[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/11/24(06:47)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/4/11(23:00)
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上海へ本の買出しに行ってきました。
上海へは10年以上前にパックツアーで行ったきり。もう、ビックリしました。変化が激しいとは聞いていましたが、それにしても奇抜なデザインの高層ビルがじゃんじゃん建ってて「ここは一体どこ?!」状態。近未来都市に紛れ込んだような気がしました。これこそ21世紀?!
でも古い西洋建築もたくさん残っていて、しかも薄汚いふる〜い洋館がアパート状態だったりして、ものすごい落差です。
さて、あこがれの上海書城。うわー、大きい!広い!
まず中英併記のGRを目指します。なにしろ「100万字分買って帰るぞー!」という勢いで来ているので、次々手に取って買う、買う。OBWは装丁の色が違っていて少々印象が変わりますが、CERはまったく同じ。しかし落とし穴がありました。あとで中を見てみると、CERのうち何冊かが英語のみ!中国語がないー!仕方がないので英語の語数の貢献に回します。また「LONGMAN」というGRもあって「なんか聞いたような…」と思ったら、PGRだったんですね。でもPENGUINのPの字も絵もありません。装丁もぜんぜん違うのでしばらく気がつかず。
それから児童書のコーナーへ。
福さんが紹介してくれた絵本のシリーズが少しあったので全部手に取ります。
しかし中国語の絵本はなかなかいいのがありませんね。特に英語の絵本の質の高いのに触れてきているので、どうしても見劣りして読みたいものが見つかりません。それに「低幼読物」と書いてある棚でもけっこう字が詰まっている本が多くて、英語多読で読んできたようなレベルの低そうな本がなかなかありません。とりあえずできるだけ薄くて字の少ない本を探します。
その中で翻訳もので「阿羅」シリーズという絵本がありました。アメリカのCrocket Johnsonが書いた「HAROLD」シリーズの翻訳です。小さい男の子が主人公で、かわいい絵で字も少なくて読みやすそうです。
しかしさすがは中国。歴史・古典の類はすごい!「論語」や「唐詩」などが児童書の中にたくさん。前に聞いたんですが、中国の子供は唐詩を意味はわからないままとにかく暗誦するんだとか。唐詩も論語もピンインつきの原文で、解説のついたものがありました。これをそのまま暗誦するのか…。
あとダイジェストらしきもので「水滸伝」「三国志」「紅楼夢」などがたくさん。おかげでつい「儒林外史」とか「唐太宗」とか「小通鑑(資治通鑑のダイジェストらしい)」とか趣味に走った本を手に取ってしまう…。
そのあとさらに趣味に走って歴史のコーナーへ。でも通史や伝記みたいなのばかりであまり面白そうな本はありませんでした。その代わり歴史小説のコーナーで「上官婉児」という分厚い本を見つけてしまいました。上官婉児は唐の時代、武則天に使えた女性で、なかなか波乱の生涯なので興味があったんです。「いつ読むねん」と自分にツッコミ入れつつ「目標本」として購入。
あと世界文学の古典がたくさんありました。原文訳かダイジェストかはよくわかりませんが、日本の書店ではこんなに外国文学の古典がドサドサ置いてあったりしませんねえ。タイトルと作者名の漢字を見て面白がってました。そこで絵本らしきものを発見。漢字の著者名を読んでみると…もしやカレル・チャペック?!字が細かくて詰まってますが、素朴なかわいい犬の線画が豊富にはいってます。しかもチャペック本人の絵らしい。英語のタイトルがついていて「THE STORY OF A PUPPY」。これは珍品だー、と即購入。
カレル・チャペックってナニ?という人はこちらをどうぞ。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=e&id=5396]
あと1階の新刊コーナーで「幾米」という人の絵本のシリーズが並べてあるのを見て片っ端から手に取りました。1ページあたりの字が1〜3行程度ですが、かなり分厚い本です。幾米のプロフィールを見ると著書に「向左走 向右走」とありましたが、映画の原作書いた人?
