最近読んだPB(その2)です

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(08:27)]

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79. 最近読んだPB(その2)です

お名前: れな
投稿日: 2004/2/28(13:13)

------------------------------

PB読みの皆様、そうでない皆様もこんにちは。れなです。
相変わらず、読みたい本だけ適当に読んでます(笑)。
今回は、特にマニア傾向が高いような……。
去年の終わり頃に「もうそろそろ何でも読んでいいかも」と思うようになった
ので、これまで難しそうだから(できることならちゃんと読みたいから)という
理由で読まないできた本たちを解禁しました。
そんな訳で、1月2月に読んだ本はある意味私の「真打ち」クラスがほとんど。
数は少ないですが、粒選りです。あんまりやさしくない(爆)ですが、
よろしければおつきあいください。


1.ファンタジー系

Guy Gavriel Kay
"The Fionavar Tapestry" LV10
 Book 1 "The Summer Tree" 129000  ★★★★
 Book 2 "The Wandering Fire" 99000 ★★★★★
 Book 3 "The Darkest Road" 158000 ★★★★★
関連書籍:「夏の樹」(早川文庫FT・絶版)

大昔に第1部だけが翻訳され、続編が訳されないまま絶版になってしまった、
神話系ファンタジーの大作です。洋書を読めるようになった時に、「ああ、じゃあ
あの続きも読めるんだ」と思った本の一つでした。でも、本が届いた時に中を見て、
その時届いた本達とくらべてあまりにも難しかったので、そのまま積んでました。
積んでいることそのものがある種のプレッシャーだったので、今回読み終わって
ほっとしています。こちらでいう「コンダラ」の一つだったのかも(笑)。

さて、内容ですが、ケルト神話とアーサー王伝説をモチーフにした異世界ファンタジー
です。すべての世界の元となる真世界「フィオナヴァール」を舞台に、光と闇の戦い
が描かれます。主人公たちはこちらの世界から引き込まれた5人の大学生。でも、
こちらとあちらがどうのという日常的な物語ではなく、フィオナヴァールでそれぞれ
大きな運命を背負わされることになった彼らの苦悩と戦い、フィオナヴァールの人々や
神々の選択とその対価が語られる、とても重い物語です。傾向としては「十二国記」
などに近いでしょうか。こちらの方が神様がかってますが。

作者は「シルマリルの物語」の編纂を手伝っていたこともあるという方で、確かに
そちら系の、優美で力強い文章です。とても美しくて、安定していて、流れるような
英語でした。ちょっとかっこつけすぎ? という部分もあるのですが、それも
魅力のひとつかもしれません。

久しぶりに(「指輪」はちょっとおいといて)ちゃんとしたファンタジーを読んだな
っていう気がしました。難し系のファンタジーファンの皆様にはおすすめです。
ケルト神話は知らないでも大丈夫ですが、もしアーサー王の本を1冊も読んでいない
という方がいらしたら、簡単でもいいので1冊は読んでから読むことをおすすめします。


Garth Nix
"Abhorsen" 95000  LV7  ★★★★★
関連書籍:「サブリエル」「ライラエル」(主婦の友社)

以前ご紹介した"Sabriel"シリーズの第3部、完結編です。やっとPBになったので
読みました。相変わらず文章は堅めでフラットです(笑)が、今回は展開がとっても
速くて面白かったので、どんどん読むことができました。どうやってオチをつけるの
かなー、と思っていたんですが、大丈夫、ちゃんと終わってます。
英語で読んだ方がいいな、っていう程の文章ではない気がするので(私は翻訳版が
ハードカバーじゃなかったら英語では読まなかったと思います)、そういう意味では
日本語で読んでもいいかなーって思いますが、逆に、「とにかくがんがん読める本」
をっていうことであればこれは楽しいです。


あと、お正月休みに指輪の1巻だけ読みました。はまりすぎて危険なので、
次の長期休暇まで2巻以降は封印中です。読んでみて思ったのは、「考えていたより
ずっと読みやすい」ということと、「エルフ達って普通の英語を喋ってたんだー」
ということと、「英語で読むとフロドはおじさんじゃない」ということでした。
良くも悪しくも、翻訳の力ってすごいんだな、と思いました。



2.一般向け(?)PB

Donna Andrews
"Crouching Buzzard, Leaping Loon"  87000  LV8  ★★★★★
関連書籍:「庭に孔雀、裏には死体」「野鳥の会、死体の怪」「13羽の怒れるフラミンゴ」
(早川文庫HM)

前回ご紹介したDonna Andrewsの、こちらは日本でもおなじみのシリーズの4作目。
とりあえず今のところ翻訳は出ていません。そのうち出るでしょう(笑)。
ええと、とにかく大爆笑。全編大爆笑。
電車の中で読むのはとても大変でしたよー。このシリーズ、もともと爆笑なんですが、
今回のこれはその中でも最爆笑間違いなし。いやあ、笑いました。

