[掲示板: 〈過去ログ〉PBの掲示板(ネタバレ可) -- 最新メッセージID: 1182 // 時刻: 2024/11/25(08:58)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
1090. Re: 第二回 ヒストリカル ロマンス 初心者の方へ
お名前: Raquel
投稿日: 2008/1/14(09:15)
------------------------------
久子さん、こんにちは。
"久子"さんは[url:kb:1088]で書きました:
〉ヒストリカル ロマンスに良く出てくるけど、普通に多読していると
〉出会う機会が少ないと思われる語彙の紹介です。
〉もちろん 歴史ものならロマンスに限らず出てくると思うので ロマンスに
〉用が無い人でも役に立つかも (^_^;)。
今回の投稿もまた、素晴らしい!
これからヒストリカルロマンスを読もうという方には、とても役に立つと思います。
以下、部分反応ですが、わたしも付け足していきますね。
〉prostitute
〉えっ これ 男女両方を意味するの?
〉じゃ〜ん 辞書登場
〉a person, typically a woman, who engages in sexual actibity for payment.
〉一つ語彙が増えましたが、これ使うところないです (^_^;)
わたし、シンガポール時代に英会話の先生に、ホーカーセンター(屋台の集まったところ)に行ったと
言おうとしたら、hooker center と勘違いされたという赤面話があります。
学んだけど、普段使えない(爆)
〉ヒルトリカルだと whore (male whore)とか harlot とか wench の方が馴染みかも。
〉因みに彼女たちの職場は brothel です。 流しというか、brothel ではなく
〉街頭でお仕事している人もいます。
あと、light-skirt とか。
whore とか light-skirt とかは男性が女性を侮辱する言葉としても出てきたような。
それから、特殊な言葉では、camp follower なんてのもありますよね。
多分、この時代ならナポレオン戦争について回る女性の whore のことでしょう。
あと、white slave もそうらしいです。(←辞書を見たら出てた)
そういえば、ヒロインが「さらわれて売り飛ばされるかもー」とパニクっている場面で
出てきました。そっか、セクシャルな意味だったのね。
〉現代ものでも出てくるようですが、私は現代物をあまり読まないので
〉記憶に無いです。推理小説とか警察ものには出てきそうな感じがします。
prostitute は現代物では見ますよね。
逆に、wench や light-skirt は見ないような気がする。(あくまで気がする程度ですが)
tart っていうのは、ヒストリカルでも見ましたっけ?
〉heir and heiress
〉財産や爵位などを相続する人のこと。
〉heir の女性形が heiress となりますが、爵位と先祖伝来の領地、宝飾品は
〉年長の男子にのみ相続権があるようです。娘ばかりだと、お父さんが亡くなった
〉ときに 遺族が相続できる財産が非常に少なくなってしまいます。
〉また、先祖伝来の家屋敷は新しい相続人のものですので、住むところも
〉なくなってしまいます。
オースティンの"Pride and Prejudice"は、娘5人だけのお宅なので、
お母さんが「結婚、良縁、年収○○ポンド!」と叫んでばかりなのでしょうね(笑)
屋敷を相続することになる従兄弟(?)がヒロインにプロポーズするのですが、
断ったもんでお母さんが激怒するんですよね。
結婚してれば、お母さんは夫が亡くなってもその家に住める保証があるけど、
相続人がよそからお嫁さんを連れてきたら、娘共々追い出されちゃう。
〉娘しか居ないと、自分の弟の直系が相続、弟が居ない場合は、さらにさか
〉のぼって、自分の父親の弟(叔父)の直系 といった順番に 相続人を
〉たどっていきます。
そうそう。
自分の爵位をお気に入りの甥に譲るなんてプロットが出てきたら、ありえないー。
王位継承権みたいに、順番がちゃんと決まってるんですよね。
傍系で爵位まで6番目だったのに、病気で次々 heir がなくなって突然爵位持ちになったヒーローなんてのもいました。
〉先祖伝来の資産しか持たない家族で、男子相続人が居ない場合、女性は
〉父親が亡くなる前に何とか結婚しないとその後安定した生活が出来ない危険が
〉高くなります。 gavaness とか companion をするか、こういった職に就けないと
〉maid とか mistress または courtesan になるしかなくなってしまいます。
〉いずれにしても結婚して子供をもうける機会は、殆ど失われてしまいます。
〉このため、何とかして 生活力のある夫を捕まえようとあれこれ頑張るわけですが、
〉このような社会の当時の仕組みを受け入れがたい人がいるかもしれません。
あー、Kleypas の壁の花シリーズの、"Secret of the Summer Nights"のヒロインが
まさにそうです!
