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258. 道化師さん、ありがとうございます。そしてなぜ英語をやるか?の答えです。
お名前: しお
投稿日: 2004/2/1(10:13)
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道化師さん、こんにちは。しおです。
〉こんにちは、SIOさん、DKCです。
〉昨年末に流行った三文字アルファベットの読み替えでも、
〉しおさんだけは、ローマ字そのままなのに気付いて、
〉面白くて、流行遅れを引っ張り出してしまいました。(笑)
あはは、ありがとう。そうか〜、SIOですね。(笑)
〉私ごときが、しおさんのような先達達人に何も言うべきものを持たないのですが、
〉でも、おめでとうございます。
〉しおさんは、とっても大先輩のような気がしていたのですが、
〉まだ2年なんですね。
〉SSSって、ホント、始まって間もないのに、大躍進なんだなぁ。
そう、まだ2年なんですよ。でも多読を始める前が、ずいぶん遠い昔に
感じます。SSSの活動ど広がりはすごいですよね。
〉〉 CBT207がPBT(ペーパーテスト)540、CBT260がPBT620相当で、「Writingが0点だとしてもトータルで200を超えているんだ・・」と思うと、しばらくぼーっと画面を見つめてしまいました。
〉すごいです。
〉って、実は試験関係は全く知らないので、
〉どれほど凄いのか、分かってません、ごめんなさい。
〉でも、本に「目指せ600点」みたいなのがあったから、凄いです。
ありがとうございます。
私もよく分かってないんです。私も本屋でCBT200点とか、250点て
いう問題集を目にしたことがあったので、それが区切りになるのかな〜と
思っていたんですが、その程度の認識でした。なので、試験が終わって
すごく気になり、帰り道の本屋でTOEFLのスコアについて立ち読みして
確認してしまいました。
多読を知ってから、「試験はもう関係ない」と思ってきたけど、TOEFL
の結果をみてすごく心が軽くなり、まだ試験にとらわれている部分
があったんだなと思いました。
なぜTOEFLの試験を受けたのかというと、
実は、わたしは子どもが大きくなったら英語圏の大学に留学したいなと
思っていたのですが、ある人から「40過ぎたら急に腰が重くなるよ。
行こうと思ってもいろいろあって行けなくなるよ」と言われたのです。
それで「どうしよう」と妄想ばかり膨らむので、TOEFLを受けて頭を
冷やそうと思い受験したのでした。
結果は、もう入れる大学があるという点数だったのですが、これをみて
「留学したくなったとき試験勉強的なことにあんまり時間を費やさなく
ても大丈夫なんだ」と思って、かえって留学熱が落ち着きました。(笑)
〉私は、今の所、聞く話す方面は必要が無いので、興味が薄いのですが、
〉某18金関係で、昨今、Writingが流行っていて、俄然興味が湧いています。
〉Writingも、読み続けるだけで、なんとかなるものなのでしょうか?
〉それとも、他に何か、シャドーイングが有効とか、
〉書くのだからやっぱりディクテーションが有効とか、
〉あるのでしょうか?
