[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(16:27)]
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お名前: せきけん
投稿日: 2013/3/11(01:01)
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みなさん、こんばんは。
せきけんです。
残念ながら1年以内に200万語を超えるという目標は達成できませんでしたが、
ほぼ1年で、200万語を超えました。
これも、ここに投稿して、皆様の励ましを頂いたお陰と思います。
ありがとうございます。
このペースで、年間200万語ぐらいは読み続けられたらと思います。
仕事が忙しくなくて、面白い本があれば、可能であろうと思います。
これからもよろしくお願い致します。
190万語の報告は、すっ飛ばしましたので、この20万語で何を読んだのかですが、
180万語通過報告で、ゆゆさんに薦められたHorrid Henryのシリーズを16冊読みました。
これは、たまたま、Horrid Henry's Ten Terrible Talesが、2000円ちょっとで手に入ったので、
それを読み始めたら非常に面白かったので、このシリーズは全部読んでしまえと思い、読み進んだものです。
このレベルの5000〜6000語ぐらいの小学校低学年向きぐらいの本が、1冊200円ぐらいで読めるのはお得です。
作者は、Francesca Simonで、挿絵が、Tony rossです。
セットの10冊は以下の通りです。
"Horrid Henry's Stinkbomb"
"Horrid Henry and the Secret Club"
"Horrid Henry's Revenge"
"Horrid Henry's Nits"
"Horrid Henry Meets the Queen"
"Horrid Henry and the Mega-Mean Time Machine"
"Horrid Henry and the Bogey Babysitter"
"Horrid Henry Tricks the tooth fairy"
"Horrid Henry's Underpants"
"Horrid Henry' and the Football Fiend"
残りの6冊は、Kindleで読みました。
このシリーズは、3冊セットが幾つかあり、割安ですが、上記の10冊と重複があって、面倒でした。
"A greedy Gulp of Horrid Henry" これは3冊セットの本で、中身としては、以下の3冊に相当します。
"Horrid Henry Wakes the Dead eBook"
"Horrid Henry and the Abominable snowman"
"Horrid Henry Robs the Bank"
バラでKindleで購入したのは以下の3冊です。
"Horrid Henry"
"Horrid Henry Gets Rich Quick"
"Horrid Henry And The Mummy's Curse"
このシリーズについては、どういうところが面白いのか、別途、解説します。
結構、知らない単語や言い回し、特にイギリス英語でよく分からない単語や、
口語表現が慣れずに、最初は読むスピードが上がりませんでしたが、
10冊読んだら、かなり慣れました。
それでも、Kindleで読むと、すぐに辞書を引けるせいか、
辞書に頼り過ぎて、面白く読めないこともありました。
やはり、流れで一気に読んだ方が、笑えるようです。
他に読んだのは、以下の本です。
MTH#31 "Summer of the Sea Serpent"
MTH#32 "Winter of the Ice Wizard"
MTH#33 "Carnival at Candlelight"
MTH#34 "Season of the Sandstorms"
MTH#35 "Night of the New Magicians"
MTH#36 "Blizzard of the Blue Moon"
Lois Lowry "Anastasia on Her Own"
Lois Lowry "Anastasia ask your analyst"
どれもそれぞれ面白い本ですが、Horrid Henryシリーズは、
漫画チックな、悪がきが暴れまわるお話で、MTHが良い子のためのお話とすれば、そういう枠にとらわれない、evilなというか、日本語でいうと餓鬼とか天邪鬼とかいう感じの子供の話です。
昔のマンガで、チキチキマシン大レースというのがあって、ブラック魔王とか、ケンケンという犬が出てくるのがありましたが、
いつもずるしようと、悪知恵の限りを尽くすというあんな感じに、
加えて、わめいたり、食べ物を投げたり、ひっぱたいたり、悪態の限りを尽くす、駄々っ子パワーが加わっていて、
本当にこんな子居たら大変という感じです。
でも、これに近い男の子は居そうです。
宿敵のマーガレットは、こっちも凄い、恐るべき子供で、
我儘放題でかつ、HenryよりもBossyな凄い奴です。
Henryの弟のPerfect Peterは絵に描いたような「良い子」で、
かつ、直ぐに言いつける、子供にとっては、嫌味な弱い奴です。
登場するガギどもや先生が、皆、頭韻を踏んだ名前で、
本のタイトルとかも、頭韻を踏んだり語呂合わせ、言葉遊びに満ちています。
そういうのりで、難しい?単語というか、知らない単語が、
けっこうぽんぽん飛び出してくるので、
真面目に読み取ろうとすると結構大変ですが、
何となく、こんなことを意味しているんだろうと想像で読めちゃうところがあります。
それでも、省略された台詞や、文法的に正しいの?というような表現やら、
informalな言い回しに、慣れるのはちょっと大変でした。
まだ、十分にはなれていなくて、一冊に何箇所かは、
意味が全然取れないところがあったりします。
教育ママやパパにとっては、何これというような話も結構あります。
