200万語通過しました

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(01:57)]

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173. 200万語通過しました

お名前: 慈幻 http://www.memorize.ne.jp/diary/96/28454/
投稿日: 2004/1/22(12:22)

------------------------------

どうもご無沙汰しております。慈幻です。

先日、1月21日にJostein Gaarderの「Sophie's World」
を読了し、累計2,026,900語を突破しましたのでご報告
します。

100万語を達成したのが昨年の7月20日ですので、100万
語から200万語までに要した期間は6ヶ月弱、語数平均は
1日5,000語程度。読んだ本は、児童書123冊、アメコミ
4冊で、計127冊、1,007,600語です。

ちなみに、内訳は以下の通りです。

○児童書:シリーズもの
Abracadabra!	            7冊 	   56,000語 
A to Z Mysteries              1冊 	    7,000語 
Bailey School Kids	            2冊 	   15,000語 
Capital Mysteries	            3冊 	   21,000語 
Captain Underpants	            2冊 	   14,000語 
Deltora Quest	            1冊 	   25,000語 
Dragon Slayers' Academy	   1冊 	    8,000語 
Jigsaw Jones	           22冊      132,000語 
Magic School Bus	            2冊 	   14,000語 
MTH Merlin Mission	            1冊 	   15,000語 
MTH Research Guide	            1冊       5,500語 
MAXimum Boy	            8冊      64,000語 
Nancy Drew Notebook	   6冊      42,000語 
Nate the Great	           15冊 	   22,500語 
Secrets of Droon	           19冊     181,600語 
Zack Files	           30冊     152,000語 

	              小計 121冊    774,600語 

○児童書:シリーズもの以外
Gaader	          1冊    176,000語 
Sachar	          1冊     27,000語

	      小計  2冊    203,000語 

○アメコミ
Daredevil          2冊     18,000語 
Spiderman         2冊     12,000語 

	            小計   4冊   30,000語 

                    合計 127冊  1,007,600語      


100万語達成に要した期間は3ヶ月、語数平均は1日1万語
を超えていたことを考えると、100万語〜200万語までの
ペースは100万語までの半分ですが、日本語での読書と
のバランスを考えると、これくらいが私にとって快適な
ペースのようです。

200万語を通過した感想ですが、他の方と同じく、これ
と言って目だった変化はありません。

確かに、英文に対する拒否感はほぼ無くなりましたが、
100万語通過時と比べてどうかと言うと自分でもよく分
からないというのが正直な所です。

とは言え、英語での読書が、ほぼ習慣として定着しつ
つあるので、このまま普通に読み続けて行ければ良い
かなと漠然と思っています。

●シリーズ評(100万語報告で言及したものは除く)

○Abracadabra! シリーズ(LV3?)

Abracadabra Clubという手品サークルの少年少女4人組
が不思議な事件に挑むというシリーズ。

手品+推理モノという設定や主要キャラクターの掛け
合いとかは良いのですが、お話的には今ひとつ。

というか、せっかく手品サークルが探偵役なのだから、
事件の謎というかトリックにもっと凝って欲しいとい
うのが正直なところ。

巻末に、キャラクターが話中で使った手品の種明かし
があるのはプラスポイントです。

○Bailey School Kids シリーズ(LV2?)

正式には、The Adventures of the Bailey School Kids 
シリーズです。

Bailey Schoolの三年生の少年少女達が、彼らの出会
う奇妙な大人たちの正体を探ろうとするというのが
基本的な筋立てです。

Zack Files シリーズと異なり、その奇妙な大人が本
当にただの人間なのか、それとも人間に紛れた怪物な
のかは分からないまま話は進みますが、それが却って
緊張感を増していて良い感じです。

○Capital Mysteries シリーズ(LV2?)

A to Z Mysteriesシリーズの作者の新シリーズで、ワ
シントンDCの同じマンションに住むKCとMarshallが事
件に挑むシリーズ。

Capital Mysteriesの名前通り、毎回、アメリカの首
都であるワシントンDCを代表する場所に絡む事件が
起こるのが特徴のようです。

男女の小学生コンビ、おまけに少年の方が少女に振
り回されるという、「不遇な主人公」が好きな私の
ツボに嵌っているのですが、大統領とかが事件に絡
んでくるのはちょっと無理があるという気がしない
でもないです。

○Jigsaw Jones シリーズ(LV2?)