内容はえーと、シリーズ全体はその辺の翻訳版の書評をご覧ください(汗)。
今回はメグの弟の興したゲームソフト会社"Mutant Wizard"が舞台。「自分の腕をハンマー
で叩いてしまった(彼女は鍛冶職人)」メグは、腕が治るまでの間、弟の会社の事務を
手伝うことになります。弟は、「何かが起こっている気がするから探り出して欲しい」
と言うのです。会社は今、大好評を博したゲームの最新作発売を控えて大混乱中。
何とか新作の秘密を探り出そうとする熱狂的ファンはしのびこむは、もうちょっと広い
オフィスを求めて移転したらそこにはセラピスト達が事務所を構えているは、
怪我をしたノスリが拾われてくるは………。そして、ある日、当然のごとく殺人が(笑)。

このシリーズ、日本語では読んでいて大好きなんですが、英語で読むのはちょっと
ためらってました。結構語彙が難しそうだなー、と思ってたんですね。ヒロイン達は、
「長い単語を覚えて報告するとおこづかいをくれた」というお父さんを持っているため、
日常的に長い単語を平気で使う、という設定があるんです(笑)。あと、割と色んな本や
映画からの引用があって、そのへんがどうかなー、と。
読んでみたら、思ったほど大変ではなかったですが、一応レベルは8にしてみました。
にしても、この出版社のPBは字が小さいー。何とかしてー。


David Handler
"The Cold Blue Blood"  LV9  102000  ★★★★★
"The Hot Pink Farmhouse"  LV9  118000  ★★★★★
関連書籍:このシリーズではないですが、「フィッツジェラルドをめざした男」他
(講談社文庫・多分品切れ中)

この人はミステリ系の私の真打ちです(笑)。ずっと、いつかはと思ってました。
とにかく大好きで、でも、手を出しかねてました。よく考えてみると、私が(翻訳で
読んで)好きな作家って、ある種、「読者にある程度の教養を要求する」作品を
書く人が多いです。そうですね、コニー・ウィリスあたりもそうかもしれません。
読者の知識が日常レベルではなく、それなりの知的階級レベルにあることを最初から
想定して書かれた作品。そういうのって、日本語で読む分には解説してあったり
して何とかなりますが、英語でそのまま読むにはそれなりの力が必要かなって、
さすがに思ってしまうわけですねー。

でもとうとう読みました。うーん、やっぱり好きな作家の文章って、読むだけで
幸せです。うっとり(笑)。この方の作品は、私がその昔「こういうおしゃれで知的な
会話が書けるのなら代償に何を支払ってもいい」と思っていたという、気の利いた会話
と流麗な文章が特徴。「現代物のミステリなのにカタカナ語が少ない」ところも
ポイント高いです。文学的な文章っていうのかな。私は大好きです。

今回の2冊は近年出版された新しいシリーズの1作目2作目。未翻訳です。
NYに住む映画評論家のMitchは、妻を亡くして失意の日々を送っていたところ、
編集者から取材をかねてドーセットへの旅を提案されます。そこで彼を待っていたの
は、現代のアメリカの街とは思えないほど落ち着いた由緒ある街と、そこに住む
穏やかな人々、そして小さなプライベートアイランドに建つ1軒の貸し屋でした。
その場所に何故かとてもひかれるものを感じた彼は、その家を借り、NYを離れて
新しい生活を始めることにしたのですが、ある日、彼の家の菜園から死体が……。

というのが1冊目のお話です。Mitchは、作中で"He's only the single most 
respected film critic in America" と評される、若手の映画評論家。作中には
映画関係の蘊蓄がいっぱいです。私は半分もわかりません(笑)が、映画好きな方には
とっても楽しいシリーズなんじゃないかなって思います。ばりばり殺人が出てくる
ような猟奇なシリーズではないので、血を見るのが苦手な方でも大丈夫。
よろしければお試しください。


3.おまけ この間に読んだ文庫本

ここまでで十分長い(汗)ので、どうしようかなと思ったんですが、私がどうやって
読みたい本を探しているのか不思議に思ってる方も多いみたいでしたので、
試しに、今回のPBを読んでいた間に読んだ日本語の本のうちから、目立つものを
ご紹介してみます。私は基本的には「日本語で気に入る → 英語で未読分を読む」
人です。だから、英語で読むのは本当に気に入った作家の本に限られます。
英語で読むのはまだまだのろいので、英語でないと読めない本に限っても、時間が
あまりにも足りません(笑)。自分にとってどうでもいい本を英語で読んでる場合
じゃないー。苦しいところです。
というわけで日本語。一言感想つき。

