ピアノの発明 グレゴリオ暦 ("Inventions That Changed the World")

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/25(16:38)]

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2466. ピアノの発明 グレゴリオ暦 ("Inventions That Changed the World")

お名前: たかぽん
投稿日: 2008/1/21(23:50)

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みなさんこんばんは。

本日は、発明本のご紹介。

Rodney Castleden "Inventions That Changed the World"

[url:http://www.amazon.co.jp/dp/0708807860/sss-22]

人類の発明を、時代順に、227項目にわたって解説してあります。
50万年前の'stone tools'から、西暦1995年の'DVD'まで。576ページ。

写真や絵は少ないです。っていうか、本の真ん中に写真のページがいくらかあるだけ。
なので、ほとんど字だけの本ですが、これが意外と、けっこう読みやすいです。
まぁ、一項目が2、3ページなので、こまぎれ読みができるからでしょうか。
 
 
で、今日感動したのは、ピアノの発明の項目。(西暦1700年)
弱く弾くことをピアノって言いますが、なんでピアノって言うんだろうなぁと、
長年疑問に思うでもなく思っていました。
それが本日解決しました!

楽器のピアノは、正式名を pianoforte と言うそうです。
で、これは、イタリア名 gravicembalo col piano e forte から来てるそうで、
その意味は、'harpsichord with soft and loud' ってことで、つまり、
「強弱をつけることができるハープシコード」ということなのです!

え? べつに感動せんよって? そうですか・・・
 
 
もう一つ、最近読んだ項目で面白い!と思ったのは、「Gregorian calendar」の項。
単純に4年に一度の閏年がある Julian calendar では、百年に1日ずれてたのです。
なので、16世紀の中ごろには、10日もずれてたそうです。

そこで、より正確な Gregorian calendar が1582年に導入されたのですが、
どう導入したかというと、1582年から10日間を省いたのです。
つまり、10月4日の次の日は、10月15日となりました。

1582年には10月5日〜10月14日は存在しない。少なくとも教皇の権威が及んでるところでは。
したがって、イギリスやロシアでは、この暦の導入はかなり後のこととなりました。
イギリスでは1752年。ロシアでは1918年。

1752年にはズレは11日に広がっており、イギリスで Gregorian calendar が導入され、
9月2日の翌日が9月14日になったとき、かなり広範囲に騒動が起きたそうです。
人々は街に出て声をあげました。「我々の11日間を返せー!」と。

面白くない? そうですか・・・
 
 
まぁ、こういった、いろんな話が載っています。
面白い話がいっぱい!
(まぁ、私は知識が無いので、いちいち面白く感じるのかもしれませんが…)
歴史的なこともさることながら、技術的なことにも知識が無いと書けない本なので、
ほんとによく調べたなーと感心します。

ノンフィクション、科学、技術、発明もの、歴史ものがお好きな方はどうぞ〜。


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2467. Re: ピアノの発明 グレゴリオ暦 ("Inventions That Changed the World")

お名前: Tiny http://blog.livedoor.jp/tiny_tadoku/
投稿日: 2008/1/22(02:29)

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たかぽん、こんばんは

〉みなさんこんばんは。

〉本日は、発明本のご紹介。

〉Rodney Castleden "Inventions That Changed the World"

[url:http://www.amazon.co.jp/dp/0708807860/sss-22]

安い本発見。$9.99
ISBN:9780785822295
日本のAmazonでは買えないので紀伊國屋で買おうっと。

〉人類の発明を、時代順に、227項目にわたって解説してあります。
〉50万年前の'stone tools'から、西暦1995年の'DVD'まで。576ページ。

〉写真や絵は少ないです。っていうか、本の真ん中に写真のページがいくらかあるだけ。
〉なので、ほとんど字だけの本ですが、これが意外と、けっこう読みやすいです。
〉まぁ、一項目が2、3ページなので、こまぎれ読みができるからでしょうか。
〉 
〉 
〉で、今日感動したのは、ピアノの発明の項目。(西暦1700年)
〉弱く弾くことをピアノって言いますが、なんでピアノって言うんだろうなぁと、
〉長年疑問に思うでもなく思っていました。
〉それが本日解決しました!

〉楽器のピアノは、正式名を pianoforte と言うそうです。
〉で、これは、イタリア名 gravicembalo col piano e forte から来てるそうで、
〉その意味は、'harpsichord with soft and loud' ってことで、つまり、
〉「強弱をつけることができるハープシコード」ということなのです!

