Re: 読む速度を上げる方法

[掲示板: 〈過去ログ〉読書のことなんでも -- 最新メッセージID: 658 // 時刻: 2024/11/24(15:05)]

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388. Re: 読む速度を上げる方法

お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/8/29(18:33)

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ぴくりんさん、おはようございます。

頭の中で英語を音声化しない rapid reading でしたら、僕も多読を始めて1年ぐらいのときに手を出したことがあります。Speed Reading Made Easy という本でした。正直言って、これは失敗だったと思います。米国の人たちが "rapid reading" とか "speed reading" と呼んでいる方法を実践すると、英文をさっぱり理解できませんでした。英語学習者としては、もっともっと音声面を重視すべきだったと後悔しています。

その後、多読と並行して多聴や朗読を10年以上楽しみ、音声化しない rapid reading もできるようになりました。そのころ、読んだ語数を記録するという方法は実質的に存在しなかったと思うので僕も記録はしなかったんですが、概算すれば4000万語以上を読んでからだったと思います。(一部表現を修正しました。)

今でもそういう速読をすることはありますが、この掲示板で推奨されている多読の様に楽しくはないので、情報を集めることが必要なときにしかやりません。これはあくまで母語話者の話す速度 (分速300語) よりずっと速く読むための方法であるし、ぴくりんさんがおっしゃるように、英語を摂取した量が相当多くなってからでないと無理があると思います。

それから、英語学習者向けに語彙や構文を制限した多読教材や、子どもが自分で読むことを想定した本、子どもに読んで聴かせることを想定した絵本などは、速読に向かないことが多いです。分速100から200語ぐらいでゆっくり読む方が理解しやすい思います。(最適な速度は、読者によっても違うし、文章によっても違います。) 本格的な速読は、大人の母語話者のために書いた本でないと難しいです。文章のリズムと言うか呼吸が違うのです。

一方、僕の友人には、多読教材でも分速60語という人もいます。読んでいる様子を見ていてもあまり楽しそうではないです。歯を食いしばって読んでいる様な気がします(^-^;)。僕個人の経験から考えても、分速100語以上でないと、文章の大きな流れを捉えることは難しいと感じています。中途半端に難しい本を読んでいる人も、分速100語未満になる傾向があります。そのばあいはもっと簡単な本を読んだ方が良いと経験上感じているので、サイコロさんに助言しました。


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389. Re: 読む速度を上げる方法

お名前: ぴくりん http://pickring.cocolog-nifty.com/blog/
投稿日: 2007/8/29(23:32)

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Ryotasanさん、こんにちは。ぴくりんです。
コメントありがとうございます。

"Ryotasan"さんは[url:kb:388]で書きました:
〉ぴくりんさん、おはようございます。

〉今でもそういう速読をすることはありますが、この掲示板で推奨されている多読の様に楽しくはないので、情報を集めることが必要なときにしかやりません。これはあくまで母語話者の話す速度 (分速300語) よりずっと速く読むための方法であるし、ぴくりんさんがおっしゃるように、英語を摂取した量が相当多くなってからでないと無理があると思います。

〉一方、僕の友人には、多読教材でも分速60語という人もいます。読んでいる様子を見ていてもあまり楽しそうではないです。歯を食いしばって読んでいる様な気がします(^-^;)。僕個人の経験から考えても、分速100語以上でないと、文章の大きな流れを捉えることは難しいと感じています。中途半端に難しい本を読んでいる人も、分速100語未満になる傾向があります。そのばあいはもっと簡単な本を読んだ方が良いと経験上感じているので、サイコロさんに助言しました。

このあたりのご意見がとても興味深かったです。文章に書かれていることを「理解する」だけが目的ならば、速読で情報収集も可能かもしれないけど、本を読んで、ストーリーを「楽しむ」のが目的の場合は、それに適した遅すぎず速すぎずの速度(100〜300語/分程度?)がありそうだということですね。

「文章を理解する」と「ストーリーを楽しむ」の違いは、後者の方が「感情が入る」ということにあると思うのですが、英語に慣れていないために読書速度が遅すぎる場合も、逆に単位時間当たりに理解する文量を過度に多くして、読書速度を上げすぎた場合でも、どちらも脳の処理能力の大部分が「文章を理解する」ために費やされてしまい、感情を入れてストーリーを楽しむ余裕が無くなっているのかもしれませんね。

とても興味深いコメント、ありがとうございました。

では、Happy Reading!


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390. Re: 読む速度を上げる方法

お名前: サイコロ
投稿日: 2007/9/3(20:44)

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ぴくりんさん
Ryotasanさん

ご意見ありがとうございました。
たしかにRyotasanさんの言うように60語/分では快適な読書という感じではないのでしょうね。

ノッてくるともっと早く読んでいるようです。話の筋もおえるし、笑ったりあきれたり驚いたりしています。

まずはやさしいレベルからですね。

ぴくりんさんの言うように、まだまだ速度を気にするレベルではないですね。
レベルが高い本に読みたい本がたくさんあって、どうもあせってしまっているようです。

絵本のように、1ページ数語のような本も、マッタリと読むのも最近好きになってきました。

ガツガツ&マッタリを気分で選びながら、とにかく多読を楽しむのがコツですね。

ありがとうございました。

Happy Reading!