私も、何とも変な話と思ったのは、"Horrid Henry's Nits"ですね。
これを笑える、お母さんは度量が大きいと思います。
Horrid Henryの本は、1冊に4話ずつ入っていて、一話が短いので、
ちょとっ分からないところがあっても、気楽に読めます。
挿絵が多いので、絵を見れば分かるところも多いので、
そういう点では読みやすいです。
作者のFrancesca Simonは、USで生まれ育って、英国に渡り、Oxfordで、
中世の歴史や文学を学んだとうことで、
英国で結婚して、男の子が居るらしいです。
自分の子供を見て、ちょっと極端にしたらHenryのキャラクターができたのではないかと、勝手に想像しています。
200万語読んだからと言って、まだ、十分、楽に、Paperbackが読めるわけではありませんが、
一年前よりは、読める気がしています。
少なくとも、200ページぐらいあっても、時間さえあれば読める気がします。
ネックは、単語を知らないことと、短いフレーズの意味が取れないときがあることですが、
結局のところ、英語を表面的に理解していることで、
単純なフレーズの意味が分からないのかなぁと思っています。
あと何倍か、Horrid Henryのようなものを読むと、喧嘩のフレーズのニュアンスも、分かってくるのかもしれません。
tooの使い方が良く分からないところがあったりします。
そしていつも思うのは、どうしてこんなに似たような意味の単語が沢山あるのだろうということですね。
ニュアンスが分からないからなのかもしれませんが、そう感じることがしょっちゅうです。
今日はもう遅いので、200万語の感想や本の感想や紹介は、また書きます。
では、Happy Reading!! で。
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お名前: 茶々猫
投稿日: 2013/3/11(22:55)
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せきけんさん、こんばんは!
短い間にシリーズものを集中して読んだんですね。
気に入ったシリーズを続けて読むと、話の流れも分かるし、どんどん先を読みたくなりますよね♪
1年で200万語って…十分すぎるくらいじゃないですか?
語数が気になって、慌てて読むのも楽しくないし、せきけんさんくらいになれば、好きな本を好きなだけ、でいいような気がします。
MTHが良い子のためのお話…なるほど(笑)
お話を通して背景知識も身につくし、確かに子どもに勧めたくなるシリーズですよね。
また、本の感想なども楽しみにしています。
Happy Reading!
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12649. Re: 200万語通過、おめでとうございます!
お名前: せきけん
投稿日: 2013/3/12(00:45)
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茶々猫さん、こんばんは。
お祝いのメッセージありがとうございます。
パンダ読みも悪くはないのですが、どうもスピードがつかないので、
同じシリーズを集中して読むのをやってみようと思いました。
たまたま、10冊セットが手に入ったということもあるのですが。
大抵の場合、同じ本でも、後半の方が明らかに速く読めていますので、
シリーズを集中して読むと加速が付くのではないかと思いました。
確かに、そういう傾向はあるので、しばらく、そういうのをやって、
スピードをつけたいと思います。
Kindleは、直ぐに辞書が引けるのがメリットですが、
どうも、紙の場合には、引かないような場合でも引いてしまうので、
多読の3原則を守ろうとすると、良くないかもしれません。
それだけ、will powerが必要になりますので。
大分Kindleにも慣れてきたので、辞書を引く回数が減ってきました。
3月10日に文化人類学者の山口昌男が死んだということで、
トリックスターという言葉を思い出しました。
Horrid Henryって、トリックスター的なところがあると思った次第です。
それから、当然、Henryは、6人の妻で有名なHenry VIIIを意識していて、
beheadとか、head offとか言い出すし、
when he was kingなどという言い回しも出てくるのだと思います。
Horrid Henryシリーズを読み終わったら、
MTHも全部読んでしまおうと思っています。
では、Happy Reading!!
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お名前: yukaffe http://yukaffe.blog27.fc2.com/
投稿日: 2013/3/12(21:05)
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せきけんさん、こんばんは、yukaffeです。
200万語通過、おめでとうございます〜♪
Horrid Henryシリーズをずいぶんと楽しまれたんですね!
こちらでも小学生には人気です。
でも私は、前に1冊読んだだけで、あのやんちゃぶりに引いてしまい、、、
それ以来は、読んでません><
やっぱりブラックユーモア的なセンスも分からないと
読めないんでしょうね^^;
でもせきけんさんの解読を読んだら、
もう一度挑戦しなくちゃ、、、って気持ちにさせられました。
といっても、読みたい本が次から次・・・なので、
現実になるかは??? ですが^^; スミマセン。
前に女の子バージョンの?! Junie B. Jones シリーズも
1冊読んで、う〜〜〜ん、、、もうたくさん?!
と思って以来読んでません。。。。
せきけんさんの詳しい解説。
どれも子供の本! とバカに出来ないほど、
詳しく色々な角度から分析していて、感心しました!!
何事も偏見を捨てて、初心に返って!
再トライしてみます。
ところで、私もだいぶ読み進めて来ましたが、
やっぱりレベルによってスピードが違うのは、明らか!
