[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/26(11:49)]
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お名前: ハムレット=オムレット
投稿日: 2002/6/14(04:43)
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酒井先生、ご返事ありがとうございます。先生からご返事をいただけるなんて、感謝感激です。
とりあえず、今週月曜と水曜の2日、多読クラブを行った状況をご報告します。
月曜日は、うちの3年生のゼミ生が3人、4年生が2人、1年生が8人の13名が参加しました。4年生の一人は去年カナダへ行っていた学生でTOEIで700点台後半をとっています。もう一人の4年生は、夏期の海外研修に参加した学生でTOEICが635点といっていました。あと、3年生はいずれもTOEIC500点台半ばから後半ぐらいですが、彼女たちは今、ものすごくgraded readersにはまっていまして、4月から始めて最低で500ページ、一番読んでいる学生では昨日1000ページを突破したとか言っていました。彼らのGRへの傾倒ぶりは異常でして、ほかのゼミ生から「あいつらきしょい〜」(関西弁で「気持ち悪い」の意)と言われているそうです。1年生については、いずれも英文科の学生ではありません。芸術と、文化、日本文学の学生です。どちらかといえば、「英語は苦手です」と言っていました。
「多読マラソン記録表」というのを作って彼らに渡しているのですけど、60分で3、4年生はOxfordのレベル2−3あたりを40ページ前後。一年生はレベル1を30ページ後半ぐらい読めているようです。幸い、はじめてGRを読んだ学生もなかなか面白かったと言っておりました。
水曜は、3年生のゼミ生が3人(うち2人は月曜も出席)、1年の他学科の学生が6人参加しました。計9名です。
この日からPenguinのレベル0が入荷しまして、1年生の参加者たちは「わぁ、トム・クルーズや!あぁ、ミスター・ビーンや〜!」などたのしそうに本を選択していました。「おもしろくなければ、本を取り替えてもいい」と酒井先生の教えを受け、彼らに言っていましたら、いろいろと本を取り替えながら、かれこれ1時間で30ページ弱程度1年生は読んでいました。3年生はハイネマンのelementaryを一冊読みきるか、数ページ残す程度でした。
総じて、3年生のGRマニアを除くと、1年生の学生たちは簡単な英語をなるべく大量に読む教授法を楽しんでくれていたようです。ただ、「何冊かもって帰ってもいいよ」と言ったところ、「先生、まだはじめやからやめとくわ。苦痛になったらあかんし・・・」という答え。「そんなことでどうする!」という内心の声に抗いつつ、「できるだけ苦痛から開放してやる」という酒井先生の教えを思い出し、「そやなぁ〜、徐々に慣れていこかぁ。でも、できたら毎日ちょっとずつでも英語にふれたほうがええんやけどなぁ」などと答えておきました。
あと、彼らは口々に「先生、本を読む習慣がないから、1時間が限界やわぁ。1時間でも目がチカチカする」などと申しておりました。(もちろん、マニア組みは除く)先生は、やはり90分みっちりと学生に読書をさせていらっしゃるのでしょうか。
最後に彼女らからのGRへの注文をいくつかご紹介しておきます。特にマニア組みの注文は手厳しい〜。
「絵がこわい。」「こわい話が多すぎ。」(読者の心を hookするためかもしれませんが・・・)「話が途中で切れているようなものが多い。」「装丁がちゃちすぎ。特にPenguinはひどい。」
私から見ましても、「各ページの下のところにそのページまでの総単語数が書いてあったらいいのに」などいろいろと注文をつけたいところがあります。これからGRの改善点なども学生といっしょに考えていきたいです。
それと、月曜の学生にはcloze testをやってみました。メイソンさんのパクリです。(笑)また、ある程度回を重ねてからどのような差異が生まれたかご報告させていただきます。
昨日家に帰って倒れるように寝てしまったため、変な時間に目が覚めました。暇つぶしも兼ねて、報告を書こうと思ったら長文になってしまいました。また、お暇なときにでもお読みください。
あれっ?こういう内容は教師用のページに書いたほうがいいのかしらん?マズかったら教えてください。
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お名前: SSS英語学習研究会 酒井邦秀
投稿日: 2002/6/14(12:14)
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ハムレット=オムレットだったのですか!知らなかった!!