小学2年生の私立探偵Jigsaw Jonesとそのパートナー
Milaが1日1ドルで依頼を受け、事件を解決するという
シリーズ。

事件そのものは他愛無いものばかりですが、私立探
偵らしく振舞おうとするJigsaw君が楽しいです。

個人的にはパートナーのMila嬢との関係が今後どう
なるのか気になるところですが、さすがに小学2年
生だとそういう展開はないのかもしれません。

○MAXimum Boy シリーズ

宇宙から持ち返られた岩に誤って直接触れてしまい、
超人になってしまったMax君が大統領の依頼で難事件
に挑むというシリーズ。

スーパーマンを始め、アメコミのパロディ満載です
し、独特のトボケた雰囲気が楽しいですが、Maxの
学校生活における超能力の「悪用」(?)に関して
は疑問がないではないです。

それと、Magic School Houseの宇宙へ行く巻でも
思ったことですが、アメリカのフィクションにお
ける「放射能」や「放射線」の扱いの問題につい
ても色々と考えさせられました。

○Nate the Great シリーズ

パンケーキの好きな少年、Nate the Greatが愛犬
Sludgeと共に事件に挑むシリーズ。

事件の他愛なさとNate君のハードボイルド振りの
ミスマッチが何とも言えない独特の味わいを出し
ていて、非常に面白いです。

個人的には、不思議少女のRosamond嬢の活躍を期
待したいところです。

○Zack Files シリーズ

Zack少年の身の回りで次々に起こる超自然現象の
数々を描くシリーズ。

輪廻転生、平行世界、ポルターガイスト、超能力、
二重人格、呪い、宇宙人、吸血鬼、人狼、etc.

中学時代「ムー」を愛読していた私の琴線を揺る
がしてやまないテーマの数々をたっぷりのユーモ
アで料理する作者の腕が見事です。

個人的には、この二周目では一番の「当り」だと
思っています。

●個人的考察:「普遍文法」と「多読」について

掲示板で初心者や入門者の方が感じている疑問と
して、「易しい英語をたくさん読むだけで本当に
英語力がつくのか?」というのが多々見受けられ
ます。

中級者・上級者の方々の回答・アドバイスは様々
ですが、要約すると、「量が全てを解決する」、
言い換えるなら、「理屈は置いておいて、実際に
たくさん読めば実感できるから大丈夫です」とい
う趣旨になるかと思います。

確かに、「経験則」として、そのように回答する
のは正しいと思いますが、私のように「理屈っぽ
い人間」は、残念ながらそのような説明では満足
出来ないと言うのが正直な所です。

そこで、私自身が納得したいという非常に個人的
な動機から次のような説明を考えてみました。但
し、あくまで自分が納得するための屁理屈ですの
で、鵜呑みにはされないようにお願いします(笑)

ノーム・チョムスキーという言語学者が、人間の
言語能力を説明する作業仮説として、「普遍文法」
という概念を提唱しています。

これは、種としての人間が固有に持っている普遍的
な言語能力であり、この能力があるからこそ、文法
的に間違った文とか、途中で終わってしまうような
不完全な文とかを聞かされただけの赤ん坊でも、ご
く僅かな間に母語の複雑な文法規則を身につけるこ
とができるという考え方です。

非常に乱暴な言い方をすれば、赤ん坊は「母語の文
法を習得する」のではなく、「元々備わっている『
普遍文法』を母語に合うように調整する」というこ
とです。

では、この「調整」はどのようにして行われるので
しょうか?

