[掲示板: 〈過去ログ〉Visitor(訪問者)の掲示板 -- 最新メッセージID: 592 // 時刻: 2024/11/22(18:38)]
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お名前: 高3
投稿日: 2003/3/21(22:09)
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初めまして。 僕は以前から(酒井助教授が精読法と呼んでおられる)日本の英語教育について疑問を抱いていました。 さらにもともとが勉強嫌いなので,我慢して勉強するということが全くできず 特に英語は(上記の理由も相まって)全然勉強してきませんでした。 (その時その時,自分がやっている勉強が正しいのかどうか疑問に思いながら勉強するなんてできませんよね? ちなみに現在やっている「受験勉強」もSEGの「勉強」がinterestingで,かつ信用しているからできているだけで, 興味をなくしたら(そんなことはありませんが)勉強しなくなると思います) そういうわけで,英語をないがしろにして今まで過ごしてきたのですが, 最近,「速読英単語〈必修編〉」で紹介されている野口悠紀雄氏の著書,「超・勉強法」なる本に興味を持ち,読んでみることにしました。 そこで野口氏は「丸暗記法」なる英語(というより外国語)の勉強法を提唱しておられ, その勉強法には共鳴できる部分を多く感じました。 (野口氏はSSSで言うところの(?)精読法を「分解法」と名付け,ばっさり斬り捨てています。 ちなみに「丸暗記法」とはなんらかの本や文書を文字通り丸暗記し,英語を英語で考える力を養うといった勉強法です) しかし,残念なことに「丸暗記法」が特に成果を上げているといった風な記述はなく, なにより「あんまり面白そうではない」ので自分がこの勉強法で1年間やっていけるのかどうか疑問でした。 そんな時,SEGのホームページや冊子でSSSが紹介されているのを見て「これならやれそうだ!」と思ったのですが はたして多読による英語勉強は受験に有効なのでしょうか? (ちなみに僕は国公立の医学部志望ですが,英語を得点源にするつもりは今のところありません。 ですから受験まではとりあえず受験に必要最低限な英語力が身につけばいいのですが・・・。 もちろんちゃんとした英語力は大学に入ってからマスターするつもりです) 拙い文章で申し訳ありませんが,どなたかお返事いただけたらと思います。
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お名前: SSS 酒井邦秀
投稿日: 2003/3/21(23:38)
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高3さん、はじめまして!
SSSの酒井です。
(こういうハンドル・ネームはあまり使わない方がいいと思います。
匿名でしか書き込みのできない人と一緒にされやすい名前ですね。
なにか工夫して、自分らしさを出した方がいいのではないかな?)
〉そんな時,SEGのホームページや冊子でSSSが紹介されているのを見て
「これならやれそうだ!」と思ったのですが
〉はたして多読による英語勉強は受験に有効なのでしょうか?
〉(ちなみに僕は国公立の医学部志望ですが,英語を得点源にする
つもりは今のところありません。
〉 ですから受験まではとりあえず受験に必要最低限な英語力が身につけばいいのですが・・・。
〉 もちろんちゃんとした英語力は大学に入ってからマスターするつもりです)
10年近く前にぼくが書いた「どうして英語が使えない?」でも
書いていますが、大学受験まであと1年という人には多読はすすめて
いません。SEGでの多読クラスでも、「受験に直接関係ありません」と
断って、高校2年生までしか受講できないようにしています。
多読は将来もずっと使えるように英語を身につけていくことが
目的なので、いまいそぐことはありません。ぼくのクラスでも
中学生から社会人までいます。
なお、こういうことが気になる人もいるのでご紹介しますが、
今年の入試では高2のときに3ヶ月ぼくの多読クラスを受講して、
その後も多読を続けた人が6人くらいいて、そのうち二人が
東大に合格しています。(英語だけで決まる訳じゃないことは
もちろんです。多読がじゃまにならなかったとは言えるかな?)
やはり2年のときに多読の夏期講習(5日間)を経験して
その後ずっと多読を続け、1浪後に京大に入った人もいます。
もっともこの人は合格と多読は関係なかったといっています。
無理はありません。京大の英語の試験は最悪ですからね。
あれに対処するには受験参考書だけで「お勉強」して、
入試にだけ役立つ受験英語を身につけ、
前後は読まずに下線部だけ訳せばいいのですから。
それはともかく京大の場合にも多読はじゃまにはならなかったと・・・
ただし、高3から多読をはじめた人というのは実例がないので、
いまのところおすすめしません。
では
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お名前: Nine Ball
投稿日: 2003/3/23(22:15)
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〉(こういうハンドル・ネームはあまり使わない方がいいと思います。 〉匿名でしか書き込みのできない人と一緒にされやすい名前ですね。 〉なにか工夫して、自分らしさを出した方がいいのではないかな?) そうですね。以後Nine Ballということでお願いします((笑 〉無理はありません。京大の英語の試験は最悪ですからね。 〉あれに対処するには受験参考書だけで「お勉強」して、 〉入試にだけ役立つ受験英語を身につけ、 〉前後は読まずに下線部だけ訳せばいいのですから。 〉それはともかく京大の場合にも多読はじゃまにはならなかったと・・・ 受験相談という風な話になってしまって恐縮ですが, 結局受験を乗り切るためにはいわゆるフツーの英語の勉強をするのが一番有効ということなのでしょうか。
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お名前: SSS 酒井邦秀
投稿日: 2003/3/24(21:42)
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Nine Ball さん、こんばんは!
