[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/26(10:59)]
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936. 発音の勉強と書き取り(dictation)練習について
お名前: 柴田武史
投稿日: 2002/3/12(13:59)
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〉〉1.発音の勉強
〉 これは、発音記号とかの勉強ですか。
発音記号ももちろん含みますが・・・。きちんと英語の音を出すことができる
ようになる練習をすべきだということです。例えば、次の各組を発音し分ける
ことができない人は、理論(というと大げさですが、要するに音の出し方の説明)
を知り、正しい音に耳を傾けて、声を出して練習する必要があります。
bag / bug
fast / first / fussed
road / load
boat / bought
sum / sun / sung
best / vest
さらに音と音とのつながりの練習や弱形の発音の習得も望ましいと思います。
例えば
him [him]→弱形[im]
have [haev]→弱形[v]
I might have seen him.
[ai maitv si:nim]
seen himが「スィーニム」となりますから、「アイマイトハブスィーンヒム」と
しか言えない人は聞き取りにも苦労するでしょう。
少々高価ですが、アルク社の「英語の発音パーフェクト学習事典」はお薦めの
教材です。アマゾン日本から買うことができます↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757404441/ref=sr_aps_d_1_1/249-0882156-0275557
〉〉3.多量の音読(同じものを何十回でも読むこと)
〉 現在、中学校の教科書を利用して音読を行っているのですが、
中学の教科書には賛否両論があります。音読の素材としては、教科書、
NHKラジオ講座(いろいろありますがおすすめのものがあれば教えて
いただきたいと思います。)GRなどいろいろありますが、何が1番ベスト
なのでしょうか。
先ほどの書き込みに書いたことと重複しますが、数百語のまとまった内容の英文
で、自分が気に入った内容を持ち、自分のレベルに合った英語で書かれたものなら
よいのではないでしょうか。中学校3年生の教科書の英文も結構なレベルでは
ありますし、学習者自身がそれでいいと思って取り組めば効果はあると思います。
私の生徒たちは中学三年生ですから、教科書の音読しかしていません(単語集など
一部の教材は高校生用もさせていますが)けれど、先週英検2級に合格した人が
出ましたよ。彼はパッセージの音読の得点が最高点の5でした。
〉〉7.テープなどを利用して英語の書き取り練習をする。
〉 これは、日頃音読練習したものや、暗唱してしまったものでいいのでしょうか。
それも効果があります。しかし、聞き取りの力をつけるためには次のように
なさるといいと思います。
まったく練習していないもので、だいたい何の話なのかくらいは聞き取れるもので
その英文原稿が手に入るものを少しずつ何度も聞いて、できるだけ正確に書き取り、
その後答え合わせをし、録音を聞き直したあと、何度も「録音そっくりに」言える
よう、音読練習をする。
私は発音の技術的な面をおろそかにしたままで単にシャドウイングするのは
カタカナ発音を強化するだけであり、危険なことだと思っています。外国語の
勉強をするのに発音の(ある面では機械的ともいえる)練習は絶対必要だと
考えます。本当は中学1年生からきちんと学校の先生が指導すべきことなの
ですが、多くの先生は生徒の発音については「ほったらかし」にするので、
学習者自身が努力するしかないのが日本の英語教育の現状です。
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937. Re: 発音の勉強と書き取り(dictation)練習について
お名前: まりあ
投稿日: 2002/3/12(15:32)
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柴田さん 今日は
〉私は発音の技術的な面をおろそかにしたままで単にシャドウイングするのは
〉カタカナ発音を強化するだけであり、危険なことだと思っています。外国語の
