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お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2005/1/15(21:57)
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200万語通過しました。ほぼ6ヶ月かかりました。
読んだ冊数は68冊。
GRについては
レベル0:17冊
レベル1:8冊
レベル2:10冊
レベル3:6冊
レベル4:3冊
レベル5:10冊
レベル6:6冊
PB:4冊(ただし1冊を再読したので実際には3冊)レベル7と8
児童書:4冊(ぜ〜んぶジャクリーヌ・ウィルソン)レベル5が3冊、レベル2.5〜3というのが1冊
今回の100万語は以下のような感じです。
(1) CERの5〜6の未読のものを中心に読み、CERについては1冊を残し、出版されているものは全部読んだ。気に入っていたCERを読みつくしてしまったので気が抜けてしまった。早くどんどん新作を出版してほしい。
(2) キャサリン・グレアムのバーナビー警部のシリーズの1作目を2回読んだ。でも、今の私の英語力だととても消化不良でしかも読後にとても疲れる。好きな作品で映像もあるので早くこれがラクに読めるようになりたい。原作と映像の比較も面白い。
(3) 久しぶりにシドニー・シェルダンを読んだ。やっぱり面白いし、文章が上手なので(>ずいぶんと失礼な言い方かもしれないが)、OBW3の読みにくいものよりラクに感じたりする。
(4) ジャクリーン・ウィルソンに出会った! スピード感をもって読めるし、人生について色々考えさせられる。
(5) 「100万語」の時はちょっと重たく感じたCER5〜6がかなりラクに読めるようになった。でも、「英語力が上がってる」という実感は今一つかな?
以下、超長文なのでうっとおしいかなぁ、とも思いますが、ツリーの数を「ときどき」に投稿してた時よりは少なくして、「私の200万語」の報告をいたします。お時間がある方は読んでいただければ幸いです。
「英語力を上げる」も私が「多読」をやってる一つの「目的」ではあるが、ジャクリーヌ・ウィルソンに出会ったことで、「読書」の「原点」に立ち返ったような思いがしています。本は英語であれ日本語であれ、「読書」という「目的」のために読むのがいいのかも…。「面白い!」「好き!」あるいは「○○について知りたい!」など。
…ということで、「300万語」は「イギリスについて物知りになる!」というのを目標にOFFを中心に読んでみようかな…と思っています。
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英語快読 200万語(1)−新たな出発!
ほぼ1年かけて100万語を読みました。多読は面白い。
…ということで、200万語に向けて新たな出発です。
100万語を始めた当初、ちょいとバカにしていたGRなのですが(>どうせ英語のお勉強用の教材よね、みたいに)、どうしてどうして、実は、かなり質の高い読み物が多いです。良く考えればそうですよね。日本語を学ぶ外国人に読ませる教材だって、作る人は、きっと、日本語にもすごく気を使って練ったものにするだろうし、読み物として面白く、質の高い物を提供しようとするはずですよね。
だから、最近は、日本語の「俗悪(本)」(>我が家の俗語で仕事以外の気晴らしの本)を読むより、満足度が高いことも多いんです。それに何より、GRの3くらいまでのレベルだと日本語の文庫本より速く読めるし、章立て細かくたててあるので時間がコマギレでもキリのいいところで一旦中断できるし、「短い時間で気分転換」にもってこいなの。
今の私の英語力だと、GRの5とか6だと、ちょっと「根性据えて」読むって感じかな? 4だと「気楽と充実」のバランスが丁度トントンな感じ?
200万語は、SSSのメソッドに「忠実に」という部分と、「いいかげん」に「私流に」「気の向くままに」というのを並行しつつやっていこうと思います。
あと、今回、意識的にやってみようと思っているのは、「子どもの頃読んだ本」のGRでの読み返し。多読を始めた頃は、「子どもの頃読んだ本」には食指が動かなかった。どうせなら「新しい」話を読みたかった。
でも、100万語の最後の方で、「子どもの頃読んだ本」を読んでみたら、これが案外良かったんですね。
息子を出産した時、女性の先輩が、「私は子どもを持つということは人生を二度生きられるということだと思います」と書いたカードを送ってくれました。ほんと、その通りだなぁと思う。
GRで昔読んだ本を読む、というのもまたしかり…。今、私は「二度目の子ども時代」を楽しんでいます。
SSSが提唱するように、まずは、ペンギンのレベル0を時間を計って読んでみましたが、まだ、4分以下では読めません。(>4分以下で読めると上級者)
仕事で英語の物を読んだりした時に、以前より速度はついてきているように思ったけれど、「まだまだ」みたい。
「レベル0」などの分類方法やOBWなどのシリーズの名前については、興味のある方はSSS英語学習法研究会のHPを参照して下さいね。http://www.seg.co.jp/sss/
1.2004年7月4日:Sherlock Holmes Short Stories:OBW2:レベル2:7000語:7000語:☆☆☆☆:中学2年生の頃に「はまって」いたのがシャーロック・ホームズ。新潮文庫に入っていたシャーロック・ホームズは全部読破しました。「まだらの紐」というのは、原題を知ってみると(”Speckled Band”)うまい訳だなぁとも思うし、そうなのかぁ?とも思う。
2.2004年7月5日:Simon and the Spy:PGR0:レベル0:900語:7900語:☆☆☆:主人公が駅に行くと、なぜか警官がいっぱい。なんでもスパイが乗客にまぎれこんでいるらしい。短いストーリーだけど、それなりに楽しめます。
3.2004年7月5日:The Cup in the Forest:PGR0:レベル0:979語:8879語:☆☆☆:主人公は森の中で美しいカップを見つけます。で、それを鑑定してもらおうとアンティーク・ショップに行くのだけれど、「すぐに森に戻してくるように」と言われます。
4.2004年7月5日:The Cup in the Forest:PGR0:レベル0:825語:9704語:☆☆☆:主人公は美しい歌とギターを耳にしてアパートの隣の部屋の住人を訪ねます。隣の部屋の住人は昼間からサングラスをかけています。主人公は彼の目を見たくて、「サングラスを取ってみて」と頼みます。隣の住人は視覚障害者でした。目の見えない人とつきあえるかしら…と主人公は悩みますが、悩んでいるうちに隣人は引っ越してしまいます。GRには障害のある人もけっこう頻繁に登場してきますね。
5.2004年7月7日:The Mystery of Allegra:OBW2:レベル2:6144語:15848語:☆☆☆☆:Allegraはイタリア語で「幸福」という意味。主人公が両親とイタリア旅行をしている時、そのAllegraの幽霊が現われる。宿に同じ名前の子どもがいるのだけど、夜中に現われるAllegraは、その子とは明かに違う! ちょっとホラーっぽい感じの話なんだけど、この話の下敷きになっているのは、詩人バイロンの私生児がAllegraであったという「実話」。
いや〜、バイロンと言えば、私が次回のVa大会で踊ろうと思っている「海賊」は、彼の詩にインスピレーションを受けたものではありませんか! 不思議な縁を感じます。かつ、バイロンの友人であるシェリーとその妻メアリの話も出てくるのだけど、「シェリーの妻メアリ」って、「フランケンシュタイン」を書いたメアリ・シェリーであり、女性解放思想の生みの親でもある、メアリ・ウルストンクラフトと彼女の事実婚の相手でもあるウィリアム・ゴドウィンの間の娘でもあるのよね〜。この本にはメアリは「シェリーの妻」としか書いてないんだけど、「おぉ! 物事は色々につながっているのだなぁ」としみじみしてしまいました。GRに「フランケンシュタイン」も入っていたはずなので読んでみようっと。
6.2004年7月10日:New Yorkers:OBW2:レベル2:6500語:22348語:☆☆☆☆:O.ヘンリーの短編集。O.ヘンリーは短編の名手ですね。いや〜、でも、彼、犯罪者で、刑務所の中で小説書いてたのね〜。知らなかったわ〜。後ろの著者紹介のところで知りました。
英語快読 200万語(2)−今時の30前後のイギリスの女性
CER(ケンブッジ・イングリッシュー・リーダーズ)のシリーズは英語を勉強する「大人」向けに「書き下ろされた」シリーズです。読者として「大人」が想定されてるので、ストーリーもそれなりに「読み応え」あるものが多いです。
外国語を勉強するということは、「その国の文化を学ぶ」ということであったりもするので、多分、著者は「今のイギリス」というのを意識してストーリーを書いていると思われます。
このシリーズの主人公には、30前後の「揺れる女性」というのが時々登場する。『ブリジット・ジョーンズの日記』が流行った背景には、こうした「揺れる女性」がイギリスには大量に存在するということなのかな?
今のイギリスでは、専業主婦というのは、ほんとうによっぽどの男をつかまえない限り、多分無理な相談。男性の失業率も高く、たとえ一時的にせよ、女性が家計を支えている場合もかなり多いのが現状です。
日本よりは「総合職」的女性が上に行ける可能性はず〜っと開かれているけれど、他方、特に野心をもたない「一般職」艇女性の層も厚い。
すごいキャリアを追求出来るだけの教育も受けてなければ実力もない女性(>それが悪いと言っている訳ではありません。すべての人が100メートルを10秒で走れる訳ではないのと同じことです)、あるいは、そんなすごいキャリアを追求するような「しんどい」ことはたとえ能力的に出来てもしたくない女性にとっては、恋愛が人生に占める位置というのは、とても大きいのかもしれないです。(キャリア型女性にとっても恋愛は大切だとは思いますが)
「100万語」で読んだ、All I Wantもそうでしたが、7のJungle Loveも、そんな「平凡」な、でも一生懸命生きている女性の「揺れる心」を描いていると言えましょう。
7.2004年7月11日:Jungle Love:CER5:レベル5:23337語:45685語:☆☆☆☆:ボーイフレンドとも今一つ盛り上がりに欠けるし、ボーイフレンドがいるのに何となく流されて別の男とも関係をもってしまった主人公は休暇でカリビアンなパック旅行に参加。他の参加者はほとんどがカップルということで、もう1人のシングル参加者のリサと、主人公は同室になります。主人公のジェニファーの一人称で書かれている部分と、同室のリサの一人称で書かれている部分が交互にあって、なかなかおしゃれな形式です。片割れが帰国してしまったちょいとハンサムなイアンをめぐって、ジェニファーとリサの間柄はややこしいことにんたていきます。
8.20004年7月12日:The Amsterdam Connection:CRE4:レベル4:17000語:62685語:☆☆☆☆:これ、どうやら、Death in Dojoの続編らしい。まずそっちから読めば良かったかな。アムステルダムはほんの少しだけ観光したことがあります。駅前の様子なんかは大体分かっているので、なつかしく読みました。そして、主人公が以前はマンチェスターで働いていたというのも、かつてマンチェスターに住んでいたことのある私にはなんとなくなつかしいです。一つだけ気になったのは、主人公の元上司Maxが20箇所も刺されて殺されたのですが、それに対して、すでに死んでいたところを(強盗に見せかけるために)刺した、という目撃者の証言があった点。警察の解剖では死因は刺されたことによる出血多量ということにされていたのだけど、実際には目撃どおり、死んでから刺されたのですが、その場合、「生体反応がない」っていうんでしたっけ、たしか、現在の法医学では分かるはずですよね。
9.20004年7月13日:Hanna and the Hurricane:PGR0:レベル0:900語:63585語:☆☆☆(+):底がガラス張りのボートでサンゴ礁ツアーをやっているおじ(い?)さんの元でアルバイトしている若い女性が主人公。もっと安い値段で同種のツアーをやる競争相手が現われ、そのおじさんの会社は潰れそうになります。
10.20004年7月13日:Who Wants to be a Star:PGR0:レベル0:900語:64485語:☆☆☆(+):主人公は13歳のすごい人気アイドル。でも、華々しいスターの生活に疲れています。で、田舎に住む友達のおばあさんを頼って家出します。テレビもラジオもない生活…。スターになりたい人もいれば、スターから降りたい人もいるのね。
11.20004年7月13日:The Leopard and the Lighthouse:PGR0:レベル0:900語:65385語:☆☆☆(+):アフリカの小さな島の今は使われていない燈台に大陸から泳いできた豹が逃げ込みました。村長は豹をしとめた者には彼の娘と結婚させる、と言います。『女はみな生きている』という映画を見たのですが、現代フランスにおいて、アルジェリアからの移民(>あるいはすでにフランス国籍をもっているアルジェ系フランス人)の間で、父親同士による「アレンジド・マリッジ」が行われているという設定でした。このGRの話は、結局、娘も気に入っている男が見事豹に麻酔薬を打ち込み、2人は「ハッピリー・マリード」で終わるのですが、しかし、それでも、設定そのものに、根深い、アフリカの「アレンジド・マリッジ」の制度が横たわっているのを感じます。
12.2004年7月14日:Dino's Day in London:PGR0:レベル0:900語:66285語:☆☆☆(+):オチは「うまい!」と思わせるものですが、10歳かそこらの子どもがこんな「あくどい」ことしていいのか!という読後の後味の悪さがあります。これもイギリス人特有のサーカズム(皮肉っぽい自嘲を好む性向とでも言うべきもの?)なのでしょうか?