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392. サイコロさんへ

お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/9/9(08:11)

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混乱させてしまいすみませんでした。

ぴくりんさと僕とで意見が一致する箇所もあるし、一致しない箇所もあります。最終的にはサイコロさんご自身の判断に委ねます。(^-^;)

まず、速さよりも楽しさ優先という点では一致していると思います。

頭の中で英文を音声化しないような速読に関しても、日本で英語を学んでいる殆どの人にとって、お薦めできる方法ではない、あるいはお薦めできる段階ではないと僕は考えているし、ぴくりんさんもおそらく同じ様に考えてらっしゃると思います。

ただ、分速100語未満では、文章の大きな流れよりも小さな単語一つ一つに注目してしまい、多読三原則にうたわれている飛ばし読みが難しいと僕は思います。この点はぴくりんさんと違うかもしれません。

絵本は、新しい頁を開いてから、文字を読む前にしばらく絵を眺めた方が良いこともあります。そういうばあい、絵を見ている時間と読む速さとは分けて考えた方が良いと思います。絵を見ているせいで時間がかかっても、文章を読むのが遅いと言う風に考えなくても良いと言う意味です。


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393. Magic tree houseで読書の楽しさを体感

お名前: サイコロ
投稿日: 2007/9/13(13:27)

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ありがとうございます。

おととい30万語超えました。
超えた本はMagic tree house #1 です。
意識してその本を選んだわけではなくたまたまでした。

やさしいもの〜、というので、GR のYL0〜1や、ORT6〜7を再読していました。
再読なので、センテンスをまとめて理解しようなど、意識してみました。
速度はたしかに、少し上がりました。90語/分くらい。

ただ、面白くないんですよね。
理解度と速度は上がってるんですが。

「児童書を読む場合はGRのYLの1つ下くらいのものをよんでみましょう。」
と、多読のガイドブック等にかいてあるので、まだMTHは早いだろう。と、寝かせていました。

もうすこしGRを読んでレベルをあげていきたいな。と思っていたのですが、
手元にある買いだめしていた、読み終わったもの、未読のものを並べて、
いろいろ物色してみたんですが、読む気にならないのです。

そんな時、古本屋で買ったMTHを「ちょっとさわってみるか」と、取り出してきて、
数ページよみはじめたら、
面白くてやめられなくなり、一気に読んでしまいました。
わからない単語がたくさんあって、「超飛ばし読み」でしたが、それでも話の筋はわかるから、とても楽しく読めました。

読書の基本を再確認しました。
理解度や速度を気にするより、Ryotasanさんたちの言うように、こういう体験が続けるコツなんだなー。というのがよくわかりました。

はじめてのMTHは理解度も低いでしょう。でも、これの全巻制覇&再読も今から楽しみにしています。
皆さんお勧めしている本ですが、私も和書でもファンタジーアドベンチャー系の本が、子供の頃から大好きでしたから、相性がよかったのかもしれません。

これからの多読も楽しみになりました!


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394. Re: Magic tree houseで読書の楽しさを体感

お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/9/15(07:46)

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サイコロさん、おはようございます。

Oxford Reading Tree のことは詳しく知らないんですが、GRは Penguin Readers あたりでしょうか。

たしかに Penguin Readers の Starter や Level 1 を分速90語で読んでも、あまり面白くないと思います。軽い内容の本が多いので、日本語で言えば週刊誌の漫画を読む様な感覚で読むのに適しています。サイコロさんの読み方は、僕から見るとまだまだじっくり読んでいる方なので、レベル0や1であれば Oxford Bookworms の Starter Level や 絵本の方が面白いと思います。

Magic Tree House の第1巻は、構成も文章も良くできているので、言語レベルとして少々難しくても、楽しく読めてしまう人もいると思います。第1巻が楽しく読めれば、第2巻と第3巻も楽しく読めるかも知れません。ただし第4巻は、それより1段階難しいです。

自分にとって読みやすい本を見つけ出す最良の方法は、本が沢山ある場所で、色々な本を手に取り、最初の1・2頁を実際に読んでみることです。学校の教科書に様に段々と難しくなる本は滅多に無いですから、それで大抵は判断できます。ただし、こういう方法は時間がかかるので、YLを大まかな手がかりにしながら、最終的には最初の1・2頁を読んでみるというのが実際的だと思います。

いずれにしても、楽な姿勢で楽しんでください。


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391. Re: 読む速度を上げる方法

お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/9/6(08:51)

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ぴくりんさん、おはようございます。どうお返事申し上げて良いか分からず、日数が経ってしまいました。

読者が英語に触れてきた量や読書の目的によって速読がうまくいったり、いかなかったりすることはあります。それ以外に、速読向きの文章とそうでない文章という区別もあります。

幼い子どもへの読み聞かせを想定した文章や、英語学習者を想定した多読教材には、速読に適さないものが多いと思います。文章を書く人も、英語が流暢でない人にじっくり話して聴かせる感じで書いているからです。このばあいは、物語や詩だけでなく、説明的な文章でも速読向きではないことが多いです。

一方、英語が流暢な青年や大人むけの文章は、説明的な文章であれ、小説であれ、長い作品ほど分速200語以上での読書に向いていることが多いと思います。分速300語を超える速読で楽しめる長編小説もあります。たとえば英語文化圏の学校を卒業しており Harry Potter を第6巻まで読み終えた人の中には、第7巻を分速400語で楽しく読める人もいるでしょう。実際には場面に応じて脳内音読にしたり、photographic な速読に切り替えたりしていることが多いと思います。


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