赤ん坊が母語を獲得する際に文法や単語を必死に覚
えたりする筈はなく、ただひたすら自分の周囲で母
語が使われているのを見聞きするだけです。

そして、日常生活で使われる母語は語彙が非常に限
られていたり、文法的に間違いがあったり、省略さ
れていたりすることが多くあります。

つまり、その使用例が偏っていようが、多少の間違
いを含んでいようが、実際の使用例を大量に見聞き
すれば、自然と調整されるという機能を「普遍文法」
は持つと言えます。

ですから、仮にこの「普遍文法」のような言語能力
が人間に備わっているとするならば、母語と第二言
語、会話と識字という差異は考慮されるべきでしょ
うが、理論上、「易しい英文を大量に読むことで、
普遍文法が自然に英語用に調整される」可能性は十
分にあると考えられます。


以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。

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174. Re: 200万語おめでとうございます!

お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2004/1/22(13:36)

------------------------------

慈幻さん、こんにちはー。
200万語通過おめでとうございます。

(この間お誕生日だったのね?そちらもおめでとうございます。
○○代山羊座仲間だー。(笑))

〉○児童書:シリーズもの
〉Abracadabra! 7冊 56,000語
〉A to Z Mysteries 1冊 7,000語
〉Bailey School Kids 2冊 15,000語
〉Capital Mysteries 3冊 21,000語
〉Captain Underpants 2冊 14,000語
〉Deltora Quest 1冊 25,000語
〉Dragon Slayers' Academy 1冊 8,000語
〉Jigsaw Jones 22冊 132,000語
〉Magic School Bus 2冊 14,000語
〉MTH Merlin Mission 1冊 15,000語
〉MTH Research Guide 1冊 5,500語
〉MAXimum Boy 8冊 64,000語
〉Nancy Drew Notebook 6冊 42,000語
〉Nate the Great 15冊 22,500語
〉Secrets of Droon 19冊 181,600語
〉Zack Files 30冊 152,000語

〉 小計 121冊 774,600語

〉○児童書:シリーズもの以外
〉Gaader           1冊 176,000語
〉Sachar           1冊 27,000語

〉       小計  2冊 203,000語

〉○アメコミ
〉Daredevil         2冊 18,000語
〉Spiderman         2冊 12,000語

〉 小計 4冊 30,000語

相変わらず、シリーズもの読みすすめられてますね。
面白そうなシリーズがたくさんで参考になります。
その中でのゴルデルはなんだかちょっとすごい。

〉○Abracadabra! シリーズ(LV3?)

手品と推理って面白そうなのに、今ひとつなのね。
でも、手品好きにはいいかも。

〉○Bailey School Kids シリーズ(LV2?)

奇妙な大人たちというのが面白そう。
わからなさが不気味な感じなのかしら。

〉○Capital Mysteries シリーズ(LV2?)

男女の小学生コンビ、ちょっと尻に敷かれ気味・・・。
面白そうですね。A to Zより易しめですか?

〉○Jigsaw Jones シリーズ(LV2?)

これ、この間古本屋で見つけて、あ、慈幻さんの日記にあったのだと
買ってみました。たわいもないけど、探偵っぽくという雰囲気が
いいですよね。そうか、さすがに小学二年生だとそういう展開は
ないのかな・・・。

〉○MAXimum Boy シリーズ

おぉ、これって、パロディになっているのですね。
おバカ本とよく聞くけど、そんな本だったんだ。

〉○Nate the Great シリーズ

このシリーズは好き。
Rosamondはたまりませんよね。やっぱり、このシリーズは
なんといっても彼女ですねー。

〉○Zack Files シリーズ

人気シリーズのようですが、こういうのの話なのですね。
ムー、一度くらい買った覚えが。なんかなつかしー。

「普遍文法」の話も面白く拝読しました。

それでは、またそのうち楽しいご報告お待ちしています。

これからも楽しい読書を!