13.2004年7月14日:But was It Murder?:CER4:レベル4:17184語:83469語:☆☆☆(+):実はこれ「再読」なんだけど、「100万語」の時、記録しなかったみたい。それにしても、1回読んだはずなのに、なんか印象薄くて、途中、「ほんとに最後まで読んだんだっけ?」と思いつつ、最後の最後まで読んで、「あ、やっぱり読んだ」と思い出しました。情けない…と思いつつ、きっと、この作品、私との相性が今一つなんだわ、とも思ったりする。私的には、読者を「だまそう」という技巧に走りすぎてる感じがする。
14.2004年7月15日:The Blue Cat Club:PGR0:レベル0:900語:84369語:☆☆☆(+):これも、オチは面白いけれど、私的にはあまり後味がよくない。
15. 2004年7月16日:Between Two World:PGR0:レベル0:900語:85269語:☆☆☆(+):オーストラリアの僻地に飛行機で移動して治療をする移動病院の看護婦さんが主人公。オーストラリアって広いし、移動病院が必要なんですね。
16. 2004年7月16日:The Troy Stone:PGR0:レベル0:900語:86169語:☆☆☆(+):家族でトルコ旅行中、主人公は黄色い石を拾うんだけど、そのとたんにタイムスリップ! ギリシャとトルコは今も仲が悪いけど、そもそも「トロイの木馬」の頃から仲悪かったのね。
17. 2004年7月16日:Lucky Break:PGR0:レベル0:900語:87069語:☆☆☆:アメフトやってる主人公はケガをしてしまいます。で、ヒマだったりするのですが、町の映画館に彼が好きな女優が来るという…。松葉杖姿ではあるけれど、行ってみることに。すごい人混みの中で押しあいへしあいで、身動きが不自由な主人公は大変な思いをします。で、あこがれの女優さんからとんでもない目に合わされる。最後のオチに救いがあるけど、女優の性格が悪くて主人公がちょっと可愛そう。
英語快読 200万語(3)−GRを2倍、3倍楽しむ法&110万語通過
「200万語」の出発点になった、シャーロック・ホームズの短編集の中にあった「まだらの紐」の入ったビデオを借りて来ました。GRを読んでから映像を見ると、GRを2倍楽しむことが出来るような気がします。
グラナダTVのシリーズ物のビデオです。息子も子ども向けのシャーロック・ホームズをかなり読んでいるので一緒に見ました。「親子でシャーロック・ホームズ」もまた楽し。
シャーロック・ホームズのみならず、イギリス文学には「インド絡み」の話が多いのね〜というのも多読を始めて改めて思ったことだったりします。「まだらの紐」の主人公の義父もインド帰りだしね。
ビデオの同じ巻に入っていた「まがった男」も見ましたが、有名な「セポイの反乱」というのが、こんな風だったんだ〜というのは、私にとっては、なかなか興味深かったです。インド兵はこんな格好してたんだ〜、とか、イギリス人もこんなに殺されたのね〜とか。
そして、「セポイの反乱」が、インド人にとっても苦難であっただろうけれど、こんな風にイギリス人の人生を曲げてしまうこともあったのね〜というのも、なかなか感慨深いものがありました。
あ、ついでに、band=紐か?という疑問があり、英会話の先生に聞いてみたりもしましたところ、string, code, rope, bandの違いを説明してくれました。バンドはおもにはゴムみたいに伸び縮みするもので輪っかになってるものをさすけど、伸びなくても指輪みたいに輪っかになってるものをバンドと言うこともある。このヘビが「丸い」形になっていたので、バンドと言ったのだろうとの話しでした。
昔、「まだらの紐」を読んだ時には、だら〜っとぶらさがったヘビを想像してたのですが、シャーロック・ホームズのビデオでは丸くなったヘビを写していました。こういうのもひとつひとつ「目で」確かめながら進んでいくのが大切なのね。
また、GRのレベル0のものなどは、「絵を楽しむ」というのもあるというのを発見しました。19のBlue Moon Valley はストーリーはそんなにたいしたことないんだけど、絵が美しい。
こんな風に、GRで読んだ話をビデオで見たり、絵を楽しんだりしながら読み進めると、GRが2倍、3倍楽しくなります。
20の本で10万語通過!
18. 2004年7月19日:Frankenstein:OBW3:レベル3:10000語:97069語:☆☆☆☆:フランケンシュタインが作った怪物は、「愛が欲しかった」というのがとてもあわれで悲しい。たしかに、作った人に一から手取り足取り愛情かけて育てられれば怪物は人を憎むことも、狂暴になることもなく、人間の友達になれたかもしれない。
後ろの「著者紹介」のところに、バイロンから勧められてメアリ・シェリーはこの手の話を書こうと思ったというエピソードが書いてありましたが、5の文献、The Mystery of Allegraの中に出てくる、バイロン、シェリーー、メアリの関係がここでも出てきました。GRで身につける「教養」ってバカにならないぞ!
メアリ・シェリーは、シェリーと一駆け落ちしたと「著者紹介」のところに書いてあったが、母親のメアリ・ウルストンクラフト同様情熱的な女性だったのね。
19. 2004年7月20日:Blue Moon Valley:PGR0:レベル0:900語:97696語:☆☆☆(+):中国のお話です。美しい村に祖母と2人で住む貧しい主人公は、祖母から言われておじさんのサーカスに入団するため都会に出ます。最初は雑用係だけど、途中から曲芸もするように…。そこで一緒に曲芸をする青年と恋に陥る…。結婚したいけど、でも、自分は都会の暮らしにあってない…。青年は主人公と一緒に村に帰って農夫になる決心をします。
結婚というのは、このようにどちらかが自分のキャリアを諦めたりしないと成立しないもんなんでしょうかね。ま、この青年がもともと農夫になりたかったんなら別にいいんだけど、そういうことは書いてない。
20. 2004年7月21日:Parallel :CER1:レベル1:4108語:102077語:☆☆☆☆:どんな選択をするか、ちょっとしたことの違いで、その先は違ってくる。そういう違った選択に基づくパラレルワールドが実は無数に重なり合っていて、その間を行き来してしまう話です。映画「スライディング・ドア」を思わせます。ちょっとおしゃれな話の展開の仕方とエンディングです。
21. 2004年7月21日:Voodoo Island :OBW2:レベル2:6100語:108177語:☆☆☆☆(+):これ、表紙の絵がおどろおどろしい感じで手を出さずにいたんですが、読んでみたら面白かった。ハイチの土地を買いあさり大儲けしようという実業家と医者でありながら土地の呪術に興味をもっている女医さんが飛行機の中で隣の席になります。なかなか「ひねり」のきいた終わり方してます。
22. 2004年7月22日:Prince William :PGR1:レベル1:2500語:110677語:☆☆☆(+):この夏、ウィリアム王子が学んだセントアンドリューズ大学のあるセントアンドリューズの町に行く予定があるので読んでみました。マスコミに追われて苦労するのは同じでも日本の皇太子よりはずっと自由に生きている感じ。でも、良妻賢母な美智子さまを母に持つのと、良き母ではあったけど、自分の生き方も貫き、パパラッチに追いかけられて自動車事故で亡くなったダイアナを母に持つのとではどっちが幸せかなぁ…。
23. 2004年7月22日:Newspaper Chase :PGR0:レベル0:900語:111577語:☆☆☆(+):盗んだ絵を古新聞の間に隠しておいたら、大家さん(?)が古紙回収に出してしまいました。で、それを追いかける…。
英語快読 200万語(4)−CER5〜6の入手
「200万語」は、レベル4〜6のものをもっと読もうと思っていました。
で、とりあえずは、私のお気に入りのCERを…と思っていたのですが、CERの5〜6って、最寄のターミナル駅の本屋だとあんまり置いてない。2〜3ぐらいまでは置いてあるんだけど。売れないのかな。
CERは1〜4はほとんど読んでしまっているので、新作を待つか、5〜6を読むしかありません。5〜6になると、ぐっと読み応えが出てくる。でも読み終えるのに時間がかかるから(>PBほどじゃないけど)、途中しばらく読めない日があったりすると脈絡を失う。
その点1〜2の本って、1〜2日で読めるのが楽。また、レベル0も、仕事の合間にお茶代わりに読める感じなので、当初の予定とは違って、「200万語」もやっぱりレベル0〜2が多くなってます。まぁ、今の私の「身の丈」には、これくらいがあってるってことかな?