ヒロインに全く好意を持てなかったのは、このあたりのせいかな。
〉title
〉爵位 のことです。
〉爵位の高い順
〉Duke > Marquess(Marquis) > Earl > Viscount > Baron
〉カッコ内はフランス語綴り
ヒストリカルのヒーローには滅多にいない設定なので見かけませんが、
Duke には Royal Duke という別格の公爵(王家の人々=王子?)もいますね。
リージェンシーの頃なら、Prince Regent(後のジョージ4世)は皇太子なので
Duke of Cornwallでした。現チャールズ皇太子もそうですよね。
ケント公とかヨーク公も王子かな?
〉それぞれの奥さんは
〉Duchess > Marchioness > Countess > Viscountess > Baroness
Countess だけは、大陸風の Count の女性形(?)なので、
最初は Earl の奥さんだと気づかなかったです(笑)
〉爵位は 複数持っていることが多く そのうち一番高いものを称しています。
〉例えば、Duke of SSS, Marquis of TADOKU, Earl of KODOMO の3つを持っている
〉人がいると、その人の heir が 次に高い爵位 Marquis of TADOKU を称します。
〉この人が Duke of SSS が亡くなると、 Duke of SSS を継ぎます。
爵位の名前は封建制度の頃(?)、与えられた土地(封土)にくっついていた土地の名前が
タイトルについているのがそもそもの始まりかな?と理解してます。違うかな?(ちゃんと調べなきゃ)
だから、土地をいっぱいもらった人は、タイトルもたくさん持ってるの。
Stephanie Laurens の "Devil's Bride"のヒーローは、ぞろぞろーっとたくさんタイトル持ってて圧倒されました。
多分、父方からとか母方からとかあちこちから集まっちゃったんだろうと思うけど。
逆に、heir が全くいない爵位は、土地と一緒に王様に返されちゃうのよね。
〉ですので、Marquis of TADOKU と結婚した女性は、 Marchioness of TADOKU 、
〉未来の Duchess of SSS です。
〉このあたり、仕組みを知らないと分かりにくい と思います。
そうそう。
出世魚みたいよねー。
〉Lord and Lady
〉Sir
〉Mr and Mrs and Miss
〉いろいろ ややこしい決まりがあるようで、良く分かっていません。
〉公式、非公式 の場合で 異なったりもするようですし......
〉もちろん、日常このあたりの知識が必要な方はまずいないでしょうから
〉正確に覚える必用はないと思います。(笑
わたしも何となくしか分からないけど、全然困らないー(笑)
〉本を読む上で 別に分からなくても、大きく困ることはないのですけど、
〉一人の人がいろいろな名前で呼ばれるので、分かりにくいと感じるかも
〉しれません。
それはある!
〉また、本によっては適当なこともあるようです。例えば Lady Sphia's Lover の
〉Sophia は子爵令嬢なので、Miss Sophia Sydny となるように思います。
あれは、タイトルが間違ってるよね。
本の中では、Miss と呼ばれていたような気がする。(←昔のことなので忘れた)
〉Lord
〉爵位を持った人
〉Duke、Marquess の息子
〉Sir
〉准男爵 Baronet と一代限りの Knight
エルトン・ジョンも Sir だっけ(笑)?
