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733. 門の敷居(?)でつまづいた・・・Re: 多読通信のコラムから・・・
お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2006/12/15(10:21)
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もともとプーさんの最後の一節を紹介してくれた友人から
「おまえ、まちがっとるよ」と親切なメールが来ました。
なんとその友人は一字一句たがわずに覚えていたんですねえ・・・
〉So they went off together. But wherever they go and whatever happens
〉on their way, in that enchanted place on the top of the forest, the
〉little boy and his Bear will always be playing. (*)
この真ん中の行の最後は the ではなくて、a です。つまり、
a little boy and his Bear
が、原文通りということです。
門出でいきなりこけましたねえ・・・ ではみなさん、Happy reading!
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2006/12/15(16:53)
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映画の最後でカメラが人物たちからどんどん離れていくような感じなのでしょうね。ヘリコプターから撮影しているような遠くの森で、小さな男の子がテディ・ベアと遊んでいる姿が見えるけれど、あまりに遠くてそれがクリストファー・ロビンなのか別の男の子かも分からない. . . .
So they went off together. But wherever they go and whatever happens
on their way, in that enchanted place on the top of the forest, a little boy and his Bear will always be playing.
酒井先生はこの男の子がクリストファー・ロビンだと理解しており、つい文法的に "the little boy" と読み、そう記憶してしまったというわけですか。こういう間違いは母語話者でもやると思います。
文法的に the と a の違いを理解しており、それでもあえて最後に a little boy としたのなら、Milne は凄い作家ですね。
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お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2006/12/19(01:10)
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Ryotasan、こんばんは!
〉映画の最後でカメラが人物たちからどんどん離れていくような感じなのでしょうね。ヘリコプターから撮影しているような遠くの森で、小さな男の子がテディ・ベアと遊んでいる姿が見えるけれど、あまりに遠くてそれがクリストファー・ロビンなのか別の男の子かも分からない. . . .
なるほど!
うまいたとえだ!!
〉So they went off together. But wherever they go and whatever happens
〉on their way, in that enchanted place on the top of the forest, a little boy and his Bear will always be playing.
〉酒井先生はこの男の子がクリストファー・ロビンだと理解しており、つい文法的に "the little boy" と読み、そう記憶してしまったというわけですか。こういう間違いは母語話者でもやると思います。
〉文法的に the と a の違いを理解しており、それでもあえて最後に a little boy としたのなら、Milne は凄い作家ですね。
ミルンは文法的に違いを理解していたとはとても思えませんが、
使い方はもちろんはっきりわかっていたと思うので、
これは「あえて」ではなく自然に a を選んだのでしょうね。
ぼくの鑑賞では、クリストファー・ロビンとプーは別れます。
二人はそれぞれ別の道を歩みますが、それとは別に(!)
the enchanted place on the top of the forest では、
まるでまぼろしのように一人の男の子とその子の大好きなクマが
時を知らずに遊びつづけているのですね・・・
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お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2006/12/19(01:52)
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補足です・・・
〉Ryotasan、こんばんは!
〉〉映画の最後でカメラが人物たちからどんどん離れていくような感じなのでしょうね。ヘリコプターから撮影しているような遠くの森で、小さな男の子がテディ・ベアと遊んでいる姿が見えるけれど、あまりに遠くてそれがクリストファー・ロビンなのか別の男の子かも分からない. . . .
〉なるほど!
〉うまいたとえだ!!
〉〉So they went off together. But wherever they go and whatever happens
〉〉on their way, in that enchanted place on the top of the forest, a little boy and his Bear will always be playing.
〉〉酒井先生はこの男の子がクリストファー・ロビンだと理解しており、つい文法的に "the little boy" と読み、そう記憶してしまったというわけですか。こういう間違いは母語話者でもやると思います。
〉〉文法的に the と a の違いを理解しており、それでもあえて最後に a little boy としたのなら、Milne は凄い作家ですね。
〉ミルンは文法的に違いを理解していたとはとても思えませんが、
〉使い方はもちろんはっきりわかっていたと思うので、
〉これは「あえて」ではなく自然に a を選んだのでしょうね。
〉ぼくの鑑賞では、クリストファー・ロビンとプーは別れます。
〉二人はそれぞれ別の道を歩みますが、それとは別に(!)
〉 the enchanted place on the top of the forest では、
〉まるでまぼろしのように一人の男の子とその子の大好きなクマが
〉時を知らずに遊びつづけているのですね・・・
だからじゃないかな、挿絵を描いたErnest Shepardさんは
最後のページのRobinとPoohを影絵で描いてるんです。
ちなみにShepardさんは小さいときからものすごく絵がうまかった!
ほとんどピカソなみじゃないかと思うくらい・・・
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2006/12/19(08:17)
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酒井先生、おはようございます。
無心に遊んでいるのが "the little boy" であれば、クリストファー・ロビン、少なくとも子どもだったときのクリストファー・ロビンのはずですが、大人になったクリストファー・ロビンとは区別できるでしょうね。それはそれで面白い誤読です。
原文のとおり a little boy であれば、子どもだったクリストファー・ロビンの影法師が、本体とは分かれて、魔法の場所に残っているということでしょうか。
So they went off together と書いてあるので、一緒に森から出て行ったはずですが、子どもの成長について考えれば、おっしゃるとおり、そのあと分かれたと考えるのが自然でしょうね。Puff the Magic Dragon と Little Jacky Paper が分かれたように。
ミルンが文法的に違いを理解していたというより、体に染みついた英語で直感的に a little boy と言う方がより実態に近いかも知れません。
Shepardさんの絵はあまりに素晴らしいので、僕は Disney の Pooh さんに違和感を感じてしまいます。(Disney 愛好者の皆さん、ごめんなさい。)