[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/23(21:32)]
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5596. Re: 多読開始2周年報告>ありがとうございます。(「書き飛ばし」失礼!)
お名前: チクワ
投稿日: 2005/5/9(00:24)
------------------------------
慈幻さん、掲示板では初めましてかもしれません。チクワです。
2004年の2月大阪での酒井先生の講演会におじゃまさせていただいた折、
昼食のテーブルをごいっしょさせていただき、Jigsaw Jonesシリーズを教えてもらいました。
感謝しております。
〉本日、5月8日で、多読開始2周年となりましたので、
〉報告します。
多読開始2周年、おめでとうございます!
あら、私、ほとんど同じ頃だ〜、とびっくりです。
私は、ちょっと日付の確証を失ってしまっておりますが〜。
(「今日から読みます100万語」を買ったときのレシートが見つからない・・・)
なお、非常に長い上、英語多読とは直接
〉関係のない話も多いので、適当に「読み飛ばし」て下
〉さるよう御願いします(笑)
読むのは全部読ませていただきました!(←おおいばり)
どこまできちんと理解したかはわかりません!(←なんて失礼な)
お返事つけにきたのは無謀かもしれません!(←開き直り?)
まず「アカデミック」のところをするりとかわし・・・(おいおい)
「時事英語」のところ、とっても参考になりました。
ありがとうございまいした。
新聞シマウマ読みと、Voice of AmericaのLR、とってもいいなー、と思いました。
現実世界の時事的なことがらを英語でとらえていくのも、
フィクションを読むのとはまた違った楽しさがありますし。
この、慈幻さんの方法で時事英語に慣れていき、
BSの2ヶ国語放送などに抵抗感がなくなればニュースリスニングが手軽に楽しくできますよね。
(っていうか、英語でニュースが聞けるようになりそう!)
〉(なお、「LR」をこれだけやりながら、ヒアリング
〉もリスニングも全く試してみてないので、どの程度、
〉音に関して上達したかは不明です。
〉「Voice of America」の「LR」の理解度が8割を超
〉えたら、スクリプトなしでどの程度理解できるかの
〉練習を始めるつもりです。)
また、そのうちご報告いただけると嬉しいです!
さてさて、ここまで書いておいて、どこに反応したかったんだか、
また探しに行ってきました。
(お返事を書く画面は字がちいさいので、1画面戻ってー)
・・・げ、どこだっけ・・・?
・・・と、結局また全部読みました。2回目〜(←再びおおいばり)
慈幻さんのご理屈の展開は結構好きです。内容も好きな分野ですし。語用論とか。
・・・で、あ、あったあった。ここに反応してみたかったんです〜。
〉○多読を開始できる条件
〉SSSでは、多読を始める前提として、日本の中学1年生レベ
〉ルの英語力、つまり、アルファベットは問題なく読めて、基
〉礎的な単語・文法はある程度理解していることを、「英語多
〉読開始の条件」としています。
あ、ここでいっこ細かいことなんですが、
アルファベットを問題なく読める、っていうのはSSSの前提の想定に
入ってないのではないかなあ?
アルファベットをアルファベットの名前(エイビーシー)で読める必要は言われてない気がします。
もちろんアルファベットをフォニックス読み(っていう言い方でいいのか?)(ア、ブ、ク)
が、できなきゃいけないとも、言われてないですし。(これは学校でも系統立ててやりませんね。)
〉これは、逆に言えば、全くの白紙状態から多読開始が可能に
〉なる状態までに学習を進展させる方法論は未開発であること
〉になります。
児童英語のほうの取り組みで、
多読を「読み聞かせ」から始めて、ごくごく初期から、アルファベットもやらずに
というのはあるようです。
で、結構ORTなんかは読みすすめられるようになるようですよ。
どのくらい多読以外とミックスしての効果か?という疑問はあるかもしれませんね。
でも、今ここでは、英語自体の多読開始の話じゃないですもんね。失礼しました。
〉このように考えてくると、英語以外の言語で多読を始めるに
〉は、その前にそれなりの言語接触量を必要とすると考える方
〉が妥当です。その意味で、ある言語で多読を始める場合には、
〉簡単な入門書で、一定の文法や単語について、予備知識を仕
〉入れてから、というのが現実的と言えます。
「英語以外」の掲示板で、でしたか、慈幻さんはドイツ語で?
