読んだ本の感想書いてみました

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/7/17(15:09)]

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3923. 読んだ本の感想書いてみました

お名前: KYO
投稿日: 2004/7/25(09:13)

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杏寿さん、お祝いありがとうございます! おひさしぶりです。

〉100万語達成、おめでとうございます!
〉内訳を見ますと、本当にやさしい本をたくさん読まれたんですね。特に児童書は定番ものをかなり読んでらっしゃるので、多読を教えるのにも役に立つと思います。

児童書は各シリーズ1冊ずつだけというのが多いので、何か教師くさい読み方だなって自分では思ったりします。
でも学生に勧めるときは、「こんな感じでおもしろいよ」「きっと好みじゃないかな」とかアドバイスできたので、それはよかったかな。
持ってるシリーズ本は今後できるだけ読みたいです。

〉ORTなど1冊あたりの語数は少ないですが、これだけの冊数を読んだのなら数えた方がいいような気がしますが。

数えてみるようにしま〜す。

〉できればもっと本の感想など聞いてみたいです。ダールやジャクリーン・ウィルソンでは何を読みましたか。私はダールはレベルの低いところから順番に制覇しています。まだレベル6以上のものは未読で積んでありますが、だんだん読んでいくつもりです。ぶっ飛んだ展開が気に入っていますが、レベルの高い本になると自伝的なものもあったりするそうですので、どんな感じか楽しみにしています。

杏樹さんが聞いてくれそうな気がしてました。通過報告に書くと長くなりそうなんで省きました。
ここで書いてみますね。

ウィルソンは本当に泣けるものが多くて、英語の多読というよりは読書本来の楽しみを十分に味わわせてくれました。
読んだのは、Cliffhanger, The Suitcase Kid, Lizzie Zipmouth(これはテープを聞きました)
The Cat Mummy, Bad Girls, Sleepoversです。
 Vicky Angel は100万語を通過後に読みました。これは主人公の悩み方がすさまじくて読むのが辛かったです。
一番感動したのはThe Suitcase Kidです。苦しみながら成長していくAndyにものすごく共感しました。
よく時が経てば乗り越えられるとか忘れられるなんていいますが、そのプロセスにある人間はものすごく苦しむんですね。
自分がバラバラになるぐらい、苦しんでもがいて、でもその過程を少しずつ乗り越え脱していく。
その亀の歩みたいな再生の過程が細やかに描かれていてすばらしいと思いました。
その後、息子が、ちょっと悩んでることがあってその時に「若いんだし時が経てば乗り越えられる」
と私が言ったんですが、その時に彼はものすごく苦い顔をして吐き出すように言ったんです。
「大人っていうのは簡単にそういう、でも苦しんでるヤツの気持ちなんかわかってない」
その時、私はAndyのことや読んでいろいろ考えたことがふっと浮かんでこう話しました。
「うん、そうだよね。時が経てばなんて簡単に言うけど、本人にとってはすごく苦しく
その間に自滅してしまうような人だっている。
そんなに簡単にきれいさっぱり忘れられるわけがない。苦しんでやっと這い上がるって感じだと思う」
そう言ったら、息子の顔が心なしか緩んだような気がしました。
子供は辛いことがあってもすぐ忘れると大人は思いますが、その間は本人すごく悩むんですよね。
でも子供がすばらしいのは、その再生の力、成長の力です。

そういう意味ではサッカーの There's a Boy in the Girls' Bathroom もすばらしかったです。
非行少年の更生で、「親や教師が子供を信じることが大事」というようなことをよく耳にしますが、
そういう子どもたちって、自分で自分のことを変われるとかよくなるとかぜんぜん信じられていない、自分の可能性が見えていない。
周囲の大人が本人以上にこの子は変れるのだと信じることがものすごく大事なんだと思いました。
主人公が初めてやった宿題を出すシーン、頭がくらくらしてボッとなって、折角やった宿題をゴミ箱に捨ててしまう。
ここは猛烈に泣けました。人間、変ろうとしてもそんな簡単にハイってわけにはいかないんですね。
でも、共感者を得られれば、ジリジリと少しずつ変っていく。
悩み苦しみを乗り越える、現在の自分とちがった自分へ変ろうとする過程というのは、子供だけじゃなくて大人も同じことだと思います。

短めのお話ですが、The Cat Mummy もよい作品でした。
時にユーモラスでさらっとした筆致でありながら
家族の死をどう乗り越えるかという重いテーマを考えさせられました。
母親を亡くした主人公の女の子(あー、名前が出てこない)だけでなく、
父も、母の親も、母親の死を乗り越えられていない。悲しみをずっと封印したままでいる。
肉親の死を受け入れるのは身を切られるような辛さだと思うのですが、
でもそれを受容する、寂しいけれどさようならを言う。そこからまた新たな暮らしが始まっていく。
主人公の女の子の猫の死をきっかけに、家族全員が母の死を受容することの大切さに気づき、
本当の意味で母にお別れをいえるようになっていくのがすごくよかったです。

