[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/11/23(23:11)]
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お名前: 柊
投稿日: 2008/10/24(20:42)
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みなさま、ごきげんよう。柊です。久しぶりの世界史クラブ、張り切って参りましょう!
ヒストリカル・ロマンスやPrincess Diariesが読めたら読めるMargaret Irwinと、もっと易しく小学生向けと思われるAnn Rinaldiの紹介、プラスアルファです。
Margaret Irwin
Younge Bess
Elizabeth Captive Princess
Elizabeth and the Prince of Spain
この人の本はPrincess DiariesやJ.R.Deaverを読んだ時の感覚に似ているので、対象年齢もYLもそれぐらいだと思います。つまり、中学生以上、YL5〜6です。
落ち着きが欲しい人にはちょっと厳しい(?)ノン・ストップのジェットコースタータイプです。
Young Bess三部作は半世紀以上のロング・セラーで、何度も版元を換えては復刊されています。最初のものは映画にもなったようです(かなり昔の話。タイトルはそのまま)
見てはいませんが、台詞も場面も舞台映えしそうなものが多いです。強烈な人ばっかり出てくるし。
1540年代。浮気をして処刑された王妃アン・ブーリンを母に持つ王女エリザベスは、そろそろ大人な世界に興味を持つお年頃。世の男性の半分を魅了し、残りの半分に嫌われたという母について、気になる男性トム・シーモアに聞いてみたりします。
死の直前まで「こんなに細い首だもの。首斬り役人も楽でしょうね」と言って笑っていたというアン。トムには今でもあの笑い声が聞こえる気がする時があります。魔女だという人もいて、個性の強い人だったのは確かなようです。
大人びてきたエリザベスが気になるトム。あなたと答えてくれるのを期待して「誰を振り向かせたいの」と聞くと「All England」との答えが。
王女であり、当然王位継承にもからむ自分の立場や、トムの気持ちなど様々なことがわかっていない子どもなのか、わかっていて手玉に取っているのか。
エリザベスもまた気分の浮き沈みの激しい、強烈な少女です。しかし、それ以外の人も、穏やかで安定した人なんて出てこない気が@@
The Gaillard
まだ半分まで読んでいませんが、やっぱり激しいお話。内容は多分、悲劇の女王だけど自分の意志を貫いて生きたメアリ・ステュアートの話、だと思います。タイトルは彼女の恋人のボスウェル伯のあだ名です。
次はもっとマイルドな話をいってみましょう。まずはAnn RinaldiのNine days a Queenから。
レディ・ジェイン・グレイ、九日女王が主人公の話です。その割には子どもに読ませても問題ない感じ。
現代のアメリカの女の子みたいな文章で、小学校高学年からかな。古めかしい言い回しはなく、ひょっとしたら現代のスラングが入っているかもしれません。
状況も時代背景もかみ砕いて説明してくれているので、入門にも向いています。
ジェインはイングランド国王ヘンリー8世の妹の孫。ヘンリー8世の遺言状には、ヘンリー8世の三人の子どもの次に王位継承権が高いと書いてありました。しかし、順番をとばしてジェインを女王にしようとする人がいて、ジェインは否応なく16歳で王位継承争いに巻き込まれていきます。
The Redheaded Princessはエリザベス1世の子ども時代から始まる話で、以下同文。
小説としては多少物足りないかもしれませんが(Irwin級に濃いのも読みにくいかもしれないですけど)、いきなり本格的なものには飛び込みにくいという人にお勧めです。
Duchessina by Carolyn Meyer
Young Royalsシリーズはついにイングランドを飛び出して、今回はイタリアから始まります。主人公はフランス王妃になったカトリーヌ。メディチ家の人です。時代は以前と同じく16世紀。
中高生が対象でしょうか。あまりスラングのない文章で、現代の中高生向けの本が苦手な人は、こちらの方が読みやすいかもしれません。
シリーズと言っても、クイーン(女王でも王妃でも)になった人の十代の頃の話を中心にというだけで、独立した小説です。
お薦めはシンデレラっぽくて構図のわかりやすいMary, Bloody Mary(内容はブラッディではない)と、試練を乗り越えて成長するBeware, Princess Elizabethです。
Duchessinaはイタリアとフランスが舞台なので、英語圏ばかりではという時に、目先を変えるのにお薦めです。ただ、結婚した後で不妊に悩む話なので、年齢は少し選ぶかもしれませんね。テーマがテーマなだけに、多少性的な話も出てきますから。
おまけ
手塚治虫の火の鳥やアドルフに告ぐの英訳版が出ています。持っていませんが、PhoenixとAdolfというのがタイトルです。
火の鳥で、義経や大海人の皇子が英語を話しているのはちょっとという場合には、未来が舞台のものもあります。Buddhaもあるようです。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2008/10/25(01:39)
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柊さん、こんにちは。
〉 みなさま、ごきげんよう。柊です。久しぶりの世界史クラブ、張り切って参りましょう!