一定の文法や単語についての予備知識を仕入れる段階を踏まれた
と書かれていましたよね、確か・・・
上のほうでも
〉1つは、洋販が版権を持つ「絵で見る○○語」シリーズ
〉の独語版1巻を入手し、基本単語をざっとおさらいした
〉こと。
こう書かれていたし。
で、ある意味質問なんですが、文法予備知識の仕入れをどのくらい「しっかり」なさいましたか?
使われたご本に問題のページなぞあって、解答を書き込んでみて正誤チェックとかも
されたんでしょうか?
文法を勉強するんだとしても、多読を経験したひとがする学習、
またはこの文法予備勉強のあと、多読でやっていくんだー、と思っている人の文法学習は
そうでない場合の文法学習ときっとおのずと違うと思うんです。
または、意識的に取り組みを変えた方がいいんじゃないかと。
問題は解いてみるんだけど、まあ、正解もチェックしてみるんだけど、
間違っていても鉛筆で線をひいて消して書き直すくらいで
あんまり気にしないー、そのあと復習もしないーとか。
こういう文法学習をして、こういう点がいいかも?と思えるのは
学習中に何度か基本単語に繰り返し出会えること。
語句リスト、単語熟語カードなんて作る必要はない。
基本文も覚えようとしない。
そんなふうにおキラク〜にやっていけるんなら、本格多読開始前の文法も
いいかも、と思えます。
きっと速さも重要なのではないかな。慈幻さん、おっしゃる「ざっと」のイメージです。
で、慈幻さんは、多言語多読のことを話題にしていらっしゃるのに、
私はそこを利用して英語の中学1年生(もしくは英語歴1年目の子)の話にしてしまって
申し訳ないんですが〜。
日本の中学校での1年間の英語学習は、それだけでもう、
ある程度のunlernが必要になるような(例えば訳語1対1対応をさせることなど)
そんな学ばされ方をしているように思います。
あんまりいい英語体験をさせてもらってない、というか。
言葉に対する常識、想像力もどんどん失われていきます。
やっぱり問題集なんかで、細かいことチェックしすぎ。テストは成績に直結だし。
教わっているのは英語でなく、英語の問題の素材の文、語句。
つけているのは英語力でなく、英語の問題の解答力。
「多読」へのプレリュードとして、基礎の基礎編文法を
自分で、または英語教室のサポートでやるなら、キーワードは「速く浅くざっと。」で
やりたい(やらせてあげたい)な、と思います。
〉○多読と"MIE"(Manga in Education)
これ、何のもじりかすぐわかって笑いました〜。いいなー。
〉○「携帯留学」としての多読
これもイイです!
さてさて、自分のいいたいことだけ申し上げに来てすみません。
この辺で撤退いたします。
今後とも慈幻さんのご報告楽しみにお待ちしています。
では、Happy Reading!
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お名前: 慈幻 http://mayavin.txt-nifty.com/labotadoku/
投稿日: 2005/5/10(00:22)
------------------------------
どうも慈幻です。
〉慈幻さん、掲示板では初めましてかもしれません。チクワです。
〉2004年の2月大阪での酒井先生の講演会におじゃまさせてい
〉ただいた折、昼食のテーブルをごいっしょさせていただき、
〉Jigsaw Jonesシリーズを教えてもらいました。
〉感謝しております。
ご参考になったなら幸いです。
〉〉本日、5月8日で、多読開始2周年となりましたので、
〉〉報告します。
〉多読開始2周年、おめでとうございます!
お祝いの言葉、どうも有難う御座います。
〉あら、私、ほとんど同じ頃だ〜、とびっくりです。
〉私は、ちょっと日付の確証を失ってしまっておりますが〜。
〉(「今日から読みます100万語」を買ったときのレシートが
〉(「見つからない・・・)
そうすると、みちるさんやJulieさんとも同期ということになるかと。
〉読むのは全部読ませていただきました!(←おおいばり)
どうも有難う御座います。
〉どこまできちんと理解したかはわかりません!(←なんて失礼な)
私も書きながら考えているので、きちんと理解しているとは言い難い
です。
〉お返事つけにきたのは無謀かもしれません!(←開き直り?)