ダールは、これまで読んでいたのは、Boy, The Witches, Matilda, Chocolate Factory。
今回、The Enormous Crocodile, The Magic Finger, Esio Trot を読み、
今、The Giraffe and the Oelly and Me を読んでいるところです。
ダールはね、音がね、あう感じがすごくします。
物語を話している英語の音やリズムがピタッとくる作家とあまりそうでない作家がいて
ダールはたくさんの人がすっと入っていける語り口を持ってる卓越した語り手ではないかと思います。
私にはWilsonも最初からそんな「音があう」タイプの作家でした。
それに較べると、サッカーは物語はすばらしいんですが、音の合い方がいまいち。慣れれば、きっと合ってくる感じもします。
ダールは私的には自伝のBoyが断然お勧め。杏樹さん、ぜひぜひ読んでみてください。
ダールのお母さんって人がホントに立派な人で、亡くなるときのエピソードなんか、
もう、さらっと書いてあるだけに、泣けて泣けて
(ホント私は泣き虫で、感動する本は泣き過ぎで読むのが苦しかったり、そのたんびに鼻をかむので読みが中断してしまうんです)
少年時代のいろんな出来事がのちの作品に生かされているんだなというのがよくわかりますが、
まあ、そういう興味はさておき、単純におもしろい!です。
いろんなことがあってそんなにスゴイ事件じゃないんだけど、ダールが話すとおもしろいんですよ〜ね、これが。

ハリー・ポッターは、以前ある翻訳家の人が、これは前からある、
イギリスの下層階級の子が上流階級の寄宿舎学校に入って最初はいじめられるんだけれど、
だんだん頭角をあらわして行くといった話の焼き直しと書いているのを読んで、
そんなもんかと思ったので読みそびれていました。
あんまりもてはやされると、ちょっと引くほうなので。たぶん本当にいい本ならまたどこかで自分と出合うご縁があるような気がするんです。
話はずれますが、私は高村薫さんがすごく好きで、でも読んだのはデビューされてから大分経ってからです。
読み始めたときは、10冊ぐらい著書があって、読んでいくのがもう楽しみで楽しみで。
阪神の大震災の後、もう暴力的な話は書けないということなので、これまでの作品を最初から再読したりしました。
久々に新刊の『晴子情歌』が出たときはうれしくて、読むのがもったいなくて、我慢してしばらく買わずにいました。
高村さんには作品を量産するような作家には絶対なって欲しくないんです。
何年でも待ちます、じっくり書いてくださいって感じです。
思わず話がずれましたが、ハリー・ポッターは、読んでみたら、予想よりずっとおもしろかったです。
1話目は子どもに付き合ってビデオを見ていたんですが、奇想天外なエピソードが次々と出てくるという感じでまあまあかなといったろころ。
私はファンタジーはあまり読めないたちで、そこらへん杏樹さんとはちがう読み方になると思うんですが。
(杏樹さん、指輪読破、おめでとうございます! 私は日本語も挫折してます。
でも杏樹さんの報告を読んだらせめて翻訳でも読もうかなという気になりました)

実際に本のほうを読んだら映画の印象よりずっと細やかな書き方がされていてよかったです。
まだ11歳なのに、親を亡くして意地悪な親戚に預けられているハリーが何だかかわいそうで、
もう自分はuselessって感じに思っていたのが、実は誰もが知っている有名人。
そのギャップに戸惑ったり、昔の辛い思い出がふっと蘇ったり、顔も見ないで亡くした親への強烈な思慕が描かれていたり、
そういうところが丁寧に書かれていてひきつけられました(そのたんびに泣くので、またティッシュが)
私の場合は、人物造形がしっかりしていて、心理描写が丁寧な作品がいいみたいです。
ハリー・ポッターはファンタジーでもその点がいいんじゃないかと思います。
「ハリー、まだ幼いのに君はなんて勇気があってりっぱなんだ、偉いぞ、ハリー、がんばれ」みたいな感じで楽しんでます。

感想書いたら長くなりました。でも、読んだ本の感想を言える人が身近にあんまりいないんで、
書けるのは楽しい!です。

〉あらためて、100万語通過してよかったですね。
〉これからもHappy Reading!

は〜い、杏樹さんもますますHappy Reading!

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3928. Re: 読んだ本の感想書いてみました

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/7/25(23:26)

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KYOさん、こんにちは。

さっそく本の感想を書いてくれてありがとうございます。

〉児童書は各シリーズ1冊ずつだけというのが多いので、何か教師くさい読み方だなって自分では思ったりします。
〉でも学生に勧めるときは、「こんな感じでおもしろいよ」「きっと好みじゃないかな」とかアドバイスできたので、それはよかったかな。
〉持ってるシリーズ本は今後できるだけ読みたいです。

実は「1巻ビンボー」というコトバがありまして…。KYOさんはまだ生徒に勧めるため、という理由がありますが、単に色々なシリーズの1巻ばかり読んでは別のシリーズの1巻を読む、というふうに1巻ばかり集まってしまうというタドキストがいます。「用語集の広場」のどこかに過去ログがあるはずです。

