SSS多読通信 第449号 (2020/10/8)

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　　　　　　　　ＳＳＳ多読通信　第449号　（2020/10/08）
　　　　　　　　～読める本、読みたい本をお気楽に～
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【１】１００万語通過報告　(9/14/-10/06)
【２】今号のお薦め本「Who Was シリーズが熱い！」　　　（リリー・ローズ）
【３】ＳＳＳコラム「学術会議会員の任命権」　　　　　　　　　 （古川）
【４】ＳＳＳニュース　　　　　　　　　 （ＳＳＳ英語多読研究会）
【５】編集後記　　　　　　　　　　　　　　　　　編集：リリー・ローズ
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【１】１００万語通過報告　(9/14-10/06)
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　この期間の100万語通過報告はありませんでした。
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【２】今号のお薦め本「Who Was シリーズが熱い！」　　　　　　（リリー・ローズ）
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　2002年にたった4冊から始まったWho Wasシリーズの勢いがすごいです。
最初の4冊はWho Was Sacagawea? Who Was Ben Franklin? Who Was
Albert Einstein? Who Was Annie Oakley?　現在ではWho Wasのほかに
What WasやWhere Wasシリーズも加わり、250冊以上出版されています！
興味深い新しいタイトルが続々登場中。1年平均24冊出版しているそうです。
以前にWhat Is the Story of Hello Kitty?をご紹介しましたが、この冬以降も
What Is the Story of Mickey Mouse? やWhat Is Nintendo? (表紙がマリオ！)
など出版予定です。今回はこのシリーズからおススメの5冊をご紹介します。
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■ Who Is Ruth Bader Ginsburg?　　　　 YL2.5-3.5 8,000語
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9月18日に87歳で亡くなったアメリカ最高裁判事、Ruth Bader Ginsburgに
ついての本です。ドキュメンタリー「RBG 最強の85才」、映画「ビリーブ　未来への
大逆転」を昨年見た方も多いと思います。この本も昨年12月に出版されました。
まだ存命だったのでWho Is Ruth Bader Ginsburg?となっています。
自身、移民で女性、さらにユダヤ人であるため大変な差別と闘ってきました。
9月25日の葬儀では女性・ユダヤ人で初めて議事堂での遺体の一般公開
(lie in state at U.S. Capitol) がされました。
RBGの愛称で知られ、若い人にも人気で、彼女のグッズ（マグカップや
Tシャツなど）も売られています。　同名のタイトルでボードブック
(A Who Was? Board Bookシリーズ)も12月8日に発売予定です。
彼女の後任人事は大統領選の大きな争点にもなっているので、読んでみては
いかがでしょう。
[url:https://www.amazon.com/Who-Ruth-Bader-Ginsburg-Was/dp/1524793531/sss-22]
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■ What Is a Presidential Election?　　 YL3.5　 9.000語
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今年6月に出版されました。トランプ大統領とヒラリー・クリントンが前回の選挙戦で
闘った様子も生々しく描写されています。大統領選の仕組みを、過去の実例を
示しながら分かりやすく説明しています。with activities, stickers, and a poster!
と表紙にあるように、「あなたはどう考えますか？」「あなたの州ではどうですか？」
などの質問や、大統領選にまつわるクイズが随所にあり、アクティブに読めます。
最初に問われるのが、What do you think are the most important qualities
a president should have? この本を読みながら、リアルタイムで大統領選の
行方を追ってみてはいかがでしょう。
[url:https://www.amazon.com/What-Presidential-Election-Activities-Stickers/dp/0593095618/sss-22]
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■ Who Is Greta Thunberg? YL2.5 　 3,000語
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スウェーデンの環境活動家Gretaさん（2003～）の本はスピーチ集も含め種々
出ていますが、先月出版のこちらは彼女の生い立ちと活動が、イラストも豊富に
コンパクトにまとめられていて大変読みやすい入門書だと思います。
彼女が強い信念と行動力をどのようにして得ていったのか、また家族はどのように
支えたのか分かります。彼女の両親も飛行機に乗らず、肉も食べないという生活を
しています。
このWho HQ Nowシリーズでは、最近の話題の人をWho Was~?の半分程度の
語数で紹介しています。他に、今年1月にヘリコプターの墜落事故で突然亡くなった
NBAのスーパースター Kobe BryantのWho Was Kobe Bryant？などがあります。
Who Is Kamala Harris？やWho Is Cristiano Ronald？などが続く予定です。
[url:https://www.amazon.com/Who-Greta-Thunberg-HQ-NOW/dp/0593225678/sss-22]
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■ What Was the Bombing of Hiroshima? YL2.5-3.5 8,000語
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きのこ雲の衝撃的なイラストの表紙です。戦後75年の今年出版されました。
なぜ日本に原爆が落とされたのか、それまでの世界の歴史と原爆投下後の日本の
様子が、淡々と描かれています。写真・資料も多く載っています。
読後感は辛いものですが、二度とこんなことが起きてはいけないと強く深く
思わせられます。アメリカの子供たちはこれを読んで何を感じるのでしょうか。
きのこ雲の下にいたたくさんの人々のことを想像してくれるでしょうか。関連本として
What Was Pearl Harbor? What Was D-Day? What Was the Holocaust?
Who Was Albert Einstein? が巻末に載っています。知ることが大切ですね。
[url:https://www.amazon.com/What-Bombing-Hiroshima-Jess-Brallier/dp/1524792659/sss-22]
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■ Who Was Johnny Appleseed? 　　　　　　　　YL2.5-3.5　　　　6,107語
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最新刊ではありませんが、最後はこの季節にぴったりの、アメリカ人なら誰でも
知っているこの人について。Johnny Appleseedの生い立ちから、この名前で
呼ばれるようになった経緯、業績までとてもよくわかる1冊です。
かなりエキセントリックな人だったことも、ベジタリアンだったことも詳しく書いてあります。
このシリーズ特有のたくさんのイラストが、人物のイメージを持つ一助となりページが
進みます。リンゴをいただきながら読んでみてはいかがでしょう。
[url:https://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000011835]
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【３】SSS コラム　「学術会議会員の任命権」（古川）
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　一般論として、任命権限者には、任命を拒否する権利があるとは思いますが、
権力は抑制的に使わなければいけないのは当然のことで、過去の慣例を破って
任命を拒否するのであれば、誰でも納得できる明確な理由を示せるのでなければ、
権力の濫用と言わざるをえません。
　ドイツの神学者でルター派の牧師であるマルティン・ニーメラーさんの有名
な詩に、
「ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから
　社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから
　彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから
　そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった」
があります。
　学術会議なんて私たちに正直直接関係ないですが、具体的な理由が明示され
ずに恣意的に任命権が行使されるということになると、これがどんどんエスカ
レートし、国立大学の学長の人選さらには、諸大学の教員の人選にまで負の影
響を及ぼすことを危惧します。
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【４】ＳＳＳニュース　　　　　　　　　　　　　（ＳＳＳ英語多読研究会）
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■SEGブッククラブ再開のお知らせ
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コロナ肺炎感染防止のため、SEG新宿ブッククラブを休止していましたが、
9/7(月)より再開しました。
[url:http://www.seg.co.jp/bookclub/node/54]
今後、徐々に、読書相談会・講演会も再開をしていきます。
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■多読学会年会発表内容が On Line (YouTube)で視聴可能です。
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2020年度の多読学会年会での、ハワイ大学のリチャード・デイ教授の基調講演や