そして、シリーズ物は、巻を追うごとに確実に成長を感じられるので、
シリーズ物も良いですよね!
きっと作者ごとの癖、なども読み進めて行くうちに
知らず、知らず、吸収出来ているんじゃないかと
勝手な解釈をしています。 知らないうちに、吸収出来ているってことは、
英語的にも少しは自分の身になっているんだと思います。
それでは、3週目もHappy Reading〜♪
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お名前: せきけん
投稿日: 2013/3/13(01:28)
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yukaffeさん、こんばんは。
お祝いをありがとうございます。
オーストラリアでも人気があるんですね。
このコーナーでももっと読まれてもいいのではないかと思います。
似たような傾向の本では、Captain Underpantsシリーズがありますが、
私は、Horrid Henryの方が好きです。
やっぱり、ブラックなところがあるのが、
底抜けに明るいよりも好きなところです。
自分の子供の頃を思い出して、自分の嫌なところを見ているようで気分が悪かったり、
自分がHenryの親だったらどんだけ大変か思ってうんざりしたりするのですが、
おいおいと、思わず笑ってしまうところがあるのも確かで、
色々な意味で楽しめます。
Nitsの話なんて、それだけで気持ち悪い、不衛生過ぎる、
まして、「そんなこと」をするなんて言語道断!!
こんな話を読ませるなんて、教育上あり得ない。
などと考える親がいてもおかしくないと思います。
赤塚不二夫の漫画が、一部で嫌われていたのと同じでしょう。
yukaffeさんは、既に700万語以上読まれているので、
とても足元にも及ばないですので、
経験的に分かってきたことなど、今後とも色々教えて下さい。
スピードが付いてくるまで、シリーズ物を読むという読み方は、
シリーズ物に詰っているエッセンスを吸収するという点で、
よいのかもしれないですね。
辞書を引き過ぎたり、考え込み過ぎたりすると、
Horrid Henryのような、テンポがあって、笑える作品は、
笑えなくなってしまって、面白くなくなる傾向があります。
辞書を引いたり、二度読みすると興が冷めちゃうんですかね?
TVのチャンネル権を巡る兄弟の凄まじい争いが2話あったのですが、
順番として、後に来る方を先に読んでしまったということもあるかもしれませんが、
ともかく、一つはKindleで読んで、かつ、辞書を肝心なところで引いて、
展開に間が空いてしまったことで、思ったより面白くなかったのでした。
ちょっと弟のPerfect Peterが間抜け過ぎるというか、
幼過ぎて、カモられ過ぎな気がする作品が幾つかありました。
単純に「良い子」でも世の中は渡って行けないという教訓のようにも、
読めますが・・・。
では、Happy Reading!!
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お名前: yukaffe http://yukaffe.blog27.fc2.com/
投稿日: 2013/3/13(07:49)
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せきけんさん、yukaffeです。
部分反応ですが、、、
> 辞書を引き過ぎたり、考え込み過ぎたりすると、
> Horrid Henryのような、テンポがあって、笑える作品は、
> 笑えなくなってしまって、面白くなくなる傾向があります。
> 辞書を引いたり、二度読みすると興が冷めちゃうんですかね?
これは、あると思います。 やっぱりテンポよく読めないと、
面白みは半減すると思います。
個人的には、知らない単語に縛られるより、
わからなくても読み飛ばして先に進んでしまった方が、
本を楽しむ!という点では、良いような気がしてます。
たまに、先に行けば知らなかった単語の部分が解決されることも
よくあるので!! こんな駆け引きも自分の多読経験と
自分の満足度によるところが大きいような気がするので、個人差でしょうね。
ところで、ま、いわゆるいたずらっ子!
という点でまぁまぁ良かったシリーズをもう一つ、上げておきます。
Ivy and Bean シリーズ。今のところ、9冊まであり、どれも
キンドル版があります。 そして、お得な3冊セットのキンドル版も!
セットは、6巻までですが。
元々の本も白黒なので、キンドルで読んでも大差ないと思います。
1冊の語数は、約1万語前後。 Horrid Henry よりは、
主人公の年齢もちょっと上がり、YLも上がるような気がしますが、
どちらも好みが合わないと読む気にならないと思うので、
なかみ検索などを試して良かったら、どうぞ〜!
もうご存知でしたら、すみませんでした〜!
それでは、Happy reading〜♪
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お名前: ゆゆ
投稿日: 2013/3/14(22:45)
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せきけんさん、200万語おめでとうございます!
Horrid Henry 16冊も読まれたんですね!お奨めした私はまだ8冊で、なんだか恥ずかしいです。
でも、Henryのお仲間が出来て嬉しいです。それに、私はただ読むだけですが、せきけんさんはいろんな事を考えながら丁寧に読まれていて、同じ本を読んでもこんなに違うのかと感心してしまいました。作者まで調べられたのですね。とっても参考になりました!
tooについて書かれていましたが、
"No,I'm not," said Henry.
