[掲示板: 〈過去ログ〉ときどき投稿したい方の広場 -- 最新メッセージID: 2031 // 時刻: 2024/11/23(10:13)]
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お名前: marigold http://www.hpmix.com/home/marigold/index.htm
投稿日: 2003/10/22(01:15)
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栄泉さんはじめまして。marigoldと申します。
>いやあ、酒井先生のデビュー作にして、酒井式多読理論の冒頭を飾る歴史的
名著「どうして英語が使えない?」(ちくま学芸文庫)が東京浜松町のブック
ストア談(だん)にあったんですよ。それも表紙を表に向けて書棚に置いて
あるんです。これは凄いことですよ。
私は「どうして英語が使えない?」のちくまライブラリー版の方を持っています。'95年頃に買いました。何度も読んで、今も読み返すのですぐ手が届く場所に置いています。
「そうか、この本が書店にあるのは『凄いこと』なのか! 私って凄い本を持ってるんだ!」となんか非常に感動しています。
>しかしですよ。この本こそ、SSSの多読の原点ではないでしょうか。
>酒井先生が積年の思いを一気に爆発させた記念すべき作品ですから、タドキ
スト必読の書ではないかと思います。
>ただ、内容がぎっしり詰まりすぎていて全部をきちんと読むのは相当きつい
です。
本当にその通りだと思います。私がこれを読んだ時の衝撃はすごかったです。
従来の学習法の常識とは正反対の内容でしたので。
読んだとき、なんというか、重石が取り除かれたような気がしました。
ここで重石というのは、「わからない単語はすべて辞書をひかねばならない」「一度手を出した洋書を途中で投げ出してはいけない」という自分で自分に課していた規則みたいなものです。
辞書を引かなくてもいいし、読みかけの本をいやになったらやめてもいいし、文法も厳密にやらなくてもいい、とわかったことで英語の読書が進むようになりました。
特に多読については、第8章「あたらしい出発」の「やさしすぎる本からはじめる」が非常に参考になりました。
「多読のはじめは3年もどれ」という一文があったおかげでGRを読むようになりました。
「イライラの法則」で辞書を引くコツがわかりました。(正確には「辞書を引かないコツ」?)
その他「文法より常識、辞書より常識」「冊数よりページ数-または、途中でどんどんやめる」など、項目の見出しだけでも名言ばかりです。
この本に出会わなかったら私は、洋書を読めるようになっていなかったです。
ポストイットを貼りまくり、線を引きまくり何回も読みました。
P.189の「全文データベースの可能性」というアイディアは、今ではGoogleのキーワード検索機能が実現しているな、と思います。
当時の有名受験参考書をこきおろすところは実に痛快でした。ちょっと引用してみます。
(私が持っているのは、ちくまライブラリーの方ですので学芸文庫に載っているかどうかはわかりません。)
P.139
『700選』に載っている英文のひどさと、それを覚えることの難しさ、空しさは、同じ根から出ています。それは「一つ一つ孤立した文」を書くことの難しさであり、覚えることの空しさです。
P.143
「受験英語の参考書の例文は、だれが、だれに向かって、どういう状況で何のために言った言葉なのか、分からない文章ばかりです。」
P.158 (大学入試の英作文問題ついての言及)
「とにかくどれも、教訓を垂れるか、季節の感慨をつづるか、高みの見物の世相批評と決まっていて、センスもなければ主張もない、味もなければ表情もない文章ばかりです」
今、このスレッドを見たのがきっかけでまた読み直しています。
今読んでも新鮮な内容で、どこを読んでも役に立つ名言ばかりです。
「読んでない人、早く読まないと損ですよ!」と声を大にして言いたいです。
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お名前: 古川@SSS http://www.seg.co.jp/
投稿日: 2003/10/22(09:33)
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"栄泉さん、marigold さん こんにちは、
古川@SSSです。
「どうして英語が使えない?」のちくまライブラリー版を出版
された直後に買いました。もう、10年位前の話です。
この本を読んで、「普通の人の本とは違って説得力がある」
と思い、早速、酒井先生に連絡をとりました。(どうとったのか
は忘れてしまったのですが、どうも、共通の知り合いが複数
いたみたいです)
そして、1994年12月3日に、
「英語教育に関する公開意見交換会」をSEGで開いて
酒井先生他3人をコメンテーターとして、公開討論会を
開いたのでした。 これが、酒井先生と私の最初の出会い
でした。
そのときの "like so many " とかの論争は懐かしい。
(内容は忘れてしまいましたが、SEGフォーラムに
バックナンバーに載っているので、11/29のオフ会
で希望者にコピーをお渡ししますね)
〉>しかしですよ。この本こそ、SSSの多読の原点ではないでしょうか。
〉>酒井先生が積年の思いを一気に爆発させた記念すべき作品ですから、タドキ
〉スト必読の書ではないかと思います。
〉>ただ、内容がぎっしり詰まりすぎていて全部をきちんと読むのは相当きつい
〉です。
はい。まさにその通りです。
そして、この「公開意見交換会」の翌年からSEGの「実験クラス」
が始まり、この「実験クラス」に、マリコさんの娘さんや、まりあ
さんの息子さんが参加したことから、SSSの萌芽が芽生えます。
〉その他「文法より常識、辞書より常識」「冊数よりページ数-または、途中でどんどんやめる」など、項目の見出しだけでも名言ばかりです。
ページ数 を 「語数」に進化させたのが SSSの功績です!
