Re: どなたかCharacter Buildersを使っておられませんか?

[掲示板: 〈過去ログ〉多読と児童英語の掲示板 -- 最新メッセージID: 461 // 時刻: 2024/11/27(07:42)]

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332. Re: どなたかCharacter Buildersを使っておられませんか?

お名前: Kicco
投稿日: 2005/10/13(01:44)

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Snoopyさん

こんばんは。お元気ですか?Kiccoです。

〉Learn To ReadでおなじみのCTP社から、Character Buildersというセットが2シリーズ出ていますよね。
〉使っておられる方、いらっしゃらないでしょうか?

私のところでは貸し出し本になっています。
でもこれ 私にとっては この本の趣旨とは逆に 皮肉にも 貸し出し開始直後 − それも 同じクラスの2人が交換して借りた後、返却時に、一枚のCDが 何かで ぐるぐると引っ掻いたように傷ついていたという ’Would it be right?' 'Follow the Rule' 'Tell the Truth' 'Respect the School Property' .....
本のタイトルを 全部言いたいような事件がおきた いわくつきのセットです。
私の方も 新品だったので なんとも悲しく、Generosity、Forgivenessの精神を持って対応できず(笑) 色々考えさせられました。
しかし、二人とも教室での言動や学校で様々な問題を抱えていたので 実は本当にこの本を必要としていた子たちなのです。 
このような事もあり、このシリーズは読み聞かせに取り入れようと思っています。
はじめから 本題とはちょっと離れてしまいましたが 他にも Scholasticの’The Best Me I can be'のシリーズや 同じ内容のPosterを使っています。
 
〉どのようにお使いかを伺いたいのです。

今のところ、貸し出しで小学生が利用しています。それのみです。
あまり提供できる情報がなくて すみません。

〉私のお教室では、基本的に好きな絵本セットを選んでよいことになっているのですが、音源付で手頃なもの、となると、CTP,ORT,100Eがほとんどです。
〉その中でLearn To ReadのレベルIを48冊終えたぐらいの小1の子が偶々、Character Buildersのセットに惹かれ、購入して、みんなの前で暗誦した—というか、1冊丸ごと歌になっているので、「歌った」—ところ、お教室で大ブレイク。
〉(あ、たかだか4,5人の生徒のクラスで大ブレイクというのは、大げさですね。すいません。)
〉持っていない子も、週に一度お友達が読む(というか歌う)のを聞いただけで覚えちゃって、結局3人の子が購入して、取り組んでいます。

歌を覚えてしまった 口ずさめるというのは良いですね。大ブレイクの雰囲気わかります。子供たち同志の情報交換、そうなるのは やっぱり 魅力があるのですね。歌だから 覚えやすいのでしょう。

〉とにかく、歌がとても楽しくてしかもカラオケ付。
〉私自身も歌を覚えるのがとっても楽しかったです。
〉内容はというと、たとえば、generosityやcompassion、responsibilityの本質そのものをずばり、伝える、というものです。
〉Friendshipの本の中では「お友達が欲しいのなら、まずはあなたがお友達になってあげなきゃ」という内容。
〉イラストだけたどってみると簡単な流れはあるものの、ストーリー性はありません。
〉アメリカの小学校がそのまま写真になったような本も、おなじみCAT AND DOGなど魅力的なキャラクター満載の絵本も、子ども達は大好きです。

〉私は、もともと他の本でも、厳密に理解をさせたり、言葉を覚えさせようとはせず、ただ絵本を楽しみ、自分で感じたことだけを吸収させていくようなやり方をとっています。CTP,ORT,100Eはそれが容易です。
〉でもさすがに、このCharacter Buildersシリーズについては、理解が難しい・・・?
〉でも、ネイティブの子ども達が理解できている内容なのだから、上記のgenerosity他、perseverance,acceptance,integrityなどの単語にもひるまず、子ども達に与えてあげたい、という気もします。だいたい、こういう単語だって、私は大学受験のときに覚えたけれど、ネイティブなら小さい子どもでも使う言葉なのですね。なら余計に、今のうちに親しませてあげたい。

〉楽しそうに、これらの本を歌う子ども達を見るにつけ、「ただの歌詞で終わっていてはだめかな。もっと理解を深めさせた方がいいかな?」と迷ったりします。
〉日本語で語る(訳をするわけではありませんが)と、どうも自然な伝え方ができないのは、私の力不足とは思うのですが。

このシリーズの言葉、日本語で表現するのは とても難しいです。受験の時に覚えた訳語で行ったら 余計に??? それにお説教ぽくなってしまって。むしろ このまま英語で歌を覚えて感覚的にわかれば 良いのではないでしょうか。案外 私たちにとっては 日本語にすると難しそうでも、子供たちには感覚的に分かるのかもしれません。

〉もし、このセットをお使いの先生がいらっしゃったら、どこまで突っ込んで、どのような方法で、子ども達に理解させているか、
〉又、お使いでない先生も、小さい子にはふさわしくないのでは、とお考えの方も含め、どうぞご意見を下さいませ。

