[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/11/23(23:40)]
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お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/7/19(15:27)
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多読を始めた時に、こんな「報告」を書くことを想定しておりませんでしたので、記録自体が不備だったり、ここでのみなさんの報告のやり方の「仕様」にあってなかったりしてますが、まぁ、だいたいこんな感じ…というごくごくアバウトな報告をいたしたいと思います。
長文です。
○多読を始めたキッカケ
「ときどき」の方にも書きましたが、仕事絡みです。職場に新しく出来た部署で英語教育サーヴィスを提供することになり、その際、多読のコースを取り入れることになりました。私は直接の関係者ではないのですが、その話が出た時に「お客さまにお出しする前に自分でもやってみるか」と思ったのがキッカケです。
ただ、正直に言えば、初めて「多読」というメソッドの話を聞いた時には、「なんかな〜」という思いでした。(>酒井先生 すみません)まずは、GRを読むということに抵抗がありました。特に、リトールド物を読むことにとても抵抗がありました。
次の「英語と私」の項目でも詳しく書きますが、私はその時点で「一応」PBは読めました。ただし、まさに「一冊読むと疲れてしまう」という感じでした。また、すでにPBのみでも軽く100万語は読んでいるはずなのに、ちっとも楽にPBが読めない…なのに、なんでGRを読んで、PBが読めるようになるのか!という思いもありました。
私は仕事でも英語を読む必要があり、量だけは「それなりに」は読んでいるはずなんです。しかし、その割には、英語について不完全燃焼感が強いんですよね。「見たことある」単語はいっぱいあるのに、それらがちっとも「身についていかない」んです。
で、その多読のコースを提供するかどうかの話し合いの時に、英語教育の専門家に、「読んでる割に上達しないのは自分の力以上の物ばっか読んでるからですかねぇ」と聞くと、「そうです!」ときっぱり言われ、じゃ、簡単な物から読んだろかい!という気持ちになったのでありました。
○ 英語と私
英語とのつきあいはけっこう長いし、英語はずっと好きでした。
最初は幼稚園の時。近くに英語教室が出来てそこで、「お遊び」的に習ってました。でも、先生の結婚で教室が閉鎖。
次に英語に出会ったのは小学校4年生の時。近くに出来たバプティスト派の教会で、信者の大学生がボランティアで小学生に無料で英語を教えてくれました。日曜学校への出席が英語のクラス参加の条件でした。英語コンテストなんてのもあって、そういう時はネイティブの人が審査員に来てくれました。
しばらくして、ネイティブの先生の開く英語教室に通うようになりました。とは言え、先生は奥様が日本人で日本語が堪能だったし、結局は中学校の「学校英語」を習っていたんですが。ここには中学3年まで通いました。
高校は進学校で、英語はかなりのスピードで勉強させられました。教科書以外にもサイドリーダーの時間があって、精読ではあったけど量も読まされました。チャーチルの自伝の一部とか、けっこう難しい物も読みました。とにかく、いっぱい「お勉強」しました。私の英語は「構文がしっかりしている」と言われますが、それは、この時の英語教育のおかげだと思います。
大学時代は、そんなに熱心に英語の勉強はしませんでしたが、大学院に進学することにしたので、ふたたび「受験勉強」を。そして、大学院に進学してしばらくして英会話学校にも通いました。英会話学校はその後もかなりの間通い続け、現在も超細々ですが、個人レッスンを取っています。
職場から海外研修の機会を与えられ、2年間イギリスに留学しました。その際、「留学前英語講座」という、留学生向けのコースにも参加しています。MPhilというコースに属しており、5000万語くらいのエッセイを書いて学位を取りました。
…と、こうやって書くと、すっごく英語が出来る人みたいですが、実際には、仕事の英語を読むのも(>まあ、仕事の物は日本語でもけっこう苦労するけど)、気晴らしに読むPBですら、「すいすい」とは行かないのが現状でしたし、それは今も同じ。
話す方も、国際コンファレンスなんかに参加したりはするけど「全部分かる」という訳にはいかない。職場で外国人を招聘してのセミナーなんかがあって司会させられることもあるけど、実は「ごまかして」やってます。
それでも自分では「上級者のはしっこ」くらいにはいるかと思っていたのに(>たいていの日本の英会話学校では、合うクラスがなくて個人レッスンになってしまいます)英語を読む速度を計ってみると、PGR0を4分では読めない!