〉杏樹さんが聞いてくれそうな気がしてました。通過報告に書くと長くなりそうなんで省きました。
〉ここで書いてみますね。

通過報告はいくら長くてもかまいませんよ。特に100万語は今までの総括ということで、長くなる人が多いですから。

ウィルソンは
Sleepovers
Cliffhanger
Take a good Look
Cat Mummy
Dustbin Baby
を読みました。
ウィルソンはかなりシビアでつらいテーマを突きつけてきますね。
特にDustbin Babyは理解力が足りなくて、内容もつらい、読んでる本人も苦しい、という状態になってしまいました。他の本も読んでみたい気はしますが、もっと英語そのものが楽に読めないとつらそうなので、お休みしています。
Cat Mummyはその中でも読みやすかったほうで、母親とネコの死を乗り越えるために苦労した主人公の状況や心情がよく書かれていて、これだけしっかりした内容が詰まっているのに感嘆しました。

〉そういう意味ではサッカーの There's a Boy in the Girls' Bathroom もすばらしかったです。

そうですね。本当にじーんとする本です。

〉非行少年の更生で、「親や教師が子供を信じることが大事」というようなことをよく耳にしますが、
〉そういう子どもたちって、自分で自分のことを変われるとかよくなるとかぜんぜん信じられていない、自分の可能性が見えていない。
〉周囲の大人が本人以上にこの子は変れるのだと信じることがものすごく大事なんだと思いました。

そうですね。カーラに出会えたブラッドリーは幸せだと思います。
サッカーは
Somday Angeline
Dogs don't tell Jokes
The Boy Who Lost His Face
もよかったです。
これぐらいの年の子供の心の動きを丁寧に書くのが本当にうまいです。

〉ダールは、これまで読んでいたのは、Boy, The Witches, Matilda, Chocolate Factory。
〉今回、The Enormous Crocodile, The Magic Finger, Esio Trot を読み、
〉今、The Giraffe and the Oelly and Me を読んでいるところです。
〉ダールはね、音がね、あう感じがすごくします。
〉物語を話している英語の音やリズムがピタッとくる作家とあまりそうでない作家がいて
〉ダールはたくさんの人がすっと入っていける語り口を持ってる卓越した語り手ではないかと思います。

なんとなくわかります。ダールはなんだか調子よく読める感じがします。

〉ダールは私的には自伝のBoyが断然お勧め。杏樹さん、ぜひぜひ読んでみてください。
〉ダールのお母さんって人がホントに立派な人で、亡くなるときのエピソードなんか、
〉もう、さらっと書いてあるだけに、泣けて泣けて
〉(ホント私は泣き虫で、感動する本は泣き過ぎで読むのが苦しかったり、そのたんびに鼻をかむので読みが中断してしまうんです)
〉少年時代のいろんな出来事がのちの作品に生かされているんだなというのがよくわかりますが、
〉まあ、そういう興味はさておき、単純におもしろい!です。
〉いろんなことがあってそんなにスゴイ事件じゃないんだけど、ダールが話すとおもしろいんですよ〜ね、これが。

あ〜おもしろそうですね。実は積読本の中にあるんです。
ダールは読みやすいレベルのものはほとんど読んでしまって、あとは難しそうなので置いてあります。70万語ごろ、やっとレベル3ぐらいの時に「The Witches」を大キリンしたら面白くてそのまま夢中になって読んだので、レベルが高くても読める場合はあると思うのですが。
The Giraffe and the Oelly and Me♪は、楽しくてお気に入りです。
チョコレート工場も好きです。Oompa-Loompaの歌はさっぱりわかりませんでしたが…。KYOさんはわかりますか?

〉ハリー・ポッターは、以前ある翻訳家の人が、これは前からある、
〉イギリスの下層階級の子が上流階級の寄宿舎学校に入って最初はいじめられるんだけれど、
〉だんだん頭角をあらわして行くといった話の焼き直しと書いているのを読んで、
〉そんなもんかと思ったので読みそびれていました。

そういう話を聞いたら、私も読みたくなくなります。
私の場合は「指輪物語」を崇め奉っているディープなファンタジーマニアですので、そういう人種はだいたいハリポタなんて「ただの学園もの」だなどと言ってバカにしてるんです。読んでみたらおもしろいのかもしれませんけれど…。

〉(杏樹さん、指輪読破、おめでとうございます! 私は日本語も挫折してます。
〉でも杏樹さんの報告を読んだらせめて翻訳でも読もうかなという気になりました)

通過報告読んでくださったんですね。ありがとうございます。
それにしても、KYOさんが翻訳で挑戦ですか?
読みにくい本になると、KYOさんでもそうなるんですか?

