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お名前: しお
投稿日: 2004/3/18(19:14)
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SSS多読通信 第23号 (2004/03/18)
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【1】今週の100万語通過者(3/8-3/14)
【2】今週のお薦め本 「あの人がこの本を」特集
【3】今週の特選投稿
【4】SSS コラム
【5】SSS ニュース
【6】編集後記
編集:しお
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【1】今週の100万語通過報告者 (3/8-3/14)
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今週の100万語通過報告は2名でした。おめでとうございます!
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■pandada45さん
約10か月で145万語の多読をされたpandada45さん。多読前はビジネス小説のペ
ーパーバック3冊283000語を1年半かけて読んでいたのが、多読後は同じ作者
のビジネス小説83000語を通勤電車の中だけで2ヶ月で読めるようになりました。
「読むスピードにおいても向上が見られる多読が王道であるということを実感
すると共に、通勤時間だけで続けられるので家庭の平和にも役にたつなあと感
じるしだいです。」と報告されています。製造業関連の仕事をしている方にお
薦めの本も紹介されています。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=3116]
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■shopgirlさん
100万語を夢見て読み続けて111日、ついに達成したという喜び溢れる報告をさ
れたshopgirlさん。使える単語が増えた、多読以外で知った単語もするっと頭
にはいるようになった、読書の楽しみを思い出した、英語への抵抗感がなくな
ったと多読の効用を語ってくださいました。SSSの掲示板にもずいぶん励まされ
たそうです。Dahlの作品全部が大好きで特にMatildaとBoyがお気に入り、これ
からはSacharを読んでいきたいとのことです。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=3118]
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【2】今週のお薦め本 「あの人がこの本を」特集
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本を読み終わり、ふと著者名を見て、「あの人がこの本を書いてたんだ〜」と
小さな発見に嬉しくなったことはありませんか?
今週は「あの人がこの本を」特集をお送りします。
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■Marvin's Best Christmas Present Ever Katherine Paterson YL2.0
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ニューベリー賞受賞作"Bridge to Terabithia"の作者Katherine Patersonの
作品。I Can Read Level3の中でも読みやすく心温まるお話です。
Marvin少年は両親へのクリスマスプレゼントを何にするかでずっと悩んでいま
した。Marvinは考えた末、クリスマス・リースを作ります。両親はとても喜ん
でくれ、Marvinは大満足。クリスマスを過ぎてもMarvinのリースはそのまま飾
ってありましたが、時がたつとだんだん色あせてきます。Marvinはリースをず
っと飾っておきたくて粘りますが、いよいよリースを片付けなくてはならなく
なりました。Marvinのリースはどうなるのでしょうか。
このMarvinのシリーズはICR3に"The Smallest Cow in the World" "Marvin
One Too Many"があります。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102275]
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■The Paperboy Dav Pilkey YL1.0
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新聞配達の少年は、まだ暗くて寒いうちから愛犬とともに仕事に出かけます。
少年以外の家族が寝静まっている家、外の冷たい空気、静かな早朝の雰囲気を
描いた素敵な絵です。大好きな絵本なのですが、あの"Captain Underpants"
シリーズのDav Pilkeyの作品だとは長い間気づきませんでした。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103198]
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■The Old Woman Who Named Things Cynthia Rylant YL1.8
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町外れにたった一人で暮らしているおばあさんがいました。知り合いはもうみ
