私の100万語(1)

[掲示板: 〈過去ログ〉ときどき投稿したい方の広場 -- 最新メッセージID: 2031 // 時刻: 2024/7/17(11:38)]

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1382. 私の100万語(1)

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/1/27(12:11)

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「はじめまして」に書いたんですが、100万語体験をエッセイにして自分の趣味HPに連載してます。時々、転載させてくださいね。以下は連載第1回目のもの。昨年7月末に書いたものです。英語教育や英語を勉強するということとは関係ないHPなのでこちらの方にはあまりに「自明」なことも多いかと思いますが・・・。長くてごめんなさいね。:

今、私が担当している仕事の1つに関する会議で、英語の教育サーヴィス提供も懸案になっており、その中で、 「英語が読めるようになるにはどうすれば良いか」という話が出ました。TESLと言う、「外国人に英語を教える方法」の研究の中でも、実はリーディングの分野ってとっても遅れているそう。リーディングの上達がどのようなプロセスでなされるか、ということは実は「ブラックボックスなのだ」とさえ言われているそうです。

で、その会議で出た話によれば、「自分の能力より低い(!)ものを多読」するのが重要・・・とのこと。そっか!と、目からウロコが落ちた気がしました。

私は仕事で英語をかなり読まなければならないのですが、どうも読んでる割には上達が感じられないんですよねぇ。それに、仕事を離れてもミステリーなんかもよく読むし、メアリー・ヒギンズ・クラークのものなんかは、出版さているものすべてを英語で読んでます。この会議で検討している方法では、100万語読めば相当読めるようになるっていうんだけど、私、メアリー・ヒギンズ・クラークのものだけでも100万語読んでると思うぞ〜!

で、「私、ミステリーなんかも良く読むのに、あまり上達感がないんだけど、それって、自分の能力以上のものを読んでるってことかしら?」(辞書なしでも筋は分かるけど、どうも細かいところでよく分かってない)と聞くと、「そうです(きっぱり!)」というお返事。

確かに、日本語が読めるようになったプロセスを考えてみるならば、一方で、読書している時に分からない言葉が出てきたとして、何となく「こういうことかな?」と思って読み進め、何度かその言葉に出会ううちに、「そうだこういうことだ」とその言葉の意味がインプットされていった、というのがあると思います。

他方で、国語の時間に教科書の分からない言葉を辞書でひいてノートに書いていくっていう宿題があって、また、授業の中で細かくテキストを精読する、という作業をする。

結局、この2つが合わさって、日本語の読解能力が身についてきた、と考える時、前者の「乱読」の部分が、英語については圧倒的に欠けているかもしれません。私の場合、量はそれなりに読んでいるけれど、自分の英語能力より「高い」ものを読んでいるので、結局、知らない単語、分からない単語に出会って、文脈から類推したとしても、それが「身についていかない」のだと思います。

で、推薦されている方法としては、グレード分けしてある英語のテキスト(gradedreading)の一番低いところから沢山読む・・・ということ。

最初、この話を聞いた時には、「いまさらなぁ」と抵抗があったんです。たとえ簡単なものでも、「英語の勉強用」のものじゃなくて、実際にイギリス人が読むもの・・・そういうのを読みたいっていうか。(英語を母語とする子どもが英語の読みを習得するためのstep readingのシリーズもあります)

でも、よくよく考えてみれば、実際自分の英語の実力は「不充分」なのだし、その現実を認めてとにかくやってみようかな・・・と思い、何冊か、グレード付きのテキストの1番簡単なのを買ってみました。う〜む、良いかもぉ・・・。一番下のグレードだと分からない単語はほとんどないですが、でも、その分、英語の自然な流れとか、そういうのが感じられるかも・・・。

リスニングについて「シャワーをあびるように聞く」、というのがあるけど、読むのも「シャワーをあびるように読む」ってのが大事なのかも・・・。

ま、どうなるかは分かりませんが、しばらくこの方式を続けてみようかな、と思っています。興味のある方、私と一緒にやってみません?


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1396. Re: 私の100万語(1)

お名前: のっぽ@大阪
投稿日: 2004/1/28(21:43)

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>「自分の能力より低い(!)ものを多読」するのが重要。
初心にかえり、基本を忘れない。
停滞期の迷いが、消えるいい言葉です。

連載を楽しみにしております。

PS.
チャンドラーをPBで読みたいのですが、GR版では全然分かりませんでした。
ミステリーは向かないのかな?(笑)


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1411. 考えてみると

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/2/1(23:44)

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酒井先生の本を読んで、「はっ」と思ったのは、結局、英語を習い始めてこの方、「自分の力で読める物」を読んで、英語で読書自体を楽しむ…っていう経験ってほとんどしてないんですよね。一つの課が終わると、もう少し難しい次の課に進む…。

「自分の身の丈に合った読書」を存分にしてこそ力がつくし、そもそも、英語を勉強するのは英語の力をつけるためじゃなくて、英語で物を読めるようになるために英語を勉強する・・ですよね。

GRの楽しさを知って、なんだかその「原点」に再び立てた気がしています。(最初はPBを読むってことで「原点」に立ったのですが、力が若干足りてなかったので、GRほどは楽しめてませんでした)。

ミステリーはPBで読むと、「カギ」になる所で英語力不足のために登場人物の心の動きが読み取れなかったり・・・というようなことってありますよね。

GRのミステリー物は、まぁ、話はそんなに複雑じゃないけど、「短編」と割り切って読むことも出来ると思います。私はケンブリッジのローガン警部物なんかは好きです。


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[♪] 1425. Re: 私の100万語(1)

お名前: 酒井@SSS
投稿日: 2004/2/5(00:15)

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ウルトラQの母さん、はじめまして!
のっぽさん、こんばんは!