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178. どうも有難うございます

お名前: 慈幻 http://www.memorize.ne.jp/diary/96/28454/
投稿日: 2004/1/23(12:54)

------------------------------

どうも慈幻です。

>慈幻さん、こんにちはー。
>200万語通過おめでとうございます。

どうも有難うございます。

>(この間お誕生日だったのね?そちらもおめでとうございます。
>○○代山羊座仲間だー。(笑))

そうです。ただ、めでたいかどうかに関してはノーコメントと
させて頂きたく(苦笑)

>相変わらず、シリーズもの読みすすめられてますね。

私にはこのやり方が合っているようですので。ただ、面白そ
うなシリーズを見つけても、1巻が在庫切れとか、途中の歯
抜けが多いとか、断念せざるを得ないものもあります。

>面白そうなシリーズがたくさんで参考になります。

ご参考になれば幸いです。本当は書評に挙げられれば良いの
でしょうが、そこまでの気力は出そうにありません。

>その中でのゴルデルはなんだかちょっとすごい。

2〜3レベル中心で読んでて、確かにそこだけ突出してま
す。ですが、中盤までの話の内容は西洋哲学史の解説が中
心で、哲学者の名前と文脈から内容は大体分かります。多
分、あれ以外の本で、同じレベルの本はまだ読めないので
はないかと(苦笑)

>〉○Abracadabra! シリーズ(LV3?)
>
>手品と推理って面白そうなのに、今ひとつなのね。

お話としては、ごく普通です。多分、私の「手品サークル
のメンバーが主人公だから、謎は凝ってるに違いない」と
いう期待が大き過ぎたせいかと。

>〉○Bailey School Kids シリーズ(LV2?)
>
>奇妙な大人たちというのが面白そう。
>わからなさが不気味なのかしら。

そんな感じです。基本的に、不気味さ・怖さというのは、
「相手の正体が分からない」方が強まるのではないかと
思います。

>〉○Capital Mysteries シリーズ(LV2?)
>
>男女の小学生コンビ、ちょっと尻に敷かれ気味・・・。
>面白そうですね。A to Zより易しめですか?

二人の掛け合いは面白いです。レベルとしてはA to Zと
同じくらいかと。LLV2としたのは、お勧めリストでの方
でA to ZがLV2となっていたのでそれに合わせました。

>〉○Jigsaw Jones シリーズ(LV2?)
>
>これ、この間古本屋で見つけて、あ、慈幻さんの日記にあったのだと
>買ってみました。たわいもないけど、探偵っぽくという雰囲気が
>いいですよね。

Nate君のハードボイルド振りとはまた違った味わいがあって私は好き
です。

>そうか、さすがに小学二年生だとそういう展開はないのかな・・・。

Nate the Greatではその予兆らしきものが出てたので、やってやれ
ないことはないかと。

>〉○MAXimum Boy シリーズ
>
>おぉ、これって、パロディになっているのですね。
>おバカ本とよく聞くけど、そんな本だったんだ。

基本的にはスーパーマンでしょうが、他のアメコミのパロディらし
きものも散見されます。

>〉○Nate the Great シリーズ
>
>このシリーズは好き。

冒頭の“I am Nate the Great."で始まるハードボイルド振りや、
捜査に必ず帽子とコートを着用するスタイルへの徹底した拘り方
等が好きです。

>Rosamondはたまりませんよね。やっぱり、このシリーズは
>なんといっても彼女ですねー。

彼女は良い味を出してます。私的にも彼女は一押しです。

>〉○Zack Files シリーズ
>
>人気シリーズのようですが、こういうのの話なのですね。

題材がその手のと言うだけで、基本的には「お馬鹿なコメディ」
かと。

30巻は多少厚くなってますが、基本的には薄くて、さらっと読
めて、お馬鹿で笑えるという気分転換にはもってこいのシリー
ズです。

>ムー、一度くらい買った覚えが。なんかなつかしー。

ネタとして読む分には今でも笑えるので、偶に買うようになり
ました。

〉「普遍文法」の話も面白く拝読しました。

適当に考えた説明ですので、穴だらけなのはご容赦を。

〉それでは、またそのうち楽しいご報告お待ちしています。
〉これからも楽しい読書を!

了解です。

以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。


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179. 慈幻さん、200万語おめでとうございます

お名前: Julie
投稿日: 2004/1/23(15:34)

------------------------------

ご無沙汰してます。Julie です。

〉先日、1月21日にJostein Gaarderの「Sophie's World」
〉を読了し、累計2,026,900語を突破しましたのでご報告
〉します。

ひゃー、Sophie's World!! レベル9!
私もいつか読みたい。面白かったですか?

