[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(10:04)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/6/23(22:58)
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れなさん、Raquelさん、こんにちは。
タニス・リーは「闇の貴公子」とかで知ってるので、たしかに「ハーレクイン?!」って驚きました。
〉彼の設定として、アイルランド系と書いてあったんですが、これが大事なことだったんです。
〉後日、ノーラ・ロバーツにも、同じようなアザラシ男の話が出てきて、あれっ?と思って調べてみると、
〉アイルランドでは、アザラシは神秘的(?)な動物と思われていて、海からあがってアザラシの皮を脱ぐと
〉人間になるという伝説(?)があるそうです。
〉実際、天の羽衣「アザラシの皮」版と言うような話がありました。
〉(アザラシの皮を隠されて、海に戻れなくなって嫁になるような話)
〉笑ってごめんなさい、と思いました(笑←こら、笑うな〜)
確かにアイルランドには天女の羽衣にそっくりな話があります。
アザラシが皮を脱ぐと美しい女性になって、それを見た漁師がこっそり皮を隠し、自分の妻になってくれといいます。そして子供も生まれるのですが、ある時妻はアザラシの皮を見つけ、子供を残して海へ帰ってしまうのです。その「あざらし男」はこの子供の子孫、という設定なのかもしれませんね。
このお話をベースにした「フィオナの海」という映画もあります。
東洋と西洋に似たお話が伝わっている、ということは偶然の場合もあり、はるばる交流して伝わった場合もあります。モンゴルよりもはるか昔、漢とローマの時代から後に「シルクロード」と呼ばれる交易ルートがありまして、ローマには中国の絹、漢にはローマのガラスが伝わっています。もう少し時代が下りますと、日本から遣唐使がやてきて、西方の品々を日本に伝えます。おかげで日本の正倉院に、現地ではすでに失われたものがきれいに残っていたりします。世界は昔から盛んに交流していたのですね。
ついでに、「シンデレラ」のもとネタは中国の唐の時代のお話です。
…世界史クラブができてから、ついこういう話題を広げてしまうクセがついたような…。
それではこのへんで…。
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お名前: Raquel
投稿日: 2004/6/25(19:13)
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杏樹さん、こんにちは。はじめまして?
世界史クラブのご活躍、いつも楽しく拝見しております。
"杏樹"さんは[url:kb:159]で書きました:
〉確かにアイルランドには天女の羽衣にそっくりな話があります。
〉アザラシが皮を脱ぐと美しい女性になって、それを見た漁師がこっそり皮を隠し、自分の妻になってくれといいます。そして子供も生まれるのですが、ある時妻はアザラシの皮を見つけ、子供を残して海へ帰ってしまうのです。その「あざらし男」はこの子供の子孫、という設定なのかもしれませんね。
〉このお話をベースにした「フィオナの海」という映画もあります。
「アザラシ男」がアイルランド系、ってわざわざ書いてあるってことは、作者はきっとその辺を匂わせているんでしょうね。
(でも、それを知らない読者からしたら、笑ってしまう設定だったり。。。)
「フィオナの海」は見たことないんですけど、これが元になっているんですね。ってことは、悲恋かな?
〉東洋と西洋に似たお話が伝わっている、ということは偶然の場合もあり、はるばる交流して伝わった場合もあります。モンゴルよりもはるか昔、漢とローマの時代から後に「シルクロード」と呼ばれる交易ルートがありまして、ローマには中国の絹、漢にはローマのガラスが伝わっています。もう少し時代が下りますと、日本から遣唐使がやてきて、西方の品々を日本に伝えます。おかげで日本の正倉院に、現地ではすでに失われたものがきれいに残っていたりします。世界は昔から盛んに交流していたのですね。
〉ついでに、「シンデレラ」のもとネタは中国の唐の時代のお話です。
おお〜。
西洋と東洋ってすごく異質なもののように感じますけど、昔はその境界線が曖昧な感じで、今より近かったような感じですね。
もちろん、旅する時間はもっともっとかかりますけど。
「シンデレラ」の元ネタが中国っていうのも、何となくうなずけるような気がします。
(ガラスの靴のくだりは違うかな?纏足で?でも唐の時代は纏足じゃなかったかな。。。?そもそも纏足じゃ走って逃げられないし。)
〉…世界史クラブができてから、ついこういう話題を広げてしまうクセがついたような…。
大歓迎です〜♪
実は、この書き込みに反応してくださるとしたら、杏樹さんかなと、何となく思っていたので。(勝手な想像ですいません)
また、いろいろな話題でお話聞かせてくださいね。
では〜。
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Raquelさん、こんにちは。
〉杏樹さん、こんにちは。はじめまして?
〉世界史クラブのご活躍、いつも楽しく拝見しております。
うわ〜〜〜ありがとうございます。Raquelさんのお名前は以前からずっと拝見していますので、初めてではないような気がしますが、直接レスしたのは初めてでしたかしら。
〉「アザラシ男」がアイルランド系、ってわざわざ書いてあるってことは、作者はきっとその辺を匂わせているんでしょうね。
〉(でも、それを知らない読者からしたら、笑ってしまう設定だったり。。。)
〉「フィオナの海」は見たことないんですけど、これが元になっているんですね。ってことは、悲恋かな?
アイルランドのあざらしの話を、英語圏の人はどこまで周知のことなのか…も気になります。
「フィオナの海」は、ひょっとすると「あざらし男」の系統に近いかも…。舞台は現代のアイルランドで、先祖がそのあざらしの子供、ということになっているのです。それでその伝説が語られる場面であざらしの皮を脱いでいく映像がけっこうリアルで、それ以来あざらし伝説というと、この映像が頭に浮かんでしまうのです。
〉おお〜。
〉西洋と東洋ってすごく異質なもののように感じますけど、昔はその境界線が曖昧な感じで、今より近かったような感じですね。
〉もちろん、旅する時間はもっともっとかかりますけど。
そうなんですよ〜。東と西は昔から結ばれていたのです。
…そのへんのお話は、なぜか「入門者」のところでakoさんと延々と語り続けたスレッドでもふれていますので、もしおヒマでしたら探してみてください。
〉「シンデレラ」の元ネタが中国っていうのも、何となくうなずけるような気がします。
〉(ガラスの靴のくだりは違うかな?纏足で?でも唐の時代は纏足じゃなかったかな。。。?そもそも纏足じゃ走って逃げられないし。)
そうです、唐の時代はまだ纏足はありません。
継母と義姉にいじめられている娘がおりまして、あるときこっそりお祭りに出かけるんです。その時くつを落としてきてしまうのです。それを拾った貴公子がそのくつの持ち主を探すのです。
〉〉…世界史クラブができてから、ついこういう話題を広げてしまうクセがついたような…。
〉大歓迎です〜♪
〉実は、この書き込みに反応してくださるとしたら、杏樹さんかなと、何となく思っていたので。(勝手な想像ですいません)
〉また、いろいろな話題でお話聞かせてくださいね。
…Raquelさんにも読まれていたとは…私がこういう話題にくいついてくることを…。
でも「大歓迎」と言ってくださってほっとしています。
それでは…。