[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/25(20:42)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2008/4/5(23:36)
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極楽トンボさん、こんにちは。
〉極楽トンボ@慢読226万語です。わーい、やっと基本GRセットを全部読み終えました!
おめでとうございます。226万語でセットを読み終えるなんてすごいです。
…でも、ちょっと気になったんですが、無理して読んではいませんか?GRの最後のほうはかなりレベルが高いです。急にレベルを上げすぎたということはないでしょうか。
といいますのは、本の感想を見ていると飛ばして何とか読んだ、という報告が多いです。もちろん多読には飛ばし読みがつきものです。でもそれは、楽しくてどんどん進む、という本を読んでいる場合に効果を発揮するのです。極楽トンボさんの報告を見ていると「面白かった」という感想が少ないのが気になります。
〉Captain Corelli's Mandolin (PGR6)
〉真ん中あたりまで話があまりわからなくて、豪快に読み飛ばした。ヒロインの元彼の入水自殺は哀れだった。あのお母さんの、実の息子をスパッと切り捨てる態度は、あんまりだと思った。また、コレリ大尉だって、いくら芸術家とはいえああいう迂闊な結末だったので、少し張り合いがなかった。娘さん、よくきーけよ、芸術家にゃ惚れるなよ。
これは私もなんだ、このオチは、と思ってしまいました。本当にうかつなんですから。
〉Magic Finger(YL3)
〉思い切り飛ばして読んでみました。前半1/3くらいはよくわかりませんでしたが、後半2/3は不思議とわかりました。一文一文ちゃんと読んでないのになぜ? 鳥を虐待する人間を風刺すると同時に、人間より鳥を手厚く保護する如きアンチヒューマニズムが底流に流れているように感じた。
わかるときは一文一文をきちんと読まなくてもわかるんですよ。ロアルド・ダールはちょっと毒がありますが、私はそんなダールが好きでレベルの低いものから順番に読んでいきました。
〉Joy Luck Club(OBW6)
〉生前よく知らなかった母の過去が死後、娘に真正面から取り組むことを要求してくる。自分の生まれる前の出来事が自分の今後の生き方を左右するという、なんだか東アジア外交みたいな話でした。話がわからなくても最後まで読めればいいや、という投げやりな気持ちでないと多読はできないのでしょうか。こういう小説好きなので、もっと隅々までわかりたいというフラストレーションがたまります。
「投げやりな気持ち」になるなら、本をスッパリ投げたほうがいいですよ。私もこの本を読んだときはちょっと難しかったですが、最後は感動しました。「最後まで読んだからいい」ではなく「感動したからいい」と思える本に出会って欲しいです。
〉Oliver Twist(OBW6)
〉最初の20ページくらいまでは全然わからなかったが、後半になると面白くなって一気に読んでしまった。でも、最後の場面になって、屋根から落ちて死んだ悪党と処刑される悪党を自分が混同していたことに気がついた体たらく。
人物を混同することはよくあります。ディケンズは人物関係が複雑ですから。でも物語はものすごくおもしろいので、GRでいくつか読みましたが、どれも最後は私も一気読みになりました。
〉Memoirs of a Geisha (PGR6)
〉京都の芸者が「はたきこみ」なんて相撲の技の名前を使ってライバルを蹴倒す相談をするかなあ、などとどうでもいいことが気になりました。あらすじさえ分かればいいや、細かいところは眼をつぶってしまえ!ちゃんと読もうと思えば、元の分析読みに逆戻り、読み通すことすらかなわないことは分かっています。もう読み飛ばしの術は手ばなせません。
著者がガイジンだけに、細かい突っ込みはいろいろありますね。私は主人公が通る京都の地名が四条通しか出てこないのが気になりました。そもそも芸者の名前が「さゆり」という所からしてヘンですから。でもPGR6にしてはやさしくて読みやすかったです。
〉Love for Life (CER6)