"You are too," said Peter.
とか、
"He started it!" screamed Henry.
"Did not!"
"Did too!"
とかの「too」でしょうか。しょっちゅう出てきますよね。
私も気になっていたのですが、ケンカの際の売り言葉に買い言葉みたいなものかと解釈していました。でも、他の作家の作品でも同じtooが出てきて、先日ついに辞書で調べました。
私の辞書は1999年のジーニアス(古い!)ですが、それによると、『略式で、否定の言葉に対する強い肯定を表す』のだそうです。「違うよ!」と何かを否定する相手に「いいや、そうなんだ!」と押し返す感じかなと思うのですが、いかがでしょう? 確かなことをご存知でしたらお教えくださいませ。
では、これからも、Happy Reading!
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ゆゆさん、こんばんは。
お祝いのメッセージありがとうございます。
tooの話は、正にその使い方です。
tooごときで、辞書を引いてたまるか!というわけでもないのですが、
やっぱり調べないと、中々はっきりとは分からないですね。
audioで聞けば、声の調子で、もっと分かるかもしれませんが。
「おれじゃないよ」とヘンリーが言えば、
「兄貴に決まってる」とピーターが言い返した。
ってな調子でしょうか。
よく分かりました。
作者については、本の奥付か何かに、米国の中西部(St. Luis)で生まれて、
カリフォルニアの海岸で育ち、イエール大学とオックスフォードで、
中世の歴史と文学を学び、現在は、ロンドンで、
息子と旦那と暮らしているとか、書いてありますよ。
wikipediaと、本人のwebと、orion(出版社)のwebもチラッと見ました。
ヨーロッパの中世文学というのは、日本だと今昔物語のようなものか、
アラビアンナイトのようなものなのかと思われますが、
中世は、教会の力が強かったのだから、当然、
キリスト教の法話というか、説話のようなものが多かったのかと想像します。
デカメロンや神曲は、中世文学と言っていいのか?
カンタベリー物語とかもそうかな。
典型的なのは、騎士道物語で、アーサー王と円卓の騎士達の話なんかが、
中世の物語なんでしょうかね。
そういう素養は、大きく物語に影響しているように思います。
というのは、現代的な枠に捕らわれていないように見えるからで、
nitsの話なんか、現代の常識に捕らわれている普通のお母さんは、
書けないのではないかと思います。
そういえば、MTHのMary Pope Osborneも旦那とShakespeareの演劇をやっていたりして、
現代のものだけを手がけているというわけではないですね。
ファンタジーや歴史探訪というのは、
古いものを勉強することが必要なんでしょう。
では、Happy Reading!!で。
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お名前: せきけん
投稿日: 2013/3/17(19:59)
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みなさん、こんばんは。
Horrid Henryシリーズは、多分、三月中に全部読み終えることができそうです。
今のところ、21冊出ているようです。
compilationやearly readers向けにrewriteされたものも出ていますので、
その辺りは、注意して読む本を選んだ方がいいと思います。
3冊セットや4冊セットも幾つか出ています。
オリジナルの21冊は、Francesca Simonのweb siteで確認できるので、
全部読破しようとされる方は、それで、どこまで読んだか確認するといいと思います。
また、読むときには、できれば順番に読んだ方がいいと思います。
後ろの作品を読むと前の作品のネタバレになるようなことはありませんが、
しかし、エピソードは、蓄積している形で書かれているからです。
各作品に4話ずつ入っています。
この作品は、非常に笑えるし、一話が短くて読み易いので、
もっと読まれてもいい作品と思います。
単語は難しいものも出てきますし、口語なので、学校で習わない言い回しが出てくるので、私は、YL3.5ぐらいと思いますが、ここのリストでは、レベル2に分類されています。
その紹介が、「悪がきの兄と優等生の弟のシリーズ」とだけなのが寂しいです。
MTHの#31,#32は、Merlinもののファンタジー系ストーリで、#29,#30と合わせて4冊でセットのお話です。
夏至と冬至という季節で、英国周辺の神話と北欧の神話に取材したもののようです。
要するに、この4冊は、神話をMTHのファンタジーに仕立てたというもの。英語の文化に息づく、ルーツ的な神話のエッセンスを取り出しているようです。
MTH#33,#34,#35,#36は、現実の歴史に戻って、米国の文化的な基盤になるものを訪れるMerlinシリーズの第二弾と思います。
18世紀のベネチア、9世紀のバグダッド、19世紀のパリ、20世紀のニューヨークというその時代の世界的な都市を訪れます。
ここで、バグダッドが出てくるところは、アラブ世界の黄金時代が、今日の西欧文化の基礎にあるということで、ギリシア哲学や代数学、アラビアンナイトなどを、イスラムから学んだことをきちんと押さえるという意図でしょう。
これを、英語圏(特に米国)の子供達に学んで欲しいと思っているということと思います。
この中では、20世紀のニューヨークがちょと大恐慌時代を背景にしていて、Blizzardということでもあり、寂しいですが、苦しい時を経て今があるという意味で、この時代を選んでいるのかどうか?