〉Lady
〉Lord、Sir の奥さん
〉Duke、Marquess、Earl の娘
未亡人となった Lady は格下の相手(無爵位でも)と結婚しても、
Lady と呼ばれるんでしたっけ(あやふや)
〉Mr
〉Gently 階級の男性で Lord でも Sir でも無い人
〉執事 も Mr で呼ばれる
伯爵の次男なんかは、Mr なんだよね?(あやふや)
最初の頃(今でも)よく分からなかった。
あの Mr.Darcy("Pride and Prejudice")は伯爵の甥(?)だけど、
執事と同じように Mr って呼ばれるなんて、日本人から見ると不思議な感じです(笑)
今色々調べててよく分からないのが、courtesy title というやつ。
Earl の次男以降や、viscount、baron の子女などを、Honorable (ファーストネーム))(名字)と呼ぶ、呼びかけ用の敬称。
略して、Hon. 誰々っていうの、そういえば見たことあるけど。。。
正式には平民だけど、貴族の家族だから呼び方を変えるのかしら?
あと、dowager っていう単語。
読んでるうちに、未亡人っぽいぞと思うようになったんだけど、widow との違いは何?
爵位持ちの奥さんが夫を亡くすと、dowager になるんだよね。
Dowager Countess Kodomo とか。
でも、実際には新しい Kodomo伯爵が結婚して、次の Countess Kodomo が
できるまでは、Countess Kodomo と名乗ることが多いんでしたよね。
〉例えば
〉Duke of SSS(Robart Armitage) と Duchess of SSS(Miranda Armitage)
〉John、Edward、Mary の3人の子供
〉Duke や Duchess は、直接的にその人を呼ぶのは失礼にあたるのか
〉 you の代わりに Your Grace、he/she の代わりに His Grace/Her Grace
〉召使や社交界の中でも、それほど親しくない人などがこう呼びます。
〉両親や兄弟姉妹、親友などは、Rob など愛称や ファーストネームでと呼ぶことが多い。
〉友人でそこそこ親しいと SSS と呼んでよいと本人から許可されることがあります。
そうそう。
こっちでは Rob と呼ばれてたと思ったら、別の人には SSS と呼ばれてるので、
その辺は把握してないと混乱しますー。
〉John は、Marquis of TADOKU なので Lord TADOKU
〉Edward は、 Lord Edward 苗字の Armitage は付いたりつかなかったり
〉Mary は、Lady Mary
このあたりは、わたし、あやふやな理解です。
Lord Edward Armitage はいいけど、Lord Armitage はダメらしいですね。
Lady Mary が Viscount Wimbledon と結婚すると、Lady Wimbledon または Lady Mary。
〉Baron of Winter (Ian Peterson)と Baroness of Winter (Orivia Peterson)
〉Nicholas 、James、Grace、Susan の4人子供
〉男爵夫妻のことを 召使は、You の代わりに Your Loadship/Ladyship 、
〉he/she の代わりに His Loadship/Her Ladyship を使います。
〉社交界では、Lord Winter, Lady Winter、親しさの度合いによっては
〉Winter とか Ian とか呼ばれます。
〉Nicholas は、 Mr Peterson
〉James は、 Mr James Peterson
〉Grace は、 Miss Peterson
〉Susan は、 Miss Susan Peterson
ああ、ちょっと混乱してきましたー(笑)
〉公の場で、親族や婚約者以外の異性をファーストネームで呼ぶことは
〉通常ありません。何かの拍子にうっかりファーストネームで呼んでしまい
〉秘めた関係がバレてしまったとか あります。
〉そうそう、夫婦でも互いを、タイトルで呼んでファーストネームは使わない
〉場合もあります。政略結婚が殆どなので 他人行儀なのでしょうか?
