Re: Sara Paretsky [Fire Sale] を読了!

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674. Re: Sara Paretsky [Fire Sale] を読了!

お名前: 由良 http://yura.oops.jp/
投稿日: 2005/12/29(10:37)

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ゆきんこさん,はじめまして。

おお!Sara Paretsky!
数年前に女性ミステリにはまりまして,読んでおりました。
当時は4Fと言っていましたよね。

V.Iは,バースディ・ブルーまで読んで,その後読んでいませんでした。

〉V.I.Warshawskiという女性探偵が主人公のこのシリーズ
〉今回が12作目、質が落ちてないかなどという心配はそっちのけ
〉絶好調のパレツキーでした。
〉主人公ヴィクは自分の出身地サウスシカゴに複雑な思いがあり
〉なのに母校のバスケットボール部のコーチを引き受ける。
〉かつての恩師は重い病にかかり
〉昔以上にさびれた町は貧しい人々の巣となり
〉彼女の胸をかきむしるような想い。
〉やがて彼女の前に巨大な企業のお偉い人々が現れ
〉ヴィクはいつものように猪突猛進、
〉巨大な悪に立ち向かい
〉可愛い教え子たちやその家族のためにがんばるのですが
〉さすがの彼女も今回はピンチ!!

〉アメリカの病んだ部分をたっぷり描きつつ
〉当たり前の展開に終わらせないビタースウィートなラストは
〉さすがのさすがでした。お見事
〉最後のページをゆっくり味わってください。

うー,読みたいです。が,まだ私の力では楽しめそうにないので翻訳待ちかなあ。

〉コーンウェルのケイ・スカーペッタは医者で弁護士で検死官という設定、
〉一応フロリダの貧しい移民の子供という設定ですが
〉彼女の英語はとっても教養ありげだし
〉話し方もいつも冷静で落ち着いています。
〉グラフトンのキンジー・ミルホーンもカリフォルニアの探偵さん
〉でも彼女もわりと冷静、
〉頭はいいけどちょっとシニカルでマイペースです。
〉パレツキーのヴィクは啖呵はきるし、
〉危ないところにもすぐつっこんでいくしということで
〉英語もとってもリズム感がよくて爽快感があります。

3人とも魅力的ですね。
でも,地に足が着いた感じがするのはV.I。私はV.Iが一番好きです。
読んでいて辛くなることも多いですけれど。

〉私はわりと女性作家が好きで
〉男性の作家ではハードカバーでもいいから
〉出たらすぐ買うという作家は見当たりません。
〉たぶんジェンダー論的に小説を読んでるからだと思います。

〉アメリカといえどもかなり女性は損している部分もあるのだろうし
〉女性で厳しい仕事をずっと続けていくのは大変なことなんだろうな
〉と思わせてくれるものが、この辺の女性作家は描くのがうまいんですね。

〉仕事をするということ
〉恋愛や結婚や、家族との関係、
〉友人、日常のちょっとした楽しみや、週末の遠くへの旅行など
〉私たちにもそれってあるあると思わせてくれるものが
〉たくさん盛り込まれていて
〉読み終わるとすごく元気になるんですね。
〉日本は甘口の小説が多すぎですからね。
〉ではでは皆さん
〉Happy Reading!

この辺すごくよく分かります。
私が女性ミステリにとてもはまっていたのは,まさにこの理由からでした。
生活感や女性ならではの物の見方がとても親しみやすいし,
壁にぶち当たっても自分の仕事を全うしようとする姿勢に共感が持てるんです。
私たちは勿論殺人事件の捜査などはしませんが,それでも日々職場で闘っている部分がありますもの。

どの巻だったか忘れましたが,ロティの診療所が襲われたことがありましたよね。
初めて読んだときには,とても驚きました。
私の知らないアメリカの暗い部分が浮き彫りにされているところが興味深いです。
ジェンダーについては…語り始めるときりがないのでやめておきます。

さて,ここのところ,ロマンス本に傾倒しておりましたが,ゆきんこさんの投稿を読んで,無性にV.Iに会いたくなりました。
とりあえず,未読のV.Iシリーズ「ハードタイム」と「ブラック・リスト」を図書館から借りてきました。
いつかは,洋書で読めるようになりたいです。


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675. Re: Sara Paretsky [Fire Sale] を読了!

