SSS多読通信 第205号 (2007/12/20)

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929. SSS多読通信 第205号 (2007/12/20)

お名前: いづこ
投稿日: 2007/12/20(00:36)

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        SSS多読通信 第205号 (2007/12/20)

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【1】100万語通過報告 (12/3-12/16)
【2】お薦め本特集 「名古屋東海地方地元関連本」  (地元タドキスツ)
【3】SSS コラム 「100万語の意味 −−樽の穴という仮説」(酒井)
【4】SSSニュース
【5】編集後記                    編集:いづこ

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【1】100万語通過報告 (12/3-12/16)
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12/3-12/16の100万語通過報告は4名でした。おめでとうございます!
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■100万語通過しました!              ちーちーさん
……………………………………………………………………………………………
ちーちーさんは、多読を始めた頃は、読む本に悩むのがお嫌で、多読セットを
使われていたけれど、最近は、ご自身で読みたいと思われる本ができてきたそ
うです。GRを読まれていたときに、むやみにレベルを上げようとされず、児
童書や絵本にも読書の幅を広げられたのですね。その成果は??とのことです
が、「後からついてきますよ」と、お祝いの返信がつきましたね!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7017]
……………………………………………………………………………………………
■100万語到達しました             シロクロペンギンさん
……………………………………………………………………………………………
シロクロペンギンさんは、最初の計画の半分の期間で100万語を通過されたそう
です。レベル3で壁を感じたけれど、ある児童書シリーズで乗り切られたとの
こと。お気に入りのシリーズが見つけられて、良かったですね♪お気に入りが
あると、そこを基軸にして、いろいろなレベル(上も下も)、いろいろなジャ
ンルに行きつ戻りつして、多読の楽しみをますます広げていけると思います!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7022]
……………………………………………………………………………………………
■祝☆100万語です♪                 メロディ♪さん
……………………………………………………………………………………………
メロディ♪さんはYL0〜1中心に、1234冊読んで100万語を通過されました。豊
田高専を上手に利用されたのですね。「ダメでモトモト!」と思って多読を始
めたけれど、少しずつ樽に英語が溜まって(貯まって)きているのを、実感さ
れていらっしゃるようです!快適な多読の旅を今後とも続けていってください
ね。YL2〜3の読みたい本が、たくさんメロディ♪さんを待っていますね〜。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7030[
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7031]

