世界史クラブ活動報告 (予定変更で)ORT編(上)ver.1.0  長いです

[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/11/23(12:39)]

管理用 HELP LOGIN    :    :



上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

[報告] 159. 世界史クラブ活動報告 (予定変更で)ORT編(上)ver.1.0  長いです

お名前: ako
投稿日: 2004/5/22(01:26)

------------------------------

レベルゼロ〜1を中心に読んでいるakoから、ORT編(上)をお送りします。
多少未読があるので、読み次第改訂しようと思いヴァージョンナンバーつけてます。

尚、ICRからORTへの変更の理由は、
私の多読に回せる時間では、まだ新宿ブッククラブにあるICRの半分も読めておらず、
ICR編としてまとめるほどの冊数が蓄積していないためです。(チクワさん面目ない!)

しかしちょうど時を同じくして読んでいるORTが、実に世界史クラブの視点から見て、
素晴らしい要素を持っていることに気づき、
その感動を「ORT編(上)」として記録しておきたく、ICR・SIRに先立つことになりました。

■ご紹介の主旨■
杏樹さんのGR編と同様、「世界史を知ることは、世界を知ること」、そして「異文化理解」です。
そこで狭い意味での「歴史」に限定せず、「世界を知る」でまとめてみました。
絵が多くの情報を持っている本ですから、英語には現れない部分、
地理、自然環境、服飾、背景にある家具や登場人物が使う小道具なども含まれています。

■ORT全体を通じて■
Biff, Chip, Kipper の家族と共に、一番の隣人として第二の主人公といってもいいのが、
Wilf , Wilma の家族ですが、この家族が黒人であることに、ORT制作者の教育的配慮を思います。
イギリスも、都市部の黒人人口は多く、現実にEU統合が拡大されるにつれ、
今後も、異人種、異民族の共存は、大きなテーマとなっていくでしょう。
子どものうちから、人種の違う人々と、隣人として親しむことは素晴らしいことですね。

近代〜20世紀にかけての長期に渡る、イギリスとアフリカ大陸との関係を考えると、
世界史クラブ的には、つい、いろいろ社会的なことを話したくなってしまいます。

でも、ORTの凄さというのは、背景となる知識の有無を問わず、
「楽しい物語」と「英語の魅力」の両方を楽しめることが第一と思います。
その上で、それぞれの興味に従って細部に目を凝らせば、
いくらでも深めていけるというところです。
このような広場があることを、ありがたく思っています。

また、他の視点からの気づきを持っておられる方のお話もうかがいたいです。
360度全方向から、ORTを味わい尽くしましょう!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ORTステージ1■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読んだシリーズ…全18冊(6冊×3シリーズ)
Kipper Stories ・ Frist Words ・ Biff and Chip Stories

◆Biff and Chip Stories シリーズから◆
「The Hedgehog 」(総語数2語)

どの文化圏でも、幼児・小学生が読む本に出てくる動物は、
その土地で頻繁に見る生き物だと思います。
日本では見慣れない動物が、英米では当たり前に人里近くにいることを知り、
世界地理(自然地誌)の違いを実感しました。
「他国を知る」とき、自然環境の違いにも目を向けると、
異文化理解が奥行きの深いものになると思います。

◆Biff and Chip Stories シリーズから◆
「The Apple」(総語数2語)

非常に背の高いリンゴの木が登場しますが、リンゴの木は、旧約聖書の冒頭に出てくる点で、
欧米文化の基底にある重要な植物です。
キリスト教家庭の子どもの場合は、教会で、リンゴの木が登場する物語に接することも多いでしょう。
英語圏の文学作品に、隠喩として象徴的に登場することも多いリンゴですが、
このような幼少期から馴染んでいるのかと、改めて驚きました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ORTステージ1+■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読んだシリーズ 全18冊(6冊×3シリーズ)
First Sentences ・ More First Sentences Pack A ・ First Phonics

◆ More First Sentences Pack A シリーズから◆
「Look After Me」(総語数約40語)

主人公の子どもたちが、自分たちよりももっと小さな子を預かって、一緒に遊ぶ楽しいお話です。
小さい子は黒人の女の子です。早い段階から、人種の違う子どもが登場し、
皆でかわいがって一緒に遊ぶって素敵。
akoには、黒人との混血の甥がいるので他人事とは思えませんでした。
ORTで育つ子どもたちが大人になる世界を想像していると、幸せな気持ちになります。

◆First Phonicsシリーズから◆
「The Mud Pie」(総語数約40語)

非常に単純な理由です。子どもの時にママゴトで遊んだ、泥まんじゅうとか泥団子、
英米文化では、pieがお団子とかおまんじゅうってことなんだ。わー楽しい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ORTステージ2■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読んだシリーズ 全36冊(6冊×6シリーズ)
Trunk Stories・More Stories Pack A ・More Stories Pack B
Wrens ・ More Wrens ・ First Phonics

◆ More Stories Pack A シリーズから◆
「The Baby-sitter」 (総語数約60語)

パパとママはオシャレして夜のお出かけ。家には学生さん(?)のベビーシッターが来ます。
さて、子どもたち、大人しくしていられるのか? とっても楽しい夜のお話です。
ところで、日本ではこのようなことは日常的かどうか、akoの生活に子どもはいませんのでよく知りません。
今、小学生や幼稚園児のいらっしゃるご家庭の方は、どのように読まれるでしょう。
あくまで異文化として、善悪の価値判断は別にして、イギリスの日常の事実として知りました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ORTステージ3■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読んだシリーズ 全30冊(6冊×5シリーズ) まだ未読あり。
Trunk Stories ・ More Stories Pack A ・ More Stories Pack B
Wrens ・ First Phonics

◆ First Phonics シリーズから◆
「The Steel Band」(約60語)

皆の学校にプロのバンドが来ます。何とカリブ海のミュージシャンたちなんです!
(いいなぁ、ブエナビスタ・ソシアルクラブ…)←す、すみません、ORTと関係ありません。
ラテンアメリカの音楽が、日常の風景に出てくるなんて、イギリスの子どもたちは羨ましいな〜。
オルケスタ・デ・ラ・ルスのスペイン語の歌なんか、意味不明でも楽しいし〜(これもORTと関係なし。ごめんなさい)
ちなみに、アメリカに行ったことがある方はよくご存知と思いますが、
アメリカでは、地域によっては相当スペイン語が通用します。
ラテン文化は南米だけのものではありませんよね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ORTステージ4■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読んだシリーズ 全30冊(6冊×5シリーズ)
Trunk Stories
More Stories Pack A ・ More Stories Pack B
More Spallows ・ Fireflies

特定の本ではなく、シリーズごとでまとめます。
◆Trunk Stories◆(6冊の総語数924語)
学校が舞台のお話に、(たぶん)中国系のクラスメートが登場します。
漢字かモンゴル文字か、よくわかりませんが、アジア系文字の本を持っているんです。
シリーズ内のどの本かは、読む方のお楽しみ、としますね。

◆More Stories Pack B◆(6冊の総語数978語)
インド系の隣人が登場します。
肌の色や髪の毛などからもアジア系ということはすぐわかります。
子どもの名前と、室内の壁の装飾品から、インド系だと思われます。
(100%確信がありませんので知ってる方、教えて下さい)
またこのシリーズには、学校行事に中国の旧正月が登場します! 
生徒とお母さんにも中国系の人がいます。どんなお正月行事をするんでしょうね?!

◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
全体としてイスラム系の登場人物のお話です。
子どもの名前から、すぐに中東系とわかりした。また、モスク、食べ物、家族の服装からもわかります。
現在、欧州は明らかにイスラム系、中東系住民が増えていますので、非常に現実的な配慮だと感心してしまいました。
さすがにステージ4。多文化の並存した、素晴らしいシリーズです。

◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)
キッパーたちのお話から離れ、完全に1冊1冊独立した内容で、日本的な科目名で言うと、算数や地理、生物、家庭科です。
世界史クラブで紹介するのは、「World Instrument」(140語)・「Grandad and Me」(130語)の2冊。
前者は、世界の楽器の紹介と同時に、世界旅行気分。
後者は、おじいさんと孫が、それぞれの時代を比べた写真が並びます。
車などは一目で時代の違いがわかって、まさに歴史を感じる1冊。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ORTステージ5■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読んだシリーズ 全24冊(6冊×4シリーズ)
Trunk Stories ・ More Stories Pack A ・ More Stories Pack B ・ Fireflies

◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
さすがにステージ5。多彩です。
このステージからはマジックキーが大活躍。言わばドラえもんのどこでもドアのような不思議な力をもったキー。これが光ると、Kipper たちは、自由自在にタイムとラベル、テレポーテーション。空想が現実になる夢のようなキーなんです。このおかげで、中世の城へは行くわ、一時代前の海賊たちとは出会うわ、次々と、「ナントカカントカAdventure」が繰り出され、時代をこえたアドベンチャーこそ世界史のお楽しみだっ!て感じです。
イラストを見ているだけで、楽しい世界史マンガを読んでいる気分。

日本でも、信長・秀吉時代が人気があるのと同じですね。
海賊を日本に当てはめるとしたら、倭寇かな、瀬戸内海の村上水軍かな。
村上水軍は「賊」ではないと思いますが。
なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。
不思議なことに、日本でも人気の信長・秀吉時代と、まったく同時代なんです。
歴史って面白いでしょぉぉぉ(ダメかな、こういう誘い方は)

◆More Stories Pack A シリーズから◆
「Underground Adventure」(292語)
地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。小人たちというのはゲルマン民族の文化です。
ゲルマン民族の故郷である北欧やドイツから、イギリスに伝わったものでしょう。
小人たちを示す英語は、ドイツ語に同じもの(スペルが少し違います)があるんですよ。
ドイツでは、森の小人たちは、人が寝ている間に掃除やお皿洗いをしてくれる、人間の味方。
だからヨーロッパ中で愛される存在になったのかな。悪い小人が出てくる絵本ってあるのかな。

「It's Not Fair」(349語)
Biff がマジックキーで、イギリス史の英雄アーサー王と円卓の騎士たちのど真ん中に行ってしまうという、
わくわくするようなお話。女の子の Biff は、一体、騎士たちと何の話をするのかしら。
そして円卓の騎士たちの円卓は、なぜ四角いテーブルではなく、「円」卓になったのか、
ORT 風の歴史解釈が登場! アーサー王物語とリンクして読めば面白さ倍増です。
アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜 
(円卓の騎士は、皆、素敵なの!ここハートマーク欲しい!)

「A Monster Mistake」(334語)
スコットランドに皆がキャンプに来ます。背景に描かれた風景画が、見事。
日本の森林とは違う、英国の自然環境の様子が正確に描かれています。
急峻な山はなく、深い森もなく、見通しのいい丘とヒースの… 嵐が丘やピーターラビットの舞台ですね。
空気までが違うように感じました。
英国には深い森がないのはどうしてか知っていますか。これは18世紀に起きた産業革命で、
石炭燃料に使うため、大量に森林を伐採したためです。
ナショナルトラストが活発なのも、歴史に理由があるんですね。

◆More Stories Pack B シリーズから◆

「Noah's Ark Adventure」(365語)
インディー・ジョーンズ失われたアーク…ではありません。
今度は子どもたち、何と旧約聖書の時代まで行ってしまいます。
しかも地面が水没するほどの長い長い大雨が降り続くところへ。
あとは聖書と同じ物語が展開します。アークってこれかぁ。
教会で、学校で、生活の色々な場面で、英語圏の子どもたちは聖書と親しむんですね。

◆Fireflies シリーズから◆
「Houses Then and Now」(300語)
写真と、短い説明で、イギリスの住宅の今昔を紹介します。洗濯場や台所、居間には、特に時代を感じました。素敵です!
そして19世紀の居間のことを、そういう風に言うなんて〜〜 びっくり。
現代日本にもある、とある遊興施設に使われる英語が、
実はこーんなのどかな家庭用語だったとは!
なるほど、リラックスして、趣味のことなどして過ごす場所という意味では同じことか、と感心した次第。

「E-mails Home」(350語)
少年がメールで世界中を旅した話、その写真。世界旅行気分です。万里の長城やカラハリ砂漠も出てきました。
モンゴル共和国ではなく、中国の中にある「内モンゴル自治区」のことを、
英語でこういう風に言うのか〜〜って初めて知りました。

「Public Art」(450語)
どうして世界史クラブでアートの本かというと、この本にイースター島のモアイが出てくるからだけじゃないんです!
街の公共の場所には、その国で歴史上尊敬されている人物の彫刻や銅像があります。
それらが、他のさまざまなアート作品と並べて紹介されているこの本のおかげで、
歴史とアートの接点を教えてもらえたように思ったからです。
編集者の視点によって、通常なされているジャンル分類の線引きは、
いくらでも相対化することができるものなのだと、たいへん勉強になりました。

「Wonders of the World」(600語)
タイトルの通り、世界の素晴らしい場所へといざなってくれるパノラマ写真と解説。
それは、マリアナ海溝から大氷河まで、地球上の大自然を満喫しつつ、
子どもたちは、世界で一番○○なところを学習することが出来るようになっています。
子ども向きの世界地理の教科書として最良と思います。

以上、ORT編(上)でした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

SSS式多読を始めて、まだ日の浅い私ですが、
杏樹さんが立ち上げ、さらに部活投稿を愛読してくださるチクワさんに機会をいただいて、
自分にとっては、まさに「好きなことで英語」という幸せな企画を体験させていただけて、
お二人には深く感謝いたします。
特にこの企画は、チクワさんが「子ども向けでさりげなく歴史にも触れるようなものを…」との
ご提案をいただいたことから始まった話です。Special thanks to CHIKUWA-san !!

杏樹部長に引き続き、ペギー双葉山さん投稿の
「読みやすいレポート書き方講座」(練習の広場)を参照しております。深謝。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

163. Re: 世界史クラブ活動報告 (予定変更で)ORT編(上)ver.1.0  長いです

お名前: minami
投稿日: 2004/5/22(01:31)

------------------------------

akoさん、こんばんは。minamiです。
もうすごく感激しました。
Oxford Reading Treeの魅力、再発見です。
また新たな視点で読んでみます。
どうもありがとうございました。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ4■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
〉全体としてイスラム系の登場人物のお話です。
〉子どもの名前から、すぐに中東系とわかりした。また、モスク、食べ物、家族の服装からもわかります。
〉現在、欧州は明らかにイスラム系、中東系住民が増えていますので、非常に現実的な配慮だと感心してしまいました。
〉さすがにステージ4。多文化の並存した、素晴らしいシリーズです。

これは私はパキスタンだと思いました。
理由は、雪が出てきて、結構寒そうなので、
ヒマラヤ、K2のパキスタンかな?と。

インド、パキスタンはイギリスの元植民地なので、
移民、イギリス国籍取得者が多いです。
(クィーンのフレディマーキュリーも元インド人だそうですね。)
労働者層から、医師、弁護士層にも多くいて、
イギリスでは結構な勢力と聞きます。
そういうところがORTにも出ているのでしょう。

minami


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

169. minami さん、初めまして

お名前: ako
投稿日: 2004/5/24(01:03)

------------------------------

〉akoさん、こんばんは。minamiです。
〉もうすごく感激しました。

こちらこそ、初めての方から御返答いただき、感激です。
しかも、御返答いただいた翌日に、三省堂の講演会でじかにお話できたというご縁があったことにも感激しています。

〉Oxford Reading Treeの魅力、再発見です。
〉また新たな視点で読んでみます。
〉どうもありがとうございました。

わたくしの投稿を、このように受け止めていただけたこと、
何より感動いたしております。

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ4■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
〉〉全体としてイスラム系の登場人物のお話です。
〉〉さすがにステージ4。多文化の並存した、素晴らしいシリーズです。

〉これは私はパキスタンだと思いました。
〉理由は、雪が出てきて、結構寒そうなので、
〉ヒマラヤ、K2のパキスタンかな?と。

補足していただき、ありがとうございます。
地理は専門外なので、少々知識不足です。助かりました。
K2のパキスタン側ということですね?
パキスタン・インド北部の地理につき、少々調べ直してみようと思います。
(杏樹さん、K2の中国側はタクラマカンですね〜)

〉インド、パキスタンはイギリスの元植民地なので、
〉移民、イギリス国籍取得者が多いです。
〉(クィーンのフレディマーキュリーも元インド人だそうですね。)

それは知りませんでした。
英国籍を持ったインド人・パキスタン人が、
英国ではなく、印・パにも居住しているということでしょうか。

〉労働者層から、医師、弁護士層にも多くいて、
〉イギリスでは結構な勢力と聞きます。
〉そういうところがORTにも出ているのでしょう。

インド系にしろ、華僑にしろ、移民先の社会での彼らの教育熱心さや、
上昇志向への情熱は相当なものですね。
ヨーロッパはこれから、移民のパワーによる社会変動の圧力は、
相当なものになると予想しております。

しかし、そのような社会の現状を直視して、
ORTのような教材を開発するイギリス人もさすがと思いました。

また何か気づかれることありましたら、教えてくださいね。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

164. Re: 世界史クラブ活動報告 (予定変更で)ORT編(上)ver.1.0  長いです

お名前: fiddle
投稿日: 2004/5/22(07:37)

------------------------------

akoさん、こんにちは、まだ屋根の上ではfiddleを弾いたことはないfiddleです。
杏樹さん、はじめまして。

遅くなりましたが、世界史クラブ設立おめでとうございます。
お二人のお話が面白かったので、クラブ活動、横から楽しみに待っていました。
私もICRの歴史もの、大好きですし。

〉■ご紹介の主旨■
〉杏樹さんのGR編と同様、「世界史を知ることは、世界を知ること」、そして「異文化理解」です。
〉そこで狭い意味での「歴史」に限定せず、「世界を知る」でまとめてみました。
〉絵が多くの情報を持っている本ですから、英語には現れない部分、
〉地理、自然環境、服飾、背景にある家具や登場人物が使う小道具なども含まれています。

こういう観点からORTを読むなんて、思いつきませんでした。
確かに、歴史の勉強の布石となるような本が多いなとは思っていましたが。
akoさん、すばらしい!
私もORTを再読してみようと思いました。

〉■ORT全体を通じて■
〉Biff, Chip, Kipper の家族と共に、一番の隣人として第二の主人公といってもいいのが、
〉Wilf , Wilma の家族ですが、この家族が黒人であることに、ORT制作者の教育的配慮を思います。
〉イギリスも、都市部の黒人人口は多く、現実にEU統合が拡大されるにつれ、
〉今後も、異人種、異民族の共存は、大きなテーマとなっていくでしょう。
〉子どものうちから、人種の違う人々と、隣人として親しむことは素晴らしいことですね。

うちのだんななどは、トールキンの「指輪物語」を読んでも、
階級意識が鼻につくと言いますが、
階級意識が強いと言われているイギリスでも、そういう時代になってきているんですね。

以下部分的にコメントです。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ2■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)

〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。家には学生さん(?)のベビーシッターが来ます。
〉さて、子どもたち、大人しくしていられるのか? とっても楽しい夜のお話です。
〉ところで、日本ではこのようなことは日常的かどうか、akoの生活に子どもはいませんのでよく知りません。
〉今、小学生や幼稚園児のいらっしゃるご家庭の方は、どのように読まれるでしょう。
〉あくまで異文化として、善悪の価値判断は別にして、イギリスの日常の事実として知りました。

日本では、ベビーシッターの学生バイトというのは一般的ではありませんね。
それで、ふつうにベビーシッターをお願いすると人件費が高くて、
どうしても必要、というとき以外はシッターをお願いできないのではないでしょうか。
我が家では、子供が幼かった10年ぐらい前には、
たま〜にベビーシッターを頼んで遊びにいってました。
(実家があてにできるときは、そちらに頼んでいましたが)

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ4■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)
〉キッパーたちのお話から離れ、完全に1冊1冊独立した内容で、日本的な科目名で言うと、算数や地理、生物、家庭科です。
〉世界史クラブで紹介するのは、「World Instrument」(140語)・「Grandad and Me」(130語)の2冊。
〉前者は、世界の楽器の紹介と同時に、世界旅行気分。
〉後者は、おじいさんと孫が、それぞれの時代を比べた写真が並びます。
〉車などは一目で時代の違いがわかって、まさに歴史を感じる1冊。

こういうシリーズもあるんですね。気が付きませんでした。
今度ブッククラブで探してみます。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ5■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)

〉日本でも、信長・秀吉時代が人気があるのと同じですね。
〉海賊を日本に当てはめるとしたら、倭寇かな、瀬戸内海の村上水軍かな。
〉村上水軍は「賊」ではないと思いますが。
〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。

フランシス・ドレークですね。(「七つの黄金郷」より)


〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉「Underground Adventure」(292語)
〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。小人たちというのはゲルマン民族の文化です。
〉ゲルマン民族の故郷である北欧やドイツから、イギリスに伝わったものでしょう。
〉小人たちを示す英語は、ドイツ語に同じもの(スペルが少し違います)があるんですよ。
〉ドイツでは、森の小人たちは、人が寝ている間に掃除やお皿洗いをしてくれる、人間の味方。
〉だからヨーロッパ中で愛される存在になったのかな。悪い小人が出てくる絵本ってあるのかな。

この巻、実は気になっていました。小人たちのことを"elves"といっていますが、
金を掘っているといえば、dwarfなんじゃないかなと。
elfとdwarfとどう違うんでしょう。
私的には、elfは高等遊民、dwarfは肉体労働者という感じですが、
辞書を見てみると、確かにelf=small usu. male fairyとなっていました。
これからの多読の過程でイメージの違いが分かってくるでしょうか。

小人というと、私は、よい小人の話も読んでいるはずなのに、
悪い小人のイメージが湧いてきます。これはいったいどこからくるのかなと、
しばし考えたのですが、どうやらワーグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指輪」から来ているようです。

ここに登場する小人のアルベリヒは、ラインの川の乙女達に相手にしてもらえず、
怒ってラインの黄金を奪い、その黄金から世界を支配する指輪を作ります。
そして、神々の長ヴォ−タンたちに黄金と指輪を奪われるときに、
その指輪を手にした者は死ぬと、呪いをかけたのです。
(簡単すぎるあらすじですみません)

ここに登場する神々もそうとう自分勝手なひどいやつらばかりなので、
小人だけが「悪」ではないのですが、
ここで小人=悪いというイメージが私に植え付けられたようです。
ワーグナーはいろいろな神話や伝承から話を借りてきているので、
悪い小人が出てくる話もあるんじゃないかな、と思います。
これもこれからの多読の課題。

〉「It's Not Fair」(349語)
〉Biff がマジックキーで、イギリス史の英雄アーサー王と円卓の騎士たちのど真ん中に行ってしまうという、
〉わくわくするようなお話。女の子の Biff は、一体、騎士たちと何の話をするのかしら。
〉そして円卓の騎士たちの円卓は、なぜ四角いテーブルではなく、「円」卓になったのか、
〉ORT 風の歴史解釈が登場! アーサー王物語とリンクして読めば面白さ倍増です。
〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜 
〉(円卓の騎士は、皆、素敵なの!ここハートマーク欲しい!)