〉私の場合は、人物造形がしっかりしていて、心理描写が丁寧な作品がいいみたいです。
〉ハリー・ポッターはファンタジーでもその点がいいんじゃないかと思います。
〉「ハリー、まだ幼いのに君はなんて勇気があってりっぱなんだ、偉いぞ、ハリー、がんばれ」みたいな感じで楽しんでます。

人物描写や心理描写がしっかりしているなら、読んでもいいかな、という気がしてきました。

〉感想書いたら長くなりました。でも、読んだ本の感想を言える人が身近にあんまりいないんで、
〉書けるのは楽しい!です。

それではこれからは「タドキストの広場」でどんどん本の感想を書いてください。
身近にいないなら、なおさら掲示板でどんどん本のお話をしましょう。
きっと同じ本を読んだ人、これから読みたいと思った人がレスをつけてくれると思いますので、交流が広がると思います。

それではHappy Reading & Writing!


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3952. Re: 読んだ本の感想書いてみました

お名前: KYO
投稿日: 2004/8/1(09:38)

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杏樹さん、レスをありがとうございます! 
なかなか返事ができなくてスミマセンでした。

〉実は「1巻ビンボー」というコトバがありまして…。KYOさんはまだ生徒に勧めるため、という理由がありますが、単に色々なシリーズの1巻ばかり読んでは別のシリーズの1巻を読む、というふうに1巻ばかり集まってしまうというタドキストがいます。「用語集の広場」のどこかに過去ログがあるはずです。

ぶははは!ですね。シリーズモノはまた読みたいなと自然に思えるものと、数冊買っちゃったけど、これはもういいってモノがあります。
もういいって思ったのに限って、たくさん買ってたりして。

〉ウィルソンはかなりシビアでつらいテーマを突きつけてきますね。
〉特にDustbin Babyは理解力が足りなくて、内容もつらい、読んでる本人も苦しい、という状態になってしまいました。他の本も読んでみたい気はしますが、もっと英語そのものが楽に読めないとつらそうなので、お休みしています。
〉Cat Mummyはその中でも読みやすかったほうで、母親とネコの死を乗り越えるために苦労した主人公の状況や心情がよく書かれていて、これだけしっかりした内容が詰まっているのに感嘆しました。

Dustbin Babyは読みたいなと思いつつまだ読んでいません。
最近読んだ"Vicky Angel"は読み応えがあったんですが、
お話の内容がすごく辛かったので、Dustbin Babyもそうだったらちょっとイヤだな。
Lizzie Zipmouthは比較的短くて読了感もさわやか。お勧めです。
私はこの作品は読んだのではなくテープで聞きましたが、
イギリス英語がきれいできれいで。楽しかった!

〉サッカーは
〉Somday Angeline
〉Dogs don't tell Jokes
〉The Boy Who Lost His Face
〉もよかったです。
〉これぐらいの年の子供の心の動きを丁寧に書くのが本当にうまいです。

サッカーはまだまだ読んでいないのが多いので、これからが楽しみです。

〉ダールは読みやすいレベルのものはほとんど読んでしまって、あとは難しそうなので置いてあります。70万語ごろ、やっとレベル3ぐらいの時に「The Witches」を大キリンしたら面白くてそのまま夢中になって読んだので、レベルが高くても読める場合はあると思うのですが。
〉The Giraffe and the Oelly and Me♪は、楽しくてお気に入りです。
〉チョコレート工場も好きです。Oompa-Loompaの歌はさっぱりわかりませんでしたが…。KYOさんはわかりますか?

わかんなくっていいんじゃないですか〜。歌はときどきおもしろそうなのを声に出して読んでみます。
調子いいー、さすがダール!なんて思って、それでおしまい。でいいと思うんだけどなあ。

〉私の場合は「指輪物語」を崇め奉っているディープなファンタジーマニアですので、そういう人種はだいたいハリポタなんて「ただの学園もの」だなどと言ってバカにしてるんです。読んでみたらおもしろいのかもしれませんけれど…。

「ただの学園もの」だから私にはおもしろく読めたのかもしれないです。
ファンタジーのおもしろさってどういうところにあるんでしょうね。
(こう書くと杏樹さんがファンタージーの魅力についてとうとうと語り始めるかも…)
涼音さんのレスにも書いたのですが、
他人の想像力で構築された世界にそこまで浸るのが私にはこわいのかもしれないです。
だからわりと客観的に見ちゃって、ディテールが書き込んであるなとか
筋立てが巧みだとか、人物の配置がいいとか、そこら辺に目がいく、
そうなるとファンタジーの醍醐味って薄れるような気がしません?

宮部みゆきさんの『ブレイブストーリー』私にはとてもおもしろく読めましたが、
ああいうのはファンタジーにぞっこんの人には邪道なんでしょうか?
現実の世界と想像の世界を行き来しているから、私のようなあまり
ファンタジーを知らない人間でも楽しめるんじゃないかと思ったりしました。
ちょっと古くなりますがエンデの『果てしない物語』は同じような構成だったけれど
こちらはあまりのめりこめなかったです。『モモ』は夢中になれたけど。

〉通過報告読んでくださったんですね。ありがとうございます。
〉それにしても、KYOさんが翻訳で挑戦ですか?
〉読みにくい本になると、KYOさんでもそうなるんですか?