どんなご意見でも参考になりますので、お返事頂けるのは有難い
です。
〉「時事英語」のところ、とっても参考になりました。
〉ありがとうございまいした。
〉新聞シマウマ読みと、Voice of AmericaのLR、とってもいいなー、
〉と思いました。
〉現実世界の時事的なことがらを英語でとらえていくのも、
〉フィクションを読むのとはまた違った楽しさがありますし。
〉この、慈幻さんの方法で時事英語に慣れていき、
〉BSの2ヶ国語放送などに抵抗感がなくなればニュースリスニングが
〉手軽に楽しくできますよね。
〉(っていうか、英語でニュースが聞けるようになりそう!)
私の目標が正にそれです。私はシャドーイングもヒアリングもそれだけ
ではやる気が起きないので、これだけでヒアリングができると言えるよ
うになったら面白いな〜と。
〉また、そのうちご報告いただけると嬉しいです!
了解です。
〉〉○多読を開始できる条件
〉〉SSSでは、多読を始める前提として、日本の中学1年生レベ
〉〉ルの英語力、つまり、アルファベットは問題なく読めて、基
〉〉礎的な単語・文法はある程度理解していることを、「英語多
〉〉読開始の条件」としています。
〉あ、ここでいっこ細かいことなんですが、
〉アルファベットを問題なく読める、っていうのはSSSの前提の想定に
〉入ってないのではないかなあ?
〉アルファベットをアルファベットの名前(エイビーシー)で読める必要
〉は言われてない気がします。
〉もちろんアルファベットをフォニックス読み(っていう言い方でいいの
〉か?)(ア、ブ、ク)
〉が、できなきゃいけないとも、言われてないですし。(これは学校でも
〉系統立ててやりませんね。)
「アルファベットが読める」という言い方が悪かったみたいですね。要は、
脳内音読であれ、無音であれ、黙読できる状態にある必要があると言うべ
きでしょうか。
私が想定していたのが、教室とかではなく、社会人が一人で進めることで
したので、意味を理解できるかどうかは別にして、1冊の本をさっと目を
通せる程度にはアルファベットを見慣れている必要があるかと。
〉〉これは、逆に言えば、全くの白紙状態から多読開始が可能に
〉〉なる状態までに学習を進展させる方法論は未開発であること
〉〉になります。
〉児童英語のほうの取り組みで、
〉多読を「読み聞かせ」から始めて、ごくごく初期から、アルファベット
〉もやらずにというのはあるようです。
〉で、結構ORTなんかは読みすすめられるようになるようですよ。
〉どのくらい多読以外とミックスしての効果か?という疑問はあるかもし
〉れませんね。
恐らく、「読み聞かせ」によって、自然に文字と音が対応していくので、
そのまま黙読に入れると言うことでしょう。
ただ、社会人が一人でやる場合には、「読み聞かせ」をしてくれる人は
居ないので、自分で自分に「読み聞かせ」る「脳内音読」が出来る程度
には「アルファベットの発音規則」くらいは事前に理解している必要が
あるというくらいの趣旨です。
〉で、ある意味質問なんですが、文法予備知識の仕入れをどのくらい
〉「しっかり」なさいましたか?
全く「しっかり」とはやっていません。
〉使われたご本に問題のページなぞあって、解答を書き込んでみて正
〉誤チェックとかもされたんでしょうか?
問題は全部無視しました。
〉文法を勉強するんだとしても、多読を経験したひとがする学習、
〉またはこの文法予備勉強のあと、多読でやっていくんだー、と思っ
〉ている人の文法学習はそうでない場合の文法学習ときっとおのずと
〉違うと思うんです。
〉または、意識的に取り組みを変えた方がいいんじゃないかと。
〉問題は解いてみるんだけど、まあ、正解もチェックしてみるんだけど、
〉間違っていても鉛筆で線をひいて消して書き直すくらいで
〉あんまり気にしないー、そのあと復習もしないーとか。
意識的に変える必要があるとまで言い切れるか分かりませんが、従来の
文法学習とは異なるのは間違いないです。
ヴィトゲンシュタインは、言語運用を「言語ゲーム」"Sprache spiel"
と表現しましたが、細かい理屈をすっとばして、彼の議論のイメージを
借用して、比ゆ的に説明させてもらいます。
ある新しい「ゲーム」を買ってきたと想像してみてください。
