[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(17:48)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2012/12/9(22:34)
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ものぐさ父さん、こんにちは。
〉前回の報告から約1カ月。150万語の通過報告です。1カ月 10万語のペースに戻りました。
150万語通過、おめでとうございます。
Oxford Bookworms Library Factfiles(OFF)はノンフィクションのシリーズでOBWと同じレベルですから、興味のあるジャンルがあればどんどん読んでいけると思います。
〉
〉3. mockingbird(Kathryn Erskine)
〉全篇、外界とのコミュニケーションがうまくできない主人公 Catlilin の一人称で語られるため、その形式に慣れるまでは非常にわかりにくかった。とくに、Catilin の兄であり、そのよき理解者であった Devon が銃殺されたという事実がこの物語の背景にあることを Catalin 自身の語り口および Catalin に向けて語られた周囲の人たちの言葉から再構成する必要があり、なかなかすんなり入り込めなかった。ただ、Devon を失った喪失感を単純な「悲しみ」という感情にして出すことができない彼女が痛々しく、うまく伝えられないだけにその喪失感のピュアさが伝わってくる。私の場合は、1/6 ぐらいのところぐらいから面白くなってきました。約半分ぐらいからは物語の展開が知りたくなり自然と読むスピードが加速しました。ただ、全体としての理解度は決して高いとは言えず、誰がしゃべっている言葉かがちゃんとわかっても6割ぐらいでしょうか。どうにか物語の筋が追える程度です。
〉兄、Devon の死を乗り越えるための「Closure」をどう見つけていくか、がテーマとして明確になってくる後半は結構なスピードで読めました。読見終えると、なんとなく前向きな気持ちにさせてくれるお話です。
いい本に出会えましたね。YLはどれぐらいでしょうか。まあ、6割わかっていれば充分だと思います。
〉
〉8. The Mediator #1: Shadowland(Meg Cabot)[Kindle版]
〉会話文が多くて、比較的簡単な読み物、できれば何冊も読めるようにシリーズ物で、しかも読んでいて楽しいお話がないかと探していてなんとなく購入したのですが、大当たりでした。この本を購入する大多数の人と同様に、主人公の16歳の女の子スージー(お母さん以外にはこう呼ばせていませんが)がどんな子かはわかった上で読み始めました。冒頭部分でその説明もあるのですが、いつ「出てくる」のかが楽しみでどんどん読み進めることができます。とくに二人目の「Mediator」が突然登場してからはさらに面白くなっていきます。
〉母親の再婚で一緒に暮らすことになった義理の兄弟たちの記述や東海岸と西海岸の違いをティーンエイジャーの視点から描くことこうなるのか、などといろいろ楽しめることが多いのですが、とにかくスージーのキャラクターで楽しませてくれます。素直で優しいことを人に見せるのを格好悪いとする彼女のハードボイル振りが気に入っています。でも、彼女の周りにいる人たちはそんな彼女をちゃんとわかって理解してくれます。
「大当たり」と思える本に出会えてよかったですね。
〉こんな風に感想を書くとさもすらすら読んでいるように見えますが、そんなことはありません。そもそもそれを望んで読み始めたので覚悟の上でしたが、スージーが会話で多用する言い回しのほとんどは雰囲気しかわかりません。東海岸のティーンエイジャーの英語は学校英語とは別の言語と言えるかもしれません。会話に出てくる単語も知らない動詞が多く、完全な飛ばし読みです。ストーリーが知りたくてどんどん先を読んでしまう感じです。ただ、英語自体は、平易です。ニューヨークやサンフランシスコ、サンディエゴなどのカリフォルニアの大都市には出張で何度も行っていますし車も運転したことがあります。また、スージーたちが住んでいるカーメル(クリントイーストウッドが昔市長だったことで有名な観光地)へも大学を卒業した直後に行ったがあるのも理解の助けになっている気がします。
ネイティブ向けの絵本なども、学校英語にはない言葉がたくさん出てきますが、そういった言葉とはまた違う感じでしょうか。ティーンエイジャー独特の言葉なんでしょうか。シリーズものでしたら、多分そういうのも冊数を重ねるうちに理解度が上がってくると思います。MTHも最初はとまどいましたがそのうち慣れました。土地勘があるというのも理解の助けになるんですね。
それではこれからもおもしろい本を見つけてください。
Happy Reading!
