Re: 私もKL0から始めています

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/24(08:42)]

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[脱帽] 2873. Re: 私もKL0から始めています

お名前: ありあけファン
投稿日: 2006/12/12(00:52)

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酒井先生 こんにちは

〉お二人のやりとりからKL(聴きやすさレベル)の大事さが
〉わかります。

〉〉〉 「聴ける」というのは、「読める」より、ずっとその進歩の判断が
〉〉〉 難しいと思います。
〉〉〉 「読める」以上に、知らないうちに少しずつ「聴ける」ようになっていく
〉〉〉 からだと思います。
〉〉〉 また、教材に、GRや読みやすさレベルのようなレベルわけがないこと。
〉〉〉 言葉が難しくなくても、速いもの。単語が少なくても、ストーリーが
〉〉〉 取れないもの。など、いろいろなパターンがあるからだと思います。

〉〉だから,KL(聴きやすさレベル)が必要ですよね!!
〉〉特に,ORTはKLが0.0〜0.8ぐらいまで段階的によくできていると思います.
〉〉(でも,これは,Trunk Stories にのみ当てはまり,More A や More B は
〉〉時として,KLの飛躍があるように思います.
〉〉詳細なリストは,酒井先生に提出済みですので近々発表していただけると期待しています.)

〉そうなんです。KL設定についてみなさんの意見をうかがいたくて、
〉いろいろ準備しているのですが、これがお二人のいうように本当に難しい!

ほんとうに,KLに影響を及ぼす因子を考え始めるととても難しいですね.

〉たとえば、wpm一つとっても、どうやって測るのか?
〉本全体の総語数を、朗読CDのケースに書いてある録音時間数で
〉割る! これだと相当ゆっくりめのwpmになります。

〉または多聴多読マガジンの編集資料としてしおさんが作ってくださった
〉1章の時間をCDのディスプレーで調べて、章と章の間の無音時間を
〉引いて、その章の総語数を割る! これはすこし早めのwpmになる。

〉実はさらに、科学研究費でお金を出して、バイトくんにしゃべっている
〉速さの実測をだしてもらいました。

〉いくつかのセンテンスを、音が聞こえてきたらすぐストップウォッチを
〉押して、センテンスが終わったらすぐにストップウォッチを止める。
〉バラツキや癖が出ないように、おなじセンテンスを聴きながら3人の人に
〉計測してもらって、平均を出すというやり方で測りました。
〉計測センテンス数は5つくらい。

さすが酒井先生,アプローチ方法が科学的です!

〉すると、相当遅く聞こえる朗読でも、本当に読み上げている声の
〉部分だけ取り出すと、180wpmくらいにはなるようです。

私は,KLとwpmは関係ないと思っていました.
でも,酒井先生が検証されている実質wpmとなると関係がありそうですね.

〉そうすると、多読の時のYLとおなじで、やはり「印象」に頼るのが
〉いちばんかなという気がしてきました。

やはりそうなのでしょうか!
ORTのKLを決める時に,YL以上に「第一印象」を基準にしていました.
音というのはとらえどころがないのか,考え始めるとわからなくなるのですね.
でも,適当に主観でKLを決めても3ヶ月前に決めたKLとピタリと一致していることが多かったです.

〉センテンスとセンテンスのあいだの「ため」や、章と章のあいだの
〉無音時間は、実は多読で言えば「まばら度」にあたるものかも
〉しれません。つまり、そうした無音時間があると「聴きやすさ度」が
〉上がる! つまり、つまり、無音時間は単なる無の時間ではなくて、
〉癒しの時間(?)になっている?

無音時間が音楽でいう休符の役割を演じるとかいうこともあるのでしょうか?
CDによっては,バックミュージックの役割も無視できなかったりするようです.

〉というようなことを考えはじめるとなかなかありあけファンさんの
〉アクセスによる表や、ほかの方々が提供してくださった表も
〉すぐには公表できない状況です・・・

〉どこかで思い切って、生のデータだけを公表して、それについて
〉みなさんの意見を寄せていただいて、その上でYL設定のときの
〉道しるべのようなKLを比較するための「とりあえず基準」を
〉決めて、それとの比較でさまざまな音声素材のKLを決めることに
〉なるかなと思っています。

楽しみにしています.

〉最初の予定では多聴多読マガジン第2号でという話でしたが、
〉いまのところかなり遅くなりそうな気配です・・・

多聴多読マガジン第2号,買いました!
wpmの分布など,予想していなかっただけに大いに参考になりました.