んなこの世にいません。おばあさんは自分より長生きすることが確実なもの、
例えば家、椅子、車などに名前をつけて、友達のように名前を呼んで暮らして
います。そんなある日、おばあさんの家に小さな茶色い子犬がやってきました。
おばあさんは毎日やってくる子犬にえさをやりますが、決して名前をつけよう
とはしません。自分より先に死ぬかもしれないものとは、名前をつけるような
関係を持ちたくなかったのです。ところがある日突然子犬が来なくなってしま
います。「限りある生、孤独、その中での出会いについて深いものが感じられ
ます。(メイさんの書評)」
Cobble Street CousinsやICR2のHigh-Rise Private Eyes シリーズなどのほの
ぼのした児童向け作品、ニューベリー賞受賞の"Missing May"の作者Cynthia
Rylantの作品です。いつもの、心に染みる透明感のある文章で、「こんな作品
を!?」という意外性はないのですが、大人の方がより味わえる絵本だと思い
ますのでご紹介しました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S101946]
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【3】今週の特選投稿
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■Skipperさんの質問に対する返答
Skipperさんは、「GRは省略が多かったり中途半端に無理やり終わらせてしまう
作品が多く、不完全燃焼を感じる。子どもの頃読んだクラッシックなら楽しく
読めるが、そればかり読むのは偏りがあるように感じてしまう」という状態で
した。「100万語を前にして、不完全燃焼におちいったことありませんか。
このような感覚に襲われたときどう解消されたのでしょうか?」というSkipper
さんの質問に、たくさんの方からアドバイスが寄せられています。同じような
悩みを持つ方はぜひ読んでみてください。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=18676]
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■英語マンガを楽しむし〜なさんの投稿
現在中3のし〜なさんは、中1の頃からネットワークゲームをしていました。
外国のサイトに行くのに辞書ツールを使うのが面倒だったし〜なさんは、英語
が読めるようになる方法として、英語マンガやアニメ本の多読を優香さんから
紹介されました。「俺たちくらいの年だとマンガは結構読むので英語で読むの
も変わっていて面白いし、ガリ勉みたいじゃなくカッコいいので気に入ってい
ます」というし〜なさん。こうやって自然に英語に触れる子どもたちがどんど
ん増えていくといいですね。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-for-kids&c=e&id=48]
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■sumisumiさんの「我が家の読み聞かせ大体1周年」報告
夜寝る前に絵本を二人のお子さんに読み聞かせて、一年で12万語になったと
いうsumisumiさん。もともと日本語でも「絵本タイム」として読むのが楽しい
娯楽だったので、英語の読み聞かせは一番楽で取り入れやすい方法だったとの
ことです。「一番の収穫は英語のある暮らしが普通になったことと、母の肩の
力がちょっぴり抜けたことでしょうか。」とても自然な楽しみ方をされていま
す。上のお子さんのテストの点が大きく上がったという報告は親子読書をされ
ている方にとって励みになると思います。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-children&c=e&id=1534]
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【4】SSS コラム(古川)
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「SSSの掲示板の役割について」
SSSのWebpageといえば、書評と掲示板が2つの大きな柱です。今回は掲示板
の役割について考えていることをお伝えしたいと思います。
SSSの掲示板にきている人は、おそらく、次の3種類のいずれかにあたるので
はないでしょうか。
1)いろいろな英語学習をやってきて、でも、あまり上達せず、いわゆる英語
難民となり、最後の希望をもって、SSSにこられた方
2)日本語でも読書好きで、英米の一般小説あるいは児童文学書を読みたいと
思って、SSSにこられた方
3)英語教師で、自分の授業の改善のためにSSSにこれらた方
もちろん、これは、全く独立しているわけではなく、英語学習者で読書好き、
読書好きの英語教師、英語教師で英語学習者といった方のハンドルがたくさん
私の頭に浮かんできます。
SSSの掲示板はすべての方に開かれていますし、一学習者としては、読書好
きの人には本の話を聞きたいし、英語の教師にはときどきは質問をしたいと思
いますし、多読の普及にぜひかかわってもらいたいと思います。でも、SSS
の創立メンバーの一人としては、なんと言っても、1) の英語学習で苦労され
てきた方々を一番大事にしたいと思っています。
あるタドキストは、「SSSは英語学習者にとって駆け込み寺みたいなとこ
ろであり、最後の望みの綱」といってました。その方は、初めて掲示板を見た
とき、その優しい雰囲気に癒されたそうです。
「大丈夫ですよ」「簡単なものからやればいいんですよ」「よかったですね」
といった優しさにあふれた書き込みに心を打たれたと私に話してくれました。
