[掲示板: 〈過去ログ〉YL・語数・書評システム情報 -- 最新メッセージID: 1253 // 時刻: 2024/11/25(20:53)]
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お名前: fiona
投稿日: 2007/12/2(18:06)
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オレンジさん、初めまして。fionaと申します。
いろいろと資料をありがとうございます。
ただ、「ボキャブラリー☆☆☆(ボキャブラリーの多さ。最初のボキャブラリー数は単語帳DUOを1冊終えた後と考えて)」は、具体的にどのくらいなのかよく分かりません。DUOって、本屋で見たことはありますが、使ったことは全くないので。
もう少し分かり易く説明してもらえるとありがたいのですが…。
単語数の計算ですが、「単語数の計算」に限らず、多読で単語数をどうしているかと言うことで書いておきます。(個人的にこうしていると言うことです)
I. どこかに載っている単語数を使う
1. 「英語多読 完全ブックガイド(改訂第2版)」(ISBN:9784902091502)を使う
約12000冊のデータが載っていて、一番簡単なので、まずはこれを使っています。
総語数については、「Scholastic Counts」、「実際に数える」、「概算する」などが混ざっています。
2. Scholastic Countsを使う
SSSのメインページからもリンクがありますが(ページ左欄の真ん中あたり)、
[url:http://src.scholastic.com/ecatalog/default.asp?UID=BA1DDC6B83AD4599AF970FA3CA6EBE71&subt=0&Test=NA]
です。
ここで検索して、目的の本があれば、総語数のデータも載っています。
3. Amazon.comのSearch Insideを使う
アメリカのアマゾンで、Search Insideのできるものは、総語数のデータも載っています。
→[url:http://www.amazon.com/]
4. SSSの書評システムを使う
書評システムに登録があれば、総語数も載っているはずです。
ただ、古い情報も多いので、1〜3の方がより正確ではないかと思います。
* 総語数の精度について
総語数はどれが一番正しいのか、と言うのは簡単ではありません。
2.や3.なら(コンピュータのソフトでカウントしてるだろうから)正確なはずなのですが、同じ本でも、2.と3.の語数に差があります。
Amazon.comのSearch Insideは、出版社が提供しているのだと思いますが、Scholastic Countsのもとは何なんでしょう?
何にしても、1冊の本の語数と言った時、どこまでの範囲を数えるかと言う問題があります。
一例として、Magic Tree Houseの第21巻の中身を順にみて行くと、
a. 表紙
b. 表紙の裏(これまでの巻の表紙の写真が載っている)
c. Magic Tree Houseシリーズに寄せられたお便り(3ページ)
d. 著者前書き(1ページ)
e. 中表紙(と言うのかな?表紙と同じようなタイトル等の入ったページ)
f. 著作権(○○copyrightとか出版社の名前などの書かれているページ)
g. 目次
h. タイトルのみ印刷されたページ
g. 本文
h. 付録(本文に関係した事項の説明)
i. 第22巻の宣伝
j. Magic Tree Houseシリーズ各巻等の宣伝(7ページ)
k. Magic Tree Houseシリーズ以外の本の宣伝(2ぺーじ)
l. 裏表紙の裏(著者紹介)
m. 裏表紙
長いですが、このようになります。
総語数ってどこを数えるんでしょう。
g. 本文は間違いないとして、h.は難しい。h.は付録と書きましたが中身とは結びついているので。また、d. 著者前書きはどうするか?
このあたりの判断の違いで、総語数は変わってくると思います。
さらにつっこむと、多読の語数は、「読んだ語数」なので読者のお便りも読めば、それを足さないといけないし、中を読む前に裏表紙を読むこともあるし。人によって、「著者前書き」は読んだり読まなかったりだろうし。
最終的には、できるだけ正確なほうが良いが、あまりに精度を求めるのは無理と言うところではないでしょうか。
100万語も読めば、数万語くらい誤差のうちでは…。
II. 自分で数える
1. 実際に数える
これは、単語数を「1、2、3」と数えていく方法です。
1000語くらいなら良いのですが、普通のペーパーバックは無理です。
ここでも、上記のように、どの範囲を数えるかと言う問題がつきまといます。
更に、各章の初めの「Chapter One ○×△□」は、カウントすべきかどうか。
また、戯曲などの
Romeo:○○○
Juliet:××
Romeo:△△△△
Juliet:□□□
の、セリフを言う人物を示すRomeoやJulietはどうするか等も問題になります。
2. 概算する
やり方は、SSSのホームページにありますが、
→[url:http://www.seg.co.jp/sss/word_count/how-to-count.html]
より正確に数えられたら、別のその方法でも良いのではないかと思います。
「1段落目や段落の最後のような単語数が少なくなるところは削除して計算したのですが」については、「D、一ページあたりの、平均的な文字率」のところに入っているのではないかと思うのですが、どうでしょう?