今まで全く遊んだことのない「ゲーム」なので、そのゲームの「遊び
方」=「ルール」は全く知らないし、身についても居ないでしょう。
そこで、この「ゲーム」の「ルール」を習得するにはどうすれば良い
でしょうか。
この場合、選択肢は三つあります。
一つは、「ゲーム」を始めてしまい、実際に「ゲーム」をしながら
「遊び方」=「ルール」を覚えるというもの。
もう一つは、先に「説明書」を読んで、「遊び方」=「ルール」の
大まかなイメージを掴んでから、「ゲーム」をはじめ、必要に迫ら
れたら、その都度、必要な箇所だけ「説明書」を参照することで、
「実践」と「知識」を上手く織り交ぜて、「遊び方」を覚えるとい
うもの。
最後に、「説明書」を順番に読んだり、何度も読み返したりして、
「ルール」をひたすら暗記して、「遊び方」を「知識」として学ぶ
というもの。
多分、一番理想的なのは、実際にゲームをしながら、その過程で
自然に「遊び方」を覚えることでしょう。
しかし、これをやるには、上級者が一緒に参加し、上手く誘導し
たり、必要最小限の知識はその都度説明したりなどの介入が必要
です。
もしくは、最近のコンピューターゲームのように、「ゲーム」
に練習モードが入っていて、その練習モードをやってる内に、
自然に「遊び方」を覚えるというのも可能かもしれません。
そして、「ゲーム」を言語、「遊び方」=「ルール」を文法に
置き換えてみてください。
「読み聞かせ」から「多読」への自然な移行とは、一番目の
最も理想的な方法によるものです。
一方、三番目のひたすら「説明書」を読むというのが、従来、
「外国語学習」とされている方法です。
私が「多読式にざっと入門書を読む」というのは、「実際に
遊んでみることを前提にざっと『説明書』を読む」のに近い
感じだと言えば、少しはイメージが伝わるでしょうか?
これから遊ぶ「ゲーム」の全体的なイメージを掴み、遊ぶの
に必要な必要最低限の操作方法や基本ルールと思われる所の
み注意深く読みます。ただ、必要に迫られれば、後で読み直
すことが前提なので、そもそも覚えようとは考えません。
より具体的には、文法の説明は斜め読みし、例文は軽く音読
か脳内音読し、練習問題は無視。イメージを掴むためだけで
すから、活用や変化を覚えようと言う気は最初からありませ
ん。
〉教わっているのは英語でなく、英語の問題の素材の文、語句。
〉つけているのは英語力でなく、英語の問題の解答力。
学生時代、よく冗談半分で、「日本の英語の授業というのは、
『暗号解読』の訓練であって、英語を習得する為のものじゃ
ない」と言い合ってましたが、状況は変わってないようです
ね(苦笑)
〉〉○多読と"MIE"(Manga in Education)
〉これ、何のもじりかすぐわかって笑いました〜。いいなー。
元ネタがわかって頂けて嬉しいです(笑)
〉〉○「携帯留学」としての多読
〉これもイイです!
まあ、ちょっとした目安というか、話の種程度にして頂けると
よろしいかと。
以上、用件のみですが、今回はこれで失礼します。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2005/5/11(00:17)
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チクワさん、こんにちは。
〉〉このように考えてくると、英語以外の言語で多読を始めるに
〉〉は、その前にそれなりの言語接触量を必要とすると考える方
〉〉が妥当です。その意味で、ある言語で多読を始める場合には、
〉〉簡単な入門書で、一定の文法や単語について、予備知識を仕
〉〉入れてから、というのが現実的と言えます。
〉「英語以外」の掲示板で、でしたか、慈幻さんはドイツ語で?
〉一定の文法や単語についての予備知識を仕入れる段階を踏まれた
〉と書かれていましたよね、確か・・・
〉上のほうでも
〉〉1つは、洋販が版権を持つ「絵で見る○○語」シリーズ
〉〉の独語版1巻を入手し、基本単語をざっとおさらいした
〉〉こと。
〉こう書かれていたし。
〉で、ある意味質問なんですが、文法予備知識の仕入れをどのくらい「しっかり」なさいましたか?
〉使われたご本に問題のページなぞあって、解答を書き込んでみて正誤チェックとかも
〉されたんでしょうか?
