SSS多読通信 第252号 (2009/12/10)

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1156. SSS多読通信 第252号 (2009/12/10)

お名前: かのん http://kanon021230.cocolog-nifty.com/
投稿日: 2009/12/12(08:02)

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       SSS多読通信 第252号 (2009/12/10)

       〜読める本、読みたい本をお気楽に〜

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【 1 】 100万語通過報告 (11/23〜12/6)
【 2 】 お薦め本                   (かのん)
【 3 】 SSSコラム 「サンタクロースのクッキー」  (まりあ)
【 4 】 SSSニュース          (SSS英語多読研究会)
【 5 】 編集後記                   (かのん)

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【 1 】 100万語通過報告     (11/23〜12/6)
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 今回、100万語通過報告はありませんでしたが、はじめましてのひろばに
すでに100万語を通過している方が投稿してくださいましたので、ご紹介します。
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■はじめまして      b-73さん
……………………………………………………………………………………………
 はじめましてのひろばにb-73さんの自己紹介の投稿です。すでに500万語を
超えているとのことで、すっかり自分のペースを身につけていらっしゃるご
様子です。100万語以降って自分の中で成長しているのかどうかあまり自覚で
きなかったりもしますが、ふとした拍子に、あれ、なんだか以前とちがうか
も?と思ったりすることもあるんですよね。これからもb-73さんのペースで
Happy Reading!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-debut&c=e&id=7419]