この、「D、一ページあたりの、平均的な文字率」というのは、オレンジさんの言われる「1ページあたりの単語密度」と同じものでは?と思ったのですが…。
3. Wordの「文字カウント」を使う
これは、読むものがPCのファイルになっているものでないと使えません。
例えば、Gutenberg[url:http://www.gutenberg.org]からダウンロードしたファイルのような場合です。
そのファイルをWordで開き、読まない部分を削除、「ツール」から「文字カウント」を選べば、PCが単語数、文字数をカウントしてくれます。
* Gutenbergは、ネット上の図書館のようなもので、著作権の切れた作品をボランティアが入力してアップしています。
最近の小説などはありませんが、古典的な名作は数多くあります。
易しいものは少ないですが、一応、児童文学については、「Websiteの情報」の掲示板に、「Gutenbergで読める児童書」として情報を書いていますので参考にどうぞ。
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お名前: オレンジ
投稿日: 2007/12/5(09:45)
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〉オレンジさん、初めまして。fionaと申します。
fionaさんお返事ありがとうございます。
〉いろいろと資料をありがとうございます。
〉ただ、「ボキャブラリー☆☆☆(ボキャブラリーの多さ。最初のボキャブラリー数は単語帳DUOを1冊終えた後と考えて)」は、具体的にどのくらいなのかよく分かりません。DUOって、本屋で見たことはありますが、使ったことは全くないので。
〉もう少し分かり易く説明してもらえるとありがたいのですが…。
すいません。DUOが共通用語だと思ってたもので。最重要単語1600と熟語1000の単語力がある方。もしくはLevel3までであまり単語不足を感じなかった方。これでわかりやすいでしょうか?
〉単語数の計算ですが、「単語数の計算」に限らず、多読で単語数をどうしているかと言うことで書いておきます。(個人的にこうしていると言うことです)
〉
〉
〉I. どこかに載っている単語数を使う
〉1. 「英語多読 完全ブックガイド(改訂第2版)」(ISBN:9784902091502)を使う
〉約12000冊のデータが載っていて、一番簡単なので、まずはこれを使っています。
〉総語数については、「Scholastic Counts」、「実際に数える」、「概算する」などが混ざっています。
〉2. Scholastic Countsを使う
〉SSSのメインページからもリンクがありますが(ページ左欄の真ん中あたり)、
〉[url:http://src.scholastic.com/ecatalog/default.asp?UID=BA1DDC6B83AD4599AF970FA3CA6EBE71&subt=0&Test=NA]
〉です。
〉ここで検索して、目的の本があれば、総語数のデータも載っています。
〉3. Amazon.comのSearch Insideを使う
〉アメリカのアマゾンで、Search Insideのできるものは、総語数のデータも載っています。
〉→[url:http://www.amazon.com/]
〉4. SSSの書評システムを使う
〉書評システムに登録があれば、総語数も載っているはずです。
〉ただ、古い情報も多いので、1〜3の方がより正確ではないかと思います。
〉* 総語数の精度について
〉総語数はどれが一番正しいのか、と言うのは簡単ではありません。
〉2.や3.なら(コンピュータのソフトでカウントしてるだろうから)正確なはずなのですが、同じ本でも、2.と3.の語数に差があります。
〉Amazon.comのSearch Insideは、出版社が提供しているのだと思いますが、Scholastic Countsのもとは何なんでしょう?
〉何にしても、1冊の本の語数と言った時、どこまでの範囲を数えるかと言う問題があります。
〉一例として、Magic Tree Houseの第21巻の中身を順にみて行くと、
〉a. 表紙
〉b. 表紙の裏(これまでの巻の表紙の写真が載っている)
〉c. Magic Tree Houseシリーズに寄せられたお便り(3ページ)
〉d. 著者前書き(1ページ)
〉e. 中表紙(と言うのかな?表紙と同じようなタイトル等の入ったページ)
〉f. 著作権(○○copyrightとか出版社の名前などの書かれているページ)
〉g. 目次
〉h. タイトルのみ印刷されたページ
〉g. 本文
〉h. 付録(本文に関係した事項の説明)
〉i. 第22巻の宣伝
〉j. Magic Tree Houseシリーズ各巻等の宣伝(7ページ)
〉k. Magic Tree Houseシリーズ以外の本の宣伝(2ぺーじ)
〉l. 裏表紙の裏(著者紹介)
〉m. 裏表紙
〉長いですが、このようになります。
〉総語数ってどこを数えるんでしょう。
〉g. 本文は間違いないとして、h.は難しい。h.は付録と書きましたが中身とは結びついているので。また、d. 著者前書きはどうするか?