〉レベルO、1、2くらいの文を大量に読むことは、よく言われることですが・・・。
やさしいものを大量に読むことは大前提で、私も続けるつもりです。
でも、それだけでは足りず、実際に書くことが一番有効だと思って
います。
添削してくれる人がいてもいなくても(最近はネットで無料添削サービス
などあるようですが)毎日、または週何回か50語でも100語でも
書き続けることが最も早道だと思います。
この「書き続ける」というのが、お勉強くさくて継続が難しいのが困り
ものです。
多読は楽しく続けやすいですが、毎日書く(毎日でなくても週何回か)
というのは、頭をしぼらねばならず、自分の書いたものの現実を
つきつけられるので苦痛です。
私は実は1日数行の英語日記をつけて4年目なのですが、いまだに
面倒で、1週間も10日もためてしまい後でまとめて書いたりしています。
3年目はもう書くことについてはお勉強モードでいくしかないかと
思っているので、日記とは別にあえて毎日何百語かを書き続けるのを
やるかと思っていますが、いつ始めるか、考えただけで・・・・(笑)
ここまでしなくても、レベル0,1の本、または好きな作家の文章を
書き写すだけでも効果があると思っています。効果は分かりませんが、
私も気が乗らないときは、これをやる予定です。
〉〉「Long Kiss Goodnight」(DVD)
〉〉ジーナ・デイビスかっこいい!Stuart LittleのLittle夫人役とは全然違います。サミュエル・L・ジャクソンがいい味だしてますね。
〉英語とは全く関係ないですが、この映画は最高に良いですね。
〉追い詰められて駅の2階(3階?)の窓から外に飛び出して、
〉着地する前に下の池の氷を拳銃で打ち抜いて・・・っていうアクションは、
〉そのアイデアとスリル感で最上級のアクションだと思います。
私もそのアクションシーン大好きです。
主人公のサマンサ(ジーナ・デイビス)が駅で追われて、無意識にプロの
殺し屋として身体が動くところもぞくぞくします。
〉主人公のジーナ・デービスって、アン・タイラーのアクシデンタルツーリストの
〉ヒロインでもあるんですよね。
〉アメリカの女優さんは、すっごく演技の幅が広いなぁって思います。
アクシデンタルツーリストといえば道化師さんお薦めの本ですね。
このGRはもうすぐ読む予定です。楽しみですー。
私もジーナ・デイビスはすごいなあと思って、Amazonで検索していたら
「テルマ&ルイーズ」にもでていたんですね。(テルマとルイーズの
どちらだったか忘れましたが)これも見たい映画です。
〉〉 今回は読んだ本については整理がつかず、紹介できませんでしたが、1000万語くらいまで読んだらまとめて紹介したいと思っています。
〉そうそう、こっちが、本来の報告ですよね。
〉しおさんの1000万語報告を、今から楽しみに待っています。
ありがとうございます!
そうそう、別件ですが、タドキスト大会のとき、道化師さんに
「なぜそんなに英語をつきつめてやるのか、過去ログからは
読み取れなかった」と聞かれましたよね?
タドキスト大会では「会社で英語で悔しいことがあったから
自分の考えがいえるようになりたかった」という表面的な
答えをしてしまいました。これも動機のひとつですが、
自分が本当に動機だと思うものをすぐ整理できなかったの
でした。それで、いつかお話できたらなと思っていました。
私が会社勤めをしていたときは、1日12〜15時間くらい
会社で仕事し、休日出勤し、会社から歩いて5分くらいの寮に住み、
すごい田舎なのに車の免許もなかったので出歩けず、まさに
会社に住んでいるのと同じ状態を何年も続けていました。
この頃は寮に帰って雑誌やTVでも見て息抜きして寝るのが
最重要で、仕事関係の資格の勉強はしましたが、疲れている
のでそれを超えて何かしようとは思いませんでした。
しかし、退職し妊娠したら、それまで「会社に住んでいた」わけ
ですから地域に知り合いなど誰もおらず、また親兄弟も
遠く離れたところに住んでいるため、ひとりきりです。
子どもが生まれると、自分が予想していたよりはるかに重労働で、
典型的な母子二人の密室育児状態です。育児がつらければつらい
ほど、同じくらい何か激しく打ち込むものがなければ私の精神の
バランスがとれませんでした。社会から離れてしまいそうで恐ろ
しかったというのも大きいです。
別に英語でなくてもよかったのですが、退職直前に英語で悔しい
ことがあったので、英語を選んでしまったのです。
だから、SSSに出会う前の3年くらい、教材を利用した
「修行」的な勉強になってしまったのも、私の精神状態の反映
といえます。ぎりぎりの状態にはぎりぎりの勉強で反撃しな
ければなりませんでした。
でも、3年以上たっても簡単な文章も満足に書けないし、
読めないし、TVや映画は分からないし、この出来なさ加減は
いったいどうしたことかと思っていたところに、SSSのWebsite
を見つけて、今にいたります。
多読1年目は「修行」が少し残ってました。2年目は、子どもが
幼稚園にはいり、自分だけの時間が初めてとれ、
余裕ができたら修行色が一気になくなりましたね(笑)
私にとって、多読・多聴は英語の力を育ててくれると同時に
精神的なリハビリになりました。多読にめぐりあった時期も
タイミングがよかったんだなと思います。
「どうして英語を勉強しているのか」と聞かれても、たまたま
英語を選んでしまっただけで、全く英語である必然性はないのです。
