[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/11/24(05:57)]
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お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2006/10/26(00:17)
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islaverdeさん、みなさん、こんばんは!
ぼくはこういう話題が出てきて、とってもうれしいです!!
掲示板ができて、最初の100万語通過の人が出てきたころから、
ぼくはいつかこういうひそかな、ディープな、いかにも多読的な
話題を語り合いたかった・・・
けれども、どうしてもこまかく読んでいくことになりかねないので、
ぼくからは言い出せませんでした。細かいところに注目すると、
大きな流れを見失って、本を読むこと自体がつまらなくなって
しまうといけないので。
けれども、ここまでみなさんが反応したように、たーくさん
読んでいく中で、じわじわっと、じゅわじゅわっと、ほのぼのと
気がついたことっていうのは、やっぱり言葉そのもののおもしろさだと
思います。
本の物語もおもしろいけれど、それを紡いでいる言葉そのものも、
おもしろい!という人は、ぜひぜひ、辞書に頼ったり、既成の
文法書に頼るのではなくて、「多読的文法」を作っていきましょう!
多読的文法はいままでの文法とはまったくちがうだろうと思います。
文法の定義そのものが最初はばらばらだろうけれど、
(そして、結局まとまらないかもしれないけれど)
多読でしか気づきえないことをたーくさん集めて、
それはきっと一つ一つがよく磨いた小石みたいなもので、
ただの石ころだと思っていたのに、意外にきれいで、
飾っておきたくなるようなものだったり、
それをいくつもいくつもつないでいくと思いもかけない模様が
現れたりして・・・
あー、想像が勝手に走りはじめてなにがなんだかわからなくなった
でしょ?
ま、とにかく、本のおもしろさもあるのだけれど、むろん、
でも、言葉のおもしろさというのも、マニアックだけれど、
ヲタクだけれど、やっぱりあるのですよね。
それがたとえばislaverdeさんをひさしぶりにオフ会以外の
広場に引っ張り出したのだろうな。islaverdeさん、Welcome!
〉わ〜い、こういう話題は大好きで、普段は掲示板にはあまり出てこないんですが
〉たまらず書き込んでいます。従来の辞書をひくやり方と同じように、
〉参考書などの「お役立ち表現集」などで、こういった例を
〉「いつか使おう」とか「いつか本を読むときに使える」(使えないと思うけど)
〉と思ってお勉強されてる方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですけど
〉タドキスト(私も含めて)の方は実際に本を読んでしまっているので、
〉使う場所がない(笑)。あえて言えば、またどこかの本で会えるといいね〜くらいの
〉ものでしょうか。
〉でもこういう「多読的文法」楽しいです。英語雑学的知識みたいなものでしょうか。
〉でも本の中で実際に出会ってこそと思います。
Well said. ですね! 英語雑学的知識というのもその通りだと
思うし、本の中で実際に出会ってこそっていうのは、もっとその通り!
〉〉「文法の楽しみ」とは言っていますが、言葉の違いや、学校では習わなかったことに
〉〉気づくことによって面白さを感じ、それが楽しさにつながっているようです。
〉私は、こういった例を見つける事で、学校で何年か習ってさっぱり役に立たない英語に
〉仕返ししてるんじゃないかと思う事もあります・・・
そう、そう! みんなで仕返ししましょう!!
(学校でやってた文法なんて、いちばん楽しい文法じゃないんだ!って
言ってやろう)
〉〉同時に「かざりじゃないのよ、冠詞は〜♪」と、中森明菜のメロディが聞こえてくるような気がしました。
これ、今度の本の原稿でもう書きましたよ。読んでくださいね。
〉冠詞(特にaとtheの違い)は私にとって、いつまでたっても存在意義さえ分からなかった
〉ものです。多読を始めてからぼんやりと、あ〜こんな感じなのかなあと
〉分かりはじめたのですが、でもなくてもいいんじゃないのという
〉思いはずっと持っていました。それを覆されたのが以下の文で・・・
〉いま本が手元なくてうろ覚えなんですが、『In Her Shoes」という本の中で
〉It's not a bag, it is the bag! と書いてあったんです。
〉(bagじゃなかったような気もしますが、こんな雰囲気の文章)
〉その前の内容から意味が即座に分かり、ああ、こういうことなんだ、
〉と衝撃とともに目からうろこが落ちた・・・
〉これを言うにはtheでなくちゃいけないなあ・・・とようやく納得できたの
〉でした。ここまで分かりやすい例はめったにお目にかかれませんが。
おー、これ、その近辺を読みたいな・・・
FAXで送ってもらえないだろうか?
