[掲示板: 〈過去ログ〉読書のことなんでも -- 最新メッセージID: 658 // 時刻: 2024/11/25(05:04)]
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お名前: ドラちゃん http://dorataoku.blog37.fc2.com/
投稿日: 2008/5/18(06:47)
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susumuさん、おはようございます。ドラともうします。
〉こんにちは。現在、YL0ですらすら読みをしています。
〉さすがに、レベル0なので、すぐ読めてしまい、
〉いろんな本が読めてしまいます。
〉PGR0、MGR0
いいですね。
すらすら読んで、ドンドン色んな本を読みましょう。
YL0では負荷がなさ過ぎて物足りなくなってきたら、YL1に進んじゃいましょう。
〉ふと思ったのですが、これだと、負荷0に近いのですが、
〉何か効能はあるのでしょうか?
負荷が0に近いと、読んでも読んでも疲れないので、ドンドン次の本に手が
伸びますよね? これがまず第一に顕れる多読の効能だと、私は思っています。
もっと、ドンドン新しい本に手が伸びるように、susumuさんご自身がどんな
タイプの本を自分が好きか、段々と分かってくるといいと思いますよ。
〉英語は、復習が大事と思って、GRに出てきている知らない単語は、
〉辞書を引いて(すみません)、その日に覚えています。
こう書くと過激なようですけども、そんなお勉強的な努力は、止めてしまった
方がいいんです。
単語を覚えるために使う時間を、もっと色んな興味を持てる本を読む事に
費やしてはどうでしょう?
〉そして、本を返却する時に、もう一度読んで復習してます。
再読は、自分がその本を読みたくなった時や、その本の内容を忘れかけた頃に
するのが効果的だと思いますよ。
〉だけど、受験の時のように音読して丸暗記していないので、
〉英文が定着していません。
〉これだと、忘れるのが早いと思うのですが、後々、苦労しませんか?
丸暗記しても、言葉のセンスは定着しません。
辞書に頼らずに、たくさんの英文を自分の体内に取り入れることで、自然な
英語の感覚が身に付くんです。
この英語に対する(当初は)感覚的でしかない捉え方を、私達は英語脳と呼んでいます。
たくさんの英文を取り入れる事で、最初は感覚的だったものが整理されて、
自分の中で系統化されていきます。
ところが、最初から辞書を積極的に使用してしまうと、残念ながら、この感覚的な
萌芽が、あらかじめ系統化された知識を取り込む事で、摘み取られてしまうのです。
これが、多読三原則で『辞書を引かない』と謳っている(隠れた)一番大きな
理由でもあります。
# 実は、単に面倒だから、読んでる最中に
# 辞書を引くのは面白くないから、
# という理由だけではないのです。
読んだものを忘れてしまうなら、忘れてしまうで構わないのです。これは、
人間の身体の自然な働きでもあるので。
# 私ももう40代なので、たくさんの
# 本・英文を読んでは忘れています。
# でも、それでも定着する部分は
# あるのです。
でも、ここSSSでは、みなが『Happy Reading♪』といい、みなが
『自分が読んで楽しい本を読みましょう♪』と言います。
それはなぜか? 読んでいて楽しい本の方が、想像力が活発になり、あるいは、
のめり込んで読むようになり、人によっては疑似体験といっていいレベルまで
集中して読んでいる事があります。
こうした経験を繰り返す事で、そののめり込んだ物語と一緒に生きた英文が
自分のカラダに刻み込まれていくからなんです。
とはいえ、本の好みは人それぞれだし、特にYLが低い本ではそこまでのめり込める
様な本にはなかなか出会えないかもしれません。
susumuさんは、YL0とはいえ、英文がすらすら読める今の状態は楽しく・快く
感じられませんか?