だから、道化師さんが過去ログを読んでも見えなかったんだろう
と思います。
これからは、もうここまで英語をやったからずっと続けていくだろ
うな(笑)という感じです。自分がもともと好きだった本を読む
ことを通して、いろんな世界がみられる楽しさを思い出しました。
年末から1月にかけては、久しぶりに日本語の本もたくさん
読みました。
そしてTOEFLを受けて、さらに心が軽くなったので、
安定した精神状態で、まっとうに、自分のやりたい勉強をやれそうだな
と思っています。
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お名前: 道化師
投稿日: 2004/2/1(22:52)
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こんばんは、しおさん。道化師です。
丁寧なレスをいただき、恐縮です。
〉多読を知ってから、「試験はもう関係ない」と思ってきたけど、TOEFL
〉の結果をみてすごく心が軽くなり、まだ試験にとらわれている部分
〉があったんだなと思いました。
それは仕方ないですね。
点数で評価をしたいと思うのは、多分人間の性みたいなものなのではないでしょうか。
SSSの多読は、「競わない、点数で評価しない、自分が面白いだけが基準」
と言うのは、全く正しいのですが、自分の中だけに価値基準を置くと言うのは、
現代社会を生きている者にとっては、また逆に仙人の修行みたいな側面もあると思います。
なかなか「競う」「点数評価」という欲望に打ち克つのは難しいです。
仕事を定年して、余生を楽しむような立派なオジイサン達ですら、
「あいつは、勲○等だ」みたいな競争や評価を気にしますから。
〉なぜTOEFLの試験を受けたのかというと、
〉実は、わたしは子どもが大きくなったら英語圏の大学に留学したいなと
〉思っていたのですが、ある人から「40過ぎたら急に腰が重くなるよ。
〉行こうと思ってもいろいろあって行けなくなるよ」と言われたのです。
〉それで「どうしよう」と妄想ばかり膨らむので、TOEFLを受けて頭を
〉冷やそうと思い受験したのでした。
しおさんみたいに、そういう目的があると、
特にそういう焦燥感みたいなものが生まれてくるのは当然だと思います。
「今、何かをせねば」と言う思い、「将来に繋がる今にしたい」という思いは、
家庭で子育てに追われる女性の共通の思いなのでしょうけれど。
私の妻も、6歳と4歳の子供の世話をしつつ同様な思いをかかえているようです。
もっとも、子育てと言う立派な日常を送っている女性に、
そういう焦燥感を与える今の社会のあり方に私は懐疑的なのですが。
〉結果は、もう入れる大学があるという点数だったのですが、これをみて
〉「留学したくなったとき試験勉強的なことにあんまり時間を費やさなく
〉ても大丈夫なんだ」と思って、かえって留学熱が落ち着きました。(笑)
自分に対する免罪符が出来て良かったですね。
(人を一番追い詰めるのは、自分自身ですから、自分に対する免罪符は大切だと思います)
〉やさしいものを大量に読むことは大前提で、私も続けるつもりです。
〉でも、それだけでは足りず、実際に書くことが一番有効だと思って
〉います。
〉添削してくれる人がいてもいなくても(最近はネットで無料添削サービス
〉などあるようですが)毎日、または週何回か50語でも100語でも
〉書き続けることが最も早道だと思います。
なるほど。毎日、いや週に何本かARTを書いていると、良いわけですね。(笑)
(あっ、しおさんはARTはご存知なんでしたっけ?)
〉この「書き続ける」というのが、お勉強くさくて継続が難しいのが困り
〉ものです。
その点、ARTなら「お勉強くささ」は無くて持ってこいなのですが、
才能が必要なところが難です。
〉多読は楽しく続けやすいですが、毎日書く(毎日でなくても週何回か)
〉というのは、頭をしぼらねばならず、自分の書いたものの現実を
〉つきつけられるので苦痛です。
おぉ、しおさん程の方が「苦痛」という言葉をハッキリ使われるとなると、
余程苦痛なのですね。
〉私は実は1日数行の英語日記をつけて4年目なのですが、いまだに
〉面倒で、1週間も10日もためてしまい後でまとめて書いたりしています。
あっ、日記はダメです。私は日本語の日記だって、つけられない。
子供の頃の夏休みの宿題の絵日記なんて、地獄の苦しみでした。
日記という形式の持つ、あの「内面の吐露」みたいなのはどうもいけません。
だから、小学生の頃の作文も苦手だったなぁ。
中学生頃になって、「レポート」という自分自身以外の事についての文章を書いたり、
嘘八百をつく事を覚えてから、文章を書くのが、苦痛でなくなりましたが。(笑)
あっ、そうか、だから、「嘘日記」を付ければいいのか。
〉3年目はもう書くことについてはお勉強モードでいくしかないかと
〉思っているので、日記とは別にあえて毎日何百語かを書き続けるのを
〉やるかと思っていますが、いつ始めるか、考えただけで・・・・(笑)
ハハハ。夏休みの「学習計画」を立てて、その計画を毎日書き直すうちに、
夏休みが終わってしまうのと同じですね。
〉ここまでしなくても、レベル0,1の本、または好きな作家の文章を
〉書き写すだけでも効果があると思っています。効果は分かりませんが、
〉私も気が乗らないときは、これをやる予定です。
こんな予定まで教えていただいていいんですか?