そうねぇ、冷たい結婚のときや喧嘩しているときに、ファーストネームを使わないというのを
よく見る気がする。
〉このあたりについての解説するシーンが は、Lisa Kleypas の
〉It Happened One Autumn にあったと思いますが、面倒かつ退屈なので
〉読み飛ばしちゃいました。
読み飛ばしちゃえー。
〉dowry
〉女性が 結婚するときに 用意する財産。
〉持参金 と訳されます。 英字新聞では、紀宮様が結婚したときに
〉宮内庁だったかな? が準備して彼女が持っていったお金 を dowry と
〉呼んでいました。
〉この財産(お金のことが多い)は、結婚後は夫のものになることが殆どの
〉ようですが、たまに、親が娘以外が使えないような手続きをする話もでて
〉きます。 資産が少ない男性は、なるべく dowry を沢山持っていると
〉思われる女性(heiress)と結婚しようとします。 このため 貧乏貴族と
〉成金娘 という組み合わせが、よく出てきます。
〉dowry を自分のものにしたとたん 妻を虐待する夫とか
〉dowry が用意できないので、嫁の貰い手がないとか
〉gardian が ward の dowry を横領する/しようとする とか
〉heirness を誘拐するとか
〉これを廻ってのお話は結構あります。
うんうん。
何の後ろ盾もなく財産もなく残された妙齢の四姉妹で、dowryが
馬ファン垂涎の名馬1頭ずつという奇抜な設定もあった(笑)
〉実際の結婚は、家と家との契約のようなものなので、金銭的な面でも
〉間に弁護士などが入って dowry の扱い 未亡人となったときの
〉その後の 生活費や住居など含めて きちんと取り決め文書で残します。
〉あまりストーリーの中で語られることはありません。
〉この取り決めが終わったあとで betroth となるようです。他に好きな人が
〉出来たので 婚約破棄 なんて簡単にできません。仮に、単なる口約束
〉でも、「気が変わった」として、無かったことにするのは 難しいことです。
あとは名誉の問題で、女性の側から婚約解消できるけど、紳士の方から言い出すことはできないとかね。
〉bastard
〉また、妻に子供が産まれない男性が、田舎の領地や外国で出産したこと
〉にして愛人に産ませた男の子を妻の子として誤魔化して届けるという設定も
〉あります。 bastard には、正式な相続権は一切ありませんので、そこを解決するための
〉嘘になります。
最近翻訳ロマンスで人気の作家は、英国貴族と砂漠の民の bastard が爵位を相続するとかで、
そんなものは「ファンタジーじゃ!」と一喝したくなります(爆)
〉Fitz
〉とある本のヒロインの 姓は、FitzHubert ですが、父親とも母親とも違います。
そんなの、中世もの以外にもあるんですね?!
〉manicure
〉手袋で思い出したのですが、しかるべき lady は人前で手袋を外すことは
〉殆どありません。手袋を外す、または外される という行為は、服を脱ぐに
〉通じる親密さを表すことになります。
パピイさんも書いてるけど、Loretta Chase のあのシーンは、
超エロティックでしたー。手袋外すだけなのに。
もっと色々コメントしたかった気もするけど、そろそろ出かけなければならないのでこの辺で。
(でも、くどくどしかった気も。。。)
爵位と呼び方については、wikipedia を参考にしました。
[url:http://en.wikipedia.org/wiki/Courtesy_title]
でも、wiki って学術的に正しいかは、あまり信用できないよね(爆)
それに、わたしが色々付け加えた細かい呼び方については、lady's maid に
なるわけでもなし、分からなくても全然困らないですよねー。
ということで、「ふーん」くらいに読み飛ばしてください(笑)
では。
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
1093. Re: 第二回 ヒストリカル ロマンス 初心者の方へ
お名前: 久子
投稿日: 2008/1/14(19:38)
------------------------------
Raquelさん、こんにちは。
〉今回の投稿もまた、素晴らしい!
