SSS多読通信第491号（2024/4/15）

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　　　　　　　　ＳＳＳ多読通信　第491号　（2024/4/15）
　　　　　　　　～読める本、読みたい本をお気楽に～
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【１】今号のお薦め本 「Rebel Girlsシリーズ」 　 　　　　（リリー・ローズ）
【２】ＳＳＳコラム 「洋書がこんなにあるのに！ 　　　　　　　　　　（まりあ）
【３】ＳＳＳニュース　　　　　　　　 　　　　　　　 （ＳＳＳ英語多読研究会）
【４】編集後記　　　　　　　　　　　　　　　　 　　編集：リリー・ローズ
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【１】今号のお薦め本「Rebel Girlsシリーズ」　 　（リリー・ローズ）
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先月、東京マラソンのランナー受付のためにEXPO会場に行ったら、チャリティ
団体が並んでいる一角に”Room to Read”のブースを発見しました。
Room to Readは世界中の子どもたちに読み書きの機会を提供し、特に
女の子の教育を支援しています。図書館の建設や読書プログラムの提供など、
様々な活動を行っています。さらに、Rebel Girlsシリーズの本もいただきました。
Rebel Girlsは、勇気と自信を持つ少女たちの育成を目指す団体で、その本は
世界中で大きな支持を集めています。Room to ReadとRebel Girlsが
コラボしていることにびっくりしましたが、その連携にとても興奮しました！
ということで、今回はRoom to Readの誕生に関する本と、Rebel Girls
シリーズをご紹介したいと思います。
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■ Good Night Stories for Rebel Girls　　　　　YL: 2.5 　29,892語
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　女の子に勇気と夢と希望を与えてくれる絵本。自分の力を信じて道を切り開いた
女性100人が、見開き1ページでイラストとシンプルな紹介文とともに紹介されて
います。イラストは様々なイラストレーターが描いていて、個々の特徴を完全に
表現しています。有名人から初めて知る人まで、様々な職業や年齢、時代の
人々が登場します。日本人では、オノ・ヨーコが登場。なんと小学生の姿も
見られます。昔少女だった人が読んでも元気が出る、とても励まされる素敵な
絵本です。

　現在Rebel Girlsは、勇気と自信を持つ少女たちの育成を支援するため、
様々なコンテンツを提供している団体ですが、その始まりはこの絵本が世界的
ベストセラーになったことにあります。クラウドファンディングで資金を集め、
出版されました。

[url:https://www.amazon.co.jp/Good-Night-Stories-Rebel-Girls/dp/0997895810/sss-22]
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■Rebel Girls Level Up ~ 25 Tales of Gaming and the Metaverse
YL: 2.5 6,000語
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　この本では、ゲームやメタバースの世界で活躍する25人のクリエイターを
紹介しています。彼女たちは、革新的な技術を生み出し、ビデオゲームを
デザインし、業界の障壁を打ち破ってきました。「マインクラフト」のヘレン・チャンや
「あつまれ どうぶつの森」の京極あや、ゲーム音楽作曲家の松前真奈美、そして
eスポーツプレーヤーのシルビア・ガトーニなどが登場しています。
これらの分野に飛び込もうと考える女の子たちが増えるのではないでしょうか。
Rebel Girlsアプリで、より長いストーリーを聞くことができます。

[url:https://www.amazon.co.jp/Rebel-Girls-Gamers-Tales-Gaming/dp/1953424465/sss-22]
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■Rebel Girls Lead ~ 25 Tales of Powerful Women YL: 2.5 6,000語
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この本では、政治家、ビジネスウーマン、スポーツ選手、活動家など25人の
女性リーダーの物語を、それぞれ300語程度で描写しています。その中には、
アンゲラ・メルケル、エリザベス１世、レディー・ガガ、ミシェル・オバマなどが
含まれています。
　この25の物語には、最初に紹介した”Good Night Stories for Rebel Girls”の
第1巻から第3巻までで紹介されている強力な女性リーダーの物語を選び、
さらに11人の新しい女性の活動家の物語を追加しています。