魔法使いとリリス(シャロン・シン/早川文庫FT)
 日本語で読めばいいや。
黒蠅・上下(パトリシア・コーンウェル/講談社文庫)
 最初の頃の内容だったら英語で読んだかもしれないけど、こうなっちゃうと……。
螺旋階段のアリス(加納朋子/文春文庫)
 この人の作品は好きだけど、これはそうでもなかった。
塵クジラの海(ブルース・スターリング/早川文庫FT)
 これ、ファンタジー? 昔のSFって感じ。
くるみ街道(青木奈緒/講談社文庫)
 この人の文章はやっぱり好き。
夢の灯りがささやくとき・上下(ダイアナ・マーセラス/早川文庫FT)
 先にPBで読んでました。次は英語だけでいいや。
神秘の短剣・上下(フィリップ・プルマン/新潮文庫)
 これも英語が先。ウィルの台詞の訳し方がちょっと嫌。
雨の影(バリー・アイスラー/ヴィレッジブックス)
 次の巻は英語で読みたい。
ポケットの中の野生(中沢新一/新潮文庫)
 ポケモンの評論(笑)。私はピカチュウが好きです。
月と闇の戦記3:神様はしらんぷり(森岡浩之/角川スニーカー文庫)
 他にもライトノベル読んでますが、後は内緒。
ブルーベリー・マフィンは復讐する(ジョアン・フルーク/ヴィレッジブックス)
 クッキーが最高においしそう。日本語で読めば十分だけど。
キャノン姉妹の一年(ドロシー・ギルマン/集英社文庫)
 サバイバルな節約生活が楽しい。そのうち英語で未翻訳分を読んでもいいかな。

とまあ、こんな感じです。なんだかまだ翻訳物が多いですね(笑)。これでも、
ずいぶん減ったんですよー。今貧乏だし。


というわけで、長い間おつきあいありがとうございましたー。
では、楽しい読書を。

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80. Re: 最近読んだPB(その2)です

お名前: sakigoro
投稿日: 2004/2/29(10:15)

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れなさん、こんにちは! sakigoroであります。

〉去年の終わり頃に「もうそろそろ何でも読んでいいかも」と思うようになった
〉ので、これまで難しそうだから(できることならちゃんと読みたいから)という
〉理由で読まないできた本たちを解禁しました。
〉そんな訳で、1月2月に読んだ本はある意味私の「真打ち」クラスがほとんど。

またもやマニアックな作品の紹介、ありがとうございます。

〉1.ファンタジー系

〉Guy Gavriel Kay
〉"The Fionavar Tapestry" LV10
〉 Book 1 "The Summer Tree" 129000 ★★★★
〉 Book 2 "The Wandering Fire" 99000 ★★★★★
〉 Book 3 "The Darkest Road" 158000 ★★★★★
〉関連書籍:「夏の樹」(早川文庫FT・絶版)

〉そちら系の、優美で力強い文章です。とても美しくて、安定していて、流れるような
〉英語でした。ちょっとかっこつけすぎ? という部分もあるのですが、それも
〉魅力のひとつかもしれません。

いつもそうですが、上記作品もまったく知りませんでした。
れなさんのレビューを読むと、とても魅力的に思えて、いつも読みたくなるのですが、PBをまとめ買いする時に、ついオーダーリストに入れるのを忘れてしまっている。 どうも、ファンタジー初心者という気持ちが、無意識のうちにブレーキをかけているのかも....
ファンタジーはメジャーなのしか読んだことがないので。

〉Garth Nix
〉"Abhorsen" 95000 LV7 ★★★★★
〉関連書籍:「サブリエル」「ライラエル」(主婦の友社)

〉以前ご紹介した"Sabriel"シリーズの第3部、完結編です。やっとPBになったので
〉読みました。相変わらず文章は堅めでフラットです(笑)が、今回は展開がとっても
〉速くて面白かったので、どんどん読むことができました。どうやってオチをつけるの
〉かなー、と思っていたんですが、大丈夫、ちゃんと終わってます。
〉英語で読んだ方がいいな、っていう程の文章ではない気がするので(私は翻訳版が
〉ハードカバーじゃなかったら英語では読まなかったと思います)、そういう意味では
〉日本語で読んでもいいかなーって思いますが、逆に、「とにかくがんがん読める本」
〉をっていうことであればこれは楽しいです。

次にオーダーする時は、ファンタジー系は、とりあえず、このシリーズをほうりこんでおこうという気がしてきましたが、どんなもんでしょうかね。

〉2.一般向け(?)PB

〉Donna Andrews
〉"Crouching Buzzard, Leaping Loon" 87000 LV8 ★★★★★
〉関連書籍:「庭に孔雀、裏には死体」「野鳥の会、死体の怪」「13羽の怒れるフラミンゴ」
〉(早川文庫HM)

〉前回ご紹介したDonna Andrewsの、こちらは日本でもおなじみのシリーズの4作目。
〉とりあえず今のところ翻訳は出ていません。そのうち出るでしょう(笑)。
〉ええと、とにかく大爆笑。全編大爆笑。
〉電車の中で読むのはとても大変でしたよー。このシリーズ、もともと爆笑なんですが、
〉今回のこれはその中でも最爆笑間違いなし。いやあ、笑いました。