振り返ってみるに、私はいつも「自分の力より上」の物ばかり読んできた、ということを、酒井先生の本を読んで思いました。そして、それが私の英語の「足腰」を弱くしている…とも。
なので、とにかく、「自分の手にあまらない」ものを地道に読んでみよう、と思ったのでした。
○ やってみて
始めてみたら、色々な発見がありました。
第一に、易しいものを読む効用。PBを読んでいると、1ページに分からない単語が数語はあります。1ページに数語あると、その場で意味を推測できても、自分のボキャブラリーになっていきません。でも、GRの1とか2だと、分からない単語は1冊に1語あるかないか…。そういう中で意味を推測し、それが「当たってた!」という実感を持った単語って、記憶に定着して行く感じがします。
ただし、ICRのシリーズなどの子ども向けの本は、かえって簡単なレベルのものほど、分からない単語が多かったりします。
第二に、GRが読み物として質が高く、面白いということ。ただし、私の場合はペンギンは今一つ肌に合わない。ただし、レベル0のものは、オクスフォードのものよりペンギンの方が読みやすい。
そして、名作のリライトなんかも、とても良く出来ている。当初、「やっぱり原作で読みたい」とか「GRで読むよりは翻訳で」な〜んて、生意気なこと思っていたんですが、まぁ、これも「ときどき」に書きましたが「読まぬ古典より読むGR」ですね。
第三に、第二とも関連するけれど、たとえばOBW1のように、語彙としてはわずか400語しか使わなくても、かなり複雑なことが、とても自然でスッキリした英語で語れる、ということ。これは、英語で「書く」ことも仕事の中に含まれる私にとって、大きな発見でした。「こなれた」英語で、自分自身に内容がよく「こなれて」いれば、語彙が少なくても、決して短調でなく、格調ある英語が書けるということ…。
第四に、SSSのHPに遊びに来るようになって、「みんなで勉強」ということの楽しさとパワフルさというのを感じました。ネットの力はすごいです。ここに来なければ、きっと手に取ることがなかった本(>キャプションだけ読んでいると食指が動かなかった本)…でも、読んでみたらとても面白かった本というのにも何冊か出会いました。そういう意味で「自分の幅」も広がっていく。
そして最後に、最も重要なこと、それは多読が楽しい!ということ。何といっても、これが一番の発見だったかも。私の読書はハッキリ言って、仕事からの「逃避」であることが多く、その際、GRは、日本語の本よりもピッタリだったりもします。OBW2くらいまでなら、なにしろ話が短いから、日本語の文庫本を読むよりずっと短い時間で気分転換になるし、かなり質が高くしかもストーリー展開も分かりやすいので、これまた日本語の文庫本を読むよりもずっとスッキリと気分転換が出来る。
…という訳で、すっかり多読にはまってしまいました。
○ とってもおおざっぱに読んだ物のレベル別冊数
なんか計算が合わないんだけど、ま、それはおいといて、だいたいこんな感じという程度にお考え下さい。
レベル0 GR11 児童書 21 計32冊
レベル1 GR31 児童書 7 計38冊
レベル2 GR25 児童書 8 計33冊
レベル3 GR16 児童書 4 計10冊
レベル4 GR11 児童書 0 計11冊
レベル5 GR3 児童書1 計4冊
レベル6 GR1 児童書0 計1冊
あとPBが2冊、レベルが不明な児童書1冊で、132冊。ちょっと抜けてるのがあるけど、だいたいこんな感じです。
○これから
多読は楽しいので、今後とも続けるつもりです。「100万語」は、先の「見通し」なしに、「とりあえず」始めてしまったのですが、「200万語」は、多少「見通し」を持って、記録なんかも、「200万語通過しました!」の時には楽に記録が書けるよう、どなたかが推賞されていた、エクセルを使っての記録も取るようにしました。
「100万語」の時は途中で6万語も計算間違いしているのを発見して、かなりガックリきてスピードが落ちてしまったこともあったので…。ま、計算ミスの多い私なので、実は100万語も「本当に」通過してるんだか、100%の自信を持っては、「通過しました!」と言い切れないところがあったりはするのだけど。
「200万語」については、SSSの提唱する方法に沿って…という部分と、自分の気の向くままに…という部分と、2本立てでやっていこうと思っています。
みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。
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お名前: bigfoot
投稿日: 2004/7/19(16:58)
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ウルトラQの母さん、初めまして。bigfootと申します。御報告ありがとうございます。英語でない科目を教えている大学教員です。初めは自分の受け持ちの学生と何より「自分」の救済事業として去年の9月に始めた多読でしたが、大学全体に広げるべきとの感が強くなり、浅学非才の身でかつ縄張り外のことではありましたが、平時にはとても出来ないこともして何とか採用に向けて糸口をつかむことができました。これは大学全体が既に走っているため、私如きでもわずかに横へ力を加えるだけで、ベクトル合成の法則で、方向転換できるためでしょう。もちろん完全に静止している物体をある方向に動かす困難さには、比べようもありません。
しかし、SSS多読方式は英語の苦手な人のためという予断あるいは未練は、根強いものがあります。あるいは、1千語レベルから開始で十分だという。自分は難しい本で多読をした。でも学生には無理だ等等。ウルトラQの母さんにしてレベル0を32冊と言う事実はデータ以上に強力な説得力があります。今後、引き合いに出させていただくことを御許し下さい。
私は剣道をクラブ活動でしていたことがありました。試合はまるで弱かったのですが、古人の教えを少し齧りました。剣道をした者なら誰でも知っていることですが、「残心(ざんしん)」という言葉があります。打つべきときは心を残さず思い切って打て、打って出たらどうなるだろうと迷ったりするな。思い切り打てば、コップの水をいっぺんに捨てても水がわずかに残るように心も残ると言う事だったかと思います。どうか全国の英語の教師の方々が、多読を返り見て欲しいものだと願います。
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お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/7/19(22:49)
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>bigfootさん
レスありがとうございます。ちなみに、私は「小足」です。
大学の先生でいらっしゃるのですね。多読、パワフルですよね。bigfottさんの大学の学生さんにも楽しんでいただけるといいですね。
〉しかし、SSS多読方式は英語の苦手な人のためという予断あるいは未練は、根強いものがあります。あるいは、1千語レベルから開始で十分だという。自分は難しい本で多読をした。でも学生には無理だ等等。ウルトラQの母さんにしてレベル0を32冊と言う事実はデータ以上に強力な説得力があります。今後、引き合いに出させていただくことを御許し下さい。
→私でお役に立つなら、どうぞ引き合いに出してくださいませ。
私自身も、英会話学校の教師から「何もそこまでレベルを下げて読む必要はない」と言われておりますし、英語教育の専門家でもある同僚からも、「君の場合は、もっとチャレンジングなものを読まなければいけない」とか言われたりはしてるんです。
でも、自分の「実感」としては、レベル0〜2あたりを沢山読んだら、レベル4〜5あたりを読んだ時の「楽さ」が違っていているという「実感」があります。
だから、もう少し自分自身を素材に「実験」してみようと思っています。
〉私は剣道をクラブ活動でしていたことがありました。
→まぁ! 実は私も剣道やってたんですよ。剣道3段だったりはします。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬あれ」でしたっけ、剣道では「捨て身」が大切ですよね。よぉっし!私も捨て身で多読をするぞ!
