5周年400万語通過おめでとうございます

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11610. 5周年400万語通過おめでとうございます

お名前: 杏樹
投稿日: 2009/7/20(15:49)

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極楽トンボさん、こんにちは。

〉去年の11月に300万語通過してから8ヶ月で400万語を通過することができました。中国語多読も始めたのに、英語多読のペースが落ちなかったのはうれしいです。最初の100万語に3年半もかかっていたのがうそのようです。

5周年で400万語、おめでとうございます。いいペースですね。

〉330万語くらいまでは、レベル3のRainbowMagic、FullHouseMichellなどをメインに、絵本やレベル0-4の本を適当に取り混ぜて読みました。

〉自分では快読なつもりでしたが、今から思えば、Rainbow Magicに比べてFullHouseMichellは読むのが苦しかったです。ブッククラブのFullHouseMichellを全部読もうと思ったけど、結局読めなかったもの。本のあらすじぐらいわかってそれなりに楽しめた(ことにしています)けれども、解像度が低くてぼけぼけ、しょっちゅう上滑りするのは相変わらずです。杏樹先輩のいわゆる万年レベル3状態をずっと耐え忍んでいます。

FullHouseは合わなかったんじゃないでしょうか。私も何冊か読みましたが途中でやめました。長いシリーズを「全部読もう」なんて思わないほうがいいですよ。

〉キリンでレベル6の『足長おじさん』を読んでみましたが、かろうじて筋が追えました。Dillさんご主催のAudioBookClubで取り上げられていたので、Librivoxの朗読音声で聴き読みしてみたのです。聴き読みでは歯が立たなかったので、途中で普通の読書に切り替えました。聴き読みはどうも苦手です。

私も聴き読みは苦手です。

〉後半は、MagicTreeHouse1-28ばかり読んでいました。語数にして70万語ぐらい。1-8の朗読MP3ファイルもあわせて入手したので、聴き読みを試してみました。そうしたら、朗読が遅く感じられて眠くなってしまうんです。朗読の分速を計ってみたら、分速140語弱でした。

〉これはおかしなことです。なぜって、わたしの読書スピードはどんなに大急ぎで読んでも分速120語を超えないからです。CDの朗読はわたしの読書スピードより速いのにもかかわらず、聴き読みをすると遅く感じられるのはなぜでしょうか?

確かに不思議ですね。

〉わたしはこう考えました。わたしの英語処理能力は分速140語よりも速いので、CDの朗読を聴きながら本を読むと遅く感じる。自分で本を読むときは、脳内音読のスピードが分速120語しかないので、これが桎梏となって分速120語を超えない。脳内音読のスピードは、かならずしもわたしの英語処理能力と一致しないのです。

ふむふむ。

〉ということは、脳内音読のスピードを上げてやれば、もっと速く本が読めるようになるはずなんです。脳内音読のスピードを上げるにはどうしたらいいか?

〉そこで、わたしが考えたのは、分速を上げて聴き読みシャドウイングをすることです。ふだん、NHKやVOAのニュースでいんちきシャドウイングしていましたが、いんちきシャドウイングの悲しさか、脳内音読とはいまいちリンクしていないようです。耳からの情報をメインに、耳からでは捉えきれない急所はスクリプトを見て補いながらシャドウイングしてみたら、ただのシャドウイングよりも脳内音読の向上に役立つのではないかと考えたのです。

〉そこで、1.2倍(分速160語)から2.0倍(分速240語)の範囲でいろいろ試してみました。いちばん気分よく聴き読みシャドウイングできるのは1.2倍(160語)から1.3倍(170語)ですが、2.0倍(240語)でも無理すればできないことはありません。

〉そしたら、実験開始当初分速120語弱だったのが、分速160語弱にまで上昇したのです。この間、MTH1-8を32回聴き読みシャドウイングし、MTH1-28を四読しました。四読もしたので、分速が上昇するのは当たり前かもしれませんし、どこまで聴き読みシャドウイングの効果なのか判然としませんが、際立った変化があったことは確かです。

すごいですね。そんなに繰り返すとそれだけの効果があるんですね。

〉基本的には、楽しく読めればそれでよいと思います。しかし、わたしには心の和訳マシーンが常時発動している疑いがあるので、分速が速いに越したことがないのです。

〉MTHを4回も読むと、読むのがどんどん容易になるし、解像度も上がるし、文体が自分になじんできて楽しいけど、さすがに飽きますね。これ以上やるとお勉強になっちゃう。もうなってるかも。楽しいからって自然とは限らないもんね。今後も、朗読音声が入手できれば、聴き読みシャドウイングを積極的に試してみようと思っています。

飽きたらやめるのは大切ですね。
私が聴き読みが苦手なのは、自分の読むペースに合わないからだろうと思います。遅いとイライラしますし、早いと理解が着いていきません。あとは途中で眠くなります。