もし、楽しくあるいは快く感じられるなら、その感覚を大事にして、ORTや
易しい英語で書かれた絵本やLRなどを、すらすら読みでたくさん読んでしまって
ください。
もしそれだけでは物足りなかったら、YL1のGRをどんどん読んでみてください。
それでも物足りなかったら、YL1のLRや絵本を探して、読んでみてください。
上で書いた様な本を最低数冊ずつ読んでみて、全てすらすら読めるのなら、
YL2に進んでしまってください。
そういう風にして無理なく読んでいると、いつの間にか累計5万語・10万語と
読んでいて、その頃には自分の英語に対する感覚が色々と変化し始めた事に気付く
こともあると思います。
その様々な感覚的な変化の一つ一つが多読の効能なんです。
但し、人間はそうした感覚を未経験な場合に、それを想像することは出来ない
のが普通なので、こうして言葉で説明しても、susumuさんご自身が自分の経験として
感じる事が出来なければ、私が書いている事も理解していただけないのだと
思っています。
だからこそ、多読三原則というものが必要で、多読を経験した人たちはみな、
それに沿って進める事を他の人にお勧めするんですよ。
〉特に、禁帯出のORTをstage1から読んでいるとそう思います。
〉確かに、1日1stage、読めます。
〉2とか3stageを読んでいる人は多いと思いますが、
〉受験には出ないけど、会話では出てきそうな、熟語(簡単な動詞+前置詞)が
〉多く出てきています。
そうですね。
ネイティブ向けに書かれた色々な本を読めば、受験や学校教育では出て来ない
けれど、日常的に頻用される語彙は、何回も出て来ます。
また、学校教育ではスゴく勉強させられたけれど、実際には出て来ない言い回し
というものが幾つもある事にも気付く日が来ると思います。
それが、自然な英語の感覚なのだと私は思います。
〉すらすら読んで良い物か、迷います。
ご心配は分かりますが、心配しなくても、大事な言葉・言い回しはたくさん
読めば何回も出て来て、わざわざ覚えようとしなくても、自然と自分のものになります。
多読ではなぜか、一生懸命やろうとするよりも、楽しんでマイペースに
何気なくやる方が学習効果が高いことが多いので、susumuさんもお勉強的な
考えは、この際捨て去ってしまいましょう。
長くなってしまいましたが、susumuさんがすらすら読まれているのは分かり
ますし、それはとても素晴らしいことなんです。
その調子で、すらすら読み続けて、自分のお好きなお話をドンドン読み
進んでいってくださいね。但し、辞書は使わないように♪
では、susumuさんもHappy Readingで♪
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お名前: susumu
投稿日: 2008/5/18(12:18)
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朝早くから、レスありがとうございます。 いろいろなご意見で、なるほどと思いました。 経験から出てきているようなご意見で、納得しました。 うーん、深い。 いつの間にか、高校生の勉強スタイルに戻っていました。 「プログラマは英文を読むのは必須」と思ってから始めたので、 単語を覚えるのに、重点が行ってしまいました。 そうすると、ネイティブ用の絵本を読むと大変です。 Francesシリーズが、特に読むのが大変で、 子供が突然、歌い出す、擬音がいっぱい、よくわからない慣用句が 出てきて、1冊読むのが大変になります。 それこそ、英和辞典にくびったけで、 「second helping・・・お代わり」と変なところで悦に入ってしまいます。 最初は、生きた英語を学んでいると思ったんですが、 あまり必要ないのかもしれません。 全部、辞書を引くというのは、やめてみようと思います。 すらすら読みについて。 今まで、辞書を片手に「解読」して読んでいたので、 躊躇していました。 これからは、この読み方もやっています。 読書方針も変えてみます。 YL0から1へのレベル上げは、2ヶ月経ってからにしたいと思います。 評判のORT、LLL、LLI(Info Trail)を読んでみてからにします。