〉受験相談という風な話になってしまって恐縮ですが,
〉結局受験を乗り切るためにはいわゆるフツーの英語の勉強をするのが
一番有効ということなのでしょうか。
受験相談はぼくの得意ではありません、あしからず。
そうですね。結局フツーの英語の勉強がいちばんでしょう。
近いうちに変えたいと思いますが、?年河清を待つ、という
感じで、今度高3の人には間に合いませんね。
けれども、数年のうちにはいままでの受験英語に消えてほしいと
思っています。
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お名前: Nine Ball
投稿日: 2003/3/28(22:39)
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〉そうですね。結局フツーの英語の勉強がいちばんでしょう。 〉近いうちに変えたいと思いますが、?年河清を待つ、という 〉感じで、今度高3の人には間に合いませんね。 やっぱりそうですか。 でも僕はあまのじゃくなんで普通にやるくらいなら丸暗記法でやるかもしれないです。 〉けれども、数年のうちにはいままでの受験英語に消えてほしいと 〉思っています。 そうですね。 僕はどちらかというと文化省に消えてもらいたいと思いますが。
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お名前: SSS 古川 昭夫 http://www.seg.co.jp/sss/
投稿日: 2003/3/25(00:31)
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〉受験相談という風な話になってしまって恐縮ですが,
〉結局受験を乗り切るためにはいわゆるフツーの英語の勉強をするのが一番有効ということなのでしょうか。
たとえていえば、多読はマラソン 大学入試は短距離走
みたいなものです。
多読で足腰は強化されるし基礎体力も強化されるけど、
マラソンの練習をするだけでも一定程度短距離走は早くなりますが、
それ以上早くするには短距離専門の練習をしなければいけないですね。
それと似たような関係でしょう。
私のお薦めは、高3になるまでの段階で多読をたくさんして
基礎力を身に付け、高3になってから「受験で点をとるための
勉強をする」っていうことですね。
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お名前: Nine Ball
投稿日: 2003/3/28(22:44)
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〉それと似たような関係でしょう。
〉私のお薦めは、高3になるまでの段階で多読をたくさんして
〉基礎力を身に付け、高3になってから「受験で点をとるための
〉勉強をする」っていうことですね。
SEGもそうですけどSSSをもっと早くから知っていればよかったです。(僕はSEGに高3から通い始めたので)
でも大学入ってから是非やってみたいと思います。
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〉最近,「速読英単語〈必修編〉」で紹介されている野口悠紀雄氏の著書,「超・勉強法」なる本に興味を持ち,読んでみることにしました。そこで野口氏は「丸暗記法」なる英語(というより外国語)の勉強法を提唱しておられ,その勉強法には共鳴できる部分を多く感じました。
英文を丸暗記するというやり方は未知の英文が出題される入試では通用しません。野口は学校のテストでこの方法が有効だと書いていますが、出される英文がきまっているのですからあたりまえです。また、野口は数学は暗記であるともいっています。英文丸暗記といい数学暗記といいSEGの主張とはまったく異なっているのにこの書物に対する批判が聞かれないのは意外ですね。おそらく700選を批判した酒井氏の書物を持ち上げてることに恩義を感じているのかもしれませんが、学習の方法論はそれぞれの科目を専門に教えているスペシャリストに聞いたほうがいい。野口はこの分野ではただの素人にすぎません。ちなみに野口は個別価格の低落とデフレの区別すらできずにデフレ歓迎論をぶって、「大学院レベルの教科書からやりなおせ」とエール大学の某教授に嘲笑され、経済学者の間でずいぶんと評判を落とした人物で学識のほうもさだかではありません。
ところでsssの最後のsは昔はシュリーマンのsでしたが今は漱石のsです。自分達の方法論とまったく異なるものを標語につかっていたわけで、びっくりしてしまいますね。こういういいかげんさがこのHPやsssの方法論?に含まれている危険性を将来ある若者は自覚しておかないともう一年べんきょうするはめになるでしょう。シュリーマンの語学習得法は丸暗記法です。これは会話や作文には有効なやりかたですが、読解にはききませんし、忍耐のいる方法ですよ。