〉文法を勉強するんだとしても、多読を経験したひとがする学習、
〉またはこの文法予備勉強のあと、多読でやっていくんだー、と思っている人の文法学習は
〉そうでない場合の文法学習ときっとおのずと違うと思うんです。
〉または、意識的に取り組みを変えた方がいいんじゃないかと。
〉問題は解いてみるんだけど、まあ、正解もチェックしてみるんだけど、
〉間違っていても鉛筆で線をひいて消して書き直すくらいで
〉あんまり気にしないー、そのあと復習もしないーとか。
〉こういう文法学習をして、こういう点がいいかも?と思えるのは
〉学習中に何度か基本単語に繰り返し出会えること。
〉語句リスト、単語熟語カードなんて作る必要はない。
〉基本文も覚えようとしない。
〉そんなふうにおキラク〜にやっていけるんなら、本格多読開始前の文法も
〉いいかも、と思えます。
このへんなんですけれども、英語と他の言語の大きな違いは、英語にはORTなど初学者向けの素材が豊富にあることです。文法など予備知識の学習をそれほどしなくても、そういった素材をたくさん読めば、自然に読めるようになっていくことが期待できます。
英語以外で一番の課題が、ORTと同じようなレベルの素材がないことです。ですから多読をするにしても、とりあえず初歩の文法でもやっとかないと、多読できる本がない、ということになります。
ですから英語の場合なら、多読前に文法とか予備知識とか、それほど考えなくてもいいと思うのですが…いかがでしょう?文法は多読である程度読めるようになってから、自分が得た言語感覚を確認するために勉強するのがいいと思います。
〉きっと速さも重要なのではないかな。慈幻さん、おっしゃる「ざっと」のイメージです。
〉で、慈幻さんは、多言語多読のことを話題にしていらっしゃるのに、
〉私はそこを利用して英語の中学1年生(もしくは英語歴1年目の子)の話にしてしまって
〉申し訳ないんですが〜。
〉日本の中学校での1年間の英語学習は、それだけでもう、
〉ある程度のunlernが必要になるような(例えば訳語1対1対応をさせることなど)
〉そんな学ばされ方をしているように思います。
〉あんまりいい英語体験をさせてもらってない、というか。
〉言葉に対する常識、想像力もどんどん失われていきます。
〉やっぱり問題集なんかで、細かいことチェックしすぎ。テストは成績に直結だし。
〉教わっているのは英語でなく、英語の問題の素材の文、語句。
〉つけているのは英語力でなく、英語の問題の解答力。
最近はコミュニケーション重視になってるらしいとは聞いたのですが、それでもまだまだ学校英語ってそんな状態なんですね。
それでは…。
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5615. Re: しつこいヤツとお思いでしょうが・・・(お返事&横入りありがとうございました!)
お名前: チクワ
投稿日: 2005/5/12(00:54)
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チクワです。
慈幻さん、お返事ありがとうございました。
杏樹さん、横入りありがとうございました。
なんだか直感的に浮かんできたフレーズをタイトルにしてしまいましたが、
これ、もとネタはなんだっけ・・・
〉そうすると、みちるさんやJulieさんとも同期ということになるかと。
嬉しい〜♪
でもでも、多読はまだまだ始まったばかり。(なんて私が言っていいのか)
今後の長ーい歴史の中で考えれば、10年間くらいの人は皆、同期!
と、やがては言うようになるかも!(不遜な発言?)
〉〉〉○多読を開始できる条件
〉私が想定していたのが、教室とかではなく、社会人が一人で進めることで
〉したので、
おお、そりゃそうでした。
〉意味を理解できるかどうかは別にして、1冊の本をさっと目を
〉通せる程度にはアルファベットを見慣れている必要があるかと。
「アルファベットを見慣れている必要がある」あ、これなら大納得です。
〉〉〉これは、逆に言えば、全くの白紙状態から多読開始が可能に
〉〉〉なる状態までに学習を進展させる方法論は未開発であること
〉〉〉になります。
〉恐らく、「読み聞かせ」によって、自然に文字と音が対応していくので、
〉そのまま黙読に入れると言うことでしょう。
〉ただ、社会人が一人でやる場合には、「読み聞かせ」をしてくれる人は
〉居ないので、自分で自分に「読み聞かせ」る「脳内音読」が出来る程度
〉には「アルファベットの発音規則」くらいは事前に理解している必要が
〉あるというくらいの趣旨です。
お金をかけてもよければ、音源つきの本、という手はありますね。
しかしこれも英語以外ではなかなか入手しづらい、と。
う〜ん、「アルファベットの発音規則」の事前理解の方は、
今、反応できるほど自分の意見がまとまりませんので、またの機会にと
いうことでお願いします・・・(←正直者?)