えええっー、そんなに何でも英語で読めるわけないじゃないですか!
私の英語読書歴なんて、いたってささやかなものなんで、
読もうかなって積読状態のペーパバックスがいっぱいあります。
積読本も読める可能性が出てきたんで、多読やってよかった!です。

〉それではこれからは「タドキストの広場」でどんどん本の感想を書いてください。
〉身近にいないなら、なおさら掲示板でどんどん本のお話をしましょう。
〉きっと同じ本を読んだ人、これから読みたいと思った人がレスをつけてくれると思いますので、交流が広がると思います。

〉それではHappy Reading & Writing!

これからは感想も書いていきたいです。杏樹さんもますますHappy Reading!

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3970. ファンタジー話

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/8/5(00:51)

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KYOさん、こんにちは。

お返事を書き終えてほっとしているところでしょうか。

〉Dustbin Babyは読みたいなと思いつつまだ読んでいません。
〉最近読んだ"Vicky Angel"は読み応えがあったんですが、
〉お話の内容がすごく辛かったので、Dustbin Babyもそうだったらちょっとイヤだな。

途中はかなりつらかったですが、最後は感動です。

〉Lizzie Zipmouthは比較的短くて読了感もさわやか。お勧めです。
〉私はこの作品は読んだのではなくテープで聞きましたが、
〉イギリス英語がきれいできれいで。楽しかった!

それなら読んでみたいです。

〉〉私の場合は「指輪物語」を崇め奉っているディープなファンタジーマニアですので、そういう人種はだいたいハリポタなんて「ただの学園もの」だなどと言ってバカにしてるんです。読んでみたらおもしろいのかもしれませんけれど…。

〉「ただの学園もの」だから私にはおもしろく読めたのかもしれないです。
〉ファンタジーのおもしろさってどういうところにあるんでしょうね。
〉(こう書くと杏樹さんがファンタージーの魅力についてとうとうと語り始めるかも…)

なんか、誘われてるような気がするんですが…。
だったらもう、書いてしまいます。

〉涼音さんのレスにも書いたのですが、
〉他人の想像力で構築された世界にそこまで浸るのが私にはこわいのかもしれないです。
〉だからわりと客観的に見ちゃって、ディテールが書き込んであるなとか
〉筋立てが巧みだとか、人物の配置がいいとか、そこら辺に目がいく、
〉そうなるとファンタジーの醍醐味って薄れるような気がしません?

〉宮部みゆきさんの『ブレイブストーリー』私にはとてもおもしろく読めましたが、
〉ああいうのはファンタジーにぞっこんの人には邪道なんでしょうか?
〉現実の世界と想像の世界を行き来しているから、私のようなあまり
〉ファンタジーを知らない人間でも楽しめるんじゃないかと思ったりしました。
〉ちょっと古くなりますがエンデの『果てしない物語』は同じような構成だったけれど
〉こちらはあまりのめりこめなかったです。『モモ』は夢中になれたけど。

ファンタジーでも現実とリンクしているほうが、一般の人には読みやすいようですね。
私の場合は頭がまるっきり空想的に出来ているもので、思い切り現実から離れている方がいいんです。そうなると、「どちらに向いているか」という個人の資質の問題になってくるのですが…。
私はもともと日本文学をほとんど読まないんです。日常とか現実とかに近い話に興味が持てない方で、外国物ばかり読んでいます。ですから多読で英語の本だけでも原語で読める、というのはとってもうれしいことなんです。

でも、ファンタジーでも外国物でも歴史ものでも、シチュエーションが非日常というだけで、人間の感情がきちんと書けてないといい作品にはならないと思います。そういった設定の物語の場合、現実ではありえないような状況が起こるわけですが、その中で登場人物の気持ちにどれだけ読者が共感できるものを表現できるか…。
「指輪物語」なら、フロドが重い使命を負ってつらい困難な旅をします。その使命や旅は現実世界では起こらないようなことです。でもそういった、行く手には絶望しかないような困難な道を歩んでいく気持ちを想像し共感して疑似体験をするのです。

「はてしない物語」はもうひとつだったんですね。私は好きなんですけど…。これは単に異世界に入り込む物語ではなくて、いじめられっ子の主人公が本の世界へ逃げ込んで、その世界を旅して、しかもかなりつらい経験もして、違う自分になって現実へ戻っていく、そこに感動しました。

現実では起こりえない体験をすることがファンタジーのおもしろさ、と言っていいでしょうか。現実の自分が経験することは限られています。違う世界を体験することで、世界が広がるような気がします。

「指輪物語」の場合は、これはもう壮大な世界が作り上げられていて、その世界を追求したくなるようなマニア心をくすぐるようなものになっています。他のファンタジーではいくら異世界を作り上げてもここまでものすごいものはありません。だからこそハマると果てしなくはまっていって、どんどん追求したくなります。そして「指輪」を読んでいるときは「本を読んでいる」ではなくて「中つ国を旅している」という感覚になるんです。ここまで入り込めるかどうか、というところが読めるかどうかにかかわってくるのかもしれません。指輪マニアは「誰でも軽い気持ちで読めるものではない」というところを自慢したいフシがあり、それだけこの本を特別視する傾向があります。もし入り込めないなら無理に読むことはないと思います。
映画はそのあたり、万人に入りやすい形に作り上げています。映画を見て内容を把握したら読めるようになるかもしれません。

〉〉通過報告読んでくださったんですね。ありがとうございます。
〉〉それにしても、KYOさんが翻訳で挑戦ですか?
〉〉読みにくい本になると、KYOさんでもそうなるんですか?