24. 2004年7月22日:Fire Boy :PGR0:レベル0:900語:112477語:☆☆☆(+):古代エジプトの金細工職人の息子は、父が倒れた後、クレオパトラのために首飾りを作ります。
25. 2004年7月22日:Lisa in London :PGR1:レベル1:1500語:113977語:☆☆☆:英語(GRの?)マンガは読みにくいと思っていたけれど、これはそうでもなかったです。でも、話自体は今一つ。英語の勉強にロンドンに行ったリサが、たまたま英語学校と間違えて入ってしまったモデル会社で気に入られてしまって、モデルになっちゃうという話。
26. 2004年7月23日:Flying Home :PGR0:レベル0:900語:114877語:☆☆☆(+):都会で飼われているオウムが主人公。飼い主に可愛がってもらってはいるけれど、故郷に帰りたい…。ある日、スキを見て、主人公は逃げ出します。いろいろなことがあって、ようやく故郷に帰りつくけれど、そこにも開発の波が…。絵がなかなかきれいです。
27. 2004年7月23日:Masie and Dolphine :PGR0:レベル0:900語:115777語:☆☆☆(+):絵が美しい。水のきらめき、光のゆらぎが美しい。ストーリーも美しいです。主人公はケガをしたイルカを助けます。イルカと主人公の友情が育っていく…。イルカのケガが治って、主人公はイルカを海に返さねばならなくなります。悲しいけれど、おじいさんに説得されて、イルカと別れることに…。
28.2004年7月24日:The Long Way to a New Land:ICR3:レベル2:1300語:117077語:☆☆☆(+):ICRのシリーズも3くらいになってくると、「アメリカの歴史」を背景にしたものなどがあって、けっこう勉強になります。これはスェーデン人の移民の話。アメリカは移民の国というけれど、それぞれの家族にはそれぞれの事情や旅や苦労や思いがあって、そしてアメリカにやってくるのですよね。
29.2004年7月27日:Death in Dojo:CER5:レベル5:20331語:137408語:☆☆☆☆☆:ジャーナリストの主人公(これは同じくCERのThe Amsterdam Connectionの主人公でもあります)は以前空手を習ってました。で、ロンドンの空手の道場で「カワグチ・センセイ」が殺されます。外国で武道を習う人って、「○○センセイ」って言うんだよね。でもって、「センセイは絶対!」っていう考え方が、なんかすごく強いみたいなとこがあるみたい。なんかそこだけ「昔の日本」っていうか…。お国で剣道やってたというブラジル人と話したことがあるんだけど、「あなたそれ30年前の日本だよ」っていうくらいな世界が「道場」では展開されてるみたいだった。でも外国で武道やってる人って案外それを「日本的」って素直に受け入れてたりするのかも。
それはともかく、主人公は事件の真相を探るために日本にも取材に来ます。話の展開もダイナミックで楽しめます。
30.2004年7月274日:Hill of Fire:ICR3:レベル2:1100語:138508語:☆☆☆☆:メキシコで実際にあった実話をもとに書かれた話。農村の真中に突然煙が噴出して火山が出没。毎日、あ〜あ、重労働の農作業はいやだな〜と思っていた農夫は、いやでも農作業が出来ない状態になってしまいます。ICRも3になると、大人でも「お勉強」になったり、色々考えさせられる内容のものがちらほらと出てきます。
31.2004年7月274日:The Omega Files:OBW1:レベル1:5803語:144311語:☆☆☆:元ヨーロッパ(EU?)のスパイとして働いていた男女が、年を取ってから、自分達が過去に扱ったいくつかの案件について語ります。話の作りも展開もちょっとイージー。
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英語快読 200万語(5)−ポジティブな態度がもたらすもの
CERの5〜6の本を数冊まとめ買いしました。やはり読み応えがあり、かつ、面白いです。ケンブリッジ大学出版のGRは良い書き手を集めてるなぁ…と思う。
「GRは、これは一つの文学のジャンル」だ、というのが最近の私の持論なのだけれど、以前の私はそうではありませんでした。GRというものに、「ど〜せ、お勉強用の教材でしょ?」とGRを多読するという「方法」に懐疑的な状態で出発した「100万語」の最初の頃は、「面白さ」の評価が厳しくなりがちだった。しかし、それは私の懐疑的な態度が面白さを感じるセンサーを鈍くしていたためとも言える。
「100万語」の途中から、だんだん多読が面白くなり始め、一度、「一貫性は欠くが、今後評価を甘くします」と書いたことがありました。「200万語」の私は、それよりさらに評価が甘くなっている感じがします。どれを読んでもそれなりに楽しめる。どれを読んでも以前より楽しめる。
やはり、そのことに「前向きかどうか」って、そのことの「面白さ」と深く関連しているんですね。
これには異論もあると思うけれど、私は、バレエにおいて、「自分の求める水準以上」の先生だったら「惚れるが勝ち」と思ってるんですが、これも多読と同じかな。もちろんケガにつながるような誤った指導には細心の注意を払って、「従わない」ようにしないといけないけれど、そういう基本的な水準を満たしている先生なら、その指導の「弱点」を見るよりも、「強いところ」「良いところ」を見て、ついていった方がレッスンの満足度が増して、結果として上達にもいいように思います。
「この先生は○の教え方が今一つ」とか「この先生って×な訓練は受けてらっしゃらないんじゃないかしら」と思いながらレッスンするよりも、「この先生の△ってステキ」とか「この先生って□なところをよく見てくださってるのよねぇ」と思いながらレッスンを受けた方が身につく度合いが高いように思います。
まぁ、これは私の場合、「先生に恵まれているから」言えることであるし、教室もカケモチしていてそれぞれの教室で複数の先生に習っているから可能なことかもしれませんが。
多読という方法に懐疑的だった頃の私と、この方法は面白い、と思っている今の私とでは、今の「面白がって」多読をしている私の方が、「発見」も多いし、映像を見たり、異なるGR同士のつながりを考えたり、歴史的背景を考えたり、多読を軸にさまざまなものを楽しんでしまうという「発展」の可能性も広がっている…そう思うのです。
32.2004年7月31日:A Love for Life:CER6:レベル6:28722語:173033語:☆☆☆☆☆:主人公の女性は子どもが産めない。パートナーとともに養子をもらおうとして面倒な手続きの最中だった。ところが、もうちょっと、というところでパートナーに去られてしまう…。それでも養子が欲しい・・と思う。手続きはさらに面倒になるが、念願かなって女の子が彼女のもとへ来ることになる。ちょっと難しいところのある子だ。新しいボーイフレンドが出来かかるけれど、このボーイフレンドと養女の折り合いが悪い。一方、養女は親友の息子と同級生になることに。その担任の先生に主人公は惹かれるものを感じる。ところが、その先生に、生徒虐待の疑惑が…。シングル女性が養子をもらう困難さ、ボーイフレンドは欲しいけれど養女との折り合いが…など、主人公の切ない心情がよく描けている。担任の先生に虐待疑惑がかかった時に彼が「女性の先生なら何でもないことが、男だというだけで疑いを持たれる」というようなことを言うのだけれど、「女性職」に入っていく男性にも色々苦労があるのだなぁと思わされた。
33.2004年8月1日:Trumpet Volunatry:CER6:レベル6:29378語:202411語:☆☆☆☆☆:平穏な生活を送っていた音楽家夫妻…。しかし、突然トランペット奏者の妻が疾走。ビオラ奏者の夫は妻のゆくえの手がかりを求めて妻のPCを見る。すると、そこには、音楽学校時代、ワイルドな魅力でもてまくっていた妻の元カレからのメールが…。実は、夫・妻・元カレともに3人は同じ音楽大学で過ごした。でも、妻とはもう10年も平穏な結婚生活を送っていたというのに…。夫は、音大時代からの演奏仲間をふりきって、妻を探しにリオに旅立つ。しかし、妻の疾走の背景には、国際犯罪がからんでいて、事はどんどん深刻に…。妻は危険もかえりみず、元カレの犯罪に手を貸そうとしている。ダイナミックで切なく、読み応えがあります。
で、このタイトル、実は、失恋の痛手で自殺した作曲家がトランペットのために作曲した曲のタイトルなんだって。(>SSSのHPで知りました)そんなところもとってもオシャレですね。ネットで曲のサワリを聴いてみたが、けっこう有名な曲です。
34. 2004年8月5日:Windows of Mind:CRE5:レベル5:25700語:218111語:☆☆☆☆☆:イギリスらしい、サーカズムに満ちた短編集。味覚・視覚・聴覚・ゴシップへの嗅覚(?)(>そういえば、最後のオチも「臭い」)・「気」というか、ボディ・アンド・マインドの「マインド」(?)系な感覚(?)…。いずれにせよ、「感覚」をテーマにした5編です。ずっしり心にこたえる感じ。
35. 2004年8月9日:Deadly Harvest :CRE6:レベル6:27346語:255457語:☆☆☆☆☆:静かで平和な小さな町に赴任した主任警部に昇進したばかりの女性が主人公。警官たちは平和になれきっていて、この町で起こる車荒しなどは町の外から来た人のしわざ・・と決めつけている。もちろん男性たちは、女性主任警部の下で働きたくなんかない。そんな町で、彼らがこれまで経験したことのない殺人事件が発生。しかも、その事件は単なる殺人事件ではなく、もっと大きな犯罪が絡んでいたのです。主人公はこの町に赴任するにあたってボーイフレンドと別れて来ており、慣れない土地でプライベートにも孤独を味わいながら、でも、警察という男社会、階級社会の中で頑張っています。というより、やっぱり警察の仕事が好きなんだと思う、この女性。主人公も魅力的だし、推理小説としてもよく出来ています。
36. 2004年8月14日:In the Shadow of Mountain:CRE5:レベル5:22862語:278319語:☆☆☆☆☆:主人公の女性ジャーナリストの祖父は、74年前にマッターホルンで遭難しました。その遺体が見つかったという連絡が入り、彼女はスイスへ…。そこで祖父の死をめぐって、彼女の家族と、そしてスイスで祖父が好きになった女性の家族がさまざまに来るしんでいたという「過去」が明かになっていきます。彼女が「食ってく」ために、あるいは、ジャーナリストとして「書く」仕事にまがりなりにも就くためにストーリーを書いている媒体は、センセーショナルにゴシップ仕立てな記事を載せるというタイプ。彼女の家族は、彼女がそういう媒体に文章を載せることを快く思っていません。そして、ボスは、彼女のストーリーをセンセーショナルな形で媒体に載せたい…。そこに彼女自身のロマンスが絡んで、重構造で話は進んでいきます。なかなか良質な物語に出来上がっていると思います。
英語快読 200万語(6)−バーナビー警部
200万語のPBにはバーナビー警部のシリーズの中から1冊…と思っていました。
「バーナビー警部」はイギリズでは、人気TVシリーズ”Midsomer Murder”として放映されてます。日本では「バーナビー警部」というシリーズで、ケーブルTVで放映されています。(NHKでも放映されたらしい)
初めてこの番組を見たのは1〜2年前、イギリスに滞在中。なかなか面白いな〜と思っていたら、ケーブルTVでも放映し出してらっき〜!
で、たまたま、ケーブルTVの番組説明のコーナーで、「バーナビー警部」の何冊かを翻訳している翻訳家の人が出演して、このシリーズの魅力について語っていました。
曰く、原作者のキャロライン・グレイアムは、クリスティと並び賞されるけれど、クリスティがトリックに走りががちで、登場人物のすべてに目配りが行き届いている訳ではないのに対し、グレイアムはすべての登場人物が生き生きと描けている。この翻訳者は、「私は作家としてはグレイアムが上だと思う」と語っていました。
また曰く、バーナビー警部は、人間的に魅力的。妻は、とてもよく出来た良妻賢母であるが、いかんせん料理だけはとってもヘタクソ。なので、バーナビー警部はみんなが嫌がる警察の食堂で嬉嬉として食事を取る。娘はケンブリッジに通う才色兼備。でも勉学よりは演劇にはまっている。バーナビーの部下、トロイ巡査部長は、いいやつなのだが、若いくせに頭が固く、PC(ポリティカリー・コレクト)違反な発言を乱発する。ホモセクシュアルな人なんかにはあからさまに嫌悪の情を示してしまったりする。
で、とりあえず、読んでみました。シリーズ第1冊目の、Killing of Budgers Drift。うん、面白い!