話が飛びますが、ショーン・コネリーがアーサー王、リチャード・ギアがランスロット、という映画がありましたね。(タイトル失念)
TVで観ながら、ランスロットさまは、こんなハリウッド的にやけついた人じゃないぞ、もっと禁欲的な騎士だぞ、
と憤慨したことがありました。

akoさん、力作レポートお疲れ様でした。ORTの後半もレポートしがいのある作品が並んでいますね。
次号を楽しみにしています。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

170. fiddle さん、二度目まして

お名前: ako
投稿日: 2004/5/24(02:23)

------------------------------

〉akoさん、こんにちは、まだ屋根の上ではfiddleを弾いたことはないfiddleです。

以前、入門広場にて、ご返答いただいた fiddle さんですね。
あの時に私がお礼に書いたタイトルへのご返答、とても嬉しいです!

〉遅くなりましたが、世界史クラブ設立おめでとうございます。
〉お二人のお話が面白かったので、クラブ活動、横から楽しみに待っていました。
〉私もICRの歴史もの、大好きですし。

クラブの投稿を読んで頂いていたとは感激です!

近日中に再開する予定ですので、どうか割り込んでくださいね。
同じ趣味の者同士の二人だけの会話というのは、思い込みの間違いなどが修正されないまま進行してしまうこともあるかと思っています。(杏樹さんも同意して下さると思います)
複数の参加者で話をすすめることができる掲示板の長所を有効活用し、
英語多読にもプラスになるような部活にしたいと思っていますので、よろしくお願いします。
(チクワさんにはインネンもつけて下さるようお願いしております)

そもそも、(屋根の上の)fiddle さんというHNからして、ヨーロッパ史に関心がおありの方なのでは?と思っておりますが、いかがでしょう。

〉〉■ORT全体を通じて■
〉〉子どものうちから、人種の違う人々と、隣人として親しむことは素晴らしいことですね。

〉うちのだんななどは、トールキンの「指輪物語」を読んでも、
〉階級意識が鼻につくと言いますが、
〉階級意識が強いと言われているイギリスでも、そういう時代になってきているんですね。

ファンタジーを読んで、イギリスの階級意識を感じ取られるご主人の感性の鋭さのほうがすごいです。私は「指輪」については、映画のパート1を見ただけですが、感じ取れませんでした。ぜひお話を伺いたいものです。

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ2■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)
〉〉今、小学生や幼稚園児のいらっしゃるご家庭の方は、どのように読まれるでしょう。

〉日本では、ベビーシッターの学生バイトというのは一般的ではありませんね。
〉それで、ふつうにベビーシッターをお願いすると人件費が高くて、
〉どうしても必要、というとき以外はシッターをお願いできないのではないでしょうか。
〉我が家では、子供が幼かった10年ぐらい前には、
〉たま〜にベビーシッターを頼んで遊びにいってました。
〉(実家があてにできるときは、そちらに頼んでいましたが)

なるほどそうでしたか。
周囲の子育て中の友人に聞いてみたところ、
さまざまな意見があることを知り、複数の価値観が並存しているように思いました。

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ4■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)

〉こういうシリーズもあるんですね。気が付きませんでした。
〉今度ブッククラブで探してみます。

昨日、神田三省堂での、酒井先生・古川先生の講演会で、
ORTのカタログをもらってきました。
それによるとどうやら、すべてのステージに、Fireflies シリーズがあるようです。
今回のORT編の時点では、Firefliesはステージ4・5しか読んでおりませんので、
今後かならずヴァージョンアップしたいです。

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ5■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。

〉フランシス・ドレークですね。(「七つの黄金郷」より)

山本鈴美香ですね? それ読んでないんです〜〜 大変!

〉〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉「Underground Adventure」(292語)
〉〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。

〉この巻、実は気になっていました。小人たちのことを"elves"といっていますが、金を掘っているといえば、dwarfなんじゃないかなと。
〉elfとdwarfとどう違うんでしょう。
〉私的には、elfは高等遊民、dwarfは肉体労働者という感じですが、
〉辞書を見てみると、確かにelf=small usu. male fairyとなっていました。

先日Julieさんが翁家さんへのアドバイスで(「めざせ広場」です)
どうしても辞書を引きたくなった時は、Googleのイメージ検索をするといいと書かれていたので、さっそく見てみました。
両者かなり違いました。相当、面白いです。
(ここ読んでないと思うけど、Julieさん、的確なアドバイスに感謝!)

なおドイツ語のelfは、eleven 。どうして「11」が妖精なのか、気になったままなんです。いずれはドイツ語も多読したい(かなり将来…)

〉これからの多読の過程でイメージの違いが分かってくるでしょうか。

すばらしい気づきをいただき、ありがとうございます!
ほんとにその通りですね!!
妖精や小人の登場する作品を多読しよう、と考えるとワクワクしてきました。
大作のリトールドであっても、英語圏の作家が、子ども向きにどういう英語を選ぶのかという点は、非常に関心がもてます。

〉小人というと、私は、よい小人の話も読んでいるはずなのに、
〉悪い小人のイメージが湧いてきます。これはいったいどこからくるのかなと、
〉しばし考えたのですが、どうやらワーグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指輪」から来ているようです。
〉ここに登場する小人のアルベリヒは、ラインの川の乙女達に相手にしてもらえず、怒ってラインの黄金を奪い、その黄金から世界を支配する指輪を作ります。
〉そして、神々の長ヴォ−タンたちに黄金と指輪を奪われるときに、
〉その指輪を手にした者は死ぬと、呪いをかけたのです。
〉(簡単すぎるあらすじですみません)

とんでもない! 興奮して読みました!!!
要点を短くまとめると、焦点に鋭く切り込む場合がありますね。
まとめていただいた部分を読んで、指輪の呪いの「もと」は、
女性に無視された男性の復讐の心理?とも読めて、
小説や物語が誕生する原始的な動機の一つを見たような思いです。
ちょっと視点を変えて、読み直してみようという気になりました。

〉ここに登場する神々もそうとう自分勝手なひどいやつらばかりなので、
〉小人だけが「悪」ではないのですが、
〉ここで小人=悪いというイメージが私に植え付けられたようです。

なるほど、そういう出会いもあるのですね。
ギリシア神話もそうですが、多神教の場合は、人に災いをもたらす神もいますものね。もちろんこれは、誘惑に弱い人間への懲罰の意味もあるのかしら。

〉ワーグナーはいろいろな神話や伝承から話を借りてきているので、
〉悪い小人が出てくる話もあるんじゃないかな、と思います。
〉これもこれからの多読の課題。

そうですね! 
SSSの世界史クラブですから、ここでの話題が、
今後の多読への意欲の源泉となるのが、何よりです。

ところで、トールキンは、ニーベルンゲンを下敷きにしていると思うのですがいかがでしょう。何か思い当たることがありましたら教えて下さい。
北欧やゲルマンの神話は、ギリシア神話ほどは知られていませんが、
心ひかれます。

〉話が飛びますが、ショーン・コネリーがアーサー王、リチャード・ギアがランスロット、という映画がありましたね。(タイトル失念)
〉TVで観ながら、ランスロットさまは、こんなハリウッド的にやけついた人じゃないぞ、もっと禁欲的な騎士だぞ、と憤慨したことがありました。

やはり「さま」がつきますよね!!

で。大変! 見てない! さっそく新宿ツタヤで探します!
ありがとうございます!
ブッククラブもツタヤもある新宿って素晴らしい…

〉akoさん、力作レポートお疲れ様でした。ORTの後半もレポートしがいのある作品が並んでいますね。
〉次号を楽しみにしています。

ありがとうございます! あぁ生きててよかった…。
(あ、あの、死のうと思ったことがあるという意味ではなく、このように趣味に没頭できることの幸せを表現すると、こうなってしまいました。まさに趣味の広場。)

では、今後ともよろしくお願いします。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

172. Re: 森の木陰でどんじゃらほい♪(マイブームは”Tomten”)

お名前: チクワ
投稿日: 2004/5/24(22:21)

------------------------------

minamiさん、fiddleさん、世界史クラブへようこそおいでくださいました。
わたくしアルバイトでクラブの受付をしております、チクワです〜。
杏樹さん、akoさん、こんばんは〜。

こーびとさんが そろおーって にーぎーやーかにー♪

世界史クラブを小人スレッドにしてしまったらごめんなさい。お?これはクロトカゲ的悪事?
ちょっと反応してみたくて・・・(はずさないといいけど)

“The Tomten”という、ハードカバーの絵本を見る機会がありました。
(ポロンさんの書評がありました〜)
Tometenというのも、小人さんのようです。北欧あたりみたいです。
この絵本、ちょっと見せていただいただけで、じっくり読めなかったんですが
絵から光が溢れてくるようで、すんごくきれいな本でした。
古い本のようで、単色の布張りで、表紙は題名しか書いてありませんでした。、

文は、もとが北欧(スウェーデンみたい)の言葉の詩を下敷きにしているようで、
adapted by Astrid Lindgrenと、なっていました!
ご存知の方にはじゃまくさいような解説ですが、(すみませーん)
長くつしたのピッピや、やかまし村、ロッタちゃんの作者さんですよね。

じっくり読んでみたかったんですが、地元の図書館にはなく、
代わりにThe Christmas Tomtenというのを借りてきて、読みました。
クリスマスの買い物に、朝からおかあさんが出かけていてひとりで留守番を
している男の子(ひきとられた子)をトムテ(日本語表記はこうなっているみたい)が
村や町のあちこちの様子を見に連れ出す・・・というようなお話で
よい小人さんでした。

Googleのイメージ検索では、最初の方はなんだか「サンタクロース」みたいなのが
ならんでいます・・・
elfは日本のマンガ?みたいなのが多く、dwarfは海外のイラストのようなものが多かったような。
で、Tomtenは人間のコスプレみたいなのが多く、わかりにくいです。(少なくとも絵本のイメージと違う)
それぞれ2ページくらいしかみていませんが。
(見る人、見るときによって並び方が違ったりするんでしょうか?)

うーん、世界にはまだまだいろんな小人さんがいるのかなー。

あ、ほーい、ほーいと、どんじゃらほい♪
では〜。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

173. fiddle さん、akoさん、チクワさん

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/25(01:46)

------------------------------

fiddleさん、akoさん、こんにちは。チクワさんもこんにちは。

本人を差し置いてレスしてしまいますが…。

〉そもそも、(屋根の上の)fiddle さんというHNからして、ヨーロッパ史に関心がおありの方なのでは?と思っておりますが、いかがでしょう。

fiddleさんはバイオリンを弾くからですよね。本物のfiddlerです。屋根の上で弾くのは危ないのでやめたほうがいいでしょう。

〉〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉〉〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉〉〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。

〉〉フランシス・ドレークですね。(「七つの黄金郷」より)

〉山本鈴美香ですね? それ読んでないんです〜〜 大変!

完結してないので読まないほうがいいです。「続きは〜〜〜〜?!」と思い続けて幾年月…。そろそろ待っても無駄らしいとあきらめかけている今日この頃。

〉〉〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉〉「Underground Adventure」(292語)
〉〉〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。

〉〉この巻、実は気になっていました。小人たちのことを"elves"といっていますが、金を掘っているといえば、dwarfなんじゃないかなと。
〉〉elfとdwarfとどう違うんでしょう。
〉〉私的には、elfは高等遊民、dwarfは肉体労働者という感じですが、
〉〉辞書を見てみると、確かにelf=small usu. male fairyとなっていました。

〉先日Julieさんが翁家さんへのアドバイスで(「めざせ広場」です)
〉どうしても辞書を引きたくなった時は、Googleのイメージ検索をするといいと書かれていたので、さっそく見てみました。
〉両者かなり違いました。相当、面白いです。
〉(ここ読んでないと思うけど、Julieさん、的確なアドバイスに感謝!)

〉なおドイツ語のelfは、eleven 。どうして「11」が妖精なのか、気になったままなんです。いずれはドイツ語も多読したい(かなり将来…)

英語では複数になるとelvesです。ドイツ語に近づきますね。ドイツ語ってenがつくのは複数形だったような気が…。

〉〉これからの多読の過程でイメージの違いが分かってくるでしょうか。

〉すばらしい気づきをいただき、ありがとうございます!
〉ほんとにその通りですね!!
〉妖精や小人の登場する作品を多読しよう、と考えるとワクワクしてきました。
〉大作のリトールドであっても、英語圏の作家が、子ども向きにどういう英語を選ぶのかという点は、非常に関心がもてます。

ICR2に「Two Silly Trolls」という本があります。Trollって巨人だと思ってたんですが、この絵本のTrollは小人だとか…???ますますイメージが混乱したりして。

〉〉小人というと、私は、よい小人の話も読んでいるはずなのに、
〉〉悪い小人のイメージが湧いてきます。これはいったいどこからくるのかなと、
〉〉しばし考えたのですが、どうやらワーグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指輪」から来ているようです。
〉〉ここに登場する小人のアルベリヒは、ラインの川の乙女達に相手にしてもらえず、怒ってラインの黄金を奪い、その黄金から世界を支配する指輪を作ります。
〉〉そして、神々の長ヴォ−タンたちに黄金と指輪を奪われるときに、
〉〉その指輪を手にした者は死ぬと、呪いをかけたのです。
〉〉(簡単すぎるあらすじですみません)

〉とんでもない! 興奮して読みました!!!
〉要点を短くまとめると、焦点に鋭く切り込む場合がありますね。
〉まとめていただいた部分を読んで、指輪の呪いの「もと」は、
〉女性に無視された男性の復讐の心理?とも読めて、
〉小説や物語が誕生する原始的な動機の一つを見たような思いです。
〉ちょっと視点を変えて、読み直してみようという気になりました。

fiddleさんはさすがにクラシックに話が向くようですね。私も詳しくはないんですが、ワーグナーの音楽は壮大でなんだかわかりませんが惹かれるものがあります。

akoさん、ちょっと補足しますと、北欧神話では「神々の黄昏(ラグナロク)」が訪れて、神々も世界も滅びに向かいます。「ニーベルングの指輪」も最後が「神々の黄昏」というタイトルで終末を迎えます。指輪の呪いが世界を破滅に導くという壮大な物語になっています。

〉〉ここに登場する神々もそうとう自分勝手なひどいやつらばかりなので、
〉〉小人だけが「悪」ではないのですが、
〉〉ここで小人=悪いというイメージが私に植え付けられたようです。

〉なるほど、そういう出会いもあるのですね。
〉ギリシア神話もそうですが、多神教の場合は、人に災いをもたらす神もいますものね。もちろんこれは、誘惑に弱い人間への懲罰の意味もあるのかしら。

〉〉ワーグナーはいろいろな神話や伝承から話を借りてきているので、
〉〉悪い小人が出てくる話もあるんじゃないかな、と思います。
〉〉これもこれからの多読の課題。

〉そうですね! 
〉SSSの世界史クラブですから、ここでの話題が、
〉今後の多読への意欲の源泉となるのが、何よりです。

〉ところで、トールキンは、ニーベルンゲンを下敷きにしていると思うのですがいかがでしょう。何か思い当たることがありましたら教えて下さい。
〉北欧やゲルマンの神話は、ギリシア神話ほどは知られていませんが、
〉心ひかれます。

指輪物語に話が及ぶと黙ってられません。トールキンは北欧やケルト・ゲルマンの神話・伝説をかなり研究したはずです。指輪物語に出てくるルーン文字は北欧の文字ですし。「ニーベルンゲンの歌」はドイツの国民的叙事詩でゲルマンの神話にもつながっていますから、関連もあるでしょう。
でもトールキンはもともと言語学者で、自分で「エルフ語」という言葉を作ってしまい、それを使う世界として作り出したのが指輪物語の世界だということです。文字と言語を作り出してしまうなんて信じられないんですが、その世界がまた詳しい歴史や系図があって、とても一人の人間の頭から出てきたものとは思えません。だからこそハマるとずぶずぶいってしまうんです。

で、ここからはチクワさんへ。

トムテって聞いたことがあるな〜と思いましたが…
「北欧」というパン屋さんでした。大阪ローカルなのか、全国展開してるのか知りませんが…。ここの紙袋に北欧にトムテという小人がいる、という話が書いてあったんです。「文字があると無意識に読んでしまう」クセのある私は「北欧」でパンを買って食べながら無意識に紙袋の文字を読んでいたのでした。パンをおいしくしてくれる「いい小人」だという話だったような…うろ覚えですみません。
リンドグレンの絵本があるなら読んでみたいです。

それではこのへんで。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

175. Re: fiddle さん、akoさん、チクワさん

お名前: fiddle
投稿日: 2004/5/25(12:18)

------------------------------

akoさん、杏樹さん、チクワさん、こんにちは、fiddleです。

〉〉そもそも、(屋根の上の)fiddle さんというHNからして、ヨーロッパ史に関心がおありの方なのでは?と思っておりますが、いかがでしょう。

〉fiddleさんはバイオリンを弾くからですよね。本物のfiddlerです。屋根の上で弾くのは危ないのでやめたほうがいいでしょう。

この歳になって高い所に登ると○○と言われそうですしね。

世界史全般好きですが(高2のときの世界史の先生が好きだったもので)、みなさんの博覧強記ぶりに、
ただひたすら「へぇ」を連発しているといったところでしょうか。興味だけはあちこちあるのですが。

"Fiddler on the Roof"は、舞台も映画も観たことはないのですが、多読を始めてすぐのころに
行きつけの古本屋でシナリオ(もちろん英語)を見つけ、fiddleを名乗るからには読まずばなるまいと
買ったはいいものの、まだ熟成中です。

〉〉〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉〉〉〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉〉〉〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。

〉〉〉フランシス・ドレークですね。(「七つの黄金郷」より)

〉〉山本鈴美香ですね? それ読んでないんです〜〜 大変!