このシリーズは絶対読もうと思ってます。
ミステリーについては、れなさんの紹介を特別に信頼してます。
おかげさまで、マイロン・ボライターはお気に入りのシリーズになりました。
もう6冊ほど読みました。
ディック・フランシスに気づかせてくれたのも、最初はれなさんのおかげ。
とりあえず、Come to Griefと、Second Windの二冊を読んだけど、良かったです。)

爆笑ミステリーなんて、ユニークで楽しそう。
次のPB注文時の一押し候補です。 

〉David Handler
〉"The Cold Blue Blood" LV9 102000 ★★★★★
〉"The Hot Pink Farmhouse" LV9 118000 ★★★★★
〉関連書籍:このシリーズではないですが、「フィッツジェラルドをめざした男」他
〉(講談社文庫・多分品切れ中)

〉この人はミステリ系の私の真打ちです(笑)。ずっと、いつかはと思ってました。
〉とにかく大好きで、でも、手を出しかねてました。よく考えてみると、私が(翻訳で
〉読んで)好きな作家って、ある種、「読者にある程度の教養を要求する」作品を
〉書く人が多いです。そうですね、コニー・ウィリスあたりもそうかもしれません。
〉読者の知識が日常レベルではなく、それなりの知的階級レベルにあることを最初から
〉想定して書かれた作品。そういうのって、日本語で読む分には解説してあったり
〉して何とかなりますが、英語でそのまま読むにはそれなりの力が必要かなって、
〉さすがに思ってしまうわけですねー。

ミステリーではれなさんの真打ときくと、ぜひ読まねばと思うのですが、
そうですかぁ、教養を要求されますかぁ.....
ちょっと迷うところ。 これを読むのは、もう少し、色々読んでからにしようかな。

〉3.おまけ この間に読んだ文庫本

〉ここまでで十分長い(汗)ので、どうしようかなと思ったんですが、私がどうやって
〉読みたい本を探しているのか不思議に思ってる方も多いみたいでしたので、
〉試しに、今回のPBを読んでいた間に読んだ日本語の本のうちから、目立つものを
〉ご紹介してみます。私は基本的には「日本語で気に入る → 英語で未読分を読む」
〉人です。だから、英語で読むのは本当に気に入った作家の本に限られます。

れなさんは翻訳で読むのにあまり抵抗がないのですね。
私がなんでPBを読むようになったかというと色々な理由はあるのですが、
翻訳文だと頭が痛くなるくらいわかりづらいのが多すぎる。
だから作品に没頭できない。 たとえ理解度がひくくとも、原作を読んだほうが気分がいいということがあります。
中には素晴らしい日本語に訳してくれている作品もありますが、私がPBを読み始めるようになったころ、つまり30年近く前には、ひどい翻訳が多かったような気がします。
PBを読むようになってからは、翻訳で読んだことがほとんどないので、最近の翻訳の質はわからないのですが、学校でやらされた英文和訳に毛がはえたような日本語が多すぎたような気がします。
情報入手を求めての読書ならまだ我慢ができますが、娯楽作品でこんなのを読まされると腹がたちます。

ともかく翻訳で読まれた作品の紹介もおおいに参考になります。
ありがとうございました。

ではでは、Happy Reading!


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83. Re: 最近読んだPB(その2)です

お名前: れな
投稿日: 2004/2/29(21:55)

------------------------------

sakigoroさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。

〉〉"The Fionavar Tapestry"
〉いつもそうですが、上記作品もまったく知りませんでした。

あ、これは、かなり古くからのファンタジー読みじゃないと知らないような作品
なんですー。っていうか、知ってる人の方が珍しいみたいで(笑)。

〉〉Garth Nix
〉〉"Abhorsen" 95000 LV7 ★★★★★
〉次にオーダーする時は、ファンタジー系は、とりあえず、このシリーズをほうりこんで
おこうという気がしてきましたが、どんなもんでしょうかね。

ええーと、どうでしょう? もしも「指輪」や「ゲド」のような、読んでいるだけで
魔法にかかるような、特別な力のある本をっていうことでしたら、このシリーズは
そこまでではないです。この辺は、楽しむためだけの本っていう感じ。
私はそういう本も大好きなので読んでますが、そう言う意味で、有名どころはやっぱり
違いますよね。ちなみに、フィオナヴァールの方は、本格路線のファンタジーです。
サブリエルのシリーズは、ゴシック・ホラーな感じの、ジュブナイル系ファンタジー。
ちょっと珍しい路線なので、ファンタジーファンの間でも意見は分かれてる模様です。
いえ、私は好きなんですけどー(笑)。

〉〉Donna Andrews
〉〉"Crouching Buzzard, Leaping Loon"

〉このシリーズは絶対読もうと思ってます。
〉ミステリーについては、れなさんの紹介を特別に信頼してます。

ありがとうございますー。ちょっと責任重大(汗)。マイロン、いいですよね。
私もそのうち英語で読みたいです。
メグ・シリーズに関しては、皆さんの関心が高そうなので、この場をお借りして原書名を
出しておきますね。このシリーズは、一応、1作目から読んでいった方が面白いです。