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お名前: ドラちゃん http://dorataoku.blog37.fc2.com/
投稿日: 2008/5/18(22:55)
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susumuさん、こんばんは〜。ドラです。
そっか、そっか…susumuさんってどこかで名前を聞いたと思ってたら、
プログラマやってる方でしたね!お返事読んで、やっと思い出しました(汗)
実は私も開発系のSEです。自分でお客さんと話して、自分で設計して、
他の人に作業をやらせたり、いまだに自分でコードを書くこともあります。
私自身、英語が出来なくて苦労してきた方なので、若い人たちには、
こういう多読とかをやってもらって、苦少なく仕事を進められる様になって
欲しいなぁって思っていますよ。
〉朝早くから、レスありがとうございます。
〉いろいろなご意見で、なるほどと思いました。
〉経験から出てきているようなご意見で、納得しました。
〉うーん、深い。
ありがとうございます♪
お返事を読んでみたら、更にもう少し言いたい事が出て来てしまったので、
もう少しだけお付き合いくださいね。
〉いつの間にか、高校生の勉強スタイルに戻っていました。
〉「プログラマは英文を読むのは必須」と思ってから始めたので、
〉単語を覚えるのに、重点が行ってしまいました。
そうですね。
私は、普段から仕事が忙しいことが多いので、自分が楽しくないと続きっこない
っていう事が、多読を始める時点で元々分かっていた部分があります。
色んな人のブログを読むと、多読を取り入れながらもお勉強モード丸出し
でやっている人達もいます。でも、そういう人達はどこか苦しそうだし、
本当に成果が上がっているのか、疑問に思うことも多々あります。
susumuさんの場合は、例えば『転職のためにTOEIC ???点以上が必要』とか、
急な必要性も無いように見えるので、もっと腰を据えて多読と向き合っては
どうかな?と思いました。
さきほどのお返事にも書きましたが、お勉強モードを抜いて、気楽に構えて、
自分の楽しい本だけを読んでいくっていう事を続けるだけで、多読の学習効果は
非常に大きく変わってくるように見えますから。
〉そうすると、ネイティブ用の絵本を読むと大変です。
〉Francesシリーズが、特に読むのが大変で、
〉子供が突然、歌い出す、擬音がいっぱい、よくわからない慣用句が
〉出てきて、1冊読むのが大変になります。
そうですね。良く分かります。
ここが日本語と英語の大きく違うところでもあって、日本語だと赤ちゃん
言葉とか、ひらがな表記などで、明らかに子供向けの書き方というものが
ありますけど、英語はそういうものが一切ありません。
それでも、LR(= Leveled Readers)の様に、使用される語彙をおさえて、
書かれた本はたくさんあるのですが、そういう本でも学校教育でなかなか
習わない語彙や用例というのは色々と出て来ます。
それでも、私達がORTなどのLRや絵本をお勧めするのは、絵を見ながら
そういう本をたくさん読む事で、『何となく、この語はこういう意味なのかな?』
という体験を繰り返すのが、英語脳を育てていくのに非常に適したやり方だ
という事が分かってくるからなんです。
ですから、最初の内は、分からない語が多くて大変に感じるかもしれません
けども、それを繰り返すことで、いつの間にか読める様になっているんです。
ただ、あまり難しい本をいきなり読むと、分からない語が多すぎて疲れて
しまう事もあるかもしれませんね。そういう時は遠慮なく、そういう本は
投げてしまって、別の楽しめる本を読むようにしてくださいね♪
〉それこそ、英和辞典にくびったけで、
〉「second helping・・・お代わり」と変なところで悦に入ってしまいます。
うんうん。分かりますよ。
〉最初は、生きた英語を学んでいると思ったんですが、
〉あまり必要ないのかもしれません。
〉全部、辞書を引くというのは、やめてみようと思います。
そうですね。しばらくの間は、そうした方がいいです。
人にもよりますが、私達はまるっきり辞書を使わない訳でもないんです。
ずっと100万語・200万語と読み続けていると、辞書を使わないと意味が推測
