Re: お役に立ちませんが、

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/24(07:34)]

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7505. Re: お役に立ちませんが、

お名前: 職人
投稿日: 2002/12/2(21:41)

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yukiさんへ

はじめまして、職人と申します。
いつもご自分の投稿にちゃんと回数を付けられているのですね。非常に印象的です。

私の体験談を申し上げますが、期待されているような事ではないので、先にお断りしますね。

自分の学生時代の英語の成績は、可もなく不可もなく。
英語に対する思いも格段にあった訳ではなく、まぁ出来たらカッコイイし、役に立つだろうぐらいにしか思っていませんでした。

そのままずーっと過ごしてきたのですが、3年前に会社の人事異動でそんな事を言っていては明日の糧を得るのも難しいかもと言うような、英語が必須の部署に異動になりました。
仕事で使い物になるような英語力は持ち合せていませんから、出来ない事にかなりナーバスになってしまったのも事実です。
図書館で英語の勉強法の本を片っ端から読んだり、会社からお金が出て学校へ通わしてもらったり。
とにかくヒリヒリした思いを抱えながら、必死に英語に向かっていました。

そんな中ちょっとした偶然が重なって、今年の3月の下旬にこの多読と出会って、9月下旬に100万語を通過し、今は150万語あたりにいる状態です。

そこで自分が感じた変化ですが、劇的な事は何もありません。
でもちょっとした変化はありました。
一つは、出来ないと言う事に対して動じなくなったことです。
分からない、聞き取れない、と言う事がこわくなくなりました。

二つ目は、仕事でも英文を見るのがイヤでなくなりました。
積極的に見てみようかなと思える心持ちになりました。
英文の書類を見るのもプレッシャーだった自分が、構えず読もうという態度に変わりました。

三つ目は、100万語を達成してちょっと浮かれていたのでしょう。
書きたい、しゃべりたいと言うアウトプットの欲求が表れました。
これは今は落ち着いて来て、心の中でそういう波がやってきた時だけ板に乗る感じです。

これを大した事がない変化に分類するのか劇的な変化に分類するかは、その人の立っている位置や向いている方向で大きく左右されると思います。

早く読める様になったなと感じたのは、パンダ読みをした時に、目が以前よりスムースに動くなとというくらいです。
分速が100w/mから200w/mに!なんて言うものではありません。
でも、こういうささやかな体感で、その時々の歩いてきた道のりを実感したりしてます。

洋書が楽しく読める様になったのは、自分が楽しく読める本に巡り会った時です。
レベルや分速とは、関係のないところにあります。
自分の心が動いているを感じると、自分なりに読めているんだなと思います。

私がこの方法で一番優れていると感じるのは、楽しんでしましょうと言う事だと思います。
yukiさんは読書を楽しまれていますか?
実際楽しくないと続かないですからね。
このごくごくシンプルなことを、この多読を通して実感しています。

私の最近の悩みは、100万語読んだのにこんな事も未だ分からないのか、もっと出来なきゃいやみたいな、100万語達成したからにはもっと出来ていて欲しい自分の理想像と、現実の自分とのギャップに散々悩んできました。
100万語から150万語近くまではいばらの道でした。
そこを抜け出せたきっかけは、偶然手に取った本を夢中でとても楽しく読めた事です。
書評で調べたら、自分の普段読んでいるレベルよりも2つも上でした。
こういう本も読めるんだと言う喜びが、落ち着きを取り戻させ、歩いてきた道に改めて自信を与えてくれました。

私の目標はここで言うのははばかられますが、それなりに胸に秘めているものがあります。
50万語のいばらの道を経験した今だからこそ思えるのですが、成果を求め過ぎると自分に足元をすくわれると言う事です。
そのことを自戒しながら、楽しく歩いているといつかちょっとした変化に気が付く。そんなスタンスでいる事を大事にしていこうと思っています。

なので、たかが100万語とうそぶいております。
これが私の経験談です。

激励の言葉が全くなかったですね。それはまずい。

Happy Reading !!! (巨大ポイントのつもり)

職人


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7511. Re: ありがとうございます

お名前: yuki
投稿日: 2002/12/2(22:48)