〉勉強をするのに発音の(ある面では機械的ともいえる)練習は絶対必要だと
〉考えます。本当は中学1年生からきちんと学校の先生が指導すべきことなの
〉ですが、多くの先生は生徒の発音については「ほったらかし」にするので、
〉学習者自身が努力するしかないのが日本の英語教育の現状です。
まず最初にこれは私の個人的意見で、SSS研究会の統一見解では
ないことをお断りします。逃げているのではなく、集まるとGRの
ことで話し合うことが多すぎて、他の方の意見を聞いていないのです。
さて、発音が英語に重要なことには何の反論もありません。
先日も、長くて何と読んで良いか判らない名前の人物が多く登場
してくると、人間関係が理解できなくなってお話のストーリーが
掴めなくなるという投書に共感者が大勢出ました。これは読み方の
判らない単語は使える程度に覚えられない、ということの証明にも
なるかと思っております。
しかし問題は、正しい発音を指導できる教師に滅多に出会えない
(柴田先生の生徒さんは羨ましいです)というよりももっと悲惨なのが
現状で、何が正しい英語の発音か、の認識段階ですでに誤りが多い
ということです。多くの日本人がきれいな英語の発音だと思っている
ものは、正しい英語の発音ではないと思っています。たとえば日本人で
teaを正しく発音できる人は10人に1人いるでしょうか?たいがい
「ティー」と発音します。飛行機の中ではコーヒーとのチョイスなので
通じますが、メニューの豊富な店で Two cups of tea, please. と
注文したらカプチーノが1つ出てきた、などの経験談を良く聞きます。
母音の発音の聞き分け・言い分けが必要なことは言い古されていますが、
子音についても同様の練習の必要があることが認識されていません。
学校教科書の読み上げをしたCDなどは、100〜120wpm の、連結、
同化、脱落の音変化を生じないいわゆるTeachers English のものが
多いでしょう?(5,6年前のことです、現在良くなっているなら申し訳
ない)社会人向けのものは別として、中高生用リスニング教材なども、
Teachers Englishが殆どです。あれを練習しても英米ネイティブに
通じやすい英語になるかどうかは疑問です。(東南アジアで褒められる
ようにはなります)リスニング力の向上は望めません。労力の割に
ひどく得るものが少ないので、私は時間の無駄だと考えます。
シャドゥイングもゆっくりとした英語ですることは、ご指摘の
ようにカタカナ発音を強化する危険があるでしょう。けれども
英語らしいスピードのCD(たとえばハリーポッターのもの)を
利用すると、カタカナ発音では後がつけられません。必死で追って
いく練習をするうちに自然に不必要な母音を落とすことを覚え、
発音はかなり矯正されますし、なによりリスニング力が着きます。
日本人には上手といわれる発音にならなくても、アメリカ人には
「君の発音は普通の日本人より随分良い」と言われるように
なります。
正しい英語の発音を知っている指導者から指導して貰えれば
最も効率的ですが、そういう人にに出会えず、自力で聞く・話すを
練習しなければならない場合にシャドウイングはセカンドベスト
ではないでしょうか。
お勧めのアルクの教材を聞いていないので恐縮ですが、他の
2,3000円の発音教材などで、母音の似通った単語を発音区別させる
ものなど、結局自分自身が正誤の判定者にならねばならず、
無限循環ループに陥る危険がないでしょうか?コンピューターで
周波数型を示して判定するものもありますが、とても時間がかかり
ます。また数個の単語だけ正しい発音を訓練しても、その単語を
センテンスの中で使うときには、もとのカタカナ発音に戻ってしまう
場合が殆どです。正しい発音をカタカナ発音の中に混ぜることは、
一単語正しく発音するよりもさらに困難だからです。
その点シャドウイングは、『追いつかない!』という分かり
易い指標を独学者に示してくれる長所があります。また長い
センテンスの発音全体を少しずつ向上させるので、部分的に
発音の正しいところとおかしなところが混在せずに、それなりに
自然に発話ができるのも長所かと思います。
ただし、単語を4つ並べて母音の違うものを当てさせる
問題や、アクセントがどの音節にあるかを問う問題などの
正解率を高めるためには、「音」の発音練習の方がずっと
有効だろうとは考えています。
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952. Re: 発音の勉強と書き取り(dictation)練習について