"Murder with Peacocks"
"Mueder with Puffins"
"Revenge of the Wrought-Iron Flamingos"
4作目が今回ご紹介した本で、5作目の"We'll Always Have Parrots"は先月
ハードカバーで刊行されたばかりです。「ハードカバーで読もうよ」と誘われてるんですが、
PB待ちをする予定(笑)。

〉〉David Handler
〉〉"The Cold Blue Blood"
〉〉"The Hot Pink Farmhouse"
〉ミステリーではれなさんの真打ときくと、ぜひ読まねばと思うのですが、
〉そうですかぁ、教養を要求されますかぁ.....
〉ちょっと迷うところ。 これを読むのは、もう少し、色々読んでからにしようかな。

い、いえ、大丈夫です。ああっ、失敗した。「でも大丈夫でした」とかつけとけば
良かったですね(泣)。翻訳されてるシリーズ(ホーギー)の方は、英米文学の知識が
ないと今ひとつって感じだったんですが、こちらのシリーズはそういう意味では大丈夫。
多分、映画は知ってた方が楽しいのですが、私でも読めたってことはその程度でもOKということかと。

〉れなさんは翻訳で読むのにあまり抵抗がないのですね。
〉私がなんでPBを読むようになったかというと色々な理由はあるのですが、
〉翻訳文だと頭が痛くなるくらいわかりづらいのが多すぎる。
〉だから作品に没頭できない。 たとえ理解度がひくくとも、原作を読んだほうが気分がいいということがあります。
〉中には素晴らしい日本語に訳してくれている作品もありますが、私がPBを読み始めるようになったころ、つまり30年近く前には、ひどい翻訳が多かったような気がします。
〉PBを読むようになってからは、翻訳で読んだことがほとんどないので、最近の翻訳の質はわからないのですが、学校でやらされた英文和訳に毛がはえたような日本語が多すぎたような気がします。
〉情報入手を求めての読書ならまだ我慢ができますが、娯楽作品でこんなのを読まされると腹がたちます。

私はとっても翻訳もの育ちなんです(笑)。子どもの頃、母が日本の児童文学をあまり
信用してなかったらしくて、だからたとえばさとうさとるさんの作品なども、
後から図書館で読んだくらいです。
そしてそのままあまり日本文学に親しまずに育ったので、なんていうか、翻訳物の
文章の方になじみが深いんだと思います。
でも、逆に、洋書を読むようになったら、訳の欠点が目につくようになってしまった気はしています。
ただ私は、その本の種類によって要求する文章レベルを調整しているみたいで(笑)、
とりあえずちゃんとした日本語になってればそれ以上は求めない場合が今も多いです。
いいかげんなのかも(爆)。

では、楽しい読書を。


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81. Re: 最近読んだPB(その2)です

お名前: じゅん
投稿日: 2004/2/29(17:56)

------------------------------

〉PB読みの皆様、そうでない皆様もこんにちは。れなです。
れなさん、こんにちは。じゅんです。

〉相変わらず、読みたい本だけ適当に読んでます(笑)。
〉今回は、特にマニア傾向が高いような……。
〉去年の終わり頃に「もうそろそろ何でも読んでいいかも」と思うようになった
〉ので、これまで難しそうだから(できることならちゃんと読みたいから)という
〉理由で読まないできた本たちを解禁しました。
〉そんな訳で、1月2月に読んだ本はある意味私の「真打ち」クラスがほとんど。
〉数は少ないですが、粒選りです。あんまりやさしくない(爆)ですが、
〉よろしければおつきあいください。

〉Donna Andrews
〉"Crouching Buzzard, Leaping Loon" 87000 LV8 ★★★★★
〉関連書籍:「庭に孔雀、裏には死体」「野鳥の会、死体の怪」「13羽の怒れるフラミンゴ」
〉(早川文庫HM)

〉前回ご紹介したDonna Andrewsの、こちらは日本でもおなじみのシリーズの4作目。
〉とりあえず今のところ翻訳は出ていません。そのうち出るでしょう(笑)。
〉ええと、とにかく大爆笑。全編大爆笑。
〉電車の中で読むのはとても大変でしたよー。このシリーズ、もともと爆笑なんですが、
〉今回のこれはその中でも最爆笑間違いなし。いやあ、笑いました。

なんか、すごく楽しそうですね。そんなに笑える本なんて絶対読みたい!