人に言っちゃうと、プレッシャーで苦しくなりますよぉ。
〉そうそう、別件ですが、タドキスト大会のとき、道化師さんに
〉「なぜそんなに英語をつきつめてやるのか、過去ログからは
〉読み取れなかった」と聞かれましたよね?
〉タドキスト大会では「会社で英語で悔しいことがあったから
〉自分の考えがいえるようになりたかった」という表面的な
〉答えをしてしまいました。これも動機のひとつですが、
〉自分が本当に動機だと思うものをすぐ整理できなかったの
〉でした。それで、いつかお話できたらなと思っていました。
そんなに気にとめておいていただいて、ありがとうございます。
なんか、多読界のアフロディーテに語りかけられているようで、
恐縮やら、怖いやらです。
全国のしおさんファンに申し訳ない・・・。
〉私が会社勤めをしていたときは、1日12〜15時間くらい
〉会社で仕事し、休日出勤し、会社から歩いて5分くらいの寮に住み、
〉すごい田舎なのに車の免許もなかったので出歩けず、まさに
〉会社に住んでいるのと同じ状態を何年も続けていました。
おぉー非人間的な労働環境!まさに、日本の企業ですねぇ。
〉この頃は寮に帰って雑誌やTVでも見て息抜きして寝るのが
〉最重要で、仕事関係の資格の勉強はしましたが、疲れている
〉のでそれを超えて何かしようとは思いませんでした。
うら若き女性にあるまじきライフスタイルですね。
〉しかし、退職し妊娠したら、それまで「会社に住んでいた」わけ
〉ですから地域に知り合いなど誰もおらず、また親兄弟も
〉遠く離れたところに住んでいるため、ひとりきりです。
肉体的には解放されましたが、今度は精神的な危機ですね。
〉子どもが生まれると、自分が予想していたよりはるかに重労働で、
〉典型的な母子二人の密室育児状態です。育児がつらければつらい
〉ほど、同じくらい何か激しく打ち込むものがなければ私の精神の
〉バランスがとれませんでした。社会から離れてしまいそうで恐ろ
〉しかったというのも大きいです。
この恐怖は、男の場合、企業を定年退職した後に訪れるようです。
どちらにしても、企業がその責任も負える訳も無いのに、
社員である間は、その社員の人間としての生活、人生すべてを
覆い包もうとする悪弊の結果です。
もし、企業がそう望むのなら、昔の地域社会が担っていた
生活の場としてのコミュニティーを築かなければならないのでしょうけれど、
それは「株式会社」という組織の宿命として不可能でしょうし。
しおさんだけでなく、子供が乳幼児期の母親の孤独感は大変なものです。
私の場合も、この頃ほど妻に帰宅を待ち望まれた事はなかったなぁ。
そして、今の社会は意識ある女性に「子育てさへしてれば充分」という
先ほども言った「免罪符」は与えていないですし。
〉別に英語でなくてもよかったのですが、退職直前に英語で悔しい
〉ことがあったので、英語を選んでしまったのです。
「藁をも掴む思い」の藁が「英語」だったわけですね。
とても良く解ります。
もしかすると、私自身も心の中の何処かで、
仕事をしている自分、父としての自分、夫としての自分という
部分的「役割」以外に、「自分としての自分」な部分が欲しくて、
学生時代に徹底的に嫌っていた「英語」に触れてみようと思ったのかも知れません。
〉だから、SSSに出会う前の3年くらい、教材を利用した
〉「修行」的な勉強になってしまったのも、私の精神状態の反映
〉といえます。ぎりぎりの状態にはぎりぎりの勉強で反撃しな
〉ければなりませんでした。
楽しくては「免罪符」にならない訳ですね。
〉でも、3年以上たっても簡単な文章も満足に書けないし、
〉読めないし、TVや映画は分からないし、この出来なさ加減は
〉いったいどうしたことかと思っていたところに、SSSのWebsite
〉を見つけて、今にいたります。
「藁」としての英語学習が、「藁」である必要性が少し薄らいで来た時、
英語学習自体を目的とした英語学習ではものにならない、
英語学習のその先にあるものを得て初めてものになり始めるという感じでしょうか。
〉多読1年目は「修行」が少し残ってました。2年目は、子どもが
〉幼稚園にはいり、自分だけの時間が初めてとれ、