で、DVDがレンタルビデオ屋さんに入っていたので、それを借りて、見てみる。
あら、2時間の枠に収めようとすると、ちょっと話を変えないと無理なのね。(原作では毒殺だが、TVでは撲殺になっている)
読んだだけではよく分かってなかったところなんかが、映像の形で「あぁ、こういうことだったか!」と分かったりするので、大変いいです。
なので、DVDを見た後、また原作を読んでみることに…。ちびちび、ゆっくりと読み進めています。
そもそも私、日本語でも推理小説は2度読むタイプ。犯人が分からない状態で読むのも面白いが、犯人が分かっていて読むのもまた面白いのよね。おぉ、そうか、ここで騙されていたのかぁ…とかね。
一度目はストーリーを読み、二度目は構成を読むというか…。
「200‐100=100万語」のうちの、1割以上を同じ本を2回読む…というので埋めるのもどうかと思ったが、まぁ、細かいことは気にしないことにしようと思います。
「200万語」は「ちゃんと」と「いいかげん」のミックスで行く…という方針だったしね。
37. 2004年8月28日:The Killings at Badger's Drift:PB:レベル7:76000語:354319語:☆☆☆☆☆:いや、面白かったです。うわさどおり、すべての登場人物が生き生きと描き込まれていて…。Peace & quietな舞台設定や、登場人物がおりなすほのぼのとした微笑ましい雰囲気の割には、殺人の方法自体はかなり血なまぐさいです。このシリーズの「読破」も1000万語ぐらいまでの間に達成したいな。
38. 2004年8月30日:Inspector Logan:CRE1:レベル1:4200語:358519語:☆☆☆(+):再読です。「200万語」は再読も混ぜてやっていきたいな〜と思っています。もちろん2度目に読むから…というのはあるだろうけど、それを差し引いて考えても読むのが「楽」になってるかどうかを確認したいというのもあるし…。再読ではあるが、話の筋をほとんど忘れていたので、ストーリーももう一度楽しめました。喜んでいいのか、悲しんでいいのか。でも、再読でも、内容忘れてるなら、もう一回(いや、何度でも)楽しめるし、お金の節約にはなるな〜。多分、以前に読んだ時よりは「楽」になってるんだと思うけど…。
39. 2004年8月31日:The Fruit Cake Special and Other Stories:CRE4:レベル4:18125語:376646語:☆☆☆☆☆:香水調合の仕事をする主人公が、昼食に食べたフルーツケーキの小片を偶然香水の中に落としてしまったら、それが「媚薬効果」を持ってしまったことからドタバタが始まる…という表題作を始め、どれも、ちょっとほっとしたり、恐くなったり、ドキドキしたり…。最後の、考古学者の話が、まぁ、平凡なオチといえばそうなんだけど、すごく恐かった。まさに、フルーツケーキのスライスをおやつに食べてリフレッシュしたような読後感ですね。
40. 2004年9月3日:The Cantaville Ghost::OBW2:レベル2:5504語:382148語:☆☆☆☆:オスカー・ワイルドって、ホモセクシュアルで投獄されたり、なんだかエキセントリックな人っていうイメージなんですが、書くものはけっこうほのぼのとしてたりするんですね。暖かいユーモアもあって。ワイルドのイメージがちょっと変わったかも。
41. 2004年9月8日:The Last Photo:PGR0:レベル0:900語:363048語:☆☆☆:ケンブリッジを旅行中の兄妹。兄の写真を撮ったら丁度横切った人が写ってしまいました。
42. 2004年9月8日:The Barcelona Game:PGR1:レベル1:1300語:384348語:☆☆☆(+):本が大好きな主人公は、マンUのバルセロナでの試合に兄2人について行くことに…。ところが、カフェで本を読みながら兄たちを待っている時に同じカバンを持っているお客さんが主人公のカバンを…。主人公はちょっとした冒険とロマンスを体験することに…。マンUはヨーロッパ規模で試合してるのね。サポーターはヨーロッパ内だったら試合見に行くんだなぁ…ってのが、なんだか実感できた感じ。ベッカムもオーウェンもレアルに行っちまって淋しい限りだが、サッカーはヨーロッパ規模で動いてるんだから、どこで見てもいいんだよね。
43. 2004年9月8日:The Phone Ring:PGR1:レベル1:1900語:386248語:携帯時代の恋。大学に入って主人公はある女の子に一目惚れ。友達が恋の応援をします。
英語快読 200万語(7)−CER5、CER6が「楽」になったかも…
「100万語」の時は、また、「200万語」のスタートの時は、CER5、CER6はちょっと「根性入れて読まないと読めない」って感じでしたが、大分「気楽」に読めるようになってきたみたい。少しずつ「読む力」に変化が起こっているのかしらん。
CER5、CER6も味読のものが減ってきてしまって、なんだか淋しい気分です。じゃんじゃん新しい話を出版してくれないかなぁ…。
44.2004年9月20日:Frozen Pizza and Other Slice of Life:CER6:レベル6:26474語:367992語:☆☆☆☆☆:これはイギリスの事情をある程度知らないと、面白さが分からないタイプの短編集かもしれません。現代イギリスの持つ様々な「問題」が、8つのスライスに切り分けられています。題名もおしゃれ。マンチェスター訛の英語を話すと「頭悪そう」と思われてしまったり(>北の人が何となくバカにされているのは知っていたが、ここまでとは!)。どこにでもいそうな身勝手な女の子の話も、大学の授業料が有料化され(>と言っても日本の基準からすれば相当安いのだけれど)、奨学金が取り難くなったという現実の中で、さほど裕福でない家庭の子女が大学に行くことの厳しさというのが背景にあります。そういうイギリスの「現実」が生活の局面でどう「具体的」に体験されるか…というのを見事に描いた短編集だと思う。英語を学ぶということは同時にその国の文化や事情も学ぶということなので、イギリス英語の上級者にはうってつけのテキストと言えるかもしれませんね。アメリカ英語の人にはピンとこないかもしれません。
(英会話学校の先生でやはりイングランド北部の出身者がいるんだけど、北部訛りのある英語を話します。で、「僕の英語はなまってるので、南部に行くと頭悪そうって言われるんだ」と言ってました)
45.2004年9月24日:Emergency Murder:CER5::レベル5:20460語:412722語:☆☆☆☆☆:主人公はボーイフレンドと別れたばかり。同僚のはからいで研究室から救急医療の現場に配置転換になる。毎日忙しく立ち働いていたのだが、ある日、急患で運ばれてきた患者が死亡していまう。その急患は、同僚の妻だったのだが、かつらをかぶって服装も派手。不審に思って色々調べていくうちに、腑に落ちないことが次々でて来る。そして、死因が自分が研究していた病原菌と関係していることが判明し、自分が疑われるハメに陥る。怪しい人物がいっぱいで、けっこうふりまわされた。ちょっと時間のある休日の気分転換にいい。
46.2004年9月30日:Murder Maker:CER6::レベル6:20460語:433182語:☆☆☆☆☆:男に捨てられた女性の復讐劇。主人公は同じように男に捨てられたり、ひどい目にあわされた女友達のために次々と復讐をくわだてる。かなりハチャメチャな話だが、そのハチャメチャを楽しむ、という態度に徹すればかなり楽しめる。
47.2004年10月1日:Lobann’s Choice:CER2::レベル2:10000語:461352語:☆☆☆(+):再読です。ローガンのシリーズは最初読んだ時は面白いと思ったけれど、48であげるネイサンのシリーズの方が面白いかも…。ローガンの方が主人公が女性だし、舞台がイギリス(>スコットランド)で行ったこともあるエジンバラだし、そういう意味では親しみを持って読めるはずなんだけどね。レベル2で長さに限界があるせいか登場人物の性格の掘り下げがいまいちに感じました。
48.2004年10月10日:East 43rd Street :CER5::レベル5:22722語:471352語:☆☆☆☆☆:はっきり言って主人公のネイサン(ナット)は、私の好みのタイプじゃない。ハードボイルドも本当は苦手。だからあんまり感情移入して読めないはずなのに、でも、かなり面白く読めます。High Life, Low Lifeは夏のNYが舞台だったけれど、このお話しは冬のNYが舞台。夏は夏で厳しい暑さだけど、冬は冬で雪は降るし寒いんですねぇ、NY。私はローガンのシリーズよりこっちの方が好きかも。貿易センタービルがまだ存在している頃に出版されているので、何のこだわりもなく当たり前のように貿易センタービルが出てくるんですが、そのことに何ともいえない悲しさを感じました。
49.2004年10月17日:The Sugar Glider :CER5::レベル5:22822語:516896語:☆☆☆☆☆:離婚で傷つき島で暮らしていた主人公が妻子に会うために久しぶりにオーストラリア本土に戻ってきます。年上の友人はこの主人公が妻子のそばで暮らせるよう、飛行学校を開くことを考えており(>で主人公をインストラクターに)、ちょっとうさんくさいけれど非常にペイの良い仕事を引き受け、主人公もそれに誘います。アボリジニたちの自らの権利を守ろうする運動も絡み、ハラハラドキドキの展開。(またどこかでちょんぼしてるみたい。エクセルで計算してるので、多分、何かを足し忘れているのだと思う。総語数はこちらで合ってるはずなので軌道修正)
50.2001年11月8日:Ali and his Camera:PGR0:レベル0:2100語:518996語:イスタンブールに住むアリはカメラを買うお金はないけれど、想像の中で風景を切りとっては写真にしています。学校が終わると「便利屋」というか、街中で荷物もちなどの用事を言いつけられるのを待っては小銭を稼いで家計を助ける毎日。若いけどなかなか苦労をしている。ある日、顧客の一人になったおばあさんから古いカメラをもらい、想像の中ではなく実際の写真を取ることが出来るようになります。
51.2004年11月15日:The Way Home :CER5::レベル5:2000語:538996語:☆☆☆☆☆:帰路に起こるちょっとした出来事で人生が変わってしまう・…。そんな運命の「いたずら」を描いた短編集。最後のストーリーは、ベッカムを思わせるMUの選手が主人公。ただし、奥さんはポップ・スターのようには書かれていないけど。思わぬことでMUのスター選手という、大変ではあるけれども充実した人生がとんでもない展開になってしまう…。ちょっと物悲しい最後です。新刊で総語数が不明なので、CER5の他のテキストと比較して、一応2000語としておきます。
52.2004年11月23日:The Tangled Web: CER5::レベル5:20000語:558996語:☆☆☆☆☆:もとMI6のスパイだった主人公は任務を解かれ、ひっそりと暮らしている。ところがそこに昔の仲間が現れ自分を殺そうとする…・。これも新作で総語数不明なので、一応20000語としておきます。
英語快読 200万語(8)−CER7、CER8が欲しい!
