[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(08:29)]
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お名前: sakigoro
投稿日: 2004/2/29(10:15)
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れなさん、こんにちは! sakigoroであります。
〉去年の終わり頃に「もうそろそろ何でも読んでいいかも」と思うようになった
〉ので、これまで難しそうだから(できることならちゃんと読みたいから)という
〉理由で読まないできた本たちを解禁しました。
〉そんな訳で、1月2月に読んだ本はある意味私の「真打ち」クラスがほとんど。
またもやマニアックな作品の紹介、ありがとうございます。
〉1.ファンタジー系
〉Guy Gavriel Kay
〉"The Fionavar Tapestry" LV10
〉 Book 1 "The Summer Tree" 129000 ★★★★
〉 Book 2 "The Wandering Fire" 99000 ★★★★★
〉 Book 3 "The Darkest Road" 158000 ★★★★★
〉関連書籍:「夏の樹」(早川文庫FT・絶版)
〉そちら系の、優美で力強い文章です。とても美しくて、安定していて、流れるような
〉英語でした。ちょっとかっこつけすぎ? という部分もあるのですが、それも
〉魅力のひとつかもしれません。
いつもそうですが、上記作品もまったく知りませんでした。
れなさんのレビューを読むと、とても魅力的に思えて、いつも読みたくなるのですが、PBをまとめ買いする時に、ついオーダーリストに入れるのを忘れてしまっている。 どうも、ファンタジー初心者という気持ちが、無意識のうちにブレーキをかけているのかも....
ファンタジーはメジャーなのしか読んだことがないので。
〉Garth Nix
〉"Abhorsen" 95000 LV7 ★★★★★
〉関連書籍:「サブリエル」「ライラエル」(主婦の友社)
〉以前ご紹介した"Sabriel"シリーズの第3部、完結編です。やっとPBになったので
〉読みました。相変わらず文章は堅めでフラットです(笑)が、今回は展開がとっても
〉速くて面白かったので、どんどん読むことができました。どうやってオチをつけるの
〉かなー、と思っていたんですが、大丈夫、ちゃんと終わってます。
〉英語で読んだ方がいいな、っていう程の文章ではない気がするので(私は翻訳版が
〉ハードカバーじゃなかったら英語では読まなかったと思います)、そういう意味では
〉日本語で読んでもいいかなーって思いますが、逆に、「とにかくがんがん読める本」
〉をっていうことであればこれは楽しいです。
次にオーダーする時は、ファンタジー系は、とりあえず、このシリーズをほうりこんでおこうという気がしてきましたが、どんなもんでしょうかね。
〉2.一般向け(?)PB
〉Donna Andrews
〉"Crouching Buzzard, Leaping Loon" 87000 LV8 ★★★★★
〉関連書籍:「庭に孔雀、裏には死体」「野鳥の会、死体の怪」「13羽の怒れるフラミンゴ」
〉(早川文庫HM)
〉前回ご紹介したDonna Andrewsの、こちらは日本でもおなじみのシリーズの4作目。
〉とりあえず今のところ翻訳は出ていません。そのうち出るでしょう(笑)。
〉ええと、とにかく大爆笑。全編大爆笑。
〉電車の中で読むのはとても大変でしたよー。このシリーズ、もともと爆笑なんですが、
〉今回のこれはその中でも最爆笑間違いなし。いやあ、笑いました。
このシリーズは絶対読もうと思ってます。
ミステリーについては、れなさんの紹介を特別に信頼してます。
おかげさまで、マイロン・ボライターはお気に入りのシリーズになりました。
もう6冊ほど読みました。
ディック・フランシスに気づかせてくれたのも、最初はれなさんのおかげ。
とりあえず、Come to Griefと、Second Windの二冊を読んだけど、良かったです。)
爆笑ミステリーなんて、ユニークで楽しそう。
次のPB注文時の一押し候補です。
〉David Handler
〉"The Cold Blue Blood" LV9 102000 ★★★★★
〉"The Hot Pink Farmhouse" LV9 118000 ★★★★★
〉関連書籍:このシリーズではないですが、「フィッツジェラルドをめざした男」他
〉(講談社文庫・多分品切れ中)
〉この人はミステリ系の私の真打ちです(笑)。ずっと、いつかはと思ってました。
〉とにかく大好きで、でも、手を出しかねてました。よく考えてみると、私が(翻訳で
〉読んで)好きな作家って、ある種、「読者にある程度の教養を要求する」作品を
〉書く人が多いです。そうですね、コニー・ウィリスあたりもそうかもしれません。
〉読者の知識が日常レベルではなく、それなりの知的階級レベルにあることを最初から
〉想定して書かれた作品。そういうのって、日本語で読む分には解説してあったり
〉して何とかなりますが、英語でそのまま読むにはそれなりの力が必要かなって、
〉さすがに思ってしまうわけですねー。
ミステリーではれなさんの真打ときくと、ぜひ読まねばと思うのですが、
そうですかぁ、教養を要求されますかぁ.....