〉もうしわけないです・・・
〉「多読的文法論(仮題)」の第1稿が書き上がったら、
〉とりかかります。KL表はぼくの「シャドーイング本」の
〉大事な柱になるはずです。皆さんのご協力をいまから
〉お願いしておきます。

〉多聴とシャドーイングの際には素材の比較をいつも頭に
〉置いておいてくださいな。ごく個人的な、偏見に満ちた比較で
〉結構です。むしろそういう個人的な気持ちの集積としてKLが
〉できあがることがぼくの願いです!

最近,シャドウイングの語数が停滞気味なので,またはじめなければ...
まだ未聴のORTのパッケージの封を開けようかな?

〉丸善の○西さんが、V.O.A.のSpecial Englishよりやさしい、
〉本当にゼロからのKL表を作りたいとおっしゃってくださって、
〉僕たちの背中を押してくれました。大変ありがたいことでした。
〉○西さんのためにもなんとかKL表を作り上げたいとおもっているのです。

〉よろしくお願いします!!

よろしくお願いします!!!


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[賛成] 2877. Re: 私もKL0から始めています

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2006/12/12(23:29)

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ありあけファンさん、こんばんは!

〉さすが酒井先生,アプローチ方法が科学的です!

へへ・・・ ありあけファンさんにそんなこと言われると
うれしくなってしまう・・・

〉〉すると、相当遅く聞こえる朗読でも、本当に読み上げている声の
〉〉部分だけ取り出すと、180wpmくらいにはなるようです。

〉私は,KLとwpmは関係ないと思っていました.
〉でも,酒井先生が検証されている実質wpmとなると関係がありそうですね.

それはまだわかりませんが、wpmだけでもいろいろあるわけで・・・

〉〉そうすると、多読の時のYLとおなじで、やはり「印象」に頼るのが
〉〉いちばんかなという気がしてきました。

〉やはりそうなのでしょうか!
〉ORTのKLを決める時に,YL以上に「第一印象」を基準にしていました.

はい、どうもYL以上に「勘」が大切らしい・・・

〉音というのはとらえどころがないのか,考え始めるとわからなくなるのですね.
〉でも,適当に主観でKLを決めても3ヶ月前に決めたKLとピタリと一致していることが多かったです.

これはおもしろい話しですね!

〉〉センテンスとセンテンスのあいだの「ため」や、章と章のあいだの
〉〉無音時間は、実は多読で言えば「まばら度」にあたるものかも
〉〉しれません。つまり、そうした無音時間があると「聴きやすさ度」が
〉〉上がる! つまり、つまり、無音時間は単なる無の時間ではなくて、
〉〉癒しの時間(?)になっている?

〉無音時間が音楽でいう休符の役割を演じるとかいうこともあるのでしょうか?
〉CDによっては,バックミュージックの役割も無視できなかったりするようです.

そう、それも無視できません。いやそれどころか(In fact)、
学生の反応を見ていると、Black Catがとても人気があるのは
まさにそうしたもろもろの効果音のせいかもしれない。

〉〉というようなことを考えはじめるとなかなかありあけファンさんの
〉〉アクセスによる表や、ほかの方々が提供してくださった表も
〉〉すぐには公表できない状況です・・・

〉〉どこかで思い切って、生のデータだけを公表して、それについて
〉〉みなさんの意見を寄せていただいて、その上でYL設定のときの
〉〉道しるべのようなKLを比較するための「とりあえず基準」を
〉〉決めて、それとの比較でさまざまな音声素材のKLを決めることに
〉〉なるかなと思っています。

〉楽しみにしています.

〉〉最初の予定では多聴多読マガジン第2号でという話でしたが、
〉〉いまのところかなり遅くなりそうな気配です・・・

〉多聴多読マガジン第2号,買いました!
〉wpmの分布など,予想していなかっただけに大いに参考になりました.

〉〉もうしわけないです・・・
〉〉「多読的文法論(仮題)」の第1稿が書き上がったら、
〉〉とりかかります。KL表はぼくの「シャドーイング本」の
〉〉大事な柱になるはずです。皆さんのご協力をいまから
〉〉お願いしておきます。

〉〉多聴とシャドーイングの際には素材の比較をいつも頭に
〉〉置いておいてくださいな。ごく個人的な、偏見に満ちた比較で
〉〉結構です。むしろそういう個人的な気持ちの集積としてKLが
〉〉できあがることがぼくの願いです!

〉最近,シャドウイングの語数が停滞気味なので,またはじめなければ...
〉まだ未聴のORTのパッケージの封を開けようかな?

〉〉丸善の○西さんが、V.O.A.のSpecial Englishよりやさしい、
〉〉本当にゼロからのKL表を作りたいとおっしゃってくださって、
〉〉僕たちの背中を押してくれました。大変ありがたいことでした。
〉〉○西さんのためにもなんとかKL表を作り上げたいとおもっているのです。

〉〉よろしくお願いします!!

〉よろしくお願いします!!!

よろしくお願いします!!!!


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