〉余裕ができたら修行色が一気になくなりましたね(笑)
やはり、人間、自然な状態では楽しい方に流れるのでしょうね(笑)
〉私にとって、多読・多聴は英語の力を育ててくれると同時に
〉精神的なリハビリになりました。多読にめぐりあった時期も
〉タイミングがよかったんだなと思います。
これも営業マン等の研修なんかでよく言われる事らしいですが、
「欲しいと思った物は必ず手に入る」そうです。
欲しいと思えば、手に入れる方法を考え、それに向かって努力するからだそうです。
ある意味、私もこの意見には賛成です。
タイミングというような「運命」的なものではなく、
きっと多読との出会いは、しおさんが本当に望んだ結果なのだと思います。
聖書にも「求めよ、されば与えられん」とあるみたいですし。
〉「どうして英語を勉強しているのか」と聞かれても、たまたま
〉英語を選んでしまっただけで、全く英語である必然性はないのです。
〉だから、道化師さんが過去ログを読んでも見えなかったんだろう
〉と思います。
英語である必然性はないけれど、何かが必要だったと言うのはとても良く解りました。
突き詰めた感じだったのは、「英語」に対してではなく、
「生きる」事に対してだったのですね。
そうとは知らず、軽ーーく尋ねてしまった非礼をお許し下さい。
〉これからは、もうここまで英語をやったからずっと続けていくだろ
〉うな(笑)という感じです。自分がもともと好きだった本を読む
〉ことを通して、いろんな世界がみられる楽しさを思い出しました。
一人の生きられる人生は、どう転んでも限界がありますから、
読書はその限界の向こうを見せてくれる、大きい喜びですものね。
〉そしてTOEFLを受けて、さらに心が軽くなったので、
〉安定した精神状態で、まっとうに、自分のやりたい勉強をやれそうだな
〉と思っています。
私なんかに、こんなに深く動機を語って頂いて良かったのか解りませんが、
きっとしおさんと同じような状況で英語に関わっている方もいらっしゃるでしょう。
そんな方の心のリハビリの為にも多読は有効という素敵なお話を
ありがとうございました。
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304. Re:道化師さん、こちらこそありがとうございます。
お名前: しお
投稿日: 2004/2/2(20:54)
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道化師さん、こんにちは。しおです。
〉それは仕方ないですね。
〉点数で評価をしたいと思うのは、多分人間の性みたいなものなのではないでしょうか。
〉SSSの多読は、「競わない、点数で評価しない、自分が面白いだけが基準」
〉と言うのは、全く正しいのですが、自分の中だけに価値基準を置くと言うのは、
〉現代社会を生きている者にとっては、また逆に仙人の修行みたいな側面もあると思います。
〉なかなか「競う」「点数評価」という欲望に打ち克つのは難しいです。
〉仕事を定年して、余生を楽しむような立派なオジイサン達ですら、
〉「あいつは、勲○等だ」みたいな競争や評価を気にしますから。
そうですね。「点数」「勲○等」という尺度で、何をどれだけ計ったこと
になるのか、もう、一部だけを取り出して計ったことにしかならないけれ
ども、安心ですよね。
分かりやすいから。
〉〉結果は、もう入れる大学があるという点数だったのですが、これをみて
〉〉「留学したくなったとき試験勉強的なことにあんまり時間を費やさなく
〉〉ても大丈夫なんだ」と思って、かえって留学熱が落ち着きました。(笑)
〉自分に対する免罪符が出来て良かったですね。
〉(人を一番追い詰めるのは、自分自身ですから、自分に対する免罪符は大切だと思います)
よかったです(笑)
なにかで自分を許さないと、生きにくいことがありますね。
〉〉毎日、または週何回か50語でも100語でも
〉〉書き続けることが最も早道だと思います。
〉なるほど。毎日、いや週に何本かARTを書いていると、良いわけですね。(笑)
〉(あっ、しおさんはARTはご存知なんでしたっけ?)