お名前: 酒井邦秀
投稿日: 2002/3/14(00:03)
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〉また長い
〉センテンスの発音全体を少しずつ向上させるので、部分的に
〉発音の正しいところとおかしなところが混在せずに、それなりに
〉自然に発話ができるのも長所かと思います。
経験が少ないので、まだまだいろいろな人の意見を
聞く必要があると思っていますが、
これまでの音声指導の経験からすると、
まりあさんのこの点の指摘は、当たっていそうな気が
しています。
柴田さんの方法が「発音を個別に整えていく」やり方とすると、
シャドーイングの方法は、まりささんがお書きのように、
一つの文を特徴的な音から順に少しずつ向上させていく方法
だと思います。
この方法でたしかに音が英語に近づいた人は数人しか
いません。まだまだよく観察して、成果を判断していかなければ
いけません。
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975. Re: 発音の勉強と書き取り(dictation)練習について
お名前: 酒井邦秀
投稿日: 2002/3/15(00:54)
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自分で書いて、自分で返信です。
〉この方法でたしかに音が英語に近づいた人は数人しか
〉いません。まだまだよく観察して、成果を判断していかなければ
〉いけません。
きょう、社会人クラスをやってきました。
今年の1月末から本格的にシャドーイングを
始めた人たちが、そろそろ効果が出ています。
一人の人は週3,4日、15分から20分くらい
歩きながらシャドーイングをしているそうですが、
1.とぎれずにシャドーイング出来ている
(材料はハリー・ポッターの朗読)
2.3割くらいの音が英語の音になっている。
3.子音のあとに母音がつく日本語の特徴が
ほとんどなくなている
という変化が見られました。
ぼくはよく1日15分、3ヶ月やってみてください、
というのですが、シャドーイングは続ける人が
少なくて、成果を上げた人が少ないのが悩みです。
続ければ、たしかに効果は大だと思うのですが・・・
なお、この人たちには個別の音の指導は一切していません。
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お名前: 柴田武史
投稿日: 2002/3/17(12:07)
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〉 さて、発音が英語に重要なことには何の反論もありません。
〉先日も、長くて何と読んで良いか判らない名前の人物が多く登場
〉してくると、人間関係が理解できなくなってお話のストーリーが
〉掴めなくなるという投書に共感者が大勢出ました。
イギリス人の同僚に、地名や人名の読み方はどうしてわかるのと
たずねたところ、「適当に読む」という答えでした。特に、外国の
固有名詞は元の発音が全然わからないので、適当に読むしかない
という答えでした。
英語母語人が「適当に読む」と言うときには、おそらく無意識に
フォニックスのルールを適用するのでしょう。しかし、日本で
英語を学ぶ学習者の多くはフォニックスを知りませんので、
見たことがないつづりの語はまったく手も足も出ないですね。
しかし、Harry Potterの中に出てくるような、著者の創造による
固有名詞の正しい発音は著者以外にはわからないということも
ありましょう。例えば、ハリーが住む学寮の名前はGryffindor
ですが、カセットブックの読み手は[GRIFF-in-der]と読んで
いますが、映画の中ではみんな[GRIFF-in-dore]と言っています。
ハリーが学用品を買う街はDiagon Alleyといいますが、テープ
では[DIE-uh-guhn]、映画では[DIE-uh-gone]と発音されています。
([uh]は逆さeの音、いわゆるあいまい母音を表しています)
〉母音の発音の聞き分け・言い分けが必要なことは言い古されていますが、
〉子音についても同様の練習の必要があることが認識されていません。
おっしゃるとおりだと思いますが、シャドウイングでその練習が
できるとお考えでしょうか? 例えば、何の説明も聞かずに
teaの[t]が出せるようになるでしょうか?
