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お名前: wkempff
投稿日: 2016/10/19(22:29)
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900万語通過しました。
お恥ずかしいほど停滞し、800万語通過から半年、ようやく900万語通過しました。
当たり前といえば当たり前ですが、過剰に忙しいと、少し時間があっても、読書どころではなくなりますね。
仕事では、大きめの事故処理の責任者になり、家に帰れない日が何週間か続きました。反動で、夏は遊びまくり(8月は、ゴルフ7ラウンドしました。その他1週間の旅行など。)。2か月半くらい、ほとんどストップしていました。
ということで、軽いものを読もうと思ったのですが、Michael Connellyの作品を除き、あんまり、軽くなかった。
何作か、紹介させてください。
Atonement, by Ian McEwan
イギリスを代表する純文学系作家McEwanの代表作で、イギリス文学の必読書に数えられています。その読みにくいこと。
1930年台、裕福な家のホームパーティで少女がついた嘘が、姉と恋人との間を引き裂きます。少女の生涯にわたるAtonemnet(贖罪)は?、姉と恋人の行く末は?
なんともやるせない読後感を残す小説ですが、構文や語彙のレベルの高さだけでなく、なんとなく入りにくい小説でした。主人公の少女や家族の隠れたスノビズムや自己愛、気の強すぎる姉、あまり登場人物に共感できなかったのも、苦労した原因でしょうか。
少し軽いかも知れないけれど、McEwanなら、Sweet Toothをおすすめしたいです。
Finders Keepers, by Stephen King
前回ご紹介した、Kingの最新作のクライムスリラー、Mr. Mercedesの続編、3連作の2作目に相当します。Mr. Mercedesは、ITを駆使して他人を心理的に追い込むサイコパスが犯人でしたが、今回は、文学への異常な愛情から殺人を繰り返すサイコパスを追う展開です。警察を定年退官した老齢の探偵Hodgesが、メンタル疾患を抱えながらITに強い中年女性、聡明な黒人青年とタッグを組む設定は、変わっていません。
個人的には、ちょっと犯人周辺の設定が強引すぎて、Mr. Mercedesのほうがおすすめ、かな。俗語や卑語が多く、暴行や殺人シーンも異常に詳細、英語としてもMr. Mercedesより難度高いです。Mr. Mercedesを読まなくても、完全に完結した小説ですので、大丈夫です。
Palace of Treason, by Jason Matthews
一昨年、Red Sparrowでエドガー賞新人賞を受賞した作者の第二作。作者は、30年にわたりCIAに勤務し、部長職まで勤めた人です。当然、内部事情は詳細を極めます。
Red Sparrowでは、主人公Dominikaは、バレリーナへの夢破れ、なかば強制的にSVR(昔のKGB)のハニートラップ要員に訓練されますが、ターゲットであったCIAのNateと恋仲になり、ひそかに二重スパイになりました。
今回、DominikaはSVRで大佐に出世しており、Putinの直接の指示を受けて、イラクの核開発の利権をロシアに誘導しようとします。しかしNateとの仲はつながっており、CIAは、Nate経由でDominikaから得た情報によって、核開発阻止やウラン製造工場の破壊に動きます。
Dominika以外にも、東西両側に二重スパイが潜んでおり、Dominikaを消そうとする残酷なSVRの上司の手もあり、誰が味方か敵かもわからない、非常に複雑なスパイ戦となります。
物語は、息もつかせぬ緊迫したアクションではじまりますが、途中でおおいに失速し、米ロ両国の政府内の権力構造や権力闘争などを、300ページにわたり、異常に詳細に描きます。再び勢いを取り戻すのが最後の50ページくらいで、政府内の陰謀などに興味がないと、疲れるかもしれません。
長編ですが、私は楽しめました。
2016.4.21 815.5万語 65冊
Acid Row, by Minette Walters 12.9万語
Atonement, by Ian McEwan 11.2万語
Rogue Lawyer, by John Grisham 12.9万語
Palace of Treason, by Jason Matthews 20.6万語
The Crossing, by Michael Connelly 12.8万語
Finders Keepers, by Stephen King 16.8万語
2016.10.18 902.7万語 71冊
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13335. wkempffさん、 900万語通過おめでとうございます!
