When Marnie was thereに感動!

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/27(17:45)]

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1404. When Marnie was thereに感動!

お名前: shin
投稿日: 2002/4/15(14:47)

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 shinです。

 先週末、When Marnie was there(Joan G. Robinson)という本を読みました。
 1967年に出版された本で、カーネギー賞の最終候補まで残った作品。この四月
にcollinsからmodern classicシリーズの一冊として再刊されたものです。

 二年くらい前に、たまたまあらすじを読んで、ぜひ読んでみたいと思ったのです
が、邦訳「思い出のマーニー」(岩波少年少女文庫)は絶版。諦めきれず古本屋を探
し回ったのについに見つからずじまいだった作品です。

 二月の後半だったか、amazonをみていたら、原著が予約受付中とのことだったの
で、100万語を達成したら英語で読めるかなと、予約していたものです。
 そして先週末やっと着本。イラスト込みで本文は280ページ程度。Levelは6−7
くらいでしょうか。

 一気に読んでしまいました。Level2で推薦されていたThe year of sharingを読
んだときも、やや涙腺がゆるみかけたのですが、こちらのほうは、(恥ずかしいこと
に)目頭が熱くなりました。

 内向的な薄倖の少女Annaが、自然豊かな転地先でMarnieという不思議な少女に出会
い、その交流などをつうじて−今どきの言葉でいえば−、癒されていくというのが大
まかなスジですが、最後のほうで、Marnieの正体が明らかになっていくあたりは、月
並みな表現ですが、ページをめくるのももどかしい。全てが明らかになったとき、誰
もが目頭を熱くする(はずの)物語として推薦します。

 どこかの首相ではありませんが、「感動した!」と叫びたくなる経験でした。
 (再刊ではあるにせよ)出版直後に原著を読んでこういう経験ができるとは。SS
S方式に出会っていなかったら、こういう経験は間違いなく起こらなかったですね。
すごい!

 最後に、作者の娘さんが、作品についての回想を4ページほど書いています。その
最後の1ページには、なんと、若いときに邦訳を読んで感動したという日本人男性
が、あまり英語も話せぬのに、舞台となった場所をはるばる探しにきたというエピソ
ードがのっています。
 なのに邦訳は絶版。児童文学の翻訳はなんでこんなに息が短いのか・・・。
 


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1428. Re: When Marnie was thereに感動!

お名前: SSS英語学習法研究会 酒井邦秀
投稿日: 2002/4/18(00:31)

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〉一気に読んでしまいました。Level2で推薦されていたThe year of sharingを読んだときも、やや涙腺がゆるみかけたのですが、こちらのほうは、(恥ずかしいこと
に)目頭が熱くなりました。

graded readers でもそういうことがあるから不思議ですよね。
近いうちにこのサイトに出しますが、多読を実践している人の
中にはchildren's literature という呼び名があるのだから、
English learners' literature と呼ぶべきだというひとも
いるくらいです。

〉月並みな表現ですが、ページをめくるのももどかしい。
全てが明らかになったとき、誰もが目頭を熱くする(はずの)
物語として推薦します。

古川さん、SEGの図書室にも何冊か買ってくださいな。
ただし書評ページのリンクからアマゾンへ行ってください(笑)。

〉 なのに邦訳は絶版。児童文学の翻訳はなんでこんなに息が短いのか・・・。

一般的には児童文学の翻訳は大人の文学にくらべて
息の長い方だと思いますが、翻訳が悪かったかも・・・

またどんどん新しい本の紹介をお願いします。

Happy reading!


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1460. 面白かった本2冊(Newbery Honor Books)

お名前: shin
投稿日: 2002/4/19(12:11)

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>一般的には児童文学の翻訳は大人の文学にくらべて息の長い方だと思いますが、
>どんどん新しい本の紹介をお願いします。
 When Marnie Was Thereが届く前に読んだ2冊は、古い本ですが、翻訳がとぎれず
でているようです。
 "Marnie"よりやさしいし、それぞれに面白いので、推薦します。

<お薦め2冊>
1.Three Tales of My Father's Dragon(Ruth Stiles Gannett)ハードカバー

(どんな本?)
 『エルマーのぼうけん 』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』とい
うタイトルで邦訳がでているロングセラー3部作の原著。1948年刊。
 囚われになっているりゅうの子の話をノラ猫から聞いたエルマー。りゅうの子を救
出にでかける第1部から、人間に捕らえられそうになっているりゅうの子の家族を助
け出す第3部まで。エルマーの知恵、エルマーとりゅうとの子の交流などなど、読ん
でいて楽しく、読後に、あたたかな気持ちになるファンタジー。
 イラストは、著名なイラストレーターだった義理のお母さんが書いている。エルマ
ー&りゅうの子の絵を見たら、ああ、あの本か、と思う人がいるのでは?
 文章とイラストが融合した一冊。イラストの力は大きい。

(レベルは?)
 PR(penguin readers)level4で、100ページ位の、長めの本を楽しんでい
る人なら確実に楽しめるはず。地図とイラストがついているので、わからない単語の
意味も推測できます。
 level3の長めを読んでいる人、level4を読み始めた人でも、楽しんで読むことが
できるかもしれません。

(厚さや値段など)
 ハードカバー版は、3部作あわせて256ページ。各作品いずれもイラスト込みで
80ページくらい。上記のハードカバー版は、活字がかなり大きく読みやすい(1ペ
ージ最大百数十語。単語数はまだ数えてませんが、全部で2万前後だと思います。
(語数を数えるのがしんどくて書評までいきつきません・・古川事務局長さん、申し
訳ありません)。
 ハードカバー版の価格はamazonで2,100円位。高いのが難ですが、イラスト付きで
すから、損はしません。私は新宿・某書店で衝動買いしたため、3,400円近くも払っ
てしまった・・・。
 ※ペーパーバック版もあるようです。
 ※これから買おうと思う人は、「SSS書評」経由でamazon.jpへ!