私は、この中では、パリ万博を背景にした科学の時代を象徴する#35と、行ったことがあるというだけですが、#33のベネチアの話が面白かったです。
ただ、ベネチアだったら、15〜16世紀が全盛期と思うのですが…。
最後に、Anastasiaシリーズの二冊は、on her ownの方が面白かったです。
13歳という思春期で「問題」を抱える彼女の成長物語ですが、
on her ownは、彼女の初デートと、お母さんが10日間不在で、家事の切り盛りで、お父さんは前のガールフレンドが尋ねてきたり、弟のSamがChicken poxになったりで、結構ハチャメチャなことになります。
ask your analystは、心の問題が主で、思春期の戸惑いというか、
自分はどこかおかしいと感じ始めて、両親に相談するが、取り合ってくれずに、
色々試行錯誤するという話に、学校の宿題のScience Projectで飼い始めた小動物が大変なことになる話が絡んで進んで行き、
最後は、こんな終わり方でいいのかなというような終わり方で、
チャン!チャン!という感じです。
では、Happy Reading!!
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お名前: 杏樹
投稿日: 2013/3/17(23:54)
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せきけんさん、こんにちは。
出遅れましたが、200万語通過、おめでとうございます。
〉Horrid Henryシリーズは、多分、三月中に全部読み終えることができそうです。
おもしろいシリーズに出会えてよかったですね。しかも冊数が多いので語数が稼げますね。
〉この作品は、非常に笑えるし、一話が短くて読み易いので、
〉もっと読まれてもいい作品と思います。
〉単語は難しいものも出てきますし、口語なので、学校で習わない言い回しが出てくるので、私は、YL3.5ぐらいと思いますが、ここのリストでは、レベル2に分類されています。
〉その紹介が、「悪がきの兄と優等生の弟のシリーズ」とだけなのが寂しいです。
そういうことでしたら、是非書評を書いてください。
書評は多読をする人が一つ一つ書いていって積み上げてきたものです。今はたくさん本が紹介されていて切実度は薄れているかもしれませんが、多読はお互い本を紹介したり書評を書くことで広がっていったのです。
それから、やはり児童書はなるべく辞書を引かないで勢いで読んだ方がいいと思います。
私は今フランス語で児童書と絵本の間ぐらいのレベルですが、英語のようにすらすら読める本が少ないのと、基礎が足りないので辞書を使っています。でも何度も出てくる言葉ほど辞書を引かないで「感覚」をつかみたいと思ってなるべく辞書を引かないようにしています。辞書を引かないで、何度も出会って「そうか!」と思った時の感覚の方が辞書よりもずっと「腑に落ちる」からです。
英語なら辞書を使わなくても読める本がたくさんありますから、辞書を引いて「正解」を知ってしまうと「もったいない」って思います。特に絵本・児童書は子どものが使う言葉が使われていますので、辞書の語義よりも「感覚」で使われている言葉が多いです。そういう「感覚」をつかんでいくと、理解度も上がっていきます。
〉MTHの#31,#32は、Merlinもののファンタジー系ストーリで、#29,#30と合わせて4冊でセットのお話です。
〉夏至と冬至という季節で、英国周辺の神話と北欧の神話に取材したもののようです。
〉要するに、この4冊は、神話をMTHのファンタジーに仕立てたというもの。英語の文化に息づく、ルーツ的な神話のエッセンスを取り出しているようです。
MTHは20何巻かで止まってしまいましたが、Merlinものっておもしろそうですね。北欧神話やファンタジーが好きなので…。
〉MTH#33,#34,#35,#36は、現実の歴史に戻って、米国の文化的な基盤になるものを訪れるMerlinシリーズの第二弾と思います。
〉18世紀のベネチア、9世紀のバグダッド、19世紀のパリ、20世紀のニューヨークというその時代の世界的な都市を訪れます。
〉ここで、バグダッドが出てくるところは、アラブ世界の黄金時代が、今日の西欧文化の基礎にあるということで、ギリシア哲学や代数学、アラビアンナイトなどを、イスラムから学んだことをきちんと押さえるという意図でしょう。
〉これを、英語圏(特に米国)の子供達に学んで欲しいと思っているということと思います。
これはいいですね。イスラム文化についての理解につながるテーマが入っているなんて。
〉この中では、20世紀のニューヨークがちょと大恐慌時代を背景にしていて、Blizzardということでもあり、寂しいですが、苦しい時を経て今があるという意味で、この時代を選んでいるのかどうか?