論文の方なんですが、すみません。5万語の間違いです。なんだって5000万なんていうとんでもない間違いをしたんだか…。
書く方も5万じゃなくて、100万語くらい書けばうまくなるかな?
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ウルトラQの母さん、早起きbigfootです。
タイトルに使ってしまい、御免なさい。以後注意します。それと、こちら剣道2段で、お見それしました。暑さに免じてお許しを。太陽が悪いんです。
でも、初めは半信半疑だったけれど、レベル0から読んで効果を実感したと言う御報告の重要さは変わらないと思います。東大英文科の教授が、退官前に結局自分は英会話がぴんとこなかったと岩波新書(日本語との構文比較)で告白され、NHKラジオ英会話の講師だった東後先生も、自分は英会話が分からなかったので、やり直すと本で宣言されてから10年はたっているんですよね。ぺらぺらの先生と言われていても、客の英米人を疲れさせない人はまれのように思います。こちらはそれ以前ですが。
では、Happy Reading!
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お名前: tribird http://members.at.infoseek.co.jp/tribird9/
投稿日: 2004/7/19(22:37)
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はじめまして、ウルトラQの母さん。tribirdです。
今までウルトラQの母さんの報告は、ツリーに
圧倒され読む事ができませんでした(ハハハ ^^;)
(苦情ではないので誤解の無きよう、、)
(最近はロムというよりただクリックしてるだけのものが多いですが ^^;)
今回、ウルトラQの母さんの報告を始めて読んで改めて易しいものを
いっぱい読んでいこうと思いました。報告ありがとうございます。
では、シュワッチ!
ではなくて、、ズンズンズンズン、ズンズンズンズン!かな?
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>tribirdさん
はじめまして。レスありがとうございます。
〉今までウルトラQの母さんの報告は、ツリーに
〉圧倒され読む事ができませんでした(ハハハ ^^;)
〉(苦情ではないので誤解の無きよう、、)
→そうですよね〜。あの報告、「後追い」でやってるもんだから。「200万語」はその時々に報告していけるようにしたいと思います。
〉今回、ウルトラQの母さんの報告を始めて読んで改めて易しいものを
〉いっぱい読んでいこうと思いました。
→私の経験が他の方の励ましになるなんて、多読、後発出発者としてすごくうれしいです。
私自身も「200万語」ではレベル4〜6の物を増やしつつも、レベル0〜2ももっともっと読んで行きたいと思っているんです。
〉では、シュワッチ!
〉ではなくて、、ズンズンズンズン、ズンズンズンズン!かな?
→うふふ。そうですね。回回回(>うずまきのつもり)
今後ともよろしくお願いします。
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お名前: 日向
投稿日: 2004/7/20(10:45)
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ウルトラQの母さん、こんにちは! 日向です!