〉使用語彙3800語なので、知らない単語がいっぱいでてくるかなあと思ったらそうでもなかった。1ページに1個ないし2個ぐらい。ということは、知らない単語がないのに、一文の意味がわからないということになります。つまり、必ずしも語彙が足りないから読めないのではないのです。知ってるはずの語彙の用法にまだ習熟していないということなのでしょうか?今後、普通の本を読むようになったら一体どうなるのか先が思いやられます。お話はよくできていて、養女との関係、養女のイケメン担任教師(妻あり)との関係が一体どうなるのかなあ、と最後まではらはらしながら読みました。
これは現代の普通の小説を読んでいる感覚で読めました。
「知らない単語は少ないのに意味がわからない」ということはよくあります。去年辞書引き実験をして報告したことがありますが、そのときの結論は、「文章が理解できないと単語を調べても内容はわからない」ということです。単語の意味だけ知っていたら文章の意味がわかるようになるわけではありません。そして「文章」がわかるようになるには、たくさん読むのが一番です。
〉先輩タドキストの記録を読むと、読み飛ばしでお話の詳細がボケボケでも、楽しく読めてればOK、そのうち解像度が上がってきます、ということをみなさんおっしゃいます。そうなればいいなあと私も思います。基本セット読み終わって、うれしさも中くらいなりおらが春という心境であります。GRしか読んでないから、普通の本どうやって読んでいいのかわかんないや。
だからといって飛ばさないと読めないレベルの本ばかり読んでいても疲れます。時々はパンダ読みで「すらすら」読める感覚をつかむのも大切です。
〉基本GRはレベル6の入り口までしかないので、次は何を読もうか迷ってしまいます。とりあえず、MMR4とMMR5がまだ30冊くらい未読だし、最近掲示板で話題だったおさるのじょーじの作者の手になる『Find the Constellations』、だいぶ前に話題だった『Chinese Cinderella』、たまたま古本屋にあった『Clue in the Diary /Nancy Drew Mystery Stories 7』、『Anne of Green Gables』などを読んでみようと思います。今後は、いよいよ児童書と一般書に挑戦です。是非みなさまの温かいお力添えをいただきたく存じます。
読みたい本がたくさんあるのはいいですね。
『Chinese Cinderella』に興味をお持ちですか。「読んだ」という報告が少ないので、興味を持ってくれる人がいたらうれしいです。
ただ、語数のわりにレベルの高い本を読んでらっしゃいますので、もっとやさしい本、できればレベル2〜3ぐらいの児童書もたくさん読んでください。
それではHappy Reading!
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お名前: 極楽トンボ
投稿日: 2008/4/6(12:57)
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杏樹せんぱーい、いつもたくさんコメントくださってありがとうございます!
〉〉極楽トンボ@慢読226万語です。わーい、やっと基本GRセットを全部読み終えました!
〉おめでとうございます。226万語でセットを読み終えるなんてすごいです。
〉…でも、ちょっと気になったんですが、無理して読んではいませんか?GRの最後のほうはかなりレベルが高いです。急にレベルを上げすぎたということはないでしょうか。
そうかもしれません。でも、はやく一般の本が読めるようになりたい気持ちが勝ってやや勉強モードになっています。シドニーシェリダンぐらいそろそろ読めるかなあなどと気になっています。
〉といいますのは、本の感想を見ていると飛ばして何とか読んだ、という報告が多いです。もちろん多読には飛ばし読みがつきものです。でもそれは、楽しくてどんどん進む、という本を読んでいる場合に効果を発揮するのです。極楽トンボさんの報告を見ていると「面白かった」という感想が少ないのが気になります。
停滞者宣言のときも書いたのですが、「面白かった」かどうか問われると、どうも自信がありません。まあ、たとえていえば、ラーメン屋でマンガ雑誌読んで待ってたら、ラーメンがすぐ来ちゃったので、急いできりがよいところまでせりふは読まずに絵だけぱらぱら見て終わらすようなかんじです。正直言って味気ないです。でも、ゆっくり丁寧に読もうとすると、分析読みに逆戻りなのは目に見えています。だから、しかたがないです。むしろ、長い間できなかった読み飛ばしがやっとできるようになったので、忘れないようにしようと思います。