バーナビー警部の1作目、2回目を読み終わりました。
う〜む! 2度読んだがどうもちゃんとは分かってない気がする。知らない単語も、よ〜分からない表現もかなり多い。
筋は追える…。だから一応推理小説として面白くは読める。
でも、細かいところでの動機につながる重要な心の動きだとか、実は大切なトリックとか、そういうのを読みおとしているような気がするんですよね〜。
つまるところ、私の現在の英語力は、CRE5〜6はかなり楽に読めるようになった、しかし、PBにはギャップがある…というところでしょう。
PBの場合は、グレード分けがされてる訳じゃないし、「英語を学習している人」のために書かれたものじゃないから、一つの作品の中の英語の難易度っていうのは安定してないっていう面もあるし、どういう順番で読んでいったらいいのか、しかも、こんな長いもん、面白くないのは読みたくないし、この先どう進めるのか迷うところ。
57のDolphin Musicで一応CERのシリーズは現在出ている物は、CER5のYou and Meを除いて全部読んでしまいました。ちぇっ、このシリーズ好きだったのになぁ…。
で、さてどうしましょ…って、迷ってるところです。
久しぶりにシドニー・シェルダンでも読むかな。あれなら英語割合易しいし、どれくらいラクになってるか確認してみるのもいいかも…。
バーナビー警部の2作目もちょっと読みかけているのだが、やっぱり今の自分の英語力で「ラクに」読めないので、スピード感をもって読めないので…。
Dolphin Music: SFはちょっと苦手なので最後まで残していたのですが、CERいよいよ読むものがなくなって、仕方なく手を出したら、面白かった。ぐいぐい話に引き込まれて、楽しく読み切ることが出来ました。2051年、人々はバーチャル・リアリティの中でハッピィに暮らしています。でも、その裏で色々なことが起こっている…。そういえば、その昔、私がPB2冊目として読んだ本は、『1984年』でした。(>1冊目は『アニマル・ファーム』)
色々迷ったがSSSのHPで書評を見ているうちに「OBW3のみの書評」という欄を見つけ、中に面白そうな本があるのを発見。とりあえず、200万語に到達するまでは、OBW3で埋めていくかなぁ。
53.2004年11月27日:Aladin and Enchanted Lamp:OBW1:レベル1:5221語:564217語:☆☆☆(+):アラジンって「怠け者」だったのね。子どもの頃読んだ本ではそんな風には書いてなかった。
54.2004年11月28日:Romeo and Juliet:OPS2:レベル2:☆☆☆(+):565007語:戯曲の形で書かれています。ところどころ、レナード・ホワイティングとオリビア・ハシーの映画の場面の写真が入っています。NBTのロミ・ジュリを思いだしながら読みました。(>長尾千晶さんのジュリエット最高!!!)
55.2004年12月10日This Time Its Personal: CER6:レベル6:26036語:591043語:☆☆☆☆☆:NYの私立探偵Matyのシリーズ。Matyの秘書の弟がケガをして病院に入院している、で、しかも彼に殺人容疑がかかっている…という電話がかかってきます。日頃、秘書におおいに助けられているMatyは、抱えている仕事はストップして、彼女のために調査を開始します。今回のNYは春。NYの四季もとても変化に富んでいるのが分かってそれも楽しい。
56.2004年12月15日The Killing of the Budgers Drift: PB:レベル7:76000語:667043語:☆☆☆☆☆:再読です。でも、2度読みしても、英語的には今一つなところがいっぱい。私の英語力はまだキャサリン・グレアムのレベルには達していない?
57.2004年12月19日:Dolphin Music: CER5:レベル5:23267語:690310語:☆☆☆☆☆:オーウェルの『1984年』を思わせるような管理社会の中で人々はバーチャル・リアリティの中で幸福に生きています。でも、本当はその「管理」の裏側に色々な問題がひそんでいる。主人公はそんな問題に立ち向かう人たちの抵抗運動に巻き込まれていきます。
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英語快読 200万語(9)−OBW3とCER6
本の好みは人それぞれだと思うのだが、OBW3とCER6を比べると、私の場合、CER6の方がラクに読み進めるかも・…。というのは、英語レベルの問題というより、ストーリー展開の「好み」なのだと思う。
CER6はストーリーに引かれてぐいぐいと読める。OBW3はもちろん面白くないことはないのだが、CER6のようなスピード感がない。英語自体のスピード感っていうか…。
私には英語の良し悪しを論じる力などはないのだが、多分、英語自体もCERの英語が好きなんだと思う。
「違いは何か?」と問われれば、答えることは出来ないのだが…。
私にとっては、CERの英語はす〜っと入っていける英語だがOBW3の英語は私にはゴツゴツとひっかかりのある英語・・というか。まぁ、それでもPGRのシリーズよりは、OBWの方がずっと好きだし、OBWの中でもTim Vicaryのものはすごく好きだ。多分、リトールド物の英語に「ひっかかり」を感じるのかなぁ…。
日本語だったら、ある程度、「文体」の好みっていうのを語れるのだけれど、英語の場合は、出会う度、読む度に「あ、これは好き」とか「あ、これは読みやすい」とか、逆に「あれ? なんか読みにくいなぁ」とか、1回ごとに「感じる」ことしか出来ない。
英語における「文体」というものが分かっていない。
ま、難しいことは専門家に任せておいて、私は自分にとって読みやすいもの、面白いものを探してずんずん読んで行けばいいんだけどね。
58.2004年12月20日:On the Edge::OBW3:レベル3:11000語:701310語:☆☆☆☆:主人公は何物かに誘拐された。意識を失っていたけれど、目覚めると、そこは自分の家ではない。自分の髪の色がもとの色と違っているし、自分の両親だという「見知らぬ」大人がいる。自分は誰なんだ? 僕の名前はこんな名前じゃなかったはず? でも、やっぱり僕は「見知らぬ」両親の言うとおりの彼らの子? 主人公のアイデンティティはだんだん揺らいでいく。ミステリーとしても楽しめるし、「アイデンティティのもろさ」というような哲学的テーマを考える書物としても楽しめるかも…。
59.2004年12月23日:The Last Sherlock Homes Story:OBW3:レベル3:11000語:712310語:☆☆☆☆:イギリス犯罪史上最大の犯罪ともいえる切り裂きジャックによる連続殺人事件にホームズが挑む。これはドイルの作品ではなくて、別の人が1970年代に書いたもの。ワトスンが残した記録が彼の死後発見された、という形で書かれている。
60.2004年12月27日:The Crown of Violet:OBW3:レベル3:11069語:723379語:☆☆☆☆:直接民主主義時代のアテネが舞台。書き手はなかなかにフェミニストな視点もあり、「市民」の中に「女性」が含まれてはおらず、女性の行動がさまざまに制限されていたことへの問題意識が作品を貫いている。ソクラテスその人が登場人物に出てきたりして、当時のアテネの雰囲気が生き生きと感じられる。
61. 12月28日:Love Story:OBW3:レベル3:8594語:731973語:☆☆☆:大変若い頃に映画見たことがあります。その時はあんまり感じなかったけれど、これって「フェミニズムの第二の波」を準備することになったような状況? つまり、大学って「相手を見つける」ところになってて、女性の方は学業をやめてバイトで彼を支え、卒業と同時に「ジューン・ブライド」になるのが女の子の一つの「コース」となっていた・・というような状況。(このあたりの事情については、岩男寿美子他『女性学事始め』(講談社現代新書)をご参照下さい。ちょっと古い本ですが) アメリカ的にはOKなのかもしれないけれど、主人公の女の子のちょっと「意地悪っぽい」物言いが気になる。お金持ちのおぼっちゃまにはそれが新鮮だったのかもしれないけど。
62. 2004年12月29日:Robinson Crusoe :OBW2:レベル2:7300語:739273語:☆☆☆(+):実は、『ロビンソン・クルーソー』は私の専門分野で昔から良く言及される素材だったりはします。私の属する(>あんまり自覚もないのだが。まぁ、先生筋をたどっていくと…ということで)「学派」(>今やその勢力は壊滅状態ともいえるが)の祖も、『ロビンソン・クルーソー』についてその著作の中で何度も言及されております。最近はポスト・コロニアルな状況の中で、「フライデーの位置付けってどうよ!」という研究も盛んなようであり、私の属する学派の祖は批判されたりもしております。
英語快読 200万語(9)−OBW3とシドニー・シェルダン
OBW3に何となく「ノリの悪さ」を感じたので、久しぶりにシドニー・シェルダンを読んでみることにしました。
その昔、大ブレークしていたシドニー・シェルダンをPBで読んでみて、その英語の歯切れの良さと分かりやすさ小気味のよい「テンポ感」にすっかり魅せられました。「原語で読むことの楽しさ」というのも初めて実感した。
当時は今よりもっと英語が出来なかったから、分からない単語ももっと一杯あったと思うし、英語の長文を読むのにも慣れていなかった…。でも、一度「原語」のスピード感を味わってしまうと、翻訳物で読んだ時に、そのスピードが翻訳者の頭の中を通り、思考の中を通り、腕を通り、別の原語になって紙に書かれたり、ワープロに打ち込まれたり、という、その過程でどうしても生じてしまう「減速感」がどうもイヤで、シドニー・シェルダンは翻訳は読んだことがありません。
多読を始める前にも何冊か読んでいますが、多読を始めてから1冊も読んでないなぁ。
私はPBはまだ読むと「どっと疲れる」ので、メアリー・ヒギンズ・クラークとかナスターシャ・クーパー、最近ではニッキー・フレンチの新作が出るたびに読むだけで手一杯という感じだったので。