ウルトラQの母さんて、身長何メートル、体重何キロなんだろ?

〉「はじめまして」に書いたんですが、100万語体験をエッセイにして自分の趣味HPに連載してます。時々、転載させてくださいね。以下は連載第1回目のもの。昨年7月末に書いたものです。英語教育や英語を勉強するということとは関係ないHPなのでこちらの方にはあまりに「自明」なことも多いかと思いますが・・・。長くてごめんなさいね。:

〉今、私が担当している仕事の1つに関する会議で、英語の教育サーヴィス提供も懸案になっており、その中で、 「英語が読めるようになるにはどうすれば良いか」という話が出ました。TESLと言う、「外国人に英語を教える方法」の研究の中でも、実はリーディングの分野ってとっても遅れているそう。リーディングの上達がどのようなプロセスでなされるか、ということは実は「ブラックボックスなのだ」とさえ言われているそうです。

〉で、その会議で出た話によれば、「自分の能力より低い(!)ものを多読」するのが重要・・・とのこと。そっか!と、目からウロコが落ちた気がしました。

〉私は仕事で英語をかなり読まなければならないのですが、どうも読んでる割には上達が感じられないんですよねぇ。それに、仕事を離れてもミステリーなんかもよく読むし、メアリー・ヒギンズ・クラークのものなんかは、出版さているものすべてを英語で読んでます。この会議で検討している方法では、100万語読めば相当読めるようになるっていうんだけど、私、メアリー・ヒギンズ・クラークのものだけでも100万語読んでると思うぞ〜!

はあ、どうもかなりの冊数のペーパーバックを読んでいても、
「読書」にはならない場合があるようです。

〉で、「私、ミステリーなんかも良く読むのに、あまり上達感がないんだけど、それって、自分の能力以上のものを読んでるってことかしら?」(辞書なしでも筋は分かるけど、どうも細かいところでよく分かってない)と聞くと、「そうです(きっぱり!)」というお返事。

結局やさしいものから読んでいって、「お勉強」ではない
読み方ができるようにならないと、英語の本を「楽しむ」っていう
わけにはいかないようですねえ。

〉確かに、日本語が読めるようになったプロセスを考えてみるならば、一方で、読書している時に分からない言葉が出てきたとして、何となく「こういうことかな?」と思って読み進め、何度かその言葉に出会ううちに、「そうだこういうことだ」とその言葉の意味がインプットされていった、というのがあると思います。

〉他方で、国語の時間に教科書の分からない言葉を辞書でひいてノートに書いていくっていう宿題があって、また、授業の中で細かくテキストを精読する、という作業をする。

〉結局、この2つが合わさって、日本語の読解能力が身についてきた、と考える時、前者の「乱読」の部分が、英語については圧倒的に欠けているかもしれません。私の場合、量はそれなりに読んでいるけれど、自分の英語能力より「高い」ものを読んでいるので、結局、知らない単語、分からない単語に出会って、文脈から類推したとしても、それが「身についていかない」のだと思います。

いや、精読は結局ものにならないと思われますね、これまでの観察に
よると・・・

これは英語の勉強を熱心になさった方には残酷な言い方なんですが、
クラッシェンという言語学者もおなじことを言ってます。

〉で、推薦されている方法としては、グレード分けしてある英語のテキスト(gradedreading)の一番低いところから沢山読む・・・ということ。

〉最初、この話を聞いた時には、「いまさらなぁ」と抵抗があったんです。たとえ簡単なものでも、「英語の勉強用」のものじゃなくて、実際にイギリス人が読むもの・・・そういうのを読みたいっていうか。(英語を母語とする子どもが英語の読みを習得するためのstep readingのシリーズもあります)

〉でも、よくよく考えてみれば、実際自分の英語の実力は「不充分」なのだし、その現実を認めてとにかくやってみようかな・・・と思い、何冊か、グレード付きのテキストの1番簡単なのを買ってみました。う〜む、良いかもぉ・・・。一番下のグレードだと分からない単語はほとんどないですが、でも、その分、英語の自然な流れとか、そういうのが感じられるかも・・・。

そうです、「自然な流れ」がなじられないような読み方はいくらしても
ダメ! ぼくの周りには自然な読み方のできない「英語の先生」が
山ほどいます。

〉リスニングについて「シャワーをあびるように聞く」、というのがあるけど、読むのも「シャワーをあびるように読む」ってのが大事なのかも・・・。

〉ま、どうなるかは分かりませんが、しばらくこの方式を続けてみようかな、と思っています。興味のある方、私と一緒にやってみません?

そうです。シャワーのつもりでどんどん流してしまうのがいちばんいい。
決して「英語のお勉強」にしてはいけまっせん。ぜいたくに、ふんだんに
シャワーを浴びてください。

では、Happy reading!


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1433. 「お勉強」の禁欲

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/2/9(09:14)

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酒井先生

はじめまして。レスありがとうございます。

多分先生もお気づきのように、私は「お勉強癖」のある人間なので、分からない単語に線を引いたり、辞書を引きたくなるのを「禁欲」しつつやっています。

たまに、「んなこと言っても全部じゃなくてもちょっとぐらいなら辞書引いて確かめたっていいんじゃないのぉ?」と思うこともあるんですが、まずは「騙された」と思って、100万語までは辞書なしでやっていくつもりです。

今後ともよろしくお願いいたします。


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1434. ちなみに

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/2/9(10:11)

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>ウルトラQの母さんて、身長何メートル、体重何キロなんだろ?
→ちなみに、体重には自信ありますが、身長には自信ありません。


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