〉〉Joy Luck Club(OBW6)
〉〉生前よく知らなかった母の過去が死後、娘に真正面から取り組むことを要求してくる。自分の生まれる前の出来事が自分の今後の生き方を左右するという、なんだか東アジア外交みたいな話でした。話がわからなくても最後まで読めればいいや、という投げやりな気持ちでないと多読はできないのでしょうか。こういう小説好きなので、もっと隅々までわかりたいというフラストレーションがたまります。
〉「投げやりな気持ち」になるなら、本をスッパリ投げたほうがいいですよ。私もこの本を読んだときはちょっと難しかったですが、最後は感動しました。「最後まで読んだからいい」ではなく「感動したからいい」と思える本に出会って欲しいです。
ここはわたしの書き方が良くなかったようです。Joy Luck Clubは、かなりいいGRだとおもいました。「投げやりな気持ち」というのは、こんなによいGRなのに、自分は読み飛ばして細部がぼけぼけなままでは満足できない、でも能力的に満足せざるを得ないというフラストレーションの表現です。本がつまらないわけではありません。レベルがあがったら再読、できれば原書に当たりなおしてもいいくらいだと思っています。わたしは本を投げるときは、多読も一緒に投げてしまいますので、投げるのいやなんです。
〉〉Love for Life (CER6)
〉〉使用語彙3800語なので、知らない単語がいっぱいでてくるかなあと思ったらそうでもなかった。1ページに1個ないし2個ぐらい。ということは、知らない単語がないのに、一文の意味がわからないということになります。つまり、必ずしも語彙が足りないから読めないのではないのです。知ってるはずの語彙の用法にまだ習熟していないということなのでしょうか?今後、普通の本を読むようになったら一体どうなるのか先が思いやられます。お話はよくできていて、養女との関係、養女のイケメン担任教師(妻あり)との関係が一体どうなるのかなあ、と最後まではらはらしながら読みました。
〉これは現代の普通の小説を読んでいる感覚で読めました。
〉「知らない単語は少ないのに意味がわからない」ということはよくあります。去年辞書引き実験をして報告したことがありますが、そのときの結論は、「文章が理解できないと単語を調べても内容はわからない」ということです。単語の意味だけ知っていたら文章の意味がわかるようになるわけではありません。そして「文章」がわかるようになるには、たくさん読むのが一番です。
わたしは勉強モードのくせに、辞書を引くのが大嫌いなので、辞書を引くくらいだったら、わからない本文を眺めるほうがずっとましです。いままで基本GRセットを読んでいる途中で一回も辞書など触っていません。たくさん読むのが一番なのはそのとおりだと思います。でも、何を読むのかが問題です。
〉〉先輩タドキストの記録を読むと、読み飛ばしでお話の詳細がボケボケでも、楽しく読めてればOK、そのうち解像度が上がってきます、ということをみなさんおっしゃいます。そうなればいいなあと私も思います。基本セット読み終わって、うれしさも中くらいなりおらが春という心境であります。GRしか読んでないから、普通の本どうやって読んでいいのかわかんないや。
〉だからといって飛ばさないと読めないレベルの本ばかり読んでいても疲れます。時々はパンダ読みで「すらすら」読める感覚をつかむのも大切です。
ブックオフの黙読オフが来月あるそうなので、参加してパンダ読みを習得してきます。
〉読みたい本がたくさんあるのはいいですね。
〉『Chinese Cinderella』に興味をお持ちですか。「読んだ」という報告が少ないので、興味を持ってくれる人がいたらうれしいです。
〉ただ、語数のわりにレベルの高い本を読んでらっしゃいますので、もっとやさしい本、できればレベル2〜3ぐらいの児童書もたくさん読んでください。
『Chinese Cinderella』、とっても期待しています。中国ネタのものはなるべく読みたいと思っています。だから杏樹さんの読書報告、いつも楽しみにしています。
〉それではHappy Reading!
看英文書愉快!