〉 多読を始めた時に、こんな「報告」を書くことを想定しておりませんでしたので、記録自体が不備だったり、ここでのみなさんの報告のやり方の「仕様」にあってなかったりしてますが、まぁ、だいたいこんな感じ…というごくごくアバウトな報告をいたしたいと思います。
〉 長文です。
〉○多読を始めたキッカケ
チョキチョキ…
〉 ただ、正直に言えば、初めて「多読」というメソッドの話を聞いた時には、「なんかな〜」という思いでした。(>酒井先生 すみません)まずは、GRを読むということに抵抗がありました。特に、リトールド物を読むことにとても抵抗がありました。
リトールド物や絵本をたくさん読む…というのは、ホント言うと私も最初、抵抗がありました。今では、納得できますね…(笑)
〉 次の「英語と私」の項目でも詳しく書きますが、私はその時点で「一応」PBは読めました。ただし、まさに「一冊読むと疲れてしまう」という感じでした。また、すでにPBのみでも軽く100万語は読んでいるはずなのに、ちっとも楽にPBが読めない…なのに、なんでGRを読んで、PBが読めるようになるのか!という思いもありました。
うおおっ PBが読めてたんですねーっ す、すごいですっ
〉 私は仕事でも英語を読む必要があり、量だけは「それなりに」は読んでいるはずなんです。しかし、その割には、英語について不完全燃焼感が強いんですよね。「見たことある」単語はいっぱいあるのに、それらがちっとも「身についていかない」んです。
〉 で、その多読のコースを提供するかどうかの話し合いの時に、英語教育の専門家に、「読んでる割に上達しないのは自分の力以上の物ばっか読んでるからですかねぇ」と聞くと、「そうです!」ときっぱり言われ、じゃ、簡単な物から読んだろかい!という気持ちになったのでありました。
結局は、幼い頃、自分が日本語の本を読めるようになったのと同じ道のりなんですよね、多読って。
〉○ 英語と私
〉英語とのつきあいはけっこう長いし、英語はずっと好きでした。
チョキチョキ…
すご〜く、うらやましい環境ですね… 私の周りは、ウンチク系英語好き人=母親だったため、悲しいくらい文法を突付かれました。いや〜、あの時、素直に母親に従ってなくて良かった!(?)
〉…と、こうやって書くと、すっごく英語が出来る人みたいですが、実際には、仕事の英語を読むのも(>まあ、仕事の物は日本語でもけっこう苦労するけど)、気晴らしに読むPBですら、「すいすい」とは行かないのが現状でしたし、それは今も同じ。
〉 話す方も、国際コンファレンスなんかに参加したりはするけど「全部分かる」という訳にはいかない。職場で外国人を招聘してのセミナーなんかがあって司会させられることもあるけど、実は「ごまかして」やってます。
〉
〉 それでも自分では「上級者のはしっこ」くらいにはいるかと思っていたのに(>たいていの日本の英会話学校では、合うクラスがなくて個人レッスンになってしまいます)英語を読む速度を計ってみると、PGR0を4分では読めない!
〉 振り返ってみるに、私はいつも「自分の力より上」の物ばかり読んできた、ということを、酒井先生の本を読んで思いました。そして、それが私の英語の「足腰」を弱くしている…とも。
〉 なので、とにかく、「自分の手にあまらない」ものを地道に読んでみよう、と思ったのでした。
そうですね。日本語では無意識にやっていることなのに、英語だとなかなか…
〉○ やってみて
〉始めてみたら、色々な発見がありました。
〉 第一に、易しいものを読む効用。PBを読んでいると、1ページに分からない単語が数語はあります。1ページに数語あると、その場で意味を推測できても、自分のボキャブラリーになっていきません。でも、GRの1とか2だと、分からない単語は1冊に1語あるかないか…。そういう中で意味を推測し、それが「当たってた!」という実感を持った単語って、記憶に定着して行く感じがします。
〉 ただし、ICRのシリーズなどの子ども向けの本は、かえって簡単なレベルのものほど、分からない単語が多かったりします。
私も最初、絵本が読めませんでしたーっ 薄い本なのに知らない単語はバカスカあるは、単語自体に実感がないから、生きた文章が体内に入ってこない=さっぱり分からないはで、レベル2を読んでいるときにショックを受けました。今ではそんなショックは日常茶飯事なもので、ショックがショックでなくなりました。
多読って、続けるとこ〜んな効果もあるんですねぇ。言語ショックに対する耐性…ですか(笑)
〉 第二に、GRが読み物として質が高く、面白いということ。ただし、私の場合はペンギンは今一つ肌に合わない。ただし、レベル0のものは、オクスフォードのものよりペンギンの方が読みやすい。
〉 そして、名作のリライトなんかも、とても良く出来ている。当初、「やっぱり原作で読みたい」とか「GRで読むよりは翻訳で」な〜んて、生意気なこと思っていたんですが、まぁ、これも「ときどき」に書きましたが「読まぬ古典より読むGR」ですね。
本当に! ありがたい限りですね♪
〉 第三に、第二とも関連するけれど、たとえばOBW1のように、語彙としてはわずか400語しか使わなくても、かなり複雑なことが、とても自然でスッキリした英語で語れる、ということ。これは、英語で「書く」ことも仕事の中に含まれる私にとって、大きな発見でした。「こなれた」英語で、自分自身に内容がよく「こなれて」いれば、語彙が少なくても、決して短調でなく、格調ある英語が書けるということ…。
日本語の文章修行の本でも、これは結構重要だと書かれてありました。やさしい文章で、分かりやすく書くことはとても難しいが、読者にやさしい本が書ける、と。私が思うに、やさしい文章=難しい語彙が出てこない文章だと、ダイレクトに読者の感情を揺さぶれるのではないかなぁ…なんて。
〉 第四に、SSSのHPに遊びに来るようになって、「みんなで勉強」ということの楽しさとパワフルさというのを感じました。ネットの力はすごいです。ここに来なければ、きっと手に取ることがなかった本(>キャプションだけ読んでいると食指が動かなかった本)…でも、読んでみたらとても面白かった本というのにも何冊か出会いました。そういう意味で「自分の幅」も広がっていく。
とーっても同感ですっ! 掲示板と書評は、元気と視野の広さをもらえます!