〉このシリーズ、日本語では読んでいて大好きなんですが、英語で読むのはちょっと
〉ためらってました。結構語彙が難しそうだなー、と思ってたんですね。ヒロイン達は、
〉「長い単語を覚えて報告するとおこづかいをくれた」というお父さんを持っているため、
〉日常的に長い単語を平気で使う、という設定があるんです(笑)。

どんなお父さんなんでしょう!長い単語を覚えるとおこずかいをくれるなんて!
…あちこちに長い単語が出てくるんですか?興味深々。

〉David Handler
〉"The Cold Blue Blood" LV9 102000 ★★★★★
〉"The Hot Pink Farmhouse" LV9 118000 ★★★★★
〉関連書籍:このシリーズではないですが、「フィッツジェラルドをめざした男」他
〉(講談社文庫・多分品切れ中)

〉この人はミステリ系の私の真打ちです(笑)。ずっと、いつかはと思ってました。
〉とにかく大好きで、でも、手を出しかねてました。よく考えてみると、私が(翻訳で
〉読んで)好きな作家って、ある種、「読者にある程度の教養を要求する」作品を
〉書く人が多いです。そうですね、コニー・ウィリスあたりもそうかもしれません。
〉読者の知識が日常レベルではなく、それなりの知的階級レベルにあることを最初から
〉想定して書かれた作品。そういうのって、日本語で読む分には解説してあったり
〉して何とかなりますが、英語でそのまま読むにはそれなりの力が必要かなって、
〉さすがに思ってしまうわけですねー。

教養が要求されるんですかぁ。読んでみたい気もするけど、教養がないから、打ちのめされちゃってっも困るし…。

おもしろそうな本の紹介ありがとうございました。
またよろしくお願いします!


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84. Re: 最近読んだPB(その2)です

お名前: れな
投稿日: 2004/2/29(22:04)

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じゅんさん、こんばんは。
お返事ありがとうございました。

〉〉Donna Andrews
〉〉"Crouching Buzzard, Leaping Loon"  87000  LV8  ★★★★★
〉なんか、すごく楽しそうですね。そんなに笑える本なんて絶対読みたい!
〉どんなお父さんなんでしょう!長い単語を覚えるとおこずかいをくれるなんて!
〉…あちこちに長い単語が出てくるんですか?興味深々。

楽しいです。謎解き部分はいまひとつという評価もあるんですが、でも、面白いんですー。
ええと、読んでみたら実際にはそんなに長い単語は出てきていなかったです。
私も期待してたんですけど(笑)。
お父さんは、お父さんは、お父さんは………(爆)。
できれば1作目からお読みください。単語のことはそこで詳しく説明されてまーす。

〉〉David Handler
〉教養が要求されるんですかぁ。読んでみたい気もするけど、教養がないから、
打ちのめされちゃってっも困るし…。

ああああああ。大丈夫です。いえ、私は大丈夫でしたので、皆様大丈夫だと思います(汗)。
ちょっと文章に問題がありましたねー。とりあえず、そう思って読まずに来ました
けど、特にそれで読みにくいってものではなかったです。
どっちにしてももともとわからないところは飛ばしてるわけですし(笑)。
なので、よろしければ読んでみてくださいませ。

ではでは、これからもよろしくお願い致します。

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82. Re: 最近読んだPB(その2)です

お名前: みちる
投稿日: 2004/2/29(20:21)

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れなさん、こんにちはー。

〉相変わらず、読みたい本だけ適当に読んでます(笑)。
〉今回は、特にマニア傾向が高いような……。
〉去年の終わり頃に「もうそろそろ何でも読んでいいかも」と思うようになった
〉ので、これまで難しそうだから(できることならちゃんと読みたいから)という
〉理由で読まないできた本たちを解禁しました。
〉そんな訳で、1月2月に読んだ本はある意味私の「真打ち」クラスがほとんど。
〉数は少ないですが、粒選りです。あんまりやさしくない(爆)ですが、
〉よろしければおつきあいください。

ご報告いつも楽しみにしております♪
その中でも粒より。楽しみ〜。

〉Guy Gavriel Kay
〉"The Fionavar Tapestry" LV10
〉大昔に第1部だけが翻訳され、続編が訳されないまま絶版になってしまった、
〉神話系ファンタジーの大作です。洋書を読めるようになった時に、「ああ、じゃあ
〉あの続きも読めるんだ」と思った本の一つでした。でも、本が届いた時に中を見て、
〉その時届いた本達とくらべてあまりにも難しかったので、そのまま積んでました。
〉積んでいることそのものがある種のプレッシャーだったので、今回読み終わって
〉ほっとしています。こちらでいう「コンダラ」の一つだったのかも(笑)。

続編まっているのに〜という本ありますものね。
洋書で続きが読めるのって幸せですね〜。

〉さて、内容ですが、ケルト神話とアーサー王伝説をモチーフにした異世界ファンタジー
〉です。すべての世界の元となる真世界「フィオナヴァール」を舞台に、光と闇の戦い
〉が描かれます。