ちょっと迷うところ。 これを読むのは、もう少し、色々読んでからにしようかな。
〉3.おまけ この間に読んだ文庫本
〉ここまでで十分長い(汗)ので、どうしようかなと思ったんですが、私がどうやって
〉読みたい本を探しているのか不思議に思ってる方も多いみたいでしたので、
〉試しに、今回のPBを読んでいた間に読んだ日本語の本のうちから、目立つものを
〉ご紹介してみます。私は基本的には「日本語で気に入る → 英語で未読分を読む」
〉人です。だから、英語で読むのは本当に気に入った作家の本に限られます。
れなさんは翻訳で読むのにあまり抵抗がないのですね。
私がなんでPBを読むようになったかというと色々な理由はあるのですが、
翻訳文だと頭が痛くなるくらいわかりづらいのが多すぎる。
だから作品に没頭できない。 たとえ理解度がひくくとも、原作を読んだほうが気分がいいということがあります。
中には素晴らしい日本語に訳してくれている作品もありますが、私がPBを読み始めるようになったころ、つまり30年近く前には、ひどい翻訳が多かったような気がします。
PBを読むようになってからは、翻訳で読んだことがほとんどないので、最近の翻訳の質はわからないのですが、学校でやらされた英文和訳に毛がはえたような日本語が多すぎたような気がします。
情報入手を求めての読書ならまだ我慢ができますが、娯楽作品でこんなのを読まされると腹がたちます。
ともかく翻訳で読まれた作品の紹介もおおいに参考になります。
ありがとうございました。
ではでは、Happy Reading!
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sakigoroさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
〉〉"The Fionavar Tapestry"
〉いつもそうですが、上記作品もまったく知りませんでした。
あ、これは、かなり古くからのファンタジー読みじゃないと知らないような作品
なんですー。っていうか、知ってる人の方が珍しいみたいで(笑)。
〉〉Garth Nix
〉〉"Abhorsen" 95000 LV7 ★★★★★
〉次にオーダーする時は、ファンタジー系は、とりあえず、このシリーズをほうりこんで
おこうという気がしてきましたが、どんなもんでしょうかね。
ええーと、どうでしょう? もしも「指輪」や「ゲド」のような、読んでいるだけで
魔法にかかるような、特別な力のある本をっていうことでしたら、このシリーズは
そこまでではないです。この辺は、楽しむためだけの本っていう感じ。
私はそういう本も大好きなので読んでますが、そう言う意味で、有名どころはやっぱり
違いますよね。ちなみに、フィオナヴァールの方は、本格路線のファンタジーです。
サブリエルのシリーズは、ゴシック・ホラーな感じの、ジュブナイル系ファンタジー。
ちょっと珍しい路線なので、ファンタジーファンの間でも意見は分かれてる模様です。
いえ、私は好きなんですけどー(笑)。
〉〉Donna Andrews
〉〉"Crouching Buzzard, Leaping Loon"
〉このシリーズは絶対読もうと思ってます。
〉ミステリーについては、れなさんの紹介を特別に信頼してます。
ありがとうございますー。ちょっと責任重大(汗)。マイロン、いいですよね。
私もそのうち英語で読みたいです。
メグ・シリーズに関しては、皆さんの関心が高そうなので、この場をお借りして原書名を
出しておきますね。このシリーズは、一応、1作目から読んでいった方が面白いです。
"Murder with Peacocks"
"Mueder with Puffins"
"Revenge of the Wrought-Iron Flamingos"
4作目が今回ご紹介した本で、5作目の"We'll Always Have Parrots"は先月
ハードカバーで刊行されたばかりです。「ハードカバーで読もうよ」と誘われてるんですが、
PB待ちをする予定(笑)。
〉〉David Handler
〉〉"The Cold Blue Blood"
〉〉"The Hot Pink Farmhouse"
〉ミステリーではれなさんの真打ときくと、ぜひ読まねばと思うのですが、
〉そうですかぁ、教養を要求されますかぁ.....
〉ちょっと迷うところ。 これを読むのは、もう少し、色々読んでからにしようかな。
い、いえ、大丈夫です。ああっ、失敗した。「でも大丈夫でした」とかつけとけば
良かったですね(泣)。翻訳されてるシリーズ(ホーギー)の方は、英米文学の知識が
ないと今ひとつって感じだったんですが、こちらのシリーズはそういう意味では大丈夫。
多分、映画は知ってた方が楽しいのですが、私でも読めたってことはその程度でもOKということかと。
〉れなさんは翻訳で読むのにあまり抵抗がないのですね。
〉私がなんでPBを読むようになったかというと色々な理由はあるのですが、
〉翻訳文だと頭が痛くなるくらいわかりづらいのが多すぎる。
〉だから作品に没頭できない。 たとえ理解度がひくくとも、原作を読んだほうが気分がいいということがあります。
〉中には素晴らしい日本語に訳してくれている作品もありますが、私がPBを読み始めるようになったころ、つまり30年近く前には、ひどい翻訳が多かったような気がします。
〉PBを読むようになってからは、翻訳で読んだことがほとんどないので、最近の翻訳の質はわからないのですが、学校でやらされた英文和訳に毛がはえたような日本語が多すぎたような気がします。
〉情報入手を求めての読書ならまだ我慢ができますが、娯楽作品でこんなのを読まされると腹がたちます。
私はとっても翻訳もの育ちなんです(笑)。子どもの頃、母が日本の児童文学をあまり
信用してなかったらしくて、だからたとえばさとうさとるさんの作品なども、
後から図書館で読んだくらいです。
そしてそのままあまり日本文学に親しまずに育ったので、なんていうか、翻訳物の
文章の方になじみが深いんだと思います。
でも、逆に、洋書を読むようになったら、訳の欠点が目につくようになってしまった気はしています。
ただ私は、その本の種類によって要求する文章レベルを調整しているみたいで(笑)、
とりあえずちゃんとした日本語になってればそれ以上は求めない場合が今も多いです。
いいかげんなのかも(爆)。
では、楽しい読書を。