[掲示板: 〈過去ログ〉SSS雑談の掲示板 -- 最新メッセージID: 3556 // 時刻: 2024/11/27(04:50)]
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お名前: 秋男
投稿日: 2005/1/7(00:21)
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akoさん、こんばんはー。秋男です。
〉突然ですが、↓ これなら10年以上前ですが、和書で読みました。
〉 # 修造のことも出るよ〜〜〜 > ペギーさん
〉杏様〉〉へっへっへ、ダンナ、こういう本がありまっせ。ダンナやったら原書の方がよろしいかもしれまへんな。ほな自分でさがしておくれやっしゃ。
〉…てことなんで洋書の原作も。
〉(杏樹さんが「へっへっ…」等と…人ってわからない…)
〉面白いと思ったのは、題。
〉英語ではああ言う題なのに、それを和製英語にすると、こう言う、っていうところでした。
〉邦訳本は、出版社が、日本人ウケする邦題を考えるわけですが、
〉日本語の音感でインパクトのある言い方にすると、そうなるのか〜、と。
〉…てことは、英語の音感だと、ああ言うほうが、
〉英語圏の人には、聞いててスワリが良いってことか〜。
〉秋男はん、どう思われます?
どうなんでしょうね〜・・・
私がこの、いわゆる副詞+形容詞で「ほー」と感じたのは、『メリーに首ったけ』を見てるときですねー。
メリーが、「Is that... hair gel?」・・・じゃなくて、「Isn't that a little politically incorrect?」
と言うんです。
political correctness という言葉は知ってたんですが、ほー、そういうふうに使うんかー、
と感心したのをおぼえてます。
(どこかで、He is vertically-challenged. という言い方を見ました。背が低いってこと。)
『キューティー・ブロンド』も、原題は Legally Blonde で、ほー。
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なんか、日本人の英語の発想って、すごく名詞的な感じがありますよね。
名詞はけっこういっぱい憶えててアウトプットもできるんだけど、
いわゆる形容詞とか副詞とか動詞の使い方がよくわからないので、
英会話ではとりあえず名詞を並べたててそれをてきとうにつないでいく、
というような・・・
新聞の見出しでも、日本語の新聞は漢字の熟語がボンッボンッて感じですが、
英字新聞だと動詞的な感じ・・・
英語は動的、日本語は静的なところがあるといいますか・・・
(しかし、日本語でも、やまとことばは必ずしも静的・名詞的ではなくダイナミックなので、
日本語が静的・名詞的になったのは、社会が官僚的傾向を強めた明治以後のことで、
近年ますますその傾向は強まってる、っていうことかもしれません。
最近、いろんなところで、たいそうなことを言ってるように装うために、
やまとことばで言えばいいところを、お役所みたいに漢熟語で言ったり、
なんかむつかしい英語で言ってみたりっていう傾向がはげしい感じがします。
熊が出たというニュースで、小学生が「危険だと思う」と言ってたので、
う〜んイヤな感じと思いました。「あぶない」とか「こわい」と言ってほしかった。
閑話休題。)
なので、英語から借りてくるときにも、名詞、あるいは、形容詞+名詞、になる。
(または、動詞。)
そういう形だと、文の中に組み込みやすいし、自在に取り替えられる。
これが、副詞+形容詞なんかだと、ちょっとやりにくい。
「あんたそりゃー、メンタル・タフネスが足りないんだよ」とは言いやすいけど、
「メンタリー・タフじゃないね」などというのはわかりにくい。「メンタリー」が
形容詞であるような印象を持たれてしまう。そこで「メンタリー『に』タフだなあ」と
言うことになるけれど、「に」なんかがはさまると流行りにくい。やっぱり
「メンタル・タフネス」のほうが、なんかたいそうな言葉のようで、かっこいい。
今まで知らなかった、なにか新しい、すごい概念な感じがしてくる。
っていうことでしょうか・・・
〉和製英語にも色々ありますが、この邦題が、当時、なかなか英語っぽい(?)和製英語に思えて、
〉原作の英語も、そういう題かなーと、長い間、だまされたままでした。
そういえば、スタローンの『ランボー』は名訳だなーと思ったおぼえがあります。
(『大ハード』もなかなか。)
〉ついでに。 食べる量と寝る時間に関連があるとは… 人体の神秘…(@@)
甲田光雄先生曰く、です。確かにそうかなとも思ったり。
いや〜、おもしろいですね。
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秋男さん、こんばんは。akoです。
面白い、実に面白いです!
〉〉…てことは、英語の音感だと、ああ言うほうが、
〉〉英語圏の人には、聞いててスワリが良いってことか〜。
〉 politically incorrect
!