〉完結してないので読まないほうがいいです。「続きは〜〜〜〜?!」と思い続けて幾年月…。そろそろ待っても無駄らしいとあきらめかけている今日この頃。

エリザベス1世とメアリー女王、フェリペ2世にバチカン、海賊、ジプシー、新大陸の黄金と、話が何処まで大きくなるのか
わくわくしながら読んでいましたが、途中で止まってしまい残念至極です。
去年、未発表の第4部冒頭30ページ分の鉛筆書きのネーム、というのが出ましたが、また欲求不満になりそうなので
まだ読んでいません。

〉〉〉〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉〉〉「Underground Adventure」(292語)
〉〉〉〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。

〉〉〉elfとdwarfとどう違うんでしょう。

〉ICR2に「Two Silly Trolls」という本があります。Trollって巨人だと思ってたんですが、この絵本のTrollは小人だとか…???ますますイメージが混乱したりして。

そういえば、gnomeというのも地中に住む小人ですよね。ますます混乱。

〉〉〉小人というと、私は、よい小人の話も読んでいるはずなのに、
〉〉〉悪い小人のイメージが湧いてきます。これはいったいどこからくるのかなと、
〉〉〉しばし考えたのですが、どうやらワーグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指輪」から来ているようです。
〉〉〉ここに登場する小人のアルベリヒは、ラインの川の乙女達に相手にしてもらえず、怒ってラインの黄金を奪い、その黄金から世界を支配する指輪を作ります。
〉〉〉そして、神々の長ヴォ−タンたちに黄金と指輪を奪われるときに、
〉〉〉その指輪を手にした者は死ぬと、呪いをかけたのです。
〉〉〉(簡単すぎるあらすじですみません)

〉〉とんでもない! 興奮して読みました!!!
〉〉要点を短くまとめると、焦点に鋭く切り込む場合がありますね。
〉〉まとめていただいた部分を読んで、指輪の呪いの「もと」は、
〉〉女性に無視された男性の復讐の心理?とも読めて、
〉〉小説や物語が誕生する原始的な動機の一つを見たような思いです。
〉〉ちょっと視点を変えて、読み直してみようという気になりました。

〉fiddleさんはさすがにクラシックに話が向くようですね。私も詳しくはないんですが、ワーグナーの音楽は壮大でなんだかわかりませんが惹かれるものがあります。

〉akoさん、ちょっと補足しますと、北欧神話では「神々の黄昏(ラグナロク)」が訪れて、神々も世界も滅びに向かいます。「ニーベルングの指輪」も最後が「神々の黄昏」というタイトルで終末を迎えます。指輪の呪いが世界を破滅に導くという壮大な物語になっています。

杏樹さん、補足ありがとうございます。
前の投稿で私が「あらすじ」と書いたのは大きな間違いです。あれは楽劇全体の冒頭部にあたるところで、
そのあと「ワルキューレ」やら「恐れを知らぬ英雄」やらが出てきて最後は愛に依る自己犠牲によって
指輪の呪いが浄化され、神々が没落していくという話になっております(ああ、また簡単にまとめてしまった…)。

最初に出てくるラインの黄金は、愛を捨てた者だけがそこから指輪を作ることができるといわれていて、
権力と富の象徴です。
小人のアルベリヒは、はじめは愛を求めるけれども、ラインの乙女達に袖にされ権力を選ぶわけです。
愛と権力(富)が対立して物語を動かしていくというところは、akoさんのご指摘のように、
物語の原始的な動機の一つですね。

〉〉〉ここに登場する神々もそうとう自分勝手なひどいやつらばかりなので、
〉〉〉小人だけが「悪」ではないのですが、
〉〉〉ここで小人=悪いというイメージが私に植え付けられたようです。

〉〉なるほど、そういう出会いもあるのですね。
〉〉ギリシア神話もそうですが、多神教の場合は、人に災いをもたらす神もいますものね。もちろんこれは、誘惑に弱い人間への懲罰の意味もあるのかしら。

多神教の神と一神教の神では、同じ神という言葉でもまったく別のものと考えたほうがよさそうです。
面白いですね。

〉〉ところで、トールキンは、ニーベルンゲンを下敷きにしていると思うのですがいかがでしょう。何か思い当たることがありましたら教えて下さい。
〉〉北欧やゲルマンの神話は、ギリシア神話ほどは知られていませんが、
〉〉心ひかれます。

〉指輪物語に話が及ぶと黙ってられません。トールキンは北欧やケルト・ゲルマンの神話・伝説をかなり研究したはずです。指輪物語に出てくるルーン文字は北欧の文字ですし。「ニーベルンゲンの歌」はドイツの国民的叙事詩でゲルマンの神話にもつながっていますから、関連もあるでしょう。
〉でもトールキンはもともと言語学者で、自分で「エルフ語」という言葉を作ってしまい、それを使う世界として作り出したのが指輪物語の世界だということです。文字と言語を作り出してしまうなんて信じられないんですが、その世界がまた詳しい歴史や系図があって、とても一人の人間の頭から出てきたものとは思えません。だからこそハマるとずぶずぶいってしまうんです。

そうなんですよね。学者としての緻密さと、作家、詩人としてのいきいきとした想像力と、
両方併せ持ってこそ、指輪物語の世界を構築できたんですね。

学者としてのトールキンは「ベーオウルフ」の研究で知られているらしいので、ニーベルンゲンをはじめ、
それの由来する北欧系ゲルマン神話についてはお手の物だったのではないでしょうか。
オクスフォードの教壇で、トールキンが中世の吟遊詩人のように「ベーオウルフ」を吟じていたという話を読んだことがあります。

〉で、ここからはチクワさんへ。

〉トムテって聞いたことがあるな〜と思いましたが…
〉「北欧」というパン屋さんでした。大阪ローカルなのか、全国展開してるのか知りませんが…。ここの紙袋に北欧にトムテという小人がいる、という話が書いてあったんです。「文字があると無意識に読んでしまう」クセのある私は「北欧」でパンを買って食べながら無意識に紙袋の文字を読んでいたのでした。パンをおいしくしてくれる「いい小人」だという話だったような…うろ覚えですみません。
〉リンドグレンの絵本があるなら読んでみたいです。

トムテって、私は聞いたことありませんでしたが、「北欧」というと、首都圏でもチェーン展開している
あのパン屋さんでしょうか。新宿駅にも店が出ています。今度ブッククラブに行ったときに偵察してきますね。

それでは。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

177. 屋根の上のバイオリン弾き

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/25(22:43)

------------------------------

fiddleさん、こんにちは。

〉世界史全般好きですが(高2のときの世界史の先生が好きだったもので)、みなさんの博覧強記ぶりに、
〉ただひたすら「へぇ」を連発しているといったところでしょうか。興味だけはあちこちあるのですが。

興味がある、という人がいてうれしいです。どんどん割り込んだり突っ込んだりしてくださいね。

〉"Fiddler on the Roof"は、舞台も映画も観たことはないのですが、多読を始めてすぐのころに
〉行きつけの古本屋でシナリオ(もちろん英語)を見つけ、fiddleを名乗るからには読まずばなるまいと
〉買ったはいいものの、まだ熟成中です。

これはミュージカルですから、シナリオを読むより舞台を見なくては。特に歌やダンスはシナリオではわかりませんから。「屋根の上のバイオリン弾き」はよく上演されますから、見る機会はありますよ。最近は市村正親がテヴィエをやるようになりました。もちろん、映画もオッケーです。舞台でもテヴィエを演じたトポルの主演です。

〉エリザベス1世とメアリー女王、フェリペ2世にバチカン、海賊、ジプシー、新大陸の黄金と、話が何処まで大きくなるのか
〉わくわくしながら読んでいましたが、途中で止まってしまい残念至極です。
〉去年、未発表の第4部冒頭30ページ分の鉛筆書きのネーム、というのが出ましたが、また欲求不満になりそうなので
〉まだ読んでいません。

そんなのが出たんですか。ということは、完成品を見るのはほとんど絶望的…。たった30ページだなんて、きっと欲求不満になります!

〉そういえば、gnomeというのも地中に住む小人ですよね。ますます混乱。

います、います。ノームとか、グノームとか言われる小人。

〉杏樹さん、補足ありがとうございます。
〉前の投稿で私が「あらすじ」と書いたのは大きな間違いです。あれは楽劇全体の冒頭部にあたるところで、
〉そのあと「ワルキューレ」やら「恐れを知らぬ英雄」やらが出てきて最後は愛に依る自己犠牲によって
〉指輪の呪いが浄化され、神々が没落していくという話になっております(ああ、また簡単にまとめてしまった…)。

「神々の黄昏」は抽象的なところがあって、結末がわかりにくいような気がします。私がビデオに録ったバージョンが悪いのかも?

〉最初に出てくるラインの黄金は、愛を捨てた者だけがそこから指輪を作ることができるといわれていて、
〉権力と富の象徴です。
〉小人のアルベリヒは、はじめは愛を求めるけれども、ラインの乙女達に袖にされ権力を選ぶわけです。
〉愛と権力(富)が対立して物語を動かしていくというところは、akoさんのご指摘のように、
〉物語の原始的な動機の一つですね。

〉〉〉〉ここに登場する神々もそうとう自分勝手なひどいやつらばかりなので、
〉〉〉〉小人だけが「悪」ではないのですが、
〉〉〉〉ここで小人=悪いというイメージが私に植え付けられたようです。

〉〉〉なるほど、そういう出会いもあるのですね。
〉〉〉ギリシア神話もそうですが、多神教の場合は、人に災いをもたらす神もいますものね。もちろんこれは、誘惑に弱い人間への懲罰の意味もあるのかしら。

〉多神教の神と一神教の神では、同じ神という言葉でもまったく別のものと考えたほうがよさそうです。
〉面白いですね。

そうです。「神」という言葉の概念がまったく違うと思います。きっとユダヤ教徒とキリスト教徒とイスラム教徒の「神」も違うと思います。

〉学者としてのトールキンは「ベーオウルフ」の研究で知られているらしいので、ニーベルンゲンをはじめ、
〉それの由来する北欧系ゲルマン神話についてはお手の物だったのではないでしょうか。
〉オクスフォードの教壇で、トールキンが中世の吟遊詩人のように「ベーオウルフ」を吟じていたという話を読んだことがあります。

トールキンが「ベーオウルフ」を!!ををを〜〜!!!それはすばらしい。「吟遊詩人のように」…すごい、すごい。

〉〉で、ここからはチクワさんへ。

〉〉トムテって聞いたことがあるな〜と思いましたが…
〉〉「北欧」というパン屋さんでした。大阪ローカルなのか、全国展開してるのか知りませんが…。ここの紙袋に北欧にトムテという小人がいる、という話が書いてあったんです。「文字があると無意識に読んでしまう」クセのある私は「北欧」でパンを買って食べながら無意識に紙袋の文字を読んでいたのでした。パンをおいしくしてくれる「いい小人」だという話だったような…うろ覚えですみません。
〉〉リンドグレンの絵本があるなら読んでみたいです。

〉トムテって、私は聞いたことありませんでしたが、「北欧」というと、首都圏でもチェーン展開している
〉あのパン屋さんでしょうか。新宿駅にも店が出ています。今度ブッククラブに行ったときに偵察してきますね。

全国チェーンでしたか。
最近のポリ袋には見かけなくなったんです…。紙袋の時だったんで。

それでは…。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

184. Re: 屋根の上のバイオリン弾き

お名前: fiddle
投稿日: 2004/5/27(11:10)

------------------------------

杏樹さん、こんにちは、fiddleです。

〉興味がある、という人がいてうれしいです。どんどん割り込んだり突っ込んだりしてくださいね。

ありがとうございます。自分の興味のある分野だったら、英語の本を読む面白さも倍増ですから、
少しでもクラブ活動に参加していけたらなぁと思います。

〉〉"Fiddler on the Roof"は、舞台も映画も観たことはないのですが、多読を始めてすぐのころに
〉〉行きつけの古本屋でシナリオ(もちろん英語)を見つけ、fiddleを名乗るからには読まずばなるまいと
〉〉買ったはいいものの、まだ熟成中です。

〉これはミュージカルですから、シナリオを読むより舞台を見なくては。特に歌やダンスはシナリオではわかりませんから。「屋根の上のバイオリン弾き」はよく上演されますから、見る機会はありますよ。最近は市村正親がテヴィエをやるようになりました。もちろん、映画もオッケーです。舞台でもテヴィエを演じたトポルの主演です。

杏樹さんは、ミュージカルもお詳しいんでしたね。演劇方面は、興味があるものの時間とお金の関係でなかなか
手が出せません。まずはビデオで観てみますね。

〉〉去年、未発表の第4部冒頭30ページ分の鉛筆書きのネーム、というのが出ましたが、また欲求不満になりそうなので
〉〉まだ読んでいません。

〉そんなのが出たんですか。ということは、完成品を見るのはほとんど絶望的…。たった30ページだなんて、きっと欲求不満になります!

そうですよね。でも、少しでも読みたい気持ちも捨て難く…amazonのカートにずっと入ったままになっています。

〉〉杏樹さん、補足ありがとうございます。
〉〉前の投稿で私が「あらすじ」と書いたのは大きな間違いです。あれは楽劇全体の冒頭部にあたるところで、
〉〉そのあと「ワルキューレ」やら「恐れを知らぬ英雄」やらが出てきて最後は愛に依る自己犠牲によって
〉〉指輪の呪いが浄化され、神々が没落していくという話になっております(ああ、また簡単にまとめてしまった…)。

〉「神々の黄昏」は抽象的なところがあって、結末がわかりにくいような気がします。私がビデオに録ったバージョンが悪いのかも?

「ワルキューレ」が一番とっつきやすい、わかりやすい、といわれていますが、
「神々の黄昏」は確かにちょっとわかりにくいですね。
「ニーベルングの指輪」は、もともと抽象的な部分があって、演出によっていろいろな「読み」がされているので、
それによっても分かりやすさが異なるかもしれません。

〉〉多神教の神と一神教の神では、同じ神という言葉でもまったく別のものと考えたほうがよさそうです。
〉〉面白いですね。

〉そうです。「神」という言葉の概念がまったく違うと思います。きっとユダヤ教徒とキリスト教徒とイスラム教徒の「神」も違うと思います。

同じ経典の民なのに不思議ですよね。

〉〉学者としてのトールキンは「ベーオウルフ」の研究で知られているらしいので、ニーベルンゲンをはじめ、
〉〉それの由来する北欧系ゲルマン神話についてはお手の物だったのではないでしょうか。
〉〉オクスフォードの教壇で、トールキンが中世の吟遊詩人のように「ベーオウルフ」を吟じていたという話を読んだことがあります。

〉トールキンが「ベーオウルフ」を!!ををを〜〜!!!それはすばらしい。「吟遊詩人のように」…すごい、すごい。

研究のための文献ではなく、演じられるべき詩として「ベーオウルフ」を認識していたということらしいのです。
こういう授業に触れた学生はどんな思いをするだろうと、わくわくしますね。

〉〉トムテって、私は聞いたことありませんでしたが、「北欧」というと、首都圏でもチェーン展開している
〉〉あのパン屋さんでしょうか。新宿駅にも店が出ています。今度ブッククラブに行ったときに偵察してきますね。

〉全国チェーンでしたか。
〉最近のポリ袋には見かけなくなったんです…。紙袋の時だったんで。

あ、ポリ袋にはないんですか…残念。

それでは。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

194. Re: 屋根の上のバイオリン弾き

お名前: ako
投稿日: 2004/5/29(09:49)

------------------------------

杏樹さん、fiddleさん、こんばんわ。akoです。

屋根の上のバイオリン弾き、akoは映画と本で知りました。
ユダヤ人のことを知る機会として目を開かれた作品でした。

〉〉そうです。「神」という言葉の概念がまったく違うと思います。きっとユダヤ教徒とキリスト教徒とイスラム教徒の「神」も違うと思います。

〉同じ経典の民なのに不思議ですよね。

この話、とても関心あるんですが、掲示板では恐ろしくてできそうにありません。

〉〉〉学者としてのトールキンは「ベーオウルフ」の研究で知られているらしいので、ニーベルンゲンをはじめ、
〉〉〉それの由来する北欧系ゲルマン神話についてはお手の物だったのではないでしょうか。
〉〉〉オクスフォードの教壇で、トールキンが中世の吟遊詩人のように「ベーオウルフ」を吟じていたという話を読んだことがあります。

トールキンは学者だったんですか!!
納得!!!!!!!!! もう「!!!」しか無いです。
しかも吟遊詩人でもあったとは素晴らしい!

〉〉トールキンが「ベーオウルフ」を!!ををを〜〜!!!それはすばらしい。「吟遊詩人のように」…すごい、すごい。

↑ 杏樹さんの興奮わかるわかる…

〉研究のための文献ではなく、演じられるべき詩として「ベーオウルフ」を認識していたということらしいのです。
〉こういう授業に触れた学生はどんな思いをするだろうと、わくわくしますね。

学者であり詩人であり教師であり、しかも物語作家であり…
何という素晴らしい…

〉〉〉あのパン屋さんでしょうか。新宿駅にも店が出ています。今度ブッククラブに行ったときに偵察してきますね。

「北欧」のパン、よく買います。白地に青いラインのスウェーデン国旗の色で気に入ってまーす。

それからfiddle さん、別の広場で、ご投稿拝見しました。
言葉は音楽っていう。

私は、ドイツ語をしばらくやった頃に(会話音声をかなり聞きました)、ドイツ語学習とは関係なく、たまたま長年聞き馴染んでいたブランデンブルク協奏曲第5番を久しぶりに聞いた時、「おぉ〜〜、この曲ってドイツ語〜〜!!」
と感じてカミナリマーク発令状態になったことがあったんです。(主として同テンポの4拍子で、強・弱・弱・弱、の繰り返し)

ドイツ語って、しゃべりはじめの1拍目をとっても強く言う傾向があるように聞こえます。イタリア語が後ろの方を強く、イッタリ「ア」〜〜ノ〜〜とかいうように伸ばして言うのとは対照的ですよね。隣同士の国なのに不思議〜

ドイツ音楽なんだから当たり前でしょ、と言われればそれまでなんでしょうが、自分はそういう聞き方をしたことがなかったし、人に言われて聞いたわけでもなく、たまたま懐かしい曲を聞きたいな〜と思って聞いた時に感じたことなので、相当な衝撃でした。友達に手紙書いたほどです。
それ以後、いろいろなクラシック曲を聞くたびに、このことを思い出しては、わくわくしてます。

演奏家であられる fiddle さんの投稿を読み、音楽にはシロートの自分がそう感じたことはピントはずれじゃなかったんだと知り、すごく嬉しかったです。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

200. Re: 言葉と音楽

お名前: fiddle
投稿日: 2004/5/30(13:29)

------------------------------

akoさん、こんにちは、fiddleです。

〉屋根の上のバイオリン弾き、akoは映画と本で知りました。
〉ユダヤ人のことを知る機会として目を開かれた作品でした。

そうでしたか。ますます、はやくビデオを借りてきて観なければという気持ちになります。
(近所にレンタルビデオ屋さんがないのが悲しすぎる…)
ユダヤ人の歴史というのは、追いかけるとヨーロッパ全部にかかわってくるのでしょうね。
とても興味深いです。

〉〉〉そうです。「神」という言葉の概念がまったく違うと思います。きっとユダヤ教徒とキリスト教徒とイスラム教徒の「神」も違うと思います。

〉〉同じ経典の民なのに不思議ですよね。

〉この話、とても関心あるんですが、掲示板では恐ろしくてできそうにありません。

うんうん、深すぎるかも。

〉〉研究のための文献ではなく、演じられるべき詩として「ベーオウルフ」を認識していたということらしいのです。
〉〉こういう授業に触れた学生はどんな思いをするだろうと、わくわくしますね。