[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=7032]
(※メロディ♪さんのご報告は、投稿のとき字数制限がかかるそうで、長く書
けないとのことで、3分割になっています。)
……………………………………………………………………………………………
■500万語を越えました(長文)               ハマシギさん
……………………………………………………………………………………………
「はじめまして」の広場に60万語過ぎたとご報告されて以来、語数報告をされ
ていなかったハマシギさん。今回どーんと500万語のご報告をしてくださいまし
たので、こちらにもおいでいただきました(笑)。学校を卒業されて以来長い
間英語と何の関係もない暮らしをしてこられたけれど、英語の本が読めるよう
になられたとのことです。未翻訳のお好きなミステリをどんどん楽しめるよう
になりますね!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=10172]
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【2】お薦め本特集 「名古屋東海地方関連本」  (地元タドキスツ)
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2007年のタドキスト大会は、初めてその開催場所を新宿から移し、名古屋で行
われました。最初の頃は、え!他の地方から名古屋に集まって来てくれるの?
と、ちょっとおたおた。でもこうなったらわれらが地元の良さを、タドキスト
らしく本でアピールせねば、と当日のテーブルに、名古屋、愛知、岐阜、三重
を表しているような本を集めてみたのでした。(含む「こじつけ」。笑)今号
の多読通信は、その一部をご紹介します。これらの本をあなたのお部屋で並べ
れば、そこはもう名古屋?東海地方?・・・本って「どこでもドア」ですよね!
(それぞれの紹介文は、本を展示してくださった方にお願いしました。)
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■Rosie's Walk  YL0.2  32語
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めんどりのロージーは、お散歩に出かけます。おっと狐がロージーを狙ってい
るようです・・・。前置詞を使った場所フレーズがテンポよく出てきます。名
古屋コーチンからの連想で選びました。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000004189]
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■Our Promise to the Earth (ちきゅうとのやくそく)  YL0.4  265語
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2005年愛知県で開催された万博「愛・地球博」でマスコットを務めたモリゾー
&キッコロの絵本です。彼らは、今ではその枠を超え政府からCool Earth
Ambassadorと任命され、NHKで番組も持っています。この本を読んで、モリコロ
と一緒に地球の未来を考えてみませんか?
[url:http://www.amazon.co.jp/dp/B000V9EOY8/]
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■Mottainai Grandma  YL0.5-1.0  257語
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名古屋人はケチで有名ですが、このおばあちゃんも半端ではありません。泣い
てしまった孫をなぐさめるセリフまでが「涙がもったいない!」一見捨てられ
そうなものを生き返らせるアイディアが素敵です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000013605]
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■Ducks Don't Get Wet  YL1.5  871語
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愛知県は渡り鳥の渡来地として全国的に知られており、表紙のスズガモは、伊
勢・三河湾に30万羽以上やって来ます。イラストが非常に正確に描かれいるの
で、図鑑のかわりにも使えます。LET'S-READ-AND-FIND-OUT SCIENCE stage 1の
1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000006781]
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■Buying Mittens  YL1.5-2.0 1900語
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愛知県半田市出身の新美南吉さん作「てぶくろをかいに」の英訳版です。雪の
日の話なのに、心がとっても温かくなります。子ぎつねの行動やことばがとて
もかわいらしいし、見守るお母さんぎつねと人間たちがとても優しくて、幸せ
な気持ちになります。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000013606]
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■Lucky Boy  YL3.0  2300語
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愛知県の犬の登録数は417,315頭で全国1位!ちなみに2位が東京都、
3位は神奈川県です。勝った!
名前もつけてもらえず、花もない裏庭に飼われている犬がLucky boyになるお話。
文も絵もSuzan Boaseさんがかかれていて、両方ともすばらしいです。日本語訳
は柳田邦男さん、「ラッキーボーイ」です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000013607]
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■a Smart Girl's Guide to Money : How to Make It, Save It, And Spend It
YL2-3  5000語
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倹約できるところは倹約して、買いたいもののために貯蓄する名古屋人。この
本にはお金の稼ぎ方、貯め方の具体的なknow-howがいっぱい。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000013604]
[url:http://www.amazon.com/dp/1593691033/]
※下側のリンク先は、Amazon.com(米国アマゾン)です。
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【3】SSS コラム   「100万語の意味 −−樽の穴という仮説」 酒井
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 ほとんどのみなさん多読というと「SSS多読」と思っていらっしゃるでしょ
う。ぼくは多読三原則を大事な柱とする多読をそう呼んだことはありません。
常にただ「多読」でした。また、学校の先生向けには従来の多読と区別するた
めに「100万語多読」と呼ぶこともあります。大修館書店から「教室で読む英
語100万語」が出版される少し前からのことですね。いずれにせよ、多読もSSS
多読も100万語多読も、「質より量」を旗印に、大量の英文を体に入れる−−
つまりインプット量に注目した方法だったのですね。
 「方法だった」と書いたのは少しずつぼくの中で「量」の意味が変化してき
て、いまはかなりはっきり「量の質」を問題にしはじめたからです。「量の
質」だなんてわかりにくい表現ですが、簡単にいうと「インプット量」がその
まま英語のなじみ方に直結していないのではないか、ということです。つま
り、インプット量に対して溜まった量が比例しない例がたくさんありそうな気
がしてきました。どこかで洩れていると考えることができそうなのです。
 そこで「吸収量」を考えはじめました。赤ちゃんや小さいこどもは穴がまっ
たく空いていないので、インプット量はそのまま溜まって、吸収量になると考
えられます。おとな、とくにぼくのように文法少年、辞書青年だったおとなは
大きな穴がいくつも空いていて、インプット量の一部しか溜まっていかないこ
とになります。数式で表すと 「インプット量 − 洩れた量 = 吸収量」
です。恐ろしい話ですね。身の毛がよだちますね。
 どうしてそんなこわいことを考えることになったのでしょう? きっかけは
大学の多読クラスを見ていると、「読んだ量」と「英語とのなじみ方」の対応
関係にばらつきがあったからです。「同じ量を読んでいるのに、なぜ?」と考
えはじめました。また、おとなとこどもで量の反映の仕方がちがうことも不思
議でした。読んだ量でいえばぼくよりはるかに少ない鴎友学園や武庫川女子大
学付属の中学生が、ぼくなど足元にも及ばない闊達さで英語を書くのです。こ
どもの方が体が小さい分、樽も小ぶりで溢れやすいのでしょうか? 同じおと
なでも違いがあるのはなぜだろう? ぼくは自分の体にぼこぼこに空いた穴の
大きさと数を考えずにはいられませんでした。

では穴にはどんな種類があるのでしょう? 