〉これからヒストリカルロマンスを読もうという方には、とても役に立つと思います。
〉以下、部分反応ですが、わたしも付け足していきますね。
ありがとうございます♪
〉わたし、シンガポール時代に英会話の先生に、ホーカーセンター(屋台の集まったところ)に行ったと
〉言おうとしたら、hooker center と勘違いされたという赤面話があります。
〉学んだけど、普段使えない(爆)
hooker は、すごい勘違いですねぇ。
映画 Pretty Woman のヒロイン、hooker じゃありませんでしたっけ?
〉〉ヒルトリカルだと whore (male whore)とか harlot とか wench の方が馴染みかも。
〉〉因みに彼女たちの職場は brothel です。 流しというか、brothel ではなく
〉〉街頭でお仕事している人もいます。
〉あと、light-skirt とか。
〉whore とか light-skirt とかは男性が女性を侮辱する言葉としても出てきたような。
〉それから、特殊な言葉では、camp follower なんてのもありますよね。
〉多分、この時代ならナポレオン戦争について回る女性の whore のことでしょう。
〉あと、white slave もそうらしいです。(←辞書を見たら出てた)
〉そういえば、ヒロインが「さらわれて売り飛ばされるかもー」とパニクっている場面で
〉出てきました。そっか、セクシャルな意味だったのね。
light-skirt, camp follower は、記憶残っていないか見たことないです。
white slave は、そーゆー意味なんですか! でも、白人のご令嬢を買ったとして
どんなお仕事させようか? と考えると そっち方面しかないかも.....
〉〉現代ものでも出てくるようですが、私は現代物をあまり読まないので
〉〉記憶に無いです。推理小説とか警察ものには出てきそうな感じがします。
〉prostitute は現代物では見ますよね。
〉逆に、wench や light-skirt は見ないような気がする。(あくまで気がする程度ですが)
〉tart っていうのは、ヒストリカルでも見ましたっけ?
tart は、ヒストリカルで見ました。
Lady Sophia's Lover で、Sophia が Sir Ross と市場に行ったときに花売りのおばちゃんが
Sir Ross に Sohipa のことを A pretty tart と言ってます。
あとは、恋人や愛人のことを ladybird, candy pot, cream pot としている本もあり
ました。She may be his candy pot. とか、使うので、婉曲表現なのかな?
〉〉heir and heiress
〉〉財産や爵位などを相続する人のこと。
〉〉heir の女性形が heiress となりますが、爵位と先祖伝来の領地、宝飾品は
〉〉年長の男子にのみ相続権があるようです。娘ばかりだと、お父さんが亡くなった
〉〉ときに 遺族が相続できる財産が非常に少なくなってしまいます。
〉〉また、先祖伝来の家屋敷は新しい相続人のものですので、住むところも
〉〉なくなってしまいます。
〉オースティンの"Pride and Prejudice"は、娘5人だけのお宅なので、
〉お母さんが「結婚、良縁、年収○○ポンド!」と叫んでばかりなのでしょうね(笑)
〉屋敷を相続することになる従兄弟(?)がヒロインにプロポーズするのですが、
〉断ったもんでお母さんが激怒するんですよね。
〉結婚してれば、お母さんは夫が亡くなってもその家に住める保証があるけど、
〉相続人がよそからお嫁さんを連れてきたら、娘共々追い出されちゃう。
ここを知らないと、"Pride and Prejudice"のお母さんの行動が理解しにくいと
思います。現代的な感覚で、働けばいい とか 節約生活すれば とか結婚だけが
人生ではないという考えで読むと楽しめませんね。
娘しかいないお母さんが、必死に自分の娘を heir に売り込んだり、
自分の息のかかったお嬢さんと heir を結婚させようとしたり
Slightly Scandalous は、このあたりが重要なポイントになります。
〉〉娘しか居ないと、自分の弟の直系が相続、弟が居ない場合は、さらにさか
〉〉のぼって、自分の父親の弟(叔父)の直系 といった順番に 相続人を
〉〉たどっていきます。
〉そうそう。
〉自分の爵位をお気に入りの甥に譲るなんてプロットが出てきたら、ありえないー。
〉王位継承権みたいに、順番がちゃんと決まってるんですよね。
〉傍系で爵位まで6番目だったのに、病気で次々 heir がなくなって突然爵位持ちになったヒーローなんてのもいました。
どの本だったかな、ヒロインが よくわからない伯爵の求人に応じて めでたく就職したら
自分が捨てた夫だった! ってのがありました。
傍系で相続順位が5番目だかだったのですが、陰謀で次々 heir が不審死して 突如
伯爵になってしまっただったかな?