〉学校教科書の読み上げをしたCDなどは、100〜120wpm の、連結、
〉同化、脱落の音変化を生じないいわゆるTeachers English のものが
〉多いでしょう?(5,6年前のことです、現在良くなっているなら申し訳
〉ない)社会人向けのものは別として、中高生用リスニング教材なども、
〉Teachers Englishが殆どです。あれを練習しても英米ネイティブに
〉通じやすい英語になるかどうかは疑問です。(東南アジアで褒められる
〉ようにはなります)リスニング力の向上は望めません。労力の割に
〉ひどく得るものが少ないので、私は時間の無駄だと考えます。
私の生徒の教科書の教員用録音教材は1分150語前後のものが
ありましたので、中学生用の音声教材としては十分な速度だと
思いましたし、音の変化も自然に近いものでした。
教科書の録音で発音を練習することが、英米ネイティブに通じやすい
英語になった一例が私です。中学生のときにはそういうものでしか
練習しませんでしたが、それが私の英語発音の基礎になりました。
ゆっくりとした録音を聞いてもリスニング力の強化にはあまり
つながらないというご意見には賛成です。
〉 シャドゥイングもゆっくりとした英語ですることは、ご指摘の
〉ようにカタカナ発音を強化する危険があるでしょう。けれども
〉英語らしいスピードのCD(たとえばハリーポッターのもの)を
〉利用すると、カタカナ発音では後がつけられません。必死で追って
〉いく練習をするうちに自然に不必要な母音を落とすことを覚え、
〉発音はかなり矯正されますし、なによりリスニング力が着きます。
〉日本人には上手といわれる発音にならなくても、アメリカ人には
〉「君の発音は普通の日本人より随分良い」と言われるように
〉なります。
やはり、自己満足のカタカナ発音(母音は落ちているかもしれませんが)
にとどまる可能性は大きいと思いますね。それに、SSSで勧めている
シャドウイングはgraded readerのテープを使うことが多いのでは?
あれも読む速度は決して速くありませんよね。
母音をそぎ落とすくらいの発音ならば、多くの日本人がしています。
Yes, it is.をYesu, ito izu.のように言わないことはそれほど
難しいことではありません。しかし、シャドウイングだけでf/v/th/a/u/
などの発音を習得することは非常に難しいのではないでしょうか。
私はシャドウイングを否定するものではありません。自分の生徒たちには
150wpmくらいの教科書の録音を使ってしばしば授業中に練習させて
います。しかし、彼らは個々の音の出し方や音の連結、音の変化などに
ついても知識を持ち、それをシャドウイングのときに総動員して練習
しているのです。
シャドウイングも個々の音の練習も、どちらか一方だけすればいい
というものではなく、両方必要だと思います。
指導者がいなければ、シャドウイングしか道はないと断定することも
ないのではありません。いい教本を手に入れて個別の音の練習もするし、
シャドウイングにも精を出すというのが、バランスのとれた練習法では
ないでしょうか。
------------------------------
〉指導者がいなければ、シャドウイングしか道はないと断定することも
〉ないのではありません。
↓
〉指導者がいなければ、シャドウイングしか道はないと断定する必要も
〉ないと思います。
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お名前: SSS学習法研究会 まりあ
投稿日: 2002/3/18(00:55)
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〉イギリス人の同僚に、地名や人名の読み方はどうしてわかるのと
〉たずねたところ、「適当に読む」という答えでした。特に、外国の
〉固有名詞は元の発音が全然わからないので、適当に読むしかない
〉という答えでした。
〉英語母語人が「適当に読む」と言うときには、おそらく無意識に
〉フォニックスのルールを適用するのでしょう。しかし、日本で
〉英語を学ぶ学習者の多くはフォニックスを知りませんので、
〉見たことがないつづりの語はまったく手も足も出ないですね。
お話を読むテクニックとしては、その綴り字から
連想できるカタカナ言葉か何かで自分なりに命名して、
登場人物を識別するのが手っ取り早いかと..
〉〉母音の発音の聞き分け・言い分けが必要なことは言い古されていますが、
〉〉子音についても同様の練習の必要があることが認識されていません。
〉おっしゃるとおりだと思いますが、シャドウイングでその練習が
〉できるとお考えでしょうか? 例えば、何の説明も聞かずに
〉teaの[t]が出せるようになるでしょうか?
ならないでしょう。子音の問題は正しい発音についての
理解度が低いのではないか?と言いたかっただけで、適切な
発音指導者が多くはいないだろういう論拠です。
〉私の生徒の教科書の教員用録音教材は1分150語前後のものが
〉ありましたので、中学生用の音声教材としては十分な速度だと
〉思いましたし、音の変化も自然に近いものでした。
教員用ですか、知りませんでした。これは一般人も入手可能
なのですか?
〉やはり、自己満足のカタカナ発音(母音は落ちているかもしれませんが)
〉にとどまる可能性は大きいと思いますね。それに、SSSで勧めている
〉シャドウイングはgraded readerのテープを使うことが多いのでは?