〉学者であり詩人であり教師であり、しかも物語作家であり…
〉何という素晴らしい…

しかもイラストレーターでもあります。
去年の秋頃だったか、掲示板でも話題になった"Letters From Father Christmas"をはじめ、
素晴らしいイラストがたくさんありますよ♪

〉それからfiddle さん、別の広場で、ご投稿拝見しました。
〉言葉は音楽っていう。

あちらも読んでくださってありがとうございます。

〉私は、ドイツ語をしばらくやった頃に(会話音声をかなり聞きました)、ドイツ語学習とは関係なく、たまたま長年聞き馴染んでいたブランデンブルク協奏曲第5番を久しぶりに聞いた時、「おぉ〜〜、この曲ってドイツ語〜〜!!」
〉と感じてカミナリマーク発令状態になったことがあったんです。(主として同テンポの4拍子で、強・弱・弱・弱、の繰り返し)

なるほど、akoさんは拍節感から音楽と言葉が結びついたんですね。
ドイツ音楽の4拍子は、「大強・弱・小強・弱」というように習いましたが、
話されているドイツ語を聞くと、確かにそういう拍節感がありますよね。

私が感じたのは、もっと短いところで、言葉の発声の勢い、といったものです。
日本人のしろーとがヴァイオリンという楽器を弾くとどうも音の立ち上がりが遅いといいますか、
鈍くさいのはなぜかということを考えたとき、
発音のスピード(弦楽器の場合は弓の初速に負うところが大きい)の問題ではないかと感じたのです。
ドイツ語でichと言うとき、最初のiの音は、日本語の「い」よりも、吐く息のスピードが速いですよね。
私は、ドイツ語もABCのほかは数語しか知りませんし、概して言葉に敏感なほうではないのですが、
それぞれの言語には固有の発声のスピードがあるんじゃないかな、そして、
それが国によって音楽が異なる一つの要素かも、と思うようになりました。

〉ドイツ語って、しゃべりはじめの1拍目をとっても強く言う傾向があるように聞こえます。イタリア語が後ろの方を強く、イッタリ「ア」〜〜ノ〜〜とかいうように伸ばして言うのとは対照的ですよね。隣同士の国なのに不思議〜

ほんとですね。どちらも統一が遅かった国なのに。

〉ドイツ音楽なんだから当たり前でしょ、と言われればそれまでなんでしょうが、

そうなんですよ。私は小さいときから楽器を弾いていたので、音楽というのは旋律とリズムであって、
言葉とは無関係に存在していたんですね。
だから、歌を聴いても言葉には関心がいかず、ドレミでシャドーイングしてしまいます。
これからはもっと言葉を聴いてみなければ、と思っています。

〉演奏家であられる fiddle さんの投稿を読み、音楽にはシロートの自分がそう感じたことはピントはずれじゃなかったんだと知り、すごく嬉しかったです。

演奏家なんて言われるとハズカシイ。馬齢を重ねているだけのしろーとであります…
またakoさんの発見、聞かせてくださいね。

ではでは。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

216. 北欧の「トムテ」発見

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/7/10(20:52)

------------------------------

fiddleさん、こんにちは。チクワさんもこんにちは。
…今ごろレスつけて気がついてくれるでしょうか。

〉〉〉トムテって、私は聞いたことありませんでしたが、「北欧」というと、首都圏でもチェーン展開している
〉〉〉あのパン屋さんでしょうか。新宿駅にも店が出ています。今度ブッククラブに行ったときに偵察してきますね。

〉〉全国チェーンでしたか。
〉〉最近のポリ袋には見かけなくなったんです…。紙袋の時だったんで。

〉あ、ポリ袋にはないんですか…残念。

久しぶりに北欧のパンを買ったら…ありました!
紙袋の時は日本語だったのですぐわかったんですが、今のポリ袋の青い帯のところに小さい細かい文字で英語が書いてあるんです。でも私、英語なんて読めないから無視してたんですねー。でも今日その英語に目を留めて読んでみました。おおー!読める!わかる!トムテのパン作りの秘法で作ったんですって。

ということでご報告まで。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

217. Re: 北欧の「トムテ」発見<見たい〜。

お名前: チクワ
投稿日: 2004/7/11(18:56)

------------------------------

杏樹さん、fiddleさん、
トムテファンのみなさん (いるよね。>無理やり) こんにちは〜。チクワですー。

杏樹さん、ご報告ありがとうございました!

〉久しぶりに北欧のパンを買ったら…ありました!
〉紙袋の時は日本語だったのですぐわかったんですが、今のポリ袋の青い帯のところに小さい細かい文字で英語が書いてあるんです。

んもー。小さい細かい文字、なんてー。
日本人は読むわけないと思っているんじゃないかしら〜。
タドキストが増えているんだから。読む人も増えますよね!

今後包装などに英語を使おうというお店や企業は
日本人の多読ブームをかんがみて、読みやすい文字、ドラマティックな表現を
心がけてもらいたいものです。うんうん。

・・・ちょっと話がそれた?
 
 
〉でも私、英語なんて読めないから無視してたんですねー。でも今日その英語に目を留めて読んでみました。おおー!読める!わかる!トムテのパン作りの秘法で作ったんですって。

読みたい〜。トムテの秘法で作られたパン、食べたい〜。
うーん、名古屋あたりにお店がないのだろーか・・・

名古屋周辺のみなさん、「北欧」という名のパン屋さんを
もし、もしご存知でしたら〜、どうか教えてくださいましー。

〉ということでご報告まで。

杏樹さん、ありがとうございました。

では〜。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

218. Re: 北欧の「トムテ」発見<見たい〜。

お名前: fiddle
投稿日: 2004/7/12(11:09)

------------------------------

杏樹さん、チクワさん、こんにちは、fiddleです。

杏樹さん、「北欧」のご報告ありがとうございました。

〉久しぶりに北欧のパンを買ったら…ありました!
〉紙袋の時は日本語だったのですぐわかったんですが、今のポリ袋の青い帯のところに小さい細かい文字で英語が書いてあるんです。でも私、英語なんて読めないから無視してたんですねー。でも今日その英語に目を留めて読んでみました。おおー!読める!わかる!トムテのパン作りの秘法で作ったんですって。

おお、そんな細かいところにさりげなく多読的に潜んでいたんですね。
私もあの後ブッククラブに行く途中で新宿駅の「北欧」に入って、
立ち食いでメロンパンにかぶりつきながらこっそりといや、
あからさまにトムテの痕跡がないかどうかきょろきょろとしていたのですが、
ポリ袋のところにあったとはうかつでしたー。

今度新宿に行ったら、ちゃんとポリ袋を入手して調べてみます。

P.S『七つの黄金郷』の第4部ネーム30ページ分読みました。
これだけでは何が何やら…やはり欲求不満が募るばかりでした。
だれでもいいから続きを描いてくれ〜!!という心境です。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

176. Re: 昼休みの大至急訂正

お名前: ako
投稿日: 2004/5/25(13:30)

------------------------------

ako〉なおドイツ語のelfは、eleven 。どうして「11」が妖精なのか、気になったままなんです。いずれはドイツ語も多読したい(かなり将来…)

杏樹〉英語では複数になるとelvesです。ドイツ語に近づきますね。ドイツ語ってenがつくのは複数形だったような気が…。

akoの書き方がまずいです。自分で読んで赤面しました。
ご指摘ありがとうございます。以下、書き直し。

------------------------------------------------
ドイツ語「elf」という語は、意味は「11」なのですが、
独語で「11」のスペルが、英語になると「妖精」。
11と妖精に何か関係でも??と不思議でした。白雪姫では7人だし…

ついでに、ドイツ語「elf」は「11」と同時にやはり「妖精」の意味もあり、
その複数形がelfenです。独語と英語の関わりは深いですね。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

178. Re: 昼休みの大至急訂正

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/26(00:46)

------------------------------

akoさん

ako〉なおドイツ語のelfは、eleven 。どうして「11」が妖精なのか、気になったままなんです。いずれはドイツ語も多読したい(かなり将来…)

〉杏樹〉英語では複数になるとelvesです。ドイツ語に近づきますね。ドイツ語ってenがつくのは複数形だったような気が…。

〉akoの書き方がまずいです。自分で読んで赤面しました。
〉ご指摘ありがとうございます。以下、書き直し。

〉------------------------------------------------
〉ドイツ語「elf」という語は、意味は「11」なのですが、
〉独語で「11」のスペルが、英語になると「妖精」。
〉11と妖精に何か関係でも??と不思議でした。白雪姫では7人だし…

〉ついでに、ドイツ語「elf」は「11」と同時にやはり「妖精」の意味もあり、
〉その複数形がelfenです。独語と英語の関わりは深いですね。

そうだったんですか。私もドイツ語はあまり知らないので。
単なる同音異義語かもしれませんが、英語とドイツ語はゲルマン語から分かれた言葉ですので同じような言葉が多いですね。シロウト頭で関連を考えると混乱しそう…。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

165. Re: 世界史クラブ活動報告 (予定変更で)ORT編(上)ver.1.0  長いです

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/22(22:49)

------------------------------

akoさん、こんにちは。

ORT編、力作お疲れ様でした。ORTも世界史的な視点で見ることができるんですね。私が多読を始めた頃はORTは開発されてなくて、多読セットにもなかったので、未読のまま来てしまいました。でもこれを読むとORTも読みたくなってきました。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ1■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ…全18冊(6冊×3シリーズ)
〉Kipper Stories ・ Frist Words ・ Biff and Chip Stories

〉◆Biff and Chip Stories シリーズから◆
〉「The Hedgehog 」(総語数2語)

〉どの文化圏でも、幼児・小学生が読む本に出てくる動物は、
〉その土地で頻繁に見る生き物だと思います。
〉日本では見慣れない動物が、英米では当たり前に人里近くにいることを知り、
〉世界地理(自然地誌)の違いを実感しました。
〉「他国を知る」とき、自然環境の違いにも目を向けると、
〉異文化理解が奥行きの深いものになると思います。

〉◆Biff and Chip Stories シリーズから◆
〉「The Apple」(総語数2語)

〉非常に背の高いリンゴの木が登場しますが、リンゴの木は、旧約聖書の冒頭に出てくる点で、
〉欧米文化の基底にある重要な植物です。
〉キリスト教家庭の子どもの場合は、教会で、リンゴの木が登場する物語に接することも多いでしょう。
〉英語圏の文学作品に、隠喩として象徴的に登場することも多いリンゴですが、
〉このような幼少期から馴染んでいるのかと、改めて驚きました。

総語数2語の本でもこれだけのものを得ることができるんですね。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ1+■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全18冊(6冊×3シリーズ)
〉First Sentences ・ More First Sentences Pack A ・ First Phonics

〉◆ More First Sentences Pack A シリーズから◆
〉「Look After Me」(総語数約40語)

〉主人公の子どもたちが、自分たちよりももっと小さな子を預かって、一緒に遊ぶ楽しいお話です。
〉小さい子は黒人の女の子です。早い段階から、人種の違う子どもが登場し、
〉皆でかわいがって一緒に遊ぶって素敵。
〉akoには、黒人との混血の甥がいるので他人事とは思えませんでした。
〉ORTで育つ子どもたちが大人になる世界を想像していると、幸せな気持ちになります。

日本人には単一民族幻想がありますから、多人種交流が当たり前のように存在しているという感覚がもっと生まれたらいいなと思います。

〉◆First Phonicsシリーズから◆
〉「The Mud Pie」(総語数約40語)

〉非常に単純な理由です。子どもの時にママゴトで遊んだ、泥まんじゅうとか泥団子、
〉英米文化では、pieがお団子とかおまんじゅうってことなんだ。わー楽しい!

そういえば、平野敬一の「マザーグースの世界」という本にもアップルパイとアメリカ人の関係などが書いてありました。パイってそれだけ身近で親しみのある食べ物なんですね。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ2■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全36冊(6冊×6シリーズ)
〉Trunk Stories・More Stories Pack A ・More Stories Pack B
〉Wrens ・ More Wrens ・ First Phonics

〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)

〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。家には学生さん(?)のベビーシッターが来ます。
〉さて、子どもたち、大人しくしていられるのか? とっても楽しい夜のお話です。
〉ところで、日本ではこのようなことは日常的かどうか、akoの生活に子どもはいませんのでよく知りません。
〉今、小学生や幼稚園児のいらっしゃるご家庭の方は、どのように読まれるでしょう。
〉あくまで異文化として、善悪の価値判断は別にして、イギリスの日常の事実として知りました。

欧米では夫婦が夜ドレスアップして劇場やパーティーに行く文化があります。酒井先生の「どうして英語が使えない?」という本に「evening」は「夕方」ではない、という話がありました。eveningは大人が社交を楽しむ時間なんだと思います。イブニング・ドレスは夜の盛装。
男は接待で夜の街へ繰り出し、女は家で家事、子育て、という日本と違って、欧米では夫婦単位で行動することが多いようです。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ3■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全30冊(6冊×5シリーズ) まだ未読あり。
〉Trunk Stories ・ More Stories Pack A ・ More Stories Pack B
〉Wrens ・ First Phonics

〉◆ First Phonics シリーズから◆
〉「The Steel Band」(約60語)

〉皆の学校にプロのバンドが来ます。何とカリブ海のミュージシャンたちなんです!
〉(いいなぁ、ブエナビスタ・ソシアルクラブ…)←す、すみません、ORTと関係ありません。
〉ラテンアメリカの音楽が、日常の風景に出てくるなんて、イギリスの子どもたちは羨ましいな〜。
〉オルケスタ・デ・ラ・ルスのスペイン語の歌なんか、意味不明でも楽しいし〜(これもORTと関係なし。ごめんなさい)
〉ちなみに、アメリカに行ったことがある方はよくご存知と思いますが、
〉アメリカでは、地域によっては相当スペイン語が通用します。
〉ラテン文化は南米だけのものではありませんよね。

いいですねー、ラテン。最近はアメリカではヒスパニック系の人が増えて英語が通じないこともあるとか。カリブ海も近いですし。ニューヨークからハバナへ女の子を誘って食事に行くこともできる(出典がわかる人がいるのか?)。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ4■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全30冊(6冊×5シリーズ)
〉Trunk Stories
〉More Stories Pack A ・ More Stories Pack B
〉More Spallows ・ Fireflies

〉特定の本ではなく、シリーズごとでまとめます。
〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数924語)
〉学校が舞台のお話に、(たぶん)中国系のクラスメートが登場します。
〉漢字かモンゴル文字か、よくわかりませんが、アジア系文字の本を持っているんです。
〉シリーズ内のどの本かは、読む方のお楽しみ、としますね。

中国!モンゴル!
お楽しみ、などと言われるとますます読まなくてはいけない気持ちになってしまいます。

〉◆More Stories Pack B◆(6冊の総語数978語)
〉インド系の隣人が登場します。
〉肌の色や髪の毛などからもアジア系ということはすぐわかります。
〉子どもの名前と、室内の壁の装飾品から、インド系だと思われます。
〉(100%確信がありませんので知ってる方、教えて下さい)
〉またこのシリーズには、学校行事に中国の旧正月が登場します! 
〉生徒とお母さんにも中国系の人がいます。どんなお正月行事をするんでしょうね?!

パキスタンだったとは。
中国の旧正月といい、本当にORTって国際色豊かなんですね。

〉◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
〉全体としてイスラム系の登場人物のお話です。
〉子どもの名前から、すぐに中東系とわかりした。また、モスク、食べ物、家族の服装からもわかります。
〉現在、欧州は明らかにイスラム系、中東系住民が増えていますので、非常に現実的な配慮だと感心してしまいました。
〉さすがにステージ4。多文化の並存した、素晴らしいシリーズです。

すばらしい。イスラムは日本人にとってもナゾなので、ORTが入門になるといいですね。

〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)
〉キッパーたちのお話から離れ、完全に1冊1冊独立した内容で、日本的な科目名で言うと、算数や地理、生物、家庭科です。
〉世界史クラブで紹介するのは、「World Instrument」(140語)・「Grandad and Me」(130語)の2冊。
〉前者は、世界の楽器の紹介と同時に、世界旅行気分。
〉後者は、おじいさんと孫が、それぞれの時代を比べた写真が並びます。
〉車などは一目で時代の違いがわかって、まさに歴史を感じる1冊。

こういうシリーズがあるんですか!おもしろそう!

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ5■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全24冊(6冊×4シリーズ)
〉Trunk Stories ・ More Stories Pack A ・ More Stories Pack B ・ Fireflies

〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉さすがにステージ5。多彩です。
〉このステージからはマジックキーが大活躍。言わばドラえもんのどこでもドアのような不思議な力をもったキー。これが光ると、Kipper たちは、自由自在にタイムとラベル、テレポーテーション。空想が現実になる夢のようなキーなんです。このおかげで、中世の城へは行くわ、一時代前の海賊たちとは出会うわ、次々と、「ナントカカントカAdventure」が繰り出され、時代をこえたアドベンチャーこそ世界史のお楽しみだっ!て感じです。
〉イラストを見ているだけで、楽しい世界史マンガを読んでいる気分。

うわ〜〜〜、それはすごい!こんなシリーズを知らずにいたなんて不覚です。

〉日本でも、信長・秀吉時代が人気があるのと同じですね。
〉海賊を日本に当てはめるとしたら、倭寇かな、瀬戸内海の村上水軍かな。
〉村上水軍は「賊」ではないと思いますが。
〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。
〉不思議なことに、日本でも人気の信長・秀吉時代と、まったく同時代なんです。
〉歴史って面白いでしょぉぉぉ(ダメかな、こういう誘い方は)

いえいえ、充分おもしろい!…って、私が言ってもだめか…。でも倭寇が同じぐらいの時代っておもしろいですね。
私もエリザベス女王とフランシス・ドレーク→「七つの黄金郷」の発想です。

〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉「Underground Adventure」(292語)
〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。小人たちというのはゲルマン民族の文化です。
〉ゲルマン民族の故郷である北欧やドイツから、イギリスに伝わったものでしょう。
〉小人たちを示す英語は、ドイツ語に同じもの(スペルが少し違います)があるんですよ。
〉ドイツでは、森の小人たちは、人が寝ている間に掃除やお皿洗いをしてくれる、人間の味方。
〉だからヨーロッパ中で愛される存在になったのかな。悪い小人が出てくる絵本ってあるのかな。

日本語で「小人」と言っても、英語にはいろいろな言葉や種類があります。
一般にfairyは「妖精」、elfは「小妖精」と訳す習慣があるようですが、「指輪物語」のelfは人間サイズですし。また妖精や小人もいい性格のものや悪い性格のものがあるんではないでしょうか。呼び方も他にもいろいろありまして、厳密に定められないのかもしれません。「妖精事典」なんて本もあるぐらいで、さまざまな性格や見た目の妖精がたっくさんいるんです。羽が生えた小さい妖精や、人間サイズのやら、とんがり帽子の「小人」タイプやら。アイルランドでは今でも妖精が信じられているとか。
私のイメージは「イタズラ好き」です。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」には妖精がたくさん出てきますが、中でもパックなどはまさしくそういうイメージです。また、夜に窓辺に妖精のためのミルクを用意しておかないと、妖精が子供を取り替えるという「取替え子」の伝説もあります。妖精が集団で踊って通り過ぎるとき、目が会うとその集団に取り込まれて踊り続けないといけないとか。

〉「It's Not Fair」(349語)
〉Biff がマジックキーで、イギリス史の英雄アーサー王と円卓の騎士たちのど真ん中に行ってしまうという、
〉わくわくするようなお話。女の子の Biff は、一体、騎士たちと何の話をするのかしら。
〉そして円卓の騎士たちの円卓は、なぜ四角いテーブルではなく、「円」卓になったのか、
〉ORT 風の歴史解釈が登場! アーサー王物語とリンクして読めば面白さ倍増です。
〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜 
〉(円卓の騎士は、皆、素敵なの!ここハートマーク欲しい!)