〉〉先祖伝来の資産しか持たない家族で、男子相続人が居ない場合、女性は
〉〉父親が亡くなる前に何とか結婚しないとその後安定した生活が出来ない危険が
〉〉高くなります。 gavaness とか companion をするか、こういった職に就けないと
〉〉maid とか mistress または courtesan になるしかなくなってしまいます。
〉〉いずれにしても結婚して子供をもうける機会は、殆ど失われてしまいます。
〉〉このため、何とかして 生活力のある夫を捕まえようとあれこれ頑張るわけですが、
〉〉このような社会の当時の仕組みを受け入れがたい人がいるかもしれません。
〉あー、Kleypas の壁の花シリーズの、"Secret of the Summer Nights"のヒロインが
〉まさにそうです!
〉ヒロインに全く好意を持てなかったのは、このあたりのせいかな。
必死に良縁をもとめる気持ちは、分かるのですが
「あなたの立場を考えたら、お金か身分かどちらかを選ばないとダメでしょ?
両方なんて欲張りすぎ!」
と感じたからかも。
〉〉title
〉〉爵位 のことです。
〉〉爵位の高い順
〉〉Duke > Marquess(Marquis) > Earl > Viscount > Baron
〉〉カッコ内はフランス語綴り
〉ヒストリカルのヒーローには滅多にいない設定なので見かけませんが、
〉Duke には Royal Duke という別格の公爵(王家の人々=王子?)もいますね。
〉リージェンシーの頃なら、Prince Regent(後のジョージ4世)は皇太子なので
〉Duke of Cornwallでした。現チャールズ皇太子もそうですよね。
〉ケント公とかヨーク公も王子かな?
チャールズ皇太子と結婚した、Camilla さんは Duchess of Cornwall と
呼ばれているので チャールズ皇太子は、Duke of Cornwall ですね。
チャールズ皇太子 は、それより上のタイトル 例えば Prince of Walesを
お持ちなので Duke of Cornwall とは呼ばれませんけど。
日本でも親王は、成人すると 宮家を作って ○○宮 と称するので
似ているかなぁ と思ったり。
〉〉それぞれの奥さんは
〉〉Duchess > Marchioness > Countess > Viscountess > Baroness
〉Countess だけは、大陸風の Count の女性形(?)なので、
〉最初は Earl の奥さんだと気づかなかったです(笑)
そうですよね。
たかぽん が、Earless だと 耳なし みたいって言ってました。(笑
〉〉爵位は 複数持っていることが多く そのうち一番高いものを称しています。
〉〉例えば、Duke of SSS, Marquis of TADOKU, Earl of KODOMO の3つを持っている
〉〉人がいると、その人の heir が 次に高い爵位 Marquis of TADOKU を称します。
〉〉この人が Duke of SSS が亡くなると、 Duke of SSS を継ぎます。
〉爵位の名前は封建制度の頃(?)、与えられた土地(封土)にくっついていた土地の名前が
〉タイトルについているのがそもそもの始まりかな?と理解してます。違うかな?(ちゃんと調べなきゃ)
〉だから、土地をいっぱいもらった人は、タイトルもたくさん持ってるの。
〉Stephanie Laurens の "Devil's Bride"のヒーローは、ぞろぞろーっとたくさんタイトル持ってて圧倒されました。
〉多分、父方からとか母方からとかあちこちから集まっちゃったんだろうと思うけど。
〉逆に、heir が全くいない爵位は、土地と一緒に王様に返されちゃうのよね。
封建制度なので、土地にくっ付いているのですね。
相続人のいない財産は国庫にというのは現代も同じですね。
〉〉Lord and Lady
〉〉Sir
〉〉Mr and Mrs and Miss
〉〉いろいろ ややこしい決まりがあるようで、良く分かっていません。
〉〉公式、非公式 の場合で 異なったりもするようですし......
