Re: 多読三原則、外国語の習得の方法にすぎない?

[掲示板: 〈過去ログ〉多読と英語学習・試験に関する掲示板 -- 最新メッセージID: 1756 // 時刻: 2024/11/24(05:25)]

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299. Re: 多読三原則、外国語の習得の方法にすぎない?

お名前: 極楽トンボ
投稿日: 2008/10/23(15:28)

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fionaさん、すこし遅くなりましたが、極楽トンボのお返事です。

多読三原則向きではない本というのは、何も辞書を引いたり参考書を参照することを要求するような本のことを念頭においているわけではありません。皆さん本を読むときに、本を読みながら考えちゃうことってあるでしょ、考えながら本を読んでいたら、前後読みたいところに飛んで読んだりすることもあるかわりに、読みたいところを考えながらじっくりよんでしまうこともあるのではないでしょうか?わたしは、本を読むときに大事だと思うところや、好きなところを探して、そこを何度もじっくりと意味をよく考えながら読むのが好きです。これって、わからないところは飛ばして読むというSSS多読第二原則に反しているような気がします。

三原則の中でわたしが苦痛なく守れるのは辞書を引かないことだけです。投げ技はできません。でも、200頁くらいだったらわからなくても最後のページまで目を通すくらいはできます。読み飛ばしも苦痛ですが、なんとかやろうと思えばできるようになりました。

いま、レインボウマジックの56巻を読んでいます。YL2.5とされる本ですが、読み飛ばしの術を使って読むと、やっとあらすじがたどれる程度に、ぼやーんとぼやけてしまい、楽しめないので、ものすごくフラストレーションがたまります。これを、こころの和訳マシーンが発動しない程度にゆっくりと読み、その際、読み飛ばしたら意味がつかめなくなるところがどこか確定した上で、返り読みをしない程度にじっくり意味内容を把握するような読み方で読むと飛躍的に解像度が上がります。

このとき、わたしは単語の順番を入れ替えながら和訳するようなことはしていないと思いますが、読み飛ばしたら意味がつかめなくなりそうな箇所に気をつけながら意味を把握する過程で、どうしても文法的分析の真似事をしているのではないかと恐れています。これでは、いかんのではないかなあーと思うのですが、レインボウマジックもたくさん読むと面白くなってきて、あらすじだけわかれば結構、はい次、というわけになかなか参りません。最初はそういうつもりでレインボウマジックを選んだんですけどね。下手をすると、まず一回目は飛ばし読みだけで読み、次に読み飛ばしではよくわからなかった箇所を重点的に読むという、多読だかなんだかわかんない読み方をしたりしてます。

レインボウマジックは、皆さんご承知の通り、妖精界の王様と悪い妖精ジャックフロストとの抗争を、妖精の王様の味方をしてゴブリンたちと戦う女の子二人組の眼から描いた物語です。あんなにおびただしいヴァリエーションが作れるくらいですから、レインボウマジックの物語はかなり骨組みがしっかりできていると思います。

それで、レインボウマジックもだんだん様子がわかってくると、いろいろ疑問が浮かんでくるわけです。ジャックフロストは妖精の王様と戦ったら負けることがわかっているのに、それにもかかわらずなぜ反逆するのだろうか?ジャックフロストおよび、彼のゴブリンたちは愚昧で卑劣で無力なものたちのように描かれているのに、ときどき、えらくかっこよく描かれることもあるのはどうしてだろうか?逆によい子ちゃんのはずの女の子たちや妖精たちもけっこうエグイ手口でゴブリンたちをやっつけたりしているのはなぜなのだろうか?女の子二人組みも妖精たちもみんなすごく似通っていて、千篇一律なのに、うちの幼稚園のむすめはそれらの絵の一つ一つに異常に反応するのはどうしてだろうか?すると、解像度をあげて読みたい箇所が増えてきてしまって飛ばし読みで一丁上がりと言うわけにはいかないのです。

まーこれは単に、わたしがレインボウマジックを読むにはまだ時期尚早であるということなのかもしれませんが、そういう指摘に対しては、レインボウマジックくらい読ましてくれよーと、弱弱しくお答えするほかありません。

そういうわけで、わたしにとって、読み飛ばしてもまったく気にならない本と、読み飛ばしたら楽しめない本との2種類があるわけです。日刊ゲンダイは前者、レインボウマジックは最初の15冊くらいまでは前者だったのですが、だんだん後者になってきてしまって困っています。


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302. Re: 「分からないところは、飛ばす」について

お名前: fiona
投稿日: 2008/10/23(17:14)

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極楽トンボさん、今晩は。

私は、「多読三原則には合わない」、という場合、
「いろんなことを調べたり、文法解析をしたりして」読むのかと思っていました。
失礼しました。

極楽トンボさんの読み方、私個人は、「分からないところは飛ばす」に反しているとは思いません。
単に、じっくり読んでいるだけだと思います。
「多読」の中の「精読」か、それに近い読み方をされているのではないでしょうか。
そのほうが、楽しく読めるようなら別に良いのではないかと(個人的)には思います。

また、「分からないところは飛ばす」は、「読み飛ばす」、ではないと思っています。
この原則に反することとは、「わからない単語にこだわる」「(内容ではなく、語学的に)分からない部分にこだわって、場合によっては文法解析などをする」、
と言うようなことではないでしょうか。
別の言い方をすると、日本語ではしないような、分からない語、部分への「変なこだわり」をすることではないでしょうか。
(人によって、意見が違うかも知れません)

日本語でも、粗めにどんどん読むのが好きな人と、ゆっくり、じっくりと読むのが好きな人とがいます。英語でも同じだと思います。
このあたりは、個人の好みや趣味の問題では…?

ではでは


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306. 「わからないところは飛ばす」について

お名前: 杏樹
投稿日: 2008/10/23(22:16)

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極楽トンボさん、こんにちは。

私も極楽トンボさんの読み方は多読三原則に反している、とは言えないと思います。
去年10月に800万語通過してその時の報告に書いたことですが、そのころ私はロマンス本でPBを何冊も読んでいました。読めるようになったのは、どんどん飛ばしていたからです。1行や2行どころか、数ページでもわからないまま平気で飛ばしていました。
しかし800万語通過本は「ダレン・シャン」でした。ずっと前に読みかけて、難しくて止まっていたのを一気に最後まで読んだのです。それでもけっこう難しくて、すらすらといは行きませんでした。わからないところもたくさんありました。そのとき、ロマンス本のような飛ばし方で読んでいたら内容がつかみにくい、わかりにくいことに気がつきました。それで、もっとゆっくりじっくり読んでみることにしました。わかりにくいところをすっ飛ばさないでゆっくり丁寧に読んでみると、けっこうわかってくるのです。

それで私はこういう読み方が「多読的精読」ではないかという報告をしました。辞書は引いてませんし、和訳してませんし、丁寧に読んでるだけで、無理はしてません。ゆっくり読んでもわからないところはわからないので、そういうところは飛ばします。完璧100パーセントわからなくてもいいんですから。

こういう読み方に気がついたのも、児童書が苦手で、児童書をあまり読まずに無理矢理PBを読み続けて読めるようになったPBの先輩が、PBは1ページや2ページ飛ばしても、1章や2章飛ばしても読める、でも児童書はそんな飛ばし方をしたらわからないから読めないと言っていたのです。
ですから児童書の方がPBよりも丁寧に読んだほうがいい、ということがあるようです。どんな飛ばし方をするかは、自分が納得すればそれでいいんじゃないでしょうか。


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