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 みやびさん、職人さん、ASUKAさん、早々のご丁寧な返事をありがとうございます。特に職人さんの返答には感銘を受けました。しかし、それ以上に感服したのは難しい内容をこんなにわかりやすく書ける「職人さんの文章表現力」です。本当に文章がお上手ですね。うらやましいです。読書を楽しむ上でこの種の国語の実力はあると圧倒的に有利ですよね。
 それにしても職人さんは会社でかなり忙しいポジションについておられるとお見受けしましたが、よく半年で100万語を達成する時間がとれるものですね。疲れたときにもかなりのファイトを持って立ち向かわれたのですか?そのあたりの時間のマネジメント方法もよろしければ教えてください。

 私も継続は力なりを信じてこれからもSSSを続けるつもりです。きれいな表紙に惹かれてふと手に取った洋書がそのまま楽しめるような夢のような日が来ることを夢見つつ・・・

 PS:他の方の体験談・ゲキなど是非聞きたいです。よろしくお願いいたします。


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7544. Re: もう一度お伺いします。

お名前: 職人
投稿日: 2002/12/3(20:44)

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yukiさんへ

皆さんがいっぱいレスを付けていますが、もう1回だけ。
yukiさんは楽しんで読書をされていますか?

楽しんでない人、楽しめない人、楽しもうとしない人、何て言ったら言いのだろう。
そういう人に大勢が集まって”楽しもうよ”と強要してもナンセンスです。
どうしてみんな、「楽しく読んでますか?」と聞くのか分かられますか?
答えは簡単です。楽しくなければ続かないからです。

誤解を恐れずに言えば、この多読法は革新的でも、唯一無二で究極のものではないと思います。
たくさん読め、なんて事は学生時代に何度でも言われる事です。
ただ違うのは、どう読むかを明確に打ち出しているのだと思います。
辞書は使わない。
日本語に訳さない。
分からなかったら飛ばすし、つまらなかったら読むのを止めるのです。
これを実践しましょうって事です。

これだって、杓子定規にみんな受取ってやっている訳ではないと思います。
どうしても辞書をひきたい人もいます。
つまらなくても最後まで読みきらないと気が済まないって人もいます。
分速を計るのが苦手と言う人もいます。
読書記録を取るのがめんどくさいと言う人だっています。
レベル0が嫌いな人、GRがダメな人。物語が嫌いな人もいます。

多くの人がこの掲示板で相談を持ち掛け、先生や仲間からアドバイスをもらいながら、自分が快適に楽しく読書できるように工夫しています。
努力やガッツでなくて、工夫です。
こうやって工夫を重ねるのは、どうしたら自分は楽しく読めるかなってことを前向きに考えているからだと思います。

読むのも毎日ある程度量を決められているご様子ですよね。
私に
〉疲れたときにもかなりのファイトを持って立ち向かわれたのですか?そのあたりの時間のマネジメント方法もよろしければ教えてください。
と質問されていますが、この答えも分かられませんか?

楽しいから続けられているのです。
私の経験では2週間全く読まなかった時がありました。夏場で暑くて読む気がしなくって、本を見るのもイヤでした。
そういう時に無理して読んでいたら(読まされていたら)、今の自分はないと思います。
今でも週に3日はほとんど読めていないです。
一番辛いのは、読みたい時に読めない事情が出てくる時です。
読みたくない時に読まされるのもツライだろうと思いますが、そういう時は読みませんから、ぜーんぜん辛くないのです。

先日まりあさんとお話をした際に、100万語と言う数字の事が話題に出ました。
PBで約10冊の勘定になるそうです。
それを日本語に直して考えてみると約15、6冊くらいでしょうと。
このくらいの本の量なんて、幼稚園くらいで読んでいませんかと。
そんなものなのですよ。
それでどうこう言うのはまだまだ早いなと、すっきり納得しました。
100万語を目指されている方にはドライすぎる情報かもしれないですが、ここがゴールではないから。
ただ積み重なって来ているものは絶対に減らないのだから、37万語を読まれてきたってことを一度振り返ってみて、やったじゃんと自分を誉めてあげて欲しいと思います。

不安になる気持も、焦る気持も自分にあった事だから想像しやすいですが、楽しんで続けていくことが出来れば、いつかスッと抜けていくと思います。
多読は競争ではないのです。
だーれも頑張れ!なんて言わないのは、そういう事なんですよ。
どうかノルマや義務感やガッツで読書をされない事を願っています。

Happy Reading !!!


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