自分ながら、児童英語のほうの事情説明を持ってきてしまったのは
ギロンとして、失敗だったなー、と思います。
いや〜、そこをお相手ありがとうございました。
杏樹さんにも〜。
〉〉で、慈幻さんは、多言語多読のことを話題にしていらっしゃるのに、
〉〉私はそこを利用して英語の中学1年生(もしくは英語歴1年目の子)の
〉〉話にしてしまって申し訳ないんですが〜。
と、書く程度には自分でも場違いがわかっていたつもりではありますが
どうも、現在の中学の学校英語のやり方が、う〜ん・・・という気持ち
なので、
せめて慈幻さんが、多言語多読の方で主張されるくらいのやり方に
ならないもんかー、という気持ちで、ここにこんなことを書いている
わけです。
そんなの無理、と言われたらそれまでだしー。(実際無理そうだし。)
今、ひとつ思い出すのは、子どもの広場で
「中学の間は病気をしていて、学校でほとんど英語を勉強しなかった。
だから文法の問題集をやってみています。」っていう子がいました。
この子がORTに出会えれば良いのですが、そうでなかったら・・・
(だってORTやっぱり高い・・・)
やっぱり「英語」の現在の初歩の教科書、文法書もなんとかなってほしい
もしくは使う方がテキトーに使おうという気持ちを持ってほしい
と思うのです。
結局教科書、文法書がそこにどうしても存在するなら
慈幻さんおっしゃる多言語多読むきの多読の始め方が、
ひるがえって英語にも参考にならないかな?と。
ま、それにしても慈幻さんおっしゃるように、日本の社会では
英語のことばに触れる機会は、その他の言語よりははるかに多く
ありますね。
で、杏樹さんが書いてくださった、ここにも私の言い訳がつながります。
〉このへんなんですけれども、英語と他の言語の大きな違いは、
〉英語にはORTなど初学者向けの素材が豊富にあることです。
〉文法など予備知識の学習をそれほどしなくても、そういった素材を
〉たくさん読めば、自然に読めるようになっていくことが期待できます。
〉英語以外で一番の課題が、ORTと同じようなレベルの素材がないことです。
〉ですから多読をするにしても、とりあえず初歩の文法でもやっとかないと、
〉多読できる本がない、ということになります。
〉ですから英語の場合なら、多読前に文法とか予備知識とか、
〉それほど考えなくてもいいと思うのですが…いかがでしょう?
〉文法は多読である程度読めるようになってから、自分が得た言語感覚を
〉確認するために勉強するのがいいと思います。
(すみません〜。メモ帳にコピペでお返事書いているので(←ある意味気合入り)
杏樹さんの文を勝手に折り返してしまいましたー。)
どうも私が目の当たりにしている多読学習者たちが、小中高校生なもので・・・
学校の英語が(週3時間+家庭学習分+塾などの学習分)
なんとかなってくれないもんか、と。
いやー、さっさとあきらめて頭を切り替えるべきなのか・・・
杏樹さんのおっしゃること全くもって「exactly!」なのでしてー。
例えば中1、2年で読み聞かせから始めてずーっと多読、
中3で、自分が得た言語感覚を確認するために文法、ルールを勉強、なんていう
のを理想像として持っているので、こんなことを言い出すんですね、私は。
(これ、ある意味自分の首を絞めるようなことを言っています・・・)
〉〉で、ある意味質問なんですが、文法予備知識の仕入れをどのくらい
〉〉「しっかり」なさいましたか?
〉全く「しっかり」とはやっていません。
Yay!
〉〉使われたご本に問題のページなぞあって、解答を書き込んでみて正
〉〉誤チェックとかもされたんでしょうか?
〉問題は全部無視しました。
Hooray!
「多読的」に文法書を読まれた、という感じでしょうか?
どなただったか、Grammar in Useをなさったとき、「問題はやらず」
という方も・・・いらっしゃったっけ?(違うかも。)
〉〉文法を勉強するんだとしても、多読を経験したひとがする学習、
〉〉またはこの文法予備勉強のあと、多読でやっていくんだー、と思っ
〉〉ている人の文法学習はそうでない場合の文法学習ときっとおのずと
〉〉違うと思うんです。
〉〉または、意識的に取り組みを変えた方がいいんじゃないかと。
〉〉問題は解いてみるんだけど、まあ、正解もチェックしてみるんだけど、
〉〉間違っていても鉛筆で線をひいて消して書き直すくらいで
〉〉あんまり気にしないー、そのあと復習もしないーとか。
〉意識的に変える必要があるとまで言い切れるか分かりませんが、従来の
〉文法学習とは異なるのは間違いないです。
異なりますよね!