おもしろそうですね!
アーサー王はさわりくらいしか知らないので、そちらを先に読んだ方がいいですね。

〉Donna Andrews
〉"Crouching Buzzard, Leaping Loon" 87000 LV8 ★★★★★
〉関連書籍:「庭に孔雀、裏には死体」「野鳥の会、死体の怪」「13羽の怒れるフラミンゴ」
〉(早川文庫HM)
〉前回ご紹介したDonna Andrewsの、こちらは日本でもおなじみのシリーズの4作目。
〉とりあえず今のところ翻訳は出ていません。そのうち出るでしょう(笑)。
〉ええと、とにかく大爆笑。全編大爆笑。
〉電車の中で読むのはとても大変でしたよー。このシリーズ、もともと爆笑なんですが、
〉今回のこれはその中でも最爆笑間違いなし。いやあ、笑いました。

〉このシリーズ、日本語では読んでいて大好きなんですが、英語で読むのはちょっと
〉ためらってました。結構語彙が難しそうだなー、と思ってたんですね。ヒロイン達は、
〉「長い単語を覚えて報告するとおこづかいをくれた」というお父さんを持っているため、
〉日常的に長い単語を平気で使う、という設定があるんです(笑)。あと、割と色んな本や
〉映画からの引用があって、そのへんがどうかなー、と。
〉読んでみたら、思ったほど大変ではなかったですが、一応レベルは8にしてみました。
〉にしても、この出版社のPBは字が小さいー。何とかしてー。

わぁ面白そう。そんなに大爆笑なんですか〜。
でも、シリーズものなら、最初からがいいですよね。
まずは日本語でのぞいてみようかしら。

〉David Handler
〉"The Cold Blue Blood" LV9 102000 ★★★★★
〉"The Hot Pink Farmhouse" LV9 118000 ★★★★★
〉関連書籍:このシリーズではないですが、「フィッツジェラルドをめざした男」他
〉(講談社文庫・多分品切れ中)

〉この人はミステリ系の私の真打ちです(笑)。ずっと、いつかはと思ってました。
〉とにかく大好きで、でも、手を出しかねてました。よく考えてみると、私が(翻訳で
〉読んで)好きな作家って、ある種、「読者にある程度の教養を要求する」作品を
〉書く人が多いです。そうですね、コニー・ウィリスあたりもそうかもしれません。
〉読者の知識が日常レベルではなく、それなりの知的階級レベルにあることを最初から
〉想定して書かれた作品。そういうのって、日本語で読む分には解説してあったり
〉して何とかなりますが、英語でそのまま読むにはそれなりの力が必要かなって、
〉さすがに思ってしまうわけですねー。

〉でもとうとう読みました。うーん、やっぱり好きな作家の文章って、読むだけで
〉幸せです。うっとり(笑)。この方の作品は、私がその昔「こういうおしゃれで知的な
〉会話が書けるのなら代償に何を支払ってもいい」と思っていたという、気の利いた会話
〉と流麗な文章が特徴。「現代物のミステリなのにカタカナ語が少ない」ところも
〉ポイント高いです。文学的な文章っていうのかな。私は大好きです。

うわぁ。この本読んでみたいです。

〉3.おまけ この間に読んだ文庫本

〉螺旋階段のアリス(加納朋子/文春文庫)
〉 この人の作品は好きだけど、これはそうでもなかった。

これは読んでいないのですが、「掌の中の小鳥」とかいいですよね。

〉くるみ街道(青木奈緒/講談社文庫)
〉 この人の文章はやっぱり好き。

私も好きです。

〉神秘の短剣・上下(フィリップ・プルマン/新潮文庫)
〉 これも英語が先。ウィルの台詞の訳し方がちょっと嫌。

日本語ハードカバーでそろえていて、英語もボックス買いました!

〉ポケットの中の野生(中沢新一/新潮文庫)
〉 ポケモンの評論(笑)。私はピカチュウが好きです。

わぁ。

〉キャノン姉妹の一年(ドロシー・ギルマン/集英社文庫)
〉 サバイバルな節約生活が楽しい。そのうち英語で未翻訳分を読んでもいいかな。

へぇ、面白そう。

〉というわけで、長い間おつきあいありがとうございましたー。
〉では、楽しい読書を。

楽しいご報告ありがとうございました。

れなさんも、素敵な読書を♪


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85. Re: 最近読んだPB(その2)です

お名前: れな
投稿日: 2004/2/29(22:22)

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みちるさん、こんばんは。
お返事ありがとうございました。

〉〉Guy Gavriel Kay
〉〉"The Fionavar Tapestry"
〉続編まっているのに〜という本ありますものね。
〉洋書で続きが読めるのって幸せですね〜。

そうなんです。本当に嬉しいですよね。でも、最近、洋書でも絶版になってたりして、
意外とあなどれません(笑)。

〉おもしろそうですね!
〉アーサー王はさわりくらいしか知らないので、そちらを先に読んだ方がいいですね。

はい。何でもいいですのでとりあえず1冊読んだ方がお得です。
と言っても、私も大昔に何冊か読んだだけなので、「ううー、後でまた読まねばー」
とか思ってます。

〉〉Donna Andrews
〉〉"Crouching Buzzard, Leaping Loon"