SSS英語多読研究会理事長の古川の「多読On Line システムの利点と欠点」の

ワークショップなどが、On Line上で視聴可能です。

[url:https://jera-tadoku.jp/nenkai2020.html]
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【５】編集後記　　　　　　　　　　　　　　　　　　（リリー・ローズ）
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今年はベートーベン生誕250周年です。それを祝って、最近ベートーベンに
浸っています。“Beethoven Lives Upstairs”という絵本を読んで、
ベートーベンが近しい人になりました。
YouTubeで読み聞かせを聞くことができます。
[url:https://www.youtube.com/watch?v=IqwF7GYdjJM]
またこの作品は映画化されていて、やはりYouTubeで見ることができます。
この映画は数々の賞を受賞し、カナダ、アメリカの小・中学校の音楽の授業で
使われているそうです。[url:https://www.youtube.com/watch?v=tnCn81FbhLs]
絵本も映画もとってもおススメです。
もっとベートーベンを知りたいと思ったら以下の生誕250周年記念サイトを
訪れてください。
[url:https://www.universal-music.co.jp/classics/beethoven2020/]
NHKでも「ベートーベン250」プロジェクトと題して特集が組まれています。
案内役は稲垣吾郎です。秋の夜長、多読しながらベートーベンはいかがでしょうか。
[url:https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=24978]
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　　　　　　　　　　多読通信、次号もお楽しみに！
　　　　　　　　今 週 も　H a p p y　R e a d i n g !
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