[掲示板: 〈過去ログ〉多読による外国語教育 -- 最新メッセージID: 1456 // 時刻: 2024/11/24(23:38)]
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お名前: たむ
投稿日: 2006/6/20(12:12)
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macskaさん、こんにちは。たむと申します。
〉新潟県境の福島県只見町で開いている、ちっちゃなブッククラブからの報告です。
いま地図をみました。只見ダムって聞いたことがあるような
気がしてましたが、田子倉ダムの近くなんですね。私の方は
千葉県の成田市で、多読倶楽部を始めたところです。
〉ここの掲示板「911. ブッククラブでの一コマ」でお話した高校生が土曜に本を借りに来たときのことです。読書手帳を持って見ながら借りる本を選んでいるので、「語数はどの位になった?」と聞いてみました。そしたら3万語超えたって。読み始めて半年ですから決して早くはないと思いますが、中学から高校へ進学し、自宅から遠い寮生活への引越しと変化の多い中でコツコツと読み進んでいる彼女。『おお!そこまでいったか!』と感激して、「5万語になったら何かお祝いしなきゃね」なんてついつい言ってしまいました。
嬉しいお話です。その高校生のお嬢さんも、macskaさんに出会えて
幸せでした。私も、下に書きましたように、高校生のお嬢さんに
また英語が好きになったと言ってもらえて、ほんとによかったと
思っています。
〉ORTを中心に読み進んでStage8をもうすぐ読破します。前回来たとき、ちょっと早いかもしれないと思いながらもPGRのEasystartersを勧めて今回読んできました。時間は1冊25分かかったそうです。「もう少しORTを中心に読もうね」と言いましたが、それでもあとで貸出帳を見るとPGRも再び借りていました。きっと面白いと思ったんですね。
ORTはほんとうに大人気ですね。大人の方もみなおもしろいと
言う感想です。LLLの方は、どうも好みが分かれるようです。
私自身は両方ともそれぞれにおもしろいと思うんですが。
始めたばかりのことですが、私は全員(大人の方)にORTから
はじめてもらっています。京都大学の理系を出られた方がいる
んですが、ともかくこのSSS多読法では…とお話しして、ORT
から始めています。
〉現在、中高生3人が多読をしています。ブッククラブの大人のメンバーで楽しいといって継続できている人は2名になってしまいましたが、その代わり(?)中高生が英語を読む楽しさを感じ始めています。
私もぜひ中高生から多読してほしいと思っていますが、
どうも若い方は上記のお嬢さんだけです。国際高校が
となりにあり、また予備校塾が軒をつらねるような
通りにあるのですが、「多読」なんていうと、中高生の
「緊張感」になにかそぐわないんでしょうかね。
ほんとは違うんだけどなーと思って、何かうまい
宣伝文句はないものかと考えています。
いまのところ、「直読直解・日本語に訳さない」と
大きい文字で書いたポスターを駅の通路に張って
います。これでは、何のこっちゃ?と思われる
のかなー?
macskaさんの方では大人の方が減ってきたとの
ことですが、私のほうは若い方がほとんどいなく
て、女性の中年の方が多いです。
全員、やはり聞き話すことが目標とおっしゃいます。
それで、私自身がシャドーイングこども式を研修して
みようという気になっています。発音やイントネーション
を分析的に教えることをずっとやってきたのですが、
どうもうまくいかないようです。教える・教えられる
という関係が、ことばの習得にはあわないことなの
だろうとも思います。このやり方にちょっと
未練もあるのですが、効果がないんだからやめる、
私自身が新しいことに挑戦しなければ、と思います。
社会人の方は、ほとんどが英会話学校に通った
経験もあり、英語人と面と向かえば話せるよう
になるわけでもない、とはわかっていますので、
SSS多読にプラスした方法がなにか示せればいい
と思っています。
自分のことばかり書いて申し訳ありません。
近しい立場にいらっしゃるので、聞いて頂きたく
なりました。今後ともよろしくお願いします。
採算度外視ですが、やはりもっと多くの人に
知ってもらいたい、やってもらいたいという
気持ち、あまり大きな声では言えませんが、
そのうち日本の学校英語をひっくり返すんだ、
という気概はこころに秘めて(いないか?笑)
おります。
また宜しくお願いします。
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たむさん、こんにちは。
メッセージをありがとうございました。
〉いま地図をみました。只見ダムって聞いたことがあるような
〉気がしてましたが、田子倉ダムの近くなんですね。私の方は
〉千葉県の成田市で、多読倶楽部を始めたところです。
地図で東京からの直線距離だとあまり遠くない位置にあるのですが、山に囲まれてどこへ行くにも山越えが必要な、でもそんな人が入りにくいところだから世界遺産級のブナ林が広がる素晴らしい町です。
〉嬉しいお話です。その高校生のお嬢さんも、macskaさんに出会えて