出来なくて、いつまで経っても意味が分からないという様な語がある、という事も
段々と分かってくると思います。
ただ、辞書には辞書の弊害があることもあって、通過語数が少ない内は、
どの語が辞書を引くべきなのかも判断が付かない事が多いので、そういう意味
でも、特に辞書は引かないという原則があるんです。
目安としては、100万語通過する位までは辞書を使わないで読み進むと良い
と思います。
〉すらすら読みについて。
〉今まで、辞書を片手に「解読」して読んでいたので、
〉躊躇していました。
〉これからは、この読み方もやっています。
そうですね。それがいいです。
多読をやっている方は、みんなそういうスラスラ読む読み方だと思いますよ。
〉読書方針も変えてみます。
〉YL0から1へのレベル上げは、2ヶ月経ってからにしたいと思います。
〉評判のORT、LLL、LLI(Info Trail)を読んでみてからにします。
私が今回どうしてもお返事を書きたくなってしまったのは、この点です。
くどいようですが…
# 色々な事を一気に言ってしまって
# 申し訳なく思っていますが、
# これだけは言わせてくださいね。
こんな学習計画も止めてしまった方がいいんです。
こう書くと、ホントにいい加減なヤツだ!と思われるかもしれませんが、
『読書予定は未定!』、それでいいんです。
前回のお返事でも、私は一貫して『自分が楽しめる本を読んでください』
と言い続けています。
『楽しめる本を読む』という言葉に隠された一番大事なポイントは、
自分の集中力を保った状態で読む、という事なんです。
でも、同じ様なレベルの本、同じ様な内容の本、同じ様な傾向の本ばかり
を読んでいると、飽きてくるかもしれませんよね?
この飽きた状態っていうのは、タドキストにとって最も危険な状態なんです。
飽きてくると、読む事に対する集中力が薄れてきますから。
だから、『シリーズをコンプリートしよう』とかいう思い込みにハマって
苦しんでいる人達も、時々散見されますが、そういう時は一度そのコンプリート
願望から離れて、全然別のものを読んでみるとか、そういう事を試してみた方が
いいんです。
もちろん、susumuさんがORTが楽しくて、LLLが楽しくて、それで読み続ける
なら、私はそれはそれでOKだと思います。
でも、2ヶ月も先に、自分にとって適切なYLが幾つくらいなのか? 自分の
興味の対象はどんな本に向かっているか? など、楽しく読むために必要な
そういうファクターは、想像もつかないことが多いと思うんですよ。
だからドラ的には、『ORTが終わったら、LLLも面白そうだなぁ』、こういう
考え方はOKです。
でも、『ORTとLLLを読み終わってから、YL1に進もう』、こういう考え方は
捨てた方がいいと私は思います。
# そういう考え方には、お勉強的な匂いが
# プンプンしますし…ね♪
私は多くの人に、パンダ読みをお勧めしています。
susumuさんが今まで書いてくださった事を前提に、私のお勧めを書かせて
もらうと…
当面は、YL0台のGRやLRを読むかたわらで、最初はYL1.0〜1.2のGR、それに
慣れてきたらYL1.0〜1.5のGRを、時々読む事をお勧めしたいです。
目安としては、(最初は)YL0のGR3〜5冊に1冊、高めのYLのGRを入れていく
位の頻度がいいです。
それで高い方のYLの本でも無理がなかったら、今度は比率を少しずつ高い
方にシフトしていきます。
YL0はORTやLLLだけにして、それらを読むかたわらでYL1のGRやLRを読む、
という進め方もいいですね♪
私の場合は、ずっとパンダ読みを続けていますが、今は特に非常に極端な
パンダ読み(もう、まだら読みと言った方がいいかも…)で、中心に読んでいる
のはYL3〜4ですが、YL0からYL6まで色々なYLの本を少しずつ読んでいます。
ここに書いたのは、あくまで私の意見ですが、susumuさんの場合はSSSに
通われている様なので、時間が作れたら読書相談会に出てみるのもいいかも
しれませんね。
# とか言いながら、私自身は
# そういう会に出た事がない
# のですけどもね…(汗)
では、色々と書いてしまいましたけれども、
susumuさんもHappy Readingで行きましょうね♪
お仕事の方も頑張ってください。