〉えええっー、そんなに何でも英語で読めるわけないじゃないですか!
〉私の英語読書歴なんて、いたってささやかなものなんで、
〉読もうかなって積読状態のペーパバックスがいっぱいあります。
〉積読本も読める可能性が出てきたんで、多読やってよかった!です。

やはりそれは、英語が出来ない人が思い描いてる「マスター幻想」でしたか。
語学に「マスター」はなくて、何ができるか、どこまでできるか、人それぞれ専門や仕事などによって違うということはわかってたはずなんですけれど。つい「英語が出来る人」は何でも出来る人、みたいなイメージを持ってしまうんですよね。英語の本なんてどんどん読んでるんじゃないかと思ってました。多読は指導のためだけではなくて、ご自分がPBを読むのにも役に立つんですね。
ということは、KYOさんも「今まで読めなかった本が多読をしたら読めた」という経験が起こるわけですか?
もしそうならまた報告してほしいと思います。「読めなかった」でなくても、前より楽に読めた、とか理解度が上がったとか、そういうことがあれば聞いてみたいです。多読の効果のデータにもなるでしょうし…。

それではHappy Reading!


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4034. ごめんなさい!見落としていました

お名前: KYO
投稿日: 2004/8/13(11:56)

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杏樹さん、

レスをつけてくださってたんですね! すみません、今頃気づくなんてまったくうっかりです。本当にごめんなさい!

〉なんか、誘われてるような気がするんですが…。
〉だったらもう、書いてしまいます。

誘っておいて、ああ、すみません。書いてくださってどうもありがとう!

〉ファンタジーでも現実とリンクしているほうが、一般の人には読みやすいようですね。
〉私の場合は頭がまるっきり空想的に出来ているもので、思い切り現実から離れている方がいいんです。そうなると、「どちらに向いているか」という個人の資質の問題になってくるのですが…。

そうなんです。まったく別の世界ってなかなか入り込めないんです。
まったく別の世界にいる人たちって、ものの見方もずいぶんと違うんじゃないかと思うんですが、
作者の別世界を構築する力が弱いと、結局、舞台がちょっと違っても
現代の日本人の考えてることといっしょじゃないか!とスッと気持ちがさめるんです。
現実とリンクしている場合は、考え方が現実の人間と似ててもたぶん許せるんですね。 

〉私はもともと日本文学をほとんど読まないんです。日常とか現実とかに近い話に興味が持てない方で、外国物ばかり読んでいます。ですから多読で英語の本だけでも原語で読める、というのはとってもうれしいことなんです。

日本のものに興味がもてないって、私もそういう時期があったんですけれど、
(かなり若い時期なんで杏樹さんと比較するのは変かも)
今は日本のものの方がいいかなと思います。
たぶん翻訳だと、翻訳の荒さみたいのが目についてしまうことがあるから。
多読をやって前よりも原書が近くなったのはうれしいですよね!

〉でも、ファンタジーでも外国物でも歴史ものでも、シチュエーションが非日常というだけで、人間の感情がきちんと書けてないといい作品にはならないと思います。そういった設定の物語の場合、現実ではありえないような状況が起こるわけですが、その中で登場人物の気持ちにどれだけ読者が共感できるものを表現できるか…。
〉「指輪物語」なら、フロドが重い使命を負ってつらい困難な旅をします。その使命や旅は現実世界では起こらないようなことです。でもそういった、行く手には絶望しかないような困難な道を歩んでいく気持ちを想像し共感して疑似体験をするのです。

最近は人物が総体としてちゃんとリアリティをもって描けているかどうかが、
自分にとって読んでおもしろいかの一番判断の基準になっている感じがします。
そういうのがきっちり書けているのを自分では「人物がたってる」って呼んでるんですが、
これは我が家でしか通用しない表現かな。
子供が「読んでみて」という本を試して、「ストーリーはなかなかいいんだけどね、人物がたってない」と評したりしてます。

〉「はてしない物語」はもうひとつだったんですね。私は好きなんですけど…。これは単に異世界に入り込む物語ではなくて、いじめられっ子の主人公が本の世界へ逃げ込んで、その世界を旅して、しかもかなりつらい経験もして、違う自分になって現実へ戻っていく、そこに感動しました。

「はてしない物語」を読んだのは20代も半ばになってからで、そこにまず無理があるかなという気がします。
もっと若い時期に読めば違っていたでしょう。
記憶が曖昧なんですが、いじめられてる主人公の気持ちにどうも寄り添えなかった感があります。
宮部さんの『ブレイブストーリー』の少年の気持ちにはもう痛いほど共感できたんですが。
そこらへん、日本のものと外国のものでは共感の度合いに差を感じるのかもしれません。