お名前: オレンジ
投稿日: 2016/10/20(03:17)
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〉900万語通過しました。
wkempffさん、900万語通過おめでとうございます!こんばんは、オレンジです。
〉お恥ずかしいほど停滞し、800万語通過から半年、ようやく900万語通過しました。
〉当たり前といえば当たり前ですが、過剰に忙しいと、少し時間があっても、読書どころではなくなりますね。
〉仕事では、大きめの事故処理の責任者になり、家に帰れない日が何週間か続きました。反動で、夏は遊びまくり(8月は、ゴルフ7ラウンドしました。その他1週間の旅行など。)。2か月半くらい、ほとんどストップしていました。
2ヶ月半くらいのストップって普通の人ならよくありますよ。僕も今はリスニングに力を入れているので、多読はスキマ時間に数ページしか読んでないですね。ダン・ブラウンの「インフェルノ」の映画が公開されるので、いい機会だから原書で読もうと思っていたら、書評では「ダビンチコード」の方が良かったので、「ダビンチコード」を昨日から読み始めました。ところで、「7 Habitats of highly effective people」は途中止まりながらも読んでいます。読み終わるのはもう少しかかりそうです。
〉ということで、軽いものを読もうと思ったのですが、Michael Connellyの作品を除き、あんまり、軽くなかった。
〉何作か、紹介させてください。
〉Atonement, by Ian McEwan
〉イギリスを代表する純文学系作家McEwanの代表作で、イギリス文学の必読書に数えられています。その読みにくいこと。
〉1930年台、裕福な家のホームパーティで少女がついた嘘が、姉と恋人との間を引き裂きます。少女の生涯にわたるAtonemnet(贖罪)は?、姉と恋人の行く末は?
〉なんともやるせない読後感を残す小説ですが、構文や語彙のレベルの高さだけでなく、なんとなく入りにくい小説でした。主人公の少女や家族の隠れたスノビズムや自己愛、気の強すぎる姉、あまり登場人物に共感できなかったのも、苦労した原因でしょうか。
〉少し軽いかも知れないけれど、McEwanなら、Sweet Toothをおすすめしたいです。
少女や家族の心情が描かれている面白そうな本ですね。僕の目標は文学作品が読めるようになることなので、こういう本を読んでみたいですね。まずは「トムソーヤの冒険」いいのかな?
〉Finders Keepers, by Stephen King
〉前回ご紹介した、Kingの最新作のクライムスリラー、Mr. Mercedesの続編、3連作の2作目に相当します。Mr. Mercedesは、ITを駆使して他人を心理的に追い込むサイコパスが犯人でしたが、今回は、文学への異常な愛情から殺人を繰り返すサイコパスを追う展開です。警察を定年退官した老齢の探偵Hodgesが、メンタル疾患を抱えながらITに強い中年女性、聡明な黒人青年とタッグを組む設定は、変わっていません。
〉個人的には、ちょっと犯人周辺の設定が強引すぎて、Mr. Mercedesのほうがおすすめ、かな。俗語や卑語が多く、暴行や殺人シーンも異常に詳細、英語としてもMr. Mercedesより難度高いです。Mr. Mercedesを読まなくても、完全に完結した小説ですので、大丈夫です。
Kingのクライムスリラーも面白そうですね。僕の中ではkingはスリラーの作品のイメージしかなかったので、犯罪関係は違った面白さがありそうです。
〉Palace of Treason, by Jason Matthews
〉一昨年、Red Sparrowでエドガー賞新人賞を受賞した作者の第二作。作者は、30年にわたりCIAに勤務し、部長職まで勤めた人です。当然、内部事情は詳細を極めます。
〉Red Sparrowでは、主人公Dominikaは、バレリーナへの夢破れ、なかば強制的にSVR(昔のKGB)のハニートラップ要員に訓練されますが、ターゲットであったCIAのNateと恋仲になり、ひそかに二重スパイになりました。
〉今回、DominikaはSVRで大佐に出世しており、Putinの直接の指示を受けて、イラクの核開発の利権をロシアに誘導しようとします。しかしNateとの仲はつながっており、CIAは、Nate経由でDominikaから得た情報によって、核開発阻止やウラン製造工場の破壊に動きます。
〉Dominika以外にも、東西両側に二重スパイが潜んでおり、Dominikaを消そうとする残酷なSVRの上司の手もあり、誰が味方か敵かもわからない、非常に複雑なスパイ戦となります。
〉物語は、息もつかせぬ緊迫したアクションではじまりますが、途中でおおいに失速し、米ロ両国の政府内の権力構造や権力闘争などを、300ページにわたり、異常に詳細に描きます。再び勢いを取り戻すのが最後の50ページくらいで、政府内の陰謀などに興味がないと、疲れるかもしれません。
〉長編ですが、私は楽しめました。
僕は政治が好きなので、この本の政治部分は楽しく読めそうです。どれも面白そうな本ばかりですね。wkempffさんの本の紹介は詳しく、毎回楽しみにしています。また、本を紹介してくださいね!