*森の全体を見ずに、木に目がいってしまう場合

 単語にこだわる 文法にこだわる 一つ一つの発音にこだわる

 これはどれも、言葉が言葉としてでしゃばっていますね。内容を伝えるより
 も、シュゴやドーシやヤクゴが大きな顔をする。当然内容は霞の向こうにぼ
 やけて、楽しめません。ぼくの穴はこの方面です・・・

*読書の楽しみは内側にあるのに、外側が気になってしまう場合

 和訳にこだわる 100%理解にこだわる 試験の点数にこだわる
 目標達成にこだわる

 どの場合も、「自分はちゃんと読解できているのだろうか?」とつねに心配
 しています。自分が心から望んでいるものではない「外部基準」に合わせよ
 うと必死とも言えます。なんとか満点を取ろうと一生懸命な姿は自虐的な人
 には気高く思えるでしょう。でも、こどもには「どうしてそんなにまでして
 読むの?」と言われてしまいます。さいわいぼくはこの種の穴は空いていな
 いようです。
 
こうしてみると、読書は単語や文法と外部基準の間に存在するのでしょうかね
え? これからぼくは大学の授業で、「樽の穴対策」を試行していこうと考え
ています。何か有効な穴ふさぎ、修復方法が見つかるといいのですが・・・
 Wish me luck.

なお、このメール・マガジンを読んでいるみなさんはあまり心配しなくていい
と思います。というのは、みなさんは樽に英語が溜まっているという実感があ
るのではありませんか? 樽に入ってくる量に対して穴から洩れる量が比較的
少ないから多読が続き、このメール・マガジンを読み続けているのでは? だ
としたら、言葉オタクのぼくよりはるかに幸運です・・・
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【4】SSSニュース
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■SSS多読通信、新年からは、第2、第4木曜日の配信です
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多読通信は、隔週刊となりました。新年からは、第2、第4木曜日発行です。
新年第1号は、1月10日発行となりますので、よろしくお願いします。
みなさん、よい、お年をお迎えください。
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■朝日小学生新聞 12/25 Info Trail "When Grandad was at School" が紹介
……………………………………………………………………………………………
朝日小学生新聞12月25日号の、「カモン・タドキッズ!」では、
Longman Literacy Land Info Trail Beginner Stage から、
"When Grandad was at School"(144 words) を紹介しています。
下記のURLから、一般の方も絵本と音声を楽しむことができます。
[url:http://www.asagaku.com/tado_kids/tado_index.htm]
……………………………………………………………………………………………
■多読講演会 セミナー イベントの予定
……………………………………………………………………………………………
1月27日 横浜  初心者向:継続して英語ができる多読(高木徹)

上記の詳細は、下記でご確認ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html]

酒井先生の講演会等の活動は、下記に詳しい情報があります。
[url:http://tadoku.org/workshop.html]

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【5】編集後記                  (いづこ)
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 多読通信前号のSSSコラムで紹介されていた、掲示板タドキスト大会の広
場の「2007 私のオススメ本」に、みなさんからのお薦め本情報が集まってきて
います。2007年の私のベスト本は何だったんだろう?と、書評システムの「マ
イページ」で、つらつら見てみたところ、このスレッドで世界史クラブ(*1)
部長杏樹さんが、オススメ本として挙げられている絵本、"The Librarian of
Basra - A True Story from Iraq"だあ!と思うに至りました。オススメの辞は
杏樹さんのご投稿を、どうぞご覧ください。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-off&c=e&id=2334]
 (*1)世界史クラブは、SSS掲示板内の自主クラブのひとつです。
 SSS書評はこちら。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012241]
 私は、「英語」で「絵本」を読む意義のひとつに、こういった時事問題をテ
ーマとしている内容を、国際的なことばで、印象的な、柔らかな訴えかけで読
むことにある、とも考えています。中学生以上の若い世代の多くの人にもぜひ
読んでほしいです。
 この絵本を読んだのは、今年の年頭です。それからは「バスラ」が気にかか
るようになりました。ここ最近聞いたニュースでは、バスラの治安は悪化して
いるとのことですね。
 世界に平和が訪れますように。Happy Holidays & Happy New Year...
……………………………………………………………………………………………

    多読通信、次号の発行は、新年1/10(木)です!
 
    〜読める本、読みたい本をお気楽に〜 

    今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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多読通信に関するみなさまのご意見・感想などをお待ちしております。
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[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
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※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 [http://www.mag2.com/]を
利用して発行しています。
配信申込・中止・アドレス変更はこちらへ
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930. Re: SSS多読通信 第205号 (2007/12/20) 発行データ(発行部数6603部)

お名前: いづこ
投稿日: 2007/12/20(00:40)

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●マガジンタイトル
SSS多読通信
●件名
SSS多読通信 第205号 (2007/12/20)
●発行部数
6603


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