THE STORY OF TRACY BEAKER

こんちはです。
この本、連休中に読んだのですが、頭を離れません。
なんだか、途方もなく救いようのないラストだと思いませんか？
ハッピーエンドじゃなくちゃ、とはいいませんが
あのこれからさらに期待を裏切られる予感のエンディング。
まだ不幸本を読んでないのですが、これは立派な不幸本だと思います。

人生、一番欲しいものは一番欲しいときにはやってこない・・・？
うーん、気分のいい本が読みたいー！

ひまぞさん、こんばんは。しおです。

〉こんちはです。
〉この本、連休中に読んだのですが、頭を離れません。
〉なんだか、途方もなく救いようのないラストだと思いませんか？
〉ハッピーエンドじゃなくちゃ、とはいいませんが
〉あのこれからさらに期待を裏切られる予感のエンディング。
〉まだ不幸本を読んでないのですが、これは立派な不幸本だと思います。

Tracyって言動がすべて痛々しいですよね。
私も読んでいて、TracyがCamに引き取られて万々歳で終わらないかな
と思いました。

でも、実際独身女性がTracyを引き取るのはかなり無理がいる。
Tracyは生来の負けん気の強さで自分の寂しさを無いことに
してきたために、誇大妄想的なところがあるし、愛情を過剰
求めれば求めるほどかえって皆から遠ざけられるというところ
がありますね。ほんと読んでいて胸が痛くなります。
でもCamがTracyを引き取るとなったらTracyはCamの全ての関心が
自分に向いてないと気がすまないだろうから
CamはTracyのことが好きでも、はっきりいってかなり重荷なのは
間違いない。Camにとっては決断に時間がいることでしょう。
将来の自分の恋愛、結婚はどうなる、という問題もあるし。

ラストでTracyが次の日曜Camと会うとき、Camは自分を引き取ると
思い込んでいる。ひまぞさんは「これはかなわないだろうなあ」と
思って「さらに期待を裏切られる予感のエンディング」と書かれた
のでしょうか？私も、現実問題として、Camはうんとは言わないだろう
と思った。だけど、CamはそのあともTracyへの訪問は続けるだろう
という気がしたので、そこまで不幸本とは思わなかったんです。
それに、Tracyのことを案ずる友達（Peter)もできた。TracyはPeterの
ことを半分バカにしてますが、Tracyはとりあえず孤立無援じゃなくなった
という感じがしたんです。
期待したエンディングではなかったけど・・・。

〉人生、一番欲しいものは一番欲しいときにはやってこない・・・？
〉うーん、気分のいい本が読みたいー！

実はJacqueline Wilsonは、この本を読んだイギリス中の少女から
「Tracyはそれからどうなったの？！」という手紙を山ほどもらって
続編の”The Dare Game"を書いているんです。
これは私が書評しています。Tracyがどうなったかいきなり
出だしから分かる本なので、書評もそう書かざるをえず、
ネタバレなんだけど直すに直せない。
この本も紆余曲折があるけど第一作の方とはちがって
ひまぞさんの気分がよくなるとおもいます。
（といってしまうとネタバレか？！）

ではでは。

しおさん、こんばんはです。
私のこの気持ちを晴らしてくれるのは、
しおさん以外にはいないと思ってました。

Tracyのような人を、幾度か現実に見てみて
他人へ多大な期待をする人ほど、人への不満も大きくなるし
過剰な期待を感じれば、人は早々に離れていっちゃうものです。
だから、せめて本の中では・・・と思ってしまうんですね。
もう読んでいて、痛々しすぎました。

しおさんのご推察どおり、あの本のラストは
TracyからCamlは離れていってしまうのでは、と感じてしまいました。
リアリティを追求するのなら、それ以外のラストはないのだろうけれど
イギリス文学とはいえ、これはあんまり・・・と感じたんです。

でも、嬉しいです。
書評をみてきたら、おおお！
もちろん、Tracyの生活が、突然ばら色に輝くわけでもなく
ほんのちょっとの幸せが舞い込んでくるからこその
相対的不幸を、恐らくTracyだと感じるかもしれませんが
何はともあれ、みなと関わっていく綱は保たれている！
予想以上に、幸せになれるかもの予感！

結末がわかるとおもしろくないという人は多いのですが
ひまぞ、ミステリーも、耐えられず最後をみて
生存や幸せを確認してから、安心して読むタイプです。
The Dare Game頼まなくっちゃ〜。

しおさん、ほんと〜にありがとです〜〜。（らぶ）