その後外文書店へ行きました。しかしこちらは英語や外国語の本はありますが、中国語はテキストみたいな本ばかりなので見るべきものはありませんでした。
また、児童書店を探してみました。しかし上海書城の児童書コーナーより小さかったです。観賞価値のあるような絵本はありませんが、とりあえず中国の昔話の類の絵本がいくつかあったので、それなら読む気になるかと思って購入しました。…やっぱり昔の中国が好きらしい。
あとは、古い西洋建築めぐりをしたりして昔の華やかなりしころの上海に興味が湧いてきたので、そのころの上海関連の本を探しました。そうしたらちゃーんと「上海」コーナーがあるではありませんか。その中で「上海メモラビリア」の原書を見つけました。日本語訳は持ってるんですが、原書を見ると写真がたくさんある!日本語訳には写真はぜんぜんないんです。ということでこれも購入。
ついでに、中国では屋台で新聞・雑誌を売っていることが多いのですが、外国のファッション雑誌の中国版もたくさんありました。そこで「Marie Claire」を買ってみました。記事は中国人向けになっています。
一人でまったくフリーで行ったので、現地での行動は全て中国語。前に行った時よりはスムーズにしゃべれるようになった気がします。ヒアリングでもそうなんですが、単語一つ一つに集中しているときは意外と意味が取りにくく、「わかった」時はトータルで意味をとらえていることが多いです。実際に中国人と会話している時も、一字ずつ聞き取るよりも、何を言ったか再現はできないけどとにかく意味が伝わってきて「わかった」と思うことがあり、その時のほうがスムーズに会話が進みます。言葉が「わかる」って不思議な現象だと思います。
また、帰ってきた時もしばらくは何か言おうとすると中国語が出そうになりました。日本語に比べるとずっとずっと不自由なんですけど、中国語モードになってるとまず中国語から出てくるようになってしまうらしいです。あと、道路を渡るときは横断歩道で信号を確かめて…ということを心がけないと、つい強引に渡りそうになります。なにしろ中国では歩行者も好き放題に渡るけど、自動車もスピードを緩めないで突っ込んでくる…。
とりあえずこれだけ読んだら中国語の本が楽に読めるようになるかなーと期待しています。
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こんにちは、杏樹さん。 ごぶさたしてます、ばつきちです。
大学改革問題などにまきこまれ、ごぶさたしていたら、
ログインのときの「パスワード」をすっかり忘れてしまい、
かなり苦労しました・・・。
2,3日、考えこみました、ホントに。
ところで、上海への買い出し旅行楽しかったようですね。
文面から興奮した様子がうかがえました。
じつは、わたしも4月の2日〜4日まで、家族旅行で上海に行って
きました。 上海は2年ぶりだったのですが、最近の訪中といえば
資料収集か学会で、純粋な観光はひさびさだったので楽しかったです。
小学生の娘と乗り物好きのダンナのおかげで、自分だけだったら
やらないようなことをやり、行かないようなところにも行って
そういう意味でも新鮮でしたね。
(リニアに乗ったり、上海動物園に行ったりなど)
〉上海へは10年以上前にパックツアーで行ったきり。もう、
ビックリしました。変化が激しいとは聞いていましたが、
それにしても奇抜なデザインの高層ビルがじゃんじゃん建ってて
「ここは一体どこ?!」状態。近未来都市に紛れ込んだような気がしました。
これこそ21世紀?!
そうそう、わたしも16年前の初めて上海に行ったのですが、その頃は
汚かったですよねえ。 あと「生き馬の目を抜く」といったギラギラした
感じがあって、ちょっと怖い町でもあったけど、今は全く豊かになって
安全な町ですね。
〉さて、あこがれの上海書城。うわー、大きい!広い!
上海書城、わたしもちょっとだけ行きました。
なんせ、家族連れなので、あまり待たせるわけに行かず駆け足で。
「多読」用というより、研究書を見にいったのですが、成果なし
でした。日本と同じく学術書にとっては冬の時代のようです。
では、買い出しの成果をしばらく楽しんでください。
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こんにちわ、香菜です。
買出し楽しかったですね。
私は上海は乗り継ぎだけで、実際に行ったのは昨年の12月ですから
あまり変化が激しいという印象はありませんね。
でも半年で町並みが変わると言われてますね。
私はHSK(漢語水平考試)の申し込みがあるので今週末に上海に
行ってきます。
また、上海書城あたりをぶらぶらしてみるつもりです。
では
#写真届きました?
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お名前: ミルポワ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/6525/
投稿日: 2004/4/12(21:11)
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杏樹さん、はじめまして。ミルポワです。
超部分的に反応させてください!
〉そこで絵本らしきものを発見。漢字の著者名を読んでみると…もしやカレル・チャペック?!字が細かくて詰まってますが、素朴なかわいい犬の線画が豊富にはいってます。しかもチャペック本人の絵らしい。英語のタイトルがついていて「THE STORY OF A PUPPY」。これは珍品だー、と即購入。
わー、カレル・チャペック!大好きなんですー。
犬の本といえば、きっとダーシェンカ(犬の名前:愛称はダーシャ)の本ですね!
写真も載ってますか? めちゃめちゃ可愛いですよね。
それから『園芸家12ヶ月』という庭いじりの本も大好きです!
では、おじゃましました〜。
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杏樹さん
お久しぶりです。
上海買出し報告、楽しく読ませていただきました。
私もずいぶん上海に行ってないので、今年の夏ぐらいに行こうかなと
思っています。
〉幾米のプロフィールを見ると著書に「向左走 向右走」とありましたが、映画の原作書いた人?
そうです。あとこの人の原作では『地下鉄』も映画化されています。
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レスをつけてくださったみなさま、ありがとうございます。
ばつきちさん
全く同じ時に上海にいたんですね。どこかですれ違ってなかったかな…。
さすがの上海書城も学術書はだめなんですね。
リニアは空港から市内へ行くのに乗りたいと思ったんですが、案内が何もなくどこへ行けばいいのかさっぱりわからずあきらめてバスに乗ってしまいました。空港の案内の人に聞いても「リニアモーターカー」という言葉が通じませんでした。中国語でもうろ覚え、英語もだめで。
香菜さん
上海ではお世話になりました。いろいろおもしろかったです。
HSKがんばってください。
写真ってもしやあの…だったらまだです。
ミルポワさん
カレル・チャペックの犬の絵本のことを教えてくれてありがとうございます。
ダーシェンカっていうんですか。聞いたことがあるような。
漢字では「チエ・シー・カー」(漢字が一部日本語にない字なので…)という発音になります。原音つづりがどこにも書いてないのでわかりませんでした。
写真もたくさん載ってます。ついでに巻末に「盲導犬クイール」の本の広告もありました。
千鶴さん
幾米はやっぱり映画の原作者だったんですね。「地下鉄」という本も買ってきた中にはいってました。1ページあたりの字がとても少ない絵本なのに、ページ数は多くてぶあついです。
ばつきちさんや千鶴さんが読んでいるような本はまだ私には早いようですのでとりあえず絵本・児童書中心になりました。買ってきた本を全部読むころには読めるようになってるといいなーと思いますが、だったらまた上海書城へ行かないといけないなー…うーむ。