〉このあたりの判断の違いで、総語数は変わってくると思います。
〉さらにつっこむと、多読の語数は、「読んだ語数」なので読者のお便りも読めば、それを足さないといけないし、中を読む前に裏表紙を読むこともあるし。人によって、「著者前書き」は読んだり読まなかったりだろうし。
〉最終的には、できるだけ正確なほうが良いが、あまりに精度を求めるのは無理と言うところではないでしょうか。
〉100万語も読めば、数万語くらい誤差のうちでは…。
〉
〉
〉II. 自分で数える
〉1. 実際に数える
〉これは、単語数を「1、2、3」と数えていく方法です。
〉1000語くらいなら良いのですが、普通のペーパーバックは無理です。
〉ここでも、上記のように、どの範囲を数えるかと言う問題がつきまといます。
〉更に、各章の初めの「Chapter One ○×△□」は、カウントすべきかどうか。
〉また、戯曲などの
〉Romeo:○○○
〉Juliet:××
〉Romeo:△△△△
〉Juliet:□□□
〉の、セリフを言う人物を示すRomeoやJulietはどうするか等も問題になります。
〉2. 概算する
〉やり方は、SSSのホームページにありますが、
〉→[url:http://www.seg.co.jp/sss/word_count/how-to-count.html]
〉より正確に数えられたら、別のその方法でも良いのではないかと思います。
〉「1段落目や段落の最後のような単語数が少なくなるところは削除して計算したのですが」については、「D、一ページあたりの、平均的な文字率」のところに入っているのではないかと思うのですが、どうでしょう?
〉この、「D、一ページあたりの、平均的な文字率」というのは、オレンジさんの言われる「1ページあたりの単語密度」と同じものでは?と思ったのですが…。
言い方間違えました。僕がいいたいのは1ページあたりの最大単語密度と思ったのです。つまり、最大文字数だけの平均文字数を計算すると言うことです。
普通に平均文字数を計算すると、段落の変わり目では文字が少なくなるので、そのぶん少なくなると考えたのです。なぜ僕がこんなにこの文字数にこだわるかというと、最終的に文字数に行とページ数がかかるので、結果でる文字数がかなり文字数に依存するからです。
結局、2、3万語が誤差範囲になるんだったら、あまりこのことを深く追求するのはあまり意味ないかも知れませんね。
〉3. Wordの「文字カウント」を使う
〉これは、読むものがPCのファイルになっているものでないと使えません。
〉例えば、Gutenberg[url:http://www.gutenberg.org]からダウンロードしたファイルのような場合です。
〉そのファイルをWordで開き、読まない部分を削除、「ツール」から「文字カウント」を選べば、PCが単語数、文字数をカウントしてくれます。
〉* Gutenbergは、ネット上の図書館のようなもので、著作権の切れた作品をボランティアが入力してアップしています。
〉最近の小説などはありませんが、古典的な名作は数多くあります。
〉易しいものは少ないですが、一応、児童文学については、「Websiteの情報」の掲示板に、「Gutenbergで読める児童書」として情報を書いていますので参考にどうぞ。
いろいろとご助言ありがとうございます。
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オレンジさん、今晩は。fionaです。
ボキャブラリーのこと、いくらかは分かりました。「Level3までであまり単語不足を感じなかった方」の方は、なんとなく分かります。
でも、「最重要単語1600と熟語1000の単語力がある方」の方はピンと来ません。ああ言う本はやったことがないというのが一つの原因でしょうが、単語数だけ書かれても語彙力は決まらないということもあると思います。詳しくは、英語のことなんでもの掲示板に「理解につながる語彙力って…?」で書きましたので省略します。
それから、「言い方間違えました。僕がいいたいのは1ページあたりの最大単語密度と思ったのです。つまり、最大文字数だけの平均文字数を計算すると言うことです。
普通に平均文字数を計算すると、段落の変わり目では文字が少なくなるので、そのぶん少なくなると考えたのです。なぜ僕がこんなにこの文字数にこだわるかというと、最終的に文字数に行とページ数がかかるので、結果でる文字数がかなり文字数に依存するからです。」のところ、オレンジさんが具体的にどう計算されたかはっきり分からないので、はっきりとは答えられません。でも、このSSSのホームページに書いてある方法と考え方は良く似ているのではないかと思います。
SSSでの語数の数え方(概算)は、以下のようになっています(ペーパーバックの場合)
−−−−−−−−−−−−−−−
3) 普通のGRや一般書の場合
* A: 1行あたりの単語数
* B: 1ペイジあたりの行数
* C: 1冊あたりのペイジ数
* D: 1ペイジあたりの文字率
をもとに、単語数をA×B×C×Dで計算します。なお、目次や後付、イントロの部分は除いて考えます。
3-1. 1行あたりの単語数(A)の計算
標準的な二行〜四行を選び,各行の単語数を数え,一行あたり単語数の平均を求めます.
