[掲示板: 〈過去ログ〉SSS雑談の掲示板 -- 最新メッセージID: 3556 // 時刻: 2024/11/23(05:49)]
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お名前: たかぽん
投稿日: 2006/12/14(01:01)
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はまこさん、こんにちは。
蛇足にピアス。
平野さんの本、8割方読みました。
平野さんって、こういう、本の読み方の本も書いてたんだねぇ。
わたしも、ついつい、速く読まねば、たくさん読まねば、と焦ってしまうほうなので、
遅くていいんだ、いやむしろ、遅いほうがいいんだ、と作家さんが言ってくれはって、
あー、これでいいのかー、とホッと致し居り候。
ただ、うーん、そういう無用に焦る「気分」がいけないのであって、もし楽しい気分なのだったら、
速読でも何でもいいのじゃないか?という気もする。
平野さん自身も言ってるように、どうせ誤読は避けられないのだから、何だっていいじゃないか。
黙読だって、音読だって、線引き読みだって、辞書引き読みだって、飛ばし読みだって、
「とにかく量!」読みだって、フォト・リーディング?だって。
その人がワクワクする読み方だったら、何でもいいと思う。
(多読三原則の読み方だとワクワクする人が多いってことだと思う。そうでない人もいよう。)
それと、この本を読んでて、とても読みやすい文章でありながら、なんとなく閉塞感のようなものを
私は感じたんだけど、それは、「無意識」の部分をあまり重視してないからだろうな、と思った。
「精密な知識」とか「記憶の定着率」といった言葉も、う〜ん、と思ったし、
全般に、意識していないところに広がる、おおき〜な海のような領域というものを
あまり信用していない人なのかなこの人は?という気がした。
(これこそが大いなる誤読か。(笑))
なぜその本が読みたくなったのか、なぜその言葉が目に入ったのか、気になったのか、
というところこそが、とても不思議で、面白いところだよね。
極論すれば、その本自体はどうでもよくって、(本を書く方々、お毒味読さかぽん、すみません…)
大げさに言えば、読む人の人生における意味、みたいなもの。
あんまり、骨の髄までしゃぶってやろうという読み方を、(楽しんでやる分にはいいけれど、)
そうせねばならないと思ってやってしまうと、そのへんのなんともいえない不思議さ面白さから
遠ざかってしまうような気がするなぁ。
なんてこと思ったりしました。
自分より若い人だから、やっかんで、ケチつけてるだけかもね。フフ。
そうだ。「無意識」で思い出した一節がある。
小林信彦『おかしな男 渥美清』で。
渥美清は才能はあるが、名優ではない。その時点でいえば、名優は、渥美も尊敬する藤山寛美である。
どこが違うかといえば、渥美清には、寛美のような<芸における無意識の部分>がなかった。
そう書いてあるだけなので、意味はようわかりませんが。
さんざ文句言ったけど、いろいろ考えさせられて、よい本だった。面白い部分もいっぱいあった。
(法学部ぽい発想だなぁというところも散見された。フフ。)
ご紹介ありがとうね。
ほなほなぽん。
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お名前: はまこ
投稿日: 2006/12/14(10:58)
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たかぽんはん、おことう(お事多)さんどすぅ。
掲示板をしばらく休もう、と思うてからしばらく書き続けとりますはまこどす。
でもメチャメチャ寝不足続きで、ねーむーいーーー(--)"んどすぇ。
〉ただ、うーん、そういう無用に焦る「気分」がいけないのであって、もし楽しい気分なのだったら、
〉速読でも何でもいいのじゃないか?という気もする。
〉平野さん自身も言ってるように、どうせ誤読は避けられないのだから、何だっていいじゃないか。
〉黙読だって、音読だって、線引き読みだって、辞書引き読みだって、飛ばし読みだって、
〉「とにかく量!」読みだって、フォト・リーディング?だって。
〉その人がワクワクする読み方だったら、何でもいいと思う。
〉(多読三原則の読み方だとワクワクする人が多いってことだと思う。そうでない人もいよう。)
うんうん。その意見に賛成〜。
〉それと、この本を読んでて、とても読みやすい文章でありながら、なんとなく閉塞感のようなものを
〉私は感じたんだけど、それは、「無意識」の部分をあまり重視してないからだろうな、と思った。
〉「精密な知識」とか「記憶の定着率」といった言葉も、う〜ん、と思ったし、
〉全般に、意識していないところに広がる、おおき〜な海のような領域というものを
〉あまり信用していない人なのかなこの人は?という気がした。
〉(これこそが大いなる誤読か。(笑))
「精密な知識」とか「記憶の定着率」とか書いてた?