〉He don't do such a thingと来たすぐあとに、but he does〜と続いて、おいおい
〉こっちはdoesなの〜(どうなってるんだ〜)と。
〉こういう文は児童書よりペーパーバックでよく見かけます。
ですよね。
児童書は標準的な言葉しか使わないようにしていると思うな。
ペーパーバックは作者によって、どんなスラングまで使うかが
いろいろちがっておもしろいですね。たとえばJohn Grishamは
four-letter words は絶対出てこない。Michael Connellyは
ごくごく控え目に、ここは必要というところだけ使うように
している、などなどね。
(概して four-letter words を使わない人の方がよい本を
書いているような気がするのはぼくだけの偏見か?)
〉〉読んでいても気が付かないことが、まだまだたくさんありそうで、
〉〉この多読的文法の楽しみは、たっぷり続けられそうです。
〉第二弾がいつか出るんでしょうか!?
〉これからも楽しみにしています。
これからほんとに楽しみ!
いつかぼくのウェブサイトが立ち上がったら、こういう言葉ヲタク
の広場を作りますから、そこにたくさん集めましょう。
言葉そのものの楽しみというのも、本当に尽きない物がある!
た・の・し・み!!
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酒井@隠れ「文法」ファンさん、こんにちは。
こちらにレスをつけさせていただきます。
昨年のタドキスト大会の講演で、多読三原則を守らずに、本に付箋紙をつけながら読んでいるという話を
聞いて、同じようなことに興味をお持ちなのかなとは思っていましたが、
〉ぼくはこういう話題が出てきて、とってもうれしいです!!
「やはり、そうだったんですね。」と書くとしらじらしいですね。
(オフ会で、同じようなこと、いやそれ以上の事をしている方)とういうのは、
酒井先生のことで、今年の湯煙の朝食時のことでしたよね。
〉ぼくはいつかこういうひそかな、ディープな、いかにも多読的な
〉話題を語り合いたかった・・・
そうですね、文法とは読んでいますが、いわゆる文法とは全然違う物ですよね。
〉けれども、どうしてもこまかく読んでいくことになりかねないので、
〉ぼくからは言い出せませんでした。細かいところに注目すると、
〉大きな流れを見失って、本を読むこと自体がつまらなくなって
〉しまうといけないので。
実はこの投稿原稿、1年以上前から書き始め、今年8月の3周年報告に、
「仕事と英語」と、「文法」どっちで投稿しようかと考えて、「仕事と英語」の方を選びました。
理由は、先生とほぼ同じです。
でも、「精読とは?」のスレッドがきっかけで、やっぱり投稿したくなり、
書き出しをほとんど書き直して、趣味の掲示板への投稿になりました。
〉けれども、ここまでみなさんが反応したように、たーくさん
〉読んでいく中で、じわじわっと、じゅわじゅわっと、ほのぼのと
〉気がついたことっていうのは、やっぱり言葉そのもののおもしろさだと
〉思います。
「言葉そのもののおもしろさ」を味わうのが、外国語学習の醍醐味ですからね。
〉これ、今度の本の原稿でもう書きましたよ。読んでくださいね。
「多読的文法論(仮題)」の出版、楽しみにしています。
私の投稿のタイトルは、これをもじったものであることは、容易にわかりますよね。
〉言葉そのものの楽しみというのも、本当に尽きない物がある!
〉た・の・し・み!!
ほんとうに、た・の・し・み!!です。