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お名前: fiona
投稿日: 2006/6/3(23:14)
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春告魚さん、こんばんは。fionaと申します。
根性もの、けなげに根性のある、と1時間ぐらい考えてみたのですが、1つしか思い浮かびませんでした。春告魚さんの思われているものと合っているかどうか。
それは、"Earth's Children"シリーズです。多読ブックガイドのP341にも載っています。ただ、とても長く、少し難しいのが難点です。私は、多読を始める前に、英語では、1冊を100ページほどしか読んだことしかありません(日本語では5〜6回よんでますが)のであまりえらそうなことは言えないのですが、とにかく面白いです。
作者は、Jean M.Auel、ペーパーバックは、アメリカ版はBantam Booksから、イギリス版はCoronet Booksからでているようです(私の持っているのはその2種類です)。現在第5作まで刊行されていて、第6作目で完結の予定です。日本語の翻訳は、第1〜4作目まで評論社から出てましたが、これはもう絶版のようです。最近、第1〜5作目まで、集英社から翻訳がでました。
前置きが長くなりましたが、主人公(ヒロイン)のエイラは、けなげで根性があり、困難があっても、それに立ち向かい前向きに生きて行きます。内容は私がへたに書くより、集英社の本に載っている紹介の方がずっと良いので、それを借用します(集英社さんごめんなさい、宣伝するので許してね)。以下、日本語の題は、集英社のもの。
1."The Clan of the Cave Bear"
「ケーブ・ベアの一族」上・下
地震で家族を失い、孤児となったエイラは、ケーブ・ベアを守護霊とするネアンデルタールの一族に拾われる。さまざまな試練にたえ、成長してゆくが、心ならずも洞穴を離れる日がやってくる。(注:エイラはクロマニョン人。拾われたときは、5歳くらい(?)。1作目の最後では、十代の後半にはいったあたり)
2."The Valley of Horses"
「野生馬の谷」上・下
自分と同じ種族と出会うことを夢見て、北へ向かってのあてどのない旅は続く。過酷な大自然のなか、生きのびるための技術を身につけ、野生馬を友としたエイラは、ひとりの男と運命の出会いを果たす。(注:男は故郷を離れ旅に出ていた。エイラのいる谷へと迷い込んでくる)
3."The Mammoth Hunters"
「マンモス・ハンター」上・中・下
男とともに、マンモスを狩る一族と出会ったエイラは、身につけた狩猟の技で驚嘆されるが、生い立ちをめぐる差別や、一族の男からの思わぬ求愛に悩む。だが、試練によって、ふたりの絆は深まってゆく。
4."The Plains of Passage"
「平原の旅」上・中・下
故郷をめざす男との旅のなかで、独特な医術で少女を救ったりする一方、凶暴な女の一族に男が襲われる。死闘の末、危機を脱したエイラは、難所である氷河越えを果たしたとき、身ごもっていることに気づく。
5."The Shelters of Stone"
「故郷の岩家」上・中・下
5年ぶりに帰りついた男は歓迎されるが、動物たちを連れたエイラの姿に、人々は当惑を隠せない。岩で造られた住居に住む人々に本当に受け入れられるのだろうか。身重のエイラを不安が襲う。
日本語の翻訳の方は、1冊2500円くらい、400〜500ページ/冊です。ペーパーバック(原書)は、アメリカ版$7.99、イギリス版£7.99となっています。ペーパーバックのページ数は、1冊500〜800ページくらいです。一番長いのは、"Plains of Passage"で、細かな字で、(本文のみ)868ページありました。
多分、ある程度ペーパーバックが読める力がないと、読むのはしんどいかもしれません。
私は、評論社から第4作目の翻訳が出た後、待てど暮らせど第5作目の翻訳が出ないため、第5作の原書を買って、情熱と根性と何としても続きを読みたいと言う熱意で、100ページほど読みました(翻訳が出たので中断)。
ちょっとしんどかったですが、まあまあ内容はわかりました。多分、第1〜4作目までを、日本語でいやと言うほど読んでいたからだと思います。数語読んで、続きは多分こう言うことが書いてあると、分かってしまう部分もありましたから。真っ暗でも、勝手知ったる自分の家なら、どこに何があるかだいたい分かると言った感覚でしょうか。
ですから、白紙の状態だと、ある程度読む力がないと難しいのかもしれません。ブックガイドのYLも8.5-9.5ですしね。(一応日本語ででもお薦めです…なんなら、シマウマ読みはいかがでしょう)
日本語で読んでいる限りでは、長いとは思いませんでした。逆に、「これでもう終わり!まだ読みたいのに」という感じでした。英語でもそこそこ読めれば、そんな感じではないかと思います。早く英語で読みたい!
今度、第6作が出たときには、原書をすぐ買って、サラサラっと読もうと思っています。(きっと読むぞ!…、読めたらいいんだけど……、)
他のみなさんも面白そうな本を紹介されていますし(私も、「大草原の小さな家」のシリーズは好きです)、面白そうなのをどうぞ、根性読みではなく、気楽にHappy Readingを!
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Fionaさま、これまたものすごいものをご紹介いただきました。ありがとうございます。
クロマニヨン人、なるほど、ある意味根性ありそうですね。マンモスなんかでてきそうですね。
そしてけなげというのがイメージできないところです。
小説家というのは本当にすごいことを考えつくもんですね。
ところでクロマニヨン人のエイラは英語を話すのでしょうか?気になるところです。
8.5〜9.5というと恐らく私の能力を超えてます(最近Da Vinci Codeを読んだのですがSilasがでてくるとなぜかわからなくってとばしてました)のでまずは表紙だけでも拝ませていただきます。
ありがとうございます。
春告魚