人に薦めます、と言っておきながら、
読みたいところを読みたいようにしか読まない私。
酒井先生、いいかげんな私を許してねん〜。(軽すぎか?)
閉塞感、は感じなかったなぁ。熱く語ってるな、何とか伝えたいのだな、
とは思ったけど。
受け取り方も人それぞれ。
〉なぜその本が読みたくなったのか、なぜその言葉が目に入ったのか、気になったのか、
〉というところこそが、とても不思議で、面白いところだよね。
〉極論すれば、その本自体はどうでもよくって、(本を書く方々、お毒味読さかぽん、すみません…)
〉大げさに言えば、読む人の人生における意味、みたいなもの。
〉あんまり、骨の髄までしゃぶってやろうという読み方を、(楽しんでやる分にはいいけれど、)
〉そうせねばならないと思ってやってしまうと、そのへんのなんともいえない不思議さ面白さから
〉遠ざかってしまうような気がするなぁ。
うん。私もそういう惹かれ方に惹かれる(ややこしい?)
一方で、平野さんは、書き手は作品のあらゆる場面に、思いを込めているのですよ。
どうぞその思いを受け取って〜、
どうぞ気づいて〜、とそれを言いたかったんだと思う。
アンチ速読の立場を取ってるけど、その「速読」も楽しみながら読むのじゃなく、
ただ読んだ、という事実をことさら大事にする人に対して
(この場合もタドキストの読めた♪という喜び方は想定にはいってないはず)、
ぷんぷん怒ってるんだと思う。
読み方は読む側の自由で、読み方の指導など余計なお世話っ!
という人はこの本を読まなければいいんだし。
〉なんてこと思ったりしました。
〉自分より若い人だから、やっかんで、ケチつけてるだけかもね。フフ。
若い人かぁ。そんなに変わらへんやん。うふふ。
来年はイノシシ年やなぁ。。
なんか、はやっ!て思わん?
〉
〉そうだ。「無意識」で思い出した一節がある。
〉小林信彦『おかしな男 渥美清』で。
〉 渥美清は才能はあるが、名優ではない。その時点でいえば、名優は、渥美も尊敬する藤山寛美である。
〉 どこが違うかといえば、渥美清には、寛美のような<芸における無意識の部分>がなかった。
〉そう書いてあるだけなので、意味はようわかりませんが。
ふーん。わかったような気もする。
〉
〉
〉さんざ文句言ったけど、いろいろ考えさせられて、よい本だった。面白い部分もいっぱいあった。
〉(法学部ぽい発想だなぁというところも散見された。フフ。)
〉ご紹介ありがとうね。
法学部っぽい発想は私の目にはちっとも散見されへんかったで。フフ。
いや、ほんま読んでなかったなぁ、と。
寝不足やし。しゃーないか。
でも頭がクリアでも、同じような理解の仕方だったりして。えへ。
お付き合いありがとね。
またね、だぽぽん〜。
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見栄晴さん、呼び捨てすみません! (なんでこんな気ぃつこてんねん…)
いや〜、アマゾンで遊んでたら、たまたま、ルドルフ・シュタイナー(シュタイナー教育の)の
『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』という本が目に入って、何も知らんと見てみたら、
レビュー書いてる人が、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』に言及してはった…。
松井るり子さんて人の『七歳までは夢の中—親だからできる幼児期のシュタイナー教育』て本が面白そう。
はまこさん、おことうさんどす。 (怒っ父さん?)
平野氏の本、昨日は187ページまでだったんだけど、今日読み終わりました。
終盤が面白かった(^^) ごめん、平野氏、早斬りして…
特に、フーコーが興味深かったねぇ。
よく考えてみると、受験とか塾講師・家庭教師アルバイトで、こういう読み方をみっちりやりすぎて、
一種、トラウマになっていたのかもしれない…。
そして、「自由に読めばいいじゃん!」と思うあまり、分析読みに心を閉ざし、
また教養的な読み方を、必要以上に毛嫌いしていたのかもしれない…。
楽しい分析読み、強要されない教養読みもあるもんね。
「閉塞」は私のほうだったか。(笑)
まぁ、いろいろ考える機会になった。ありがとね。
ではまたね〜。