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お名前: 栄泉
投稿日: 2003/10/22(23:32)
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古川さん、こんばんは。
〉この本を読んで、「普通の人の本とは違って説得力がある」
〉と思い、早速、酒井先生に連絡をとりました。(どうとったのか
〉は忘れてしまったのですが、どうも、共通の知り合いが複数
〉いたみたいです)
あとがきに、(「批判はいいが、実践は」という厳しい意見も寄せられました。)
という部分がありますが、意見を寄せたのは古川さんのことなのでしょうか。
〉そして、1994年12月3日に、
〉「英語教育に関する公開意見交換会」をSEGで開いて
〉酒井先生他3人をコメンテーターとして、公開討論会を
〉開いたのでした。 これが、酒井先生と私の最初の出会い
〉でした。
〉そのときの "like so many " とかの論争は懐かしい。
〉(内容は忘れてしまいましたが、SEGフォーラムに
〉バックナンバーに載っているので、11/29のオフ会
〉で希望者にコピーをお渡ししますね)
是非お願いします。
〉そして、この「公開意見交換会」の翌年からSEGの「実験クラス」
〉が始まり、この「実験クラス」に、マリコさんの娘さんや、まりあ
〉さんの息子さんが参加したことから、SSSの萌芽が芽生えます。
〉ページ数 を 「語数」に進化させたのが SSSの功績です!
つくづく感じるのは、「どうして英語が使えない?」から受ける感じが「暗さ、
苛立たしさ、・・・」といったものであるのに対して、「快読100万語!」
から受ける感じが正反対の「明るさ、溌剌さ、・・・」であることです。
両作品には9年の時間差があり、その間の酒井先生はもとより、古川さんや
マリコさん、まりあさんの奮闘をご想像します。
今こそ、行け行けどんどんですよ。
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栄泉さん、古川さん、こんにちは!
〉あとがきに、(「批判はいいが、実践は」という厳しい意見も
寄せられました。)という部分がありますが、意見を寄せたのは
古川さんのことなのでしょうか。
ご明察! よくわかりましたね!
その通りです。はじめて合った時に、
「大学の先生はいろいろ言うけど、実行が伴わない」といって、
ぼくを挑発したのです。
〉つくづく感じるのは、「どうして英語が使えない?」から
受ける感じが「暗さ、苛立たしさ、・・・」といったものであるのに
対して、「快読100万語!」から受ける感じが正反対の「明るさ、
溌剌さ、・・・」であることです。
〉両作品には9年の時間差があり、その間の酒井先生はもとより、
古川さんやマリコさん、まりあさんの奮闘をご想像します。
これもご明察で、うーん・・・ 一言もない・・・
挑発に乗ってきたぼくを3人がさらに乗せて、
ここまで引っぱってきてくれた・・・
これはほんとにそう思います。
ぼくはもう正真正銘のいい加減人間、だらしな人間なんですから。
〉今こそ、行け行けどんどんですよ。
はい、古川さんたち、そして掲示板の人たちが背中を押してくれれば、
さすがのぼくもじりじりと前へ進むのではないかと思われます。
どんどんっていうわけには・・・
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お名前: marigold http://www.hpmix.com/home/marigold/index.htm
投稿日: 2003/10/23(00:18)
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>SSSの萌芽
この本がひきつける力があまりに強くて、古川さんをはじめいろいろな人が集結したような感じですね。(水滸伝のような…?)
たった一冊の本がこの大きな流れを作ったということですね。
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お名前: 栄泉
投稿日: 2003/10/22(23:00)
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marigoldさん、こんばんは。栄泉です。
〉私は「どうして英語が使えない?」のちくまライブラリー版の方を持っています。'95年頃に買いました。何度も読んで、今も読み返すのですぐ手が届く場所に置いています。
私もこの本が最初は「ちくまライブラリー」であったことは承知しています。
やはり、購入した方はいるんですねえ。私は、この本が出ていたことは微塵も知り
ませんでした。
〉この本に出会わなかったら私は、洋書を読めるようになっていなかったです。
〉ポストイットを貼りまくり、線を引きまくり何回も読みました。
それは凄い!
