[掲示板: 〈過去ログ〉PBの掲示板(ネタバレ可) -- 最新メッセージID: 1182 // 時刻: 2024/11/24(01:19)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: Yoshi
投稿日: 2006/7/29(14:05)
------------------------------
こんにちは、Yoshiです。
僕は、ファンタジーが好きで、今までと言うか、
2年前くらいちょうどSSSで多読を始めてから、
1年くらいで、ハリーポッター、ナルニア、指輪と
読み進んで、最後にゲド戦記に出会いました。
あれから、もう2年経つのですが...今でも僕の
一番はゲド戦記です。
そんなゲド戦記がジプリで今日映画公開ということで
なんとなく、投稿したくなって、書いております。
ひとりごとと思って、お時間のある方は読んでいただければ
とてもうれしいです。
僕は、この間のたこ焼きさんの京都迎撃オフでも、
ばれてしまったように、どちらかと言うとファンタジー
なんか、とても似合わない中年のエネルギッシュなおっさん
なのですが、この壮大にして、奥が深い”ゲド戦記”には
すっかり魅了されてしまいました。
ここは、ある程度ネタばれ可ということで、申し上げると、
人間の本質をここまで鋭く、そして、大地のようなやさしさを
もった心でもって、書き上げたファンタジーっていうのは、
小説ではたくさんあるにしても、ファンタジーでここまで
心に迫ってくるものは、たぶんそうないと思われます。
Yoshiは、すこし感動しいの方でして、少し大袈裟に言って
いるかも知れませんが、とにかく壮大ですばらしい物語であり、
作者ル・グインが”Catwing”で見せた、人間に対する大地の
ようなやさしさをもって書かれた、心に迫る物語なんです。
少なくとも僕はそう思います。
今回の映画化されているのは、第3巻の”THE FARTHEST SHORE”で、
翻訳では、さいはての島へと題されているものです。
最初、ゲド戦記はTHE EARTHSEA Trilogyと言われていて、実は
この3巻で終わりだった?とも言われており、実際
1巻目の”A Wizard of Earthsea”では、ゲドの少年期を
そして2巻目の”THE TOMBS OF ATUAN”では、実はゲドは
後半に登場、この巻の主人公はテナーと言う女性です。
しかし、このテナーのストーリーは、これまたすごく良いので、
特に女性ということで、女性の方は、この2巻目が一番好きと
いう方が多いです。
このときのゲドは、ちなみに青年のゲドですし、テナーももちろん
若いです。ストーリーはテナーの少女のときから始まりますし...。
そして、3巻目には、ゲドはもう中年になっており、アレンが登場
して...、そして壮絶な戦いが...。
物語は、ここで完結と思わせる感じでした。
しかし、4巻目の”TEHANU”日本語版は”帰還”がその後だいぶ経って
から出されたそうなのですが、これが僕の一番気に入っている本に
なります。4巻目では、ゲドはもう初老に近い、かなり枯れたゲドに
なって登場してきます。そしてそのゲドが生まれ故郷に帰って来るのですが
だから帰還なのですが、その姿は悲惨なものでした...、
そこに待っているいたのは、かつての〜のテナーとテルー(テハヌー)
でした。ここからは、僕は涙、涙で、ぜひ読んでくださることを期待
します。
僕の読んだのは、この4巻までですので...ここまでしか書けませんが、
もう一巻5巻目”THE OTHER WIND”(アースシーの風)があり、
このほかに外伝である、TALES FROM EARTHSEAもあります。
そして、4巻目の帰還だけは、あまりの感動に翻訳本も読んでいます。
PBで読んで、そのあと翻訳本で読んだのでしたが、どちらでも感激して
涙がでました。
この間、ファンタジー好きの会社の女の子に聞いてみたら、彼女は英語では
なしに、翻訳本で外伝含め6巻全部読んでるのですが、彼女は、1巻目の
ゲドの少年期が一番好きなのだそうです。
なんとなく年齢にもかんけいあるのかな〜と思いました。
なぜなら、僕はいま中年で初老に近い人間だから、4巻めが好きなのかな〜
って思うからです。
いろいろ書いて見ましたが、あまりたいしたこと書けなかったですが、
ゲド戦記は、ファンタジーとして、指輪と並ぶほど壮大ですばらしく、
また作者ル・グインの大地のようなやさしさで書かれた、人間の本質に
迫る物語です。
ファンタジーの苦手な人もぜひぜひ一度読んでみてください...と
誘って、間者猫さんのときと同様にフェードアウトしてみる...
では〜。
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: プリン
投稿日: 2006/7/30(21:44)
------------------------------
Yoshiさん、こんにちは。
プリンです。はじめまして!