説明なしで 歌で楽しんで口ずさんでいるうちに なんとなくわかるのだったら それはとても良いのではと思います。私は 子供たちの言葉使いや物の扱い方など とても気になって、Ron Clarkeの 「あたりまえだけど とてもたいせつなこと みんなのルールブック」をレッスン前に読んでいたことがありました。Classroom RulesのPosterも貼ってあります。子供たちが楽しんでくれるのなら 1冊づつ 今月の歌で歌っていっても良いですね。長く続けることで 心を育てる そんな気がします。

こんな風に楽しんでしまうSnoopyさんのお教室の生徒さんたちがどのように伸びていくか楽しみですね。 さらに色んなジャンルの選択肢が加わって、生徒さんたちが自由に選択できる巾が広がると 乗りの良い子供たちのようですから またブレイクする本の様相も変わってくるのではないかと思います。


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336. Kicco先生、ありがとうございます。

お名前: スヌーピー
投稿日: 2005/10/15(09:24)

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Kicco先生、ご丁寧な回答、ありがとうござます。

〉〉Learn To ReadでおなじみのCTP社から、Character Buildersというセットが2シリーズ出ていますよね。
〉〉使っておられる方、いらっしゃらないでしょうか?

〉’Would it be right?' 'Follow the Rule' 'Tell the Truth' 'Respect the School Property' .....
〉本のタイトルを 全部言いたいような事件がおきた いわくつきのセットです。
〉私の方も 新品だったので なんとも悲しく、Generosity、Forgivenessの精神を持って対応できず(笑) 色々考えさせられました。

Kicco先生のユーモラスな書き方には、ごめんなさい、ちょっとくすっと笑ってしまいましたが、

〉しかし、二人とも教室での言動や学校で様々な問題を抱えていたので 実は本当にこの本を必要としていた子たちなのです。 

やはり、Kicco先生は本当に深いところまで子ども達を見ておられるなあと、改めて尊敬します。
私のところは、「嘘をつく」ことを覚え始めた(でも、決して悪い意味だけではなく、一つの成長なのですが)子とその親御さんとの間で問題があったところでした。
"♪Integrity,integrity, Tell the truth. That's the key♪"と楽しそうに歌う子を横目に、お母さんは「ちょっとは自分が読んでる本の意味を考えて欲しいわ。」とため息をついておられました。

〉はじめから 本題とはちょっと離れてしまいましたが 他にも Scholasticの’The Best Me I can be'のシリーズや 同じ内容のPosterを使っています。

そのシリーズは知りませんでした。早速読んでみます。

〉このシリーズの言葉、日本語で表現するのは とても難しいです。受験の時に覚えた訳語で行ったら 余計に??? それにお説教ぽくなってしまって。

そうなのです。
せっかく楽しそうに歌っているのに、お説教とわかったら、子ども達の興味がしぼんでしまいそうな気がして。

> むしろ このまま英語で歌を覚えて感覚的にわかれば 良いのではないでしょうか。案外 私たちにとっては 日本語にすると難しそうでも、子供たちには感覚的に分かるのかもしれません。

〉説明なしで 歌で楽しんで口ずさんでいるうちに なんとなくわかるのだったら それはとても良いのではと思います。私は 子供たちの言葉使いや物の扱い方など とても気になって、Ron Clarkeの 「あたりまえだけど とてもたいせつなこと みんなのルールブック」をレッスン前に読んでいたことがありました。Classroom RulesのPosterも貼ってあります。子供たちが楽しんでくれるのなら 1冊づつ 今月の歌で歌っていっても良いですね。

ああ、そうか、という気持ちです。
「感覚的に分かっていればいい」というのが、まだ私の中に染み付いていないのかも。
「1冊読んで、そこからこれだけのことを学んでほしい。」
絶対にいけないと思っていても、きっとそんな気持ちがあるのです。
酒井先生は、多読を山登りにたとえて「じゃまな装具はどんどん捨てないと」とおっしゃっていたけれど、これこそ、じゃまな装具ですね。
気づいた端から、とっていかなければ、と思います。

〉長く続けることで 心を育てる そんな気がします。

これが、今回Kicco先生から学んだ一番大きなことでした。
ことあるごとに、思い出そうと思います。

〉こんな風に楽しんでしまうSnoopyさんのお教室の生徒さんたちがどのように伸びていくか楽しみですね。 さらに色んなジャンルの選択肢が加わって、生徒さんたちが自由に選択できる巾が広がると 乗りの良い子供たちのようですから またブレイクする本の様相も変わってくるのではないかと思います。

乗りのよさは若さ(?多読を始めたのは5歳で、現在7歳の子たちです)のせいかな?
と思うと、この年齢のときに彼らに出会えて、私は本当にラッキーだったなと思います。

Kicco先生、重ねてありがとうございました。


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