2.Mr. Popper's Penguins(Richard and Florence Atwater)

(どんな本?)
日本でも、出版社・訳者をかえて今でも出版されているロングセラー。1938年刊。
現在の邦題は「ポッパーさんとペンギンファミリー」。
 Stillwaterというアメリカの町に住むペンキ屋さんのPopperさんは、旅行記のファ
ン。とりわけ南極に強い思い入れがある。南極探査隊に手紙を書いたことから、自宅
にペンギンが届いてしまい、大騒動。とにかく笑えます。
 著者Richard Atwaterが重い病に倒れしまい、奥さんが引き継いで完成させた作
品。

(レベルは?)
 level5あたりを読んでいる方にお奨めですが、level4の長めのPRを楽しめる人
ならチャレンジしてみるといいと思います。ORlevel1のthe coldest place on
earthを読んだことのある人には、なじみの名前がでていきます。

(厚さや値段など)
 ペーパーバックサイズで139ページ。amazonでは2種類あるようで、私は¥621
の安い方を買いました。

 ※これから買おうと思う人は、「SSS書評」経由でamazon.jpへ!

<個人的感想>
 母の仕事の関係で、むかし、家には「ごんぎつね」「てぶくろをかいに」といった
日本の絵本にまじって、センダックの絵本などがあったのですが、その中にエルマー
のシリーズがあり、弟が読んでいた。小学生になっていた私は、怪人二十面相やルパ
ン、ネモ船長のシリーズにはしっていたため、エルマーは読まなかったのですが、こ
の歳になって原書で読んで楽しむことになるとは!半年前までは思いもしなかった。
 Mr. Popper's Penguinsは、小学校の頃に読んだ「ポッパーさんとペンギン」
(学研・1966年刊)が懐かしく、原著名を割り出して、手に入れて、子供の時と
同じように、笑いました。

<ニューベリー賞!>
 読んだあとに知ったのですが、上記の2作品はニューベリー賞(米国。前年に出版
された本から選ぶ)の次点作(Newbery Honor Book)なんですね。大草原の小さな家
シリーズのひとつOn the Banks of Plum CreekなんかもMr. Popper's Penguinsの
前年に受賞しています。
 けこけろりさんが紹介されていたHatchetも1988年の受賞です。
 Mr. Popper's PenguinsやHatchetの表紙には、銀メダルの写真が載っています。
 SSS書評Level7の Holesは1999年にニューベリー賞を受賞しています。よく見た
ら、表紙に金メダルの写真が載っていました。カニグズバーグの本も受賞しているら
しい。

 ニューベリー賞とその次点作には、やさしくて面白い本が結構ありそうな予感がし
ます。楽しみが増えたような。でも全部読むのはとても大変そうです。

 興味のある方は、ニューベリー賞のページへ。過去の受賞作リストがでています。
 http://www.ala.org/alsc/newbpast.html
 


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1461. Re: 面白かった本2冊(Newbery Honor Books)

お名前: SSS英語学習法研究会 酒井邦秀
投稿日: 2002/4/19(17:27)

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Shinさん、「かゆいところに手の届く」ご紹介、ありがとうございます!
すばらしいです。

〉(どんな本?)
〉(レベルは?)
〉(厚さや値段など)

この分け方はいい。
そのまま紹介のスタイルとして定着すると思います。
どのレベルで読んだらいいかも、ていねいに提案してあって
すばらしいと思いました。

〉<個人的感想>
〉 母の仕事の関係で、むかし、家には「ごんぎつね」
「てぶくろをかいに」といった日本の絵本にまじって、
センダックの絵本などがあったのですが、その中にエルマー
のシリーズがあり、弟が読んでいた。小学生になっていた私は、
怪人二十面相やルパン、ネモ船長のシリーズにはしっていたため、
エルマーは読まなかったのですが、この歳になって原書で読んで
楽しむことになるとは!半年前までは思いもしなかった。

多読が幼いときの思い出をよみがえらせてくれた・・・
お母さんは読み聞かせもしてらっしゃったんだろうか?
センダックまであるとは、相当な子ども文庫でしたね。

〉<ニューベリー賞!>
〉 興味のある方は、ニューベリー賞のページへ。過去の受賞作リストがでています。
〉 http://www.ala.org/alsc/newbpast.html

ニューベリー賞の紹介まで!
これもSSSのリンク候補ですね。
今後こうしたリンクも充実させたいと思っています。
実現したら、リンク先の簡単な紹介もお願いするかも
しれません。そのときはヨロシクお願いします。

では、Happy reading!


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1524. カーネギー賞のページ

お名前: shin
投稿日: 2002/4/26(15:03)

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>ニューベリー賞の紹介まで!
 カーネギー賞のほうものぞいてみたのですが、最終選考まで残った作品のリストが
あまりでていなかったので、聞いてみたら次のような返事が来ました(それでも'90年
代のだけですが)。

A new web site for the carnegie medal will be launched on 26 April which
contains archive material including the shortlists going back until 
1990.The address will be www.ckg.org.uk


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1535. Re: カーネギー賞のページ

お名前: SSS英語学習法研究会 酒井邦秀
投稿日: 2002/4/27(23:20)

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〉The address will be www.ckg.org.uk

そういえば、何人かの人が読んでいる Holes は
たしかニューベリー賞を獲得、そのときの第2位が
ハリー・ポッターの第1巻だったんですよね。

2位ねらいというのもおもしろいかもしれない!

「トムは真夜中の庭で」を書いたフィリパ・ピアスさんの
もう一つの名作 The Minnow on the Say も児童文学賞
第2位の作品ですね。


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