〉〉もちろん、日常このあたりの知識が必要な方はまずいないでしょうから
〉〉正確に覚える必用はないと思います。(笑
〉わたしも何となくしか分からないけど、全然困らないー(笑)
〉〉本を読む上で 別に分からなくても、大きく困ることはないのですけど、
〉〉一人の人がいろいろな名前で呼ばれるので、分かりにくいと感じるかも
〉〉しれません。
〉それはある!
この点だけですよね。
2人の間柄によって 呼びかける名前が違うけれど注意して読んでいれば、分かるかな?
〉〉また、本によっては適当なこともあるようです。例えば Lady Sphia's Lover の
〉〉Sophia は子爵令嬢なので、Miss Sophia Sydny となるように思います。
〉あれは、タイトルが間違ってるよね。
〉本の中では、Miss と呼ばれていたような気がする。(←昔のことなので忘れた)
そうそう Miss Sydny です。 Sir Ross と結婚後は Lady Sophia と呼ばれてた。
〉〉Lord
〉〉爵位を持った人
〉〉Duke、Marquess の息子
〉〉Sir
〉〉准男爵 Baronet と一代限りの Knight
〉エルトン・ジョンも Sir だっけ(笑)?
ベッカム様もそうだったような? 現代でも Sir で良いのかしら。
〉〉Lady
〉〉Lord、Sir の奥さん
〉〉Duke、Marquess、Earl の娘
〉未亡人となった Lady は格下の相手(無爵位でも)と結婚しても、
〉Lady と呼ばれるんでしたっけ(あやふや)
生まれたときから Lady なら、ずーっと Lady だったと思います。
結婚によって Lady になった人は、再婚すると相手にあわせる
ような気がしますが、良く分かりません。(笑
〉〉Mr
〉〉Gently 階級の男性で Lord でも Sir でも無い人
〉〉執事 も Mr で呼ばれる
〉伯爵の次男なんかは、Mr なんだよね?(あやふや)
〉最初の頃(今でも)よく分からなかった。
〉あの Mr.Darcy("Pride and Prejudice")は伯爵の甥(?)だけど、
〉執事と同じように Mr って呼ばれるなんて、日本人から見ると不思議な感じです(笑)
そうそう、日本語では「さん」とか「さま」と訳されることが多いみたいですが
日本語には無い言葉ですよね。
〉今色々調べててよく分からないのが、courtesy title というやつ。
〉Earl の次男以降や、viscount、baron の子女などを、Honorable (ファーストネーム))(名字)と呼ぶ、呼びかけ用の敬称。
〉略して、Hon. 誰々っていうの、そういえば見たことあるけど。。。
〉正式には平民だけど、貴族の家族だから呼び方を変えるのかしら?
どうなんでしょう?
Mary Balogh の The Secret Pearl でヒロインの身元をヒーローが突き止めた後
彼女に呼びかけるシーンで、The Honorable Miss Isabella Fleur Bradshaw of 彼女の生まれた家
としていました。 これが、ヒロインの正式な呼称なのかなぁ と思います。
〉あと、dowager っていう単語。
〉読んでるうちに、未亡人っぽいぞと思うようになったんだけど、widow との違いは何?