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【 2 】 今号のお薦め本          (かのん)
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 今回は児童書よりもう少し上、でも大人向けともちょっと違う、そんな微妙
な年齢を描いた小学校高学年から中高生向けの本を集めてみました。YL4以上に
なるとYLよりも「おもしろそうかどうか」で判断するのがおすすめです。選書
が英国系にかたよっていますが、個人的な好みということでお許しくださいま
せ。テーマは生と死、友情、異性、家族との絆と葛藤えとせとら。でも基本は
主人公の成長物語です。心の震える物語を味わっていただければ幸いです。
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■Skellig  by David Almond        YL5.2  32,000語
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 10歳の Michael の一家はひっこしたばかり。両親は病いで入院している妹に
つきっきり。ある日 Michaelは、父さんが「古くてあぶないから入っちゃだめ
だよ」と言う物置にそっと忍び込む。暗闇の中、懐中電灯の光にてらしだされ
たのは、ふしぎな生きものだった。たしかに生きている。話もできる。けれど
ひどく弱っている。Michael は両親に内緒で物置に食べ物を運ぶようになる。
 透明感のあるふしぎな読後感の一冊です。孤独なときや不安なとき、世界の
見え方・感じ方が今までとは違ったものになる。そんなふうに感じた経験、あ
なたもきっとありますよね。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000003123]
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■Kit's Wilderness  by David Almond    YL5.5  42,000語
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 この春に Kit の祖母が亡くなったので、Kit は両親とともに祖父の家に引っ
越した。そこは古い炭鉱町で、集落をぬけた丘陵地には坑道跡がたくさん走っ
ている。Kit の学校の少年たちの間ではその坑道内で Death と呼ばれる怪しい
ゲームをやるのが流行っていた。肝試しのようなゲームだがそれが学校にバレ
たことで事態は Kit たちの予期せぬ方向へと転がってゆき・・・・
 秋から冬のお話。友情、家族、生と死、そして土地の記憶。
 ホラーのようで意外と怖くない。ダークではあるけど、救いのない闇じゃな
くて遠くに小さく光がみえている、そんな闇の世界。必ず出口はある。春は必
ずめぐってくるから凍てつく冬がまた美しいのかなぁ。そんなことを考えた1
冊でした。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000014982]
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■River Boy  by Tim Bowler         YL5.5  39,000語
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 Granpaが心臓発作を起こし病院にかつぎこまれた。けれどたった3日で無理
やり退院してしまった。この夏は予定どおり家族そろって Granpa の生まれ故
郷に出かけるのだと言い張って。
 Granpa に押し切られる形で、Granpa、MumとDad、15歳の少女 Jess の4人は
谷間のコテージに向かう。そこは周囲に人家もないが、コテージのそばに清冽
な川が流れていた。泳ぐことが大好きな Jess がその川で出会ったのは…。
 自然に囲まれた環境で、Granpa と孫娘 Jess の絆を描いた物語です。川は
水源から海に向かって流れ続ける。いのちも同じ。夏のさわやかな風と過ぎ行
くひと夏が心に沁みる1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000003364]
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■Storm Catchers  by Tim Bowler       YL5.7  53,000語
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 舞台は英国南西部の海辺に建つ古い家。ある嵐の夜に13歳の妹 Ella が誘拐
された。当時、両親は留守。15歳の長男 Fin が両親に内緒で友人の家に遊びに
行っている間のできごとだった。両親に留守を頼まれていたにもかかわらず家
を空けてしまった Fin は罪の意識にさいなまれる。彼は妹をぶじに助けだす
ため、両親とともに犯人との交渉にあたる。しかし事件がすすむにつれて、
Fin は封印された一家の過去とも向き合うことになるのだった。
 のっけから事件がおこり、しかも犯人の目的はなに?、背後にあるのは何?
とおもわずひきこまれてしまいます。ハラハラさせるエンターテイメント性を
もちつつ brave,patientということばの重さをずしっと感じさせる1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000016850]
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■Shadows  by Tim Bowler          YL5.7  60,000語
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 15歳の Jamie はスカッシュをやっている。かつてスカッシュの選手だった
父の猛烈な特訓に耐えているがライバル選手との試合にどうしても勝てない。
父とのすれ違いにがまんできず Jamie はついに家をとびだす。12月。身を切
るような寒さの夜。一夜を過ごすために入り込んだ物置小屋には先客がいた。
Jamie と同じ年頃の少女。お互いにほとんど話はしなかったが、彼女が何かか
ら逃げ隠れている様子。彼女との出会い以降、Jamie の中で何かがかわってく
る・・・・。
 後半のハラハラどきどきさせる設定が出来すぎな気はしますが、そこはエン
ターテイメントと割り切って、作者の術にハマってしまったほうが楽しめます。
自分の人生のとびらを自分の手で開き、大人への階段を上ってゆく主人公たち
の様子にぐっときます。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000016851]
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■The Dark Is Rising  by Susan Cooper   YL6.7  82,000語
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 少年 Will は冬至に11歳の誕生日をむかえる。その日は子どもから卒業する
日だけではなかった。その日を境に Will は The Dark と闘う The Old One の
一員として6つの印を見つけ出す使命を与えられたのだった。
 1973年初版の英国ファンタジー。ふしぎな出来事がおこる部分は少々わかり
辛いのですが、戦後すこしたった頃の英国の田園を舞台にしたクリスマスから
新年にかけての暮らしの描写が良いのです。今ごろの季節に読むのがおすすめ
の1冊です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005505]

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【 3 】 SSSコラム サンタクロースのクッキー    (まりあ)
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 町はすっかりクリスマス気分が盛り上がってきましたね。アメリカでは、子
どもたちがプレゼントを運んでくれるサンタさんに、クッキーとミルクを用意
しておく風習があるようです。
「アメリカでは..」と聞いたら眉に唾をつけろ!っていう位、地域や属する
宗派や社会階層によって社会習慣が異なり、一括りに出来ない国のことですか
ら、アメリカのどの地域の?あるいはどの宗派の?習慣なのかな?ということ
にはアンテナを張っていたのですが、それはまだ未解明です。
 グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロースになる体力試験
の途中には、クッキーを食べてミルクを飲む、というのもあるそうですから、
この風習がないのは日本だけなのかも知れません。
 今年のクリスマスは、お子さんとサンタさんにお供え?するクッキーを焼い
てみませんか?プレゼント以上に、お母さんと一緒にクリスマス準備をしたこ
とがよい思い出になるかもしれませんよ。
 ちなみに丁寧な家では、トナカイさんのためのにんじんと角砂糖を添えるこ
ともあるそうですが、それって馬じゃ?? トナカイって何を食べているんで
しょうか?これもノンフィクションで調べなくては。また宿題が増え...
 