いえ、私はARTって何か知らないのですが、某18金MLの関係ですか?
〉あっ、日記はダメです。私は日本語の日記だって、つけられない。
〉子供の頃の夏休みの宿題の絵日記なんて、地獄の苦しみでした。
〉日記という形式の持つ、あの「内面の吐露」みたいなのはどうもいけません。
〉だから、小学生の頃の作文も苦手だったなぁ。
〉中学生頃になって、「レポート」という自分自身以外の事についての文章を書いたり、
〉嘘八百をつく事を覚えてから、文章を書くのが、苦痛でなくなりましたが。(笑)
〉あっ、そうか、だから、「嘘日記」を付ければいいのか。
「ART(って何か知りませんが)」か「嘘日記」ってとってもいいと思い
ますよ〜。
ペギー双葉山さんのポエムみたいなのも、すごくよさそう。
私は惰性でやっているけど、日記はいかんです。
書くことも決まってきてしまいますしね。
自分が読んだものについて何か書くというのも、いいらしいです。
でも、道化師さんの場合だと、日本語で緻密な分析を書ける方だから
英語だと、いやになってしまうかもしれないですね。
簡単な「どうして、ここで○○しなかったんだ?」というちょっとした
ツッコミくらいの文章からがいいみたいです。
〉〉ここまでしなくても、レベル0,1の本、または好きな作家の文章を
〉〉書き写すだけでも効果があると思っています。効果は分かりませんが、
〉〉私も気が乗らないときは、これをやる予定です。
〉こんな予定まで教えていただいていいんですか?
〉人に言っちゃうと、プレッシャーで苦しくなりますよぉ。
私の場合、こういう予定を言うのは全然プレッシャーにならないタイプ
なので大丈夫ですよ。
〉〉タドキスト大会では「会社で英語で悔しいことがあったから
〉〉自分の考えがいえるようになりたかった」という表面的な
〉〉答えをしてしまいました。これも動機のひとつですが、
〉〉自分が本当に動機だと思うものをすぐ整理できなかったの
〉〉でした。それで、いつかお話できたらなと思っていました。
〉そんなに気にとめておいていただいて、ありがとうございます。
〉なんか、多読界のアフロディーテに語りかけられているようで、
〉恐縮やら、怖いやらです。
〉全国のしおさんファンに申し訳ない・・・。
いえ、そんな、タドキスト大会で答えたとき、
「これは違うな」と自分でも思ったんですよ。
「会社で英語で悔しいことがあったから」というのは確かに事実
だけれども、ちょっとした小石くらいのことで、真の動機ではない。
なぜ突き詰めてやっているかの答えにはなりません。
しかしその場ではうまく言語化できず、道化師さんも腑に落ちていな
いだろうなと思いました。それで自分の中ですごくひっかかっていた
のです。
私は道化師さんの文章がとても好きなので、道化師さんにこんなお茶
を濁した答えをしたくなかったな、と思っていたのでした。
〉〉私が会社勤めをしていたときは、1日12〜15時間くらい
〉〉会社で仕事し、休日出勤し、会社から歩いて5分くらいの寮に住み、
〉〉すごい田舎なのに車の免許もなかったので出歩けず、まさに
〉〉会社に住んでいるのと同じ状態を何年も続けていました。
〉おぉー非人間的な労働環境!まさに、日本の企業ですねぇ。
ええ、もう典型的です(笑)
どれだけ仕事に没頭してどれだけ家に帰らないかでエラさが決まります。
〉〉子どもが生まれると、自分が予想していたよりはるかに重労働で、
〉〉典型的な母子二人の密室育児状態です。育児がつらければつらい
〉〉ほど、同じくらい何か激しく打ち込むものがなければ私の精神の
〉〉バランスがとれませんでした。社会から離れてしまいそうで恐ろ
〉〉しかったというのも大きいです。
〉この恐怖は、男の場合、企業を定年退職した後に訪れるようです。
〉どちらにしても、企業がその責任も負える訳も無いのに、
〉社員である間は、その社員の人間としての生活、人生すべてを
〉覆い包もうとする悪弊の結果です。
〉もし、企業がそう望むのなら、昔の地域社会が担っていた
