいいかなと。

そういうフィクション、ありますね。あとがきに書いてあるだけ親切かも…。

〉 トリノの聖骸布についての番組をやっているのは、ちらっと見ました。あまり感じが良くなかったので、さっさと局を替えましたが、結構、流行りらしくて多いですね。

トリノの聖骸布は前に布の鑑定で12世紀ごろのものだと判定されたから明らかに「ニセモノ」なんですが、それを覆す説を唱えているのが面白かったです。しかもご丁寧にどうやって身体のあとがついたか検証までして。なんとでも言えるもんだなーと感心しました。

〉 そういえば、「ダ・ヴィンチ・コード」が何かも知らないんですね。まあ、いっかと思って放っておいてますが。

ま、ほっておいてもいいんですが…。
これはダン・ブラウンの書いたサスペンス小説です。ヨーロッパに伝わっているキリスト教に関するトンデモ話やいろいろな伝説をつなぎ合わせてスリリングな物語を作ってあるものです。ダ・ヴィンチの絵がそのキーワードになるんです。
ハラハラドキドキの連続で読み出したら止められないスピード感がありますからヒットしたんでしょう。いずれ原書で読んでみたいと思ってましたが、職場で日本語訳が回ってて、みんな読んだからどう?と置いて行かれたので誘惑に負けて読みました。そうしたらわざわざ原書で味わうほどのこともなかったからまあいいか、と思いました。

〉〉12〜13歳のではありませんか。利発そうな美少女ですね。昨年「マリア・テレジアとハプスブルク展」という展覧会があって、おもしろかったです。しかしその美少女が35歳になるとすっかり「おばさん」なのには驚きましたが、35歳の肖像と60歳の肖像があまり変わってないというのが不思議。
〉〉貫禄があって肝っ玉母さんみたいです。
〉〉若くして父親が死に、プロイセンから横槍を入れられながらもハプスブルク家を継承し、戦争を戦い抜き、子どもをたくさん産んで育てて…すごい人です。しかも夫は初恋の憧れの人で、結婚前のラブラブの手紙まで展示してありました。

〉 う、新年初ぼろです。今年もお見捨てなく〜。
〉 戴冠後の絵は見ましたが、35と60が同じに見えるって、確かにすごいですね。しかもあの時代、ハプスブルク家の相続人に生まれながら、恋愛結婚したというのもすごい。

私は展覧会で見たばかりなので覚えてたんで…。

〉 戦争は他の家に任せて、ハプスブルク家は結婚せよとかなんとか、そういうやつですね。末裔も含めてしまうと、もう、たどりようがなさそうな気がします。ハプスブルクを名乗っているところだけ追いかけようかと思ったり。ただ、系図がはっきり残っているのってやっぱり王家とかなので、遺伝病ではやたらによく出てきますね。
〉 「仮面の男」の王太后の名前がアンヌ・ドートッリシュで、最近覚えたのが「ドートリッシュ」はフランス語でオーストリア人という意味というので、この頃オーストリア人ということは、ハプスブルクかなあとか、きりがなさそうですね。

アンヌ・ドートリッシュはスペイン・ハプスブルク家です。さっき系図を見たらフェリペ2世の孫でした。「ド・オートリッシュ」が縮まって「ドートリッシュ」になります。「ド」は英語のofに当たり、「アンヌ・ドートリッシュ」は「オーストリアのアンヌ」という意味になります。
実はマリー・アントワネットのフルネームの最後にも「オートリッシュ」がついています。

〉 正月になり、A happy new yearの最初のAの謎がやっと解けました。これは、多読的文法の楽しみでしょうね。
〉 しかし、メリー・クリスマスとセットで言われることが多いし、正月にあまり深い意味がなさそうですね、あちらは。あちらがどちらか、これから探究に行ってきます。

Aの謎なんて考えたことがありませんでした。
文法を全く気にしないので、時々は気にしたほうがいいかと思うぐらいです。
欧米ではクリスマスは「顕現日」つまりキリスト誕生の12月25日から12日目の1月6日まで続きます。この日は「三王礼拝」が行われた日とされています。聖書には三人の博士が星に導かれてキリストを探しあてたと書かれていますが、ヨーロッパの伝説ではどこかで「三人の王」が礼拝をしに来た、にすり替わってしまったらしいです。三人の王がキリストを見出したので「顕現日」らしいです。

それではHooray 世界史クラブ!


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