しかし、久々にシドニー・シェルダンを読んでみたら、OBW3より読みやすいかも…。もちろんOBW3より長いし、知らない単語もOBW3よりいっぱいある。
だけど、ぐいぐいと引き込まれる「引き込まれ感」が違う。
OBW3も「リトールド」のものを中心に読んでいたためなのかな? 翻訳同様、そこの「人の手」が介在すると、「原作」の持つスピード感がどうしても損なわれてしまうのかもしれない。
それに何と言っても、シドニー・シェルダンは名うてのストーリー・テラーですもんね。GRの書き手にも良い人が沢山いるし、GRはGRとして楽しめるけれど、やっぱりシェルダンとGRの書き手では、「格」が違うのかも…。
63.2004年12月30日:Tell Me Your Dream: PB:レベル7:70000語:809273語:☆☆☆☆☆:これ、多分昔読んだことある…。結末全然覚えてなかったけど。ストーリーにぐいぐい引き込まれて、多分OBW3を読むよりも「ラク」に読めたんじゃないかと思う。
64.2005年1月2日:The Best Laid Plans: PB:レベル8:100000語:909273語:☆☆☆☆:こっちは、カゼでフトンの中でうとうとしながら読んだせいか、63よりも話に入っていけませんでした。多分ストーリーのラインが63より複雑で登場人物も多いためと思われます。
英語快読 200万語(10)−停滞期&人生の辛さ
100万語の時もそうだったのだけれど、「最後の10万語」って、「あと○万語で100万だ!」というのを意識してしまって、なかなか「自然体」で読めなかったりします。70〜80万語くらいまでは、語数を意識しないで読んでるんですけどね…。
さて、CERをほぼ読み終えて停滞気味だったのですが、私が思うに「停滞期」というのは、第一に仕事が忙しくて多読をする時間的精神的余裕がない、という時に必然的に訪れるものではあるが、第二に、好んで読んでいたシリーズを読み終わってしまって、次に「○○を読みたい!」というハッキリとした「意志」が芽生えていない時に訪れるものでもある。
で、今、ちょうどそういう「狭間期」なのですが、たまたま買ってあったジャクリーヌ・ウィルソンの少女向けの本を読んでみて、読み終わった後で、「あれ? ひょっとしたら?」と思って調べてみると、これが、彼女の本は実は大変な人気があることをSSSのHPにて発見。おぉ、そうだったのか…。
ローティーンからミドル・ティーンくらいの少女向けの本だけど、これがなかなかビターです。「生きる」ということは、どんな年齢の「人間」にあっても、なかなかに辛く切ないものなのだなぁと思わされる。
だからこそ、バレエが私の人生に与えてくれる「彩り」に感謝しなくては…と改めて思ったのでした。
65. 2005年:1月3日:Lizzie Zipmouth: 児童書:レベル2.5〜3:7000語:916273語:☆☆☆☆☆:母親と2人で暮らしているリジーは、母親の3度目の夫(>あるいはパートナー?)および義理の弟と同居することになります。でも、本当はリジーは母と2人暮らしがいい。リジーの母親の2度目の夫(>あるいはパートナー?)は、最初のうちは優しいフリしてたけど、そのうちリジーのことをどなったり、体罰を与えたりするようになったから。
で、リジーは「絶対に口をきかない」と決めます。母親の新しい夫はまぁいい人そうだけど、「でも、だまされない」とリジーはガードを固める。ある日、夫の祖母の家に一家して訪ねます。このおばあちゃん、なかなかの頑固者。でも、このおばあちゃん、人形のコレクションをしていて、リジーとこのおばあちゃんは次第に心を通わせるようになります。
そんなおばあちゃんもある日脳梗塞だか心筋梗塞だかで倒れて、言葉が出なくなってしまいます。身動きも不自由になってしまい、リハビリ生活に入ります。「年を取ること」の残酷さも、子ども向けの本だけれど、隠さずにストレートに描かれている。
あぁ、子どもにとっても「人生というのは辛いのだなぁ」と思う。イギリスの児童書って、けっこうリアリズムで貫かれていてビターなんですよね。子どもにとっても「生きにくい」人生(>子どもは「逃げ場」や「逃げる手段」がない分、不幸な環境にある場合大人以上に辛い試練に耐えねばなりませんが)、大人ならなおのこと…。
色々思うにまかせぬことが多いけれど、人生ってそういうもんなのかもね…。
そんな「辛い」人生に、バレエという「彩り」を持てる私達は幸せなのだと言えるでしょう。「これをやっている時は楽しい」という物を持っているっていうのは、やっぱりとても幸せなことですよね。
66. 2005年1月4日:Bad Girls: 児童書:レベル5:31000語:947273語:☆☆☆☆☆:胸がつまるようなお話です。子どもも色々な悩みを抱えながら、しかし、それをどうしていいか分からず、苦しみながら生きているんだなぁ…と思う。
主人公のマンディは学校でいじめにあっています。しかも、そのいじめグループの1人は、ちょっと前まではマンディの友達だったメラニー。いじめのタネはマンディの両親が年取ってること。マンディは、両親が長い間不妊治療を重ね、ようやく授かった子どもだったのです。だから、マンディは両親からとても愛されている。
でも、マンディは自分の両親が他の子の両親みたいに「若くないこと」を恥ずかしく思ってしまう…。母親がマンディに「可愛い格好」をさせたがるのも内心うっとおしく思ってしまう…。 いじめはエスカレートして、母親は学校に訴えたりもします。しかし、学校側も適切な対処が出来ない。
そんなある日、隣の家にターニャというちょっと年上の女の子が来ます。隣の家の奥さんは、里親をやっているんです。マンディとターニャは仲良しになり、マンディはようやく心の安住を得ようとします。でも、ターニャは万引き常習犯。マンディはそのことでも苦しみます。
学年も変わり、最後の方で、新しい担任の先生が、クラス討論(サークル・タイムと彼女は読んでクラスを丸く座らせる)で「いじめ」をテーマに取り上げます。みんなぎょっとするのだけれど、彼女の手腕によって、みんなだんだん色々発言したり考えたりし始めます。 先生は「誕生日でみんなが祝福してくれてプレゼントをくれてとってもはっぴぃな時、あなたは人をいじめたいと思う?」と問う。「人をいじめたくなる時」はどんな時か、「いじめる子」も「かわいそう」なんだ…ということを、生徒たちに考えさせる。
まぁ、現実はそんな風にうまくは進行しないのかもしれないけれど、大人が適切な場所で適切な処置を取ってやれば、子どもの人生の苦しみの8割は解消できるはず…。前の担任の先生にも校長にもその「手腕」がなかった…。
マンディの母親もマンディを本当に愛しているけれど、マンディの微妙な心の揺れや、マンディの悩みを分かるだけの「知恵」というか、「感性」というか、そういうのが足りなかった。父親は割合マンディの心のありように近いところにいるのだけれど、仕事もあるし(>母親もパートで働いているけれど)、いつもマンディのそばにいられる訳ではない。
親も教師も、みんなが新しい担任の先生のように「知恵」も「感性」も「力量」も備えている訳ではない。熊沢誠先生が『女性労働と企業社会』で「中学の先生に必要なもの」としてあげている「人間力」をみんなが持っている訳じゃない。
大人も子どもも色々な「限界」を抱えながら、「人間力不足」のために、自分で自分を「生き苦しく」しているのかもしれないです。「中学の先生」以外の大人も、子どもと関わる立場にある人には「人間力」が必要だなぁ…としみじみ思う。親や教師に「人間力」があれば、どれだけ多くの子どもが救われるだろうに・…と思う。
大人も欠点や能力不足に悩みながら「自分の人生」であっぷあっぷしている訳なので(>私もその筆頭)、自分の子どもや自分の生徒の「危機」に、適切な時に適切な対処が出来ない。子どものサインを見逃さず、適切な対処が出来るよう、大人は「知恵」と「感性」を磨く必要があるなぁ…としみじみ思いました。
英語快読 200万語(11)−ジャクリーヌ・ウィルソンで200万語通過!
最後はジャクリーヌ・ウィルソンで駆け抜けるように200万語を通過!
「多読」って結局、「読みたい本」「好きな本」との「出会い」なのかも…。そして、その「出会い」は、こつこつ読み続けている途中に「自然に」訪れる。 ジャクリーヌ・ウィルソンの名前もきっとこれまでも何度もSSSのHPで見ていたのだと思う。でも、「時期が来るまで」は彼女の作品に出会えなかった…・。
やはり、その時の語数に応じた「アンテナ」の力というか、周波数というか、そういうのがあるように思う。「100万語未満」の時にはやはり「100万語超」の人たちが互いに推薦し合う本には反応できない…というか。その意味でSSSの掲示板で自分と同じくらいの語数の人のカキコミを読むのはとても参考になる。
あと、SSSの書評やら、色々なブックリストも。SSSのHPはディープなのでまだ探索しきれていないのだけれど、あちこちに色々な情報が詰まっていて、ふらふら歩いていると「あらま!」というような情報に出会って、そこから自分の「多読」の「道」が開けていくことがある。
ジャクリーヌ・ウィルソンの本は面白い。イギリス好きの私としては、色々イギリスの状況が分かってためになる。児童書だし、ティーン向けなので、多分日本で言えば「びみょう」みたいな表現も入ってるんだろう。だから、知らない表現もいっぱいあるんだけど。
面白くて、読みやすくて、切なくて、でも救いもあって、読後「暗く重い気持ち」にはならないんだけど、人生というのは誰にとっても生き難いものなのかも…と思わせる。読みながら色々と人生について考えさせられてしまう。
67.2004年1月5日: Double Act:児童書:レベル5:☆☆☆☆☆:34000語:981273語: これも切ない…。子どもも自分のさまざまな感情の間で揺れる。ついつい言いたいことが言えなかったり、不安になったり、意地悪いこと考えてしまったり、嫉妬しちゃったり…。
主人公は双子ちゃん。母を病気でなくし、父親と母方の祖母と「新しい家族」として暮らしていたのですが、そこに、父のガールフレンドが登場!