[url:https://www.amazon.co.jp/Rebel-Girls-Lead-Tales-Powerful/dp/1953424066/sss-22]
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■ Room to Read presents in partnership with Rebel Girls
~ She Creates Change YL: 2.5 6,000語
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この本は、Root to ReadとRebel Girlsの提携によって制作されました。
Room to Readの女子教育プログラムを受け、自分に押し付けられたかも
しれない運命から抜け出し、新しい道を切り開いた25人の女性の物語が
描かれています。児童婚や教育不足などの制約から、自らを救い出し、
自分の道を進むことは非常に困難なことだと思います。この本を読むことで、
平和な国でしっかり教育を受けることが当たり前ではないことを理解するかも
しれません。例えばスリランカのデュミニが述べた ”There’s no gain without
courage and determination.” （勇気と決意がなければ得るものはない）や、
ネパールのサパナの言葉 ”Sometimes all you can do is not give up!”
（時にできることはただあきらめないことだけだ）の重みが心に残っています。
　この本は、Room to Readのウェブサイト
（[url:https://www.roomtoread.org/she-creates-change-book/]）からこの本を
ダウンロードできます。
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■ Leaving Microsoft to Change the World 　　 　YL: 3.2-3.4 14,017語
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　これはMicrosoftの役員だったJohn Wood氏が、会社を辞めてＮＰＯを
立ち上げ、社会起業家になった経緯が簡潔に書かれているPGR3 (Penguin
Graded Readers Level 3) の本です。もっと詳しく知りたい方は、オリジナルの
”Leaving Microsoft to Change the World ~ An entrepreneur’s Quest to
Educate the World’s Children”や”Creating Room to Read: A Story of
Hope in the Battle for Global Literacy”をご覧ください。
　Wood氏は34歳の時、多忙な仕事の中でたった3週間ヒマラヤへの旅を
します。この旅が彼の人生を大きく変えました。貧困の連鎖を断ち、自らの
人生をコントロールするためには、教育が最も重要だという彼の強い
信念によって立ち上げられたRoom to Readは、現在も世界中で活動を
広げています。

[url:https://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000022835]
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【２】SSSコラム 「洋書がこんなにあるのに！」　　　　（まりあ）
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　することが無くて手持ち無沙汰になると本を読み始める孫達。我が家に遊び
に来たときは当然私の本棚の本を引っ張り出すのですが、すごく気に入って熱
中して読んだのは、飼い主が引っ越して置き去りにされたイヌが主人公の
The Buddy Filesくらい。これは5巻までしか持っておらず、続きも読みたいと
いうので6巻7巻を海外中古で探して買いました。
　でも小学校4年生になった今、タドキストに人気の高い多読の定番本Harry
PotterやNarniaなどには興味を示さず、Land of the StoriesやWings of Fireな
どを親に買って貰って読んでいて、私の蔵書に出番なし。一部屋を占領してい
る本棚にびっしり詰め込まれた本を眺めながら、「この本をAmazonから買わず
にAmazonの株を買っていたら今頃高級老人ホームに住んでいられたかなぁ？」
なんて思ったりしないでもないけど、多読のお陰でいろんな出会いもあったし
人生を幸せにしてくれたなぁ、と思います。
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【３】ＳＳＳニュース　　　　　　　　　　　　　（ＳＳＳ英語多読研究会）
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ブックリスト 2024.03版　発行
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多読指導のための多読図書の語数・YLのリストの最新版が
2024年3月１日に多読学会から発行されました。
　https://www.jera-tadoku.jp/Booklist.2024.3.pdf
で、一般の皆さんにも公開しています。紙版が欲しい方は、
多読学会へ入会ください。
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SEGブッククラブ（新宿）　終了のお知らせ
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SEGブッククラブを開設した２０年前は、公立図書館に
GRやLRの蔵書はほとんどありませんでしたが、最近は、
公立図書館でもGRやLRの蔵書が増えてきて、身近な存在
となっています。そのような流れの中で、コロナ以来、
SEGブッククラブの利用者数も激減したこともあり、
2024年2月末日をもって、SEGブッククラブの運営を
終了することになりました。　蔵書は、生徒への貸出
本として、今後も活用する予定です。
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【５】編集後記　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（リリー・ローズ）
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　Rebel Girlsシリーズでは、ほかにも音楽や環境など様々な分野の
女の子たちの本当の物語が語られています。興味があったら是非読んで
みてください。
多読をしていたのでRoom to ReadとRebel Girlsシリーズは知って
いました。そのためブースに立ち寄ることができました。多読をすることで、
英語だけでなく世界が広がることを再認識しました。ちなみに、東京マラソン
完走しました！
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　　　　　　　　　　多読通信、次号もお楽しみに！
　　　　　　　　今 週 も　H a p p y　R e a d i n g !
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発行：ＳＳＳ英語多読研究会（ [url:http://www.seg.co.jp/sss/] ）
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