〉あれも読む速度は決して速くありませんよね。
SEGの通学講座になっている”めざせ100万語”では
190wpm程度のハリーポッターでやっています。
〉シャドウイングも個々の音の練習も、どちらか一方だけすればいい
〉というものではなく、両方必要だと思います。
両方出来れば理想的ですが、時間的な制約で片方しか出来
ない場合、私個人としてはシャドウィングを優先して考えたいと
思います。これはSSS英語研究会の見解ではなく、私の個人的な
英語観なのですが、私は英語を英米豪人の母語としてでなく、
言葉の異なる各国人の共用語、コミュニケーションツールとして
学ぼうと考えています。ですから正しい発音というのは、
「自分が相手を理解できる、相手に理解させられる」発音であれば、
帰国子女と間違えられるような発音である必要はないと思うのです。
そうなると個々の発音よりもスピードの方が大切なはずだ、と考えて
いますが、これには正直それ程理論的な裏付けかある訳ではあり
ません。私のバイリンガルの友人(小学校から大学までアメリカで
教育を受けた)が、”日本人の英語の何が聞き取りにくいって遅い
のよねぇ”と言うのを信用していることや、ちょっと旅行した
ニューヨークで聞いた英語が、それぞれお国訛がひどく、それでも
皆機関銃のようにしゃべり、ゆっくり話す人はいなかった、など
まったく世俗的なことを根拠としています。ですから私自身はそう
信じていますが、他人にこの考えを押しつけるつもりはありません。
〉指導者がいなければ、シャドウイングしか道はないと断定することも
〉ないのではありません。いい教本を手に入れて個別の音の練習もするし、
〉シャドウイングにも精を出すというのが、バランスのとれた練習法では
〉ないでしょうか。
英語の読み書きについては、同程度の知能レベル・学習環境・
意欲の生徒に一定の授業をすれば、大体同程度の効果が上がるけれども、
聞く話すの訓練の効果にはかなり個人差が出るように感じています
(私の娘と息子にはひどく落差が出ているため)。また私自身発音と
リスニング力は弱いです。この一文を書きながら、どうも聞く話すの
才能のある人は、聞く話すの練習が大事だと主張したがり、苦手な
人間はそれよりも語彙が大事だとか構文理解が大事だとか(私はそう
言いませんが)、背景文化の理解が大切だとか主張したがるのかも
知れないと思い始めました。
それで柴田先生と私の見解の相違は、私と先生の能力差から
発しているのではないかと思い当たりました
私は柴田先生のお考えは理想論として全く正しいと思いながら、
”1日は24時間だし、英語だけ出来るようになれば済む訳ではない
からそこまで時間がない”と感じます。それはどこかで自分の能力
から所用時間を計算しているのでしょう。そして柴田先生は又
”やれば出来る”と言う計算が成り立っているのではないでしょうか?
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〉〉私の生徒の教科書の教員用録音教材は1分150語前後のものが
〉〉ありましたので、中学生用の音声教材としては十分な速度だと
〉〉思いましたし、音の変化も自然に近いものでした。
〉 教員用ですか、知りませんでした。これは一般人も入手可能
〉なのですか?