〉 そして最後に、最も重要なこと、それは多読が楽しい!ということ。何といっても、これが一番の発見だったかも。私の読書はハッキリ言って、仕事からの「逃避」であることが多く、その際、GRは、日本語の本よりもピッタリだったりもします。OBW2くらいまでなら、なにしろ話が短いから、日本語の文庫本を読むよりずっと短い時間で気分転換になるし、かなり質が高くしかもストーリー展開も分かりやすいので、これまた日本語の文庫本を読むよりもずっとスッキリと気分転換が出来る。
〉 …という訳で、すっかり多読にはまってしまいました。
パチパチパチ〜♪ やりましたねーっ
〉○ とってもおおざっぱに読んだ物のレベル別冊数
〉 なんか計算が合わないんだけど、ま、それはおいといて、だいたいこんな感じという程度にお考え下さい。
〉 レベル0 GR11 児童書 21 計32冊
〉 レベル1 GR31 児童書 7 計38冊
〉 レベル2 GR25 児童書 8 計33冊
〉 レベル3 GR16 児童書 4 計10冊
〉 レベル4 GR11 児童書 0 計11冊
〉レベル5 GR3 児童書1 計4冊
〉レベル6 GR1 児童書0 計1冊
〉あとPBが2冊、レベルが不明な児童書1冊で、132冊。ちょっと抜けてるのがあるけど、だいたいこんな感じです。
〉
〉○これから
〉 多読は楽しいので、今後とも続けるつもりです。「100万語」は、先の「見通し」なしに、「とりあえず」始めてしまったのですが、「200万語」は、多少「見通し」を持って、記録なんかも、「200万語通過しました!」の時には楽に記録が書けるよう、どなたかが推賞されていた、エクセルを使っての記録も取るようにしました。
〉 「100万語」の時は途中で6万語も計算間違いしているのを発見して、かなりガックリきてスピードが落ちてしまったこともあったので…。ま、計算ミスの多い私なので、実は100万語も「本当に」通過してるんだか、100%の自信を持っては、「通過しました!」と言い切れないところがあったりはするのだけど。
〉 「200万語」については、SSSの提唱する方法に沿って…という部分と、自分の気の向くままに…という部分と、2本立てでやっていこうと思っています。
好きなようにやっていけるのが、SSSですもんね♪
〉 みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。
こちらこそ、よろしくお願いします!
そして、Happy Readingで♪
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日向さん
レスありがとう。
日向さんには色々お世話になりました。
自分では何度も本屋で手に取ってみながら、読んでみる気にならなかったThe Year of Sharingを、日向さんの推薦文を読んで読みたくなって読んでみて、「自分のカン」というのが案外あてにならないもので、自分で自分の興味に「制限」かけてるっていうことがあるんだなぁ…って思いました。そして、こうやって情報交換することの素晴らしさを学んだのでした。
ありがとうございました。
音楽談義が出来たのもとても楽しかったです。
〉リトールド物や絵本をたくさん読む…というのは、ホント言うと私も最初、抵抗がありました。今では、納得できますね…(笑)
→おぉ、やっぱり? 私達けっこう似てるよね。
〉うおおっ PBが読めてたんですねーっ す、すごいですっ
→「一応」です。あくまでも。
つらつら振り帰ると、でも、ある種の「多読」を私はずっとしてきたのかも。高校時代の友達で、英語教育の充実した大学に進んだ人から、「とにかくPBを1冊読み通すというのを重ねるのが大事。分からなくてもいいから、とにかく読み倒すのが大事。それを重ねているうちに力がつく」と言われて、Animal Farmを読んでみたの。これはまぁまぁ分かった。で、その後読んだ「100万ドルを取り戻せ」(英語タイトル忘れてるし)は、半分くらいしか分からなかったんじゃないかなぁ。
でも、とにかく、そうやって時々PBを読んでいるうちに、「自分の好きなものなら」、筋は分かるようになっていきました。ただ、筋は分かるし、翻訳で読むよりずっとテンポがいいので(>翻訳者の手が入ると文章の勢いが落ちる)、時間と気力のある時にはPBを読んできてはいたのですが、どうも「英語力をつける」という点では効率の悪さを感じていたの。
〉結局は、幼い頃、自分が日本語の本を読めるようになったのと同じ道のりなんですよね、多読って。
→そうかもしれない。日本語だと、学校で国語を習って、でも自分でマンガ読んだり、小説読んだり、その「学年」にふさわしいものをそれなりに読んで進んできてるんだもんね。
〉私も最初、絵本が読めませんでしたーっ 薄い本なのに知らない単語はバカスカあるは、単語自体に実感がないから、生きた文章が体内に入ってこない=さっぱり分からないはで、レベル2を読んでいるときにショックを受けました。今ではそんなショックは日常茶飯事なもので、ショックがショックでなくなりました。
〉多読って、続けるとこ〜んな効果もあるんですねぇ。言語ショックに対する耐性…ですか(笑)
→絵本、難しいよね。だいたいさ、たとえば「みんなうんち」(>すみません。尾篭な話で)っていう絵本があるけど、日本語習う外国人にとって「うんち」って知ってる外国人は少ないと思うよ。私もイギリスで暮らすまで「うんち」って英語で知らなかったよ。
〉日本語の文章修行の本でも、これは結構重要だと書かれてありました。やさしい文章で、分かりやすく書くことはとても難しいが、読者にやさしい本が書ける、と。私が思うに、やさしい文章=難しい語彙が出てこない文章だと、ダイレクトに読者の感情を揺さぶれるのではないかなぁ…なんて。
→そうかもしれません。まずは易しい日本語で言えないことをいくら熱く語ってみても、説得力ないよね。
〉とーっても同感ですっ! 掲示板と書評は、元気と視野の広さをもらえます!