「アタシの」…って、akoさん…。
そういう私はトリスタン様に思い入れが…。
余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。

fidlleさん
その映画は「トゥルーナイト」ではないでしょうか。
名前や基本設定は同じようなのに、もとのアーサー王の話とはすっかり違う展開になっていく話でした。

〉「A Monster Mistake」(334語)
〉スコットランドに皆がキャンプに来ます。背景に描かれた風景画が、見事。
〉日本の森林とは違う、英国の自然環境の様子が正確に描かれています。
〉急峻な山はなく、深い森もなく、見通しのいい丘とヒースの… 嵐が丘やピーターラビットの舞台ですね。
〉空気までが違うように感じました。
〉英国には深い森がないのはどうしてか知っていますか。これは18世紀に起きた産業革命で、
〉石炭燃料に使うため、大量に森林を伐採したためです。
〉ナショナルトラストが活発なのも、歴史に理由があるんですね。

へぇ〜、へぇ〜、な情報ですね。歴史を知ると理由がわかる。

〉◆More Stories Pack B シリーズから◆

〉「Noah's Ark Adventure」(365語)
〉インディー・ジョーンズ失われたアーク…ではありません。
〉今度は子どもたち、何と旧約聖書の時代まで行ってしまいます。
〉しかも地面が水没するほどの長い長い大雨が降り続くところへ。
〉あとは聖書と同じ物語が展開します。アークってこれかぁ。
〉教会で、学校で、生活の色々な場面で、英語圏の子どもたちは聖書と親しむんですね。

ノアの「箱舟」と「聖櫃」が同じ言葉だなんて、まぎらわしいです。今KID'S BIBLE読んでますが、そのあたりで混乱しました。「え?同じ言葉?」って。「聖櫃」はモーセが神から授けられた十戒を刻んだ石(紙のない時代なので)を収めた箱です。これをかついでユダヤ人はあちこちうろうろするんですね。

〉◆Fireflies シリーズから◆
〉「Houses Then and Now」(300語)
〉写真と、短い説明で、イギリスの住宅の今昔を紹介します。洗濯場や台所、居間には、特に時代を感じました。素敵です!
〉そして19世紀の居間のことを、そういう風に言うなんて〜〜 びっくり。
〉現代日本にもある、とある遊興施設に使われる英語が、
〉実はこーんなのどかな家庭用語だったとは!
〉なるほど、リラックスして、趣味のことなどして過ごす場所という意味では同じことか、と感心した次第。

うわー、これこそ読みたいです!遊興施設と同じ…もしや6ペンスの歌に出てくる…

〉「E-mails Home」(350語)
〉少年がメールで世界中を旅した話、その写真。世界旅行気分です。万里の長城やカラハリ砂漠も出てきました。
〉モンゴル共和国ではなく、中国の中にある「内モンゴル自治区」のことを、
〉英語でこういう風に言うのか〜〜って初めて知りました。

世界旅行…うっとり。「内モンゴル」だなんて芸が細かい!
(akoさん、突っ込んですみません。「モンゴル共和国」ではなく「モンゴル国」です。モンゴル語では「モンゴル・ウルス」といいます。「ウルス」は国、領地、国土などの意味です。ここに「共和国」の意味はありません。昔は「モンゴル人民共和国」でしたが。…ずいぶん細かいツッコミですが、世界史部員のakoさんだと思うからでして…。)

〉「Public Art」(450語)
〉どうして世界史クラブでアートの本かというと、この本にイースター島のモアイが出てくるからだけじゃないんです!
〉街の公共の場所には、その国で歴史上尊敬されている人物の彫刻や銅像があります。
〉それらが、他のさまざまなアート作品と並べて紹介されているこの本のおかげで、
〉歴史とアートの接点を教えてもらえたように思ったからです。
〉編集者の視点によって、通常なされているジャンル分類の線引きは、
〉いくらでも相対化することができるものなのだと、たいへん勉強になりました。

そういう視点もあるんですね。そういえば外国に行くとよく歴史上の人物や偉人の銅像、石像などがありますね。モアイもすてき。

〉「Wonders of the World」(600語)
〉タイトルの通り、世界の素晴らしい場所へといざなってくれるパノラマ写真と解説。
〉それは、マリアナ海溝から大氷河まで、地球上の大自然を満喫しつつ、
〉子どもたちは、世界で一番○○なところを学習することが出来るようになっています。
〉子ども向きの世界地理の教科書として最良と思います。

うわぁ〜、これまた世界旅行気分。すできです。

〉以上、ORT編(上)でした。

これを読むと、ORTの楽しみ方が変わってきますね。
力作レポートありがとうございました。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

171. 杏樹さんのおかげです

お名前: ako
投稿日: 2004/5/24(03:58)

------------------------------

杏樹さん、部活設立、そしてGR編と、知的好奇心に満ちた活動を導いて下さって、
本当にありがとうございます。
すでに私にとってのSSSは、英語学習の場でありながらも、完全に「英語学習」というワクをこえた素晴らしい刺激の場となっています。

〉ORT編、力作お疲れ様でした。ORTも世界史的な視点で見ることができるんですね。私が多読を始めた頃はORTは開発されてなくて、多読セットにもなかったので、未読のまま来てしまいました。でもこれを読むとORTも読みたくなってきました。

未読の人に、「読みたくなる」と言っていただけるのって、
最高の賛辞です。ありがとうございます。

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ1■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉読んだシリーズ…全18冊(6冊×3シリーズ)
〉〉Kipper Stories ・ Frist Words ・ Biff and Chip Stories

〉総語数2語の本でもこれだけのものを得ることができるんですね。

このシリーズの「総語数2語」というのは、
書名タイトルであり、中は文字がいっさい無いんです。
イラストの持つ情報量というのは相当なものなのだ、と、驚くばかりです。

昨日、三省堂での酒井先生の講演でも、
題だけのこのシリーズについてのお話がありました。

酒井先生のお話は、「物語を読む」とはどういうことなのか、
という視点からのお話で、たいへん感動しました。

世界史クラブからは少し離れますが、
酒井先生のお話はこういうことだったと思います。
 (※正しく伝わるかどうか確信がありませんが…)

▼以下、ちょっと講演の一部を…
読者(もちろん子どもたち)は、セリフが一つもない絵だけを見て、
絵の中のストーリーに入り込み、自分で世界を構築していくことが体験できるんです。
最後に題の英語を見て、その英単語2語の意味がわかる、という英語学習もできるのですが、
何より大事なのは、読者が自分の中で、世界を構築するということなんです。
そういう世界を構築する力、物語を読む力があれば、
もっと難しい本を読む時に、It should have been you. という文を、
「お前が死ねばよかったんだ」と読める力になるんです。(S.King作品の「Stand by me」 からのセリフだそうです)
▲(ここまで)

かなり感動しました。この先生に出会えてよかったと心から思いました。

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ1+■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉ORTで育つ子どもたちが大人になる世界を想像していると、幸せな気持ちになります。

〉日本人には単一民族幻想がありますから、多人種交流が当たり前のように存在しているという感覚がもっと生まれたらいいなと思います。

そうですね。
同じ人種の人間の、ある国の総人口に占める比率が高いと難しいのでしょうか。
人種差別が相対的に少ない(皆無ではないのでしょう)のは、ラテンアメリカだと聞いたことがあります。

〉〉◆First Phonicsシリーズから◆
〉〉「The Mud Pie」(総語数約40語)
〉〉英米文化では、pieがお団子とかおまんじゅうってことなんだ。わー楽しい!

〉そういえば、平野敬一の「マザーグースの世界」という本にもアップルパイとアメリカ人の関係などが書いてありました。パイってそれだけ身近で親しみのある食べ物なんですね。

わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ2■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)
〉〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。

〉欧米では夫婦が夜ドレスアップして劇場やパーティーに行く文化があります。酒井先生の「どうして英語が使えない?」という本に「evening」は「夕方」ではない、という話がありました。eveningは大人が社交を楽しむ時間なんだと思います。イブニング・ドレスは夜の盛装。
〉男は接待で夜の街へ繰り出し、女は家で家事、子育て、という日本と違って、欧米では夫婦単位で行動することが多いようです。

そうか! とするとかなり夜おそくても、イブニングでいいわけですね。
「イブニング=夕方」なんて思っていると、イブニング・ドレスは説明がつかなくなってしまいますね!

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ3■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆ First Phonics シリーズから◆
〉〉「The Steel Band」(約60語)
〉〉皆の学校にプロのバンドが来ます。何とカリブ海のミュージシャンたちなんです!

〉いいですねー、ラテン。最近はアメリカではヒスパニック系の人が増えて英語が通じないこともあるとか。カリブ海も近いですし。ニューヨークからハバナへ女の子を誘って食事に行くこともできる(出典がわかる人がいるのか?)。

東京あたりだと、女の子を誘って湘南に行くって感じかしら。
とすると、日本ではサザンオールスターズが、カリブのミュージシャンってことになるかな。

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ4■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数924語)
〉〉学校が舞台のお話に、(たぶん)中国系のクラスメートが登場します。
〉〉漢字かモンゴル文字か、よくわかりませんが、アジア系文字の本を持っているんです。
〉〉シリーズ内のどの本かは、読む方のお楽しみ、としますね。

〉中国!モンゴル!
〉お楽しみ、などと言われるとますます読まなくてはいけない気持ちになってしまいます。

読む機会がありましたら、ぜひ見てみて下さい。
ただし、イラストのかなり小さい部分なので、判別は難しい場面です。

〉〉◆More Stories Pack B◆(6冊の総語数978語)
〉〉インド系の隣人が登場します。

〉パキスタンだったとは。
〉中国の旧正月といい、本当にORTって国際色豊かなんですね。

さすが7つの海を支配したイギリスって思いました。

〉〉◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
〉〉全体としてイスラム系の登場人物のお話です。
〉〉さすがにステージ4。多文化の並存した、素晴らしいシリーズです。

〉すばらしい。イスラムは日本人にとってもナゾなので、ORTが入門になるといいですね。

英語の入門だけじゃないってところがすごいですよ。まったく。

〉〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)

〉こういうシリーズがあるんですか!おもしろそう!

ステージ1から10まですべてにあるようです。
ORTの中でも、かなり新しく編集されたシリーズのようです。

〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉■ORTステージ5■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉〉このステージからはマジックキーが大活躍。
〉〉イラストを見ているだけで、楽しい世界史マンガを読んでいる気分。

〉うわ〜〜〜、それはすごい!こんなシリーズを知らずにいたなんて不覚です。

杏樹さん、梅田のブッククラブ再開か?!

〉〉海賊を日本に当てはめるとしたら、倭寇かな、瀬戸内海の村上水軍かな。
〉〉村上水軍は「賊」ではないと思いますが。
〉〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。
〉〉不思議なことに、日本でも人気の信長・秀吉時代と、まったく同時代なんです。
〉〉歴史って面白いでしょぉぉぉ(ダメかな、こういう誘い方は)

〉いえいえ、充分おもしろい!…って、私が言ってもだめか…。

内輪うけですもんね。

〉でも倭寇が同じぐらいの時代っておもしろいですね。

倭寇が一番盛んだったのは、中国では明、日本は室町時代ですね。
その後、豊臣秀吉時代に倭寇が禁止され、江戸時代になるにつれ、国の管理が強まっていく、と。
足利幕府と明王朝初期の頃は、国家の管理が行き届かず、
日本人はもっと自由に(というか勝手に)海上交易をしていたようです。
中国も南宋の沿岸都市は、日本人、東南アジア人、インド人、アラブ人貿易商人などが行きかう、ものすごく国際的な都市だったようで、海のシルクロードの世界ですね。
面白そうな時代です。

〉私もエリザベス女王とフランシス・ドレーク→「七つの黄金郷」の発想です。

杏樹さんとfiddle さんの会話が読めるかしら? ドキドキ

〉〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉「Underground Adventure」(292語)
〉〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。

〉日本語で「小人」と言っても、英語にはいろいろな言葉や種類があります。
〉一般にfairyは「妖精」、elfは「小妖精」と訳す習慣があるようですが、「指輪物語」のelfは人間サイズですし。また妖精や小人もいい性格のものや悪い性格のものがあるんではないでしょうか。呼び方も他にもいろいろありまして、厳密に定められないのかもしれません。「妖精事典」なんて本もあるぐらいで、さまざまな性格や見た目の妖精がたっくさんいるんです。羽が生えた小さい妖精や、人間サイズのやら、とんがり帽子の「小人」タイプやら。アイルランドでは今でも妖精が信じられているとか。

アイルランドは、キリスト教が入る前の多神教信仰が色濃く残っていて、
とても面白いと思いました。キリスト教もカトリックが主流です。
湖の神、石の神、山の神などなど、自然のすべてに神が宿るという発想だそうで、日本のやおよろずの神々と似ているなぁ、と親近感を持っています。

〉私のイメージは「イタズラ好き」です。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」には妖精がたくさん出てきますが、中でもパックなどはまさしくそういうイメージです。また、夜に窓辺に妖精のためのミルクを用意しておかないと、妖精が子供を取り替えるという「取替え子」の伝説もあります。妖精が集団で踊って通り過ぎるとき、目が会うとその集団に取り込まれて踊り続けないといけないとか。

おぉ、ヨーロッパにもとりかえばや物語…。こわい妖精もいるんですね。
河童、座敷わらし?

〉〉「It's Not Fair」(349語)
〉〉Biff がマジックキーで、イギリス史の英雄アーサー王と円卓の騎士たちのど真ん中に行ってしまう
〉〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜 
〉〉(円卓の騎士は、皆、素敵なの!ここハートマーク欲しい!)

〉「アタシの」…って、akoさん…。
〉そういう私はトリスタン様に思い入れが…。

やはり「さま」ですね。イゾルデ杏樹さん(爆)

〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。

うわ〜ん、どんな歌でしょう〜 カラオケにあるかしら〜ん(よろめき)

〉〉「A Monster Mistake」(334語)
〉〉英国には深い森がないのはどうしてか知っていますか。

〉へぇ〜、へぇ〜、な情報ですね。歴史を知ると理由がわかる。

私も初めて知ったときのショックは忘れられません。
「100へぇ〜」でしたよ!

〉〉◆More Stories Pack B シリーズから◆
〉〉「Noah's Ark Adventure」(365語)
〉〉インディー・ジョーンズ失われたアーク…ではありません。

〉ノアの「箱舟」と「聖櫃」が同じ言葉だなんて、まぎらわしいです。今KID'S BIBLE読んでますが、そのあたりで混乱しました。「え?同じ言葉?」って。「聖櫃」はモーセが神から授けられた十戒を刻んだ石(紙のない時代なので)を収めた箱です。これをかついでユダヤ人はあちこちうろうろするんですね。

わ。そうだったんですか。モーゼの…。
ケルアックさん、ここ読んでくださらないかしら。

〉〉◆Fireflies シリーズから◆
〉〉「Houses Then and Now」(300語)
〉〉そして19世紀の居間のことを、そういう風に言うなんて〜〜 びっくり。
〉〉現代日本にもある、とある遊興施設に使われる英語が、
〉〉実はこーんなのどかな家庭用語だったとは!

〉うわー、これこそ読みたいです!遊興施設と同じ…もしや6ペンスの歌に出てくる…

〉〉「E-mails Home」(350語)
〉〉モンゴル共和国ではなく、中国の中にある「内モンゴル自治区」のことを、
〉〉英語でこういう風に言うのか〜〜って初めて知りました。

〉世界旅行…うっとり。「内モンゴル」だなんて芸が細かい!
〉(akoさん、突っ込んですみません。「モンゴル共和国」ではなく「モンゴル国」です。モンゴル語では「モンゴル・ウルス」といいます。「ウルス」は国、領地、国土などの意味です。ここに「共和国」の意味はありません。昔は「モンゴル人民共和国」でしたが。…ずいぶん細かいツッコミですが、世界史部員のakoさんだと思うからでして…。)

なんのなんの、全然細かいとは思いませんですよ。世界史部員ですから、正確に教えていただいた方が嬉しいっす。私には初のモンゴル語です。

そもそも「人民共和国」と「共和国」もすごく違いますからね!
社会主義ではなくなったからと言って、自動的に「人民共和国」→「共和国」に変更、っていう単純なものじゃないですよね。
大日本帝国が日本国になった時のことを考えれば、国名を変えるという経験は、その国に住む人間にとっては大変なことですものね。

〉〉「Public Art」(450語)
〉そういう視点もあるんですね。そういえば外国に行くとよく歴史上の人物や偉人の銅像、石像などがありますね。モアイもすてき。

そーなの、イースター島、行ってみた〜い。
むかーし『未来への遺産』というTV番組があり、あれが私の世界史への関心のスタートなのではないかと、このごろ思っているんです。モアイもアレで初めて知りました。

〉これを読むと、ORTの楽しみ方が変わってきますね。
〉力作レポートありがとうございました。

こちらこそ、丁寧なご返答、感激しております。
新しい広場での世界史クラブ再開にふさわしい活動報告ができて、嬉しく思っています。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

174. akoさんのおかげです

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/25(02:24)

------------------------------

akoさん、こんにちは。

〉杏樹さん、部活設立、そしてGR編と、知的好奇心に満ちた活動を導いて下さって、
〉本当にありがとうございます。
〉すでに私にとってのSSSは、英語学習の場でありながらも、完全に「英語学習」というワクをこえた素晴らしい刺激の場となっています。

akoさんがいなかったらとても思いつかなかった企画です。こちらこそありがとうございます。

それでは部分的にレス返しを…。

〉〉〉◆First Phonicsシリーズから◆
〉〉〉「The Mud Pie」(総語数約40語)
〉〉〉英米文化では、pieがお団子とかおまんじゅうってことなんだ。わー楽しい!

〉〉そういえば、平野敬一の「マザーグースの世界」という本にもアップルパイとアメリカ人の関係などが書いてありました。パイってそれだけ身近で親しみのある食べ物なんですね。

〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!

わ!!!持ってるなんて!テープつきですか?私はずっとこのテープでマザーグースの音を聞いてきました。

〉〉〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)
〉〉〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。

〉〉欧米では夫婦が夜ドレスアップして劇場やパーティーに行く文化があります。酒井先生の「どうして英語が使えない?」という本に「evening」は「夕方」ではない、という話がありました。eveningは大人が社交を楽しむ時間なんだと思います。イブニング・ドレスは夜の盛装。
〉〉男は接待で夜の街へ繰り出し、女は家で家事、子育て、という日本と違って、欧米では夫婦単位で行動することが多いようです。

〉そうか! とするとかなり夜おそくても、イブニングでいいわけですね。
〉「イブニング=夕方」なんて思っていると、イブニング・ドレスは説明がつかなくなってしまいますね!

そうなんですよ。日が暮れて暗くなってもeveningなんです。日本にはそういう文化がないので、ぴったり当てはまる日本語が存在しないんです。

〉〉〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)

〉〉こういうシリーズがあるんですか!おもしろそう!

〉ステージ1から10まですべてにあるようです。
〉ORTの中でも、かなり新しく編集されたシリーズのようです。

最近なんですね。だったらそのうち多読セットにはいるかも?

〉〉でも倭寇が同じぐらいの時代っておもしろいですね。

〉倭寇が一番盛んだったのは、中国では明、日本は室町時代ですね。
〉その後、豊臣秀吉時代に倭寇が禁止され、江戸時代になるにつれ、国の管理が強まっていく、と。
〉足利幕府と明王朝初期の頃は、国家の管理が行き届かず、
〉日本人はもっと自由に(というか勝手に)海上交易をしていたようです。
〉中国も南宋の沿岸都市は、日本人、東南アジア人、インド人、アラブ人貿易商人などが行きかう、ものすごく国際的な都市だったようで、海のシルクロードの世界ですね。
〉面白そうな時代です。

そうそう。中国の磁器が中近東でざくざく見つかったり。それで海のシルクロードは「陶磁の道」とも呼ばれて…。おもしろいですねー。

〉アイルランドは、キリスト教が入る前の多神教信仰が色濃く残っていて、
〉とても面白いと思いました。キリスト教もカトリックが主流です。
〉湖の神、石の神、山の神などなど、自然のすべてに神が宿るという発想だそうで、日本のやおよろずの神々と似ているなぁ、と親近感を持っています。

キリスト教と共存して残っている、というのがアイルランドの面白いところだと思います。「神様」だと一神教に反してマズイので、「妖精」「小人」ということになって残ったらしいです。

〉〉私のイメージは「イタズラ好き」です。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」には妖精がたくさん出てきますが、中でもパックなどはまさしくそういうイメージです。また、夜に窓辺に妖精のためのミルクを用意しておかないと、妖精が子供を取り替えるという「取替え子」の伝説もあります。妖精が集団で踊って通り過ぎるとき、目が会うとその集団に取り込まれて踊り続けないといけないとか。

〉おぉ、ヨーロッパにもとりかえばや物語…。こわい妖精もいるんですね。
〉河童、座敷わらし?