『ゲド戦記』ということで、思わずお返事を書いています。
『ゲド戦記』は翻訳で4巻まで読みました。(5巻も買ったけど「原書で!」と思っていてまだ読んでいないのです)
Yoshiさんの投稿を読んで15年ぐらい前に初めてこのシリーズを読んだときの思いがよみがえってきました。
その当時、1巻読むごとにいろんなことを考えさせられて、思わず読後感想文みたいなものをメモ帳に書き込んじゃったりして。
それぞれの巻にそれぞれのテーマがあって、どれも重い。
でも、心にどーんと響いてくる。そんなシリーズです。
中でも4巻めが一番重いような気がします。
4巻が間を置いて出たときは驚きました。もう終わっちゃったと思ってましたから。
Yoshiさんは4巻がお好きなんですね。
私はどの巻も好きですが、あえて言うなら2巻と、やはり4巻でしょうか。うーん、でも、1巻も3巻も捨てがたい・・・。
2巻では、ゲドはもう1巻に出てきた向こう見ずな少年ではなくて経験と知恵を身につけ、力強く成長した若者になって登場しますよね。
そのゲドも魅力的で好きなのですが、テナーが最後に自分自身と葛藤する場面がとても印象的で強く心に残っています。
4巻はジェンダーに関するテーマが見え隠れしますし、何よりもテハヌーの存在によってもう児童書という枠を越えてしまっているのではないかと思いました。
(子どもたちはこの巻をどう読むかしら・・・? 子どもたちと言っても中学生以上の子たちですよねぇ・・・、たぶん)
子どもを持つ親としては胸がえぐられるような思いがしたものです。
という私も原書はこれからです。
原書で読むとまた違った印象を受けるかもしれませんね。
映画も公開されたことですし、もうそろそろ読みごろかなと思ってはいますが。
特に5巻を読んでいないので、その後の展開がものすごーく気になります。
『ゲド戦記』をこれほど熱く語ってくださる方がいらっしゃって、お仲間を見つけたようでとてもうれしく思いました。
それが言いたかったんです。
どうもありがとうございました。
では〜。
------------------------------
"プリン"さん、こんばんは!!
Yoshiです。
読んでいただいて、ありがとうございます。
ここ2日、地方に出張をしておりまして、非常に
遅いレス申し訳ありません。
〉『ゲド戦記』ということで、思わずお返事を書いています。
〉『ゲド戦記』は翻訳で4巻まで読みました。(5巻も買ったけど「原書で!」と思っていてまだ読んでいないのです)
〉Yoshiさんの投稿を読んで15年ぐらい前に初めてこのシリーズを読んだときの思いがよみがえってきました。
わぁ〜、ゲド戦記をずいぶん前に読まれているのですね〜。
大先輩です〜。とてもうれしいです、僕と同じゲド戦記が大好きな
お仲間がいて...。
〉その当時、1巻読むごとにいろんなことを考えさせられて、思わず読後感想文みたいなものをメモ帳に書き込んじゃったりして。
僕もそうなんですよ〜、読んだ当時は感動してしまい、ノートに感想を
いっぱい書いてまして、いつかこの掲示板で発表しようと思ったりしていま
した。でも、発表するまえに、そのノートが今、見あたらなくて、
先日はつたない記憶にたよってですが、書かせていただきました。
〉それぞれの巻にそれぞれのテーマがあって、どれも重い。
〉でも、心にどーんと響いてくる。そんなシリーズです。
〉中でも4巻めが一番重いような気がします。
〉4巻が間を置いて出たときは驚きました。もう終わっちゃったと思ってましたから。
その通りといいますか、各巻、テーマがとても重いと同時に深い。
なので、子供はゲド戦記をこわいって言います。
〉Yoshiさんは4巻がお好きなんですね。
〉私はどの巻も好きですが、あえて言うなら2巻と、やはり4巻でしょうか。うーん、でも、1巻も3巻も捨てがたい・・・。
どうも、今の自分をゲドにオーバーラップさせて考えたりしてしまうので、
どうしても...。
〉2巻では、ゲドはもう1巻に出てきた向こう見ずな少年ではなくて経験と知恵を身につけ、力強く成長した若者になって登場しますよね。
〉そのゲドも魅力的で好きなのですが、テナーが最後に自分自身と葛藤する場面がとても印象的で強く心に残っています。
テナーも大好きなんです〜、ゲドが疲れ果て、そして力も失い帰って来ますが、それを強い大人の女性のやさしさで迎えてくれる。
そのテナーのほんとのやさしさを4巻目でみたとき、僕はテナーのすばらしさに感動してしまいましたし、
テハヌー(テルー)を助けるときの彼女の気丈な姿は、僕のわすれていた
人間のすばらしい一面をもう一度思い出させてくれました。
そんなこんなで、テナーも僕は大好きです。
〉4巻はジェンダーに関するテーマが見え隠れしますし、何よりもテハヌーの存在によってもう児童書という枠を越えてしまっているのではないかと思いました。
〉(子どもたちはこの巻をどう読むかしら・・・? 子どもたちと言っても中学生以上の子たちですよねぇ・・・、たぶん)
〉子どもを持つ親としては胸がえぐられるような思いがしたものです。
そうですね。ほんとにそうですね。
やけどを顔におった彼女のいたいたしい姿を思い出すたび、胸がいたみます。
〉という私も原書はこれからです。
〉原書で読むとまた違った印象を受けるかもしれませんね。
〉映画も公開されたことですし、もうそろそろ読みごろかなと思ってはいますが。
〉特に5巻を読んでいないので、その後の展開がものすごーく気になります。
僕も実は、5巻、6巻(外伝)とも、家にスタンバイ中です。
そいでもって、すごーく気になっておりまして、もうそろそろと
思っております。
〉『ゲド戦記』をこれほど熱く語ってくださる方がいらっしゃって、お仲間を見つけたようでとてもうれしく思いました。
〉それが言いたかったんです。
〉どうもありがとうございました。
〉では〜。
いえいえ、こちらこそ、お仲間がいて、とてもうれしいです。
ありがとうございました。
ではでは〜。