ありがとうございますー。私はまだヒストリカル・ロマンスばかりでなかなか世界史クラブに戻れません。本は積んであるのに…。
〉 ヒストリカル・ロマンスやPrincess Diariesが読めたら読めるMargaret Irwinと、もっと易しく小学生向けと思われるAnn Rinaldiの紹介、プラスアルファです。
〉Margaret Irwin
〉Younge Bess
〉Elizabeth Captive Princess
〉Elizabeth and the Prince of Spain
〉この人の本はPrincess DiariesやJ.R.Deaverを読んだ時の感覚に似ているので、対象年齢もYLもそれぐらいだと思います。つまり、中学生以上、YL5〜6です。
〉 落ち着きが欲しい人にはちょっと厳しい(?)ノン・ストップのジェットコースタータイプです。
〉 Young Bess三部作は半世紀以上のロング・セラーで、何度も版元を換えては復刊されています。最初のものは映画にもなったようです(かなり昔の話。タイトルはそのまま)
〉 見てはいませんが、台詞も場面も舞台映えしそうなものが多いです。強烈な人ばっかり出てくるし。
ロングセラーの三部作のジェットコースター展開、おもしろそうです。
〉1540年代。浮気をして処刑された王妃アン・ブーリンを母に持つ王女エリザベスは、そろそろ大人な世界に興味を持つお年頃。世の男性の半分を魅了し、残りの半分に嫌われたという母について、気になる男性トム・シーモアに聞いてみたりします。
〉 死の直前まで「こんなに細い首だもの。首斬り役人も楽でしょうね」と言って笑っていたというアン。トムには今でもあの笑い声が聞こえる気がする時があります。魔女だという人もいて、個性の強い人だったのは確かなようです。
〉 大人びてきたエリザベスが気になるトム。あなたと答えてくれるのを期待して「誰を振り向かせたいの」と聞くと「All England」との答えが。
〉 王女であり、当然王位継承にもからむ自分の立場や、トムの気持ちなど様々なことがわかっていない子どもなのか、わかっていて手玉に取っているのか。
〉 エリザベスもまた気分の浮き沈みの激しい、強烈な少女です。しかし、それ以外の人も、穏やかで安定した人なんて出てこない気が@@
今ちょうどブーリン姉妹の映画やってますね。「浮気」はヘンリー8世の陰謀でしょう?
〉The Gaillard
〉まだ半分まで読んでいませんが、やっぱり激しいお話。内容は多分、悲劇の女王だけど自分の意志を貫いて生きたメアリ・ステュアートの話、だと思います。タイトルは彼女の恋人のボスウェル伯のあだ名です。
メアリー・ステュアートではおだやかな話にはなりませんね。
〉次はもっとマイルドな話をいってみましょう。まずはAnn RinaldiのNine days a Queenから。
〉 レディ・ジェイン・グレイ、九日女王が主人公の話です。その割には子どもに読ませても問題ない感じ。
〉 現代のアメリカの女の子みたいな文章で、小学校高学年からかな。古めかしい言い回しはなく、ひょっとしたら現代のスラングが入っているかもしれません。
〉 状況も時代背景もかみ砕いて説明してくれているので、入門にも向いています。
〉 ジェインはイングランド国王ヘンリー8世の妹の孫。ヘンリー8世の遺言状には、ヘンリー8世の三人の子どもの次に王位継承権が高いと書いてありました。しかし、順番をとばしてジェインを女王にしようとする人がいて、ジェインは否応なく16歳で王位継承争いに巻き込まれていきます。
〉 The Redheaded Princessはエリザベス1世の子ども時代から始まる話で、以下同文。
〉 小説としては多少物足りないかもしれませんが(Irwin級に濃いのも読みにくいかもしれないですけど)、いきなり本格的なものには飛び込みにくいという人にお勧めです。
このあたりの王位継承話はドロドロですが、現代風の少女のお話として書かれるとは、英語の本の世界はおもしろいですねえ。
〉Duchessina by Carolyn Meyer
〉Young Royalsシリーズはついにイングランドを飛び出して、今回はイタリアから始まります。主人公はフランス王妃になったカトリーヌ。メディチ家の人です。時代は以前と同じく16世紀。