私がもし、こういった多読的観点(?)をもって、文法を勉強するなら
多分、読んでいるだけだと寝てしまうので・・・(爆)
正解に振り回されないように問題もやるのではないかな?と思います。
その辺は「性格」による誤差かな?
でも、問題をやるとやらないとじゃ、とられる時間が全然違うので
それじゃー、いやだなと、結局やらずに過ごす・・・(おいおい)
〉〉教わっているのは英語でなく、英語の問題の素材の文、語句。
〉〉つけているのは英語力でなく、英語の問題の解答力。
〉学生時代、よく冗談半分で、「日本の英語の授業というのは、
〉『暗号解読』の訓練であって、英語を習得する為のものじゃ
〉ない」と言い合ってましたが、状況は変わってないようです
〉ね(苦笑)
〉最近はコミュニケーション重視になってるらしいとは聞いたのですが、
それでもまだまだ学校英語ってそんな状態なんですね。
うーん、今の状態を、以前より「コミュニケーション重視」になっている
と評価するひとは、多いだろうと思います。
ネイティヴのAETが来ることで、まあ外国人には慣れるでしょう。
でも、AETがリスニングテストの読み上げ係をやっている、とかね・・・
ロールプレイイングなんかも豊富かもしれませんが、
自分の発想で、モデル会話文と違うことを言ったり聞いたりを、
多くの子ができるようになるとは思えません。
以前韓国の英語教育といってテレビで見たのは・・・
「ウチの学校は英会話を重視しています」という触れ込みでしたが
その授業は「文型」の口頭練習でした。
コミュニケーションって、結局は「相手と関わろうとする」「気持ち」
なんじゃないでしょうか。
そういうのって「英語の授業」の枠組みで教えられるものか・・・
できるかもしれない、けど・・・できたら最高、だけど・・・
でも、今のところの「コミュニケーション重視」では無理っぽい。
授業の様相が変わっても、「テスト」が変わらないと!と思います。
(もっといってしまえば、なくならないと、と・・・)
〉ヴィトゲンシュタインは、言語運用を「言語ゲーム」"Sprache spiel"
〉と表現しましたが、細かい理屈をすっとばして、彼の議論のイメージを
〉借用して、比ゆ的に説明させてもらいます。
おお、ヴィトゲンシュタインさん、こんばんは。
お名前だけはかねがね。(笑)
すみません、ゲームそのもののところはちょっきんしてしまいましたー。
(パソコン買って、マインスイーパーやフリーセルを覚えて
遊んでいた頃を思い出して、読みました。)
〉そして、「ゲーム」を言語、「遊び方」=「ルール」を文法に
〉置き換えてみてください。
〉「読み聞かせ」から「多読」への自然な移行とは、一番目の
〉最も理想的な方法によるものです。
〉一方、三番目のひたすら「説明書」を読むというのが、従来、
〉「外国語学習」とされている方法です。
「説明書」だけずーっと読んでて、実際にゲームをしない
ってことですよね。(笑)
〉私が「多読式にざっと入門書を読む」というのは、「実際に
〉遊んでみることを前提にざっと『説明書』を読む」のに近い
〉感じだと言えば、少しはイメージが伝わるでしょうか?
〉これから遊ぶ「ゲーム」の全体的なイメージを掴み、遊ぶの
〉に必要な必要最低限の操作方法や基本ルールと思われる所の
〉み注意深く読みます。ただ、必要に迫られれば、後で読み直
〉すことが前提なので、そもそも覚えようとは考えません。
〉より具体的には、文法の説明は斜め読みし、例文は軽く音読
〉か脳内音読し、練習問題は無視。イメージを掴むためだけで
〉すから、活用や変化を覚えようと言う気は最初からありませ
〉ん。
「ゲーム」は楽しいのがわかっているから、この方法で実際に
ゲームを始めてしまえる人が多いのですよね。
いつまでも説明書を読もうという人は、あまりいない。
慈幻さん、杏樹さん、ありがとうございました。
大いに参考にさせていただいて、なんとか
学校英語のサポート業務を、うまいことかわして?
(いや・・・何といったらいいのか?)
多読中心に子どもたちと多読していきたいと思います。
では〜。