→ほんとほんと。冒頭にも書いたけど、ここでの交流で自分が広がったと思います。
〉〉 …という訳で、すっかり多読にはまってしまいました。
〉パチパチパチ〜♪ やりましたねーっ
→ありがとう! これからもお互い多読を続けましょう!
〉好きなようにやっていけるのが、SSSですもんね♪
→時々「初心」に戻りつつ、気分のおもむくままに、その時々のテーマを持ってやっていこうかなと思ってます。今は、「子どもの頃読んだ本をGRで読んでみる」がテーマです。「100万語」の最後の方で「発見」した「楽しみ」なの。
それでは、また「ときどき」でお会いしましょうね!
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お名前: 古川@SSS http://www.seg.co.jp/
投稿日: 2004/7/20(14:18)
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"ウルトラQの母"さん はじめまして!
古川@SSSです。忙しくなったまりあさんにかわって
。.:*:・'゜★゜'・:*:.。゜'・:*:.。☆。.:*:・'゜。.:*:・'゜★゜'・゜'・:*:.。☆。.:*:・'。.:*:・'゜★゜'・:*:.。゜'・:*:.。
おめでとうございます。
〉 私は仕事でも英語を読む必要があり、量だけは「それなりに」は読んでいるはずなんです。しかし、その割には、英語について不完全燃焼感が強いんですよね。「見たことある」単語はいっぱいあるのに、それらがちっとも「身についていかない」んです。
改めて、英語ができないという人にも、英語がそれなりにできる人にも
多読は有効なんだなあ と思いました。
簡単なものをたくさん読むのは、英語の勉強には一番みたいですね。
〉 高校は進学校で、英語はかなりのスピードで勉強させられました。教科書以外にもサイドリーダーの時間があって、精読ではあったけど量も読まされました。チャーチルの自伝の一部とか、けっこう難しい物も読みました。とにかく、いっぱい「お勉強」しました。私の英語は「構文がしっかりしている」と言われますが、それは、この時の英語教育のおかげだと思います。
私もいわゆる進学校で、駿台模試にも名前を載せたことはあるけれど、社会に
でてから。一度も「構文がしっかりしている」といわれたことはありません。
多読をはじめてやっと、人に通じる英文が多少なりともかけるようになりました。
その違いは難だったんでしょうね。
〉 大学時代は、そんなに熱心に英語の勉強はしませんでしたが、大学院に進学することにしたので、ふたたび「受験勉強」を。そして、大学院に進学してしばらくして英会話学校にも通いました。英会話学校はその後もかなりの間通い続け、現在も超細々ですが、個人レッスンを取っています。
英会話学校も一度も通ったことがない。(フランス語ならあるけど)
一度かよってみようかなあ。
〉 職場から海外研修の機会を与えられ、2年間イギリスに留学しました。
ヒマができたら留学したい!!
〉○ やってみて
〉始めてみたら、色々な発見がありました。
〉 第一に、易しいものを読む効用。PBを読んでいると、1ページに分からない単語が数語はあります。1ページに数語あると、その場で意味を推測できても、自分のボキャブラリーになっていきません。でも、GRの1とか2だと、分からない単語は1冊に1語あるかないか…。そういう中で意味を推測し、それが「当たってた!」という実感を持った単語って、記憶に定着して行く感じがします。
〉 ただし、ICRのシリーズなどの子ども向けの本は、かえって簡単なレベルのものほど、分からない単語が多かったりします。
〉 第二に、GRが読み物として質が高く、面白いということ。ただし、私の場合はペンギンは今一つ肌に合わない。ただし、レベル0のものは、オクスフォードのものよりペンギンの方が読みやすい。
〉 そして、名作のリライトなんかも、とても良く出来ている。当初、「やっぱり原作で読みたい」とか「GRで読むよりは翻訳で」な〜んて、生意気なこと思っていたんですが、まぁ、これも「ときどき」に書きましたが「読まぬ古典より読むGR」ですね。
〉 第三に、第二とも関連するけれど、たとえばOBW1のように、語彙としてはわずか400語しか使わなくても、かなり複雑なことが、とても自然でスッキリした英語で語れる、ということ。これは、英語で「書く」ことも仕事の中に含まれる私にとって、大きな発見でした。「こなれた」英語で、自分自身に内容がよく「こなれて」いれば、語彙が少なくても、決して短調でなく、格調ある英語が書けるということ…。
GRは Authentic でないといって negative に評価する人も多いですが、
私は、非常に高く評価しています。
「読まぬ古典より読むGR」
「たった400語(実はかなりはみでていることも多い)でここまで書ける」
ことは強調したいですね。
〉 第四に、SSSのHPに遊びに来るようになって、「みんなで勉強」ということの楽しさとパワフルさというのを感じました。ネットの力はすごいです。ここに来なければ、きっと手に取ることがなかった本(>キャプションだけ読んでいると食指が動かなかった本)…でも、読んでみたらとても面白かった本というのにも何冊か出会いました。そういう意味で「自分の幅」も広がっていく。
みんなで読む、みんなで励まし合う、みんなで紹介しあう っていいですね。
〉 そして最後に、最も重要なこと、それは多読が楽しい!ということ。何といっても、これが一番の発見だったかも。
Happy Reading!