〉え? べつに感動せんよって? そうですか・・・

ピアノ雑誌に書いてあったので知ってます。
 
〉 
〉もう一つ、最近読んだ項目で面白い!と思ったのは、「Gregorian calendar」の項。
〉単純に4年に一度の閏年がある Julian calendar では、百年に1日ずれてたのです。
〉なので、16世紀の中ごろには、10日もずれてたそうです。

400年に3日のずれだったような気が・・・

〉そこで、より正確な Gregorian calendar が1582年に導入されたのですが、
〉どう導入したかというと、1582年から10日間を省いたのです。
〉つまり、10月4日の次の日は、10月15日となりました。

〉1582年には10月5日〜10月14日は存在しない。少なくとも教皇の権威が及んでるところでは。
〉したがって、イギリスやロシアでは、この暦の導入はかなり後のこととなりました。
〉イギリスでは1752年。ロシアでは1918年。

〉1752年にはズレは11日に広がっており、イギリスで Gregorian calendar が導入され、
〉9月2日の翌日が9月14日になったとき、かなり広範囲に騒動が起きたそうです。
〉人々は街に出て声をあげました。「我々の11日間を返せー!」と。

〉面白くない? そうですか・・・

面白いです。 
〉 
〉まぁ、こういった、いろんな話が載っています。
〉面白い話がいっぱい!
〉(まぁ、私は知識が無いので、いちいち面白く感じるのかもしれませんが…)
〉歴史的なこともさることながら、技術的なことにも知識が無いと書けない本なので、
〉ほんとによく調べたなーと感心します。

〉ノンフィクション、科学、技術、発明もの、歴史ものがお好きな方はどうぞ〜。

ちょうどこういう読み物を探していたので買ってみます。
ご紹介ありがとうございました。


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2471. あっ。安いのがありますね!

お名前: たかぽん
投稿日: 2008/1/23(00:02)

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Tinyさん、こんばんは!

〉〉本日は、発明本のご紹介。

〉〉Rodney Castleden "Inventions That Changed the World"

〉〉[url:http://www.amazon.co.jp/dp/0708807860/sss-22]

〉安い本発見。$9.99
〉ISBN:9780785822295
〉日本のAmazonでは買えないので紀伊國屋で買おうっと。

ほんとだ。安い本がありますね。
っていうか、私が持ってるのは、この安い本でした!!
たしか1000円ぐらいで買ったのになー、おかしいなー、と思ってたんです…

〉〉楽器のピアノは、正式名を pianoforte と言うそうです。
〉〉で、これは、イタリア名 gravicembalo col piano e forte から来てるそうで、
〉〉その意味は、'harpsichord with soft and loud' ってことで、つまり、
〉〉「強弱をつけることができるハープシコード」ということなのです!

〉〉え? べつに感動せんよって? そうですか・・・

〉ピアノ雑誌に書いてあったので知ってます。

あっ。やっぱり・・・

(ピアノ雑誌を読まれるのですか? すごーい。)

〉〉もう一つ、最近読んだ項目で面白い!と思ったのは、「Gregorian calendar」の項。
〉〉単純に4年に一度の閏年がある Julian calendar では、百年に1日ずれてたのです。
〉〉なので、16世紀の中ごろには、10日もずれてたそうです。

〉400年に3日のずれだったような気が・・・

えーっとですね。ちゃんと読み直してみます・・・

ふむふむ

あー、おっしゃるように、400年に3日というのが正しそうです。
ユリウス暦では、おおよそ100年に1日、実際の公転周期とはズレると。
で、グレゴリオ暦では、400で割り切れないcentury yearは閏年にしないことで、
その調整をはかっていると。
つまり、西暦1700年・1800年・1900年は4で割り切れるのに閏年じゃなかったけど、
西暦2000年は閏年だったということですね。
つまり、400年に3日ですね!
この「400年ルール」にも例外があって、4,000で割り切れる年は閏年にしないと。
つまり、来たる西暦4000年は閏年ではないのですね。(ご注意ください!)
これで2万年は大丈夫(ズレが1日以内)だそうですね。(笑)

〉〉そこで、より正確な Gregorian calendar が1582年に導入されたのですが、
〉〉どう導入したかというと、1582年から10日間を省いたのです。
〉〉つまり、10月4日の次の日は、10月15日となりました。

〉〉1582年には10月5日〜10月14日は存在しない。少なくとも教皇の権威が及んでるところでは。
〉〉したがって、イギリスやロシアでは、この暦の導入はかなり後のこととなりました。
〉〉イギリスでは1752年。ロシアでは1918年。

〉〉1752年にはズレは11日に広がっており、イギリスで Gregorian calendar が導入され、
〉〉9月2日の翌日が9月14日になったとき、かなり広範囲に騒動が起きたそうです。
〉〉人々は街に出て声をあげました。「我々の11日間を返せー!」と。

〉〉面白くない? そうですか・・・

〉面白いです。

ありがとうございます。。

〉〉まぁ、こういった、いろんな話が載っています。
〉〉面白い話がいっぱい!
〉〉(まぁ、私は知識が無いので、いちいち面白く感じるのかもしれませんが…)
〉〉歴史的なこともさることながら、技術的なことにも知識が無いと書けない本なので、
〉〉ほんとによく調べたなーと感心します。

〉〉ノンフィクション、科学、技術、発明もの、歴史ものがお好きな方はどうぞ〜。

〉ちょうどこういう読み物を探していたので買ってみます。
〉ご紹介ありがとうございました。

いえ、こちらこそ〜。


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