〉爵位持ちの奥さんが夫を亡くすと、dowager になるんだよね。
〉Dowager Countess Kodomo とか。
〉でも、実際には新しい Kodomo伯爵が結婚して、次の Countess Kodomo が
〉できるまでは、Countess Kodomo と名乗ることが多いんでしたよね。
widow は、広い意味での未亡人。 dowager は、タイトルを持っている未亡人のことかなぁ と思います。
新しいKodomo伯爵 が結婚すると Countess Kodomo が二人になってしまうので
区別するためでしょうか? もし次々とKodomo伯爵 が死亡して Countess Kodomo が
複数できてしまったらどうするのかな? とか思ったり。
まあ、このあたりは 適当に感じだけつかめていれば OK かなぁ と思います。
〉〉dowry
〉うんうん。
〉何の後ろ盾もなく財産もなく残された妙齢の四姉妹で、dowryが
〉馬ファン垂涎の名馬1頭ずつという奇抜な設定もあった(笑)
あれは、すごいですよね。
馬が死んじゃったら どうするのでしょ?
〉〉実際の結婚は、家と家との契約のようなものなので、金銭的な面でも
〉〉間に弁護士などが入って dowry の扱い 未亡人となったときの
〉〉その後の 生活費や住居など含めて きちんと取り決め文書で残します。
〉〉あまりストーリーの中で語られることはありません。
〉〉この取り決めが終わったあとで betroth となるようです。他に好きな人が
〉〉出来たので 婚約破棄 なんて簡単にできません。仮に、単なる口約束
〉〉でも、「気が変わった」として、無かったことにするのは 難しいことです。
〉あとは名誉の問題で、女性の側から婚約解消できるけど、紳士の方から言い出すことはできないとかね。
女性から断るように、いろいろ画策する話もありますねぇ
Amanda Quick の Paid Companion とか (笑
〉〉bastard
〉〉また、妻に子供が産まれない男性が、田舎の領地や外国で出産したこと
〉〉にして愛人に産ませた男の子を妻の子として誤魔化して届けるという設定も
〉〉あります。 bastard には、正式な相続権は一切ありませんので、そこを解決するための
〉〉嘘になります。
〉最近翻訳ロマンスで人気の作家は、英国貴族と砂漠の民の bastard が爵位を相続するとかで、
〉そんなものは「ファンタジーじゃ!」と一喝したくなります(爆)
それは、いくらなんでも..... 読む気がしません。
Historical ではなくて、架空の国にして parenomal で書いて欲しいです。
〉〉Fitz
〉〉とある本のヒロインの 姓は、FitzHubert ですが、父親とも母親とも違います。
〉そんなの、中世もの以外にもあるんですね?!
Lord of Ice のヒロインがそうです。
ヒーローも公式には公爵の息子なんですが 実際のパパは公爵じゃなく
bastard なのは、社交界と読者には公然の秘密でも、ヒロインは知らないので、
彼に相応しくない と思い悩みます 。
〉〉manicure
〉〉手袋で思い出したのですが、しかるべき lady は人前で手袋を外すことは
〉〉殆どありません。手袋を外す、または外される という行為は、服を脱ぐに
〉〉通じる親密さを表すことになります。
〉パピイさんも書いてるけど、Loretta Chase のあのシーンは、
〉超エロティックでしたー。手袋外すだけなのに。
ずーっと 驚きつつ読んでいたためか、頭の中が飽和してしまい
はっきり思い出せずです。だめだなぁ〜 私。
〉もっと色々コメントしたかった気もするけど、そろそろ出かけなければならないのでこの辺で。
〉(でも、くどくどしかった気も。。。)
忙しいところ ありがとうございます♪
また、なにか気がつかれたらお願いします。
〉爵位と呼び方については、wikipedia を参考にしました。
〉[url:http://en.wikipedia.org/wiki/Courtesy_title]
〉でも、wiki って学術的に正しいかは、あまり信用できないよね(爆)
〉それに、わたしが色々付け加えた細かい呼び方については、lady's maid に
〉なるわけでもなし、分からなくても全然困らないですよねー。
〉ということで、「ふーん」くらいに読み飛ばしてください(笑)
そうそう、wikipedia は、ちょっと 信用度がアレですよね。
細かいところを気にするときりが無いので、関係によって呼び名が変わる
というのを知っていれば なんとかなるものです。
では〜