------------------------------
古川さん
はじめまして。よろしくお願いします。
〉おめでとうございます。
→ありがとうございます。
〉改めて、英語ができないという人にも、英語がそれなりにできる人にも
〉多読は有効なんだなあ と思いました。
→そうですね。どんな人にとっても、その段階その段階の「多読」の効果というのがあるのだと思います。
〉私もいわゆる進学校で、駿台模試にも名前を載せたことはあるけれど、社会に
〉でてから。一度も「構文がしっかりしている」といわれたことはありません。
〉多読をはじめてやっと、人に通じる英文が多少なりともかけるようになりました。
〉その違いは難だったんでしょうね。
→まぁ、私は、英会話学校歴も長いんです。だから、そこで、受験英語と実践英語を結びつけるというのが出来たのかもしれません。
「多読」も確かに素晴らしいけれど、「英会話学校」のツー・ウェイもやはりあなどれない。色々な単語に「おぉ! こんな風に使うのね」と生命が宿っていくというのはあります。
イギリスに始めて行った時、英会話学校の先生が丁度里帰りしていてい、お家に寄せてもらったり、劇場に連れていってもらったりしたんですが、劇場に行った時、トイレに行きたくなって、でも、チケットも急いで買わなくちゃならなくて、そしたら、彼女が"Are you desparate?"って聞いたんです。おぉ、"desparate"はこんな風に使うのか!と、なんか心にずし〜ん!と来ましたね。
(>すみません。先ほどの日向さんへのレスの「みんなうんち」に引き続き尾篭な話で)
〉ヒマができたら留学したい!!
→いいですよぉ、留学。務めた経験のある人の留学は実り多いと思います。私なんぞ、2歳半の子どもを連れての留学で大変でしたが、それでも、「金もらってやることと、金払ってやることじゃ、金払ってやることの方がず〜っと楽ちんね〜」と、命の洗濯させてもらいました。勉強はいっぱいしたけどね。
〉GRは Authentic でないといって negative に評価する人も多いですが、
〉私は、非常に高く評価しています。
→私、あれはあれで、一つの文学のジャンルと考えたら良いのではないか、とすら思います。GRを読むようになって、日本語の文庫本などを読むと、文章の「粗さ」「荒さ」が気になって読めない物が増えてしまった気がする。
GRはその点どれもよく練れた文章になってると思います。
〉 「読まぬ古典より読むGR」
〉 「たった400語(実はかなりはみでていることも多い)でここまで書ける」
〉ことは強調したいですね。
→これは本当にそうだと思います。つまらない「見栄」はってないで、みなさん早く始めた方がお得よ!と言いたいです。
最近は、リトールド物を中心に読んでいるのですが、色々な「発見」があります。OBWの後ろの「著者紹介」のとこなんか案外「深い」し。
子どもの頃読んだ物の「意味」を「再発見」したり、ビデオで映画を借りてきたり、色々なことが「多読」を軸に有機的に結びついて、私の人生を豊かにしてくれているんです。
まずは「200万語」を目指しますが、自分の感触としては、「1000万語」ぐらいで、「あぁ、私の英語、変わったな」と実感できるんじゃないかな?と思っています。それまで、色々な楽しみや発見が横たわっていると思うと、今からワクワクしちゃいます。
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お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2004/11/8(23:37)
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ウルトラQの母さん、今晩は。まりあ@SSSです。 〉 多読を始めた時に、こんな「報告」を書くことを想定しておりませんでしたので、記録自体が不備だったり、ここでのみなさんの報告のやり方の「仕様」にあってなかったりしてますが、まぁ、だいたいこんな感じ…というごくごくアバウトな報告をいたしたいと思います。 お仕事で英語を使い、留学までされた方に100万語のキラキラも お恥ずかしいのですが、もれなく全員にお配りすることにしており ますので、お受け取り下さい。 。.:*:・'゜★゜'・:*:.。゜'・:*:.。☆。.:*:・'゜。.:*:・'゜★゜'・: 〉 長文です。 〉○多読を始めたキッカケ 〉 次の「英語と私」の項目でも詳しく書きますが、私はその時点で「一応」PBは読めました。ただし、まさに「一冊読むと疲れてしまう」という感じでした。また、すでにPBのみでも軽く100万語は読んでいるはずなのに、ちっとも楽にPBが読めない…なのに、なんでGRを読んで、PBが読めるようになるのか!という思いもありました。 騙されたと思って始める方も多いようで(笑) 〉 私は仕事でも英語を読む必要があり、量だけは「それなりに」は読んでいるはずなんです。しかし、その割には、英語について不完全燃焼感が強いんですよね。「見たことある」単語はいっぱいあるのに、それらがちっとも「身についていかない」んです。 