〉2016.4.21 815.5万語 65冊
〉Acid Row, by Minette Walters 12.9万語
〉Atonement, by Ian McEwan 11.2万語
〉Rogue Lawyer, by John Grisham 12.9万語
〉Palace of Treason, by Jason Matthews 20.6万語
〉The Crossing, by Michael Connelly 12.8万語
〉Finders Keepers, by Stephen King 16.8万語
〉2016.10.18 902.7万語 71冊
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オレンジさん、いつもコメントをありがとうございます。
>僕の目標は文学作品が読めるようになることなので、こういう本を読んでみたいですね。
McEwanは、最近知ったのですが、現代風であり、ミステリー風のひねりもあり、しかし、イギリス文学の本流を継承している作家かな、と考えています。
しかし、Atonement、相当に大変ですよ。
トムソーヤーは私は読んだことは無いのでコメントできないのですが、続編のハックルベリー フィンは、すべてのアメリカ文学の基礎、といわれている作品です。もう少し力がついたら読んでみたいと考えています。
>僕は政治が好きなので、この本の政治部分は楽しく読めそうです。
それでしたら、Archerの、Kane & Abel、それに、続編の、The Prodigal Daughterはお勧めです。前にもご紹介しましたが。。。。
The Prodigal Daughterは、女性大統領誕生を描く大河もので、ヒラリー クリントンの優勢が伝えられる今、Archerの先見の明を見るのも面白いと思います。
ということで、ぜひ今後ともよろしくお願いします。
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お名前: Tomo
投稿日: 2016/11/9(22:05)
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wkempffさん
こんばんは。
900万語達成おめでとうございます。
また、内容はわかりませんが、事故処理お疲れ様です。
私は毎日家に帰っていましたが、しばらくはまともにネット接続する余裕のない生活でした。
さて、本の紹介ありがとうございます。
Jason Matthews は元CIAですか。諜報機関の実際というものに興味があるので、
Red Sparrow から読んでみようかな、という気になりました。
以前ご紹介いただいたMr. Mercedes もまだ読んでいないのですが。。。
引き続きよろしくお願いいたします。
Tomo
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Tomoさま、ご返事遅くなりました。
Red Sparrow、おすすめします。
実にリアルで、超人的エージェントが超人的な活躍をするスパイ映画(007やミッションインポッシブルなど)とは趣を異にする小説です。
驚くべきことに、CIAの公式ホームページに書評が掲載されていて、言ってみれば、CIAのOBによる、CIA公認のスパイ小説と言えるでしょう。当然、視点は、アメリカ=CIA=正義、のようになっていますので、そこは割り引いてみてください。
Mr. Mercedesも、サイコパスがSNSを用いて他人をメンタルに追い込んでいく、という、現代にマッチしたテーマです。これも、テンポよく、面白いです。
(書いた通り、続編はちょっと大変でしたが)
今後も、よろしくお願いします。寒くなってきて、部屋の中で本を読みたい季節になってきました。