〉 vertically-challenged
!!
〉 Legally Blonde
!!!
続けて読んでみると明白な共通点がありますね!
なるほどなるほどなるほど!です!
しっかし、よくこれだけ続けて実例が浮かばれますねー。
多読効果ですね!! 私も量を読まねば!
〉 なんか、日本人の英語の発想って、すごく名詞的な感じがありますよね。
〉 名詞はけっこういっぱい憶えててアウトプットもできるんだけど、
〉 いわゆる形容詞とか副詞とか動詞の使い方がよくわからないので、
〉 英会話ではとりあえず名詞を並べたててそれをてきとうにつないでいく、
〉 というような・・・
「私!」「それ!」「見る!」「欲しい!」「きのう!」
…というような感じの恥カキ英会話なら…してるかも…
〉 新聞の見出しでも、日本語の新聞は漢字の熟語がボンッボンッて感じですが、
〉 英字新聞だと動詞的な感じ・・・
〉 英語は動的、日本語は静的なところがあるといいますか・・・
なるほどなるほどの着眼点です。「熟語がボンッボンッて感じ」という形容、上手い!
〉 (しかし、日本語でも、やまとことばは必ずしも静的・名詞的ではなくダイナミックなので、
これは知りませんでした。関心あるので自分で調べてみます。ありがとうございます〜
〉 日本語が静的・名詞的になったのは、社会が官僚的傾向を強めた明治以後のことで、
〉 近年ますますその傾向は強まってる、っていうことかもしれません。
〉 最近、いろんなところで、たいそうなことを言ってるように装うために、
〉 やまとことばで言えばいいところを、お役所みたいに漢熟語で言ったり、
〉 なんかむつかしい英語で言ってみたりっていう傾向がはげしい感じがします。
「たいそうなことを言ってるように装うために」というところ非常に同感です。
哲学用語でよく出てくるワケわからない日本語の数々(止揚とかいう日本語とか…)は、明治維新のころに日本に入ってきた外国語の日本語訳だそうで、
日本語としては、新しいコトバらしいですね。
自らの瑕疵に基づく損失については自己の責任範疇に於いてナンタラカンタラ…
=(「寅さん」)俺がイモ食ったからって、てめーのケツから屁が出るかってんだ。
…というのが突然浮かびましたが、果たして関係あるかしらん。
こういうのを全部、寅さん語に引きずり降ろしたい衝動に「シバシバ」かられます。
〉 熊が出たというニュースで、小学生が「危険だと思う」と言ってたので、
〉 う〜んイヤな感じと思いました。「あぶない」とか「こわい」と言ってほしかった。
〉 閑話休題。)
おおー、そんなことがあったのですかー。考えさせられますね。
〉 「あんたそりゃー、メンタル・タフネスが足りないんだよ」とは言いやすいけど、
〉 「メンタリー・タフじゃないね」などというのはわかりにくい。
〉 「メンタル・タフネス」のほうが、なんかたいそうな言葉のようで、かっこいい。
〉 今まで知らなかった、なにか新しい、すごい概念な感じがしてくる。
〉 っていうことでしょうか・・・
そうですね、そういう感じがします。
メルアド、メルマガ、ハリポタ、キムタク、女子アナ(?)等など…
日本語の省略は、4文字に収めると、言う時に何か収まる感じがしますね。
「概念な感じ」という秋男さんの形容、
漢語と大和言葉がほど良くミックスした現代人の日本語、って感じで面白いです。
〉 そういえば、スタローンの『ランボー』は名訳だなーと思ったおぼえがあります。
〉 (『大ハード』もなかなか。)
こっちはハードリー・ダイ…じゃないですね(笑)
「怒りのアフガン」とか「怒りの脱出」なんていう副題の部分、
古館伊知郎あたりが、「アフガン!」とか「脱出!」とか、
最後の4文字の部分を実況中継風に興奮して言うと、いかにもいかにも〜という感じ。
そうそう。ランボーの原題、いま初めて調べました。パート1・2はまったく違うんですね〜
〉〉ついでに。 食べる量と寝る時間に関連があるとは… 人体の神秘…(@@)
〉 甲田光雄先生曰く、です。確かにそうかなとも思ったり。
〉 いや〜、おもしろいですね。
和書の話ですが、このごろ、知性は脳だけが持つものではなく、身体全体から来る、という方向から書かれた本がありますが、
そういうのとも関係ありそうで面白そう〜。
英語と読書への楽しい関心が深まってワクワク出来ました。
楽しい新年の幕開け、ありがとうございました。