あ、似てるかも。

〉〉〉「It's Not Fair」(349語)
〉〉〉Biff がマジックキーで、イギリス史の英雄アーサー王と円卓の騎士たちのど真ん中に行ってしまう
〉〉〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜 
〉〉〉(円卓の騎士は、皆、素敵なの!ここハートマーク欲しい!)

〉〉「アタシの」…って、akoさん…。
〉〉そういう私はトリスタン様に思い入れが…。

〉やはり「さま」ですね。イゾルデ杏樹さん(爆)

そ、そんな、「イゾルデ」だなんて、きゃ〜〜〜〜〜(失神寸前)

〉〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。

〉うわ〜ん、どんな歌でしょう〜 カラオケにあるかしら〜ん(よろめき)

カラオケは無理でしょうねえ。ミュージカルの曲ってよほどメジャーで有名なものしかありませんから。

〉〉〉「E-mails Home」(350語)
〉〉〉モンゴル共和国ではなく、中国の中にある「内モンゴル自治区」のことを、
〉〉〉英語でこういう風に言うのか〜〜って初めて知りました。

〉〉世界旅行…うっとり。「内モンゴル」だなんて芸が細かい!
〉〉(akoさん、突っ込んですみません。「モンゴル共和国」ではなく「モンゴル国」です。モンゴル語では「モンゴル・ウルス」といいます。「ウルス」は国、領地、国土などの意味です。ここに「共和国」の意味はありません。昔は「モンゴル人民共和国」でしたが。…ずいぶん細かいツッコミですが、世界史部員のakoさんだと思うからでして…。)

〉なんのなんの、全然細かいとは思いませんですよ。世界史部員ですから、正確に教えていただいた方が嬉しいっす。私には初のモンゴル語です。

よかった。

〉そもそも「人民共和国」と「共和国」もすごく違いますからね!
〉社会主義ではなくなったからと言って、自動的に「人民共和国」→「共和国」に変更、っていう単純なものじゃないですよね。
〉大日本帝国が日本国になった時のことを考えれば、国名を変えるという経験は、その国に住む人間にとっては大変なことですものね。

旧ソ連領中央アジアは当時は「ウズベク共和国」とか「タジク共和国」とかいっていたのに、ソ連が崩壊して独立したら「ウズベキスタン」「タジキスタン」などになりました。どう違うの?って感じです。「共和国」より自分たちの国、っていう感じなんでしょうか。原語を知らないのでよくわかりませんが。
ついでに、ハンガリー人民共和国もハンガリー国になりました。こっちは原語がわかります。マジャル(ハンガリー)+オルサーク(国)で「マジャロルサーク」です。
ソ連の崩壊でこれらの国が片っ端から国名を変えた、というところにソ連に対する感情がわかりますね。ソ連がどんなことをしてきたかも…。

〉そーなの、イースター島、行ってみた〜い。
〉むかーし『未来への遺産』というTV番組があり、あれが私の世界史への関心のスタートなのではないかと、このごろ思っているんです。モアイもアレで初めて知りました。

「未来への遺産」〜♪
去年でしたか、NHK−BSで再放送してました。
私は小学校のときに学校の図書室に「失われた文明」みたいなシリーズがあって、それでモアイを知りました。ムー大陸とか、アトランティスとか。ナスカの地上絵とか。

書いてると止まらなくなりそうなので、このへんにしておきます。
それでは…。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

179. Re: なんとかすたん、なにりあ

お名前: ako
投稿日: 2004/5/26(14:33)

------------------------------

杏樹さん、こんばんわ。

〉akoさんがいなかったらとても思いつかなかった企画です。こちらこそありがとうございます。

ご丁寧な返答、ありがとうございました。

〉それでは部分的にレス返しを…。

〉〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
〉わ!!!持ってるなんて!テープつきですか?私はずっとこのテープでマザーグースの音を聞いてきました。

テープつきです! 同じもの(ハラハラどきどきワクワク)!?
ELEC選書というやつです。正・続と2冊あって、akoは「正」しか持ってないですが。だって正だけで66曲もあるんだもん!
でもって、テープは主として男性が歌っていて、音楽はピアノだけの演奏のもの。(ちょっと私にはさみしい感じの演奏ですが…)
さて、同じテープですか? 

〉〉そうか! とするとかなり夜おそくても、イブニングでいいわけですね。
〉そうなんですよ。日が暮れて暗くなってもeveningなんです。日本にはそういう文化がないので、ぴったり当てはまる日本語が存在しないんです。

以前、杏樹さんとuniversity と college のこと、お話させていただきましたね。
あれも同様ですね。これからも相当いろいろ出てきそう。

〉〉中国も南宋の沿岸都市は、日本人、東南アジア人、インド人、アラブ人貿易商人などが行きかう、ものすごく国際的な都市だったようで、海のシルクロードの世界ですね。面白そうな時代です。

〉そうそう。中国の磁器が中近東でざくざく見つかったり。それで海のシルクロードは「陶磁の道」とも呼ばれて…。おもしろいですねー。

こういう話の時、akoの体内は、血の流れが急に速くなり、逆流し、ワクワク興奮でワープロ打つ指まで速くなってしまいます。打ち間違いも急速に増加するけど(爆)

〉〉アイルランドは、キリスト教が入る前の多神教信仰が色濃く残っていて、
〉〉とても面白いと思いました。

〉キリスト教と共存して残っている、というのがアイルランドの面白いところだと思います。「神様」だと一神教に反してマズイので、「妖精」「小人」ということになって残ったらしいです。

なるほどー。これって… あ、ディープ過ぎて掲示板で書くのは恐い…

〉〉〉〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜 
〉〉〉そういう私はトリスタン様に思い入れが…。
〉〉やはり「さま」ですね。イゾルデ杏樹さん(爆)
〉そ、そんな、「イゾルデ」だなんて、きゃ〜〜〜〜〜(失神寸前)

杏樹さんの冷静さが消えるツボ、これで3個目(だったか)発見!

〉〉〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
〉〉うわ〜ん、どんな歌でしょう〜 カラオケにあるかしら〜ん(よろめき)
〉カラオケは無理でしょうねえ。ミュージカルの曲ってよほどメジャーで有名なものしかありませんから。

そうかぁ。あれば知りたい・歌いたい人。
ところですごく感心しました。グウィナヴィアって。
私はもう面倒臭くてギネビアです。なんかギネスビールみたい・・・

〉旧ソ連領中央アジアは当時は「ウズベク共和国」とか「タジク共和国」とかいっていたのに、ソ連が崩壊して独立したら「ウズベキスタン」「タジキスタン」などになりました。どう違うの?って感じです。「共和国」より自分たちの国、っていう感じなんでしょうか。原語を知らないのでよくわかりませんが。

そうですね、この件はちょっと調べる価値がありそうです。
パキスタン、アフガニスタン、なども同様ですが、
ナントカ「スタン」の「スタン」が、「〜〜の国」の意味らしいです。

ナニ「リア」と同じです。
 ↑ なにりあ、とか書かれてもわかりにくいっすね。

イタリア、ギリシア、ゲルマニア、スロバキア、スロベニア、セルビア、
チュニジア、アルジェリア、リベリア、ソマリア、アラビア…、ついでにナルニアとかも…等等、語尾の「−ia」は、ラテン語の「〜の国」とか「〜の土地」。
(もう、好きだから地名をいくらでも書いてしまう…)

でも、ナントカ「スタン」は何語かわかりゃない〜

〉ついでに、ハンガリー人民共和国もハンガリー国になりました。こっちは原語がわかります。マジャル(ハンガリー)+オルサーク(国)で「マジャロルサーク」です。

初めて聞いたハンガリー語っ!
気になるのは、どうして「共和国」ではなく、ただ「国」にしたかって点。

〉ソ連の崩壊でこれらの国が片っ端から国名を変えた、というところにソ連に対する感情がわかりますね。ソ連がどんなことをしてきたかも…。

収容所列島という本がありますよね。未読ですが…。長くて…

〉私は小学校のときに学校の図書室に「失われた文明」みたいなシリーズがあって、それでモアイを知りました。ムー大陸とか、アトランティスとか。ナスカの地上絵とか。

インカかとか、うあ〜〜〜 マヤ文明とか〜 悶絶、アステカも〜 興奮、
オーパーツとか〜 気絶寸前〜 

〉書いてると止まらなくなりそうなので、このへんにしておきます。

同じく…。また寝れなくなってしまう〜


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

183. Re: なんとかすたん、なにりあ

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/27(01:25)

------------------------------

akoさん、こんにちは。

〉〉〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
〉〉わ!!!持ってるなんて!テープつきですか?私はずっとこのテープでマザーグースの音を聞いてきました。

〉テープつきです! 同じもの(ハラハラどきどきワクワク)!?
〉ELEC選書というやつです。正・続と2冊あって、akoは「正」しか持ってないですが。だって正だけで66曲もあるんだもん!
〉でもって、テープは主として男性が歌っていて、音楽はピアノだけの演奏のもの。(ちょっと私にはさみしい感じの演奏ですが…)
〉さて、同じテープですか? 

同じです。その素朴さが気に入ってます。実は一度かわいらしい子供の声でエレクトーンのような軽やかな伴奏で歌っているのを聞いたことがあるのですが「違う」って思ってしまいました。それ以来他の音源を探すのはやめてしまいました。なんだかマザー・グースって明るくかわいらしく歌うと「違う」って思うんですよ。マザー・グースにはある種の暗さ、こわさがひそんでいるので。「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。

〉〉〉中国も南宋の沿岸都市は、日本人、東南アジア人、インド人、アラブ人貿易商人などが行きかう、ものすごく国際的な都市だったようで、海のシルクロードの世界ですね。面白そうな時代です。

〉〉そうそう。中国の磁器が中近東でざくざく見つかったり。それで海のシルクロードは「陶磁の道」とも呼ばれて…。おもしろいですねー。

〉こういう話の時、akoの体内は、血の流れが急に速くなり、逆流し、ワクワク興奮でワープロ打つ指まで速くなってしまいます。打ち間違いも急速に増加するけど(爆)

おお、ツボにはまりましたね。

〉〉〉アイルランドは、キリスト教が入る前の多神教信仰が色濃く残っていて、
〉〉〉とても面白いと思いました。

〉〉キリスト教と共存して残っている、というのがアイルランドの面白いところだと思います。「神様」だと一神教に反してマズイので、「妖精」「小人」ということになって残ったらしいです。

〉なるほどー。これって… あ、ディープ過ぎて掲示板で書くのは恐い…

私も恐い…。アイルランドとか、ファンタジーとかに走ると深みにはまって帰って来られなくなるので…。

〉〉〉〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
〉〉〉うわ〜ん、どんな歌でしょう〜 カラオケにあるかしら〜ん(よろめき)
〉〉カラオケは無理でしょうねえ。ミュージカルの曲ってよほどメジャーで有名なものしかありませんから。

〉そうかぁ。あれば知りたい・歌いたい人。
〉ところですごく感心しました。グウィナヴィアって。
〉私はもう面倒臭くてギネビアです。なんかギネスビールみたい・・・

CDありますけど、聞きます?ミュージカルの名曲集10枚組、というのを持ってまして、その中に入ってます。

〉そうですね、この件はちょっと調べる価値がありそうです。
〉パキスタン、アフガニスタン、なども同様ですが、
〉ナントカ「スタン」の「スタン」が、「〜〜の国」の意味らしいです。

〉ナニ「リア」と同じです。
〉 ↑ なにりあ、とか書かれてもわかりにくいっすね。

〉イタリア、ギリシア、ゲルマニア、スロバキア、スロベニア、セルビア、
〉チュニジア、アルジェリア、リベリア、ソマリア、アラビア…、ついでにナルニアとかも…等等、語尾の「−ia」は、ラテン語の「〜の国」とか「〜の土地」。
〉(もう、好きだから地名をいくらでも書いてしまう…)

「なにりあ」で通じてしまいました。たっくさんありますよね。

〉でも、ナントカ「スタン」は何語かわかりゃない〜

ペルシア系だと聞いたことがあるような。

〉〉ついでに、ハンガリー人民共和国もハンガリー国になりました。こっちは原語がわかります。マジャル(ハンガリー)+オルサーク(国)で「マジャロルサーク」です。

〉初めて聞いたハンガリー語っ!
〉気になるのは、どうして「共和国」ではなく、ただ「国」にしたかって点。

そもそも「共和国」ってなんでしょう?日本も「日本国」ですもんね。
ハンガリー語は母音が優勢で日本人には発音しやすいです。カタカナ読みでもオッケー。しかも長母音まであります。ちゃんと長母音記号があるんですよ。ヨーロッパ語とは別系統なのはご存知ですか。

〉〉私は小学校のときに学校の図書室に「失われた文明」みたいなシリーズがあって、それでモアイを知りました。ムー大陸とか、アトランティスとか。ナスカの地上絵とか。

〉インカかとか、うあ〜〜〜 マヤ文明とか〜 悶絶、アステカも〜 興奮、
〉オーパーツとか〜 気絶寸前〜 

またツボにはまったようですね。

〉〉書いてると止まらなくなりそうなので、このへんにしておきます。

〉同じく…。また寝れなくなってしまう〜

極力短く済むよう努力してみました。
それでは…。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

193. Re: フン、フィン、ハンガリー3段活用

お名前: ako
投稿日: 2004/5/29(03:11)

------------------------------

杏樹さん、こんにちは。

同期とのおしゃべりと、お祝い返答と、大手町オフ会とが続き、
ここ数日、部室訪問が遅れておりましたら・・・・

な、な、なんと黒チクワ蜥蜴(完全に漢字)、fiddleさん、そしてくまくまさんとすごいすごい!! 世界史クラブの大発展!
しかも聞いて下さいよぉ、akoのORT編が、昨日のJulieさん担当のSSSメルマガで特選投稿になっていたんですぅぅ 感激の涙、涙。
Julieさんには何のお話もしていなかったので感涙倍増〜〜
でもメルマガ発行の広場では返答禁止になっているし、
一体どうやってJulieさんにお礼の投稿したらいいのかわからない〜〜

とにかくまずは部活、部活。
一体どこからご返答しようか、夜中に嬉しい悲鳴あげてます〜〜。
でも基本中の基本は、杏樹さんへのこちらから。

〉〉〉〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
〉〉さて、同じテープですか? 

〉同じです。その素朴さが気に入ってます。実は一度かわいらしい子供の声でエレクトーンのような軽やかな伴奏で歌っているのを聞いたことがあるのですが「違う」って思ってしまいました。それ以来他の音源を探すのはやめてしまいました。なんだかマザー・グースって明るくかわいらしく歌うと「違う」って思うんですよ。マザー・グースにはある種の暗さ、こわさがひそんでいるので。「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。

同じテープを聞いてきた同士だったのですね〜
マザーグースはこわさを内包しているとは、かなり深い話ですね。
タドキスト広場をじっくり拝見して、またご返答します。

〉〉〉〉〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
〉CDありますけど、聞きます?ミュージカルの名曲集10枚組、というのを持ってまして、その中に入ってます。

世界史クラブ設立記念「初オフ会」にて拝見希望いたしますです。

〉〉ナニ「リア」と同じです。
〉〉 ↑ なにりあ、とか書かれてもわかりにくいっすね。
〉「なにりあ」で通じてしまいました。たっくさんありますよね。

さすがっ! それでこそ世界史クラブ部員!

〉〉でも、ナントカ「スタン」は何語かわかりゃない〜
〉ペルシア系だと聞いたことがあるような。

ふむふむ、これは調査予定項目に追加・・・と。

〉そもそも「共和国」ってなんでしょう?日本も「日本国」ですもんね。

以前は大統領制を敷くかどうかだと思っていたんですが、違うのかもしれない。
勉強不足、恥じ入ります。

〉ハンガリー語は母音が優勢で日本人には発音しやすいです。カタカナ読みでもオッケー。しかも長母音まであります。ちゃんと長母音記号があるんですよ。ヨーロッパ語とは別系統なのはご存知ですか。

はい。ちっとは。ハンガリーはもともとはマジャールですね。マジャール人って、フン族系統ですね。
フン→「ハン」ガリーで、
フィンランド人も、フン→フィンで、どちらも同属ですね。
言語は、アジア系だそうですね。
ついでにフン族のこっちに来たのが、中国を脅かした匈奴だそうですね。

それを知った時に、ユーラシア大陸ってすげ〜〜〜わ〜〜って思った次第です。
大陸の中から出てきた民族が、東へ西へと同時に広がって、
中国では漢民族に万里の長城を作らせて、
ヨーロッパでは、シャルルマーニュが、フランク王国で防衛して、
それが結局あとで仏・独になるワケだから。
まさに世界史規模!
もっとマジャールや匈奴やフン族の研究が進んでもいいと思ってるんです。

ところで、ハンガリー語は、人の姓名の言い方が日本と同じ順だそうですね。
通常の文章は、どういう順番なんですか?

〉〉インカかとか、うあ〜〜〜 マヤ文明とか〜 悶絶、アステカも〜 興奮、
〉〉オーパーツとか〜 気絶寸前〜 
〉またツボにはまったようですね。

すみません、一人興奮したバカです。

〉極力短く済むよう努力してみました。

お気遣い感謝します。昨日は気絶するように9時に寝てました。
まさか、SSSってこんなに体力のいるところだと思いませんでした(爆!)
生活改善計画を立てることにします。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

199. Re: フン、フィン、ハンガリー3段活用

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/30(01:21)

------------------------------

akoさん、こんにちは。

〉とにかくまずは部活、部活。
〉一体どこからご返答しようか、夜中に嬉しい悲鳴あげてます〜〜。

でしょー?こんなに広がってうれしいですねー。

〉〉〉〉〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
〉〉〉さて、同じテープですか? 

〉〉同じです。その素朴さが気に入ってます。実は一度かわいらしい子供の声でエレクトーンのような軽やかな伴奏で歌っているのを聞いたことがあるのですが「違う」って思ってしまいました。それ以来他の音源を探すのはやめてしまいました。なんだかマザー・グースって明るくかわいらしく歌うと「違う」って思うんですよ。マザー・グースにはある種の暗さ、こわさがひそんでいるので。「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。

〉同じテープを聞いてきた同士だったのですね〜
〉マザーグースはこわさを内包しているとは、かなり深い話ですね。
〉タドキスト広場をじっくり拝見して、またご返答します。

平野敬一の本は読んだことはありませんか?ぜひどうぞ。また世界史的には「マザーグースの誕生」などおもしろいですよ〜。ヨーロッパの古い習俗などと関連付けていて。

〉〉ハンガリー語は母音が優勢で日本人には発音しやすいです。カタカナ読みでもオッケー。しかも長母音まであります。ちゃんと長母音記号があるんですよ。ヨーロッパ語とは別系統なのはご存知ですか。

〉はい。ちっとは。ハンガリーはもともとはマジャールですね。マジャール人って、フン族系統ですね。
〉フン→「ハン」ガリーで、
〉フィンランド人も、フン→フィンで、どちらも同属ですね。
〉言語は、アジア系だそうですね。
〉ついでにフン族のこっちに来たのが、中国を脅かした匈奴だそうですね。

逆ですよー。まず匈奴が北アジアに遊牧帝国を作って漢を圧迫しました。それが漢の武帝が汗血馬を手に入れて匈奴を破ってからは、内紛が起こったり分裂したりしてだんだん衰えていきます。そのうち西へ逃げていった一部の匈奴がおそらくヨーロッパで「フン族」という名前で恐れられたアジアの遊牧民と同一だろうといわれているのです。

ハンガリー人は自分たちの先祖は東方の騎馬の民だと思ってはいるようですが、実際にハンガリーへ行って現地の人の顔を見ると、とても彫りが深くてギリシア彫刻みたいでした。…ますます謎。

〉それを知った時に、ユーラシア大陸ってすげ〜〜〜わ〜〜って思った次第です。
〉大陸の中から出てきた民族が、東へ西へと同時に広がって、
〉中国では漢民族に万里の長城を作らせて、
〉ヨーロッパでは、シャルルマーニュが、フランク王国で防衛して、
〉それが結局あとで仏・独になるワケだから。
〉まさに世界史規模!
〉もっとマジャールや匈奴やフン族の研究が進んでもいいと思ってるんです。

モンゴルといい、遊牧民は世界を覆う…ですね。匈奴だけではなくたくさんの遊牧民族がヨーロッパに流れ込んでいます。

〉ところで、ハンガリー語は、人の姓名の言い方が日本と同じ順だそうですね。
〉通常の文章は、どういう順番なんですか?