「建国200年」のアメリカ人にとっては大恐慌というのは、自国の歴史の中でもとりわけ大きな出来事なんだと思います。「あの時代は大変だったんだよ」なんて語りつがれているんだと思います。
〉私は、この中では、パリ万博を背景にした科学の時代を象徴する#35と、行ったことがあるというだけですが、#33のベネチアの話が面白かったです。
〉ただ、ベネチアだったら、15〜16世紀が全盛期と思うのですが…。
パリ万博、いいですねー。その時代も好きです。
ベネチアは確かに15〜16世紀が全盛期で面白い時期だと思いますが、18世紀は衰退していく時期、爛熟した時代のおもしろさがあるのかもしれません。
〉最後に、Anastasiaシリーズの二冊は、on her ownの方が面白かったです。
〉13歳という思春期で「問題」を抱える彼女の成長物語ですが、
〉on her ownは、彼女の初デートと、お母さんが10日間不在で、家事の切り盛りで、お父さんは前のガールフレンドが尋ねてきたり、弟のSamがChicken poxになったりで、結構ハチャメチャなことになります。
〉ask your analystは、心の問題が主で、思春期の戸惑いというか、
〉自分はどこかおかしいと感じ始めて、両親に相談するが、取り合ってくれずに、
〉色々試行錯誤するという話に、学校の宿題のScience Projectで飼い始めた小動物が大変なことになる話が絡んで進んで行き、
〉最後は、こんな終わり方でいいのかなというような終わり方で、
〉チャン!チャン!という感じです。
こちらのシリーズも続いているようですね。
これからもHappy Reading!
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お名前: せきけん
投稿日: 2013/3/20(01:23)
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杏樹さん、こんばんは。
お祝いのメッセージをありがとうございます。
書評を書いてもいいと思っていますし、
実際、Horrid Henryの書評が登録されていなかったものは、
語数を適当に見積もって書き込みました。
名義が「けんせき」になっているので、その点はお許し下さい。
本当は、レビューも書いた方がいいのかもしれませんが、
レビューは書いていません。
書評には、本の裏表紙とか帯に書いてあるような、皆さんが読みたくなるようなさわりを書いています。
考えるのが面倒なときは、本の紹介として出版社が考えた文句を適当に翻訳して書いています。
書評がネタばれでは、申し訳ないという気持ちがあるので、
書き過ぎないように、そうしています。
個人的な感想を書くなら、レビューにすべきかと思っています。
言葉を感覚的につかむことは重要と思いますが、英英辞典を引くことは、
そんなに悪いことではないと思います。
問題があるとすると、やはり、読んでいる英語の流れが中断してしまうことで、これは大きなマイナスです。
だからこそ、多読3原則では、辞書を引かないという原則を立てているのだろうと思います。
流れをつかむことは重要だし、流れの中で意味を理解することが重要だということだと思っています。
2度読み、3度読みして、意味が腑に落ちるまで読むというのも、それほど悪くない読み方かと思います。
但し、これは時間がよけいに掛かるので、分からなければ読み飛ばしても言いと思います。
2度読むと意味が分かることもありますし、助走をうまくつけて読むと理解できることもあるので、全く無駄なことではないと思っています。
それから、区切りを認識できると意味が腑に落ちることがよくあります。
区切りを間違えて把握していると、何度読み返しても意味が分かりません。
慣れてくると、意識しないで、理解しないまま読み飛ばしているということがあります。
字面を眺めたり、単語を認識してはいるのですが、意味が分かっていないことがあります。
それでも平気でどんどん読み進められるのですが、
その先で、話が繋がらなくなって、あれって思うことがあります。
そして戻って読み直すと意味がわかって、あれっていうことになります。
話の展開上、重要なところを読み飛ばしてしまうとこうなるのでしょう。
そういうところに、笑いのポイントがあったりすると、
残念ながら笑えなくなってしまいます。
ということで、ポイント(つぼ)は理解しながら、流れで読んでいくことで、
笑えるようになるのでしょう。
意識は、紙の向こう側に持っていった方がいいのでしょうね。
字面よりも。
内容を理解しようとして考えようとすると、頭が日本語モードになるので、
これもよくないでしょう。
MTHは#49が出ているようですが、Paper Backであるものは全部読むつもりです。Fact Trackerは、読むかどうか分かりません。
Anastasiaはあと4冊あり、それは全部読む積もりです。
姉妹編として、弟のSamのシリーズが4冊あるので、
これも全部読もうと思っています。
その先何を読むかを思案中ですが、A to Zか、Famous Fiveか、
Boxcar childrenは、読もうと思っています。
つまり、しばらくYL 3ぐらいを沢山読んで、
300万語を迎えようという心積もりです。
では、Happy Reading!!