イギリスでは離婚・再婚は日常茶飯事で、息子が通っていた保育園でも、「ファミリー」という絵が貼ってあって、そこには「ステップ・マザー」とか「ステップ・ファザー」とか、そういうのもごくごく自然に配置してあったように記憶しています。
Qを連れてよく行った私立図書館の児童書のコーナーで見た「家族」というような本でも、「あなたの両親が離婚することああるかもしれない。人は愛し合っても、途中でもう愛し合えなくなることもある。でも、それでもあなたの両親はいつまでもあなたの両親だ」とか、「あなたのお母さんに新しいパートナーが出来るかもしれない。人を愛することはとても素晴らしいことだ。そのパートナーはあなたのことも愛してくれるだろう。あなたのお父さんももちろんあなたのことを愛し続けている。あなたを愛してくれる人が増えるのは素晴らしいことだ」とか、そんなようなことが書いてあって、「離婚再婚をネガティブにとらえないように、小さい頃から教育されるんだなぁ」なんて思っていました。
でも、やっぱり、子どもは新しいパートナーを前に「違った人」みたになっちゃった父親を見るのはいやなのね。やっぱり、子どもの人生だって「きれいごと」じゃすまないのね。…という訳で、この双子ちゃんは、父親にも、父親のガールフレンドにも冷たい態度を取り続けます。
生きていくってビターだ…。私も未だに自己肯定と自己否定の間を揺れながら生きているけれど、結局、大人も子どもも一生、ネガティブな感情にしばしば翻弄されながら生き続けるしかないのかも…。
68.2005年1月7日: The Worry Website: 児童書:レベル5:20000語:101273語:☆☆☆☆☆:スピード先生は、サークル・タイム(>ホームルームみたいなもの? でも丸くなって話すみたい)にみんなの悩みをみんなで解決する時間を設けていたのだけれど、でも、「おねしょが治らなくて」というのを正直にみんなの前で発表したウィリーはそのあとずっとからかわれることになってしまった。最近の小学生はIT能力も高いから、みんなが匿名で悩みを書き込み、それにまたみんなが匿名でアドバイスをするという、そういうサイトを先生は立ち上げた。色々な子どもが色々な悩みを書く。で、先生は「匿名で」のはずなのに、何故か誰が書いたか分かってしまって、こっそりとその悩みの解決のために力を貸してくれる。
この話の一部は、実はネットで読めるようになってたらしく、著者は、子どもたちに「自分たちで同じ形式でお話を作ってごらん」というのをやった。そしたら15000も応募があって、とても優れた作品もいっぱいあったそうだ。そのうちの一つが採用されて、この本の中には収められている。それは、とてもリアルででもとても辛い話だ。その子は自分の悩みを書こうかな…と画面に向かう。でも、「本当の悩み」じゃなくて「にきびが出来はじめちゃったの」みたいなことを書く。彼女の「本当の悩み」は、父親の母親に対するDVだ。昔は良い父親だったんだけど、仕事を変わったのを機に父親も変わってしまう。最後その子は「結局のところ、他人には知られたくないことってあるのだ」と、話を締めくくる。
この話を書いた子の文章力は子どもとは思えないほどすごい。主人公の苦しさが切々と伝わってくる。
ジャクリーヌ・ウィルソンは、この話の主人公を登場させ、最後にもう一つ話を加えている。この話の主人公と障害を持つ女の子の友情の物語だ。
日本の児童文学も優れたものがたくさんある。だけど、日本の児童文学ってもっと「きれい」な気がする。イギリスの児童文学は、「今」「現在」「子どもたちが苦しんでいる(かもしれない)状況」を、リアルに描く。子どもたちの中にある「いやな自分」もリアルに描く。大人たちの「いたらなさ」もリアルに書く。そういう「現実」が子ども向けのものに描かれている時、同じようなことに悩んでいる子たちは、「あぁ、自分だけじゃないんだ」と思ったりするかもしれないし、そういう物語の中で何らかの「救い」が示される時に読者が感じる「カタルシス」は、きれいな夢物語を読んで辛い現実から一時遊離した「カタルシス」とは異質なもののように思う。もちろん、きれいな物語はそれはそれとして子どもにとても必要なものだけど。
彼女の作品を読むと、子どもの頃の自分や、子どもの頃から成長してない自分についても思い出したり、考えたりさせられるけど、「大人として」自分はどういうふうに我が子に向き合えばいいのか、子ども世代と向き合えばいいのか…そういうことも考えさせられる。
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「私の200万語」は、私が自分の趣味のサイトに掲載しているものです。
なので、こちらのサイトの方には意味不明な部分も多少あるかと思います。説明を加えたりするのはちょっと大変なのでそのまま転載してます。
本当はそっちのアドレスを書けばいいんでしょうけど、全く性質の違うサイトだから、やっぱり「棲み分け」が正しいかな?と思って。
でも、やっぱり、もし読んでいただける方がいらっしゃるなら、こちらのサイトの方にも読んでいただいて、色々ご助言いただければ・・・と思って、超長文を承知で書かせていただきました。
あまりの長文で、すみません。(>しかも回転の速い掲示板のツリーを4つも使ってしまってすみません)
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お名前: 杏樹
投稿日: 2005/1/16(01:01)
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ウルトラQの母さん、こんにちは。
200万語通過おめでとうございます。
ほぼリアルタイムの報告になりましたね。
CERを全部読んだなんてすごいですね。CERはオリジナル書き下ろしで面白いものが多いので、私も気に入っています。PGRやOBWほど冊数が多くありませんが…。
私の感じでは、GRはレベルが高くなるほど面白くなってきます。PGR0でも面白い本はありますが、例えばリトールドものはレベルが低くて語数が少ないとどうしても説明不足になりがちです。レベルが高くなるほど内容も深まってきます。OBW3をいくつか読んだということですが、PGRやOBWでもレベルの高いものを探してみてはいかがでしょう。
また、これから読む本を探す方法ですが、現在の「本のことなんでも」の広場は以前は「PBの広場」でした。12月よりも前の投稿にさかのぼるとPBを読んだ人の報告が出てきます。そこを読めば面白そうな本が見つかるかもしれません。私はPB専用の広場があったほうがいいと思うのですが…。
それでは300万語に向けて
Happy Reading!
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>杏樹さん
〉200万語通過おめでとうございます。
→ありがとうございます。
〉CERを全部読んだなんてすごいですね。CERはオリジナル書き下ろしで面白いものが多いので、私も気に入っています。PGRやOBWほど冊数が多くありませんが…。
→CER面白いですよね。その面白さにひきずられて読破してしまいました。これで冊数が多いともっといいんだけど…。
〉私の感じでは、GRはレベルが高くなるほど面白くなってきます。PGR0でも面白い本はありますが、例えばリトールドものはレベルが低くて語数が少ないとどうしても説明不足になりがちです。レベルが高くなるほど内容も深まってきます。OBW3をいくつか読んだということですが、PGRやOBWでもレベルの高いものを探してみてはいかがでしょう。
→PGRは最初に読んだものの印象が悪く、どっちかというと「食わず嫌い」なんですが、PGR0はOBW0よりも好きだったりはします。PGRにも少しずつ慣れていければと思っています。
OBWの方は「100万語」でけっこう読みましたが、レベルが高いのはあんまり読んでいません。CERと比べるとOBW4・5・6は私的には、「おっくう」感があります。だんだんこれも「らく」になるくらい力がついていくといいなぁと思っています。
〉また、これから読む本を探す方法ですが、現在の「本のことなんでも」の広場は以前は「PBの広場」でした。12月よりも前の投稿にさかのぼるとPBを読んだ人の報告が出てきます。そこを読めば面白そうな本が見つかるかもしれません。私はPB専用の広場があったほうがいいと思うのですが…。
→「本のことなんでも」ですね。このサイトは奥が深く、なかなか探索しきれません。また、「今の自分」に応じてしか探索していけないという面もあり、10万語の時は10万語の、100万語の時は100万語の味わいというか、そういうのがありますね。それもまたこのサイトの楽しみです。
掲示板のカキコミでふと興味をそそられて読んでみたり…と、色々なキッカケで本との出会いがあるのも楽しいですね。「以前の自分」は見過ごしていたのに、「今の自分」の目には飛び込んでくる情報っていうのもある。
自分と同じくらいの語数の方のカキコミは特に参考になります。もちろん励みにもなるし…。
一人で地道にやってても多読はそれなりに楽しかったと思うけれど、こうやってみなさんに色々教えていただきながらの多読はもっと楽しいです。
これからも多読を続けます。今後ともよろしくお願いします。
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お名前: かゆ
投稿日: 2005/1/16(14:32)
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"ウルトラQの母"さん
200万語通過、おめでとうございます。
CERがお好きとの話ですが、私は、これからCERの5〜6を読むところ。
(今日、5冊購入したところです。)
RETOLDされているGRの場合、
最近、誰がRETOLDしているかを注意深く見るようになりました。
それによって面白さの推測がつく場合もあります。
〉(2) キャサリン・グレアムのバーナビー警部のシリーズの1作目を2回読んだ。でも、今の私の英語力だととても消化不良でしかも読後にとても疲れる。好きな作品で映像もあるので早くこれがラクに読めるようになりたい。原作と映像の比較も面白い。
バーナビー警部のシリーズは、パーフェクトテレビで放映されているのを楽しんで見ているのでが、原作も有名なのですね。。。
今度本屋さんで見てみることにします。
疲れる。・・・ラクに読めるようになりたい。
気持ちが良く分かります。
私の場合、元の英語力が少なかったので、
「レベル2は読めるけど疲れる」が一番最初の状態でした。
今は、レベル3は読める。特に疲れは感じない。とはいえサラサラと読めるわけではない。
レベル4は読める。でも時間を置くと、もとの筋に入れない。
レベル5は疲れる。
という感じです。
とはいえ、好みの本を『がっ』と読んでいれば、そんなに感じないのですけどね。
〉「英語力を上げる」も私が「多読」をやってる一つの「目的」ではあるが、ジャクリーヌ・ウィルソンに出会ったことで、「読書」の「原点」に立ち返ったような思いがしています。本は英語であれ日本語であれ、「読書」という「目的」のために読むのがいいのかも…。「面白い!」「好き!」あるいは「○○について知りたい!」など。
そうですね。
"ウルトラQの母"さんが、
今後、面白い本に出会えることを祈念して。
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お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2005/1/18(09:55)
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>かゆさん
〉"ウルトラQの母"さん
〉200万語通過、おめでとうございます。
→ありがとうございます。
〉CERがお好きとの話ですが、私は、これからCERの5〜6を読むところ。
〉(今日、5冊購入したところです。)
→CER5〜6は面白いし読み応えもあるから、きっと楽しく読めると思います。
〉RETOLDされているGRの場合、
〉最近、誰がRETOLDしているかを注意深く見るようになりました。
〉それによって面白さの推測がつく場合もあります。
→なるほど〜。私の場合、GRの書き手で名前を覚えているのって、Tim Vicaryのみなんです。彼だけはすでに「100万語」の時にあっという間に覚えたんだけど。今度、書き手にももっと注意を払って読んでみるようにしますね。
〉バーナビー警部のシリーズは、パーフェクトテレビで放映されているのを楽しんで見ているのでが、原作も有名なのですね。。。
〉今度本屋さんで見てみることにします。
→バーナビー警部なんて、すっごくマイナーかと思ってたら、好きな方がいてすごくうれしいです! 原作の方がずっと面白いですよ。残念ながら私はまだすらすら読めるとこまで行ってないんだけども…。
〉疲れる。・・・ラクに読めるようになりたい。
〉気持ちが良く分かります。
→これも分かっていただいてうれしいです。「良かった! 私だけじゃないのね!」というのって、安心しちゃう。自分の力に合ってないものって「疲れる」んですよね。疲れても好きなものだと「好き」にひっぱられて読んでしまうこともないではないけど、でも、やっぱりそれでも自分の力とのギャップが大きいと「疲れる」。
いつの日か英語力が上がって、バーナビー警部をさらさらと「読破!」してみたいなぁ…。
〉"ウルトラQの母"さんが、
〉今後、面白い本に出会えることを祈念して。
→ありがとうございます。自分ペースでこのサイトもふらふら探索しつつ、思いがけない出会いを一つ一つ楽しみながら多読を進めていければ…と思っています。
今は、「300万語」に向かって、ジャクリーヌ・ウィルソンとOFFを楽しんでいます。
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お名前: かゆ
投稿日: 2005/1/18(13:00)
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"ウルトラQの母"さん
〉→なるほど〜。私の場合、GRの書き手で名前を覚えているのって、Tim Vicaryのみなんです。彼だけはすでに「100万語」の時にあっという間に覚えたんだけど。今度、書き手にももっと注意を払って読んでみるようにしますね。
Tim Vicaryは,私の中でGR界の猿之助さんなんですね。
歌舞伎をご存知の方には紹介はいらないでしょうが,
古典の難しい,わからない,たいくつな部分を
適切に演出して面白いものに見せてくれる。
(ま,正統派の方々からは,浅い,表層的だなどの批判がありますが。)
歌舞伎の世界では,
かんくろうさんが,別な世界のひとと新しい歌舞伎を作ったり,
本当はクラシックなはずの菊五郎さんが,最近,
新演出をしてみたりと,
いろんな方向で楽しませてくれてます。
GRも,今まで以上にいろんな作家がそれぞれに趣向を凝らして楽しませてくれるとよいですね。
では。
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>かゆさん
こんにちは。
〉Tim Vicaryは,私の中でGR界の猿之助さんなんですね。
〉歌舞伎をご存知の方には紹介はいらないでしょうが,
〉古典の難しい,わからない,たいくつな部分を
〉適切に演出して面白いものに見せてくれる。
〉(ま,正統派の方々からは,浅い,表層的だなどの批判がありますが。)
→おぉ、なるほど〜。私の大好きなバレエ団NBT(ノーザン・バレエ・シアター)の創設者故クラーク・ゲーブルは、たとえば「白鳥の湖」などの古典を上演する時、古典的作品の持っている普遍的はものを大切にしつつ、現代人が現代のコンテクストでも理解できるようその普遍的なものを表現しなおす・・と言っていました。たとえば、シェークスピアの作品についても色々な演出がありますよね。
まぁ、リトールドはそういう「演出」ほどの「自由度」はないにせよ、「本質を失わず分かりやすく面白い物にする」という部分に創造性が必要だと思います。
〉GRも,今まで以上にいろんな作家がそれぞれに趣向を凝らして楽しませてくれるとよいですね。
→本当ですね。今の私はやっぱりPBよりGRだし…。
色々、興味深いお話をありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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4891. Re: ウルトラQの母さん、おめでとうございます!!
