Re: 本が読めない時ってありますか?

[掲示板: 〈過去ログ〉読書のことなんでも -- 最新メッセージID: 658 // 時刻: 2024/11/22(15:38)]

管理用 HELP LOGIN    :    :



上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

623. Re: 本が読めない時ってありますか?

お名前: かつらぎ
投稿日: 2018/9/15(12:01)

------------------------------

柊さん、こんにちは。

〉先日、うちの父親、とりあえずパパラギさんが言いました。「ヒイとママラギが面白いっていうからモンテ・クリスト伯衝動買いしたんだけど、あのダングラールっていうやつがいかにも悪そうで、これからひどい目に遭うんだろうなと思ったら読む気しなくなった」

似たようなことは私もありました。
Katharine of Aragon(Katharine, The Virgin Widow、The Shadow of the Pomegranate、The King's Secret Matter、3冊の合本)を読んでいたとき、最後のほうでKatharineが追い詰められていく様子が気の毒過ぎて読んでいられなくなり、何十ページか飛ばしてしまったことがあります。

たとえ追い詰められる展開でも、状況打破の可能性があると思えばまだ読んでいられたのでしょうが、キャサリン妃に関してはキンボルトン城に幽閉されて亡くなったと知っており、どう足掻いても希望がないとわかっていたので、その描写を詳しく読む気になれませんでした。

〉実は私、これが結構よくあります。相当前、5年か10年前からあります。面白そうな本を読もうとする、50ページか70ページぐらい読んで状況がわかってくる、話が動き出しそうな気配を見せる、感情移入し始める、と、途端に読めなくなってしまうのです。話がこの先どうなるか、どんな目に遭ってどれだけ感情が揺さぶられるか考えると、とても読めなくなって投げてしまいます。

共感性羞恥と呼ばれる現象に少し似ているかもしれません。
共感性羞恥とは、ドラマや小説などで登場人物が大失敗したり大恥をかいたりするシーンなどが苦手、いたたまれないような気持ちになって見ていられなくなる心理現象だそうです。

解決策は……共感するから起きる現象なので、登場人物への共感を薄めること?
でも、ストーリーに感情を揺さぶられるのも読書の醍醐味の1つだと思うので、あまり客観的になってしまうのもつまらない気がします。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

627. Re: 本が読めない時ってありますか?

お名前: 柊
投稿日: 2018/9/20(08:51)

------------------------------

"かつらぎ"さんは[url:kb:623]で書きました:
〉柊さん、こんにちは。

かつらぎさん、おはようございます。

〉〉先日、うちの父親、とりあえずパパラギさんが言いました。「ヒイとママラギが面白いっていうからモンテ・クリスト伯衝動買いしたんだけど、あのダングラールっていうやつがいかにも悪そうで、これからひどい目に遭うんだろうなと思ったら読む気しなくなった」

〉似たようなことは私もありました。
〉Katharine of Aragon(Katharine, The Virgin Widow、The Shadow of the Pomegranate、The King's Secret Matter、3冊の合本)を読んでいたとき、最後のほうでKatharineが追い詰められていく様子が気の毒過ぎて読んでいられなくなり、何十ページか飛ばしてしまったことがあります。

あー、あれですか。あれはけっこうきついですね。Nora LoftsのKing's Pleasureだと、Chapuysがお母さんが苦労した人になっていて「あの母の子どもがこの不正義を見過ごせるわけがない」といってキャサリンの待遇改善に奔走します。そちらの方がよりきついのか、それとも助けようとしてくれる人がいてマシなのか。

時代的に似たところだと、スコットランド女王メアリ・ステュアートのお兄さんのジェームズが「指の隙間からしかものを直視できない臆病者」で、何かあるとこっそり国外に行って見なかったふりをしています。歴史的には臆病者でひどい政治家なのだと思いますが、どうも妙なシンパシーを覚えてしまう。

〉たとえ追い詰められる展開でも、状況打破の可能性があると思えばまだ読んでいられたのでしょうが、キャサリン妃に関してはキンボルトン城に幽閉されて亡くなったと知っており、どう足掻いても希望がないとわかっていたので、その描写を詳しく読む気になれませんでした。

私は打破の可能性がないと知っている歴史物に関しては、結構読める時があります。わかっていれば平気なのか、それともキャサリンに同情していないのか。どちらもありそうな話です。

〉〉実は私、これが結構よくあります。相当前、5年か10年前からあります。面白そうな本を読もうとする、50ページか70ページぐらい読んで状況がわかってくる、話が動き出しそうな気配を見せる、感情移入し始める、と、途端に読めなくなってしまうのです。話がこの先どうなるか、どんな目に遭ってどれだけ感情が揺さぶられるか考えると、とても読めなくなって投げてしまいます。

〉共感性羞恥と呼ばれる現象に少し似ているかもしれません。
〉共感性羞恥とは、ドラマや小説などで登場人物が大失敗したり大恥をかいたりするシーンなどが苦手、いたたまれないような気持ちになって見ていられなくなる心理現象だそうです。

恥をかくのは一番いたたまれないですね。「あー、この調子だと失敗する」とかも駄目ですね。ひどい目に遭うのは、本人のせいじゃないなら少し平気かもしれないです。

〉解決策は……共感するから起きる現象なので、登場人物への共感を薄めること?
〉でも、ストーリーに感情を揺さぶられるのも読書の醍醐味の1つだと思うので、あまり客観的になってしまうのもつまらない気がします。

そこが問題ですね。そうですか、名前がついているのですか。教えて下さってありがとうございます。


タイトル一覧へ(返答順)(B)

タイトル一覧へ(日付順)


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.