[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/26(11:39)]
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お名前: SSS英語学習研究会 酒井邦秀
投稿日: 2002/6/9(22:57)
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ぷぷさん、遅くなりましたが・・・80万語おめでとう!
100万語といっても人によって意味がちがうと思います。
リスニングの伸びを実感されたのは、「ぷぷさんの伸び方」
なのでしょう。そういう実感があったということは、
やっぱりほかの点でも伸びているはずでは?
「これ以上読めるようになんてならない」というのが
本当だとすると、「ここまではどうして伸びたんだろう、
いや、じつは伸びていないんだ」というようなことにまで
なりそう・・・
〉多読でリスニング、少し伸びますよね?
はい、それはもう確実だと思います。
いままでぼくはその理由として、二つのことを挙げてきました。
一つは、多読によって、英文を出てくる順番に理解できるように
なること。
もう一つは、わからない部分があっても無視してその先に
耳を傾けることができること。(内容を聞き取ろうとする
集中が途切れないとも言える)
けれどもぷぷさんの下のご意見は3番目というかもっと
大事な点を衝いていると思います。
〉思うのですけど、簡単な単語に対して、より感情がともなってわかるように
〉なって、それって「読む」ことだけじゃなくて「聞く」ときにも当然
〉力になるのですよね・・・
〉私は20代のころ、数年間ドイツで暮らしたのですけど、最初のころ
〉「食べる」とか「飲む」とか、キソのキソの単語に、実感がともなうように
〉なるまでに3ヶ月くらいかかった憶えがあります。
〉もちろんそういう単語は、勉強の始めに意味は覚えている。でもそれが
〉実際の自分の「食べる」「飲む」行為としっかり結びつくには、その土地で
〉生活していてさえ時間がかかったのです。
〉レベルの低いGRをたくさん読むというのは、ちょっとそれに似ているようです。
〉そしてしっかり結びつくほど、早く読めるし、直接理解できるし、
〉「聞く」ときにもそれが、「聞く」力のもとになる、という感じ。
〉「聞く」というのは決して耳の問題だけではなく・・・なんというか、
〉能動的に、意味を捕まえに行く力も必要で、それは読んで身につけようと、
〉聞いて身につけようと、共通しているのかなあとか。
この「能動的に、意味を捕まえに行く力」が多読で身につくの
かもしれないと思います。これはすごーく大事なことですね。
消化するのにもうすこし時間がかかるか、というくらいに・・・
ありがとうございました!!!
引き続き happy reading を!
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お名前: ぷぷ
投稿日: 2002/6/10(12:07)
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酒井先生。
いつもなんだか、ぐだぐだ理屈っぽいことを言ってすみません。
そういうの考えるのが、好きなもので・・・
SSSを始めた当初から、多読のほうが多聴よりも効果が出やすい、という
お話が気になっています。
英語がどうとかというより、感覚の性質の問題かなあとか。
知人の話ですけど、病気で倒れて、数ヶ月の命と言われて、でもまた
元気にしている人なんですけど。
症状がひどくて動けないころ、世界が白黒で見えていたそうです。
立体感もなくなって。ところが、指一本動かせなくなって、
まぶたもひらかないし、医者からもう意識がない、と言われてからも、
実は意識があって、その時に「聞く」ことだけはできたとか。
つまり医者が「この人は意識がない」と言っているのが聞こえていたそうです。
それでその人が、「見る」っていうのは実はすごく能動的なエネルギーの必要な
ことなんじゃないかなあ、という話をしていたのです。
こういう意味での「見る」「聞く」の性質の違いが、多読が多聴より効果が
でやすい・・・というところに繋がっていくのかなあなどと。
まあでもなにより、本を読むほうが、テープを聞くより、簡単だから
というのがありますよね。テープより本のほうが安いし。ちょっとした
空き時間に開いて読めるし。10分時間があれば本を数ページ読めるけど、
じゃあ10分テープを聞くかと言うと、なんだか面倒ですよねえ。
ああまた、ぐだぐだと長く書いてしまいました・・・
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お名前: SSS英語学習研究会 酒井邦秀
投稿日: 2002/6/11(22:12)
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ぷぷさん、こんばんは
〉いつもなんだか、ぐだぐだ理屈っぽいことを言ってすみません。
〉そういうの考えるのが、好きなもので・・・
ぼくもね、小さいころから「理屈っぽい」っていろんな人に
嫌われてて、いまだにかわらないのです。ぜひこれからも
理屈っぽくいきましょう。
〉まぶたもひらかないし、医者からもう意識がない、と言われてからも、
〉実は意識があって、その時に「聞く」ことだけはできたとか。
〉つまり医者が「この人は意識がない」と言っているのが聞こえていたそうです。
〉それでその人が、「見る」っていうのは実はすごく能動的なエネルギーの必要な
〉ことなんじゃないかなあ、という話をしていたのです。
なるほど・・・
切実な話だなあ・・・
ぼくもそのうち「意識がありませんね」かなんか言われて、
安楽死させられたりするのだろうか・・・
それはともかく、柴田さんの投稿以来話題になっている
読み聞かせはほんとうにすばらしいものだと思います。
手軽にできるのは多読だけど、読み聞かせの場合は、
手間がかかる分だけよいものだと思います。
読み聞かせしてもらっているときの、満ち足りた気持ち、
自分からは何もしなくても物語が体に入ってくる感じという
のは、何物にもかえがたいですね。小学校のときに先生が
「風の又三郎」を読んでくれたときのことをいまだに
はっきり覚えています。
もちろん、読む方が積極的な気持ちがあるはずだから、
その分吸収もしやすいのかもしれませんね。
これからの研究課題です。