〉現実では起こりえない体験をすることがファンタジーのおもしろさ、と言っていいでしょうか。現実の自分が経験することは限られています。違う世界を体験することで、世界が広がるような気がします。

〉「指輪物語」の場合は、これはもう壮大な世界が作り上げられていて、その世界を追求したくなるようなマニア心をくすぐるようなものになっています。他のファンタジーではいくら異世界を作り上げてもここまでものすごいものはありません。だからこそハマると果てしなくはまっていって、どんどん追求したくなります。そして「指輪」を読んでいるときは「本を読んでいる」ではなくて「中つ国を旅している」という感覚になるんです。ここまで入り込めるかどうか、というところが読めるかどうかにかかわってくるのかもしれません。指輪マニアは「誰でも軽い気持ちで読めるものではない」というところを自慢したいフシがあり、それだけこの本を特別視する傾向があります。もし入り込めないなら無理に読むことはないと思います。
〉映画はそのあたり、万人に入りやすい形に作り上げています。映画を見て内容を把握したら読めるようになるかもしれません。

映画はビデオでちょっと見ました。途中でつい居眠りをしてしまい……。
はは、単純に向かないってことなのかなあ。
ストーリーがわかるとかえっておもしろく読めない質なので見ないほうが正解かもしれません。
翻訳を引っ張り出してみましたが、第1部しか手元なく、文庫で9冊かあと思ったらちょっと気持ちがなえました。
評論社の翻訳はデスマス調なのがどうも違和感が。
あ、それなら、原作に思い切ってアタックすればいいんですよね!

〉語学に「マスター」はなくて、何ができるか、どこまでできるか、人それぞれ専門や仕事などによって違うということはわかってたはずなんですけれど。つい「英語が出来る人」は何でも出来る人、みたいなイメージを持ってしまうんですよね。英語の本なんてどんどん読んでるんじゃないかと思ってました。多読は指導のためだけではなくて、ご自分がPBを読むのにも役に立つんですね。

杏樹さんから、こういうふうに言われるとは思ってなかったです。
そういう気持ちがよくわかっていらっしゃると思ってたから。
最近は「できなくて当たり前じゃん」という居直りが強くなってるような気がします。

〉ということは、KYOさんも「今まで読めなかった本が多読をしたら読めた」という経験が起こるわけですか?

「あ、こりゃ難しいや」とこれまで中途放棄した本が幾つか浮かびます。
長いヤツはある程度まとまった読書時間がとれないと、ちょっと読み始めても続かなかったりすることも多かったです。
英語のほうが、やっぱり物語の中に入り込むにも、作者の語りに馴染むのにもまだまだ時間がかかるんですね。

〉もしそうならまた報告してほしいと思います。「読めなかった」でなくても、前より楽に読めた、とか理解度が上がったとか、そういうことがあれば聞いてみたいです。多読の効果のデータにもなるでしょうし…。

はあい、そうしたいと思います。でもいつのことかなあ。
多読用の本を読んでいると楽しいし、無理に背伸びしなくても
英語と肩の力を抜いてつきあってるなあって感じが最近していて、
これっていい形じゃないかしらんと本人としては思ってます。

杏樹さん、レスを本当にありがとうございました! 
指輪、英語ならどうかちょっと試してみたいです。


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4049. いえ、いえ

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/8/15(23:39)

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KYOさん、こんにちは。

〉レスをつけてくださってたんですね! すみません、今頃気づくなんてまったくうっかりです。本当にごめんなさい!

いいえ〜〜。下の方に沈んでいってるので、気がつかないかなと思っていました。気がついてくださってうれしいです。

〉そうなんです。まったく別の世界ってなかなか入り込めないんです。
〉まったく別の世界にいる人たちって、ものの見方もずいぶんと違うんじゃないかと思うんですが、
〉作者の別世界を構築する力が弱いと、結局、舞台がちょっと違っても
〉現代の日本人の考えてることといっしょじゃないか!とスッと気持ちがさめるんです。
〉現実とリンクしている場合は、考え方が現実の人間と似ててもたぶん許せるんですね。

やはりそれは個人の資質とか好みの問題になってくるようです。私は「別世界」はいくら現実と接点のない世界でも人間の感情は基本的に変わらないと思います。だからこそ自分がそこにいたら、その立場だったら、と思いながら入り込んでいけるのかもしれません。 

〉〉私はもともと日本文学をほとんど読まないんです。日常とか現実とかに近い話に興味が持てない方で、外国物ばかり読んでいます。ですから多読で英語の本だけでも原語で読める、というのはとってもうれしいことなんです。

〉日本のものに興味がもてないって、私もそういう時期があったんですけれど、
〉(かなり若い時期なんで杏樹さんと比較するのは変かも)
〉今は日本のものの方がいいかなと思います。
〉たぶん翻訳だと、翻訳の荒さみたいのが目についてしまうことがあるから。
〉多読をやって前よりも原書が近くなったのはうれしいですよね!