但し小数第2位以下は5捨6入して下さい。この数をAとします。例えば,
* 『一行が11語』と『一行が10語』であれば、平均して10.5語なので,A=10.5となります。
* 『二行が11語』で『一行が10語』であれば、平均して10.66語なので,A=10.7となります。
3-2. 1ペイジあたりの行数(B)の計算
* 普通の本では、一番行数の多いペイジを選び、1頁あたりの行数を数えて下さい。この数をBとします。
3-3. 総ページ数(図のみの頁をのぞく)を数えて下さい。この数をCとします.
* ペンギン・オックスフォード等の,レベル1〜2の分量の多くないGraded Readersに限っては、ページ数をより正確に数えるため、図が1/2,1/3,1/4程度入っているペイジについては,絵のペイジを小数単位で数えます。例えば、図が1/2,1/3,1/4のペイジが各1ペイジあった場合には、
0.5 + 0.3 + 0.2 = 1
を絵のページとして引きます。小数点が出た場合には、5捨6入とします。
* 普通の洋書の場合には、絵のみのペイジがあれば、それだけをのぞきます。
* 絵本など、絵がまだらにはいっている本の場合には、すべてのペイジを数えます。
3-4. 一ページあたりの、平均的な文字率を推測して下さい。この値をDとします
* 特にGraded Readerでは、1行あたりの単語数が、標準の行より短い行もあるのが普通です。
標準的なものはD = 0.85 として下さい。
文字がすきすきな感じのする本では、D = 0.8として下さい。
* 一般書では、D = 0.87 としてください。文字がぎっしりつまっている感じのする本では、D = 0.93として下さい。
* 絵がまだらにはいっている本の場合には、2)のマンガ・絵本の数え方の方法で数えて下さい。
3-5. A×B×C×Dを計算して下さい。この値が推定総単語数です.
* 総単語数が10000以上なら、1000以下の数字を切り捨てて下さい。
* 総単語数が10000未満なら、100以下の数字を切り捨てて下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−
まず、A(1行の単語数)は、途中で終わったりしていない行の単語数を数えて平均するものと思われます。
次いで、B(1ページの行数)は、1ページの最大の行数(途中から始まったり、途中で行が終わるようなページは避ける)を求めています。
ですから、A×Bは、1ページが空白無しでビッシリ 埋まっている場合の、1ページの単語数を求めていることになります。オレンジさんの言われる、「1ページあたりの最大単語密度」って、これと同じなのではないですか?
あと、これにページ数(C)を掛けただけでは、実際より単語数が多く出てしまうので、ページ内にあるはずの空白部分(段落の終りや会話の短い行、章の始めや終わりの行の欠けた部分)を除外するため、1ページあたりの平均的な文字率(D)を掛けているのだと思います。
この計算のやり方は、オレンジさんのやり方と違ってましたか?
多読における語数ですが、正確には、多読した語数(実際に読んだ語数)のはずですが、これを正確に求めるのは難しい。そこで、読んだ本の語数=多読した語数として計算しているのだと思っています。
多読した語数というとき、もう一度同じ文を読み返したら、その語数を入れないといけないし、分からなくて飛ばした語は入れよいのか?(語の感じが少し分かったら0.5語でしょうか?とにかく、完全に読まずに飛ばしたら0語?知らずに飛ばして読んでいたらそこは0語?)。もし、目次に目を通したら、目次の語数も入れないといけない。などなど、実際に読んだ語数を正確に測定するのは難しいと思います。
ですから、本の語数をどれだけ正確に数えても、正確に多読した語数を測定することは困難(不可能)ではないでしょうか。
では、多読の語数は何かというと、正確ではないが、多読量の目安。ある場合は、励みになったり、ある場合は目標になったりする。
他の人と多読について相談したり話をする時に、一つの目安になる数字。ではないかと、個人的には思っています。
掲示板を読んでいると、人それぞれで、1語単位できちんと記録している人もあり、大まかに記録している人もあります。目安ということでは、どちらでも好きな方で良いように思います。
1語単位で記録した方が気持ちよければ、それで良いし、面倒くさかったらだいたいでも良いのでは?
中には、単語数を記録するのは負担になると、語数の記録をしていない人もいますが、まずは気持ちよく多読を続けることが第一なので、これはこれで良いのだろうと思っています。
ではでは。