〉わぁ面白そう。そんなに大爆笑なんですか〜。
〉でも、シリーズものなら、最初からがいいですよね。
〉まずは日本語でのぞいてみようかしら。

日本語版は表紙が坂田靖子さんで、それがちょっと嬉しいです。
どうも、それで買ってはまった、という方もいらっしゃるみたい。
PBの表紙はいまいち(笑)。

〉〉David Handler
〉うわぁ。この本読んでみたいです。

わーい。ぜひぜひ。

〉〉螺旋階段のアリス(加納朋子/文春文庫)
〉これは読んでいないのですが、「掌の中の小鳥」とかいいですよね。

いいですねー。あと、私は最初の「ななつのこ」がすごく好きでした。

〉〉くるみ街道(青木奈緒/講談社文庫)
〉私も好きです。

おおっ、知ってる方がいらっしゃるとは。何だか、この人とは感性が近いなって
いう気がするんです。何故かうちの母もすごく気に入ってます。

〉〉キャノン姉妹の一年(ドロシー・ギルマン/集英社文庫)
〉へぇ、面白そう。

ちょっと古いんですけどね。ギルマンの作品は、昔からすごく好きなんです。
人間関係に傷ついた人々に対する優しい視線がとても素敵。ユーモアもたっぷりです。
でもまだ、英語では読んでみていないんですけどね。

ではでは。


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86. Re: 最近読んだPB(その2)です

お名前: sumisumi http://bookshelf.hacca.jp/
投稿日: 2004/3/1(16:08)

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こんにちは〜

れなさんの真打クラス!
さすが、読んだことの無い本ばっかりだぁ(もちろん、日本語でも!)
わくわくしますね。もっと読書時間がほしー

〉1.ファンタジー系

〉Guy Gavriel Kay
〉"The Fionavar Tapestry" LV10
〉 Book 1 "The Summer Tree" 129000 ★★★★
〉 Book 2 "The Wandering Fire" 99000 ★★★★★
〉 Book 3 "The Darkest Road" 158000 ★★★★★
〉関連書籍:「夏の樹」(早川文庫FT・絶版)

むむ。難し系だったのですね。
よかったー、この前までカートに入っていたんです。まだ早いなぁ

〉ということと、「英語で読むとフロドはおじさんじゃない」ということでした。

うはは。これ、いいなー!!!

〉2.一般向け(?)PB

〉でもとうとう読みました。うーん、やっぱり好きな作家の文章って、読むだけで
〉幸せです。うっとり(笑)。この方の作品は、私がその昔「こういうおしゃれで知的な
〉会話が書けるのなら代償に何を支払ってもいい」と思っていたという、気の利いた会話
〉と流麗な文章が特徴。「現代物のミステリなのにカタカナ語が少ない」ところも
〉ポイント高いです。文学的な文章っていうのかな。私は大好きです。

文章が美しいのは大きなポイントです〜
なぜかは説明できないのが残念だけど確かに「美しい…」と思う人の作品は
ほんと、全部読みたくなりますね。

ではでは!!


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87. Re: 最近読んだPB(その2)です

お名前: れな
投稿日: 2004/3/1(21:03)

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sumisumiさん、こんばんは。
お返事ありがとうございます。

〉さすが、読んだことの無い本ばっかりだぁ(もちろん、日本語でも!)

あ、やっぱりですか? とことんマイナー趣味ですね私(笑)。
まあ、そういう人間もいないとつまらないからってことで。

〉〉Guy Gavriel Kay
〉〉"The Fionavar Tapestry" 
〉むむ。難し系だったのですね。
〉よかったー、この前までカートに入っていたんです。まだ早いなぁ

ええーと、物語自体は「指輪」よりは簡単です。文章はああいう感じですね。
割と通向けな気はします(笑)。でも、主要な登場人物がとても多くて、どんどん視点が
切り替わって山場の連続って感じの展開なので、のってしまえば結構いけるんじゃないかと。
気が向いたら読んでみてくださいねー。

〉〉ということと、「英語で読むとフロドはおじさんじゃない」ということでした。
〉うはは。これ、いいなー!!!

そう思いませんでした? 翻訳で読んでると、フロドってすごくおじさん口調じゃないですか。
だから映画を見たときも「いくらなんでもこれは若すぎ」とか思ってたんです。
でも、原書だと、すごく若いわけじゃないにしてもおじさんでもない。
サムもそんなにへりくだってないし。なるほどなー、って思ったんでした。


〉文章が美しいのは大きなポイントです〜
〉なぜかは説明できないのが残念だけど確かに「美しい…」と思う人の作品は
〉ほんと、全部読みたくなりますね。

本当に。文章がいいと、その文章を味わうためだけでも読みたいって思っちゃいますよね。
かっとばして読む私が言うのもなんですが、でも、文体は大事です。
単語のひとつひとつに気を配って、ふさわしい言葉を選んで書いてあるなっていう
本を読むと、すごくほっとします。日本語でもそうですが、英語でもやっぱりそうですね。

というわけで、またいい本を見つけたらご報告しまーす。
ではでは。

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