英語ができなくて悩んでいる人は非常にたくさんいます。そういう人が多読
を始め、それを続けていく上で、励ましの言葉がもらえ、ギスギスした心がな
ごむような、砂漠のオアシスのような掲示板でいつまでもありたいと思います。
「多読法をより深めるためには、必要な議論は避けるべきではない」という
意見ももっともな点があるとは思いますが、深刻な問題について議論をする場
合には、司会者なり進行役がいて、論点を整理しながら進めないと、議論が拡
散したり、感情的になったり、永遠に終結しない危険性がかなりあるのではな
いかと個人的に思いました。
なにより多読をはじめたばかりの人が、「こんな感激があった」「こんな悩
みがある」「これだけ読めた」「英語が聞けた・話せた」「TOEICでこれだけと
れた・これしかとれなかった」というようなことを気軽に投稿でき、励まし合
う「仲良し互助会」の部分は永久に残したいと思います。
以上のことをふまえて、掲示版で他の運営委員とも協議の上、掲示板の基本
ルールの改訂、掲示板の整理・統合、議論をする際のルール作りを提示したい
と思っています。
みんなの英知で、英語学習者も、読書家も、英語教師も共生できる雰囲気の
良い掲示板をこれからも目指していきたいと思います。
今後もみなさんの協力と参加をお願いします。
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【5】SSS ニュース
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■書評システムは、4月初旬をめどに、ソフト・ハードとも全面的に改訂し、
1)だれでも、書籍登録ができる
2)個人の読書記録をweb上でつけることができる
3)より複雑で実用的な書籍の検索ができる
ようになる予定です。近日中にベータ版を公開しますので、ぜひ、ためしに
使ってみて下さい。詳しくは、SSS Web Magazine、 掲示板の関する掲示板
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-admin&id=92]
にでるお知らせをご覧下さい。
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■シャドーイング用セット新発売
SEG Bookshopより2種類のシャドウイングセットが発売されました。
シャドーイング・ファンの方は是非チェックを!
レベル1用
[url:http://www.seg.co.jp/bookshop/personal/sss1shdw.html]
レベル2・3用
[url:http://www.seg.co.jp/bookshop/personal/sss2shdw.html]
これからシャドーイングを始めたい方は、SSS-1ANセットの付属CD(レベル0)
を入門用として試してみてはいかがでしょうか。
[url:http://www.seg.co.jp/bookshop/personal/sss1an.html]
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【6】編集後記(しお)
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「真っすぐ進め、正直の道」
これは5年ほど前、TVで見た冒険家の大場満郎さんのインタビューで、大場
さんが何度も言っていた言葉です。「自分に正直に。自分にウソをつくと自然
は過酷なので命にかかわる」と話されていました。北極・南極単独歩行での極
限状態と、楽しんで(命に別状なく)やっている多読とは全くかけ離れている
のですが、「自分に正直に、いまの自分の感覚を大事にする」ということに、
何か通じるところがあるような気がして、最近よく頭に浮かびます。
SSSの多読では、皆さんが「いま」楽しめているかということと、「自分の
感覚」を信じて自分にとって面白い本を読むことを大事にされていますね。
どんなレベルのどんな本でも自分が楽しめていればいい。これは自分に正直に
なって、自分が判断するということだと思います。従来型の学習では「いま」
は常に「未来」のための犠牲であることが多いと思います。しかも基準は自分
の外です。頑張るのはいいことだけど、外の基準に無理に合わせて自分の感覚
を無視し続けるのはつらくなります。
SSSの多読で、自分に正直になって、いま楽しめる本を次々と読むことが、
実は最も自然に英語を吸収できる方法だというのは本当に嬉しいことだなあと
思います。
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次号の担当はかのんさんです。
今 週 も H a p p y R e a d i n g !
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[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
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利用して発行しています。
申込・中止はこちらまで [url:http://www.mag2.com/m/0000118505.htm]
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発行:SSS英語学習法研究会(http://www.seg.co.jp/sss/)
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SSS多読通信 第23号 (2004/03/18)発行データ
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