〉幸せでした。私も、下に書きましたように、高校生のお嬢さんに
〉また英語が好きになったと言ってもらえて、ほんとによかったと
〉思っています。
彼女のお母さんがご自身も私とこのブッククラブで多読をしていらっしゃるよき理解者でして、彼女をうまく引っ張ってくださっているのはお母様のおかげと感じています。
〉始めたばかりのことですが、私は全員(大人の方)にORTから
〉はじめてもらっています。京都大学の理系を出られた方がいる
〉んですが、ともかくこのSSS多読法では…とお話しして、ORT
〉から始めています。
大人の方はORTでは子どもっぽくてという感覚の方もおいでのようですね。そんな時はPGR0で時間を計ってもらって、そうした具体的なデータを明らかにしてからこんなのはどう?と勧めています。
〉私もぜひ中高生から多読してほしいと思っていますが、
〉どうも若い方は上記のお嬢さんだけです。
私の場合は彼女のお母さんが学校英語への疑問も感じておられたので、やってみたらと娘に勧めて連れて来てくださいました。それも無理やりではなく、本人がやってみようかなと思うのを待って連れて来てくださいましたし、高校進学後も、ともすると挫けそうになるのをお母さんがずっと支えてくださっています。
大人から始まったとしても子どもから始まったとしても、楽しさ、良さを感じてくれる方が増えてくれば、徐々に年代も広がるのではないかしら。
〉macskaさんの方では大人の方が減ってきたとの
〉ことですが、私のほうは若い方がほとんどいなく
〉て、女性の中年の方が多いです。
私のところで大人が減った原因の一番は地域的なことだと思っています。
地域的なことについては、たむさん同様にこのスレッドにメッセージをくださった、ゆきんこさん宛てのお返事にも書きました。
只見町は東京23区より広い町ですが、人口は5,300人で減り続けています。川に沿って集落が点在していて、バスなどの交通の便はないに等しいです。何をするにも車が必要ですし、私の家は町の中心街から16kmなので、往復に結構時間をとられます。さらに冬季間は一晩で1m以上の雪が積もり吹雪も続く豪雪地ですから、特に女性は車の運転も怖くてという方が多いです。隣の集落からでも道路が凍る12月から4月はバイクや自転車も危ないし、運転免許がなければ自分1人で本を借りに来ることができません。週休2日は公務員だけ。たいてい土曜も通常通り仕事がありますし、農家は日曜だって作物と天気は待ってくれません。世帯は高齢者のみか、その逆に大人数の家族です。多読をやってみようかと考えるのは40代以下の方ですが、その年代は同居老人の世話も大変だったり。ま、書き出せばいろいろですが、ブッククラブに続けていらしている方は、こうした条件がなんとかクリアできている方ですね。
〉全員、やはり聞き話すことが目標とおっしゃいます。
音源のあるものはそれも貸し出しています。最初は音に拘って読み方は?とか聞けるようになるの?とか言われますけど、物語の楽しさに魅力を感じてくると本だけを借りていくようになるようです。『たまたま聞こえてきた英語が前よりなんかわかったような気がした』なんて体験をした方は、その後もう、本を読むだけでリスニングやスピーキングが上達するのか、なんて質問はしなくなりましたよ。
〉それで、私自身がシャドーイングこども式を研修して
〉みようという気になっています。
シャドーイングは私がやってます。と言ってもなかなか毎日の習慣にならなくて困り物ですが。実は私の英語は独学で、一週間のホームステイ以外に外国生活もしたことないんです。
〉社会人の方は、ほとんどが英会話学校に通った
〉経験もあり、英語人と面と向かえば話せるよう
〉になるわけでもない、とはわかっていますので、
〉SSS多読にプラスした方法がなにか示せればいい
〉と思っています。
多くの大人の方が通っていらっしゃるたむさんの所だからこその問題点かもしれませんね。
〉自分のことばかり書いて申し訳ありません。
〉近しい立場にいらっしゃるので、聞いて頂きたく
〉なりました。今後ともよろしくお願いします。
いえ、様子や情報を交換できるのは嬉しいです。こちらこそこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
〉採算度外視ですが、やはりもっと多くの人に
〉知ってもらいたい、やってもらいたいという
〉気持ち、あまり大きな声では言えませんが、
〉そのうち日本の学校英語をひっくり返すんだ、
〉という気概はこころに秘めて(いないか?笑)
〉おります。
おお、スゴイ!
以前ろうあ運動に従事していた時期がありました。その時、学校と親は一番難しいと痛感しました。だから私は、あせらず、あきらめず、さらに、あてにせずってことでやってます。
『多読って、自分でやってみて楽しくて、できるようになったって実感がスッゴク得られて面白い。それに本屋らしい本屋がない町に、自分が読んだ、または読みたい本、それもネットやってなきゃなかなか手に入りにくいような本がどっさり私の所にある。こりゃ、やっぱ地域に開放したいよなぁ。それに外国にも誇れる自然豊かな町なんだから、温泉の休憩場所とかで英語の本を広げてる人が増えたりしたら外国の人も遊びに来易いかもしれないな。』ってな感じで、ま、地域づくりの夢みたいなもんです。
長くなりました。(^^ゞ