〉とりあえず、今週月曜と水曜の2日、多読クラブを行った状況をご報告します。
ありがとうございます。とっても勇気づけられる報告です。
なにしろまだ多読中心の授業というのは少ないので・・・
〉彼女たちは今、ものすごくgraded readersにはまっていまして、4月から始めて最低で500ページ、一番読んでいる学生では昨日1000ページを突破したとか言っていました。彼らのGRへの傾倒ぶりは異常でして、ほかのゼミ生から「あいつらきしょい〜」(関西弁で「気持ち悪い」の意)と言われているそうです。1年生については、いずれも英文科の学生ではありません。芸術と、文化、日本文学の学生です。どちらかといえば、「英語は苦手です」と言っていました。
いいですねえ、そういうの。苦手な人が「英語に抵抗がなくなった」、
「好きになってきた」と言いはじめるのは、ほんとにうれしいものです。
「あいつらきしょい〜」といわれるほどで、しかもそれが英文科の
学生じゃないところ、すばらしいです。そういう人たちが、ほかの
学生にも広がっていくタネになると思います。
〉「おもしろくなければ、本を取り替えてもいい」と酒井先生の教えを受け、彼らに言っていましたら、いろいろと本を取り替えながら、かれこれ1時間で30ページ弱程度1年生は読んでいました。3年生はハイネマンのelementaryを一冊読みきるか、数ページ残す程度でした。
楽しんで読んでいるペースですね。けれどもレベル0をもう一度
読むように、時々すすめてください。最初よりも早く読める!と
元気づくし、分速150語以上の「快適な速度」も体験できます。
ただ、「快適な速度」は人によって違うので、分速と読んでいる
本とその人の嗜好をよく勘案しないとどの速度が快適かは判断でき
ませんが。
〉総じて、3年生のGRマニアを除くと、1年生の学生たちは簡単な英語をなるべく大量に読む教授法を楽しんでくれていたようです。ただ、「何冊かもって帰ってもいいよ」と言ったところ、「先生、まだはじめやからやめとくわ。苦痛になったらあかんし・・・」という答え。「そんなことでどうする!」という内心の声に抗いつつ、「できるだけ苦痛から開放してやる」という酒井先生の教えを思い出し、「そやなぁ〜、徐々に慣れていこかぁ。でも、できたら毎日ちょっとずつでも英語にふれたほうがええんやけどなぁ」などと答えておきました。
それは学生の方が賢かったかもしれませんね。(!)
「苦痛になったらあかんし・・・」はけだし至言!!
〉あと、彼らは口々に「先生、本を読む習慣がないから、1時間が限界やわぁ。1時間でも目がチカチカする」などと申しておりました。(もちろん、マニア組みは除く)先生は、やはり90分みっちりと学生に読書をさせていらっしゃるのでしょうか。
90分ずっと読む学生もいますが、ぼくがときどき話をして
中断します。(話の内容はたいてい学生の質問に答えて、
辞書と文法がどんなに無力か、という話題!)それから
途中で寝る学生もいるし、音楽を聴きながらの学生もいて、
人それぞれのペースで読む結果になっています。
(ほかの人の読書を邪魔しなければ何をしてもいい、と
言っています)
〉最後に彼女らからのGRへの注文をいくつかご紹介しておきます。特にマニア組みの注文は手厳しい〜。
注文が出るというのは、多読がうまくいっている一つのあかし
です。注文が手厳しければ手厳しいほど、「はまって」いると
思います。先生としてはなんとか答えようとしてやってください。
そうすると今度は学生がその努力に応えてくれます。
ではまたご報告をお待ちしています。
Happy 'teaching'!
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お名前: SSS英語学習法研究会 古川昭夫 http://www.seg.co.jp/fakio/
投稿日: 2002/6/14(12:54)
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〉総じて、3年生のGRマニアを除くと、1年生の学生たちは簡単な英語をなるべく大量に読む教授法を楽しんでくれていたようです。
楽しそうで良いですね。
GRマニアの方に、できれば、感想をwebpage に投稿するように伝えていただけませんか?
マニアの方の厳しくも的確な意見がたくさん webpage にのると後輩の励みにもなるし、マニアの方たちのはげみにもなると思いますので。
無理して書く必要はありませんが。
〉それと、月曜の学生にはcloze testをやってみました。メイソンさんのパクリです。(笑)また、ある程度回を重ねてからどのような差異が生まれたかご報告させて
いただきます。
問題をSSSまで、できれば、電子媒体で送ってください!