〉それでは、印象に残った本について少しずつコメントして報告を終わりにします。

〉Fluffy goes to school(Scholastic Reader level3)
〉Fluffy's funny field trip(Scholastic Reader level3)
〉Fluffy meets the groundhog(Scholastic Reader level3)
〉こるもさんの回覧本。回覧本って初めてでしたが、とどくのを待つのがとっても楽しいです。ありがとうございました。ハムスターのFluffy、とってもかわいいです。わたし、小さいころから一度も動物を飼ったことがないし、興味もなかったのですが、動物との交流はどこかで考えないと死ぬときに後悔するかもと思いました。

この本は知りませんが、そういうテーマがひそんでいるのですね。

〉The Drinking Gourd(ICR3)
〉タドキスト大会で教えていただいた本。ICRの類って、あまり縁がなかったのですが、こういう本がごろごろしてるとなると、まったく油断できません。普段興味のない外国の歴史の一こまに満腔の共感をもって没入することができちゃうんですから、これはえらいことですよ。19世紀米国の奴隷解放の話です。

これも知りませんが、ICRに奴隷解放のお話があるんですか。ICRにはあまり縁がないそうですが、そのあたりの本をたくさん読むと英語の土台作りに役に立ちます。

〉Guess How Much I Love You (Book & DVD) Sam McBratney (著), Anita Jeram (イラスト)
〉この親ウサギのジェスチャーは一生忘れないでしょう。DVDはよくできてるんだけど、わざわざテレビのところにいっていちいちプレイヤーにかけなきゃなんないところが面倒くさいと思いました。

DVDブックですか。「一生忘れない」なんていわれると気になります。

〉MagicTreeHouse
〉ジャックとアニーの歴史に対する態度は、明らかに多読に似ていますね。もし見知らぬ国の見知らぬ時代に突然放り込まれたら、どうすればよいのか?アニーのように自ら積極的にその世界の中に参入し、その時代の人間になってみる。そうするとどう行動したらよいのかわかってくる。もちろん、アニーだけでは無鉄砲に過ぎてとても不安ですよね。だからジャックという兄貴がいて、世界に参入する際に、とんちんかんな参入の仕方を避けるためにリサーチブックを最小限のガイドとして役立てるわけです。
〉多読も同じです。英語の世界に放り込まれたらどうすればよいのか?積極的に英語の世界に参入し、自分にふさわしい英語との付き合い方を模索すればよいわけです。その際、英語にかんする知識を参考にし、英語に付き合おうとする人が陥りがちな落とし穴を避けなければなりません。辞書を引きまくっても無駄だけど、辞書をまったく捨ててよいというわけでもない。アニーの未知なるものに対する無鉄砲さとジャックの知識を重んじる慎重さがだいたい9対1ぐらいで必要とされるような気がします。この言い方、抽象的にすぎてわかりにくいですよね。ごめんなさい。

アニーの無鉄砲さは巻が進むほどに加速していきますね。しかし結局そうやって飛び込んでいくと世界が開けていくという…。でも時にはジャックの慎重さも必要。

〉Sarah, Plain and Tall/ Patricia MacLachlan
〉東部の沿海地域から中西部の我が家にセアラが嫁いできた。近所のお嫁さんにも、遠いところから嫁いできた人がいて、その人とセアラの会話には独特の哀愁が漂っている。二人の会話をを耳にして、物語の語り手であるアンナは、いつか自分もふるさとを離れ遠いところで暮らすようになるんだと予感したりする。この場面、大好き!
〉実は続編のほうは、CDだけ仕入れていて、本のほうはわざと持っていないんです。CDだけ聴いてお話がわかるようになりたいと思ったんです。まだお話よくわかんないけど、寝床の中で何度も聴いているので、だんだんなじんできている感じがします。この女優の朗読がすばらしい。一人ですべての登場人物の声色を使ったりしてかなりの芸達者です

向こうの本は本当に朗読のあるものが多くて、しかもうまいですよね。声音や口調で登場人物の特徴や場面の雰囲気が伝わってきます。

〉Twin Trouble /Jacqueline Wilson
〉Connie and the Water Babies /Jacqueline Wilson
〉双子の弟が生まれてから、両親の主たる関心が自分から弟たちに移ってしまってぐれそうになるんだけども、最後には、不思議な空想物語を体験することによって、現実を受け入れる強さが本人の心に沸いて出てくるところが面白い。わたしにも幼い娘がいるので、この人の作品はすっごく参考になります。