〉生活の場としてのコミュニティーを築かなければならないのでしょうけれど、
〉それは「株式会社」という組織の宿命として不可能でしょうし。
新聞などで、退職後の男性の心の危機についての記事を読むと、分かる
なあと思う部分があります。
〉しおさんだけでなく、子供が乳幼児期の母親の孤独感は大変なものです。
〉私の場合も、この頃ほど妻に帰宅を待ち望まれた事はなかったなぁ。
〉そして、今の社会は意識ある女性に「子育てさへしてれば充分」という
〉先ほども言った「免罪符」は与えていないですし。
〉「藁をも掴む思い」の藁が「英語」だったわけですね。
〉とても良く解ります。
〉もしかすると、私自身も心の中の何処かで、
〉仕事をしている自分、父としての自分、夫としての自分という
〉部分的「役割」以外に、「自分としての自分」な部分が欲しくて、
〉学生時代に徹底的に嫌っていた「英語」に触れてみようと思ったのかも知れません。
「自分としての自分」、大切ですよね。
〉〉だから、SSSに出会う前の3年くらい、教材を利用した
〉〉「修行」的な勉強になってしまったのも、私の精神状態の反映
〉〉といえます。ぎりぎりの状態にはぎりぎりの勉強で反撃しな
〉〉ければなりませんでした。
〉楽しくては「免罪符」にならない訳ですね。
その通りです。過酷であればあるほどいいという。
会社時代の名残もあったでしょうか。
〉〉多読1年目は「修行」が少し残ってました。2年目は、子どもが
〉〉幼稚園にはいり、自分だけの時間が初めてとれ、
〉〉余裕ができたら修行色が一気になくなりましたね(笑)
〉やはり、人間、自然な状態では楽しい方に流れるのでしょうね(笑)
あはは、そうそう、やっぱりこれが自然ですよね。
〉〉私にとって、多読・多聴は英語の力を育ててくれると同時に
〉〉精神的なリハビリになりました。多読にめぐりあった時期も
〉〉タイミングがよかったんだなと思います。
〉これも営業マン等の研修なんかでよく言われる事らしいですが、
〉「欲しいと思った物は必ず手に入る」そうです。
〉欲しいと思えば、手に入れる方法を考え、それに向かって努力するからだそうです。
〉ある意味、私もこの意見には賛成です。
〉タイミングというような「運命」的なものではなく、
〉きっと多読との出会いは、しおさんが本当に望んだ結果なのだと思います。
〉聖書にも「求めよ、されば与えられん」とあるみたいですし。
そうかもしれません。多読を通して自分が得たもの、いろいろなご縁など
を考えると、偶然では片付けられないような気がします。
〉英語である必然性はないけれど、何かが必要だったと言うのはとても良く解りました。
〉突き詰めた感じだったのは、「英語」に対してではなく、
〉「生きる」事に対してだったのですね。
〉そうとは知らず、軽ーーく尋ねてしまった非礼をお許し下さい。
そんなこと全然ないですよ〜!「別に仕事に使うわけでも、日常生活に
必要なわけでもないのに、どうしてこんなに突き詰めてやっているんだ
ろう?」というのは、普通疑問に思われるでしょう。(笑)
〉〉そしてTOEFLを受けて、さらに心が軽くなったので、
〉〉安定した精神状態で、まっとうに、自分のやりたい勉強をやれそうだな
〉〉と思っています。
〉私なんかに、こんなに深く動機を語って頂いて良かったのか解りませんが、
〉きっとしおさんと同じような状況で英語に関わっている方もいらっしゃるでしょう。
〉そんな方の心のリハビリの為にも多読は有効という素敵なお話を
〉ありがとうございました。
単に私が気になっていただけですのに、こちらこそ長い話を聞いて
いただいてありがとうございました。
道化師さんがおっしゃるように、同じような状況で英語に関わって
いる方もいらっしゃるはずですよね。
「こんな状況で落ち着いて本なんか読んでられない」という方もたく
さんおられると思います。でも、英語の多読という方法もある、という
ことが頭の隅に残っていれば、必要な時期がきたときに、きっと力に
なるのではと思っています。