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お名前: 杏樹
投稿日: 2013/3/20(20:47)
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せきけんさん、こんにちは。
書評はみんなが読みたくなるような紹介を、というのはその通りだと思います。でもその後に自分の感想を少しぐらいは書いてもいいと思います。感想が多少あった方が、興味を惹かれる人がいるかもしれません。ネタばれはいけませんけれど。
〉2度読み、3度読みして、意味が腑に落ちるまで読むというのも、それほど悪くない読み方かと思います。
2度読み、3度読みは、自分が興味を持っておもしろいならいいと思います。でも意味がわかるまで読むことが目的になってはいけないと思います。
私が「何度も出会う」というのは、違う本で、違うシチュエーションで同じ言葉に出会うと、どういう時にその言葉が使われるかが多角的にわかってくるのです。ですから同じ本で同じシチュエーションで何度も読むのとは効果が違うのです。
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お名前: せきけん
投稿日: 2013/3/23(01:41)
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杏樹さん、こんばんは。
せきけんです。
書評する機会があったときは、個人的な感想も付け足すようにしたいと思います。
確かに、そういう個人の生の声は、あった方がいいですね。
それが、どんなものであっても。
但し、誰が言ったことかということが重要です。
人によって趣味が違うので、趣味が合う人の言葉を信ずればよいし、
バイアスを考えながら解釈すればよいので。
2度読み、3度読みは、分からないときは、ついやってしまうものですが、
2・3度読んで分からないときは、潔く諦めるのがよいと思います。
分かるまで読むというのが目的というよりも、
分かる方が楽しいことが多いから、そうするだけで、
流れが中断してしまうというデメリットもありますから、
流れを重視して読み進むこともよくあることです。
本を読むときに、中身を分かることは、目的の一つではあると思います。
余りにも分からないことが多いと苦痛になってきます。
区切りを間違えてしまったので理解できなかったとか、
似たような話ですが、文の構造を間違えて把握してしまったために、
理解できなかったということが、よくあります。
そういうときは、2度読みは有効だと思います。
弊害としては、日本語で考えて意味を把握しようとしてしまいがちだということです。
文の後ろから理解して行くような形になるのは良くないと思います。
多読の目的は、ある一つの文学作品を理解するということではなくて、
英語を読んで、英語のまま理解できる頭を作るということであって、
ある箇所が、分からないと言って、完全に理解できるまで、
読み込むことはプラスにならないと言うことですね。
つまり、読むということよりも、読む力を養うことに力点があるですね。
同じ単語に何度も出会うというのは、違う文脈に置かれた同じ単語を沢山眺めることによって、
あるとき、はっと、意味の核心が体得できるというそういうことを、
言われているのだろうと思います。
それは、まったくその通りだと思います。
多角的に状況が与えられることによって、核心となる意味を把握できるということですよね。
英英辞典を引くことは、その多角的に理解する状況の一つを与えてくれるものと思えば、与えられた文脈が一つ二つ増えるという効果で、悪いことではないと思うのですが、いかがでしょうか。
英英辞典でも、引くことがよくない理由は、1つは、流れが中断されることで、
もう一つは、文脈が多角的に与えられるというよりも、むしろ、
特定の一つの文脈での使われ方にfocusされる方向になりやすいということと、思います。
では、Happy Reading!!で。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2013/3/24(00:19)
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せきけんさん、こんにちは。
〉多読の目的は、ある一つの文学作品を理解するということではなくて、
〉英語を読んで、英語のまま理解できる頭を作るということであって、
〉ある箇所が、分からないと言って、完全に理解できるまで、
〉読み込むことはプラスにならないと言うことですね。
〉つまり、読むということよりも、読む力を養うことに力点があるですね。
そのとおり、「読む力を養う」ためです。
英語の本を読むのには単語だけたくさん知っていても無理です。文章を読み取る力がないと読めません。未知単語を全部辞書で引いたらどんな難しい本も読める…なんてことはありません。難しい本を読むには文章を読み取る力が必要です。一般的な英語学習では、文章を読み取るには文法の勉強を…となるわけですが、それだと結局「暗号解読」のようになってしまいます。読む力をつけるにはたくさん読むことです。さらにその際パンダ読みを取り入れなが読むと、すらすらたくさん読めるので、読んだら読んだだけ読む力は養われていくのです。
〉同じ単語に何度も出会うというのは、違う文脈に置かれた同じ単語を沢山眺めることによって、
〉あるとき、はっと、意味の核心が体得できるというそういうことを、
〉言われているのだろうと思います。
〉それは、まったくその通りだと思います。
〉多角的に状況が与えられることによって、核心となる意味を把握できるということですよね。
その通りです。
〉英英辞典を引くことは、その多角的に理解する状況の一つを与えてくれるものと思えば、与えられた文脈が一つ二つ増えるという効果で、悪いことではないと思うのですが、いかがでしょうか。