ジャクリーン・ウィルソンですか。児童書にしてはハードな内容が多いですね。その代わり感動も深いです。

〉minpins /Roald Dahl
〉子供しか出入りできないはずの小人たちの世界なのに、大人になっても失われないなんて!ダールらしくない、ハッピーエンドでした。聞けば、晩年最後に制作した絵本だそうで、ダールも年をとったらこうなるのかと思いました。

これはダールの作品にしては少し異質ですね。そうか、年を取って丸くなったのか…。

〉Daddy-Long-Legs /Jean Webster
〉大学に入学したころから、日記の言葉が難しくなります。上流階級の子女と交際するようになって、主人公は彼我の違いを強く意識するようになります。そこから、アナーキズムに嫌悪を感じ、フェビアン協会に好感を抱く女子大生になるんですね。自分の境遇を肯定できて、自分がどういう社会的立場の人物に支援されているかきちんとわきまえている賢い人だと思いました。これでハッピーエンドにならなかったら激怒してしまいそうです。

激怒…ははは。私はこの本は日本語で何度も読んでから原書に挑戦したので、原語ではこうなっていたんだ…と思うところが多かったです。「あしながおじさん」の正体は見当がつきましたか?

万年レベル3の中にいるときはあせる気持ちになったりしますが、そのあたりで読めるおもしろい本はたくさんあります。読んでいればそのうち読めるようになりますから、楽しい本を探すことだけ考えてください。
それではHappy Reading!


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11614. Re: 5周年400万語通過おめでとうございます

お名前: 極楽トンボ
投稿日: 2009/7/21(00:32)

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杏樹さん、こんばんは、レスありがとうございます!

〉〉去年の11月に300万語通過してから8ヶ月で400万語を通過することができました。中国語多読も始めたのに、英語多読のペースが落ちなかったのはうれしいです。

〉5周年で400万語、おめでとうございます。いいペースですね。

7周年で700万語、9周年で1000万語!と皮算用。

〉FullHouseは合わなかったんじゃないでしょうか。私も何冊か読みましたが途中でやめました。長いシリーズを「全部読もう」なんて思わないほうがいいですよ。

合わなかったのかなあ?本との相性は判断が難しいです。シリーズをコンプリしたくなるのは人情というものです。でも、コンプリに失敗したからと言って停滞に陥ることはもうないと思います。

〉〉そしたら、実験開始当初分速120語弱だったのが、分速160語弱にまで上昇したのです。この間、MTH1-8を32回聴き読みシャドウイングし、MTH1-28を四読しました。四読もしたので、分速が上昇するのは当たり前かもしれませんし、どこまで聴き読みシャドウイングの効果なのか判然としませんが、際立った変化があったことは確かです。

〉すごいですね。そんなに繰り返すとそれだけの効果があるんですね。

ここはみなさんに誤解を与えてしまったようです。MTH1−8を32回というのは、本当にのべ32冊分しかしていません。8×32=256冊やったと誤解なさらぬよう。ちょっとやっただけで効果が出たという意味です。あ、でもやってみようかな?すごいことになったりして。

〉飽きたらやめるのは大切ですね。
〉私が聴き読みが苦手なのは、自分の読むペースに合わないからだろうと思います。遅いとイライラしますし、早いと理解が着いていきません。あとは途中で眠くなります。

そうそう、ペースに合わせるのが難しいと思いますよね。それじゃ、どの速さならちょうどいいのかって言われるとこれもまた難しい。ちょうどいい速さだったら聴き読みがうまくいくのだろうか?今後、パソコンで速度調節しながら実験していこうと思います。

〉〉Daddy-Long-Legs /Jean Webster
〉〉大学に入学したころから、日記の言葉が難しくなります。上流階級の子女と交際するようになって、主人公は彼我の違いを強く意識するようになります。そこから、アナーキズムに嫌悪を感じ、フェビアン協会に好感を抱く女子大生になるんですね。自分の境遇を肯定できて、自分がどういう社会的立場の人物に支援されているかきちんとわきまえている賢い人だと思いました。これでハッピーエンドにならなかったら激怒してしまいそうです。

〉激怒…ははは。私はこの本は日本語で何度も読んでから原書に挑戦したので、原語ではこうなっていたんだ…と思うところが多かったです。「あしながおじさん」の正体は見当がつきましたか?

最後のほうでなんとなくわかりましたよ。「あしながおじさん」が意中の人と結ばれ、幸せになってよかったなあと思います。彼は孤独だったんだよ、きっと。

〉万年レベル3の中にいるときはあせる気持ちになったりしますが、そのあたりで読めるおもしろい本はたくさんあります。読んでいればそのうち読めるようになりますから、楽しい本を探すことだけ考えてください。

いま、洋書を探すに不便なところにいるので、あまりレベル3以下にこだわっていられません。そろそろ投げ技を取得したいところです。

〉それではHappy Reading!
杏樹さんもHappy Reading!


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