〉 中高生が対象でしょうか。あまりスラングのない文章で、現代の中高生向けの本が苦手な人は、こちらの方が読みやすいかもしれません。
〉 シリーズと言っても、クイーン(女王でも王妃でも)になった人の十代の頃の話を中心にというだけで、独立した小説です。
〉 お薦めはシンデレラっぽくて構図のわかりやすいMary, Bloody Mary(内容はブラッディではない)と、試練を乗り越えて成長するBeware, Princess Elizabethです。
〉 Duchessinaはイタリアとフランスが舞台なので、英語圏ばかりではという時に、目先を変えるのにお薦めです。ただ、結婚した後で不妊に悩む話なので、年齢は少し選ぶかもしれませんね。テーマがテーマなだけに、多少性的な話も出てきますから。
カトリーヌ・メディシスですか。これまたクセのある人物を。しかもダンナであるフランス国王には20歳年上の愛人がいるのに、そのあたりはどう書いてるんでしょう。
中高生向けの本はほとんど意識したことがありませんでしたが、こういうシリーズがあるなら読んでみたいです。
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"杏樹"さんは[url:kb:1254]で書きました:
〉柊さん、こんにちは。
杏樹さん、こんにちは。今回は久々にすぐに返事ができました。また、すぐにできなくなりますけど。
〉〉 みなさま、ごきげんよう。柊です。久しぶりの世界史クラブ、張り切って参りましょう!
〉ありがとうございますー。私はまだヒストリカル・ロマンスばかりでなかなか世界史クラブに戻れません。本は積んであるのに…。
ヒストリカル・ロマンスの人たちをヒストリーに引き込んでしまおうという魂胆を持っています。似て非なる世界の気もしますが、どうなりますか。
〉〉 Young Bess三部作は半世紀以上のロング・セラーで、何度も版元を換えては復刊されています。最初のものは映画にもなったようです(かなり昔の話。タイトルはそのまま)
〉〉 見てはいませんが、台詞も場面も舞台映えしそうなものが多いです。強烈な人ばっかり出てくるし。
〉ロングセラーの三部作のジェットコースター展開、おもしろそうです。
面白いです。
〉今ちょうどブーリン姉妹の映画やってますね。「浮気」はヘンリー8世の陰謀でしょう?
「ブーリン家の姉妹」だったら、それはThe Other Boleyn Girlですね。私はいいと思いませんが、とても人気のある作品です。翻訳も出ましたね。
〉〉The Gaillard
〉〉まだ半分まで読んでいませんが、やっぱり激しいお話。内容は多分、悲劇の女王だけど自分の意志を貫いて生きたメアリ・ステュアートの話、だと思います。タイトルは彼女の恋人のボスウェル伯のあだ名です。
〉メアリー・ステュアートではおだやかな話にはなりませんね。
なりませんが、そもそも、この作家自体が穏やかな話にならないので、すごいことになってます。
〉〉 The Redheaded Princessはエリザベス1世の子ども時代から始まる話で、以下同文。
〉〉 小説としては多少物足りないかもしれませんが(Irwin級に濃いのも読みにくいかもしれないですけど)、いきなり本格的なものには飛び込みにくいという人にお勧めです。
〉このあたりの王位継承話はドロドロですが、現代風の少女のお話として書かれるとは、英語の本の世界はおもしろいですねえ。
最後救いようがなくても、どろどろしていても、それなりに子ども向けの感じになっているんですよね。言われてみれば不思議ですね。
〉〉Duchessina by Carolyn Meyer
〉カトリーヌ・メディシスですか。これまたクセのある人物を。しかもダンナであるフランス国王には20歳年上の愛人がいるのに、そのあたりはどう書いてるんでしょう。
ええ、そのまま、その辺りの確執を中心に書いています。身も蓋も何もなく。Rinaldiよりは対象年齢が上ですね。
〉中高生向けの本はほとんど意識したことがありませんでしたが、こういうシリーズがあるなら読んでみたいです。
案外、いいのがあったりします。大人向けより当たり外れが少ないかもしれないですね。