お名前: 日向
投稿日: 2005/1/19(10:40)
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ウルトラQの母さん、お久しぶりです。日向です!
〉200万語通過しました。ほぼ6ヶ月かかりました。
200万語通過、おめでとうございます! そして、早〜いっ 日向はまだまだ、170万語をウロウロしています…あちこち、手の出しすぎが原因かも…?
〉読んだ冊数は68冊。
〉GRについては
〉レベル0:17冊
〉レベル1:8冊
〉レベル2:10冊
〉レベル3:6冊
〉レベル4:3冊
〉レベル5:10冊
〉レベル6:6冊
〉PB:4冊(ただし1冊を再読したので実際には3冊)レベル7と8
〉児童書:4冊(ぜ〜んぶジャクリーヌ・ウィルソン)レベル5が3冊、レベル2.5〜3というのが1冊
すごいっ PBが入っているじゃないですかっ
〉今回の100万語は以下のような感じです。
〉(1) CERの5〜6の未読のものを中心に読み、CERについては1冊を残し、出版されているものは全部読んだ。気に入っていたCERを読みつくしてしまったので気が抜けてしまった。早くどんどん新作を出版してほしい。
CERは、面白いですもんね〜♪ とうとうコンプ! やりましたね!
〉(2) キャサリン・グレアムのバーナビー警部のシリーズの1作目を2回読んだ。でも、今の私の英語力だととても消化不良でしかも読後にとても疲れる。好きな作品で映像もあるので早くこれがラクに読めるようになりたい。原作と映像の比較も面白い。
ケーブルでやってたんですか? 知らなかった…
〉(3) 久しぶりにシドニー・シェルダンを読んだ。やっぱり面白いし、文章が上手なので(>ずいぶんと失礼な言い方かもしれないが)、OBW3の読みにくいものよりラクに感じたりする。
シドニーメシェルダンは、皆さん、面白いって言われますね。私は今のところドリッピーだけですが、そのうち…っと思っています。(私のそのうち本は、かなり多いです)
〉(4) ジャクリーン・ウィルソンに出会った! スピード感をもって読めるし、人生について色々考えさせられる。
〉(5) 「100万語」の時はちょっと重たく感じたCER5〜6がかなりラクに読めるようになった。でも、「英語力が上がってる」という実感は今一つかな?
〉以下、超長文なのでうっとおしいかなぁ、とも思いますが、ツリーの数を「ときどき」に投稿してた時よりは少なくして、「私の200万語」の報告をいたします。お時間がある方は読んでいただければ幸いです。
〉「英語力を上げる」も私が「多読」をやってる一つの「目的」ではあるが、ジャクリーヌ・ウィルソンに出会ったことで、「読書」の「原点」に立ち返ったような思いがしています。本は英語であれ日本語であれ、「読書」という「目的」のために読むのがいいのかも…。「面白い!」「好き!」あるいは「○○について知りたい!」など。
やっぱり、「読みたい!」と思うのが肝心なような気がします。「気になるから読んでみたい!」、「好きだから読みたい!」…何でも良いんですよね。
〉…ということで、「300万語」は「イギリスについて物知りになる!」というのを目標にOFFを中心に読んでみようかな…と思っています。
OFF、読みたい!と思いつつも、未読本に押しつぶされそうで、まだ手を出せていません。イギリスについては、私は今、OXFORDの歴史の教科書で楽しんでいます〜♪←これがまた、分厚くて重いんですよ…トホホ…
ではでは、三週目、いってらっしゃ〜いっ!
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4899. Re: ウルトラQの母さん、おめでとうございます!!
お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2005/1/21(09:21)
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>日向さん
〉ウルトラQの母さん、お久しぶりです。日向です!
→おぉ! 日向さん! お久しぶりです〜!
〉200万語通過、おめでとうございます! そして、早〜いっ 日向はまだまだ、170万語をウロウロしています…あちこち、手の出しすぎが原因かも…?
→え〜、そうだったの? 私、もう日向さんはとっくに200万語通過してしまったと思ってました。
今回は年末・年始の体調今一ってのがラストスパートに良かった(?)かも。私、徒歩通勤なので、多読が進むのは出張の時かカゼの時です。
〉すごいっ PBが入っているじゃないですかっ
→でも、PBはまだまだ疲れるんですよね。シドニー・シェルダンもOKなものもあるけど、物によっては消化不良な感じが残る。
〉CERは、面白いですもんね〜♪ とうとうコンプ! やりましたね!
→えへへ、さんきゅ!です。CERじゃんじゃん新しいのを出してほしいな〜。
〉〉(2) キャサリン・グレアムのバーナビー警部のシリーズの1作目を2回読んだ。でも、今の私の英語力だととても消化不良でしかも読後にとても疲れる。好きな作品で映像もあるので早くこれがラクに読めるようになりたい。原作と映像の比較も面白い。
〉ケーブルでやってたんですか? 知らなかった…
→なかなか渋くて面白いですよ。機会があったら見てね。
〉シドニーメシェルダンは、皆さん、面白いって言われますね。私は今のところドリッピーだけですが、そのうち…っと思っています。(私のそのうち本は、かなり多いです)
→報告にも書いたけど、OBW3より「ラク」に読める時もあります。是非是非読んでみてね。
〉やっぱり、「読みたい!」と思うのが肝心なような気がします。「気になるから読んでみたい!」、「好きだから読みたい!」…何でも良いんですよね。
→そうですよねぇ。「読んでいて楽しい!」が一番ですよね。
〉OFF、読みたい!と思いつつも、未読本に押しつぶされそうで、まだ手を出せていません。イギリスについては、私は今、OXFORDの歴史の教科書で楽しんでいます〜♪←これがまた、分厚くて重いんですよ…トホホ…
→OXFORDの歴史の本って何? タイトル教えて下さいまし。私も読みたいですぅ。1冊本? シリーズのやつ?
日向さんの200万語の報告楽しみに待ってますね。あ、でも、プレッシャーに感じないでね。多読はマイペースが大事だもん。
私は明日大阪出張だから、何を持って行こうかな・・と、とっても楽しみ。大阪紀伊国屋にも寄れたらよりたい。私、けっこう大阪出張があるので、東京在住なのに新宿紀伊国屋より大阪紀伊国屋に行くことの方がずっと多かったりはする…。
お互い、今後ともHappy Reading!で行きましょうね!
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お名前: 日向
投稿日: 2005/1/21(21:35)
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ウルトラQの母さん、こんばんは、日向です!
〉今回は年末・年始の体調今一ってのがラストスパートに良かった(?)かも。私、徒歩通勤なので、多読が進むのは出張の時かカゼの時です。
あらら… 今は大丈夫ですか? 私も年末年始、体調良くなかったのですが、ぜんぜん読めてません。どうも、ドラクエがかな〜り影響しているようです(爆)
〉〉OFF、読みたい!と思いつつも、未読本に押しつぶされそうで、まだ手を出せていません。イギリスについては、私は今、OXFORDの歴史の教科書で楽しんでいます〜♪←これがまた、分厚くて重いんですよ…トホホ…
〉→OXFORDの歴史の本って何? タイトル教えて下さいまし。私も読みたいですぅ。1冊本? シリーズのやつ?
多分、一冊本だと思います。
タイトルは「The Young Oxford History of Britain & Ireland」
出版社は「Oxford University Press」
ISBNは「0199104662」
値段は「£14.99」
ページ数は「416p」
この本の、分割されたものも有るかもしれません。(私は、「Medieval Kingdoms」も買ってしまいました。アルフレッド王からヘンリー7世までが入っています。)
紙質は、とても良いです。写真もふんだんに載っていて、眺めているだけでも楽しいです。←なので、かな〜り重い(汗)
この本は、大阪丸善の教科書フェアーで見つけました。
〉日向さんの200万語の報告楽しみに待ってますね。あ、でも、プレッシャーに感じないでね。多読はマイペースが大事だもん。
わはは〜! 今頃になって絵本ばかり読んでいるので、なかなか語数が進みません。語数よりも冊数が増えるのが楽しい今日この頃だったりします。(笑)
〉私は明日大阪出張だから、何を持って行こうかな・・と、とっても楽しみ。大阪紀伊国屋にも寄れたらよりたい。私、けっこう大阪出張があるので、東京在住なのに新宿紀伊国屋より大阪紀伊国屋に行くことの方がずっと多かったりはする…。
この間、大阪紀伊国屋の多言語フェアーに手を出してしまいましたー♪ 紀伊国屋も良いですが、旭屋本店はいかがでしょう? 少ないですが、常に洋書のセールをしている棚がありますよ〜♪ ちょっとマイナーな本なら、タイミングさえ合えば掘り出し物があるかもっ
〉お互い、今後ともHappy Reading!で行きましょうね!
はいっ Happy Readingしましょ!
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>日向さん
〉多分、一冊本だと思います。
〉タイトルは「The Young Oxford History of Britain & Ireland」
〉出版社は「Oxford University Press」
〉ISBNは「0199104662」
〉値段は「£14.99」
〉ページ数は「416p」
→うっ、416ページもあるの? でも、それで14.99ポンドはお安いですねぇ。私もさっそく注文入れてみます。写真があるのね。
〉わはは〜! 今頃になって絵本ばかり読んでいるので、なかなか語数が進みません。語数よりも冊数が増えるのが楽しい今日この頃だったりします。(笑)
→絵本は楽しいですよね。でも、けっこう難しいですよねぇ。GRの方が「外国人」にはラクだったりはするかも。あと高いのが難点だなぁ…。
〉この間、大阪紀伊国屋の多言語フェアーに手を出してしまいましたー♪ 紀伊国屋も良いですが、旭屋本店はいかがでしょう? 少ないですが、常に洋書のセールをしている棚がありますよ〜♪ ちょっとマイナーな本なら、タイミングさえ合えば掘り出し物があるかもっ
→結局、トンボ帰りで、紀伊国屋にも寄らずじまいでした。でも2月中にプライベートで大阪に行こうと思ってるので、その時には朝日屋本店、のぞいてみますね。
日向さんからは、いつも沢山の励ましと刺激を受けています。今後ともよろしくお願いしますね!