可能ですが、一万円以上する教授用(CDまたはカセットテープ)セットの
中の一つに「ナチュラルスピード録音」というものが入っていたので、
そのCD一つだけを買うことはできないのではないでしょうか。また、
私が使っていたのは、光村出版のColumbus English Courseという教科書
でしたが、他の教科書の録音教材に自然な速度に近い吹き込みのものが
あるのかどうかは知りません。
〉 英語の読み書きについては、同程度の知能レベル・学習環境・
〉意欲の生徒に一定の授業をすれば、大体同程度の効果が上がるけれども、
〉聞く話すの訓練の効果にはかなり個人差が出るように感じています。
だれもが同じように歌が上手になるわけではないし、運動能力にも大きな
個人差がありますよね。母語である日本語の発音がモゴモゴした人は
英語もモゴモゴした響きの発音しかできませんし、日本語で話し好きな
人は英語を話す練習を重ねると、英語でもおしゃべりになります。
3年間100人以上の中学生に発音の訓練を施してきて、思うことは
まりあさんの感想と同じです。上手な人は一ヶ月で急速にできるように
なり、下手な人は3年たってもそれに追いつくことはできないままです。
でも、発音が不得意な人も、訓練を受けなければ、今の水準さえ
確保できなかったと思いますので、練習した甲斐はあったのでは
ないでしょうか。また彼らは中学生であり、勉強が仕事ですから、
英語の初歩の大切な練習として発音習得に多くの時間をかけても
かまわない、いや、かけるべきですよね。
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990. Re: 発音の勉強と書き取り(dictation)練習について
お名前: a university student
投稿日: 2002/3/15(19:02)
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柴田先生;
〉私は発音の技術的な面をおろそかにしたままで単にシャドウイングするのは
〉カタカナ発音を強化するだけであり、危険なことだと思っています。外国語の
〉勉強をするのに発音の(ある面では機械的ともいえる)練習は絶対必要だと
〉考えます。本当は中学1年生からきちんと学校の先生が指導すべきことなの
〉ですが、多くの先生は生徒の発音については「ほったらかし」にするので、
〉学習者自身が努力するしかないのが日本の英語教育の現状です。
大賛成です。柴田先生のようなきちんとした先生に教えていただける生徒たちは
幸せですね。
私は大学のときに、発音矯正に特化した授業をとりました。
とても効果があったと思います。
その授業は法学部が提供する「全学部共通科目」の中にありました。
私ももっと早く発音の矯正を受けておけばよかったなあと思います。
別のネイティブの先生でTESOLの博士課程を修了済みの先生に、
「口語英語(Oral English)」という科目名の授業で、発音の特訓をお願いし
のですが、その先生はFocus on Formsにかなり反対のスタンスをとっておら
れましたので、結局発音の訓練はその授業では受けられませんでした。それは
ちょっと残念です。
自分できちんと発音できるから、きちんと聞き取れるのだと思います。
その点でも発音の訓練は重要だと思いました。
(私は時々、/r/と/l/を聞き間違えてしまうことがあります。)
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〉私は大学のときに、発音矯正に特化した授業をとりました。
〉とても効果があったと思います。
〉その授業は法学部が提供する「全学部共通科目」の中にありました。
〉私ももっと早く発音の矯正を受けておけばよかったなあと思います。
中学校にも高校にもそして大学にもこのようなコースがあればいいのに
と思いますが、現実には教えることができる人が少なすぎて無理ですね。
NHKが4月から「英会話入門」の代わりに「英語リスニング入門」なる
講座を始めますが、その前のレベルの講座「基礎英語」の三年間で
まともな発音教育は皆無に等しかったのに、突然発音記号も多用する
聞き取り講座を始めるのには違和感を感じます。
〉別のネイティブの先生でTESOLの博士課程を修了済みの先生に、
〉「口語英語(Oral English)」という科目名の授業で、発音の特訓をお願いし
〉のですが、その先生はFocus on Formsにかなり反対のスタンスをとっておら
〉れましたので、結局発音の訓練はその授業では受けられませんでした。それは
〉ちょっと残念です。
ネイティブの先生はしばしば発音には関心が薄いのです。ネイティブだから
日本人の変な発音でもかろうじて理解できることが多いし、日本人がなぜ
そんな発音間違いをするのかも、どうしたら日本人の口から英語の音を
出せるようになるかという知識もないのが普通だからだと思います。
しかし、発音をきちんと習得しないと、ことは発音が下手という問題だけ
に限定されず、聞き取りや読解にも支障が出るということを理解している
人は、日本人教師、外国人教師を問わず、音声訓練に力を入れるものです。
〉自分できちんと発音できるから、きちんと聞き取れるのだと思います。
〉その点でも発音の訓練は重要だと思いました。
賛成です。
〉(私は時々、/r/と/l/を聞き間違えてしまうことがあります。)
私もそうです。これは13歳になってからしか英語の音に触れることが
できなかった人の多く(全員ではないが)の宿命です。しかし、普通は
文脈で区別できますから、ほとんど支障はありません。
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992. Re: 発音の勉強と書き取り(dictation)練習について
お名前: Susan
投稿日: 2002/3/15(20:08)
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お返事ありがとうございました。お礼の言葉が遅れてしまい申し訳ございませんで
した。