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お名前: ものぐさ父さん http://monogusa103.jimdo.com/
投稿日: 2012/12/11(00:14)
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杏樹さん、いつもコメントありがとうございます。
いろんな方が書いてらっしゃいますが、欧米の人たちにとって当たり前の知識は読書をする上で重要だと思っています。その意味で、MTHやOFFは役に立つと思っています。OFFは、読書の対象としてはちょっと退屈ではありますが…
YL ですが、どう決めるのかのガイドラインがどこかにありますか?YL 1-3 はなんとなくこれぐらいかなと思えるのですが、その先が全くわかりません。reference となる本や YL を判断する基準(文法、使われている単語 etc.)があると便利なのですが…
mockingbirdは、MTHよりは難しいと思います。The Mediatorシリーズは、ジャクリーン・ウィルソンと同じかちょっと難しいぐらいかな。Star Girlよりは簡単な気がします。
今後ともよろしくお願いいたします。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2012/12/11(23:05)
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ものぐさ父さん、こんにちは。
〉YL ですが、どう決めるのかのガイドラインがどこかにありますか?YL 1-3 はなんとなくこれぐらいかなと思えるのですが、その先が全くわかりません。reference となる本や YL を判断する基準(文法、使われている単語 etc.)があると便利なのですが…
基本はGRです。GRは語彙・文法をレベル別に決めてありますから…。
しかし、一般の本はそういった制限を意識して書かれていません。ですから厳密に決めるのはまずできません。
ではどう決めるかと言いますと、GRや書評などでYLがはっきりしているもの、特にGR以外のものは多読の定番になってレビューの多いような本で、自分が今ちょうど読みやすいと感じる本を想定します。それよりやさしい、同じぐらい、難しい、どう感じるかを考えて決めます。
同じ本でも人によって感じ方は変わります。読みやすさの感覚もバラつきがあります。誰かが書評を登録して、その本を他の人が読んでレビューをつけて、その時に自分の感じるYLを記録していけば、レビューが付くほどYLが平均的な数字になっていきます。
ですから書評はもちろん、レビューを書くのはみんなが多読する上で参考になるのです。
多読は「いつのまにか」読めるようになっていきます。「読みやすさ」の感覚も、レベルが上がっていくごとに変わっていきます。最初はYL2の本も難しく感じたのに、YL5の本がスラスラ読めるようになったら、変わるのは当然です。私が万年レベル3だったころ、YLの基準はとても決めやすかったです。でも今はYL2〜4あたりの区別がわからなくなってきました。どれも「すらすら」読めるようになってしまったので、違いがよくわからないのです。
結局、YLは今自分がちょうど読みやすい本の前後が一番わかりやすいのです。ですから客観的な基準は決められないのです。
書評で知っている本を基準に考えるのが一番妥当でしょう。
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お名前: ものぐさ父さん http://monogusa103.jimdo.com/
投稿日: 2012/12/20(00:14)
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やっぱり簡単じゃないってことですね。安心しました。
本気でYLをつけようと思うと、基準本、語彙、文法、くだけた文章の量などなど明確な基準が必要なんだと思います。でも、YLは体系的である必要性はとくにないと思うので、今のままでいいと思います。なんとなくの基準でいいんじゃないかな。
そもそも多読自体が勉強法というよりは、勉強になるけど英語での読書を楽しむっていう位置付けだと思います。その励みとして語数とかYLがあればいいんじゃないかと。