お名前: ゆきんこ
投稿日: 2005/12/29(21:28)

------------------------------

〉ゆきんこさん,はじめまして。

由良さん、はじめまして!
レスありがとうございます。

〉おお!Sara Paretsky!
〉数年前に女性ミステリにはまりまして,読んでおりました。
〉当時は4Fと言っていましたよね。

〉V.Iは,バースディ・ブルーまで読んで,その後読んでいませんでした。

〉〉V.I.Warshawskiという女性探偵が主人公のこのシリーズ
〉〉今回が12作目、質が落ちてないかなどという心配はそっちのけ
〉〉絶好調のパレツキーでした。
〉〉主人公ヴィクは自分の出身地サウスシカゴに複雑な思いがあり
〉〉なのに母校のバスケットボール部のコーチを引き受ける。
〉〉かつての恩師は重い病にかかり
〉〉昔以上にさびれた町は貧しい人々の巣となり
〉〉彼女の胸をかきむしるような想い。
〉〉やがて彼女の前に巨大な企業のお偉い人々が現れ
〉〉ヴィクはいつものように猪突猛進、
〉〉巨大な悪に立ち向かい
〉〉可愛い教え子たちやその家族のためにがんばるのですが
〉〉さすがの彼女も今回はピンチ!!

〉〉アメリカの病んだ部分をたっぷり描きつつ
〉〉当たり前の展開に終わらせないビタースウィートなラストは
〉〉さすがのさすがでした。お見事
〉〉最後のページをゆっくり味わってください。

〉うー,読みたいです。が,まだ私の力では楽しめそうにないので翻訳待ちかなあ。

翻訳はいつ出るのかな?
ケイ・スカーペッタの新作は早くももうすぐ翻訳が出るそう。
人気が上なのかな?
書きましたように私もサラ・パレツキー挫折より10年
SSS式多読のおかげ&酒井先生のおかげで読めるようになりました。
時間はかかっても目標本があると結構いけるものです。
あとは粘りと気合??

〉〉コーンウェルのケイ・スカーペッタは医者で弁護士で検死官という設定、
〉〉一応フロリダの貧しい移民の子供という設定ですが
〉〉彼女の英語はとっても教養ありげだし
〉〉話し方もいつも冷静で落ち着いています。
〉〉グラフトンのキンジー・ミルホーンもカリフォルニアの探偵さん
〉〉でも彼女もわりと冷静、
〉〉頭はいいけどちょっとシニカルでマイペースです。
〉〉パレツキーのヴィクは啖呵はきるし、
〉〉危ないところにもすぐつっこんでいくしということで
〉〉英語もとってもリズム感がよくて爽快感があります。

〉3人とも魅力的ですね。
〉でも,地に足が着いた感じがするのはV.I。私はV.Iが一番好きです。
〉読んでいて辛くなることも多いですけれど。

最近は私もヴィクが好きです。
最初はスカーペッタファンだったのですが。

〉〉私はわりと女性作家が好きで
〉〉男性の作家ではハードカバーでもいいから
〉〉出たらすぐ買うという作家は見当たりません。
〉〉たぶんジェンダー論的に小説を読んでるからだと思います。

〉〉アメリカといえどもかなり女性は損している部分もあるのだろうし
〉〉女性で厳しい仕事をずっと続けていくのは大変なことなんだろうな
〉〉と思わせてくれるものが、この辺の女性作家は描くのがうまいんですね。

〉〉仕事をするということ
〉〉恋愛や結婚や、家族との関係、
〉〉友人、日常のちょっとした楽しみや、週末の遠くへの旅行など
〉〉私たちにもそれってあるあると思わせてくれるものが
〉〉たくさん盛り込まれていて
〉〉読み終わるとすごく元気になるんですね。
〉〉日本は甘口の小説が多すぎですからね。
〉〉ではでは皆さん
〉〉Happy Reading!

〉この辺すごくよく分かります。
〉私が女性ミステリにとてもはまっていたのは,まさにこの理由からでした。
〉生活感や女性ならではの物の見方がとても親しみやすいし,
〉壁にぶち当たっても自分の仕事を全うしようとする姿勢に共感が持てるんです。
〉私たちは勿論殺人事件の捜査などはしませんが,それでも日々職場で闘っている部分がありますもの。

〉どの巻だったか忘れましたが,ロティの診療所が襲われたことがありましたよね。
〉初めて読んだときには,とても驚きました。
〉私の知らないアメリカの暗い部分が浮き彫りにされているところが興味深いです。
〉ジェンダーについては…語り始めるときりがないのでやめておきます。

そうね、シカゴはかなり物騒なイメージが。
今回のも襲われまくりです。

〉さて,ここのところ,ロマンス本に傾倒しておりましたが,ゆきんこさんの投稿を読んで,無性にV.Iに会いたくなりました。
〉とりあえず,未読のV.Iシリーズ「ハードタイム」と「ブラック・リスト」を図書館から借りてきました。
〉いつかは,洋書で読めるようになりたいです。

ブラックリストを私は見逃していたので
ものすごく損した気分で今歯軋りしています!!!
来月読もおっと。
ではでは〜Happy Reading!


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