姓名も住所も日本語と同じです。文法は、語順はかなりフレキシブルでややこしくて、日本語とまったく同じとはいきませんが、ヨーロッパ語とは明らかに違います。むしろ「助詞」をつかうのが感覚的にとっても近く感じます。「〜を」とか「〜に」とか「〜へ」とか「〜から」とか。

Budapesten lakom.
「(私は)ブダペストに住んでいます」
という意味ですが、Budapestの後にくっついてる「en」が「に」に当たります。

でも日本語の助詞よりもっと意味が細かく分かれているので覚えるのが大変です。おまけに前にくっつく単語の発音によって変化します。母音調和もあります。古代日本語にはあったそうです。トルコ語には今でもあります。ついでに、所有格は名詞の後ろにくっつきますが、これはトルコ語と同じです。
また、英語以外のヨーロッパ語と同じように、動詞が人称によって変化するので覚えるのが大変。主語がなくても動詞だけでわかるので、主語を省略します。(上のlakomがそう。「lakik=住む」の一人称単数)となると、動詞を見ただけで人称がわかるようにならないと本が読めない…。しかも「定活用」「不定活用」と二種類の活用がある!むずかしい〜〜〜。

〉〉〉インカかとか、うあ〜〜〜 マヤ文明とか〜 悶絶、アステカも〜 興奮、
〉〉〉オーパーツとか〜 気絶寸前〜 
〉〉またツボにはまったようですね。

〉すみません、一人興奮したバカです。

いえいえ。その興奮がわかるので…。akoさんのツボがわかって「やった!」みたいな。

〉〉極力短く済むよう努力してみました。

〉お気遣い感謝します。昨日は気絶するように9時に寝てました。
〉まさか、SSSってこんなに体力のいるところだと思いませんでした(爆!)
〉生活改善計画を立てることにします。

オフ会にぎやかそうですね。おまけにケジバニストになると寝不足を招くのでお気をつけください。
それでは…。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

208. 引き継ぎ業務完了

お名前: ako
投稿日: 2004/5/31(23:28)

------------------------------

杏樹さん、こんにちは。
(今回は残務引き継ぎのため、前後関係を少し変更し、変則的な引用にしております)
マザーグースについて、
〉〉〉「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。

拝見しました。テープ本以外は、全く未読です。全部メモしましたので、順次、読んでいこうと思います。やりだすと深そうで、日常生活に帰って来れなくなりそうです・・・恐い・・・

〉世界史的には「マザーグースの誕生」などおもしろいですよ〜。ヨーロッパの古い習俗などと関連付けていて。

まさに、カンドコロって感じ〜 読まなきゃ〜

〉〉〉ハンガリー語は母音が優勢で日本人には発音しやすいです。カタカナ読みでもオッケー。

そうなんですか。実に嬉しい話ですが、問題はakoには縁が無い〜

〉〉フン族のこっちに来たのが、中国を脅かした匈奴だそうですね。

〉逆ですよー。まず匈奴が北アジアに遊牧帝国を作って漢を圧迫しました。(中略)・・逃げていった一部の匈奴がおそらくヨーロッパで「フン族」という名前で恐れられたアジアの遊牧民と同一だろうといわれているのです。

おお・・・ 高校世界史授業以来の感動・・・
こんなに、あのへんのややこし状況をご存知の方とSSSで出会えるとは・・・
正確に書いていただいてありがとうございました。

〉〉ところで、ハンガリー語は、
〉姓名も住所も日本語と同じです。文法は、・・・・ヨーロッパ語とは明らかに違います。むしろ「助詞」をつかうのが感覚的にとっても近く感じます。「〜を」とか「〜に」とか「〜へ」とか「〜から」とか。

へぇ、へぇ、へぇ、へぇ! 100へぇ!!

〉でも日本語の助詞よりもっと意味が細かく分かれているので覚えるのが大変です。おまけに前にくっつく単語の発音によって変化します。母音調和もあります。古代日本語にはあったそうです。トルコ語には今でもあります。ついでに、所有格は名詞の後ろにくっつきますが、これはトルコ語と同じです。

えぇ〜〜?!? 母音調和って、韓国語にもあるって聞きましたよぉぉ(NHKTV語学番組レベルのニワカ知識)
母音調和って、フランス語のリエゾンとは違うんですか?(あ、また長くなるような話・・・)
やっぱり仲間なんだ・・・ 日韓トルコ、ハンガリーって。
サッカー強いし・・・(関係ないか)

〉また、英語以外のヨーロッパ語と同じように、動詞が人称によって変化するので覚えるのが大変。主語がなくても動詞だけでわかるので、主語を省略します。

おぉー、不思議発見!
日本語や韓国語みたいな「てにをは」があるのに、動詞だけラテン系・・・?
つまり動詞でわかるから主語を言わないのって、イタリア語とかスペイン語ですよね。ハンガリーって、いったいナニモノ・・・

〉動詞を見ただけで人称がわかるようにならないと本が読めない…。しかも「定活用」「不定活用」と二種類の活用がある!むずかしい〜〜〜。

そういう言語こそ、SSS式多読向きかもしれないですね〜。
文法から勉強するのは、非常に無理がありそうな印象を受けましたが、実際に勉強されてみてどうですか。

〉ハンガリー人は自分たちの先祖は東方の騎馬の民だと思ってはいるようですが、実際にハンガリーへ行って現地の人の顔を見ると、とても彫りが深くてギリシア彫刻みたいでした。…ますます謎。

ハンガリー、行かれたのですねーー! いいなーー!
私は以前、旧東ドイツまでは行ったんですが、他の東欧はまだ未踏。いいな、いいな。
祖先が東洋系だとしても、あの位置から考えれば、これまでの数百年か千年で、十分、白人のヨーロッパ人との混血が進んでいるのでしょうねぇ。でもどっちかっていうと、西欧系ではなく、東欧の南部かトルコ方面の人種との混血なのかな。

フン族といい、
〉モンゴルといい、遊牧民は世界を覆う…ですね。匈奴だけではなくたくさんの遊牧民族がヨーロッパに流れ込んでいます。

まさしく、大陸に国境なしですね。…とさり気なく、入門広場時代の残務を引き継ぎ…

〉〉よく考えるとアジアではそういった国境はなかったといっていいでしょう。
〉国境で線引きしようと考えようとすること自体が、
〉近代以降の欧米の学問が、日本人に刷り込んできた世界観だったということなんですね。

〉〉中東なんか、それぞれ「一つの国」として考えると本当に「ワケワカラン」ですからね。
〉〉アラビア語を話すアラブ人がどうしてあんなにいくつもの国に分かれているのか、国を持たない民がいるのか…。

西欧による分割の負の遺産は相当に大きいとは思います。

でも、じゃあどうしてそんなにイスラムは西欧にやられちゃったのか、という研究をしている人もいて、
それはイスラム側にもスキがあったから、ということなのですが、
実際、イスラム王朝はたくさん分立してましたよね。
あれは西欧勢から見れば、イスラムは一枚岩ではないから、十分に分断できると、見られてしまったというものです。
「分割して統治せよ」というローマ帝国からの伝統はずっと生き続けているのか〜、と思ったものです。

〉〉ヨーロッパはあの狭いところでいくつも国がありますから、領土問題でもめ
〉〉るんですね。ローマ帝国時代は「国境紛争」はなかったはずです。
〉〉戦争して、勝って支配して。ガリアもブリテンも領土にして。

国境をめぐって戦う、と言うより、「敵の部族」との戦い、ですね。
動機は何だろう。部族の誇りだけってことはないと思うのですが。
なんか『指輪』を思い出しますが。(ako、本は未読。映画もパート1しか見てない)
(一応、SSS関連の話もせねば…)

〉〉中央アジア史をやると、絶対ヘレニズム時代のギリシア文化の影響というのが出てきます。
〉〉それで現在のアフガニスタンだのパキスタンだのといった国境はまったくなくて、
〉〉「そのあたり」一帯ギリシア彫刻みたいな像だのギリシア風の意匠の出土品
〉〉だのザクザク出てくるんです。どんな世界だったのか、想像すると気が遠くなりそうになります。

タイムトラベルできるなら、「行ってみたい過去:ベスト10」に入りそう!!

ヘレニズム時代のアレクサンドロス帝国も、
〉〉アレクサンドロスが死ぬと一気に瓦解しいくつかの国に分かれてしまう。
〉〉もう固定的国境線など存在しません。

「さまよえる国境線…」。 なんかロプノール湖みたいで、ちょっとロマンチック。
ただ、前回の話に出たアルザス住民の歴史など知ると、ロマンチックだの多言語が羨ましいだのは、
そういう場所で暮らす人の苦しみを無視した安易な発言、ということになってしまいますね。

あっちから疑われ、こっちからは嫌われ。ナチスにつくかどうかを命がけで選ばなければならなかった人々の立場は想像を絶します。
スイスもそうです。相当に厳しい選択を迫られた経験の上に成り立つ中立は、スジガネ入りでっせ〜という本を読んだことがあります。
で、日本人はどうだろう、と振り返ってみたら、
山崎豊子『二つの祖国』を思い出しました。ご覧になった方はおられるかしら。

人種の混合は、国家とは関係ないところで進むのに、国家という線引きがあることで、
「自分はナニジンだ」というアイデンティティを後から付加される、という感じでした。

〉〉異教徒や異民族同士は必ずしも「仲良く」して
〉〉きたというわけではないようです。つまり宗教や民族が違う、ということは「赤の他
〉〉人」ということなんです。お互い深く付き合わない、干渉しない。ケンカというもの
〉〉はある程度対等なもの同士だからこそ成立するのであって、異教徒というものは対等
〉〉にはならないからケンカもしない。だからこそ揉め事を起こして大事にならないよう、
〉〉隣人同士だからこそ適度な距離を置き、「住み分け」しながら共存してきたそうです。

鋭い分析! 「平和共存」の現実的なあり方と言うのは、適度に「不」干渉でいる、という知恵が必要ということか。

〉〉そういった異質なものに対して排除する姿勢を取ってきたのがヨーロッパと日本
〉〉だと思います。ヨーロッパではキリスト教が圧倒的な優位を持っており、日本では
〉〉「単一民族幻想」がありますから。

キリスト教と、日本人の単一民族幻想を同質のものとして考える…
なるほど!! 初めて両者を結び付けて考える視点、考えたことなかった!!
杏樹さんが初めてです!!!

〉〉ハプスブルクも内情は大変でした。19世紀後半になると各民族が独立を主張し
〉〉始め、それを認めると収拾がつかなくなるので弾圧されたり。フランツ・ヨーゼフ
〉〉の皇太子ルドルフが皇帝になっていたらもっと違っていたかもしれません。
〉〉「ドナウ連邦」という構想があったという説もありますし、

これはあり得るかも、と思ってます。今年のEU拡大で、格差「解消」の努力と、
米国資本の自由競争による格差「拡大」の、どちらが優勢になるか。
私はあまり楽観してませんが…。

そうなった場合の仮説ですが、EU内部で、旧東欧圏の自主防衛のための協力策として、
ドナウ連合のような形はあり得ると思っています。
この場合、ウクライナのように欧州寄りの意識を持っている旧ソ連共和国が絡む可能性もあります。
カスピ海油田の石油が、コーカサス3国からウクライナを経由して、
東欧に行くそうなので、今後の結びつきは深まるはず、と思ったからです。

…なーんて言う本を、英語ですらすら読めるようになりたいんです〜〜〜
ako、SSSの究極目標・・・ 一体いつになるんだろう・・・
10万語に達するのに4ヶ月もかかってるので・・・

それでは今夜は、引継ぎの特別編で長くなってしまいましたが、これにて・・・
杏樹さん、適度に短くしてね。。。って無責任な。。。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

211. Re: 引き継ぎ業務完了・・・のあとに広げてどうする

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/6/2(02:10)

------------------------------

akoさん、こんにちは。

〉マザーグースについて、
〉〉〉〉「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。

〉拝見しました。テープ本以外は、全く未読です。全部メモしましたので、順次、読んでいこうと思います。やりだすと深そうで、日常生活に帰って来れなくなりそうです・・・恐い・・・

どれも分厚い本ではありませんから、読むのには手間はかからないと思います。

〉〉世界史的には「マザーグースの誕生」などおもしろいですよ〜。ヨーロッパの古い習俗などと関連付けていて。

〉まさに、カンドコロって感じ〜 読まなきゃ〜

ふっふっふ。ぜひどうぞ。

〉〉〉フン族のこっちに来たのが、中国を脅かした匈奴だそうですね。

〉〉逆ですよー。まず匈奴が北アジアに遊牧帝国を作って漢を圧迫しました。(中略)・・逃げていった一部の匈奴がおそらくヨーロッパで「フン族」という名前で恐れられたアジアの遊牧民と同一だろうといわれているのです。

〉おお・・・ 高校世界史授業以来の感動・・・
〉こんなに、あのへんのややこし状況をご存知の方とSSSで出会えるとは・・・
〉正確に書いていただいてありがとうございました。

専門に近いし、得意分野なもので…。中央アジアのことなら何でも聞いてー(…と、大きく出る)

〉〉〉ところで、ハンガリー語は、
〉〉姓名も住所も日本語と同じです。文法は、・・・・ヨーロッパ語とは明らかに違います。むしろ「助詞」をつかうのが感覚的にとっても近く感じます。「〜を」とか「〜に」とか「〜へ」とか「〜から」とか。

〉へぇ、へぇ、へぇ、へぇ! 100へぇ!!

〉〉でも日本語の助詞よりもっと意味が細かく分かれているので覚えるのが大変です。おまけに前にくっつく単語の発音によって変化します。母音調和もあります。古代日本語にはあったそうです。トルコ語には今でもあります。ついでに、所有格は名詞の後ろにくっつきますが、これはトルコ語と同じです。

〉えぇ〜〜?!? 母音調和って、韓国語にもあるって聞きましたよぉぉ(NHKTV語学番組レベルのニワカ知識)
〉母音調和って、フランス語のリエゾンとは違うんですか?(あ、また長くなるような話・・・)
〉やっぱり仲間なんだ・・・ 日韓トルコ、ハンガリーって。
〉サッカー強いし・・・(関係ないか)

リエゾンは音がくっつくことですが、母音調和は変化するんです。
母音がまず「後母音…a,o,u」と「前母音i,e,u(ウムラウトつき)、o(ウムラウトつき)」に分かれます。そして同じ語の中には同じカテゴリーの母音同士だけが存在するんです。

たとえば、ハンガリー語には単数・複数の区別があります。
そして複数形には「k」がつきますが、ここで母音調和が登場します。
母音で終わる単語には「k」
子音で終わる単語で後母音のものには「ok」
子音で終わる単語で前母音のものには「ek」
がつきます。

「辞書」は「szotar」(ソータール:本当はoにもaにも長母音記号がつく)で、母音がo,aの後母音なので
複数形は「szotarak」(ソーターラク)
「水」は「viz」(ヴィーズ:iには長母音記号がつきます)で、母音がiの前母音なので
複数形は「vizek」(ヴィゼク)
となります。

その他、先に述べたように助詞が単語にくっつきますので、その時も母音調和になります。

dobozban(ドボズバン)
=doboz(箱)+ban(の中)

teremben(テレムベン)
=terem(部屋)+ben(の中)

また、所有格も名詞の後ろにくっつきます。トーゼン母音調和します。

〉〉また、英語以外のヨーロッパ語と同じように、動詞が人称によって変化するので覚えるのが大変。主語がなくても動詞だけでわかるので、主語を省略します。

〉おぉー、不思議発見!
〉日本語や韓国語みたいな「てにをは」があるのに、動詞だけラテン系・・・?
〉つまり動詞でわかるから主語を言わないのって、イタリア語とかスペイン語ですよね。ハンガリーって、いったいナニモノ・・・

でしょー?不思議な言葉です。単数・複数の区別はあるし、冠詞もあるんですよ。

〉〉動詞を見ただけで人称がわかるようにならないと本が読めない…。しかも「定活用」「不定活用」と二種類の活用がある!むずかしい〜〜〜。

〉そういう言語こそ、SSS式多読向きかもしれないですね〜。
〉文法から勉強するのは、非常に無理がありそうな印象を受けましたが、実際に勉強されてみてどうですか。

わけがわからなくなってきます。覚えることがありすぎて。
多読で覚えられたらいいんですけどねー。頭で覚えるのは非常に無理があるので、たくさん触れて覚えるほうがいいんですけど…素材が…。

〉〉ハンガリー人は自分たちの先祖は東方の騎馬の民だと思ってはいるようですが、実際にハンガリーへ行って現地の人の顔を見ると、とても彫りが深くてギリシア彫刻みたいでした。…ますます謎。

〉ハンガリー、行かれたのですねーー! いいなーー!
〉私は以前、旧東ドイツまでは行ったんですが、他の東欧はまだ未踏。いいな、いいな。
〉祖先が東洋系だとしても、あの位置から考えれば、これまでの数百年か千年で、十分、白人のヨーロッパ人との混血が進んでいるのでしょうねぇ。でもどっちかっていうと、西欧系ではなく、東欧の南部かトルコ方面の人種との混血なのかな。

東欧っぽくなくて、ギリシア系と混ざったかなーと思いました。

〉フン族といい、
〉〉モンゴルといい、遊牧民は世界を覆う…ですね。匈奴だけではなくたくさんの遊牧民族がヨーロッパに流れ込んでいます。

〉まさしく、大陸に国境なしですね。…とさり気なく、入門広場時代の残務を引き継ぎ…

おお、ついに残務レスが。

〉西欧による分割の負の遺産は相当に大きいとは思います。

〉でも、じゃあどうしてそんなにイスラムは西欧にやられちゃったのか、という研究をしている人もいて、
〉それはイスラム側にもスキがあったから、ということなのですが、
〉実際、イスラム王朝はたくさん分立してましたよね。
〉あれは西欧勢から見れば、イスラムは一枚岩ではないから、十分に分断できると、見られてしまったというものです。
〉「分割して統治せよ」というローマ帝国からの伝統はずっと生き続けているのか〜、と思ったものです。

ヨーロッパでは近代になって機械文明が発達したからじゃないでしょうか?
船を作って、機械を作って、武器を作って、世界を力で征服したってことではないかと。現地事情を無視して西欧同士で勝手に領土争いをして国境線を作ってしまって。
ハプスブルク家のオーストリアがいくら伝統ある文化国家だといっても、武力で押してくる新興国プロイセンには勝てません。やっぱり軍事力でしょう。

〉〉〉ヨーロッパはあの狭いところでいくつも国がありますから、領土問題でもめ
〉〉〉るんですね。ローマ帝国時代は「国境紛争」はなかったはずです。
〉〉〉戦争して、勝って支配して。ガリアもブリテンも領土にして。

〉国境をめぐって戦う、と言うより、「敵の部族」との戦い、ですね。
〉動機は何だろう。部族の誇りだけってことはないと思うのですが。
〉なんか『指輪』を思い出しますが。(ako、本は未読。映画もパート1しか見てない)
〉(一応、SSS関連の話もせねば…)

指輪はファンタジーですので、悪者は完全に「悪」の力を持ってますから…。でも西洋人の考え方がそうなのかもしれません。敵は「悪」だと断じてしまう。

〉〉〉中央アジア史をやると、絶対ヘレニズム時代のギリシア文化の影響というのが出てきます。
〉〉〉それで現在のアフガニスタンだのパキスタンだのといった国境はまったくなくて、
〉〉〉「そのあたり」一帯ギリシア彫刻みたいな像だのギリシア風の意匠の出土品
〉〉〉だのザクザク出てくるんです。どんな世界だったのか、想像すると気が遠くなりそうになります。

〉タイムトラベルできるなら、「行ってみたい過去:ベスト10」に入りそう!!