「読む力」が養われてPBを読むようなレベルまで来たら、辞書を引いてもいいと思います。私はずっと以前から、「どうして辞書を引いてはいけないんですか」と抵抗する人、特に初心者には「読めるようになったら英英辞典」を推奨することを提案してきました。「読めるようになるまで待ちましょう」と。
ただ、前のレスでも書いていますが、絵本・児童書はあまり辞書を引かないほうがいいと思います。子どもの本に使われている言葉は辞書よりも文脈で語感をつかむとか、わからない所はどんどん飛ばして勢いで読んだ方がいい場合が多いからです。一般向けのPBが読めるようになったら、辞書をお供に読むのも有りだと思います。わからない所を調べながらじっくりと…というのも。
多読で辞書を引くことを容認するなら、ある程度の語数を重ねて「読む力」がついていること、辞書を引かなくても英語の本は読める、知らない単語もわかってくる、という認識を持つようになってから、だと思います。英語ができる人はもちろん、できない人も、洋書は辞書を引いて読むものだ、という思い込みを持っている人は多いです。真面目な人ほど知らない単語をマメに引いたりメモを取ったりしながら読もうとします。その思い込みを崩すのが大切なんです。
〉英英辞典でも、引くことがよくない理由は、1つは、流れが中断されることで、
〉もう一つは、文脈が多角的に与えられるというよりも、むしろ、
〉特定の一つの文脈での使われ方にfocusされる方向になりやすいということと、思います。
その通りです。
〉では、Happy Reading!!で。
それではHappy Readin!で。
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杏樹さん、こんばんは。
いつも丁寧なレスをありがとうございます。
私としては、理解することや鑑賞することも、モチベーションになるので、
一概にそれを第一に目指して読むことが悪いとは思いません。
しかし、急がば回れで、読めるようになってから理解する、鑑賞するという方が、実は正解だったりするということもあるから、
そう慌てなさんなというアドバイスをしたい、その心得が、
多読の三原則になっていると理解しました。
でも、やっぱり最終的にには、理解することや鑑賞すること、
もっと広く、コミュニケーションすることが目的なんですよね。
読む力を養った上で、よりスムースに理解し、鑑賞し、コミュニケートすることが目標。
しかし、理解することが目的であっても、逐語的に理解することや、
中国語を漢文のように理解することを目標にしては、
英語を英語として理解することにならず、遠回りであるということは、
耳にたこが出来るぐらい言ってもいいことだと。
今、書いていて思いついたんですが、日本人の英語を後ろから翻訳するようなやり方は、
悪い意味で漢文の伝統とも繋がっているんですね。
kindleを使っていてマイナスなのは、辞書が直ぐに引けることですね。
これに頼るのは確かに良くないです。
辞書を引くハードルが低過ぎるのです。
辞書を引かないようにするには、よりwill powerが必要です。
可能であれば、辞書を引くのは、全部読んでから、
それでも気になっていて、綴り何となく覚えているような単語を、
調べてみるというのがいいかと思います。
それから、Kindleで前のページをサーチするときには、
虫眼鏡のマークのところをタッチして、
本の中をサーチすればよいので、サーチするキーワードが分かりさえすれば、
簡単です。
それから、どうしてそういう語順になっているのか、そういう言い回しなのか、
腑に落ちないけれども、意味は何となく分かるということが、
まだまだ、よくあります。
それも、経験を重ねれば、腑に落ちるようになってくるのでしょう。
それが腑に落ちるようになるための、条件って何なんでしょうか。
一つは、意味を理解しようとして読むことではないのでしょうか。
但し、ここでは、頭で理解しようとするのではなく、
身体で、心で、イメージとして理解しようとすることかと思います。
そうだとすると、自分の腑に落ちてくる可能性が多い、
しかし、文脈が頭に入っていなかったら理解もできないし、
腑にも落ちてこないようなもの、そういう臨界にあるものを読むのが、
読む力を付けるのに一番有効ということになりますね。
パンダ読みがお勧めなのは、その境界を跨ぐ行為を知らず知らずできるからで、
幅というか揺らぎを作り出すことによって、限界点(臨界点)が浮かび上がってくる効果があるんでしょうね。
この話で思い出したのは、マイケル・ポランニー(ポラニー)の暗黙知の理論です。
「暗黙知の次元(Tacit Demension)」という本があるのですが、
多読三原則は、この本で言われていることを、
具体的に言語習得(読みだけですが)という場面で、具体的に展開した場合を分かりやすくルール化したものとも言えそうです。
この本の紹介が以下のサイトにあったので引用します。
http://www.tku.ac.jp/kiyou/contents/hans/127/127_oosaki.pdf
> 結局マイケル・ポラニーが主張しているのは,人が新しい技能や理論を身につけるのに際
> し,最も良い方法は,対象の諸細目を部分的に学んだり捉えたりすることではなく,対象の
> 全体に内感的に「潜入する」(dwell in)ことである。全体像に部分項目を加え,その部分を
> 説明したり意味付けたりするのは,全体の意味を消滅させ,知識の全体性を破壊することに
> なる(Polanyi, 1966, p. 18)。
辞書を引くというのは、この文章の後半で言っていること、
「全体像に部分項目を加え、その部分を説明したり意味づけたりすること」に当たっていて、
従って、「全体の意味を消滅させ、知識の全体性を破壊することになる」から駄目なんですね。
この話は、これだけでは分かりにくいと思うので、
また別の機会に、話させて下さい。
頭でっかちの人には、多読三原則に対するこういう説明もいいかもしれません。
多読三原則をこうだと説明するときに、
こういう理論も踏まえて、色々な技能習得の場面も比喩的に使いながら、
説得的に説明できるとよいのではないでしょうか。
では、Happy Reading!!