〉 で、その多読のコースを提供するかどうかの話し合いの時に、英語教育の専門家に、「読んでる割に上達しないのは自分の力以上の物ばっか読んでるからですかねぇ」と聞くと、「そうです!」ときっぱり言われ、じゃ、簡単な物から読んだろかい!という気持ちになったのでありました。 いつも自分にとって難しいものを読み続ける=訓練 しないと英語が上 達しないように思ってしまうのは常識の罠ですね。専門書などは、訓練 して読めるようになるのかも知れませんが、一般のPBを楽に読むため には、訓練より「慣れ」 が大切ではないかと思います。もともとが 娯楽用の本ですから、英語を「学んで」読もうとするのはちょっと違う かな?って 〉○ 英語と私 〉…と、こうやって書くと、すっごく英語が出来る人みたいですが、実際には、仕事の英語を読むのも(>まあ、仕事の物は日本語でもけっこう苦労するけど)、気晴らしに読むPBですら、「すいすい」とは行かないのが現状でしたし、それは今も同じ。 〉 話す方も、国際コンファレンスなんかに参加したりはするけど「全部分かる」という訳にはいかない。職場で外国人を招聘してのセミナーなんかがあって司会させられることもあるけど、実は「ごまかして」やってます。 〉 それでも自分では「上級者のはしっこ」くらいにはいるかと思っていたのに(>たいていの日本の英会話学校では、合うクラスがなくて個人レッスンになってしまいます)英語を読む速度を計ってみると、PGR0を4分では読めない! 日本人としては「超上級者!」それでもお仕事となるとなかな大変そう ですね。 趣味で読んでる私には窺い知れない世界で、申し訳ありません。 〉○ やってみて 〉始めてみたら、色々な発見がありました。 〉 第一に、易しいものを読む効用。PBを読んでいると、1ページに分からない単語が数語はあります。1ページに数語あると、その場で意味を推測できても、自分のボキャブラリーになっていきません。でも、GRの1とか2だと、分からない単語は1冊に1語あるかないか…。そういう中で意味を推測し、それが「当たってた!」という実感を持った単語って、記憶に定着して行く感じがします。 易しい=すごくゆとりを持って読んでいる状態 の方が却って英語が 見える=記憶に残る 感じがしますね。気持ちにゆとりがあるという ことは、成長するためにとても大切なのだろうと思います。 〉 ただし、ICRのシリーズなどの子ども向けの本は、かえって簡単なレベルのものほど、分からない単語が多かったりします。 英語での幼児体験がない私達には、たくさん知らないことがあります が、こうしたものを積み上げて大人になった人が本を書くのですから、 本を読んで追体験しておくと、PBも理解度が深まると思います。 〉 第二に、GRが読み物として質が高く、面白いということ。ただし、私の場合はペンギンは今一つ肌に合わない。ただし、レベル0のものは、オクスフォードのものよりペンギンの方が読みやすい。 〉 そして、名作のリライトなんかも、とても良く出来ている。当初、「やっぱり原作で読みたい」とか「GRで読むよりは翻訳で」な〜んて、生意気なこと思っていたんですが、まぁ、これも「ときどき」に書きましたが「読まぬ古典より読むGR」ですね。 「読まぬ古典より読むGR」は傑作(^^*) 〉 そして最後に、最も重要なこと、それは多読が楽しい!ということ。何といっても、これが一番の発見だったかも。私の読書はハッキリ言って、仕事からの「逃避」であることが多く、その際、GRは、日本語の本よりもピッタリだったりもします。OBW2くらいまでなら、なにしろ話が短いから、日本語の文庫本を読むよりずっと短い時間で気分転換になるし、かなり質が高くしかもストーリー展開も分かりやすいので、これまた日本語の文庫本を読むよりもずっとスッキリと気分転換が出来る。 〉 …という訳で、すっかり多読にはまってしまいました。 PB=小説 は楽しみのための読み物として書かれているものですか ら、「読むことが楽しい」という心境を知らないと、「英語は読めてい るはずなんだけど、なんだかな〜...」というもやもやしたものが残 ると 思います。読む楽しさを感じられるようになって本当に良かったです。 もともと英語はすごくおできになるのだから、楽しみ方さえわかって しまえば(お勉強モードから抜け出せれば)、もうすっかりPBリーダ ーではないでしょうか? 〉 「100万語」の時は途中で6万語も計算間違いしているのを発見して、かなりガックリきてスピードが落ちてしまったこともあったので…。ま、計算ミスの多い私なので、実は100万語も「本当に」通過してるんだか、100%の自信を持っては、「通過しました!」と言い切れないところがあったりはするのだけど。 細かいことは気にしない気にしない。100万語は、「たくさん読みましょ う」では漠然として目標になりにくいので、目指しやすくするために掲 げた数値ですから。 〉 「200万語」については、SSSの提唱する方法に沿って…という部分と、自分の気の向くままに…という部分と、2本立てでやっていこうと思っています。 はい、人それぞれ始めた時の英語力も、1日に読書に費やせる時間も 違いますから、どんどん自分流にアレンジして続けて下さい。 Happy Reading!