〉当時の有名受験参考書をこきおろすところは実に痛快でした。ちょっと引用してみます。
〉(私が持っているのは、ちくまライブラリーの方ですので学芸文庫に載っているかどうかはわかりません。)
〉P.139
〉『700選』に載っている英文のひどさと、それを覚えることの難しさ、空しさは、同じ根から出ています。それは「一つ一つ孤立した文」を書くことの難しさであり、覚えることの空しさです。
やはり、700選批判の部分はこの本のハイライトかも。
私はあと第1部の「英和辞典批判」に強いインパクトを感じました。
〉P.143
〉「受験英語の参考書の例文は、だれが、だれに向かって、どういう状況で何のために言った言葉なのか、分からない文章ばかりです。」
〉P.158 (大学入試の英作文問題ついての言及)
〉「とにかくどれも、教訓を垂れるか、季節の感慨をつづるか、高みの見物の世相批評と決まっていて、センスもなければ主張もない、味もなければ表情もない文章ばかりです」
全くです。それにしても、こんな単純な事実を誰も指摘できなかったのは何という
ことか。逆に指摘した酒井先生とは何という傑物かという感じです。
〉今、このスレッドを見たのがきっかけでまた読み直しています。
〉今読んでも新鮮な内容で、どこを読んでも役に立つ名言ばかりです。
〉「読んでない人、早く読まないと損ですよ!」と声を大にして言いたいです。
なぜ、多読が効果があるのか理解する上で必読だと思います。ただ、あまりに内容
がつまりすぎて、全部読むのはつらいです。それこそ、飛ばし読み技術が効果があ
るかと・・・。
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お名前: marigold http://www.hpmix.com/home/marigold/index.htm
投稿日: 2003/10/23(00:29)
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栄泉さん、レスをありがとうございます。
〉なぜ、多読が効果があるのか理解する上で必読だと思います。ただ、あまりに内容
〉がつまりすぎて、全部読むのはつらいです。それこそ、飛ばし読み技術が効果があ
〉るかと・・・。
そうですね。辞書批判、受験参考書批判、文部省批判、そして多読の方法が一冊に濃縮されています。どれをとってもそれぞれで数巻の本が書けるようなテーマです。
「飛ばし読み技術」
ええ、それはもう、せっかく先生に教えていただいた方法ですから。
実行するしかないですね。
一度全部読んで、あとはポストイットを貼ったところだけ集中して読んでいます。
今日読んだら、また新たに気が付くことがあっておもしろいです。
「10年も前にすでにこんなことをお書きになってたのか!」と感心するばかりです。
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お名前: 酒井@SSS
投稿日: 2003/10/23(11:24)
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marigoldさん、栄泉さん、こんにちは!
marigoldさん、付箋に書き込みとはありがたくて冷や汗が出ます。
これからの本も、marigoldさんや栄泉さんに喜んでもらえるように、
一生懸命つとめます。
〉そうですね。辞書批判、受験参考書批判、文部省批判、
そして多読の方法が一冊に濃縮されています。どれをとっても
それぞれで数巻の本が書けるようなテーマです。
まいったなあ、これもご明察で、あの本を読んだある編集者が、
「これはもったいない。3冊にはなる内容です」って言ってました。
前にも書きましたが、そして「おわりに」にも書きましたが、
あの本はあの時までに考えていたことをぜーんぶ詰め込んで
しまった・・・
だから理屈っぽくって、読みにくいんですねえ・・・
それで、「快読!」からは、あの本で書いたことのその後の展開を
もっとわかりやすく、1冊ずつ書いていくつもりです。
まず音の話、それから文法の話、という具合に・・・
どっちも材料はもうほとんど集まってるんですが・・・
さて、いつできるんだろうか・・・?
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1037. 酒井先生、シャドウイングの本をお願いします。1冊買います。
お名前: apple http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/5353/
投稿日: 2003/10/23(12:32)
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酒井先生、こんにちは。
〉さて、いつできるんだろうか・・・?
まずはシャドウイングの本を。
(初心者向けの部分付きでね。)
1冊は買います。(^^;)
他にも絶対に買われるかたはいらっしゃるのではないかな?
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1044. Re: 酒井先生、シャドウイングの本をお願いします。1冊買います。
お名前: くり
投稿日: 2003/10/24(20:40)
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appleさん、酒井先生、こんばんは。
くりです。
シャドーイングの本、私も欲しいです。
1冊買います。
CD付きでお願いします。
楽しみにしてます!