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お名前: オレンジ
投稿日: 2008/4/21(21:24)
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こんにちは、極楽トンボさん、杏樹さん。オレンジです。
〉停滞者宣言のときも書いたのですが、「面白かった」かどうか問われると、どうも自信がありません。まあ、たとえていえば、ラーメン屋でマンガ雑誌読んで待ってたら、ラーメンがすぐ来ちゃったので、急いできりがよいところまでせりふは読まずに絵だけぱらぱら見て終わらすようなかんじです。正直言って味気ないです。でも、ゆっくり丁寧に読もうとすると、分析読みに逆戻りなのは目に見えています。だから、しかたがないです。むしろ、長い間できなかった読み飛ばしがやっとできるようになったので、忘れないようにしようと思います。
『ゆっくり丁寧に読もうとすると分析読みになってしまう』というところが気になりました。もしかしたら、直読直解(英語脳)読みがまだ安定していないのではないのでしょうか?もし直読直解読みが安定していれば、文章の構造が複雑かもしくは1つの文章に分からない単語が多すぎない限り読む速度に関係なく分析読みにはならないはずなんですが。直読直解読みが安定していないのであれば、かなり簡単なレベル0〜レベル1の本を沢山読んで安定して読めるようにしたほうがいいかもしれません。これができないうちにレベルの高い本を読んでしまうと、かなり本を読むのが大変だと思います。レベルの高い本を読むと疲れたりしませんか?僕も200万語まで日本語訳読み(分析読み)で読んでから、直読直解に直したくちなので直読直解が不安定な時期にレベルの高い本を読んで苦労する気持ちが分かります。
あともうひとつアドバイスすると、飛ばし読みって普通に読んでいて多少わらない単語があっても気にしないくらいの感じで読んだほうがいいと思います。その単位が大きくなって一文飛ばしてしまう感覚です。例えば、日本語の新聞を読んでいても全て理解しているわけではないけど、要約はわかるじゃないですか。そんな感覚です。
アドバイスが全くの見当違いであればごめんなさい。
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オレンジさん、コメントありがとうございます!
〉〉ゆっくり丁寧に読もうとすると、分析読みに逆戻りなのは目に見えています。だから、しかたがないです。むしろ、長い間できなかった読み飛ばしがやっとできるようになったので、忘れないようにしようと思います。
〉『ゆっくり丁寧に読もうとすると分析読みになってしまう』というところが気になりました。もしかしたら、直読直解(英語脳)読みがまだ安定していないのではないのでしょうか?もし直読直解読みが安定していれば、文章の構造が複雑かもしくは1つの文章に分からない単語が多すぎない限り読む速度に関係なく分析読みにはならないはずなんですが。直読直解読みが安定していないのであれば、かなり簡単なレベル0〜レベル1の本を沢山読んで安定して読めるようにしたほうがいいかもしれません。これができないうちにレベルの高い本を読んでしまうと、かなり本を読むのが大変だと思います。レベルの高い本を読むと疲れたりしませんか?僕も200万語まで日本語訳読み(分析読み)で読んでから、直読直解に直したくちなので直読直解が不安定な時期にレベルの高い本を読んで苦労する気持ちが分かります。
文章が短いと、かえって飛ばし読み(直読直解)しにくいということがあるんです。もしかしたら、反射神経みたいなものかもしれません。長すぎるわけでもなく、すこし長めの文章のほうが何も考えなくてもうまく引っかかってくれるような感じがするんです。何言ってんのかわかりにくいかもしれません。極端なこと言うと、短い文章って、活字で読むよりも、耳で聞いた方が分かりがいいと思うんです。レベル0のGRだと、活字で読むより、朗読を聴いたほうが楽な気がするんです。
〉 あともうひとつアドバイスすると、飛ばし読みって普通に読んでいて多少わらない単語があっても気にしないくらいの感じで読んだほうがいいと思います。その単位が大きくなって一文飛ばしてしまう感覚です。例えば、日本語の新聞を読んでいても全て理解しているわけではないけど、要約はわかるじゃないですか。そんな感覚です。
〉 アドバイスが全くの見当違いであればごめんなさい。
はい、そんな感じで豪快に(自分としては)読み飛ばしています。
応援くださってありがとう!
オレンジさんもハッピー、リーディング!