翻訳ものは苦手、という人が時々いますけど、文章が不自然とか読みにくいとか言います。

〉最近は人物が総体としてちゃんとリアリティをもって描けているかどうかが、
〉自分にとって読んでおもしろいかの一番判断の基準になっている感じがします。
〉そういうのがきっちり書けているのを自分では「人物がたってる」って呼んでるんですが、
〉これは我が家でしか通用しない表現かな。
〉子供が「読んでみて」という本を試して、「ストーリーはなかなかいいんだけどね、人物がたってない」と評したりしてます。

〉「はてしない物語」を読んだのは20代も半ばになってからで、そこにまず無理があるかなという気がします。
〉もっと若い時期に読めば違っていたでしょう。
〉記憶が曖昧なんですが、いじめられてる主人公の気持ちにどうも寄り添えなかった感があります。
〉宮部さんの『ブレイブストーリー』の少年の気持ちにはもう痛いほど共感できたんですが。
〉そこらへん、日本のものと外国のものでは共感の度合いに差を感じるのかもしれません。

そうなんですか。私も大人になってから読んだんですが、私にはいじめられて本の世界に逃げ込んでいる、というシチュエーションがとても共感を覚えたもので。しかも主人公が単に被害者として書かれているのではなく、別世界で自分の内面に対峙するのに感動しました。

〉映画はビデオでちょっと見ました。途中でつい居眠りをしてしまい……。
〉はは、単純に向かないってことなのかなあ。
〉ストーリーがわかるとかえっておもしろく読めない質なので見ないほうが正解かもしれません。
〉翻訳を引っ張り出してみましたが、第1部しか手元なく、文庫で9冊かあと思ったらちょっと気持ちがなえました。
〉評論社の翻訳はデスマス調なのがどうも違和感が。
〉あ、それなら、原作に思い切ってアタックすればいいんですよね!

「指輪物語」の前編に当たる「ホビット」が岩波少年文庫で、児童書として出ているので「ですます」調になり、「指輪」もそれを踏襲したのではないかと思います。昔話を語っている、という感覚になればそれほど変でもないと思うのですが。でも向いてないものは無理して読むことはないですよ。

〉〉語学に「マスター」はなくて、何ができるか、どこまでできるか、人それぞれ専門や仕事などによって違うということはわかってたはずなんですけれど。つい「英語が出来る人」は何でも出来る人、みたいなイメージを持ってしまうんですよね。英語の本なんてどんどん読んでるんじゃないかと思ってました。多読は指導のためだけではなくて、ご自分がPBを読むのにも役に立つんですね。

〉杏樹さんから、こういうふうに言われるとは思ってなかったです。
〉そういう気持ちがよくわかっていらっしゃると思ってたから。
〉最近は「できなくて当たり前じゃん」という居直りが強くなってるような気がします。

すみません。KYOさんは本を読むのがお好きで、翻訳の仕事もしてらっしゃるので「読む」方面は得意ではないかと思いましたので。

〉〉ということは、KYOさんも「今まで読めなかった本が多読をしたら読めた」という経験が起こるわけですか?

〉「あ、こりゃ難しいや」とこれまで中途放棄した本が幾つか浮かびます。
〉長いヤツはある程度まとまった読書時間がとれないと、ちょっと読み始めても続かなかったりすることも多かったです。
〉英語のほうが、やっぱり物語の中に入り込むにも、作者の語りに馴染むのにもまだまだ時間がかかるんですね。

〉〉もしそうならまた報告してほしいと思います。「読めなかった」でなくても、前より楽に読めた、とか理解度が上がったとか、そういうことがあれば聞いてみたいです。多読の効果のデータにもなるでしょうし…。

〉はあい、そうしたいと思います。でもいつのことかなあ。
〉多読用の本を読んでいると楽しいし、無理に背伸びしなくても
〉英語と肩の力を抜いてつきあってるなあって感じが最近していて、
〉これっていい形じゃないかしらんと本人としては思ってます。

そういう気持ちを少しずつでも報告してもらえたらうれしいです。レポートとしてまとめるようなきっちりしたものではなくても、おりおりの感想でいいですから。
KYOさんはどれだけ勉強したか本にも書いてらっしゃって、英語の先生もしていて、とにかく「英語がとても出来る人」と思われて、自分のためではなく教えるために多読をしているとか、教えるためにデータを集めているとか思われがちです。私がKYOさんなら何でも読めるように感じてしまったのもそのためです。
もともとPBを読んでいたような人も、やさしい本をたくさん読んだら理解度が上がったという報告もあります。もともと英語のレベルの高い人が多読を進めながらどう感じているか、自分にとってどんな変化があったか、そういうところをもっとお聞きしたいと思います。客観的なレポートよりも個人的な感想で。

〉杏樹さん、レスを本当にありがとうございました! 
〉指輪、英語ならどうかちょっと試してみたいです。

まず「ホビット」から試してみるのはいかがでしょう?こちらを先に読んでおいた方が「指輪物語」の世界に入りやすくなると思います。

それではHappy Reading!


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