慈幻さんが以前紹介してくれた Dragon Slayers' Academy が
面白かったので、ずっとお礼がいいたかったのです。
へろへろ系ファンタジーで、いいですよねー。
それから、慈幻さんとペギー双葉山さんの論争(?)が元になって
「ネタばれ広場」ができました。(気付いてました?)
Marvin くんの Flying Birthdaycake のスレッド、
まだだったら読んでくださいね。

以下、部分的な反応で失礼します。

〉○MAXimum Boy シリーズ

〉それと、Magic School Houseの宇宙へ行く巻でも
〉思ったことですが、アメリカのフィクションにお
〉ける「放射能」や「放射線」の扱いの問題につい
〉ても色々と考えさせられました。

日本では「放射能→死」というイメージなのですが、
アメリカのフィクションだと、魔法や奇跡を起こすための
マジック・ワードになってる気がします。
放射能に対するリアリティが薄いのでしょうね。

〉○Nate the Great シリーズ

まだ1冊しか読んでないのですが、
この文体は、タドキストがアウトプットするときの
お手本になるのではないかと勝手に思ってます。

〉○Zack Files シリーズ

慈幻さん、30冊も読んでるー!!

〉個人的には、この二周目では一番の「当り」だと
〉思っています。

私もこのシリーズ「当り」だと思います。
どの巻から読んでもいいってところも好きです。

しかし・・・むしょうにツッコミたくなったりしませんか?
(それが面白いってことの証明なんですが)

〉●個人的考察:「普遍文法」と「多読」について

たいへん面白く読みました。
(私はチョムスキーも「普遍文法」も「生成文法」もよく知らないのです)
最近ばくぜんと思っていたのですが、
人間って、天井の染みを見ても、なんらかの規則性をみいだして、
顔に見えたりしますよね。
混沌とした多読の海へ放りこまれても、そこになんらかの規則性
(つまり文法というか、言葉のルール)を見つけちゃう
というのは、人間としてとても自然ではないかと思うのです。
慈幻さんの「普遍文法」の話と噛み合ってるかわかりませんが、
書いてみました。

以上、雑談のみですが、失礼します。

Happy Reading!


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184. Re: 慈幻さん、200万語おめでとうございます

お名前: 慈幻 http://www.memorize.ne.jp/diary/96/28454/
投稿日: 2004/1/24(08:42)

------------------------------

どうも慈幻です。

>ご無沙汰してます。Julie です。

お久しぶりです。

>ひゃー、Sophie's World!! レベル9!

みちるさんへの返事でも書きましたが、中盤までの話の内
容は西洋哲学史の解説が中心で、哲学者の名前と文脈から
内容が大体分かるからこそ読めました。多分、あれ以外の
本で、同じレベルの本は読めません(苦笑)

>私もいつか読みたい。面白かったですか?

西洋哲学史の入門書としても、ファンタジーとしてもかな
りの出来で、終盤までは非常に面白かったです。

ただ、終盤の現代思想の解説と最後の「物語としての決着
の付け方」が、私的には今ひとつでした。

この辺は、多分、意見が分かれるところだと思いますので、
Julieさんが読まれた時に感想を聞かせてくださると有り難
いです。

>慈幻さんが以前紹介してくれた Dragon Slayers' Academy が
>面白かったので、ずっとお礼がいいたかったのです。
>へろへろ系ファンタジーで、いいですよねー。

そう言って頂けると紹介した甲斐があります。現在、10巻が
届くのを首を長くして待っているところです。

>それから、慈幻さんとペギー双葉山さんの論争(?)が元になって
>「ネタばれ広場」ができました。(気付いてました?)