でしょー?おもしろそうでしょー?

〉ヘレニズム時代のアレクサンドロス帝国も、
〉〉〉アレクサンドロスが死ぬと一気に瓦解しいくつかの国に分かれてしまう。
〉〉〉もう固定的国境線など存在しません。

〉「さまよえる国境線…」。 なんかロプノール湖みたいで、ちょっとロマンチック。
〉ただ、前回の話に出たアルザス住民の歴史など知ると、ロマンチックだの多言語が羨ましいだのは、
〉そういう場所で暮らす人の苦しみを無視した安易な発言、ということになってしまいますね。

そのあたりでは「国境線」自体が存在せず、支配者がどんどん変わっていくんです。ギリシア系の王朝が滅んだらササン朝ペルシアが起こってそのあたり一帯を支配し、イスラム帝国がササン朝を滅ぼしたら、今度は西アジア一帯が全部イスラム帝国領、というふうに。イスラム帝国が衰えたら新しい王朝が起こって独立し、また違う王朝ができたら交代し…。という繰り返し。
二つの国にはさまれたアルザス地方とはまったく違います。

〉あっちから疑われ、こっちからは嫌われ。ナチスにつくかどうかを命がけで選ばなければならなかった人々の立場は想像を絶します。
〉スイスもそうです。相当に厳しい選択を迫られた経験の上に成り立つ中立は、スジガネ入りでっせ〜という本を読んだことがあります。
〉で、日本人はどうだろう、と振り返ってみたら、
〉山崎豊子『二つの祖国』を思い出しました。ご覧になった方はおられるかしら。

〉人種の混合は、国家とは関係ないところで進むのに、国家という線引きがあることで、
〉「自分はナニジンだ」というアイデンティティを後から付加される、という感じでした。

東チモール問題など見ますとね…これ以上話を広げるのは止めよう。

〉〉〉異教徒や異民族同士は必ずしも「仲良く」して
〉〉〉きたというわけではないようです。つまり宗教や民族が違う、ということは「赤の他
〉〉〉人」ということなんです。お互い深く付き合わない、干渉しない。ケンカというもの
〉〉〉はある程度対等なもの同士だからこそ成立するのであって、異教徒というものは対等
〉〉〉にはならないからケンカもしない。だからこそ揉め事を起こして大事にならないよう、
〉〉〉隣人同士だからこそ適度な距離を置き、「住み分け」しながら共存してきたそうです。

〉鋭い分析! 「平和共存」の現実的なあり方と言うのは、適度に「不」干渉でいる、という知恵が必要ということか。

異民族や宗教が異なるもの同士がそうそう仲良くはできませんので。だいたい日本人ほど自己主張をしない民族は珍しく、外国ではたいてい自分の意見をはっきり言いますし、妥協をしません。

〉〉〉そういった異質なものに対して排除する姿勢を取ってきたのがヨーロッパと日本
〉〉〉だと思います。ヨーロッパではキリスト教が圧倒的な優位を持っており、日本では
〉〉〉「単一民族幻想」がありますから。

〉キリスト教と、日本人の単一民族幻想を同質のものとして考える…
〉なるほど!! 初めて両者を結び付けて考える視点、考えたことなかった!!
〉杏樹さんが初めてです!!!

少々強引だったかもしれませんが、多民族雑居のアジアの「帝国」と比べるとね…。

〉〉〉ハプスブルクも内情は大変でした。19世紀後半になると各民族が独立を主張し
〉〉〉始め、それを認めると収拾がつかなくなるので弾圧されたり。フランツ・ヨーゼフ
〉〉〉の皇太子ルドルフが皇帝になっていたらもっと違っていたかもしれません。
〉〉〉「ドナウ連邦」という構想があったという説もありますし、

〉これはあり得るかも、と思ってます。今年のEU拡大で、格差「解消」の努力と、
〉米国資本の自由競争による格差「拡大」の、どちらが優勢になるか。
〉私はあまり楽観してませんが…。

補足しますと、
EC→EUの元になった「汎ヨーロッパ」という思想を打ち出したのは、旧ハプスブルク帝国時代の貴族、クーデンホーフ・カレルギー伯爵です。カレルギー伯爵は母親が青山光子という日本人で、多民族国家であるハプスブルク帝国に生きていたからこそそういう思想を持つようになったのでしょう。

〉そうなった場合の仮説ですが、EU内部で、旧東欧圏の自主防衛のための協力策として、
〉ドナウ連合のような形はあり得ると思っています。
〉この場合、ウクライナのように欧州寄りの意識を持っている旧ソ連共和国が絡む可能性もあります。
〉カスピ海油田の石油が、コーカサス3国からウクライナを経由して、
〉東欧に行くそうなので、今後の結びつきは深まるはず、と思ったからです。

東欧までいってますから、そのうちロシアにまで到達する可能性もなくはないかもしれません。そのためにはまさしく「格差解消」の努力が必要でしょう。

〉…なーんて言う本を、英語ですらすら読めるようになりたいんです〜〜〜
〉ako、SSSの究極目標・・・ 一体いつになるんだろう・・・
〉10万語に達するのに4ヶ月もかかってるので・・・

専門書の方がかえって読みやすい場合もあるようですよ。自分の専門なら予備知識がありますし、しかも文学と違って文章が論理的で意味がつかみやすい。…こともあるそうです。よくわかりませんが。でも「TIME」を読む人も出てますし、そのあたりで世界情勢が読めるようになったらまずおもしろいだろうと思います。

〉それでは今夜は、引継ぎの特別編で長くなってしまいましたが、これにて・・・
〉杏樹さん、適度に短くしてね。。。って無責任な。。。

かえって広げてしまったような気がします。
ますます世界史クラブの広場占領計画が進んでしまう…。
「侵略するつもりはなかった」って言い訳しなきゃ。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

196. Re: 世界史クラブ活動報告 (予定変更で)ORT編(上)ver.1.0  長いです

お名前: ガビー
投稿日: 2004/5/29(21:34)

------------------------------

akoさん、はじめまして。
ガビーと申します。

"ako"さんは[url:kb:159]で書きました:
〉レベルゼロ〜1を中心に読んでいるakoから、ORT編(上)をお送りします。
〉多少未読があるので、読み次第改訂しようと思いヴァージョンナンバーつけてます。

〉尚、ICRからORTへの変更の理由は、
〉私の多読に回せる時間では、まだ新宿ブッククラブにあるICRの半分も読めておらず、
〉ICR編としてまとめるほどの冊数が蓄積していないためです。(チクワさん面目ない!)

〉しかしちょうど時を同じくして読んでいるORTが、実に世界史クラブの視点から見て、
〉素晴らしい要素を持っていることに気づき、
〉その感動を「ORT編(上)」として記録しておきたく、ICR・SIRに先立つことになりました。

〉■ご紹介の主旨■
〉杏樹さんのGR編と同様、「世界史を知ることは、世界を知ること」、そして「異文化理解」です。
〉そこで狭い意味での「歴史」に限定せず、「世界を知る」でまとめてみました。
〉絵が多くの情報を持っている本ですから、英語には現れない部分、
〉地理、自然環境、服飾、背景にある家具や登場人物が使う小道具なども含まれています。

〉■ORT全体を通じて■
〉Biff, Chip, Kipper の家族と共に、一番の隣人として第二の主人公といってもいいのが、
〉Wilf , Wilma の家族ですが、この家族が黒人であることに、ORT制作者の教育的配慮を思います。
〉イギリスも、都市部の黒人人口は多く、現実にEU統合が拡大されるにつれ、
〉今後も、異人種、異民族の共存は、大きなテーマとなっていくでしょう。
〉子どものうちから、人種の違う人々と、隣人として親しむことは素晴らしいことですね。

〉近代〜20世紀にかけての長期に渡る、イギリスとアフリカ大陸との関係を考えると、
〉世界史クラブ的には、つい、いろいろ社会的なことを話したくなってしまいます。

〉でも、ORTの凄さというのは、背景となる知識の有無を問わず、
〉「楽しい物語」と「英語の魅力」の両方を楽しめることが第一と思います。
〉その上で、それぞれの興味に従って細部に目を凝らせば、
〉いくらでも深めていけるというところです。
〉このような広場があることを、ありがたく思っています。

〉また、他の視点からの気づきを持っておられる方のお話もうかがいたいです。
〉360度全方向から、ORTを味わい尽くしましょう!!
ORTのお陰で、
私でも英語が読めるか知れないと、
自信を持たせてくれた大切なシリーズの話なので、
とても興味深く読ませてもらいました。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ2■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全36冊(6冊×6シリーズ)
〉Trunk Stories・More Stories Pack A ・More Stories Pack B
〉Wrens ・ More Wrens ・ First Phonics

〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)

〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。家には学生さん(?)のベビーシッターが来ます。
〉さて、子どもたち、大人しくしていられるのか? とっても楽しい夜のお話です。
〉ところで、日本ではこのようなことは日常的かどうか、akoの生活に子どもはいませんのでよく知りません。
〉今、小学生や幼稚園児のいらっしゃるご家庭の方は、どのように読まれるでしょう。
〉あくまで異文化として、善悪の価値判断は別にして、イギリスの日常の事実として知りました。
このお話、楽しそうですね。
ORTステージ2は持っていないので、
この話は購入したいですね。
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ4■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全30冊(6冊×5シリーズ)
〉Trunk Stories
〉More Stories Pack A ・ More Stories Pack B
〉More Spallows ・ Fireflies

〉特定の本ではなく、シリーズごとでまとめます。
〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数924語)
〉学校が舞台のお話に、(たぶん)中国系のクラスメートが登場します。
〉漢字かモンゴル文字か、よくわかりませんが、アジア系文字の本を持っているんです。
〉シリーズ内のどの本かは、読む方のお楽しみ、としますね。

〉◆More Stories Pack B◆(6冊の総語数978語)
〉インド系の隣人が登場します。
〉肌の色や髪の毛などからもアジア系ということはすぐわかります。
〉子どもの名前と、室内の壁の装飾品から、インド系だと思われます。
〉(100%確信がありませんので知ってる方、教えて下さい)
〉またこのシリーズには、学校行事に中国の旧正月が登場します! 
〉生徒とお母さんにも中国系の人がいます。どんなお正月行事をするんでしょうね?!

〉◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
〉全体としてイスラム系の登場人物のお話です。
〉子どもの名前から、すぐに中東系とわかりした。また、モスク、食べ物、家族の服装からもわかります。
〉現在、欧州は明らかにイスラム系、中東系住民が増えていますので、非常に現実的な配慮だと感心してしまいました。
〉さすがにステージ4。多文化の並存した、素晴らしいシリーズです。

〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)
〉キッパーたちのお話から離れ、完全に1冊1冊独立した内容で、日本的な科目名で言うと、算数や地理、生物、家庭科です。
〉世界史クラブで紹介するのは、「World Instrument」(140語)・「Grandad and Me」(130語)の2冊。
〉前者は、世界の楽器の紹介と同時に、世界旅行気分。
〉後者は、おじいさんと孫が、それぞれの時代を比べた写真が並びます。
〉車などは一目で時代の違いがわかって、まさに歴史を感じる1冊。
以前から興味がありムスリムの生活や習慣を、
やさしい英語で書かれた本を探していましたので、
この紹介文は本当に参考になりました。
このシリーズ、Amazonへ注文しようと思います。

〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ5■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全24冊(6冊×4シリーズ)
〉Trunk Stories ・ More Stories Pack A ・ More Stories Pack B ・ Fireflies

〉◆Fireflies シリーズから◆
〉「Houses Then and Now」(300語)
〉写真と、短い説明で、イギリスの住宅の今昔を紹介します。洗濯場や台所、居間には、特に時代を感じました。素敵です!
〉そして19世紀の居間のことを、そういう風に言うなんて〜〜 びっくり。
〉現代日本にもある、とある遊興施設に使われる英語が、
〉実はこーんなのどかな家庭用語だったとは!
〉なるほど、リラックスして、趣味のことなどして過ごす場所という意味では同じことか、と感心した次第。

〉「E-mails Home」(350語)
〉少年がメールで世界中を旅した話、その写真。世界旅行気分です。万里の長城やカラハリ砂漠も出てきました。
〉モンゴル共和国ではなく、中国の中にある「内モンゴル自治区」のことを、
〉英語でこういう風に言うのか〜〜って初めて知りました。

〉「Public Art」(450語)
〉どうして世界史クラブでアートの本かというと、この本にイースター島のモアイが出てくるからだけじゃないんです!
〉街の公共の場所には、その国で歴史上尊敬されている人物の彫刻や銅像があります。
〉それらが、他のさまざまなアート作品と並べて紹介されているこの本のおかげで、
〉歴史とアートの接点を教えてもらえたように思ったからです。
〉編集者の視点によって、通常なされているジャンル分類の線引きは、
〉いくらでも相対化することができるものなのだと、たいへん勉強になりました。

〉「Wonders of the World」(600語)
〉タイトルの通り、世界の素晴らしい場所へといざなってくれるパノラマ写真と解説。
〉それは、マリアナ海溝から大氷河まで、地球上の大自然を満喫しつつ、
〉子どもたちは、世界で一番○○なところを学習することが出来るようになっています。
〉子ども向きの世界地理の教科書として最良と思います。
このノンフィクションシリーズも、
とても興味深いですね。
ORT購入の、手引書になりました。
ありがとうございました。

akoさん、楽しく多読を続けてください。
下編、楽しみにしています。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

203. ガビーさん、ありがとうございました。

お名前: ako
投稿日: 2004/5/30(15:05)

------------------------------

ガビーさん、はじめまして。

私の長い長い投稿を丁寧に読んでいただいて感激です。

〉ORTのお陰で、
〉私でも英語が読めるか知れないと、
〉自信を持たせてくれた大切なシリーズの話なので、
〉とても興味深く読ませてもらいました。

他の広場でガビーさんの投稿を拝見しました。
だいじょぶ! チクワさんがついてくださってるから!!
それにORTは、下のステージなら、ほとんどストレスなしに
英語を英語のまま読めるようになっていますよね。

絵やお話のおかげで、英語のレベル云々のことは少し置いておこう、
という気持ちにさせてもらえました。

でも逆ですね。
絵とストーリーの印象がしっかり残っていると、
あ、あの話のあの場面で、誰々が○○って言ってた!!
という形で、意外にも、ちゃーんと初めて出会った英語を思い出せるんです。
それも、けっこう、後になってから。

これは、本の制作者が、どんなに語数の少ない本でも、
イラストやストーリー構成や、登場人物の性格設定などを
手を抜かずに作っているからなのだろうと思います。
物話に一貫性とか統一感がないものは、後から思い出すことがないですものね。

〉〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)
〉〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。家には学生さん(?)のベビーシッターが来ます。
〉〉さて、子どもたち、大人しくしていられるのか? とっても楽しい夜のお話です。

〉このお話、楽しそうですね。
〉ORTステージ2は持っていないので、
〉この話は購入したいですね。

いっときも大人しくしていられない活発な子どもの性質を、
ほんとーーーに、よーーーーくわかっている人が作ったんだなーと感心してます。

〉〉■ORTステージ4■
〉〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉〉◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
〉〉全体としてイスラム系の登場人物のお話です。

〉以前から興味がありムスリムの生活や習慣を、
〉やさしい英語で書かれた本を探していましたので、
〉この紹介文は本当に参考になりました。
〉このシリーズ、Amazonへ注文しようと思います。

イギリスの小学生が、このように、無理のない形で、
イスラムのことに触れていければ、これからの世界の現実はもっと…
なんてことも思ってしまいます。

新聞やニュース報道も大事ですが、
(そういう関係のお仕事の方、ごめんなさい。
 新聞もかなり読んではいます)
異文化や外国のことは、
大きなメディアから発せられるものから知る以前に、
ORT的な、落ち着いた、日常の当たり前の風景から知っていることが
とても大事だなと思っています。
ていうか、ORTを読んで、改めて強くそう思うようになりました。

〉〉◆Fireflies シリーズから◆

〉このノンフィクションシリーズも、
〉とても興味深いですね。
〉ORT購入の、手引書になりました。
〉ありがとうございました。

未読の方に、関心をもっていただけたというのは、
投稿冥利に尽きますね。
ガビーさんの文体はとても落ち着きがあって、
読ませて頂いて、投稿してよかった、と静かに感動しています。

〉akoさん、楽しく多読を続けてください。
〉下編、楽しみにしています。

ありがとうございます。
洋書を読むのがこんなに楽しく感じられて、実に幸せなことです。
ご投稿いただいたことへの感謝を忘れずに、
次の読書を続けていきたいと思います。

ガビーさんも、チクワさん等、愉快で素敵なタドキストさんと交流され、
英語を楽しまれますよう…。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

204. Re: 世界史クラブ活動報告 (予定変更で)ORT編(上)ver.1.0  長いです

お名前: Skipper
投稿日: 2004/5/30(17:47)

------------------------------

akoさんこんにちは、Skipperです!!

>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>■ORTステージ2■
>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>読んだシリーズ 全36冊(6冊×6シリーズ)
>Trunk Stories・More Stories Pack A ・More Stories Pack B
>Wrens ・ More Wrens ・ First Phonics

>◆ More Stories Pack A シリーズから◆
>「The Baby-sitter」 (総語数約60語)

>パパとママはオシャレして夜のお出かけ。家には学生さん(?)のベビーシッタ>ーが来ます。
>さて、子どもたち、大人しくしていられるのか? とっても楽しい夜のお話で>>す。
>ところで、日本ではこのようなことは日常的かどうか、akoの生活に子どもはいま>せんのでよく知りません。
>今、小学生や幼稚園児のいらっしゃるご家庭の方は、どのように読まれるでしょ>う。
>あくまで異文化として、善悪の価値判断は別にして、イギリスの日常の事実とし>て知りました。

イギリスには、チャイルドマインダーという国家職業資格がありますよね。
家に住み込みでしつけや勉強まで教えるナニーとは異なり
(メアリーポピンズですね)
自宅で子どもを預かったり、その家に出向いて育児を代行したりします。

だから、ここに出てくる人もチャイルドマインダーの事なのかなと思います。
どちらかというと、学生さんのベビーシッターというとアメリカ的なのかなぁ。

欧米圏では育児をしていても夫婦二人の楽しみを持つのが当たり前ですからね。
日本でこんなことをしていると、陰でいろいろ言われそうで怖いです...

それではまた〜 隔週で(笑)♪


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

207. 改訂情報、多謝感謝!

お名前: ako
投稿日: 2004/5/31(23:10)

------------------------------

Skipperさ〜ん、こっち来てくれてありがとう〜

〉>■ORTステージ2■
〉>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉>「The Baby-sitter」 (総語数約60語)
〉>パパとママはオシャレして夜のお出かけ。家には学生さん(?)のベビーシッタ>ーが来ます。

〉イギリスには、チャイルドマインダーという国家職業資格がありますよね。

そうなんだ!! 知りませんでした。しかも国家資格とは・・・
日本の保育ママ制度とはエラク違うのですね。

〉家に住み込みでしつけや勉強まで教えるナニーとは異なり
〉(メアリーポピンズですね)
〉自宅で子どもを預かったり、その家に出向いて育児を代行したりします。

ナニーとの違いもあるんですね!
メアリーポピンズ、そこまで知らないまま何となく読んでました。
ありがとうございました!

〉だから、ここに出てくる人もチャイルドマインダーの事なのかなと思います。
〉どちらかというと、学生さんのベビーシッターというとアメリカ的なのかなぁ。

英国でも、アメリカ的な学生ベビシを利用する人がいるっていうことなのでしょうかね? 
ご存知の方、追加お願いしまーす。

〉欧米圏では育児をしていても夫婦二人の楽しみを持つのが当たり前ですからね。
〉日本でこんなことをしていると、陰でいろいろ言われそうで怖いです...

ふーむまさに文化の問題。オフ会で続きを伺いたいです。

〉それではまた〜 隔週で(笑)♪

おぉ…てまち…しん…じゅく… 多読の夜は更けていく〜

チャイルドマインだーの件、教えて下さってありがとうございました〜〜
ヴァージョンアップの際は、付加知識bySkipperさんとして更新しまっせ〜


タイトル一覧へ(返答順)(B)

タイトル一覧へ(日付順)


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.