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【 4 】 SSSニュース         (SSS英語多読研究会)
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■2009タドキスト大会、楽しく終了!
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今年のタドキスト大会は、12月6日、新宿で行われました。京都、愛知など
遠くからの方も含めて、多数の参加があり、多読をテーマに楽しい時を共有
できました。個人的にも、多数のみなさんから、新しい本を紹介してもらい
楽しかったです。また、タドキスト大会終了後の、SSS英語多読研究会の
総会では、今後、さらに、回覧本を工夫していこうということが話し合われ
ました。2次会、3次会と残られたみなさんとは、「日本人の知らない日本
語」で盛り上がれました。みなさん、また、来年もよろしく! (古川)
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■多読講演会セミナーのお知らせ
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2/20 関西多読新人セミナー 東大阪 日本多読学会

詳しくは、下記をご覧ください。
[url:http://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.htm]l
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■朝日小学生新聞、今月は "Desert" (Scholastic USA )
……………………………………………………………………………………………
朝日小学生新聞では、月1回、第4木曜日に、C'mon Tadokids を連載してい
ます。記事は絵本の紹介とその解説となっていますが、絵本とその朗読音声は
朝日小学生新聞のwebpageでもアクセスすることができます。
今月は、Scholastic社のご好意により、100 Englishシリーズから"Desert"
を紹介しています。砂漠に花が咲いている風景が心を癒すと評判の絵本です。
Webの掲載は、毎月第金曜日から、翌月の第4木曜日までの1ヶ月間です。
なお、下記で画像と音声が楽しめます。
[url:http://www.asagaku.com/tado_kids/tado_index.htm]

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【 5 】 編集後記               (かのん)
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 12月に多読通信を担当するならお薦め本はクリスマス本かなぁと思っていた
のですが、クリスマスに読みたい本ってわたしの中ではだいたい決まっていて、
すでに多読通信でご紹介済みという本ばかり。ですので今回は季節を無視して、
最近(といってもここ2年くらいかな?)の間に読んだ本を中心にご紹介しま
した。クリスマス特集を期待していたみなさま、ごめんなさい。
 さて今回はYL5〜6の児童書からヤングアダルトの本をセレクトしてみました。
この分野は書店では洋書も和書も在庫が少なくて「面白い本」探しになかなか
苦慮することが多いです。おもしろい本探しの力強い味方はなんといっても図
書館。洋書の児童書を豊富に所蔵している図書館は多くないでしょうが、リサー
チ目的ですから和書でもこと足ります。中を数ページ見てみて、面白そうなら
原題をメモって、ネットで洋書を検索。Amazon.comで最初の数ページが公開さ
れていれば読めそうかどうかを判断することができます。和書はあとがきで著
者に関する解説がされていることが多いので、ささっと目をとおしておくとけっ
こう便利。原書が入手できない場合もありますが、図書館リサーチは使える技
だと思います。気にいった作家さんが見つかれば、翻訳されていないものも読
める点が洋書読みの楽しさのひとつです。
 師走のあわただしい時期ですが、時間をみつけて図書館に行ってみるのも楽
しいかも。そのまま和書読みに行っちゃう危険もありますが(わたしのことで
す・笑)、自分にとって新たな発見があったら収穫ありとしておきましょう。
 みなさんが楽しい本に出合えますように。
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    多読通信、次号もお楽しみに! 【第2、第4木曜日発行】

       〜読める本、読みたい本をお気楽に〜

       今 週 も H a p p y R e a d i n g !

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[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=2108]
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1157. Re: SSS多読通信 第252号 (2009/12/10)発行データ(発行部数 7395部)

お名前: かのん http://kanon021230.cocolog-nifty.com/
投稿日: 2009/12/12(08:06)

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マガジンタイトル
SSS多読通信
●件名
SSS多読通信第252号(2009/12/10)
●発行部数
7,395部


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