「ネタばれ広場」が出来たのは知ってましたが、チェックしてま
せんでした。

>Marvin くんの Flying Birthdaycake のスレッド、
>まだだったら読んでくださいね。

了解です。

>以下、部分的な反応で失礼します。
>
>〉それと、Magic School Houseの宇宙へ行く巻でも
>〉思ったことですが、アメリカのフィクションにお
>〉ける「放射能」や「放射線」の扱いの問題につい
>〉ても色々と考えさせられました。
>
>日本では「放射能→死」というイメージなのですが、
>アメリカのフィクションだと、魔法や奇跡を起こすための
>マジック・ワードになってる気がします。
>放射能に対するリアリティが薄いのでしょうね。

それは私も強く感じました。

ただ、こういうことにも気づけるのが児童書をたくさ
ん読むことのメリットかと。

>〉○Nate the Great シリーズ
>
>まだ1冊しか読んでないのですが、
>この文体は、タドキストがアウトプットするときの
>お手本になるのではないかと勝手に思ってます。

成る程。

私は読書一辺倒なので、そういう視点はありませんで
したが、必要最小限のことを述べるハードボイルドを
意識した易しい文体というのは、確かに英作文の参考
になりますね。

>〉○Zack Files シリーズ
>
>慈幻さん、30冊も読んでるー!!

既刊は全部読破しました。

実は、向こうで放映されているというTVシリーズを観
てみたいとは思っているのですが、入手方法が分から
ないので保留中。

>私もこのシリーズ「当り」だと思います。
>どの巻から読んでもいいってところも好きです。

ただ、個人的には、Zack Filesの18巻だけは、Dragon
Slayers' Academyの8巻を読んでから読むべきかと。

この2冊は同じ事件をそれぞれZackとWiglafの視点で
描かれていて、2冊を読んで初めて全体像が分かると
いう凝った仕掛けになっていますので。

>しかし・・・むしょうにツッコミたくなったりしませんか?

その手のネタに詳しければ詳しいほど、ツッコミのネタが
満載です。

>(それが面白いってことの証明なんですが)

作者は思い切り狙ってると思います。特に、X-Fileは
意識的にパロディ化してるでしょう(笑)

>〉●個人的考察:「普遍文法」と「多読」について
>
>たいへん面白く読みました。

どうも有難うございます。

>(私はチョムスキーも「普遍文法」も「生成文法」もよく知らないのです)

私も大学の一般教養で言語学の講義を聴き、後は、その手の
入門書を何冊か読んだ程度です。

それに、チョムスキー氏は存命で、当初の概念からは大分修
正されたそうなので、私の理解はかなり間違ってる可能性も
あることはご留意ください(苦笑)

>最近ばくぜんと思っていたのですが、
>人間って、天井の染みを見ても、なんらかの規則性をみいだして、
>顔に見えたりしますよね。
>混沌とした多読の海へ放りこまれても、そこになんらかの規則性
>(つまり文法というか、言葉のルール)を見つけちゃう
>というのは、人間としてとても自然ではないかと思うのです。
>慈幻さんの「普遍文法」の話と噛み合ってるかわかりませんが、
>書いてみました。

基本は同じだと思います。何というか人間の認識の根本的な部分
にそういう「規則」というか「パターン」を把握する能力がある
という前提での話しですね。

まあ、私がこんな屁理屈を捏ねるのも、「易しい英語を読めば、
英語力が向上する」という「現象」に「法則性を見出したい」
からですし(笑)

●余談:「多読の理論」を私が必要とする理由(笑)

ギルバート・ライルという哲学者が、「知っている」という言
葉の意味を、

"Knowing How"
"Knowing What"

という二種類に分類しています。

例えば、「私は自転車の乗り方を『知っている』」と言う場合、
「私は自転車に乗ることが出来る」という意味で、

「知っている」=「実際に実行出来る」

という等式が成り立ちます。

逆に、「自転車に乗るということはどういうことかを『知って
いる』」という場合、「重心の取り方、安定するための最低限
の速度等を知識として知っている」という意味で、

「知っている」=「モデルを作って分析出来る」

ということになります。

前者が"Knowing How"、後者が"Knowing What"ですが、

「易しい英語を読むだけで何故英語力が向上するのか?」

という疑問は、どちらかと言えば"Knowing What"に属し、

「理屈はともかく、たくさん読めば実感できる」

という回答は、明らかに"Knowing How"寄りで、余り噛み合っ
てないのではないか、という疑問があるため、わざわざ「普
遍文法」とかを持ち出して「屁理屈」を捏ね繰り出した訳
です(笑)

以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。

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